コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその243

8月14日

 重複部分もありますが「航空ダーツ」の結果に関する短い記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/news/568/20170810/31070551.html


航空ダーツ2017成績発表 中国空軍、優秀団体賞を獲得!

【グローバルネット軍事8日10日の報道】 「空軍発表」8月10日の情報によれば、「国際軍事競技-2017」「航空ダーツ」種目ニュースセンターは10日競技成績を発表した。今回の競技は中国の吉林省で行われ、中国、ロシア両国空軍がそれぞれ各種飛行機39機を派遣して競技で勝負した。中国空軍は優秀団体賞を獲得した。

8つの機組の競技の中で、中国空軍の殲轟ー7A機組(ロシアサイドの戦闘爆撃機はスホーイー34)、殲偵ー8DF(ロシアサイドの戦闘偵察機はスホーイー24MP)、轟ー6K機組(ロシアサイドはツポレフ-22M)、直ー10K機組(ロシアサイドの武装ヘリはKa-52、ミルー28)がそれぞれ戦闘爆撃機グループ、偵察機グループ、爆撃機グループ、武装ヘリグループの第1位を獲得した。

戦闘機グループ、低空攻撃機グループ、輸送機グループの第1位は、それぞれロシア航空宇宙軍のスホーイー35機組(中国サイドの戦闘機組は3機の殲ー10Bと2機の殲ー10S)、スホーイー25CM機組(中国サイドの低空攻撃機組は教-10)、イリューシン-76M機組(中国サイドの輸送機組はイリューシン-76、運ー8C)、ミルー8機組(中国サイドは直ー9)が獲得した。

「国際軍事競技-2017」の「航空ダーツ」種目スポークスマンの申進科空軍大佐は、今回の「航空ダーツ」イベントの挙行は、中ロ両国空軍の戦闘の友情、中国空軍とロシア航空宇宙軍の相互学習相互参考、不断に向上する実戦化された訓練水準と実戦能力を目撃しまた深化させた、とした。


http://military.china.com/news/568/20170811/31075781.html


「航空ダーツ」成績発表:中ロ互角 殲ー10は35に敵せず

新華社北京8月10日電(記者 王作葵、黎雲) 「国際軍事競技-2017」の「航空ダーツ」種目ニュースセンターは10日競技の成績を発表し、中国空軍は優秀団体賞を獲得した。

この種目の競技では、中国、ロシア両国空軍はそれぞれ各機種の飛行機39機を派遣して参加したが、競技結果は、8つの機組の競技の中で、中国空軍の殲轟ー7A機組、殲偵ー8DF機組、轟ー6K機組、直ー10K機組が、それぞれ戦闘爆撃機グループ、偵察機グループ、爆撃機グループ、武装ヘリグループの第1位を獲得したことをはっきり示した。

戦闘機グループ、低空攻撃機グループ輸送機グループ、輸送へリグループの第1位は、それぞれロシア航空宇宙軍のスホーイー35機組、スホーイー25CM機組、イリューシン-76M機組、ミルー8機組が獲得した。

「国際軍事競技-2017」の「航空ダーツ」種目スポークスマンの申進科空軍大佐は、今回の「航空ダーツ」イベントの挙行は、中ロ両国空軍の戦闘の友情、中国空軍とロシア航空宇宙軍の相互学習相互参考、不断に向上する実戦化された訓練水準と実戦能力を目撃しまた深化させた、とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー10(資料画像)」)


 スホーイー35と殲ー10、ツポレフ-22と轟ー6の対戦結果は非常に気になりますが、追い追いより詳しい分析を含む記事が出るのでは。

 次も「国際軍事競技」関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170810/31067751_all.html#page_2


ロシアメディア:解放軍威風を示す 「国際軍事競技」の最もエクストリームな競技で優勝を奪う

参考情報ネット8月10日の報道 ロシアメディアは、「国際軍事競技-2017」で各国軍人は全部で100項目あまりの世界記録を創造し、このうち中国チームは国際軍事競技の最もエクストリームな競技である「安全環境」の中で勝利を獲得した、とした。

ロシアニュース社8月9日の報道によれば、「国際軍事競技-2017」ニュースセンターの報道によると、新疆のコルラ競技区で競技に参加する各国軍人は全部で100項目あまりの世界記録を創った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これは新疆のコルラで行われる「国際軍事競技-2017」開幕式 新華社記者 胡虎虎撮影」)

