コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその241

7月31日

 台湾関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170727/31011842_all.html#page_2


解放軍の軍用機が飛行時にもし台湾に緊急着陸したらどうする? 台湾軍はこのように回答

最近、台湾安全保障業務部門の言によれば、解放軍の軍用機が台湾をめぐることはあるいはすでに常態化しているかもしれない。だが島内の各種の心配の声は耳に絶えず、最近彼らはまたある新たな問題を心配している。すなわち、将来大陸の軍用機があるいは事情により台湾に緊急着陸する可能性があるのでは、と。

台湾の「連合ニュースネット」の報道によれば、ある台湾軍の退役士官は次のように考える。大陸の軍用機が常態化して飛行すれば、台湾周辺空域で、機械的故障、人員の事故などを含む緊急事故や意外事が発生しないことを確保するのは難しく、ひとたび発生すれば、必ずや近くの台湾軍に向け緊急着陸の請求をする可能性が大いに増える。その時おそらく台湾方面の困惑をもたらし、(頑住吉注:砕けた話し言葉で意味不明)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾軍が以前公表した台湾軍実戦機が解放軍の轟ー6Kに随伴飛行する画像」)

台湾軍の軍事スポークスマンである陳中吉はインタビューを受けて次のように言った。非常に多くの可能性が発生するだろうが、台湾軍は全て準備と対応対策を整えており、もし大陸の軍用機に緊急状況が発生し、台湾サイドに向け助けを求めたら、「人道精神」に基づき、必要な時に台湾軍は関連の協力援助を提供するだろう。また「『国軍』平常戦備時期突発状況処置規定」に依拠し、台湾軍は全過程でスクランブル、警戒、監視をも行うだろう。

台湾の軍事専門家である陳維浩は、大陸の軍用機が事情があって台湾の飛行場に緊急着陸することが発生する可能性はないでもない、とする。彼はさらに2015年4月に2機のアメリカのF-18戦闘機が事情があって台南飛行場に緊急着陸した例を挙げて比較し、両岸関係の特殊性ゆえに、もし類似の状況が本当に発生したら、台湾軍の対応行為が非常に試練にさらされる、と考える。

理解されているところによれば、国際民間航空組織の規定に照らせば、一般の民間航空機であろうと、あるいは軍用機だろうと、いかなる国の飛行機に緊急状況が発生しても国際通用コード7700を発すれば、すぐに近くの飛行場への優先着陸を求めることができる。ニュースの中ではこの点にも言及され、かつ大陸の軍用機のために協力援助を提供するのは飛行安全規定に符合する、とされている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾の台東空軍基地(画像は台湾メディアより)」)

これは実はすでに台湾方面初の人道主義に基づき「事情があって緊急着陸」する大陸の軍用機のために援助を提供するとの態度表明ではない。去年12月、我が解放軍の軍用機が宮古海峡空域を経て西太平洋に赴き定例の性質の遠海訓練を行った時、日本の自衛隊戦闘機と摩擦が発生した。

ある記者は関連の問題を質問し、台湾安全保障業務部門責任者の馮世寛は、両岸に戦争行為が発生していない状況下で、台湾サイドは人道救援を心的態度をもって受け入れ、かつできる限り早くそれが修復して離れることに協力援助するだろう、と語った。

解放軍の軍用機が台湾島をめぐることが関連各方に「困惑」をもたらしていることに対し、国防部ニュース局はかつて7月14日の記者会見で次のように言明した。「中国の軍用機の宮古海峡空域における飛行活動は合法、正当で、中国の軍隊は今後形勢や任務の需要を根拠に、継続して類似の遠海訓練を組織することになる。」 中国空軍ニューススポークスマンもかつて、関連の国際法や国際的実践に照らし、空軍は航空兵の第一列島線を飛び出しての遠海訓練を常態化させて組織することになり、希望するが関連方面は何でもないことに大騒ぎし、過度に解読する必要はなく、慣れればよいのである、とした。


 まあ実際に起きても故障による緊急着陸等ならさほどの重大事にはならないでしょう。もちろん日本の飛行場に緊急着陸の請求がある可能性もあるはずですがこれも同じだと思います。

8月1日

 中国の戦略ミサイル関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170728/31012601_all.html#page_2


