コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその283

6月10日

 さらに続きです。


堅持かそれとも放棄か?

だが、政治パフォーマンスがどんなによくても、技術の上の客観的問題を覆い隠すことはできない。シェークスピアはかつて作中の主人公ハムレットを使って、世界文学史上の名句を語った。「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」 ロシア国防大臣のショイグのスホーイー57を力押しする種々の行為と言論は決してこの機が現在直面する多くの困った状況を覆い隠すことはできない。このためこの戦闘機に対してもこのような選択がある。堅持かそれとも放棄か?

ロシア航空宇宙軍の角度から言えば、そのスホーイー57に対する不満の由来はすでに久しい。一方において、ロシア航空宇宙軍は、アメリカのF-22や中国の殲ー20に比べ、スホーイー57の性能の隔たりは非常に顕著で、特にステルス性能の上ではそうだ、と認めている。例えば、スホーイー57の空気取り入れルートの設計はステルス性能が充分よくなく、やはり比較的平直で、F-22や殲ー20のようなS字型空気取り入れルートではない。スホーイー57の設計人員はスホーイー57の空気取り入れルート前にレーダー波遮蔽器を追加装備したが、その効果は決して顕著なものではないようである。

しかも、スホーイー57の非常に多くのディテール設計もステルス性能に対し考慮不足である。ロシア航空宇宙軍自身が非常に強い対ステルス能力および先進的レーダー装備を持ち、このためスホーイー57の実際の試験結果に対し非常に失望した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイー57戦闘機」)

別の方面では、ロシア航空宇宙軍はスホーイー57戦闘機の非常に高い製造コストに対しても非常に意見がある。このためさらには再三この機の大量装備タイムスケジュールを遅延させ、しかも装備数を削減する意図がある。以前、ロシア国防省はスホーイー57戦闘機の製造コストを7500万アメリカドル前後と推算した。現在見たところ最終的な価格は1億アメリカドル未満ではないはずである。この価格をアメリカのステルス戦闘機に仮定すれば決して高いとは評価されないだろうが、現在のロシア航空宇宙軍にとっては、間違いなく天文学的数字である。

また、技術の角度から言うと、現在のスホーイー57戦闘機にはまだ非常に多くの越える必要のあるハードルがある。第1のハードルはエンジンの問題に他ならない。スホーイー57戦闘機が現在試験飛行で装備する117Sエンジンは未来の作戦就役の需要を満足させられないと考えられている。このため後続の試験飛行の原型機はコードネーム「製品-30」の新世代エンジンへの換装を開始している。だが新型エンジンとスホーイー57戦闘機との間の試験飛行および試験はまだ一定の時間を必要とする。その構造レイアウト設計と推力特性は117Sとの差異が比較的大きく、それに付随してやってくる作業は戦闘機の全体設計に対し一定の調整を行うことを要する可能性が高い。これにはハードウェアとソフトウェア方面が含まれる。この過程は消耗する時間が少なくないかもしれない。

また、スホーイー57戦闘機の機体腹部の内部に置かれた弾薬コンパートメントは動画によって設計の実行可能性が証明されたが、固有の欠陥はそれにもかかわらず克服し難い。その弾薬コンパートメントは前後2つの独立したタンデムレイアウトのため、その複雑さの程度は単一の大型弾薬コンパートメントより高いだろう。しかも、この空気取り入れルート中間に挟まれた分離式レイアウトは内部空間に対する利用率も充分よくない。例えば、スホーイー57戦闘機の両側の内部に置かれた弾薬コンパートメント1つは1発のKh-59MK2しか搭載できず、1回の出動作戦の効率が非常に劣る。比較すると、F-35戦闘機両側の内部に置かれた弾薬コンパートメントは同時に2発のJSM巡航ミサイルと2発のAIM-120空対空ミサイルが搭載できる。

また、スホーイー57というこのステルス戦闘機とセットになる武器方面で、ロシア軍事工業のする準備も不充分である。特にアメリカのSDBに似たような寸法と重量の下で、射程が長く、精度が高い小型正確制御誘導爆弾に関し、ロシア方面はほとんどまだ空白である。実は、現在のF-22戦闘機の実戦経験から見て、SDBというこの種の小型正確制御誘導爆弾は最も適した対地攻撃武器である。F-22戦闘機は両側および機体腹部の弾薬コンパートメント内に8発のSDB制御誘導爆弾と2発のAIM-120、AIM-9空対空ミサイルが搭載でき、8つの異なる地上目標を打撃することもできれば、さらに比較的強い空戦能力を持つ。一方Kh-59MK2のような射程が550kmにも達する遠距離空中発射巡航ミサイルは、実はスホーイ-30SM多用途戦闘機およびスホーイ-34戦術爆撃機によって搭載、発射しても、あまり大きな問題はない。