報道は、今年各国軍人がコルラ競技区の4種目のイベントの中で創造した世界記録の数はほとんど去年の2倍である、とする。

全部で10カ国から来た軍人がコルラ競技区の「スヴォロフ突撃」、「晴空」、「安全環境」、「兵器名手」という4種目の競技に参加した。今年の世界記録は極速射撃、極限戦闘車操縦など複雑な科目の中で誕生した。

「安全環境」種目競技の中のあらゆる競技参加国(ロシア、中国、イラン、エジプト、ベラルーシ)は1つの例外もなく世界記録を創造した。現在この種目はすでに約30項目の世界記録を誕生させている。

アンゴラ、ベラルーシ、ベネズエラ、エジプト、ジンバブエ、イラン、カザフスタン、中国、ロシア、ウズベキスタンの軍人がコルラ競技区の競技に参加した。

またロシア衛星ネット8月9日の報道によれば、「国際軍事競技-2017」のニュースセンターが発表した情報が言うところによると、中国チームは国際軍事競技で最もエクストリームな競技である「安全環境」の中で勝利を獲得し、ロシア軍は第2位を獲得した。ロシア軍はこれまで連続2年この競技の中で第1位を獲得していた、とされる。

この情報は、先日中国の新疆のコルラ訓練場で行われた「安全環境」国際競技が終わった、とする。中国チームは第1位を獲得し、ロシアチームは第2位を獲得した。

競技の構想によれば、化学防御専業人員が仮想事故区に対し偵察を行う。ロシア、中国、イラン、エジプト、ベラルーシから来た隊伍は通行困難な地域で任務を執行する。仮想緊急状況区域の土壌、植物、水のサンプル品を選択取得し、放射性輻射源を発見し、毒剤の類型などを確定する。


 これはまたルールの設定や採点基準が難しそうですね。

8月15日

 「戦車両項目」関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170813/31083336_all.html#page_2


ロシア軍、戦車両項目競技決勝戦で優勝 中国は第3位

【グローバルネット軍事報道】 ロシアの声ウェブサイト8月13日の報道によれば、ロシア軍事部門が記者に対し表明したところによるとロシア軍は戦車両項目決勝戦の中で勝利を取得した。今回の競技はモスクワ郊外のアラビノ標的場で行われた。

ロシア国防省は、「ロシアの軍人は戦車両項目決勝戦の中で勝利を取得し、用いた時間は1時間30分43秒だった。カザフスタンチームは1時間45分41秒の成績で第2位を占めた。」とした。

今回の競技の銅メダルは中国チームがもぎ取った。中国チームが用いた時間は1時間46分50秒だった。ベラルーシチームは第4位にランクされ、1時間48分40秒を用いて全過程を完成させた。

日曜すなわち8月12日は、モスクワのアラビノでの「国際軍事競技」の盛大な閉幕式だった。戦車両項目の決勝戦はまさにこの到来しようとする閉幕式のために行われたのである。

「スヴォロフ突撃」単一車両競技ニュースセンターは情報を発表し、中国の新疆のコルラ訓練場で行われた「国際軍事競技-2017」のいくつかの大きな競技種目の賞品には8台の自動車と4台のバイクが含まれる、とした。

情報は、「中国の新疆のコルラ訓練場で行われた4つの国際イベントの賞品には8台の自動車と4台のバイクが含まれる。スヴォロフ突撃単一車両競技終了後、ロシアの競技参加チームが中国から持ってくる賞品の数が分かることになる。」とする。

情報は、「安全環境」競技の期間、ロシアの輻射、化学、生物汚染防御部隊は第1台目の自動車を勝ち取り、BMP-2戦闘車を操縦する競技参加チームはスヴォロフ突撃単一車両競技の中で第2台目の自動車を勝ち取る可能性がある。競技の第1段階終了後、ロシアと中国のチームはその他の国に先んじている。」と指摘する。

中国軍代表団メンバーの葉騰春(音訳)は、「コルラ訓練場で行われたそれぞれの競技で勝利を獲得した者は1台のオフロード車を獲得し、準優勝は1台の小型車を獲得する。第3位はバイクを獲得する。もしロシア軍がスヴォロフ突撃単一車両競技の中で勝利したら、1台のオフロードジープ車を獲得することになる。」とした。