専門家:東風-31AGミサイルは快速反応能力の上で大いに向上あり

国の重器:「東風-31」系列大陸間弾道ミサイル

もし全展覧現場で人気が最も高い装備を言う必要があるなら、それには広場に置かれた「東風-31」大陸間弾道ミサイルが属する。

非常に多くの観衆がこの全長が20mを超える大型ミサイル車の周囲に集まって解説員に各種の問題を質問する。このこれまではテレビや閲兵式で非常に遠距離でしか見られなかった「国の重器」に近距離で接触できる機会を持ったことに対し、皆熱情に満ちていることが見て取れる。

解説員の説明によれば、「東風-31」は中国の陸上基地核威嚇の中堅力量であり、道路機動模式を採用し、非常に敵の人工衛星によって持続的に追跡され難い。

それは固体燃料エンジンを採用し、発射準備期間が非常に短く、核弾頭を8,000km離れた目標に送り込むことができ、かつ非常に強い防御突破機能を持ち、ミサイル防衛システムの迎撃をかわすことができる。

だがそれはまだ今回の展示会でのロケット軍展示参加装備のうち「最後の切り札」とは評価されない。室内展示館の装備模型部分には、「長剣-10A」巡航ミサイル、「東風-31A」集成改良型および「東風-31A」大陸間弾道ミサイル、「東風-5A」および「東風-5B」大陸間弾道ミサイル、「空母キラー」と讃えられる「東風-21D」および「東風-26」弾道ミサイル、「東風-15B」および「東風-16」通常弾道ミサイルなどロケット軍の多くの切り札武器が出現した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『東風-21D』と『東風-26』などの弾道ミサイルには『空母キラー』の呼び名がある」)

「グローバル時報」記者の理解によれば、このうち「東風-31A」集成改良型大陸間弾道ミサイルは初の対外的公開である。

建国60周年閲兵と抗日戦勝利70周年閲兵の中で、「東風-31」を基礎に改良された「東風-31A」型大陸間弾道ミサイルはすでに公開されお目見えしているが、今回新たに公開された「東風-31A」集成改良型にはまたどんな変化があったのだろうか?

外形から見て、新たなミサイル最大の改良は8軸特殊車両シャーシを用いて「東風-31A」のセミトレーラーに取って代わらせたことで、地形に対する適応能力が顕著に向上している。さらにあるネット仲間は、このミサイルは無依託発射能力を持つ可能性が高いと推測している。

ある匿名の中国のミサイル専門家は「グローバル時報」記者に、いわゆる「大陸間弾道ミサイルの無依託発射能力」というのは厳密でない言い方である、と教えた。

結局のところ打撃精度を強調する遠距離弾道ミサイルにとって、発射前発射陣地の正確な緯度経度、海抜高度ないし正確な重量加速度を測量することが必須であり、このため「無依託発射」とは言えない。

だが「東風-31A」集成改良型大陸間弾道ミサイルは確かに快速反応能力の上で大いに向上があった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(資料画像)」)

この専門家は説明し、このミサイルの射程と戦闘部には顕著な変化はないが、全体の情報化改造によって、その指揮操作人員はより少なく、発射準備時間がより短く、未来の戦争の快速反応の需要により適応できる、と語った。


 比較的地味な変化に思えますが、台湾、南シナ海問題などでアメリカが中国に対し強く出られるかどうかに影響してくるわけでしょうか。

8月2日

 スホーイー35関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170729/31016380_all.html#page_2


ロシアメディア:スホーイー35、接近戦で米軍最強戦闘機を秒殺 史上最良と称するに堪える

ロシアニュース社は7月25日「『ラプター』とダンス:ロシアの戦闘機のF-22に対する優勢はどこに」と題する報道を発表し、アメリカの「国家利益」誌は最近文章を発表して、ロシアのスホーイー35戦闘機はアメリカ第5世代戦闘機F-22「ラプター」およびF-35「ライトニング」IIに対し致命的脅威を構成し得ると指摘した、とした。

ロシアの飛行機の空戦の中での主要な優勢はその比類のない機動性である。文章の作者は、スホーイー35は航空史上最も優秀な接近戦戦闘機かもしれず、ステルス能力と遠距離空対空ミサイルはアメリカ最新戦闘機が軽々と勝利を獲得するのを確保することができない、と考える。

スホーイー35、スホーイー30SMそしてミグー35戦闘機(さらに未来のT-50がある)の超機動性は、非常に大きな程度上ベクトルエンジンのたまものである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー35戦闘機(資料画像)」)

