コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその276

4月22日

 中国の対ステルスレーダー関連ですが、2回に分けます。

http://military.china.com/important/11132797/20180407/32282862_all.html#page_2


何故中国の先進メートル波レーダーをあえて世界唯一と称するのか? 専門家が実状を話す

ステルス機がやりたい放題の時代は、去ってもはや帰らないかもしれない! 最近、中国電科の首席科学者で、対ステルスレーダー総設計師の呉剣旗は中央テレビの番組にゲスト出演した時、中国は現在唯一の対ステルス先進メートル波レーダーを持つ国だ、とした。一方中国人民解放軍某軍事代表室総代表の王慶も、メートル波三座標レーダーの研究開発成功は中国の対ステルスレーダーの空白を埋め、世界同類製品に先んじた水準に到達した、と指摘した。

ならば、メートル波レーダーは一体いかにしてステルス機に隠れるところをなくさせるのか? 何故我が国の先進メートル波レーダーは世界唯一と称するに堪えるのか? 科技日報記者はこれにつき国防科学大学国防科学技術戦略研究シンクタンクの王群教授に特別インタビューした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「JY-26フェイズドアレイメートル波レーダー」)

ポテンシャルは非常に大きく先天的に対ステルスの優勢を持つ

「メートル波レーダーとは作動する波長が1〜10m、作動周波数帯が30〜300兆ヘルツの長波レーダーを指す。伝統的なメートル波レーダーは大多数が二座標で、多くは旧式な八木あるいは矩形放物面アンテナを使用する。」と王群は説明する。伝統的メートル波レーダーは体積と重量が大きく、識別率が劣り、探知計測精度が低く、目標識別能力に限りがあり、しかも地上の反射波の影響を受けることが大きく、民間用信号との重複が深刻で、それは低空探知計測能力が弱い、カバーする空域が不連続、妨害に抗する能力が不足、陣地適応性が劣るという結果をもたらした。このため、メートル波レーダーはかつて第二次世界大戦前後に主流の地位を占めたが、マイクロ波レーダーがその精度の高さ、より良い妨害に抗する能力をもって徐々にメートル波レーダーに取って代わり、中核たるレーダーとなった。

しかし、ステルス機の出現は防空網の中の主流のレーダーに完全に腕の振るい場所をなくさせた。このまずい局面はずっと後の1999年のコソボ戦争の中でやっと緩和が得られた。アメリカのF-117ステルス爆撃機が成功裏に探知計測されかつ撃墜されたのである。非常に多くの資料は、デジタル化処理と固体化グレードアップを経たロシア製P-18メートル波レーダーが、F-117の発見および撃墜の過程でカギとなる重要な作用を果たしたことを示している。この戦例はメートル波レーダーが改めてレーダー専門家の視野に入ることをも促した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「@メートル波稀アレイ総合パルス口径レーダー」 「稀」は密の逆、まばらという意味だと思います。)

一般的に言って、現有のステルス実戦機のレーダーステルスは、主に実戦機の前部と腹部に集中し、しかもステルスとなる電磁波の周波数帯は大多数が0.3〜29キロヘルツの周波数の範囲にあり、基本的に主に地上や海面に位置し、しかも発射と受信がいずれも同一の地にあるマイクロ波(単一基地)レーダーにしか対応できない。それらは軍事上使用されること最多で、防御を突破する実戦機に対する脅威も最大である。明らかに、メートル波レーダーはちょうどうまくステルス実戦機のステルス周波数帯を避けており、これはまさにそれがステルス実戦機を探知計測する主要な原因の在処である。」 王群は次のように指摘する。作動する周波数が比較的高いレーダー、特にマイクロ波レーダーと比べ、メートル波レーダーが持つ先天的な優勢の1つは、ステルス実戦機などのステルス目標が探知計測できることである。呉剣旗もこの前科学普及し、対ステルスの角度から見て、メートル波レーダーは非常に大きなポテンシャルを持ち、欠陥を克服しさえすれば、国の重器となること必定である、と語った。

技術が複雑でロシアサイドの積み重ねが最も深厚

「新型メートル波レーダーの技術は複雑で、電子部品に対する要求が高く、設計と製造の難度はいずれも非常に高く、絶対に一般の国が掌握できるものではない。」 王群は、フランスのメートル波総合パルス口径レーダー(RIAS)、ドイツのメートル波円アレイアレイレーダー(MELISSA)、ロシアの「東方」-Eおよび「天空」-Yレーダーなどは、いずれも性能が非凡で、代表的性質を持つメートル波三座標レーダーである、と説明する。このうち、ロシアの累積が最も大きい。