彼は、中国サイドはさらにその他のプレゼントを準備している、とした。

中国国内の競技は8月12日に幕が下ろされる。


 これまでこうした記事は現地に行った中国の記者によるものでしたがこれはロシアの記事の翻訳ですし、12日に行われた決勝の結果を報道する記事が15日朝の時点でもこれしか見つからないですし、今までずっと準優勝だったのが3位に落ちたことで触れるのがタブーになっちゃったんですかね。あるいは単に負けただけではなく非常に不名誉あるいは中国戦車の弱点を暴露するようなことがあったとか?

 スホーイー35関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170810/31068098.html


原材料を戦闘機と交換! ロシア、インドネシアと11機のスホーイー35戦闘機に関する契約を締結

【グローバルネット軍事8月10日の報道】 ロシアの「導報」ウェブサイト8月7日の報道は、ロシア技術社は、8月4日にモスクワとインドネシア国営貿易会社はある覚え書きに署名し、その内容にはインドネシアに11機のスホーイー35戦闘機を供給することが含まれるとした、とした。同社はニュース原稿の中に、「ロシアサイドはインドネシアが選択する商品と貿易協力メーカーの権利を留保する。協定の枠組み内には最も前途の見通しを有する商品の供給拡大に言及されている。」と書いている。

インドネシア国防大臣のリヤミジャード リヤクードは7月28日、インドネシア政府は11機のスホーイー35戦闘機の購入を批准した、とした。

ロシア技術社の下に属する国防製品輸出社の消息筋の人物は、インドネシアはすでに15機のスホーイー27およびスホーイー30戦闘機を装備済みである、とする。インドネシア向けにスホーイー35戦闘機を供給することに関する談判は少なくとも2013年からもうずっと進行中で、何度も双方がほとんど協定に署名しそうだったことがあった。だが談判はいくつかの問題が原因で遅延し、最も主要なのは資金の問題だったが、現在双方は一致の達成に近づいており、ロシア技術社が署名した覚え書きはこの点を実証している。消息筋の人物は、契約は年末までに締結される可能性が極めて高く、一部はパーム油、ゴムおよびその他のインドネシア製品を用いて支払われる。ロシア国防製品輸出社スポークスマンは評論の発表を拒絶している。

スホーイー35戦闘機はスホーイ社によって銀行の貸付に頼って研究開発され、ロシア空軍は首位のユーザーで、全部で98機(このうち60機超はすでに引き渡されている)購入している。2015年、かつて10年ロシアの実戦機を購入しなかった後、中国はロシアと24機のスホーイー35戦闘機購入の契約を締結し、現在契約は履行中である。

ロシア戦略技術分析センターの専門家であるコンスタンティン マジエンコは、油やその他の商品を用いての支払いはそれらが実物の形式をもってロシアに進入することを意味しておらず、ここで通常指すのは先物である、と語る。11機のスホーイー35の販売価格は10億アメリカドルに達する可能性がある。マジエンコは、インドネシアと契約を締結する意義は中国との契約締結に劣らず、何故ならインドネシアには西側の戦闘機を獲得するルートがあり、同時に契約はいくつかの周辺国を刺激し得るからである、と考える。例えばベトナムで、彼らがロシアの新型機を購入するのを推進する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー35戦闘機(資料画像)」)


 インドネシアは米軍やオーストラリア軍との関係も深く、間接的に日本にもスホーイー35の真の実力その他に関する情報が入ってくるかもしれませんね。

8月16日

 F-35関連です。

http://wemedia.china.com/mili/13000010/20170809/31062614.html


米軍のF-35戦闘機、あるいは完全放棄か 失敗の原因は一体どこに?