この領域において、ロシアの飛行機製造業は絶対的な世界のリーダーで、もしアメリカ人であってもこの点は認める。だが懐疑論者は、戦闘機が現代の戦争の中で近距離格闘を行うことは非常に少なく、このためこうした技術には腕の振るい場所がない、と指摘する。しかし、飛行員はそれにもかかわらずこうは考えない。

ロシアのAL-31FP(スホーイー30SMに用いる)、AL-41F1S(スホーイー35に用いる)そしてRD-33MK(ミグー35に用いる)エンジンの特徴は、任意に方向転換できるノズルを持つことである。

アメリカのF-22戦闘機に標準装備のエンジンであるF-119-PW-100は縦方向にのみノズルを回転させられ、このことは離陸と空中の俯仰を簡単なものに変えるが、「ラプター」に超機動性を賦与することはできない。

功績ある飛行員のウラジミール ポポフ少将はロシアニュース社に対し次のように言った。「2機の近代化された戦闘機の戦闘は2つの段階に分けることができる。第1段階は遠距離で敵機を発見し、遠距離ミサイルを用いて攻撃する。この武器は非常に有効だが、命中を保証することはできず、特に敵機がミサイルを「欺瞞」できる近代化された電子戦システムを持つ時にはそうである。この種の状況下では、戦闘機は相互に接近し、第2段階の戦闘を開始することになる。近距離格闘である。ここで使用するのは近距離ミサイルと機関砲である。この時、任意に回転できるベクトルエンジンが優勢を発揮し始める。」

例えるなら、F-22はちょうど「狙撃手」のようで、その任務はこっそりと敵に近づき、可視範囲外で相手方を殲滅することである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-22戦闘機(資料画像)」)

ロシアの第4世代++戦闘機はちょうど「剣闘士」のようで、敵サイドのミサイルをかわし、迅速に敵機との距離を短縮し、接近戦の中で機動性の優勢を利用して相手を打ち負かすことができる。「ラプター」のステルス能力は助けになり得ない。「国家利益」の専門家は、スホーイー35はパッシブレーダー、地上レーダー、赤外線追跡探知計測システムを使用して、ステルス戦闘機を発見することができる、と指摘する。

幸いなことに、現在まだ実戦の中でこの2種の戦法を検証する機会はない。だが、インドに輸出されたスホーイー30MKI戦闘機(AL-31FPエンジンを使用)は訓練中非常に多くの西側の戦闘機に対し安定した優勢を占めている。

2005年、この戦闘機はインド空軍の演習の中でアメリカのF-16およびF-15C/D戦闘機に対する優勢を見せつけた。

2015年、スホーイー30戦闘機は国際演習の中で12:0のかけ離れた点差をもってイギリスの「タイフーン」戦闘機を打ち負かした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「イギリスの『タイフーン』戦闘機(資料画像)」)

ポポフは、ロシアの戦闘機の訓練中の突出した成績は、ロシアの飛行員は西側戦闘機が努力しても及ばない非通常戦術と動作が使用できる、と解釈することができる、と考える。

彼は説明し語る。「我々はモスクワ航空展でスホーイー35がまるで枯れ葉のように自身を軸に回転するのを見た。飛行員がこの動作をするのは周囲を「ぐるりと見」、機首のレーダーに環境を探知計測させ、もって一歩先んじてあまり「機敏」ではない敵を発見するのに便とするためであり、一方相手方は旋回する必要があり、それでやっと類似の動作が完成できる。毎回45度あるいは60度の傾斜角をもって旋回するのには1.5〜2分間必要とする。スホーイー35の「ぐるりと見」る速度はずっと速い。もう1つの有用な動作は、「プガチョフコブラ」である。飛行機は猛然と頭をもたげ、速度をゼロにまで下げる。これは後方にいる敵機を相手にするのに非常に有効である。敵機は慣性によって前方に飛び出し、狩人から獲物に変わる。また、戦闘機の速度がゼロの時には敵サイドのレーダーによって見られないだろう。さらに電子戦ツールとコンビネーションすれば、完全に敵を混乱させ、それが過ちを犯すよう強制するだろう。」


