コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその260

12月18日

 米ロの戦闘機関連です。

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ロシア、「スホーイ-35がF-22の反殺に遭った」に反駁 スホーイ-35はすでにF-22を撃墜できる位置を占めていた (頑住吉注:「反殺」は敵討ちの殺人といった意味だそうですがここには合わないような)

報道によれば、米ロ両国の軍用機が中東で再度接触し、アメリカの2機のF-22「ラプター」戦闘機がロシアのスホーイ-25攻撃機に向け警告射撃を行いかつフレア弾を発射し、双方が対峙した時、ロシアのスホーイ-35戦闘機が駆けつけ、スホーイ-35とF-22戦闘機は「斗法」(頑住吉注:術を用いての戦い)を展開した。事情の起因は米軍空軍司令スポークスマンの言によれば「ロシアの2機のスホーイ-25実戦機がユーフラテス川を越えて武装組織に対し攻撃を展開し、つまりいわゆる米ロの『38度線』を越えたことであり、米軍は不満でF-22を派遣した。」

この件に対し、それぞれの大手メディアは大量の報道を行い、大量の報道を見てのことかもしれないが、ロシア国防省は情報を発表し、個別の英米メディアは再度彼らのひとりよがりな願望を表現することを企図した、とした。「ひとりよがりな願望」が指すのは英米メディアの報道の、スホーイ-35戦闘機がF-22によって駆逐されたことに関する情報に違いない。アメリカの報道によれば、ロシアのユーフラテス川付近に対する空襲はアメリカの利益に深刻な脅威を与え、平均毎日約7回あり、しかも今回は2機のスホーイ-25攻撃機はF-22戦闘機に対し脅威ある性質の動作を行い、その中の1機はさらに直接F-22に向け突進し、F-22が直ちに機動したからこそ衝突が避けられたのであり、しかる後にF-22はフレア弾を発射して警告を行った。

もしアメリカの言い方が正しいならば、戦闘民族の名に恥じず、猛々しすぎる! (頑住吉注:空戦になったら絶対に勝てるはずがない攻撃機で最強戦闘機に対しこのような行動をとった、ということでしょう。ちなみに中国の記事ではロシア人を「戦闘民族」と呼ぶことが多いです。)

英米メディアの報道では、その後ロシアはスホーイ-35戦闘機を出動させて支援し、対抗の中で、F-22はずば抜けた機動性を利用して有利な位置を占め、すなわちスホーイ-35戦闘機の6時方向まで機動して到達し、このことはF-22がミサイルを発射しさえすれば、スホーイ-35がごく簡単に撃墜されたことを意味している。だがスホーイ-35はその後離れ、F-22がスホーイ-35に完勝したことを意味している。だがロシアはこのような報道を見た後反駁を行った。

ロシア国防省スポークスマンは次のように言った。F-22はフレア弾を発射してスホーイ-25に対し妨害を行い、一方スホーイ-35戦闘機は迅速に出撃し、F-22の後半円つまり6時方向からF-22に接近し、しかる後に米軍のF-22は離れるしかなく、その意味はスホーイ-35がF-22を「やっつけた」に他ならない。しかもロシアのスホーイ-25機は3300mの高度でマヤーディーン地域の人道主義支援の車列を護送した。

ひとたびこのようになるや、スホーイ-35とF-22に一体何が発生したのかは逆に模糊としてはっきりしないことが目立つ。報道によれば、2種の飛行機は近距離で接触したはずで、遠距離ならF-22にはステルスの優勢があり、近距離で2種の飛行機が接触すればどちらがどちらに勝つかははっきりしなくなる。米ロ両国の軍用機の中東での接触はしばしばあることで、アメリカ中央司令部代表は、この種の状況は1日に何度も発生している、とする。1ヶ月前にも類似の事件の報道があり、スホーイ-35がF-22に対抗したが、F-22が「逃げた」。