F-35戦闘機はすでに全世界のホットなポイントたる話題となっており、この極めて論争性を持つ戦闘機は常にメディアの焦点になり得る。できないことのない最強戦闘機から、コストがアンコントロールで、コストパフォーマンスが高くない失敗プロジェクトまで、外界の評価はいつも毀誉褒貶が定まらない。時今日に至り、中ロ両国の殲ー20、殲ー31、T-50など第5世代戦闘機の就役と共に、F-35プロジェクトの成否はどんどん明らかになってきており、米軍もこの戦闘機の問題を正面から考慮し始めている。ちょうどこの前すでに中止された「沿海域戦闘艦」プロジェクトにおいて、性能が基準に達しないため米軍は改めて護衛艦を開発して「フリーダム」、「インディペンデント」2クラスの沿海域戦闘艦に取って代わらせることを考慮するしかなかったように。F-35も同様の運命に直面することになる。

F-35の成功と失敗を我々はその実用性能と生産性能から考慮することができる。唯一の就役する第5世代艦載機として、この機は空軍の21世紀の換装時代をリードする。群を抜いたステルス能力と機載電子設備のデータ伝達能力は、F-35の2大看板である。ステルス能力は主に戦場での生存率の上に体現される。F-35の正面レーダー反射断面積は0.065平方mしかなく、F-15やスホーイー27の反射面積よりはるかに小さい! それらはいずれも10平方mより高いのである。このようになれば作戦中F-35はごく容易にその他の第3世代機を発見かつロックオンし、しかも自らは非常に発見され難い。これはアメリカ空軍が最も重視する性能の優勢でもある。

F-35はその名を「連合多用途戦闘機」といい、これは単にそれが非常に多くの国で共同開発される武器プロジェクトだということを体現しているだけではない。より重要なのはこの機の作戦中でのデータ共有能力である! その機載設備は光ファイバーによる伝達を大量に採用し、ヘルメットディスプレイ、坐倉(頑住吉注:意味不明。変換ミスか何かでは)液晶モニター、機載コンピュータ全て含め素早い伝達と情報処理ができ、より質の良い画像を伝達することができ、このことはこの機に比類のない戦場データ共有能力を持たせ、1機のF-35は全て1機の早期警戒機と言え、相互間の連合作戦能力はその作戦能力を無限に拡大する。

しかし、ちょうど沿海域戦闘艦がそれには非常に多くの性能は必要ないと予想されていたように、F-35のこうした優勢も必ずしも未来の空戦に適用されない。例えばそのステルス能力である。F-35のステルス能力は外部搭載のない状況下でのものである! だが内部に置かれた弾薬庫は小さすぎてF-35が武器を外部搭載しないというのは作戦能力が極めて大きな制限を受けることを意味しており、この機は4発の小型ミサイルが搭載できるに過ぎない。ひとたびこのようになるや、たとえ百発百中でも4つの目標が破壊できるだけである! 一方初期のF-16戦闘機の非常に大きな搭載能力は重点的に宣伝される優勢だった。ひとたびこのようになるやF-35が搭載能力を捨てて引き替えにしたステルス性能はいささか割に合わないものになる! 結局のところステルス戦闘機を発見する技術はすでに出現しているのである。

次はほかならぬF-35のコストの問題である。この戦闘機の単価はすでに1.8億から2.2億アメリカドルの間にあり、F-22の水準に近づいている。これもこの機を失敗作とならせる主要な原因である。高すぎるために米軍はすでにF-22戦闘機の生産を停止していることを知る必要がある。何故なら非常に高い製造コストは空軍の予算を食い尽くし、質がどんなに良くても充分な数のない戦闘機は全て空戦の需要を満足させられないのである。例えば第二次世界大戦時のドイツのMe262戦闘機がまさに1つの例である。このため、アメリカ空軍はその製造コストが非常に高いがゆえにF-35を放棄する可能性が大いにあり、ちょうど沿海域戦闘艦を放棄したようにである。

もう1点我々は考慮せざるを得ない。それは戦闘機の生産方式の問題である。アメリカはプロジェクトに参加した盟友によってF-35戦闘機を生産して良いと提示し、つまりそれには大量のアウトソーシングによる生産が存在する。これはアメリカ経済が発達している時期には問題なかったが、今日のアメリカは就業率下落の困った状況に深く陥っている。戦闘機のアウトソーシングは非常に大きくアメリカ国内の関連の就業の機会を低下させるだろう。このことはアメリカ議会の容認できないことである! これもこの機の完全放棄をもたらす原因となる。


 しかし放棄してどうするというんですかね。F-35の単価がF-22に近づいていると言っても、それはF-22の多くの部分が古い技術で作られているからで、諸設備をF-35と同じグレードにしたらやはりずっと高くなるのでは。