4月23日

 続きです。

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ソ連/ロシアは比較的早くメートル波レーダーを装備および使用した国で、豊富なメートル波レーダーの研究開発および使用の経験を累積している。特に米軍がステルス爆撃機を研究開発、装備した後、ソ連はもう高さを測定する能力がより良いメートル波三座標レーダーの探求を開始し、これにより後の一連の新型三座標レーダーを研究開発し、「天空」との名を冠した。「天空」系列レーダーは今すでにロシア防空探知計測システムの重要な部分である。

2016年、アメリカのステルス実戦機に対抗するため、ロシアはまた西部軍区のために対ステルスレーダーを装備した。「天空」-Yメートル波レーダーである。「天空」-Yレーダーは機動式メートル波三座標方案を採用し、距離測定と高度測定の機能を合わせ持ち、独立して高度情報が提供できるだけでなく、さらに速度測定や方位改善、角度の精度測量ができ、低仰角高度測定の問題を有効に解決した。各種空中目標が追跡でき、これには飛行機、巡航ミサイルが含まれ、甚だしきに至っては600km離れた距離で小型極超音速弾道ミサイルや小型ステルス機などが発見できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「Aメートル波稀アレイ総合パルス口径レーダー」)

「こうしたメートル波レーダーの信号処理能力はいずれも比較的強く、探知計測距離が遠く、探知計測範囲が広く、探知計測精度が高く、妨害に抗する能力が強いだけでなく、しかも低空探知計測性能が比較的大きな改善を得ており、戦場適応能力が増強し、基本的に全て捜索、追跡、誘導などの機能を一体に集めており、高速、高機動のステルス実戦機の探知計測方面全てに「人に抜きんでたところ」がある。」と王群は語る。

三座標はより正確 我が国はあるいは後から来て上に位置するか

「メートル波レーダーがもし技術のボトルネックを突破し、三座標の位置決定を実現できなかったら、重任を担当することはできない。実際、呉剣旗の語る先進メートル波レーダーとは我が国が登場させたメートル波三座標レーダーに他ならない。」と王群は語る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「B固定式メートル波対ステルスレーダー」)

王群は指摘する。「各種の資料を総合して見ると、ロシアの『天空』系列レーダーはまだ真の意味で現代の体制の三座標レーダーとは評価できず、それは2組のアンテナから組成され、1組は距離測定および方位測定、もう1組は高度測定専門というものに相当する。これはちょうど伝統的な2座標レーダーにまた単独で高度測定レーダーを加えたもののようである。我が国が「唯一の対ステルス先進メートル波レーダーを持つ国」と呼ばれるのは、1組のアンテナを用いて伝統的メートル波レーダーが高度を測定できない問題を解決し、三座標の正確な位置決定、追跡を実現したからである。当然これにより我々のメートル波三座標レーダーがロシアに比べより先進的、より正確とは断定できず、結局のところ双方のデータはいずれも秘密保持されているのである。だが、技術手段の上から見て、我が国はより先進的という可能性がある。

我が国の先進メートル波レーダーは、アクティブフェイズドアレイ、マルチ受信マルチ発信、稀矩形アレイ、超識別率など先進技術を採用しており、類型を開拓展開し、有効に体積と重量を下げ、損耗を減少させ、敏捷度を向上させ、カバー空域を拡大し、高度測量を強化し、非常に大きく探知計測水準と電子対抗能力を最適化した。

メートル波レーダーは防空レーダー網の中の中核レーダーになることが完全に可能で、ステルス実戦機に対抗する時中核たる作用を発揮するが、弱点がないと言っているわけでもない。まさに呉剣旗が語るように、アメリカ海軍は2018年予算を制定する時、わざわざ20億アメリカドルの経費を拠出し、新型妨害機を用いて先進メートル波レーダーへの対抗能力を増加させ、これは主に中国の先進メートル波レーダーに照準を合わせたものである。「以前アメリカはメートル波レーダーは脅威を構成しないだろうと考えていたが、現在ではすでにそのステルス機に対し脅威を構成していると考えている。実戦の中で、相手はやはり先んじて発見、先んじて破壊し、開戦前相手のメートル波レーダーを排除することができる。だが、現在のメートル波三座標レーダーは、我が国とロシアのを含めてだが、いずれもすでに機動配備を実現しており、このことは事前に破壊することに困難ももたらす。このため現在最も有効な方法はやはり妨害し、メートル波レーダーが有効に使用できなくさせることかもしれない。」と王群は語る。(張強)