次のように言うロシアメディアもある。近距離の戦闘条件下では、スホーイ-35戦闘機はF-22に直面して完全に優勢を占め、「ラプター」戦闘機は優勢を失い尽くし、アメリカの飛行員は全く対応できず、相当迅速に撤退するしかなかった。スホーイ-35は近距離で完全に優勢を占める、と考える国内の専門家もいる。だが実はF-22にも非常に強い機動性があり、具体的な実戦がどのようだったのかに関してはより多くの資料の放出に期待するしかない。


 まあF-22も必ずしも本気で戦ったわけではなく、本当の戦闘になれば全然別の展開になる可能性も高いでしょうし。

12月19日

 F-22と殲ー20とを比較した記事です。

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アメリカのF-22のアフガニスタン長距離急襲は足が短い劣勢を暴露:殲-20の超越的に長い航続距離を非常にうらやむ

11月9日、米軍はF-22戦闘機を動員してアフガニスタン国内のタリバンのアヘン工場を攻撃した。これらのF-22戦闘機はアラブ首長国連邦から発進し、何度もの空中給油を経た後アフガニスタンに到達して攻撃行動を実施した。米軍は、今回の行動の主要な任務はタリバンのアヘン工場を打撃することにより、その現金の流れを破壊することだった、とする。

今回の行動のコードネームは「鋸刃ナイフ」で、米軍はアフガニスタンと合同で10カ所の目標を破壊した。アフガニスタンはA-29攻撃機を出動させ、米軍はB-52爆撃機とF-22戦闘機を出動させた。破壊された一連の工場はタリバンの重要な資金源だった。

今回の行動はF-22戦闘機初のアフガニスタンでの軍事行動への参加だった。この高度にステルスな戦闘機の性能は明らかにタリバン打撃の需要をはるかに超えている。ならば米軍は何故F-22ステルス戦闘機を使用してアフガニスタンを空襲したのだろうか?

米軍がF-22を選定したのは、この戦闘機が小口径正確制御誘導爆弾を使用する能力を持つためである。F-22戦闘機は250kg小口径爆弾を使用し、目標に正確に命中させることができ、甚だしきに至っては1発の爆弾を用いて1棟の建築物を破壊し、すぐ隣の別の建築物を完全に損害なしとさせることができ、このようにすれば最大限付帯傷害や一般民の死傷を減らすことができる。

行動に参加したF-22戦闘機はアラブ首長国連邦のアルダフラ空軍基地から発進したもので、第95遠征戦闘機中隊に隷属する。今回の空襲の中では、アラブ首長国連邦から発進した9KC-10給油機がF-22のために数回の空中給油を提供した。上の画像は米軍のF-22戦闘機のあり得る飛行ルートで、片道の距離は約1600kmだが、実際の飛行距離はこれに比べさらに長かった可能性がある。

給油機はF-22の遠征を維持するカギとなる重要装備で、もし空中給油が実施できなかったら、F-22の作戦半径を非常に大きく制限することになる。

もしタリバンのアフガニスタン南部の目標を攻撃するなら、アラブ首長国連邦から発進した戦闘機はイランを迂回する必要があり、このためまず東に向かってアラビア海上空まで飛び、さらに北に方向転換し、パキスタン領空に進入し、アフガニスタンまで飛んで空襲を実施した後、さらに元のルートを戻る必要があり、最短の経路は1600km、往復距離は3200kmに到達する。これはすでにF-22の作戦半径をはるかに超えており、このため何度もの空中給油を行う必要があり、それでやっとこの非常に長い航行ラインを完成することができた。F-22がステルス性能を利用してイラン領空をまっすぐ突っ切るのでなければである。

米軍の空襲行動から見て、F-22は正真正銘の「短足」戦闘機である。アメリカのF-22戦闘機は外部搭載燃料タンクと空中給油に深刻に依存して航続距離を延長した。非常に多くの人はF-22の巨大な外形、体積なら、機内の燃料はきっと非常に多く、航続距離と作戦半径はきっと非常に大きいと思う。だが実はこれは誤解で、F-22は有名な「短足」戦闘機で、F-22の亜音速巡航の作戦半径は850〜1000kmしかなく、超音速巡航での作戦半径は非常に小さく、720km前後しかない。