現在ロシア国内各方の意見から見て、スホーイー57戦闘機をけなすおよび力押しする人はいずれも少数ではない。さらに急進的な者はこの戦闘機の研究開発計画を完全に廃棄し、新規まき直しで全く新しくいわゆる第5.5世代甚だしきに至っては第6世代戦闘機を研究開発するべきだと考える。しかも、すでに好事家が次世代戦闘機T-60原型機の想像図を描いている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「T-60」)

だが、ロシア国防省から見て、進度にはある程度遅延が現れているが、最も遅くても来年最初の10機前後のスホーイー57戦闘機の引き渡しを実現する必要がある。後続のスホーイー57戦闘機の発注およびグレードアップ改良計画に関しては、非常に大きな程度上ロシア航空宇宙軍がこの機に対し試用した結果によって決まる。


 いろいろ問題挙げてますけどエンジンに関する問題は殲ー20も同じかより深刻かもしれませんし、コストに関してもロシアより経済的にずっと豊かな中国でも問題ないということはないはずです。

6月11日

 無人機関連です。

http://baijiahao.baidu.com/s?id=1602593202121583856


無人機もロケットランチャーを装備できる? 攻撃のチャンスはただの1回 それにもかかわらず軽々と戦車を撃破できる

6月4日、ロスヴィドの軍事訓練場で、ベラルーシ軍が新式の無人機技術をデモンストレーションした。ロケットランチャー無人機である。彼らは小型民間用回転翼無人機にロケットランチャー1門を装備し、全過程遠隔操作の方式でロケットランチャーを操作し攻撃を行っており、我々は本当にベラルーシのユニークな発想に敬服せざるを得ない。現在、この無人機は試験段階にあり、その安定性と攻撃性はまださらなる一歩の試験を経る必要がある。

画像を根拠にして見ると、キャリアとして用いられる無人機は普通の民間用無人機だが、こうした無人機の上方には固定器が1つ追加され、これは主にロケットランチャーの固定に用いる。このロケットを使用するには多くの問題を克服する必要がある。まずは無人機の搭載重量の問題にほかならない。我々は、小型無人機の搭載重量が非常に限られ、大型のロケットランチャーを受け入れ難いことを知っている。このため、ベラルーシはRPG-26使い捨て対戦車ロケットランチャーを使用した。このロケットランチャーは使い捨てなので、その重量は比較的軽いが、欠点も非常に顕著で、それは1回しか攻撃のチャンスがないことにほかならない。次は照準の問題である。理解されているところによれば、この無人機にはビデオカメラが装備され、タブレットコンピュータによってその位置を確定し、しかる後に遠隔操作装置によって発射することができる。

人間が操作するロケットランチャーに比べ、ロケットランチャー無人機にはいくつかの大きなメリットがある。第1に、無人機は小型精巧で、発見され難く、敵サイドに対し不意を突く打撃が行える。第2に、最大の程度で兵士の安全が確保できる。何故ならこの無人機は全過程遠隔操作のため、兵士は近距離で発射する必要がないからで、このようだと兵士の死傷を減少させることができる。第3に、このロケットランチャー無人機はその搭載方式を改変しただけで、ロケットランチャーを根本から改造してはいないので、ロケットランチャー無人機は依然軽々と戦車というこの大型戦闘車両を破壊することができる。第4に、人間による発射との比較で言えば、無人機はさらに空中からの打撃が行え、これはミニタイプの空襲に相当し、したがってより良く敵サイドの目標が打撃できる。

だがこの無人機はまだ研究の初級段階でしかなく、それ自身にまだ非常に多くの欠陥が存在する。例えばロケットランチャーの交換および打撃の成功率などである。だがこの考え方は我々が学習するに値するものである。現在、世界の大多数の無人機の主要な任務は偵察と対潜で、小規模打撃に用いられることはごく少ない。だがベラルーシのこの無人機は非常によくこの方面の理念を提出している。