8月17日

 中ロ軍事技術協力関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170815/31100677_all.html#page_2


ロシアの高官:中国と新型ミサイルを合同研究開発中 一部はすでに実戦に投入

ロシア軍事工業連合体ニュースネット8月14日の報道によれば、ロシアの「戦術ミサイル社」総裁のボリス オボノソフはインターファックス通信社のインタビューを受けた時、同社は中国と多くの新世代ミサイルおよび制御誘導爆弾の合同研究開発プロジェクトを展開中である、と明らかにした。こうしたプロジェクトの中には「事前研究段階」のものもあれば、「すでに実戦に投入された完成した製品」もある、とされる。

報道は、オボノソフは「我々は中国といくつかの合同プロジェクトを展開しており、研究開発段階にあるものもあれば、すでに実戦に投入された完成した製品もある。」とした、とする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2016年のモスクワ航空展でロシア戦術ミサイル社が展示した新型ミサイル」)

ロシア国防工業と中国航空宇宙および国防工業には多くの合同研究および開発プロジェクトがある。統計によれば、中ロ軍事貿易の中で、技術協力プロジェクトの契約金額が1/3を占める。

戦術ミサイル社は2002年に設立されたもので、同社はすでに旧彩虹設計局、三角旗設計局など多くの旧ソ連時代の著名なミサイルメーカーを整合済みである。その製品には空対空ミサイル、空対地ミサイル、対艦ミサイル、正確制御誘導爆弾、対潜ミサイル、魚雷などが含まれる。

視察者ネット軍事評論員は、ロシア戦術ミサイル社が生産するミサイルの中には、少なからぬ今に至るも依然解放軍の重要な装備であるものがある、とする。例えばKh-29TE系列テレビ制御誘導ミサイル、Kh-59対艦ミサイル(スホーイー30MKK戦闘機に使用)、R-77、R-73、R-27系列空対空ミサイル(スホーイー27SK、スホーイー30MKKなどのロシア製戦闘機に使用)で、今回スホーイー35に付随して引き渡されるものにはさらに新世代R-74M、R-77-1型空対空ミサイルがある。さらにKh-31対輻射ミサイル・対艦ミサイルがあり、中国はこのミサイルを輸入、生産し、すなわち鷹撃-91系列である。また、さらに3M80「モスキート」(SS-N-1「サンバーン」)ミサイル(現代級駆逐艦に使用)およびAPR-3E小型対潜魚雷(Ka-28対潜ヘリに使用)がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「解放軍空軍は1990年代から21世紀初めまでにかつて大量のロシア製空対空ミサイルを購入した」)

制御誘導爆弾方面では、中国はその数少なからぬKAB-500およびKAB-1500制御誘導爆弾を購入した。

近年の航空展で、戦術ミサイル社が展示したいくつかの新型ミサイルも中国向けにセールスすることを企図し、その中にはKh-59MK2ステルス巡航ミサイル、Kh-58U ShKE小型対輻射ミサイルなどが含まれる。またさらにシリアで実戦テストを行ったKAB-500S-E衛星制御誘導爆弾がある。

だが中国の新型機載武器システムに比べ、ロシアの機載ミサイルシステムは幾分の遜色が目立つだろう。特にPL-15空対空ミサイルの射程はロシア製R-77-1をはるかに超えている(この2種のミサイルはいずれもダブルラムジェット・ロケット技術を採用している)。中国の正確制御誘導対地弾薬の豊富さもロシアにはるかに勝っている。この方面のもう1つの典型的な例はKh-31対輻射ミサイルと鷹撃-91ミサイルで、中国の鷹撃-91ミサイルの誘導弾頭は全部の潜在的敵サイドのレーダーの周波数帯をカバーするが、ロシアのKh-31は最近になってやっと類似の改良型の出現があり、それまでは2種の異なる誘導弾頭を用いて異なる周波数帯の敵サイドのレーダーを攻撃する必要があった。

このため、双方の協力はいくつかの中ロ両国実戦機に共用できる弾薬の研究開発方面に集中する可能性があり、例えば中国空軍のいくつかの先進弾薬をロシアのスホーイー35SK上に整合することで、同時にロシアは衛星制御誘導武器方面においても中国の技術支援を探求する可能性がある。

