コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその282

6月3日

 無人機だけではなく無人艇にも力を入れているようです。

https://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQLILIz4YULNYpy7EQhPEUiq9PWRvnHDvrHmdPWRYnH6LnWmYnzt&from=tuijian&pn=1


中国の新型無人艇が明るみに:46ノットの高速巡航能力を有し多用途作戦が実現できる

ここ何年か以来、中国は科学技術の発展と共に、および経済の急速な発展に押し動かされて、各領域いずれににおいても技術の超越を実現し、多くの人を驚嘆させる成就を創造し、特に最近では人工知能および無人領域での発展の上で、中国の科学技術の発展はすでに世界の前列の水準にある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「無人艇」 以下キャプションは全て同じです。)

この前ある展示会で、中国の新型「眺望者」無人艇がこの展示会において初めて公開されてお目見えし、広範な関心を引き起こした。関係者の説明によれば、この無人艇は現在の水上作戦任務の実際の需要を根拠に研究開発されたもので、水上警戒パトロールに用いる。

その全長は7.5m、全幅2.7m、最大航行速度は46ノットに達し得、航続距離は300海里以上で、非常に強い自主感応能力を持ち、航行速度および隠蔽性がよい特徴が結合し、それに非常に強い実戦の意義を持たせ、さらにトン数が小さい、喫水が浅いことが加わり、いかなる水域の偵察パトロールの任にも耐え、多くの作戦職能部門に広範に用いることができ、これには海軍、海警および警察などが含まれ、接近偵察、証拠収集等々が行える。

無人艇の発展の上で、アメリカはずっと常に世界の前列を行っているということができ、中国の無人領域の発展は中国が無人艇を開発するための基礎を固め、この展示会で明るみに出た「眺望者」無人艇は中国無人領域発展の1つの体現である。それは多くの設備が搭載でき、用途は非常に広く、非殺傷武器を搭載して駆逐に用いることもできれば、さらに救命設備を搭載して捜索救援に用いることもでき、そして無人のよいところは生命に対し脅威をもたらす地帯まで深入りして任務が執行できることに他ならない。

また中国のこの無人艇はスマートプログラムによって自主航行する、またあるいは遠距離操作コントロールすることができる他、有人操縦を実現し、操縦員がその中の演じる役割を代替し、必要な時に人員の欠けがもたらす不足を補うこともでき、考えればこれは今なぜ無人領域に対し大きな力を入れた発展が行われているのかの重要なカギでもある。


 対艦ミサイルを搭載した安価な無人艇が無数に敵艦に群がることも考えられれば、その技術の応用で大型艦艇が攻撃を受けて対応できる人員が減っても戦力を落ちにくくさせることもできるというわけでしょうか。

6月4日

 台湾関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20180530/32466945_all.html#page_1


台湾メディア:殲ー10B戦闘機は2分間で台湾軍のパトリオット陣地を壊滅させられる

台湾メディアは28日文章を掲載し次のように言った。外界が視線を海上実戦訓練を行いつつある殲ー20に集中させている際、「中国軍網」英文版は先日殲ー10Bの最新の高解像度の画像を発表したが、その翼の下には鷹撃-91ミサイルが搭載されているだけでなく、さらに大型電子妨害/対抗吊り下げポッドが搭載されている。台湾メディアは、この挙は解放軍空軍が最大限この戦闘機の多用途ポテンシャルを掘り起こすことによって、正真正銘の「レーダーキラー」に変身させることをはっきり示すもので、未来の実戦の中で、「台湾に対し脅威を構成すること頻繁に台湾を巡る双発大型実戦機に劣らない」とする。

台湾メディアの文章は次のように言及する。中国空軍は現在殲ー10B/C、殲ー16などが多用途戦闘機の役割を担当し、殲ー11系列戦闘機が制空作戦を担当する体系を形成しつつある。殲ー10Bはきわめて多用途ポテンシャルを持ち、殲ー11がスホーイ-27の機体構造があまり強くない問題を継承し、重搭載ポイントもないのに比べ、殲ー10B/Cは中国国産第2世代レーザー制御誘導爆弾、KD-88空対地ミサイル、鷹撃-83K対艦ミサイルを搭載する能力を持つ。