 アメリカはこれまでステルス機に対抗する必要が基本的になかったので何十年単位で切迫して必要としてきたロシアや中国に比べるとこの方面では遅れているんでしょうかね。

4月24日

 中国の対艦ミサイル関連です。

https://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvF9pyGGmy99Uz4Bmy-bIi4WUvYET1qGujYkPHb3n16sP1Dsrj6YPjR1rj01&from=tuijian&pn=1


我が国の次世代対艦ミサイルにホットな情報が伝わる! 体系なしの自動捜索 ステルスマントを着る

最近、アメリカの新世代遠距離対艦ミサイルAGM-158C(LRASM)がB-1B戦略爆撃機によって搭載され成功裏に海上多重目標打撃の試験任務を完成させた。アメリカ海軍の言うところによれば関連の試験は満足いく形の成功を取得し、ひとたびLRASMが配備されれば、それは敵サイドの高価値目標に対し壊滅的性質の打撃能力を持つことになる。

このため、単に米軍の態度表明から見ると、米軍は新型AGM-158C遠距離対艦ミサイルに対しやはり非常に満足している。同様に我が国もとっくに次世代遠距離対艦ミサイルの研究開発作業を始動させており、最近関連するある情報が浮上し、我が国の次世代遠距離対艦ミサイルは相当にホットで、それはアメリカのLRASMに似たものになり、さらにステルスマントを着るだろう。

現在世界では、武器がステルス設計を採用し、ステルス塗装をまとうのはすでに主流となっており、先進的な実戦機、、艦艇、甚だしきに至っては戦車さえこの趨勢通り発展しているが、今ではこの趨勢はミサイル領域に関わっている。実はミサイルは元々もう速度が速くて発見され難く、もしステルスが加われば敵サイドにとっては相当に頭が痛いと言うべきである。

ステルスマントの他、我が国の新型遠距離対艦ミサイルは水上艦艇が支持しての発射および空中発射だけでなく、将来は潜水艦によっても発射が行われる可能性があり、もし潜水艦による発射を採用したら、そのステルスの属性が加わり、この対艦ミサイルは即敵国海軍の「夢魔」となるだろう。

当然、もう1点も特に重要で、我が国のこの新型遠距離対艦ミサイルは、アメリカのLRASM同様の特殊技能を持つことになる。体系作戦に依存しない捜索模式である。このことはそれが目標区域に到達した後、自ら目標を捜索できることをも意味している。この模式下ではその射程がいくらかの影響を受けることになるだろうが、その先進的な自主捜索機能はその敵サイド艦艇に対する打撃能力を非常に大きく増強させることになる。

通俗的に言えば、我が国の次世代対艦ミサイルの体系作戦に依存しない捜索模式は、それが末端に赤外線と対輻射の2種の模式を持つためで、それは敵サイド艦艇の電磁輻射特性を根拠に追跡を行い、対輻射ミサイルの原理に似ている。このためもし衛星信号が妨害されまたデータリンクが失効した状況下でもなお自ら目標を捜索し攻撃が発動できる。

あらゆる我が国の新世代遠距離対艦ミサイルは遠くが打撃できるだけでなく、それは体系を必要とせず自動捜索する作戦模式+ステルスマントが加わり個別の下心ある国家の艦艇を「聞いただけで恐れさせる」に足りるものとなる。


 「衛星信号が妨害されまたデータリンクが失効した状況下でもなお自ら目標を捜索し攻撃が発動できる」とはいっても、当然それ自体が搭載する探知装置を妨害されれば命中が難しくなるでしょうね。

 中国の空母艦載機関連です。

https://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvF9pyGGmy99Uz4Bmy-bIi4WUvYET1qGujYkPHb3PjTLPHmLPWRkrHT1njn3&from=tuijian&pn=1


複座の殲ー15艦載機が姿を現す! 中国の空母は将来また1つ利器を増やす!

最近、ネット上に一組の複座版殲ー15の画像が流れ伝わっている。このことから、殲ー15戦闘機の研究開発がすでに新たな段階に入り始めていることが見て取れる。新型練習機が研究開発されたため、複座殲ー15は最初の艦載機飛行員の訓練というこの当初目的にも限定されなくなり、用途に需要と共に変化が発生している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中央テレビのキャプチャー画像」)

海軍は遼寧艦が初歩的な艦載機飛行員訓練任務を完成した後、まもなく航海試験する国産空母も迎えようとしており、その位置づけは決して訓練艦ではなく、当番任務を担当する戦闘艦艇である。国産空母が必要とするのは単に艦載戦闘機だけではなく、さらに艦載早期警戒機、艦載電子戦機などを必要とする! 複座殲ー15の一大用途は電子戦機に改造することである。