どうであろうと、これは中ロ両国の航空技術協力の新たな進展であり、両国の軍事技術協力がより深入りした領域に向かいつつあることを示している。


 かつてはロシアのこの種の兵器を輸入してコピーしていたが、今では追い越しているというわけですが、まだ中国の方が遅れている、中国にはまだその技術がないという分野もある程度あるのでは。

8月18日

 ロシアの兵器輸出関連です。

http://military.china.com/news2/569/20170807/31047577_all.html#page_2


ロシアの対外兵器販売で勝利の知らせが頻繁に伝わる 専門家:武器供給国の地位は安定し堅固

ロシア国家技術集団社は4日、ロシアはインドネシアとすでにロシア製スホーイー35戦闘機販売につき趣意書に署名した、と言明した。

同日、ロシアを訪問中のインドネシア貿易大臣のルジタもモスクワで、両国はまもなくインドネシアがロシアからスホーイー35戦闘機を購入することにつき正式に契約を締結することになる、と明らかにした。

ベトナム当局のニュース機構は先日、ベトナムはすでにロシアに64両のT-90S/SKメインバトルタンクを発注した、と事実確認した。イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」の情報によれば、この発注の総額は2.5億アメリカドルに達し、これはベトナム人民軍の長年来初の新型メインバトルタンク購入の高額発注である。

近年来、ロシア経済はアメリカの制裁の苦しみを深く受け、成長に力が乏しく、ハイライトが探し出し難いが、その兵器販売領域におけるパフォーマンスはやはり目を奪う。

ロシア国家技術集団社国際協力・地域政策部主任のヴィクター クラトフは先日、ロシア国防輸出社は総額約500億アメリカドルの受注を持ち、軍事工業企業が不断に3年仕事するのに充分で、しかも2017年の兵器販売契約は2016年に比べて依然ある程度増加する見込みである、とした。

ロシアの対外軍事技術移転と武器販売は成長が早い、目的性が強いなどの特徴を見せている。

ロシア当局が発表したデータによれば、2014年にロシアの軍備輸出受注総額は102億アメリカドルで、2015年は145億アメリカドルまで上昇し、2016年のデータは150億アメリカドルを超えた。

分析者は次のように考える。ロシアの各種武器のシリアの戦場での使用が生じさせる模範を示す効果は、欧米以外の非常に多くの国に対し吸引力を生じさせており、アルジェリア、イラク、インドネシア、イラン、サウジアラビア、ベトナム、パキスタン、エジプトを含む多くの国がすでにロシアと武器購入の新たな契約を締結している。

ロシアの「商売人-金銭」誌の統計によれば、かつてシリアで使用されたことのある武器の受注金額は70億アメリカドルを超える。

また、ロシアの軍事専門家はさらに、ロシアは国際的舞台の上でずっと「独立自主の政治路線」を遵守し、これも非常に多くの国がロシアから武器を購入することを促す原因の1つである、と考える。

現在、ロシアの兵器販売は依然アジア太平洋地域、アフリカ、ラテンアメリカ諸国を主要な対象とし、このうちアジア太平洋地域市場はロシアの兵器販売のシェアの60%を占め、アフリカは30%を占め、ラテンアメリカは5%を占める。

新たな受注を吸引するのと同時に、ロシアは伝統的な軍事協力パートナーとの間の協力関係に気を配っており、例えばベトナム、インドなどの国である。

ロシアはインドの武器の最大の供給商で、1960年に始まり、ソ連とロシアがインドに向け提供した武器と軍事装備の総額は500億アメリカドルに達している。

ロシアヘリ株式会社社長のアンドレイ ボジンスキーは最近、ロシアは年末までにインドと48機のミルー17B5軍用輸送ヘリ供給の契約を締結し、2018年に執行が開始される、と明らかにした。

インドメディアの報道によれば、この契約の金額は約11億アメリカドルである。また両国はすでにロシアがインドに向けS-400「凱旋」防空システムを供給する協定書に署名している。双方はさらに第5世代戦闘機の共同研究開発を協議して定めている。

人の注目を引くのは、対ロシア貿易が最小の東南アジアの国の1つであるフィリピンとロシアの兵器販売に関する協力も徐々にウォームアップしていることである。

ドゥテルテはフィリピン大統領への就任以来、これまでフィリピンとアメリカが仲良くする一面的な政策を一変させ、ロシアに向け好意を示し、しかも兵器販売と軍事技術協力は双方が協力を展開する重点領域の1つである。