台湾メディアの文章は次のように言う。今回公開された画像からは次のことが分かる。殲ー10Bの翼下の搭載方式は決して多くは見られず、まず見られるのは対称方式をもって左の翼の下に1発の鷹撃-91超音速大型対輻射ミサイルを搭載し、右側には大型電子戦妨害/対抗吊り下げポッドを搭載するものである。機体腹部下に搭載される大型サブタンクに関しては、この系列の戦闘機の内部燃料が比較的少なく、作戦半径が大きくない状況を体現している。

台湾メディアはさらに次のように言及する。ある分析は、このような搭載方式は典型的な対輻射作戦任務執行の要求である、と考える。つまり、殲ー10B/C戦闘機はこの機の装備に頼って、地上の早期警戒レーダーに対し全周波数の制圧と妨害が完全に行え、かつその正確位置決定、しかる後にレーダー陣地からの距離100km以遠(地上の対空ミサイルの射程外)で、もう鷹撃-91を発射してレーダーなど探知計測設備に対し攻撃が発起できる。

台湾メディアの文章は次のように考える。鷹撃-91の誘導弾頭はもっぱら「パトリオット」などミサイル迎撃ミサイルが装備するレーダーに照準を合わせており、戦闘部は約150kgで、速度はマッハ2〜3である。つまりこのミサイルは発射から100km以内の目標に命中するまでたった2分間しか必要としない(頑住吉注:まあこれは発射の瞬間最高速度に達したらの話で、いくらか時間がかかるんじゃないですかね)。

台湾メディアはさらに次のように言及する。事実として2016年には早くも台湾軍は台中の太平坪林営区にパトリオットミサイル陣地を設置し、解放軍空軍は「紅剣」演習の中でもう殲ー10によって鷹撃-91を搭載して出撃させたが、当時は決してまだ同時に大型電子妨害/対抗吊り下げポッドは搭載されず、飛豹戦闘爆撃機によって地上レーダーを制圧しかつ正確位置決定する作業が担当された。今では殲ー10B/C自ら同時に電子吊り下げポッドと鷹撃-91を搭載し、完全に自らに頼って同時に制圧、位置決定、地上早期警戒体系の打撃という任務が執行でき、ひとたびこのようになるや、成功率はより高くなる! 最大限殲ー10B/Cの多用途能力を掘り起こすことによって、大陸の空軍はこの国産単発中型3.5世代戦闘機に新たな位置づけを探し当てた。「殲ー10B/Cは殲ー11、スホーイー35のように島をめぐっての巡航任務に全過程で参加はできないが、未来の実戦の中で発揮する作用はそれにもかかわらず双発大型戦闘機に少しも遜色ないのである。」


 まあ原則的には日本相手でも同じということになるはずですが。

6月5日

 中国の小火器関連です。

https://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvF9pyGGmy99Uz4Bmy-bIi4WUvYET1qGujYkPW0krjRzn10LPHR4nHnknjnv&from=tuijian&pn=1


中国の新型サブマシンガンがお目見え 新型サブマシンガンJH16-1 特警部隊が大量装備!

実をいうと、国内の警察が現在装備するサブマシンガンは、軍がかつて装備した79式サブマシンガンで、発射速度が毎分1000発に達するが、高すぎる発射速度はひとたび発砲すると、マガジン内の20発の弾薬がもうなくなる結果をもたらし、装弾数が少なく、戦場では射手にとって不利で、加えてこの銃は構造が複雑で、射撃の信頼性が劣り、軍はこの銃に対し不満足で、就役してほどなくもう装備から外された。

この中国最新型サブマシンガンは、名をJH16-1といい、この銃は古い79式サブマシンガンに取って代わる可能性が高い。JH16-1サブマシンガンは多くの世界一流の先進的特徴を持ち、例えばより合理的で信頼できる自動作動方式、人間工学から出発したレイアウトや構造のディテール、多くのスコープなどアクセサリーが追加装備できるピカティニーレール、丈夫で軽く精巧なストック等々である。