 地上レーダーを含む支援体制は当然西側にもありますし、ステルス能力があればミサイルが命中しにくくもなるでしょうし、ちょっとどうかなという気もしますが。演習の中での結果は設定やルール次第でどうにでもなるでしょうしね。

8月3日

 「国際軍事競技」関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170801/31022757_all.html#page_2


軍事オリンピックで中国軍団全力出撃 航空降下戦闘車6発命中

【グローバル軍事8月1日の報道 グローバル時報の広水、コルラに赴いた特派記者 シューリュウミン 楊升 柳玉鵬】 「軍事オリンピック」の呼び名がある第3回国際軍事競技は7月29日に開幕した後、現在28種目のイベントがすでに全部展開され、競技参加各国軍隊の軍事的素養を検証している。分かれて各地に取材に赴いた「グローバル時報」記者も現場で中国軍団の全力勝負を感じ取った。

説明によれば、今回の競技には全部で28種目があり、中国が開催を請け負う6種目はそれぞれ「スヴォロフ突撃」、「晴空」、「安全環境」、「兵器名手」、「航空ダーツ」、「航空降下小隊」である。この他中国の軍隊はさらに出国して9種目の競技に参加し、これには「戦車両項目」、「偵察尖兵」、「エルブルスのカップ」、「修理大隊」、「海洋のカップ」、「海上上陸」、「天空の鍵」、「狙撃境界」、「無人機グループ競技」が含まれる。ロシアの「視点報」は7月31日、今年の競技の主要な特徴は技能競技に参加する軍事専業人員が大幅に増加したことだ、とした。ロシアメディアは、最も人の注目を引く「戦車両項目」競技の中で、中国チームは国産96B型戦車を使用し、その他の競技参加チームはいずれもグレードアップを経たロシア製T-72戦車を使用するが、装備と人員の質を考慮すると、「中国チームはロシアの最も強力な競争相手である」と認めている。

7月31日、中国陸軍が開催を請け負う「スヴォロフ突撃」歩兵戦闘車競技が新疆のコルラで戦いの幕を開けた。競技現場では、第79集団軍某旅団から来たワンクンロンが当日最も早く競技を完成した中国車両チーム車長だった。3回国際軍事競技に参加したベテラン隊員として、ワンクンロンは、今回コルラに設置された障害競技用地は、以前ロシアでぶつかったものに比べさらに難しいだろう、とした。彼はインタビューの中で「グローバル時報」記者に次のように教えた。「ロシアは我々の強力なライバルで、選手の実力と装備の性能がいずれも非常に強く、彼らと同じ場で競技することは間違いなく我々に非常に大きなプレッシャーを与える。」 中国チームが使用する歩兵戦闘車は比較的古い86A型であるため、ロシアチームのBMP-2歩兵戦闘車は性能が間違いなく非常に強い。ワンクンロンは、「我々が今日彼らにこんなにも多く先んじることができたのは、完全に皆が平時に非常に苦しい訓練によって成就させた厳しい試練に耐える本領に頼ってのものである。」と語った。

一方当日湖北省広水で行われた「航空降下小隊」最初の競技の中で、競技に参加した3カ国はいずれも自ら携えた武器装備を使用して戦いに出た。中国チームは国産のZBD-03式航空降下戦闘車を使用し、ロシアチームはBMD-2落下傘兵車両を使用し、カザフスタンチームはBMP-2戦闘車を使用した。各国代表チームが異なる機種の武器装備を使用して競技場で勝負を決することも、競技の見所に素晴らしさを加える。競技日は天候条件が良くなく、中国チームが出場した時に大雨が降ったが、中国チームの成績は依然突出した。中国チーム第2車両グループ砲手の穆強は射撃の中で6個の目標に全て命中させ(3つは砲の目標、3つは銃の目標)、彼は競技後に「グローバル時報」記者に教えた。射手の心的態度は成績に対し非常に大きな影響があり、「今日は霧比較的濃く、まだ雨が降っており、射手の目標視察照準に難度を加え、射手がこれまでの訓練経験を根拠に適当な修正を行う必要があり、天候条件は不利だったが、それでもあるべき水準を発揮した」。


 競技に参加するのは中国軍でも特別に練度の高い兵ですからこれで全体の水準を直接知ることはできないとは思いますが。

 韓国の「THAAD」配備関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170731/31021002.html