このように見積もるとF-22の機内燃料での亜音速巡航の航続距離は2500km前後である。その作戦半径と航続距離は甚だしきに至っては寸法がそれと似たF-15戦闘機に及ばない。主要な原因はF-22の当初設計時の作戦環境が西欧のソ連空軍との制空権争奪で、より長い航続距離を保持する必要がなかったことである。さらに加えて超音速巡航と超機動のために構造を強化し、機内燃料の比率が比較的低い。

現在アメリカ空軍の作戦環境と作戦対象にはすでに非常に大きな変化が発生している。アメリカの軍事力がアジアに向け再び回帰した時になってやっと気付いた。中国の東海防空識別圏の面積1つでもうドイツ3つ分に相当し、中国の国土面積は全ヨーロッパと大差ない、と。もしアメリカ本土からグアム島あるいは日本に配備しようとすれば、機内の燃料タンクだけに頼ったのでは全く不充分で、そのちょっとの燃料はアメリカを飛び出すのにちょうどである。このため2〜4つのサブタンクの搭載が必須で、それでやっと航続距離を3000kmまで延長させることができ、もしさらに航続距離を4500kmまで延長するなら、何度もの空中給油が必要である。

だが中国の殲-20は正反対で、殲-20は設計当初にもう長い航続距離の要求があり、甚だしきに至ってはスーパークラスの長い航続距離と言うことができ、F-22のような種類のサブタンクを用いて航続距離不足を補う状態では全くない。殲-20戦闘機は4つの巨大な1700リットルの外部搭載サブタンクを搭載し、6800リットルの燃料を増加させることができ、これなら殲-20戦闘機が6000km近い航続距離を実現するのを満足させられ、作戦半径は2500kmである。ある海外メディアは甚だしきに至っては誇張して殲-20は中国の東北からアメリカのアラスカまで直行できて余裕があり、あるいは中国西南からアフリカのアンゴラまで直接飛べる、と語る。


 まあとりあえず目的が達成できたならいいような気がしますが、これはろくな対空兵器を持たない過激組織相手だからで、仮に中国やロシアが相手なら当然給油機が攻撃される可能性が高いわけですね。

12月20日

 中国の艦載機関連です。

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殲-20、渦扇15を装備して重搭載スキージャンプ発進が可能 新概念空母には非常に現実味がある

現在の中国の発展速度は本当に速すぎで、いくつかの技術は甚だしきに至っては出現したばかりでもう淘汰される局面に直面している。蒸気式カタパルトはまさにこのような典型的な案例である。長年の難関攻略を経て、中国の蒸気式カタパルトはついに成熟した。もうすぐ艦に搭載され装備されるのが見られるという時、突然の間に中国の電磁カタパルトが出現し、蒸気式カタパルトは暗然と退場するしかなかった。だがこのことは以後の中国の空母が電磁カタパルトの天下だということを決して意味していない。現在の趨勢に照らしてみれば今後某いくつかの中国の空母は甚だしきに至ってはカタパルトを全く必要としなくとも天下を横なぎにし、この挑戦を発するのは新型渦扇-15大推力エンジンである。

周知のように中国の現在の遼寧号および002号空母はスキージャンプ型空母で、それらが装備する戦闘機はカタパルトを必要とせずもうスキージャンプ発進できる。だがこの種のスキージャンプ式発進にはずっと重大な問題が存在している。すなわち艦載機が重搭載発進できないのである。中ロの現役の空母を例にすると、95mの距離で発進する時、殲-15/スホーイ-33の離陸重量は25〜26トンでしかない(向かい風の大小を見て)。195mの距離で発進する時、殲-15/スホーイ-33の離陸重量は27〜28トン前後でしかない。これらはいずれも殲-15/スホーイ-33の最大離陸重量33トンという設計基準よりはるかに低い。だがもしカタパルト発進を行ったら、殲-15は最大設計重量を用いて発進できる。対比によって人々ははっきり認識する。離陸重量方面でスキージャンプ発進には確かに重大な不足が存在する、と。