今銃器の種類はどんどん多くなっており、人に1つ1つは見ていられなくさせる。小は拳銃から大は重機関銃まで、威力はどんどん大きくなり、少し前、中国警察が使用する新型サブマシンガンが明るみに出されたが、このサブマシンガンは外観が西洋風で、見た目がよく、威力が大きく、マガジンは1回で50発の弾薬を収容でき、中国警察にとって、使用してまあ比較的思い通りである。

JH16-1新型サブマシンガンは江華有限会社によって製造され、JHとは江華の略で、この銃が使用する標準の9mm拳銃弾薬は、発射速度毎分780発、有効射程200mで、威力が非常に大きく、サブマシンガンの中で比較的軽いと評価され、3kgに満たない。これはこのサブマシンガンの基本状況だが、以前に我々が使用していた79式サブマシンガンに比べると、非常に多くの改良があり、例えば自動作動原理で、さらにより人間工学に符合した全体レイアウトやディテールがあり、さらにアクセサリー装着に便利なピカティニーレール、折りたたみストックなどがある。

新型銃器として、JH16-1は近年来の先進銃器設計理念を充分に吸収し、人間工学やアクセサリーの使用性能方面において、JH16-1の全体設計はやはり非常に素晴らしい。これは我が軍の特殊部隊がJH系列9mmサブマシンガンを使用しているらしき画像で、全体的外形から見て、この銃はJH16の一種である可能性が高い。9mmサブマシンガンは多くが警察の需要のために研究開発されたものだが、軍事領域、特に特殊作戦領域において、9mmサブマシンガンにはやはり腕の振るい場所がある。

ボルトストップとボルトクイックリリース機能がある。照準機構は機械照準具のほか、さらに光学照準具を配し、このため銃全体の射撃精度は非常に高い。9mmパラベラム弾薬は充分な威力を持ち、また非常に良い停止作用を持つ。このことから、JH16-1は比較的理想的な新型警察用サブマシンガンであることが見て取れる。もし大量配備することができたら、極めて大きく我が国警察の法任務を執行する能力を向上させることになるだろう。


 正直中国の個性がなくて全然面白みのないデザインですし、「より合理的で信頼できる自動作動方式」というのは単なるストレートブローバックでしょう。プラスチックの多用はMP5などより進んでいる感じですね。コッキングハンドルがひどく邪魔そうですが折りたためるんですかね。

6月6日

 スホーイー57関連ですが2回に分けます。

http://baijiahao.baidu.com/s?id=1601737482952196594


スホーイ-57、数回にわたりデマを粉砕 殲ー20を超越できるか否か 最後の謎が残るのみ

初飛行時期が殲ー20に比べ1年早かったため、ロシアのスホーイ-57(PAK FA/T-50)ステルス戦闘機はずっと殲ー20との比較を行う絶好の対象として用いられている。

中国のインターネット上では、スホーイ-57は長期にわたり「撮影でゆがみが生じたスホーイ-27」と嘲笑され、各種皮肉でさえ飽き足らなくなった後、ある突拍子もない説が出現し、かつ長期にわたり中国の一部の軍事マニアの間で得々と語られた。スホーイ-57の内部に置かれた弾薬コンパートメントには問題があり、ロシアはステルス戦闘機の内部に置かれた弾薬コンパートメント技術を解決できない、と。

ある人は甚だしきに至っては非常に厳粛に提示する:中国は殲ー20の内部に置かれた弾薬コンパートメント技術を用いて、ロシアの先進的エンジン技術と交換できるか否か?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー10がまだ初飛行していない時、スホーイ-47はもう内部に置かれた弾薬コンパートメントを使い始めており、スホーイ-57の内部に置かれた弾薬コンパートメント技術を疑う人の自信はどこから来るのか分からない」)