米軍が装備するボーイングEA-18G「グラウラー」電子攻撃機はアメリカ海軍の「スーパーホーネット」戦闘機を基礎に改良してできたものである。現代の戦争は電磁環境の中の闘争がどんどん激烈さを加えているため、電磁空間の主導権を獲得すれば、直ちに極めて大きな戦場の優勢を獲得でき、このことれはそれをアメリカ海軍の新たな「切り札」武器ともさせている。米軍の演習中EA-18Gはかつて強大な電子戦能力に頼ってF-22を致盲させ、かつそれを撃墜した。

現在解放軍が装備するのは主に大量の殲轟ー7を改装した電子戦機だが、それは艦に搭載し、空母作戦艦隊のために電子戦の支持を提供することはできない。このことは複座殲ー15に派生品、艦載電子戦機ができ、空母艦隊のためにまた1つの利器を提供すること必定たることを決定づけている。

セットされる武器の完備は、空母艦隊の戦闘力向上に対し極めて重要である。道は非常に長いが、一歩一歩進み、徐々に体系を完備し、さらに一歩全体的作戦の実力を向上させるのである。


 電子戦機の能力にも米中で差があると思われますが、少なくとも縮まる傾向にあるでしょう。

4月25日

 「パキスタンがロシアの最先端の兵器を購入?」に関する記事ですが2回に分けます。

http://military.china.com/important/11132797/20180417/32317141_all.html#page_2


ものはよく廉価で拒絶し難い 「鉄の盟友パキスタン」、多種のロシア製装備の購入を欲す

最近、パキスタン国防大臣フーラム ダステジール ハンはロシアを訪問し、両国はある重要な武器装備購入に関する協定を達成させることになり、これにはT-90メインバトルタンク、スホーイ-35多用途戦闘機およびS-400対空ミサイルシステムなどが含まれる可能性がある、とした。これまでの双方の最近の装備調達プロジェクトである4機のミル-35大型多用途武装ヘリはすでに引き渡しが完了しており、パキスタンサイドは後続で20機まで追加購入する可能性がある。

このことは我が国の軍事工業企業にとって、決してよい情報とは評価できないと言える。パキスタンは長期にわたりずっと我が国の武器対外貿易の主要な輸出国の1つで、我が国製あるいは我が国が主導して研究開発した機種はパキスタン三軍の主戦装備の半分を支えていると言える。もし今後パキスタンがロシア製装備の全面導入を開始したら、これは我が国の軍事工業企業の主力のいくつかの対外貿易武器、例えばVT-4メインバトルタンク、殲ー10の輸出型であるFC-20戦闘機、紅旗-9の輸出型であるFD-2000対空ミサイルシステムなどが、いずれもより強い競争に直面する可能性があることをも意味している。

これまで中航工業が研究開発した直-10攻撃ヘリがパキスタンでかつて長時間の試験を行ったが、パキスタンサイドは最終的にそれでもロシアから相対的により古く立ち後れたミル-35武装ヘリを大量購入することを決定した、ということを知る必要がある。このため、我々は次のようないくつかの問題を考慮せざるを得ない。国産新世代輸出武器はロシア製同類装備に比べ、どんな優劣があるのか? 何故継続してパキスタンサイドの歓迎を得られないのか? またロシアのこの挙には何の意図があるのか?

中国とロシアの輸出武器を比較する

もし今回パキスタン軍が購入に興味を持った何種かのロシア製装備を中国の同類製品と比較してみれば、いくつかの比較的興味深い部分に気付くこととができる。

まず、こうしたロシア製装備の中にはいくつかの中国がパキスタンサイドに提供できないものがある。例えばスホーイ-35のような双発大型多用途戦闘機である。一方において、我が国の航空工業はすでに自身の努力によってロシア製スホーイ-27/30系列とは異なる殲ー11/殲ー16系列国産戦闘機を研究開発済みである。だが種々の客観的原因により、殲ー11/殲ー16系列国産戦闘機を国際兵器市場に押し出すことは不可能である。この中には生産能力および技術秘密保持の原因があるほか、ロシアサイドの態度や意見を配慮する必要もある。

別の方面では、パキスタン空軍の現実の需要から見て、確かに性能が先進的な双発大型多用途戦闘機を大量装備し、もってF-16およびJF-17という2種の単発中小型戦闘機とのコンビネーション作戦に便とすることを非常に必要としている。この点から見て、殲ー10の輸出型であるFC-20戦闘機も性能は非常に先進的だが、F-16と比べると顕著な質的向上は決してない。このことは何故こんなにも長年ずっと殲ー10がパキスタンに輸出されるだろうとの噂があるにも関わらず、終始実現できないかの原因でもある。逆に、近年来パキスタン空軍の、中国空軍、海兵隊航空兵との合同演習の中でスホーイ-27、スホーイ-30および殲ー11B戦闘機を試験操縦したことのあるパキスタンサイドの飛行員でありさえすれば、こうした双発大型戦闘機に対する極度の渇望を露わにしなかった者はいない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタンの『梟竜』とコンビを組むのはロシア製戦闘機となる可能性が高い」)。