だが技術の角度から見ると、戦闘機が重搭載スキージャンプ発進できないというのは絶対というわけでもない。現在の戦闘機が重搭載スキージャンプ発進できないというのは突き詰めて言えばエンジンの推力の制限を受けてのことである。殲-15が使用するエンジンを例にすると、その機種はAL-31エンジンで、1台あたりのアフターバーナー使用時の推力は12.5トン、2台のエンジンの合計では25トンの推力が提供できる。短距離スキージャンプ発進の最良の技術的要求はエンジンの推力を飛行機自身の重量より大きいあるいは等しく、というものである(俗に発進推力:重量比が1より大きいという)。この基準に照らせば、殲-15の95mの短距離スキージャンプ発進の最も良い重量は25トンより小さいあるいは等しいものでしかありえない。もし空母が向かい風で高速航行していたら、戦闘機の発進重量は状況を見てさらに1から2トン増加させることもできる。当然より大きな搭載重量での発進を実現しようとすればスキージャンプ距離を190mまで延長するしかない。短距離スキージャンプ発進の理想の推力:重量比は1より大きいか等しいという基準に照らせば、ある飛行機のエンジンの推力が30〜40トンに到達できたと仮定すると、飛行機はやはり30〜40トンの重量をもって短距離スキージャンプ発進が実現できることになる。

推力が30トンから40トンの間の戦闘機はあるのか否か? アメリカのF-22が使用する2台のF119エンジンは推力が合計で30トンあり、一方中国の研究開発中の渦扇-15エンジンも殲-20に30トンの推力を提供することができる。しかも渦扇-15の改良版はF-35が使用するエンジンに似ており、1台あたりの最大推力はこれも18トン前後まで増えることが有望である。2台の合計では36トンの推力が提供できる。もし上述の2種の推力を基準に配置を行えば、殲-20の95mでのスキージャンプ発進の重量は少なくとも30トンあるいは36トンに達し得る。もし空母が向かい風の航行状態にある、あるいは195mの距離の長距離滑走状態なら、さらにより大きな搭載重量をもって発進できる。しかもこの発進重量は実はすでに殲-20の最大離陸重量の上限である。つまりもし殲-20が渦扇-15エンジンを装備すれば、空母上で最大搭載重量状態下でのスキージャンプ発進が実現できる。

殲-20が渦扇-15大推力エンジンに換装すれば重搭載スキージャンプ発進が実現でき、これは某種の程度上カタパルトが相当な鶏肋(頑住吉注:たいして役には立たないが捨ててしまうには惜しいもの)であることを目立たせる。少なくとも中国の遼寧号と002号空母の改装問題の上で、空母に大推力エンジンを装備した殲-20を配備することは空母上を電磁カタパルトに改装するのに比べ明らかにより算盤に合う。だがこれは決して電磁カタパルトが不要だと言っているのではなく、大型原子力空母上では明らかにやはり電磁カタパルトがより適しており、何故ならこの種類の大型空母の搭載機は多様化し、いくつかの艦載機はカタパルトを使用して発進するしかないからである。

殲-20に大推力エンジンを配備することが実現する重搭載スキージャンプ発進能力は、むしろ中国の新型空母の発展を促進することになる。例えばアメリカは現在新型の低コスト空母方案を研究しており、その核心的特徴はディーゼルエンジンを動力とする上陸艦に対し改装を行い、新型低コストスキージャンプ空母を研究開発し、もって大量装備に便とすることに他ならない。その艦載戦闘機は米軍現役のF-35Bである。アメリカの考え方の筋道を参考にし、中国も遼寧艦号空母を手本にディーゼルエンジン動力に換装して大量装備できる低コストのスキージャンプ式空母を開発することができる。この方案の中では渦扇-15エンジンを装備した殲-20が最も良い選択候補機種となる。殲-20は重搭載スキージャンプ発進できるだけでなく、さらにいかなる相手にも匹敵し得る! 中国の現在の国力をもってすれば、この種の低コストスキージャンプ型空母は10隻前後建造でき、もしこれを基礎にさらに4から6隻の原子力カタパルト型空母を建造すれば、有効に中国のグローバルな利益を防衛できる。