5月25日、ロシア国防省ウェブサイトはスホーイ-57がステルス巡航ミサイルを空中発射する動画を発表し、「スホーイ-57の弾薬コンパートメント問題」はついに7年を経た後に真相が明らかになったわけだが、中国の一部の軍事マニアは依然として各種不信と疑いの後、ついにやはりスホーイ-57のメイン弾薬コンパートメントが4発のKh-59Mk2ステルス巡航ミサイルを搭載できる事実を黙認した。

だが新たな嘲笑のポイントも明らかに出現した。お前は制空ステルス戦闘機だが巡航ミサイルを発射し、お前は馬鹿正直にも自分が戦闘爆撃機だと認めたのだ、と。

スホーイ-57と殲ー20の性能対比の問題の上で、アメリカ人も「中国の一部の軍事マニア」とは正反対の視点を持っている。アメリカの安全保障業務専門家であるDAVE MAJUMDARは最近「国家利益」に文章を掲載し、殲ー20とスホーイ-57は重点が異なる第5世代機で、1つはステルスに重点を置き、1つは機動性に重点を置いている、と考えた。

未来の殲ー20は戦争の中で遠距離(対地)攻撃の役割を演じ、米軍基地や核施設を打撃し、自衛を除くが、さもなければF-22、F-35と交戦はしない。一方スホーイ-57は専門に米軍のF-22、F-35を狩り、空中の優性を獲得するのに用いるのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー35購入がもたらす失望に抑圧され、スホーイ-57を嘲笑することは一種の感情のはけ口となった。画像は出火して破損するスホーイ-57原型機」)

実は国外メディアの殲ー20に関する報道を翻訳してみると、殲ー20がむしろ戦闘爆撃機のようであることに関する報道が次々に現れては尽きないと言うべきである。一方中国の軍事視察員、ネット仲間はやはりずっと殲ー20の巨大な腹部メイン弾薬コンパートメントを誇る。だがこの大型弾薬コンパートメント、搭載量が多い特徴は、スホーイ-57に当てはめられると一変し、突っ込まれる対象となる。

歴史上長期にわたり形成された技術発展戦略から見て、アメリカは技術先行戦略、ロシアは技術追跡戦略(より正確に言えば対抗のため)だが、この追跡には往々にして自らの独立した思考があり、具体的技術への実行は自らが独自に到達したやり方である。

スホーイ-57について言えば、それが強調するのは「敏捷性+適度のステルス」である。

6月7日

 続きです。


また、スホーイ-57のステルス性の目的は全てが超視距離作戦のためではなく、発見されるのを遅らせ、近距離空戦に入り、その高い敏捷性の特徴を発揮するためかもしれない。

簡単に言えば、超機動性能をステルスの前に置くのである。ロシアには第5世代機に対し自分たちなりの理解がある。スホーイ-57は対ステルス探知計測と電子戦作戦能力を増強するのと同時に、敏捷性を利用して相手方のステルス性を打ち消すことを考えている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー20の大きな弾薬コンパートメントと大きな搭載量は無数の人を欣喜雀躍させるが、スホーイ-57に当てはめられると新たな突っ込みのポイントに一変する」)

ある航空専門家は次のように言う。ロシアのスホーイ-57には自分なりの特色があり、それはアメリカというこの「先行者」の第5世代機に対するのとでは異なる理解で、このため両国が異なる設計思想を生じさせる結果をもたらし、最終的に必然的に製品の差異をもたらした。

そしてこのことの中国に対する啓示は、ロシア、アメリカが第5世代戦闘機に対しいかに理解しているかを了解する必要があり、ロシアがいかにして自らの状況を根拠に自らの国情に符合する設計思想を提出し、かつ工程設計の中で取捨を行ったのかを学習する必要がある、ということである。

実は、スホーイ-57に似て、全方位でアメリカの技術水準に追いつくことができない状況下で、殲ー20も中国が自らの航空工業水準と国情に立脚して、「中国に適した」第5世代戦闘機を作り出したものである。この状況下で、中国の新型戦闘機ないし新世代戦闘機の発展の中で、非常に重要な一点は吸収と学習にほかならず(スホーイー35の導入はまさに最もよい体現である)、この種のあらゆるものの受け入れがもたらすメリットは、明らかに中国の一部の軍事マニアが井の中の蛙のようにキーボードを叩いていてすぐ思い至れるものではない。