実は、パキスタン空軍の双発戦闘機に対する渇望は1980年代に沈陽飛行機の殲ー8IIM戦闘機を実地調査した時に早くももうすでにはっきり表れていた。F-16とコンビネーション作戦する最もよい機種は他ならぬF-15Eであるが、アメリカ方面は絶対に作戦性能がこのように強い双発大型多用途戦闘機をパキスタンに売らないだろう。このように、パキスタンが中国とアメリカいずれからもこの種類の機種が得られないという状態の下、ロシアサイドに向け購入を求めたのはごく自然なことだったのである。ロシアサイドが現在大きな力でセールスするスホーイー35/スホーイ-30SMは現在アメリカのF-15Eを除き、全体作戦性能が最強の第3世代双発大型多用途戦闘機である。もしパキスタンサイドが充分な経費を持っていたら、一定の比率に照らしスホーイー35/スホーイ-30SMを同時に購入していたかもしれない。

次に、いくつかのロシア製装備のコストパフォーマンスは確かにより高く、例えばT-90メインバトルタンクである。生産投入から今に至るまで、各タイプのT-90メインバトルタンクの総生産量はすでに3200両を超えている。比較すると、我が国の輸出型メインバトルタンクは、VT-1、VT-2だろうとあるいはVT-4だろうと、生産量は全てT-90メインバトルタンクよりはるかに少ない。生産規模の優勢はT-90メインバトルタンクにさらに一歩コストを下げられるようにさせ、T-90Sの製造コストは200万アメリカドル前後に過ぎず、最近のT-90MSも400万アメリカドルを超えない。一方我が国のVT-4メインバトルタンクの製造コストはすでに400〜500万アメリカドルにも達している。しかも、ロシア軍はまだT-90メインバトルタンクを大量備蓄しており、リニューアル改造を経てパキスタンに販売でき、価格はさらに一歩下げることができる。そして性能の上から見て、T-90メインバトルタンクの最新輸出型T-90MSはVT-4を比べても優劣つけ難い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「VT-4T-90メインバトルタンクはタイに輸出された後好評を獲得したが、依然伝統的軍事工業強国が主宰する国際戦車市場の構造をまだ改変できていない。」)

4月26日

 続きです。

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さらに、対空ミサイルシステムの作戦性能方面においてであるが、紅旗-9の輸出型であるFD-2000対空ミサイルシステムをロシア製S-400と比べると、確かに小さからぬ隔たりが存在する。一方において、ロシア製S-400対空ミサイルシステムは多種のタイプの早期警戒、探知計測および火力コントロールフェイズドアレイレーダーを配備しており、さらに高度に自動化された指揮コントロールシステムが加わり、その作戦効能を現在の各種対空ミサイルシステムのトップに位置させている。もう一方では、ロシア製S-400対空ミサイルシステムは異なるタイプのミサイルの装備によって、ワンセットのシステムが遠中近、高中低など異なる空域と高度の迎撃任務を併せ配慮する能力を実現している。このことはその他の機種の対空ミサイルシステムが望んでも追いつけないものでもある。もし国産対空ミサイルシステムが同様の作戦能力を実現しようとすれば、紅旗-16、紅旗-12および紅旗-9という3種のシステムを同時に配備することが必須である。このため、単一のシステムの製造コストから見れば、S-400は確かに比較的高価だが、その「1つをもって3つを防ぐ」の特長は逆にユーザーにより購入資金を節約させるのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「S-400の存在は、精鋭を出し尽くしたアメリカ、イギリス、フランスのシリア打撃時、依然すこぶる恐れさせている。」)

そして最も重要な一点は、我が国の空軍が近年来ロシアサイドにスホーイー35戦闘機とS-400対空ミサイルシステムを大量発注し、しかもいずれもすでに第一陣が引き渡されているということにある。このことは形なき中にそのために最もよい広告をしていることでもある。中国さえ購入するロシア製装備が、いかにしてパキスタンの心を動かさずにいられようか?

ロシア・パキスタン両国それぞれ必要なものを取る

ロシアにとって、パキスタンは実は決して最も理想的なユーザーとは評価できない。最も顕著なのはパキスタンの装備調達に用いる経費が非常に限られていることにある。例えば当初ロシアに向け20機のミルー35武装ヘリを発注したが、それにもかかわらずロシア政府がまず生産始動資金を立て替えることを要求した。ロシアサイドはその力はないとし、パキスタンはまず4機を購入するしかなかった。今、パキスタンは大きなことを要求していると言うべきで、T-90メインバトルタンク、スホーイー35戦闘機、S-400対空ミサイルシステムの製造コストはどれも高く、大量購入の巨額な資金をいかにして工面するのか?