THAAD、再度論争を惹起:韓国政府朝令暮改 与党が素人と批判される

【グローバルネット報道 実習記者 劉昆】 「THAAD」全部の用地に対し一般環境評価を実施すると宣言したばかりで、今度はまた転じて残る4両の「THAAD」発射車の追加配備命令を下し、たった何日かで、韓国の文在寅政権は「THAAD」問題につき連続して「早変わり」し、外界のひとしきりの批判と非難の声を招来している。ある専門家は韓国政府は「近視眼」、「気まぐれ」と批判し、さらにある専門家は与党のこの種のやり方は「素人」、「ポピュリズム」だと譴責している。

韓国の「ソウル新聞」7月31日の報道によれば、韓国大統領文在寅は29日、残る4両の「THAAD」発射車を「臨時配備」し、「THAAD」配備を全面加速すると宣言した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現地時間2017年3月18日、韓国星州郡で民衆が集会を開いて抗議し、『THAAD』配備取り消しを要求する」)

報道は、文在寅は29日国家安全保障会議全体会議を主宰して召集開会した時、アメリカサイドと協議し残る4両の「THAAD」発射車を配備するよう指示した、とする。分析は、北朝鮮が連続して大陸間弾道ミサイルを発射したことが「レッドライン」に近づき、文在寅は対北朝鮮威嚇強化のため、迅速な「THAAD」追加配備決定をしたのだ、と考える。残る4両の「THAAD」発射車は韓国慶尚北道漆穀郡の米軍基地に保存されている。

しかし、たった1日前、韓国国防省は「THAAD」用地に対し一般環境評価を実施すると宣言し、かつ「THAAD」配備は来年後半まで遅延するとしていた。与党共同民主党は直ちに支持と歓迎を表明した。

韓国の「中央日報」の報道は、与党が何日かのうちに連続して「早変わり」したことに対し、ある専門家は政府の朝令暮改は民衆に不安を感じさせると非難し、さらにある批評は政府はネズミ並みに目の前しか見えないとする。韓国慶南大学政治外交学部教授の金根植は電話インタビューを受けた時、政府は28日に「THAAD」配備を遅延させると言い、29日にはまた直ちに配備する必要があると称し、このような近視眼、きまぐれをいかにして民衆に向け説明すべきなのか、と問うた。

報道の中ではさらに、別のある専門家は与党は「素人」かつ「ポピュリズム」だと譴責する。慶熙大学人文学院教授は、文在寅政権は「THAAD」配備は事実上不可避と認めまるで「左の方向指示器を点灯させて右にカーブする」ようで、ポピュリズムが政策の不連続をもたらしている、とした。


 でもこの人は選挙中強く批判されながらTHAADに対する立場をあいまいなままにし、どっちにでも舵を切れるようにしていたわけで、それが嫌ならそういう人を当選させなきゃよかっただけですわな。

8月4日

 「国際軍事競技」関連です。

http://military.china.com/news/568/20170802/31027747.html


「国際軍事競技-2017」海軍腕比べ種目開幕

中新社ウラジオストック8月1日電(張鍵 陳興) 8月1日午前、「国際軍事競技-2017」海軍腕比べ種目開幕式がウラジオストック太平洋艦隊海上訓練センターで行われ、海軍腕比べ競技の幕を正式に開けた。ロシア、中国、イラン、ベネズエラから来た4カ国の海軍将兵代表が整然と隊列を組んで入場し、共に開幕式に参加した。

ロシア太平洋艦隊司令のセルゲイ アバキャンツが開幕の言葉を述べ、かつ特別に今回の開幕式に参加した中国海軍将兵に向け八一祝日のプレゼントを贈り、祝日の挨拶を述べた。その後、ロシア海軍は民族の特色と軍事的色彩に富む文化的出し物を見せた。

理解されているところによれば、今回中国海軍は全部で1隻の艦艇および海兵隊を派遣してそれぞれ「海洋のカップ」艦艇競技と「海上上陸」競技に参加する。このうち、黄石艦(頑住吉注:056A軽護衛艦)は中国海軍を代表して初めて国際軍事競技艦艇種目に参加し、すでに7月26日にはウラジオストック港に到着していた。港に到着した後、将兵たちは積極的にロシアサイドとイベントに関する協議を行い、7種目の競技ルールと点数評価基準を充実完備させた。限りある準備時間を利用し、イベント前訓練を展開し、現在すでに充分に競技の準備を整えている。