ドゥテルテは、ロシアから偵察装備、携帯式対空ミサイル、小型武器を購入することを希望する、としている。

イギリス王立国際問題研究所ロシア・ヨーロッパ・アジア項目研究員のリチャード、ノルウェー国防研究組織費用分析プロジェクト科研責任者セシリーはいずれも、ロシアの新興市場における地位の強化のため、ああしたアメリカと関係が不和な国に対し、ロシア国防輸出社は大量の受注に頼って信頼できる武器供給国の地位を維持することになる、と考える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー35戦闘機(資料画像)」)


 中国としてはロシアの市場を奪いたいところでしょうが、やはり実戦でプルーフされた信頼感は大きいんでしょう。

8月19日

 中国の爆撃機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170816/31105341_all.html#page_2


専門家:中国の新世代爆撃機の戦力はあるいは轟ー6Kの5倍を超えるものになるか

人民ネット8月15日電(記者 黄子娟) 最近、ネット上に国産新型戦略爆撃機が某飛行場に駐機されているらしき1枚の衛星画像が流れ伝わっている。

軍事専門家は中央テレビのインタビューを受けた時、中国空軍新世代遠距離爆撃機の発展は、スマート化の特徴、、すなわちネットワーク技術の支えを具備するべきである、とした。

中国空軍新世代遠距離爆撃機の情報に関しては、2016年9月には早くも、中国空軍司令員の馬暁天がかつて、中国は新世代遠距離爆撃機を開発中である、とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空軍司令員の馬暁天(資料画像)」)

中央テレビの報道は、最近ネットに流れ伝わるこの「轟ー20」戦略爆撃機が某飛行場に駐機されているらしき衛星画像から見て、この機は全翼構造を採用し、外形はアメリカのB-2ステルス爆撃機とX-47B新型無人機の混合体のようである、とする。

外界は、「轟ー20」戦略爆撃機はステルス性能と強大な通常打撃能力を併せ配慮し、航続距離と作戦半径は轟ー6Kの2倍あまりで、全体的作戦効能は轟ー6Kを5倍以上超えるものになるだろう、と推測する。

あるアメリカの軍事ウェブサイトは分析し、「轟ー20」がひとたび研究開発に成功しかつ就役すれば、打撃能力が轟ー6Kをはるかに超える戦略爆撃機を中国空軍が持つことを意味するだけでなく、さらには中国空軍が真に「三位一体」の戦略核打撃能力を持つことを意味し、戦略空軍となる目標が実現する、とする。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです。)

ネットに流れ伝わる『轟ー20』戦略爆撃機らしき画像。当局の態度表明はなく、その真実性は実証できない。

ネットに流れ伝わる轟ー20戦略爆撃機が某飛行場に駐機されているらしき衛星画像

だが中国空軍の新世代遠距離爆撃機の発展に対し軍事専門家の王明亮は、新世代遠距離爆撃機はスマート化の特長を具備すべきで、ネットワーク技術の支えを必要とする、とする。

我々は未来の戦争の形態をもって未来の戦略爆撃機を認識することが必須であり、遠距離爆撃任務を担う他、その航空電子設備とネットワークシステムをいかにその他の作戦要素と連結するか、強い出力の電磁妨害任務を担えるか否か、機群作戦の武器プラットフォームを率いられるか否かは、いずれも新型遠距離爆撃機の研究が考慮を必要とする問題である。

ならば、中国が遠距離爆撃機を開発することは国防建設に対しどんな作用を果たすのか? 軍事専門家の杜文竜は、空軍の作戦装備体系の建設および目標から分析すると、少なくとも2つの方面で重要な作用を果たすことになる、とする。まず、空軍の攻防兼備の戦略目標の需要に符合すること。

これまで我々が研究開発した各種武器装備、特に空軍の武器装備は、基本的に防御がメインで、その射程、打撃威力、コントロール範囲はいずれも相対的に限られていた。

攻防兼備を達成しようとすれば、武器装備は進攻能力方面で大きな飛躍があることが必須で、遠距離戦略爆撃機はまさに空軍の進攻型武器装備の典型的代表である。次に、空軍装備体系の「弱点」を補うのに有利である。