だが、ロシアサイドの角度から言うと、パキスタンにこんなにも多くの先進的な武器装備を買う金があるかないかはまず論じないとして、パキスタンが訪ねてきて話が商売でありさえすれば、当然門前払いはしないだろう。このようにすれば、一方においてインドに圧力をかけ、インドが欧米、特にアメリカと接近しすぎず、チャンスを利用してロシアサイドとの協力および兵器貿易の中で別の問題を起こさないようにさせることができる。しかも、現在パキスタン軍はもうすでに大量のロシア製武器および部品を装備しており、最も典型的なのは例えば百機あまりのJF-17戦闘機が配備するRD-93系列ターボファンエンジンなどである。これに対し、インドサイドには恨み言はあるが、それにもかかわらずどうしようもない。

別の方面で、ロシアサイドはずっとパキスタン軍の相対的に固定化された主戦装備市場にまだ参入できておらず、だが今回それにもかかわらずチャンスにも進んで訪ねてきた。現在、パキスタンの現役主戦装備は依然として中国、アメリカおよびフランスが研究開発、生産した機種をメインとする。もしこの3種のロシア製先進武器装備がパキスタンの大量の装備となれれば、ロシアサイドは将来再度中国の輸出武器の伝統的市場を奪取し、継続して中国サイドの武器輸出のシェアを蚕食する希望が生まれる。

逆に、パキスタンに対して言えば、先進的な武器装備を中国からしか購入できない局面をできる限り離脱し、装備のソースを多元化させることは、その国益に有利な方向の1つでもある。近年来のパキスタンの武器装備調達の一連の挙動から言って、この趨勢はすでに非常に顕著である。武装ヘリ方面で、直-10を捨て、当然直-19も考慮せず、方向を転じてロシア製ミルー35とトルコのT-129を購入した。アサルトライフル方面では、中国の機種を購入せず、取って代わったのはチェコのCz 805だった。しかも、中国とトルコにはいずれも2000トン級の軽護衛艦があるが、パキスタンは全く躊躇なく後者を選択した。さらに加えて今回パキスタンはロシアに向けて3種の先進武器装備の全面購入を提出し、その装備体系により複雑さを加えさせようとしている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「武直-10は長年の努力の後トルコのヘリに敗れ、非常に遺憾と言わざるを得ない。」)

実は、このようにすることは部隊の後方勤務保障に対して言えば不利である。だが、某一国の装備供給に過度に依存することを避けるという角度から言えば、確かにこうするしかないとも言える。また、パキスタンは年中豊富な実戦経験を積んでおり、多くの国から装備を購入すれば、多方を比較し、相互に価格競争させ、最も少ない資金を用いてできる限り多い、できる限りよい装備を購入する目的を達成することもできる。


 「鉄の盟友」といってもそれは単に双方ともにインドという敵を持っているからというだけの打算的なもので、本心から相手が好きなわけでもないでしょうし。しかしステルス戦闘機に関しては中国から買うしか選択肢がないという可能性も高そうです。

4月27日

 昨日も「今日航海試験か」という記事が出てましたが今のところまだみたいです。

https://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvF9pyGGmy99Uz4Bmy-bIi4WUvYET1qGujYkPHb3PW0Lnjm1P1bdnjmYrjm1&from=tuijian&pn=1


国産空母の最新情報:甲板はすでに全部クリーンに あと5日あれば中国海軍はもう受領できる

海上力量たる武器装備の中で、もしどれか1つある国家の総合国力を象徴できるものがあるとしたら、それはきっと空母である。空母という装備が1917年にイギリスで初めて出現して以来、世界の軍事大国の歓迎を受け、各国が軍事的威嚇を行う最も重要な手段となっている(頑住吉注:本題に関係ないですけど空母が主力になったのは25年くらい後で、それまでは言うまでもなく戦艦ですよね)。

4月23日は中国海軍節で、中国がこの日航海試験を開始すると噂に聞いた国産空母は果たして衆望に負けずに「動いた」。それは我が国が自主建造した初の国産空母で、寄せられる期待は非常に高い。だが最終的にそれは決して外界の予測のように外海に向かうことはなく、停泊位置に戻った。だが、国産空母の初航海がすでにカウントダウンに入っていることは否認できない。