続いて、競技参加将兵は艦艇の生命力(頑住吉注:この前の記事にもあったダメコンですかね)と救命技能、海上技能、火砲射撃競技といった3段階の中で、7つの種目をめぐって激烈な勝負を展開する。


 軽護衛艦1隻とは陸軍や空軍の力の入れ方に比べると陣容が弱い感じもしますが。

 韓国海軍関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170801/31025024.html


韓国第2隻目の新型強襲揚陸艦「天子峰艦」海軍に引き渡しへ

中新ネット7月31日電 韓国連合通信社の報道によれば、韓国防衛事業庁は31日、蔚山現代重工業社によって生産された新型強襲揚陸艦(LST-II)「天子峰艦」が8月1日韓国海軍に引き渡されるとした。これは韓国海軍第2隻目の新型強襲揚陸艦で、300名あまりの兵力を遠距離の地域に送り込むことができる。

報道は、韓国海軍は2014年11月に第1隻目の新型強襲揚陸艦「天王峰艦」を導入した、とする。今回導入する「天子峰艦」は韓国海軍の「弧准峰」級水陸両用上陸艦に比べ機動速度、搭載能力、兵力輸送距離などの方面である程度向上があった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:『天子峰艦』試運行。(画像のソース:韓国連合通信社)」)

排水量が4,500トン級で、最大航行速度23ノット、130名あまりの船員を搭載する、とされる。この艦艇は韓国が生産した作戦システムと指揮コントロールシステムを搭載し、上陸作戦指揮官の指揮効率を保証することができる。この艦艇はさらに40mm砲と防空・ミサイル防御システムなどを配備する。

この水陸両用上陸艦は同時に300名の兵力、3隻の上陸艇、2両の戦車8両の水陸両用装甲突撃車が搭載できる。艦尾の甲板はさらに2機の上陸用ヘリの発着に供することができ、韓国軍の空中奇襲能力を強化する。防衛事業庁は、韓国軍の「立体高速上陸作戦」能力を向上させ、同時に海上作戦と空中作戦を実現することになる、とする。

「天子峰艦」は2013年12月に現代重工工業の工場で着工され、すでに試運行が行われ、かつ韓国国防技術品質院の政府品質保証をパスしている、とされる。続く4ヶ月、海軍は艦艇の操作を熟知し、年末この艦は任務執行に用いることができるようになる見込みである。海軍高級将校は、「天子峰艦」は使用への投入後、「天王峰艦」と共に海軍主力上陸艦となり、上陸作戦の執行、局地挑発への対応、後方勤務物資の輸送、災害救援など多種の任務執行に用い、かつ国連平和維持行動の展開のため貢献をなす、とする。


 これだと国際水準に比してどうなのかいまいち分からないですね。

8月5日

 インドと中国の国境での対峙関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170731/31021644_all.html#page_2


台湾メディアインドに警告:中印がもし開戦したら インドは絶対に極めて大きな代価を支払うことに

海外ネット7月31日電 インドの部隊が中国の洞朗地域に不法越境し、中印の部隊が対峙してすでに1ヶ月を超えた。中国サイドはすでに何度も強硬に態度表明し、インドは直ちに無条件で軍隊を撤収させる必要があり、外交的談判の前提としてインドはまず撤兵することが必須だとしている。最近台湾メディアも何度も声を発し、インドに「できる限り早く撤収」するよう警告している。

台湾の「中時電子報」は7月30日文章を掲載し、インド当局は、大陸がいかなる一寸の領土でも譲歩することが絶対にあり得ないと理解することが必須で、インドサイドは自ら国境から退出する必要があり、それでやっと軽率な小さな誤りが大きな災いをもたらすのを避けることができる、とした。大陸の領土防衛の決意は鋼鉄の如しで、対外的に挑発しないが、絶対に戦いを恐れもしない。

「インドの非合法越境は侵略行為」

報道は、今回の中印双方の衝突事件でインドサイドの誤りは火を見るよりも明らかである、とする。洞朗地域の領土主権が中国に属すのは全く疑いの余地がなく、ずっと中国大陸の有効な管轄下でもある。

洞朗が中国の領土である以上、大陸がこの区域で道路建設を行い、輸送を便利にし、もって民生を助けるのは理の当然であり、外国が四の五の言うのは論外であるし、局外者のインドが出兵し妨害するのは増してや正当性がない。