 これはエンジン出力と飛行機の重量だけからの単純な計算で、殲ー20を艦載化するには別の問題がいろいろあるとも言われていますが。

12月21日

 米中の戦闘機関連です。

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殲-10とF-16の1対1の一騎打ちではどちらが勝つだろうか? 実戦の結果と理論的推測の差は千里

ネットには中国・パキスタン軍事演習の中で殲-10が何度も初期型F-16によって打ち負かされていると伝えられているが、これは殲-10がダメなことを意味するのか否か? 実は、これは某いくつかのメディアの噂であり、真に受けてはならない。中国・パキスタンの軍事演習の中に、F-16は全く参加したことはない。パキスタンのメディアが、空軍が組織した空戦対抗の中で、梟竜がF-16に対抗した時、梟竜戦闘機が優勢を占めたと報道したことがあるだけである。

事実として、現在までに殲-10とF-16には決して真の意味での空戦対抗はなく、我々はここでひとつ単に理論的に深く検討してみよう。

F-16戦闘機は1970年代に初飛行し、その誕生はJohn Boydのエネルギー機動理論と「Fighter Mafia」のハイローミックス体制のおかげである。初期のF-16は非常に敏捷な戦闘機で、空戦性能が優越し、任務開拓展開能力が非常に強く、後に発展を経てABCDEFおよびblock20、30、40、42、50、52などの各タイプができた。F-16は中型第3世代機の中の「王者」と言うことができる。だがその作戦半径は非常に限られ、このため米軍はそれを中型任務戦闘機に発展させただけだった。

殲-10は1984年にプロジェクト立ち上げが開始され、我が国が独立して研究開発した小型多機能、超音速第4世代戦闘機で、全天候飛行が実現できる。長年の発展を経て、殲-10には殲-10A、殲-10B、殲-10C、殲-10AV、殲-10SYなど多種のタイプがある。全体的に言って、殲-10は性能が優越した戦闘機だが、某いくつかの歴史性であって技術的性質ではない原因により、F-16とではまだ一定の隔たりが存在する。まずは設計上の隔たりで、設計当初から、殲-10はもう迎撃および制空任務を担う必要があったため、殲-10は設計上きっと目的性のあるものだった。殲-10に対して言えば、設計上の取捨は、性能上の某いくつかの遺憾をもたらした(頑住吉注:いまいち分かりにくいですが空戦性能に重点を置いたため対地攻撃などを含めた多用途性が犠牲になったということでしょう)。次に電子設備上の隔たりである。このように言うことができる。殲-10Aの電子設備は1980年代末期のF-16に相当し、殲-10Bの電子設備は21世紀初めのF-16に相当し、殲-10Cの出現になって、電子設備がF-16の最新型との隔たりがやっと取るに足りないものになった。最後に、多用途ポテンシャルの不足である。F-16に比べ、殲-10の多機能性、特に対地性能は顕著に不足している。殲-10はAからCなどまで多くのタイプがいずれも多用途能力と対地能力を強化したが、F-16に比べると、隔たりはやはり非常に大きい。

殲-10とF-16にはいずれも非常に多くの改良型があり、もし本当に勝負しようというなら具体的なサブタイプを見る必要がある。対応するランクのタイプの殲-10とF-16にはそれぞれの長所があり、各自の体系内でさえ相手に完勝できない。殲-10の最新機種は殲-10Cだが、その性能はF-16CとF-16Eの間にあり、IRSTパッシブ赤外線探知計測システムとAESAレーダーを装備しているため、殲-10Cの一部の性能は甚だしきに至ってはF-16Eを越えるだろう。だがもし重搭載武器の種類、作戦半径および多用途性能の上から言えば、F-16Eは完全に勝っている。もし空戦の中で、殲-10CがF-16Eと1対1で対決したら(体系の支持なし)、優劣はつけ難い。両者の空戦能力は非常に接近し、F-16Eは優秀な動力システムと優越した性能に頼って沈着に応戦し、勝算は非常に大きい。殲-10Cも霹靂-10型赤外線成像制御誘導ミサイルを装備し、もし戦術が当を得ていたら、一部のシステムの優勢を利用し、例えば奇襲戦術を採り、接近戦を行えば、勝利の自信があるだろう。