エンジンから内部に置かれた弾薬コンパートメントまで、スホーイ-57が突っ込まれ得るポイントとしてはまだ最大の「ステルスがダメ」が残っている。それに関し再度どんな逆転が出現するか、我々を刮目して待たせる。

(頑住吉注:以下はキャプションです)

スホーイ-57の巡航ミサイル発射は搭載能力の1つの体現で、それが巡航ミサイル搭載機でしかないことを決して意味しない

中国のステルス戦闘機発展計画の中で、先進的な空対地・対艦ミサイルの搭載は「備えることが必須の能力」である。画像は殲ー31の搭載方案の1つ

新型エンジンから巡航ミサイル発射まで、スホーイ-57は無数の中国の軍事マニアの顔をひっぱたいた。画像は「製品-30」エンジンを試験飛行させるスホーイ-57


 珍しいスホーイ-57擁護論なんですけどちょっと納得しきれないですね。やはり第5世代戦闘機の最重要の特徴はステルスであり、ロシアとしてもそこで勝負しても勝てないのが分かっているから苦肉の策として別の道を行ったのではないかという気がします。

6月8日

 これもスホーイ-57に関する記事ですが3回に分けます。

http://military.china.com/important/11132797/20180529/32463639_all.html#page_2


ロシア、スホーイー57初の実戦の画面を公開 それにもかかわらず中国の殲ー20との隔たりは覆い難い

最近、イスラエル空軍が彼らの装備するF-35I戦闘機が初めてシリア国内の軍事目標に対し空襲を実施するのに参加したことを宣言した後、ロシア国防省はぴったり続いて彼らの研究開発するスホーイー57戦闘機もとっくに今年2月シリアに配備された期間、巡航ミサイルを試射しかつ予定の目標に命中させたと宣言した。もしこの2つの情報がいずれも事実なら、スホーイー57とF-35が相次いでF-22(2014年)の後に続き、第2および第3の実戦に参加した第5世代ステルス戦闘機となったことになる。

実は、現代の戦場で、スホーイー57のようなまだ大量装備されず、甚だしきに至ってはまだ最終設計および生産定型を実現していない次世代主戦武器が実戦に投入されることは、ロシア軍にとってやはり珍しいことと言える。しかも、スホーイー57は今年2月にシリア国内で戦場試験を完成させたのであり、ロシア国防省はそれにもかかわらず3ヶ月後になってやっとそれが巡航ミサイルを試射した情報を発表した。この背後から漏れ出てくる何層もの含まれた意味は味わい深く、1つの側面からは現在スホーイー57戦闘機研究開発の中で直面する種々の困った状況をも反映している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー57戦闘機が巡航ミサイルを発射する画面」)

誇ってかそれともやむなくか?

ロシア国防大臣のショイグがこの時間的ポイントでスホーイー57戦闘機の機載巡航ミサイル試射の情報を発表したのは、筆者は主にいくつかの方面の考慮から出ていると考える。

まず、ロシア国防省は関連の動画を公開することによって、外界に向け、たとえ現在まだ試験飛行と研究開発の中のスホーイー57戦闘機であっても、すでに巡航ミサイルを発射し地上目標を正確打撃する初歩作戦能力は具備しているのだと証明することを企図した。比較すると、F-35戦闘機は火力コントロールソフトウェアのバージョンアップ問題に制限を受け、すでにアメリカ空軍、海軍および海兵隊の中で100機以上就役しているが、それにもかかわらずいまだ依然初歩作戦能力を達成できていない。このことから、ロシアサイドはスホーイー57戦闘機初の実戦を用いて自らがすでにアメリカサイドに一歩先んじたことを説明することができ、またこの機会を利用して国民および軍の士気を奮い立たせることができる(頑住吉注:F-22がある以上F-35よりリードしてもアメリカにリードしたことにはならないのでは)。