実は皆あまり理解していないかもしれないが、一般的に言って、空母の試験航海は全部で3つの段階に分かれる。第1段階は空母の係留段階の試験航行で、これは空母が埠頭につながれて行う一連の試験で、その安全性は最も高い。主に海上の一連の状況をシミュレートし、各種ユニットの有効性を試験する。ひとたび問題が発見されれば最も便利に解決でき、空母の建造完成後の視察段階と言える。我々が見た空母が煙を上げたのは実は係留試験段階の動力ユニット試験であり、もって基本的な航行の安全を確保するわけである。

第2段階はやっと我々がひたすら念じる初航海段階でこの段階は主に工場による海上試験である。この中には初航海を含む何度もの海に出ての航行試験が包括され、主にいくつかの埠頭では検証する方法がない項目を試験するためで、例えば海上動力システム工程状況、航海設備の運転状況、武器システムの海上での状況、航空設備の運転状況、電子設備両立状況及び生活保障設備の状況などである。

試験はおよそ2〜5日持続し、主に基本の航海科目を空母が完成できるか否かを試験してみる。すぐその後に続く試験航海はさらに一歩武器科目、航空科目、ダメージコントロール科目などを試験し、海軍が受領するために準備をし、我々の国産空母はこの検証測定段階をパスしてのみ、工場の手中から受領できる。

最後の段階は海軍の検査の上での受領試験航海で、この時には海軍将兵の参加があり、工場サイドと共に試験航海を組織し、空母上のあらゆるシステムの運転状況を検査測定するだろう。これには機械の性能、レーダー電子、指揮通信、火力システム、航空システムなどおよび多くの項目が含まれる。この関門を通過すれば、我々は受領を確認できる。

こうした試験全部の完成を待った後で、空母は海軍の使用のため引き渡されるが、これは決して試験航海の終結ではなく、工場試験段階の終結でしかなく、その後空母はさらに海軍の枠組み内でより多くの試験航海と訓練を行い、徐々に最終的な戦闘力を生成し、艦載機の発着も展開されることになる。空母が真にこうした科目を完成できるのを待った後、やっと真によく磨かれた利剣と評価でき、随時鞘を出て敵を討てるのである。


http://military.china.com/important/11132797/20180424/32342278_all.html#page_1


国産空母は海に出なかった ならばその「動き」は何か?

傾斜試験である。

4月23日は我々の海軍節である。人民海軍は69回の春秋を過ぎ、3日前遼寧海事局ウェブサイトは4月20日に3つの航行警告を連続して発し、20日〜28日は渤海海峡黄海北部、渤海、渤海北部で軍事任務を執行することになるとした。これは一部の軍事ウォッチャーによってまもなく航海試験との信号と解読された。23日、大連の現場近くにいる愛国的ネット仲間が画像を送ってきて、初の国産空母が多くのタグボートにとりまかれて「動」いた。だがまさに多くの軍事マニアが歓呼を開始しようとした時、国産空母はそれにもかかわらず決して埠頭を離れなかった。この文章の原稿を発する時までに、いくつかのメディアのいわゆる「今日航海試験」、「停泊位置を離れる」、甚だしきに至っては「大洋に向かって航行」との推測は暫時はずれた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産空母甲板上のクレーンの位置が調整転換される」)

ならば、万民期待の国産空母は「動いた」が、それは一体何をしたのか?

現場に近い軍事ウォッチャーはグローバル時報に向け、これは傾斜試験を行っているという可能性が高い、とした。

いわゆる「傾斜試験」が指すのは軍艦が就役前に行う1つの試験で、主に軍艦の重心に対し行う試験であり、これは航行の安全に関わる。現場に近いネット仲間が発表した画像を根拠にすると、空母甲板上のクレーンが何度も移動しているのが見て取れ、これは傾斜試験の重量配分の作用を果たしているに違いなく、一方タグボートが不断に移動を行っているのも、空母の位置を調整し、もって傾斜試験の各項目の試験を行っているのである。

実際、国産空母の進度はすでに「神の速度」になっている。その原因には我々の技術工員の優秀な質、管理団体の効果の高い管理および国家の完備された工業体系が含まれ、また空母上の重要なサブシステムがいずれも国産で、我々の「中国の速度」を用いて自ら研究開発、取り付け、調整試験ができ、こうした全てが工程が迅速に推進される原因である。軍事マニアたちの国産空母が海に出て航海試験するのを期待する切迫した心情、これは完全に理解できるが、もうちょっと辛抱強くなり、我々一同にこの重大な節目のポイントを期待させてもよい!