殲ー10はF-16に比べ誕生が十何年か遅く、後天の技術の優勢があるが、F-16の技術力量は強大で、実戦経験は豊富である。要するに、殲-10とF-16は互角で、勝利するか否かで、試されるのは飛行員の能力と質である。より多く試されるのは国家全体の軍事体系であって、装備の性能ではない。このため、どちらの戦闘機の勝算がより大きいかは非常に語り難い。


 比較的似たタイプの戦闘機だと思いますが、ランクが下の梟竜がF-16に対し優勢を占めたというのは気になります。ただパキスタンの戦闘機パイロットは実戦経験が豊富で優秀だとする評価もありますね。

12月22日

 中国の早期警戒機関連です。

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中国の次世代早期警戒機が明るみに:コードネームは空警-3000 運-20をプラットフォームとする

最近ネット上のある画像がこれまでの非常に多くの人の推測を証拠づけたようである。運-20の部隊装備後、非常に多くの人はすぐに運-20が未来の我が軍の新型早期警戒機のプラットフォームとなるとの推測を開始していたが、今回のこの画像はまさにこの点を証拠づけた。画像はある内部会議から流出したらしく、画像は空警-2000に似たものであるが、異なるのはこの早期警戒機がその搭載プラットフォームとして使用するのが運-20だということで、これに照らして分析するとこの新型早期警戒機こそ伝説の中の空警-3000である。

この画像の中から分析すると、空警-3000は全く新しいレーダー技術を採用しているに違いなく、スキャン方式は空警-2000と同様で不変だが、レーダーの探知計測距離、探知計測進度にはいずれも上昇があり(頑住吉注:「進度」はたぶん間違いだと思います)、それは一部空警-500の早期警戒レーダーの技術を参考にしているに違いないが、空警-500に比べより先進的である。搭載プラットフォームについて言えば、運-20はイリューシン-76のスペース、航続距離に比べ増加しているがそんなに顕著にではない。だが運-20の機内スペースはイリューシン-76に比べ50%近く増加し、作業面積は約20%増加している。増大した早期警戒機の作業面積にはより多くの操作プラットフォームや設備を配置し、したがって早期警戒に作業効率を向上させることができる。C919のような大型機がなお未成熟である時、運-20は最もよい選択である。

空警-3000の強大な情報収集、処理能力は完全に空中指揮機として使用できるもので、空警-3000機の上には、空中情報分析・指揮機構を構築する条件が完全にあり、空警-2000のようにさらに地上指揮センターと連絡する必要はない。このことは陸海空軍兵力が行う諸兵種協同一体化作戦模式の構築に対する非常に重要なカギである。飛行機上で戦闘管理、指揮、コントロール、通信、コンピュータおよび情報分析システムを整合すれば、リアルタイムに戦場の動態に対し感知し、遅れず兵力配備を調節し、戦術戦法を調整でき、特に未来の海空戦の中では、その意義は非常に重要である。

空警-2000の1つの不足は、空中給油システムが装備されていないことであり、このことは空警-2000の滞空時間を制限し、長時間早期警戒を行うのに不利である。この点は空警-3000では解決が得られているはずで、空警-3000は初歩的に空中給油能力を具備することになる。中国の早期警戒機の最後の弱点には補充が得られた。