2015年がシリア戦争への大規模介入を開始してから今に至るまですでに3年の時間が経っており、ロシア独立以来持続時間最長、出動兵力が最も全面的で、作戦強度も相対的に高い軍事行動である。この戦争に巨大なマンパワー、マテリアルパワーそしてファイナンシャルパワーを投入するためには、ロシア国内経済、国防および国民の求心力に対し影響をもたらさないことはあり得ない。結局のところ、10年の長きにわたったアフガニスタン戦争の傷の痛みはまだ依然非常に多くのロシア人の心中に残っており、彼らが最も心配するのもまさにシリアが第2の「アフガニスタン」になるのか否かである。

この背景の下、我々は難なく理解する。何故プーチン大統領が今年3月初め連邦議会に宛てた国情諮問文の中で、突然多種の元々は絶対秘密クラスであるべき新型戦術および戦略武器を公開したのか。今、ロシア国防大臣のショイグが公開の会議でスホーイー57関連動画を公開したのも、このやり方の継続である。

6月9日

 続きです。


次に、動画の中ではスホーイー57が機体腹部の内部に置かれた弾薬コンパートメントを開き、巡航ミサイルを投射する画面が初めて公開され、このことはこれまでの外界のこの機に対する「内部に置かれた弾薬コンパートメント技術が難関を超えておらず、飾りでしかない」との噂も完全に打破した。このことは少なくともスホーイー57の研究開発側であるスホーイ社にとっては、自らの技術研究開発の実力が決して欧米および中国の同類企業より弱くないことを証明する最もよいチャンスだったと言える。さもないと、外界は継続してスホーイー57が機体腹部の内部に置かれた弾薬コンパートメントを開いているのが見られないことを理由に、スホーイ社の設計師および研究開発人員の能力を侮辱しただろう。

さらに、動画によって、ロシアはスホーイー57戦闘機の遠距離打撃能力も充分に見せた。この機が発射したKh-59Mk2はKh-59空中発射巡航ミサイルファミリーの最新型に属する。顕著なステルス外形を採用し、最大射程は550km、戦闘部全体重量は320kgで、巡航飛行速度はマッハ0.8〜0.9、誘導弾頭部分にはレーダー/光電子複合制御誘導模式を採用し、全体性能は世界を範囲として語っても比較的先進的である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「Kh-59Mk2巡航ミサイル」)

事実、これは初の第5世代ステルス戦闘機が実戦で空中発射巡航ミサイルを発射して目標を打撃した戦例でもある。これまで、アメリカ空軍のF-22は内部に置かれた弾薬コンパートメント設計の極限性ゆえに、巡航ミサイルが搭載および発射できなかった。一方F-35はすでにノルウェーのNSMから改良してできたJSM空中発射巡航ミサイルを標準装備の武器としているが、その整合作業はまだ未完成であって、実戦での発射能力は決して具備していない。このため、ロシア国防省は第5世代ステルス戦闘機の開発の上で1つの先んじるチャンスを奪い占めたのに等しい。

当然、ロシア国防省のこの挙の最も重要な意図は、やはりイスラエルおよびNATO諸国を威嚇することにある。スホーイー57戦闘機が短期間暫定的にシリアに配備される前、アメリカ空軍のF-22Aステルス戦闘機が早くももうすでにシリア領空で活動しており、しかもかつてロシア航空宇宙軍の現役で最も先進的なスホーイー35と接触したことがある。このステルス戦闘機と非ステルス戦闘機との間の対峙は、最終的に全てスホーイー35戦闘機が能動的に撤退して終わりを告げた。今、イスラエルのF-35Iステルス戦闘機もすでに実戦に投入されており、ロシア軍がシリアで直面する防空の圧力はさらに一歩拡大している。このため、ロシア国防省はこの動画の公開によってイスラエルおよびNATO諸国にはっきり示すことを希望したのである。スホーイー57戦闘機はすでにステルス巡航ミサイルを搭載および発射し遠距離目標を打撃する能力を有し、ロシア軍はこれにより西側と同等、甚だしきに至ってはより良い反撃手段を持ったのだ、と。





















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