中印国境の錫金段は1890年の「中英会議蔵印条約」の中でもうすでに明確に画定し、インド政府も何度も書面の形式をもって確認をしており、今インド国境部隊人員および戦闘車が境界を越え、中国の領土に侵入し、悪意で道路建設工程を妨害し、今に至るも退出に同意しないのは、公然と国際条約を破り、国際法に違反する侵略行為であり、中国大陸が絶対に容認しないのは言うまでもなく、国際社会が受け入れることもあり得ない。

率直に言って、インドが越境し洞朗高原に侵入するのは、表向きはブータンに代わって前面に出ているのだが、背後の真の理由は、近年来中国大陸が日増しに強大になり、壮大な「一帯一路」提議がさらに国際協力を大幅に強化し、大陸の影響力および国際的地位を向上させ、インドは追っても追いつけずまた対応が無策なことを嫌がっているというものである。

インドはそそっかしく近視眼な挙を採り、「衝突対峙をもって自らのために談判の道具を作り出し、好都合に何もないところからちょっとちょっとメリットをいただこうと妄想している。だがインドのこの一手は計算違いだった」。大陸の領土防衛の決意は鋼鉄の如しで、対外的に挑発しないが、絶対に戦いを恐れもしない。

撤兵をもって交換の道具とする?

インドの非合法越境に対し、「インド時報」の報道によればインド外交国務大臣のV.K.シンは現地時間木曜(26日)にある答弁書の中で、インド政府は当事国がいずれも受け入れられる友好的方式の問題解決を探し出すことに力を尽くしている、と書いている。

台湾メディアは言う。1ヶ月あまり以来、インドは外交談判を行うことを要求し、まるで兵を退かせることをもって交換の道具とすることを企図しているかのようである。だが中国サイドには終始1つの立場しかなく、それはインドが無条件で中国の領土を退出することが必須というものに他ならない。外交部スポークスマンの陸慷も明確に、中国サイドは主権問題の上でいかなる妥協も絶対にせず、今回の事件の責任は完全にインドサイドにあると指摘し、インドサイドが形勢をはっきり認識し、できる限り早く措置を採り、事態のさらなる一歩のエスカレートを避け、「間違った道の上をどんどん遠くに行ってはならない」と懇切に促した。

言い換えれば、「もし中印が外交談判を行う必要があっても、兵を退かせることは談判の前提であって、交換条件ではない。インドが談判したくても、国境を退出した上で談判しなければならない。」

もし開戦したら、インドが支払う代価はより大きい

台湾メディアは、1962年の中印戦争で、中国は圧倒的性質の勝利を獲得した、と指摘する。時今日に至り、インドは積極的に国境の戦力および武器設備を強化しているが、人民解放軍の戦力と武器の向上はずっと多い。

侵略に抵抗し国土を防衛することに対し、中国サイドには絶対に充分な実力と意志があり、インドがいつ現実をはっきり認識し自ら撤退を行うかだけを見ている。何故なら双方にもし戦火が勃発したら、最終的にインドが支払う代価は絶対にずっと多いからで、モーディ政権はおそらく測り難い政治的暴風にも直面することになる。

中国が「一帯一路」提議を提出するのは、世界の協力強化のためであって、インドに照準を合わせる意図がないだけでなく、甚だしきに至ってはインドが協力して重要な任務を完成させるのを歓迎し、今インドとパキスタンはいずれも上海協力機構に加入済みだが、インドの向こう見ずな侵入行為は、区域について言ってもあるいは国家全体の発展について見ても、インドにとって愚かで有害にして利益なき行いである。早めに自ら退出を行いこの件にピリオドを打つことこそ、賢い行いである。(朱簫)


 私はこの問題の経緯については詳しくないですが、尖閣や南シナ海の問題があるんで「洞朗地域の領土主権が中国に属すのは全く疑いの余地がな」いというのも道理のない主張なんだろうなと想像せざるを得ないです。ただインドが単独で中国と戦ったら不利というのはその通りだと思われ、今は問題をエスカレートさせず時機を見た方が得策だろうと思いますね。

8月6日

 韓国の「THAAD」導入関連です。

http://news.china.com/domestic/945/20170803/31032808.html


新華社:韓国の文在寅政権、THAAD問題の上で首鼠両端 (頑住吉注:「首鼠両端」はネズミが穴から首を出して左右をきょろきょろ見る、転じてどっちつかずの態度をとるという意味だそうですが「どっちつかず」よりは侮蔑の意味が強そうですね。)