ロシアの紅星テレビ局の報道によれば、ロシア最新世代のA100早期警戒機が試験飛行に成功し、この「プレジデント」というあだ名の早期警戒機はロシア現役早期警戒機A-50を基礎にグレードアップ改造してできたもので、元々ロシアはイリューシン-476を搭載プラットフォームとして採用する計画だったが、技術、コストの制限を受け、やむを得ずイリューシン-76MD-90A輸送機を使用している。元々の噂ではA100は我が国の空警-2000に似た固定蝶型アンテナ三面フェイズドアレイレーダー構造タイプを使用することになるとされていたが、ロシアの「陸軍-2016」国際軍事技術フォーラム展示会で、ロシアは明確にA10は依然回転アンテナを採用し、回転速度はA50の「熊蜂」レーダーと同じであるとした。すなわちA100の蝶型アンテナ内には一面フェイズドアレイレーダーしか装備されない。中国の同じ搭載機プラットフォームに比べ、レーダーの性能が深刻に立ち後れ、A100はまだ就役せずすでに大幅に中国に立ち後れていると言える。

振り返ってアメリカはと見れば、ずっと早期警戒機グレードアップ世代交代の考慮はなく、何故ならその軍事費は逼迫し、加えてその早期警戒の装備数が膨大で、このためあらゆる装備を一緒にグレードアップする資金消耗が非常に大きいからである。このため、アメリカは非常に長い時間内新たな早期警戒機が研究開発できず、中国のぶっちぎりの独走をぽかんと見ているしかないのである。


 別に全てを同時に更新する必要はなく徐々にでもいいと思うんですが。中国やロシアの同類機が更新されるのを見て今後アメリカも新型を登場させるんでしょうかね。

12月23日

 中国の無人機関連です。

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中国最新の「神彫」双胴無人機:2万5千mの高空で相互に給油

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(画像はネット仲間が設計した『神彫』双胴無人機の給油のCG画像)」)

最近ネット仲間は中国最新の「神彫」双胴無人機を明るみに出し、この無人機の持つ非常に顕著な特徴は2つの胴体を持つことで、ちょうど2つの無人機を一緒につなぎ合わせたようである。2015年5月、有名な軍事フォーラムはある高空長航続時間無人機を明るみに出し、噂ではこれこそ沈陽飛行機設計研究所の設計する高空長航続時間対ステルス無人機、神彫無人機の可能性がある。これは中国第2の大型高空長航続時間戦略級無人機である。

2015年のやや早い時期にアメリカの「大衆科学」誌が発表した文章は、中国は世界で寸法が最大の無人機を研究開発中だとした。画像から見て、「神彫」はアスペクト比の大きな設計を採用し、主翼が非常に長く、このような設計はそれが空気の希薄な、気圧が比較的小さい高空を巡航する時、依然比較的高い揚力を有することを保証でき、飛行機の水平飛行の需要を満足させる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(ネット上に明るみに出された中国の『神彫』双胴無人機のカッコいい画像)」)

筆者は次のことに注意した。世界初の双胴大型機の誕生は第二次世界大戦の時期で、P-38「ライトニング」戦闘機だった。1938年、世界情勢の急激な悪化にかんがみて、アメリカ議会は資金を拠出して新たな航空兵部隊を建立することを批准し始めた。特に世の人がドイツのBf109の挑発の意味に満ちた巡回デモンストレーションを見た後、新式戦闘機の研究開発はすでに当務の急となっていた。伝統的な速度への要求によってもたらされる流線型の設計思想の他、人々はすでに火力の重要さを認識するに至っていた。何種かのこの思想の指導の下に研究開発された飛行機はすでに相次いでアメリカ陸軍航空隊に就役していた。

「神彫」の設計上の任務は戦略情報ではなく戦役偵察らしく、このため敵サイドの防空システムに直接浸透する必要はない。だが同時にその設計はそれでも一定のステルス特性を考慮しており、「神彫」の飛行高度は敵サイドの戦闘機がそれに対応するのを非常に難しくさせ、同時にその遠距離レーダーはそれが中国の対艦弾道ミサイルのために目標情報を提供する時、「イージス」のたぐいの防空システムの迎撃範囲を遠く離れることを確保することができる。