 大筋遼寧艦の構造を踏襲している割に慎重という印象ですね。しかしそう遠からず航海試験となるのは間違いないはずです。

4月28日

 中国の潜水艦関連です。

https://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvF9pyGGmy99Uz4Bmy-bIi4WUvYET1qGujYkPHb3PWDsPjTsnWnLrHf3njbs&from=tuijian&pn=1


馬偉明院士:中国の潜水艦の無軸ポンプ推進技術はアメリカに先んじている

最近、中国テレビ局は再度中国工程院院士で、海軍工程大学電力電子研究所所長の馬偉明をインタビューした。この国宝級の院士は再度センセーショナルなニュースを大暴露した。すなわち中国の次世代原潜の「無軸ポンプ推進」技術はすでに世界に先んじ、アメリカの関連技術に比べさらに先進的で、しかもすでに実際に応用されているというのである。

一般に船舶の推進装置として、最も主要に考慮されるのは推進効率である。そして潜水艦上では推進効率での潜水艦の航行速度向上を考慮する必要があるだけでなく、さらに推進装置の騒音を低下させより良く自らを隠蔽することを考慮する必要がある。この2つの要求を達成するため、潜水艦は大多数が「七枚羽大ピッチスクリュー」を採用する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「七枚羽大ピッチスクリュー」)

七枚羽大ピッチスクリューは、つまるところ伝統的推進装置である。欧米などの科学技術強国は相次いで今度は「ポンプ推進器」を開発している。「ポンプ推進器」とはスクリューの外部にパイプ状導管を追加装備したもので、もし吸音および減震の性質を持つ材料を採用して製造したら、伝統的な「七枚羽大ピッチスクリュー」に比べ、「ポンプ推進器」は推進効率を達成させるのと同時に、より良く回転部品および内部の流れのルートが生じさせる騒音を遮蔽することができる(頑住吉注:航空機におけるダクテッドファンと似てますが、ダクテッドファンは推力を大幅に向上できるとされてます)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ポンプ推進器」)

「ポンプ推進器」は推進効率を保証するのと同時に、より良く潜水艦の騒音を下げられるため、長年の発展を経て、現在アメリカ、イギリス、フランスなどの国で、ポンプ推進器はすでに新世代原潜の標準装備となっている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ポンプ推進器を採用した『バージニア』級潜水艦」)

周知のように、我が国は工業的基礎が薄弱なため、我が国の精密加工能力がダメな結果をもたらしたが、まさに「七枚羽大ピッチスクリュー」の製造は精密加工能力に非常に試練を与えるもので、このため我が国の潜水艦の騒音はずっと高止まりして下がらず、海上「トラクター」の呼び名があり、さらに甚だしい者は、中国の潜水艦はひとたび出航すればもうアメリカによって探知されるだろう、と語った。まさにこのような背景の下、我々は大きな力を入れて新たな潜水艦推進技術を開発したのであり、我が国の馬偉明院士が率いるチームは衆望に負けず、「無軸ポンプ推進」技術を攻略突破し、我が国の潜水艦工業にカーブしての追い越しを実現させた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「無軸ポンプ推進装置」)

「無軸ポンプ」とは元々駆動軸によって駆動されていた回転部品を、ポンプ導管あるいは輪状の殻内に集成されたモーターが発する電磁力によって回転部品を駆動して回転させるよう変えたものである。原理上ブラシレスモーターによく似ている。このようにすることによるメリットは非常に顕著である。

第1に、「無軸ポンプ推進器」には潜水艦の艦体内から来るメイン伝動軸がないため、それは運行する時、メイン伝動軸系が生じさせる騒音がない。

第2に、「無軸ポンプ推進器」はモーターを艦体外部のリング型の導管に配置しているため、さらに潜水艦の艦体内の貴重なスペースを節約できる。

第3に、「無軸ポンプ推進器」と艦体内部には電気ケーブルによるつながりがが存在するだけで、このためレイアウトが非常に柔軟である。

「無軸ポンプ」は聞くとデラックスだが、実は関連技術は我々の生活の中でも応用されている。私はフォーラムの至る所で多くのお友達が、「電動車技術はこれと似ている。これもたしかにこのようだ。」と語るのを見ている。

関連知識の開拓展開:旧ソ連の精密加工能力がダメなことは潜水艦の騒音が大である結果をもたらし、ごく容易にアメリカによって探知された。だが1987年日本の東芝傘下の機械関係会社がソ連に向け大型デジタル制御工作機械を輸出し、ソ連の潜水艦の性能を改良させ、騒音を下げ、アメリカが何十年苦心して運営してきたソナー対潜システムを基本的に失効させる結果をもたらした。


 具体的にどの程度静音性が向上するのかこの記述では分かりませんね。通常潜水艦には今のところ応用されてないんですかね。





















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