新華社北京8月3日電 題:韓国よ「THAAD」問題の上で首鼠両端するなかれ

新華社記者 白羽

北朝鮮が最近大陸間弾道ミサイルを試射した活動に対し、韓国大統領の文在寅は、関連部門がアメリカサイドと協議して威嚇手段を強化するよう指示し、これには「THAAD」の残る装備の「臨時」配備が含まれる。この賢くない過激な反応は、火に油を注ぐのと同じで、韓国民衆の政府に対する不信任を激化させ、半島の緊張した情勢を激化させており、地域の平和と安定に無益である。

「直ちに『THAAD』配備停止、撤去を!」 国防省の情報がひとたび出るや、その門前に反「THAAD」の韓国民衆が集まった。民衆たちは質問した。「前任の政権が犯した最も深刻な外交と安全保障の過ちこそ『THAAD』であり、新政府はどうして継続して過ちを犯せるのか?」

文在寅政権は「THAAD」問題の上でずっと態度をころころ変え、首鼠両端である。韓国の「韓民族日報」は、大統領当選の前後、彼は何度も立場を変え、しばしば自己矛盾し、頻繁に国内の論争を引き起こしている、とする。

選挙の時、文在寅は「THAAD」韓国入りはデメリットがメリットより大きいとし、この決定を国会の批准に提出するよう要求した。大統領に当選した後、それにもかかわらずこの「プロセスの正義」を忘れ去り、一言も言及せず、道理に合わないというべきである。

先月末、韓国国防省は配備地で「普通」の環境影響評価を展開し、配備するか否かは評価結果に依拠して決定すると宣言したばかりである。しかし、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルを試射した十何時間か後でもう態度がいたずらに変わり、継続しての配備を決定した。韓国世論は政府の決策が朝令暮改で、「唐突でまた気まぐれである」と批判し、人にいわゆる環境評価はおざなりのものに過ぎないのではと疑わせ、不合理と言うべきである。

北朝鮮の大陸間弾道ミサイル試射に対し、韓国政府は過激な反応をし、「THAAD」配備加速、北朝鮮に対する一方的制裁実施を考慮するなどの「硬には硬でぶつかる」措置を打ち出しているが、このことは北朝鮮が継続して強気を見せることに「口実を与えている」。

文在寅政権が北朝鮮のミサイルの脅威を理由に、「THAAD」配備推進を決定する「原因と結果の牽強付会」は、実際には「THAAD」がアメリカのミサイル防衛システムの一環であることを承認し、自らをアメリカの戦車の上に縛り付けるのに等しい。誤りに執着して悟らず、「THAAD」を盲信することは、南北の軍事的に緊張した対峙を激化させ、対話を通じて南北関係を緩和する努力に暗い影を投げかけることにしかならない。

文在寅は元々「模糊戦略」をもって八方美人にうまく立ち回ることを計画していたが、それにもかかわらず同じ轍を踏むことしかできず、なるほど韓国メディアが、大統領はあるいは最終的に「板挟み」のジレンマの運命から逃れ難いかと悲嘆するわけである。トランプの「ゆすりたかり」に対応する、韓国が米韓二国間自由貿易協定と防衛費の再交渉を要求するという「カード」も喪失し、また中ロとの徐々に回復しつつある相互信頼も失った。一方で「THAAD」を推進し、一方で「中ロ朝と関係を改善する幻想は、愚かでもあるし、また理知的でない。

要するに、「THAAD」は韓国の安全に関する関心と半島の関連の問題を解決できないだけでなく、さらに問題をより複雑なものに変え、地域の戦略バランスを深刻に破壊するだけだろう。韓国の唯一の正しい出口は「THAAD」配備プロセスを停止し、関連の設備を撤去することである。さもないと、「ベルリンの平和幻想」は空想に身を落とすだけだろう。(完)


 北朝鮮に融和的態度を見せ、その中で北朝鮮が軍事的挑発を行ったら一転して強硬な態度をとってそれが損だと悟らせる、というのは一応あり得る選択で、どっちつかずというわけでもないでしょう。まあ実際北朝鮮をそれで正しいコースに誘導できるとは私も思いませんけど。



















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