強国の空軍に比べ、我が軍の装備には依然多方面の「弱点」が存在し、その中にはまさに戦略爆撃機が含まれる。

現在、アメリカにB-2戦略爆撃機があり、ロシアも新型戦略爆撃機を研究開発中である。この種の状況下で、我が軍は「弱点」を補い、空軍装備体型をより科学的合理的なものにすることが必須である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍のB-2戦略爆撃機(資料画像)」)


 敵国の上空で行う電磁妨害、無数の小型無人機を搭載しそれを放出して指揮することなどが重要な任務になる可能性もありそうで、どういう設計にするのかはなかなか難しいでしょうね。

8月20日

 中国の対戦車ミサイル関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20170817/31117032_all.html#page_2


紅箭-10ミサイルは戦車が打撃できさらに潜水艦の防空が可能

参考情報ネット8月17日の報道 2017年8月16日、中国兵器工業集団北方工業社は内モンゴルの包頭で第2回「装甲と対装甲の日」をテーマとした活動を行い、対外的に同社が研究開発した多種の各種装甲戦闘車と対装甲武器を展示した。

その中で、演習現場に出現した2種の北方工業社によって研究開発され、かつすでに中国軍に装備されている対戦車ミサイルである紅箭-11と紅箭-10が非常に人の注目を引いた。現在見られる活動の動画の中には、北方工業社のこの2機種のミサイルの性能と機能に対する紹介が見られるだけでなく、さらに初めて観衆に向け2機種の対戦車ミサイルが固定実物標的に対し実弾射撃を行う動画が見せられた。その性能に関する資料の公開の程度と直視の程度はいまだかつてないものと言うべきである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は兵個人による発射状態の紅箭-11対戦車ミサイル」)

ミサイルの射撃デモンストレーション部分で、初めて出場したのは国産の紅箭-11対戦車ミサイルだった。公開の資料は、このミサイルは2014年に初めて明るみに出、部隊でのコードネームはAFT-11対戦車ミサイルであるということをはっきり示している。紅箭-11対戦車ミサイルはセミアクティブレーザービーム制御誘導発射方式を採用し、我が軍の第3世代正式対戦車主力武器の1つである。

北方工業社の紹介によれば、射撃を行う時、紅箭-11対戦車ミサイルは兵個人、車載という2種の発射模式を採用することができ、ミサイルの射程2km以内に位置する目標が有効に攻撃でき、非常に高い打撃精度と信頼性を持つ。その後明るみに出たのは国産の紅箭-10対戦車ミサイルで、このミサイルは同じく国産第3世代対戦車ミサイルに属し、射程は10kmに達し得、光ファイバー制御誘導発射模式を採用し、同時に2つの目標が攻撃できる。

紅箭-10ミサイルは地上固定目標と装甲装備の攻撃に用いることができるだけでなく、さらに舟艇など水上目標の打撃などの任務に用いることができ、甚だしきに至ってはさらに潜水艦の防空作戦に用いることができる、大型多用途ミサイルである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は実弾射撃前の紅箭-10ミサイル発射車と戦車実物標的」)

また北方工業社が発表した動画資料がはっきり示すところによれば、紅箭-10対戦車ミサイルは平時装甲発射車シャーシ内に搭載され、戦闘状態に入って以後、車載静止傾斜方式をもって発射され、それはテレビ成像誘導弾塔を採用し、光ファイバーによって「human in the loop制御」を実現し、したがって全過程「可視化」の高精度目標打撃任務を完成させる。

画像は紅箭-10ミサイルの発射過程の中の光ファイバー制御誘導の画像表示である。いわゆる光ファイバー制御誘導とはミサイルに昼間光、赤外線成像誘導弾頭と光ファイバーを巻いたものを装備し、ミサイルの発射後およそ200、300mの高度を飛行し、かつ光ファイバーを放出して発射車との連絡を保持するもので、このようにするとミサイルは昼間光、赤外線画像を伝達し、かつ発射車が伝えてくるコントロール指令を受信することができる。(作者/マーチーフェイ)


 外国の一流製品との差異や、レーザー制御誘導と光ファイバー制御誘導のそれぞれのメリットとデメリットの説明があるともっと分かりやすかったですかね。
















戻るボタン