殲-20や運-20機と比較すると、この飛行機には当時まだ確認できる真の画像がなく、このことはコードネーム「神彫」のこの無人機がアメリカのRQ-180無人機同様に、高度に秘密保持された戦略級のデリケートな資産に属する可能性をはっきり示している。こうした論文のキャプチャー画像がはっきり示している状況から見て、「神彫」は沈陽飛行機集団の「ブラックプロジェクト」部門によって研究開発されたものである。ある「信頼できるネットの情報源は、「神彫」無人機はすでに2014年12月あるいは2015年の早い時期に初飛行を行った、とする。

(「神彫」は25000mの高空でアメリカのF-22、B-2などに対し脅威をもたらすことができる)(頑住吉注:これは前のページの最後の画像のキャプションでは。)「神彫」無人機はさらにデータリンクによって中国の地対空、艦対空ミサイルシステムに向け情報を発送し、もってそれらがステルス機あるいは巡航ミサイルを迎撃するのに便とすることができる。またこの飛行機はさらに電子戦任務を担える可能性があり、それは有効に敵サイドの地対空ミサイル発射装置を位置決定し、かつ中国の正確制御誘導爆弾を誘導してそれを破壊することができる。

風動分析画像は、この機がすでに25kmの高度、マッハ0.8の飛行速度をもって試験したことがあることをはっきり示している。これはその最高飛行高度と速度の情報を明らかにしたものかもしれない(比較するとアメリカのRQ-4「グローバルホーク」の実用上昇限度は18kmである)。画像上の衛星通信アンテナの直径と飛行機の機体の比率の関係から分析すると、この機の全長は25m、全幅は50mである。このことは、「神彫」が史上前例のない巨大無人機であることを意味している。その離陸重量は15〜20トンに達する可能性があり、世界最大の無人機の1つである。

航空工業出版社が出版する「一路前進:飛行機設計専門家李明」という本の中にも、かつて明確に言及されていた。「無人作戦機システムの基礎技術研究項目を行うのと同時に、李明はさらに大きな力を入れて高空対ステルス無人機の対外協力を推進し、この協力に基づき、601所は「神彫」検証機を研究開発した。」

画像は中国の軍用機の発展の系譜の図で、我々ははっきりと無人機と高空無人偵察機の中国の未来の軍隊の発展での中の重要な作用に気付く。「神彫」先進高空無人機は中国の無人探査体系の重要な一部分である。


 まだどの程度の段階に達しているのかはっきりしませんが、少なくとも日本を含めアメリカ以外の全ての国よりはるかに進んでいることは間違いないでしょう。

12月24日

 またインドの悪口ですが。

http://mil.eastday.com/a/171222090408339.html


また一種の新型で立ち後れた武器がインド軍に引き渡される 中国の同種のものは少なくとも20年先んじている

ロシアメディアの報道によれば、最近ロシア・インドの軍事協定を根拠に、インドは成功裏にロシアから3VBM17型徹甲弾を生産する技術を導入し、かつインドサイドは完全にこの型の砲弾の生産が自ら行える、と言明した。

資料はこの型の砲弾がスチールジャケットのタングステン弾芯を採用していることをはっきり示しており、現有の資料が示すところによれば2000mの距離で150mmの均質装甲が貫通できる。

だがこの武器が初めて部隊に装備されたのはまだソ連時代の1986年で、ならば現段階の性能が立ち後れているか否かはたぶん皆全てよく分かっているだろう。だが唯一インドサイドにもたらされ得る優勢は使い終わったらそんなに輸入が難しくないことだが、これにはやはりいささかの心理的作用がある。

甚だしきに至ってはロシアサイドは試験後インドに輸出したT-90Sの正面装甲さえ撃ち抜けないことに気付いた。このことはインドのひとりよがりの願望としか言えないことを証明してもいる。

一方中国と比較すると、2013年にはもうあるメディアが報道し我が国の現役徹甲弾は2000mの距離で1050mmの均質装甲が撃ち抜けるとした。


 最初の画像はサボ付きですが小火器弾薬で記事とは関係ないですな。ロシアも何故もっと新型の徹甲弾を売ってあげないんですかね。


















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