 無誘導のロケットランチャーならかなり安価ですし、たとえ20機使って戦車1台破壊しても余裕で割に合うでしょう。

6月12日

 中国の無人機関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20180606/32485890_all.html#page_2


「彩虹」無人機が高原戦力を高める 発着の海抜高度記録を刷新

知られているところによれば、今月中国の彩虹無人機社が研究開発した彩虹-4、彩虹-5無人機が西南の某飛行場で密集した飛行試験検証を行った。今回の試験飛行の中では改良を経た彩虹-4、5無人機が海抜3500mの高原飛行場で発進し、このタイプの無人機の発着高度記録を刷新し、高原環境下の高強度飛行の能力を検証した。彩虹無人機社の言によれば、今回の試験飛行はユーザーの要求によって検証を行ったもので、彩虹系列無人機の国際市場を開拓展開する助けになる。

報道によれば、今回試験飛行した2機種の無人機は彩虹-4改良型と彩虹-5初期量産型無人機で、このうち彩虹-4改良型は新たなフラップ揚力増加システムを採用しており、エンジンにも高原環境に適応するため改良を行っている。同時にさらに飛行機の関連のその他の部分に対し高原飛行のパラメータで調整および検証を行った。改良後、この機の高原発着、短距離発着性能が大幅に向上した。上昇限度は8500mに達し、一方彩虹-5の上昇限度は9000mに達し、このことはこの2機種の無人機がすでに「世界の屋根」で飛行任務を執行する能力を具備していることを意味している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「動画のキャプチャー画像:彩虹-4が高原の飛行場で発進」)

彩虹社は、今回の試験飛行中、彩虹-4改良型無人機は我が国の西北地域で飛行試験を行い、衛星通信や新型特殊搭載荷を試験した後、場所移動して海抜3500mの西南の高原飛行場に行った、と明らかにする。

彩虹-4というこの無人機は高原の発着や将来の短距離離着陸の重大な需要に適応するため、主翼に対し重大な改良を行い、高効率のフラップを追加した。一方彩虹-5量産型はすでにこの方面の設計を具備しており、このため高原に行ったのは主に検証とデータ対比を行うのである。

今回の密集した飛行は、彩虹無人機の強大な設計水準を検証した。海抜3500mの高度は、酸素含有量が海面の65〜70%しかなく、無人機のエンジン、空力システムいずれに対しても試練である。彩虹-4のエンジンは新たな高効率の増圧システムを採用しており、このためこの高度で出力が基本的に減衰しない。

知られているところによれば、今回の試験飛行の前、彩虹系列無人機の最高発着海抜高度は2000mだった。今回の試験飛行はこの機が高原地域で任務を執行する能力を開拓展開することに対し、重要な意義を持つ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「動画のキャプチャー画像:試験飛行中の彩虹無人機が撮影した高原の景色」)

彩虹-4の高原発着性能を向上させるため、同社は全体設計、空力、動力、脚、ブレーキなどの方面においてこの機に対し総合比較バランスと最適化を行った。その中には多種のカギとなる重要技術が含まれ、例えば揚力増加装置に対する新規設計、風洞試験や飛行試験、高原飛行場での複雑な外界環境下の正確飛行コントロール、およびエンジンの効率の高い増圧システムの設計改良である。

彩虹社の言によれば、今回の検証を経て、彩虹-4、5の高原発着適応能力はすでに全世界の絶対的大部分の主要飛行場をカバーしており、こうした飛行場全てで正常に使用できる。輸出範囲はより広い。海抜3000〜4000mの国や地域に対しても、非常に良い適応能力がある。環境が最も劣悪な北極と南極を除き、「彩虹」はすでに全世界配備を実現できる、ということができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「動画のキャプチャー画像:試験人員が彩虹-5型無人機を組み立てる」)

理解されているところによれば、いくつかの中東、南米、アフリカの国、例えばアフガニスタン、パキスタンなどの国にはいずれも高原飛行場配備の需要がある。

一方彩虹社は今回次のように明らかにした。彩虹-4、5無人機の3500mの高度の高原飛行場における発着距離はたった「数百m」で、当然これは武器搭載荷がない前提の下でである。高原環境下では、搭載燃料調節などの方式により、搭載荷の正常な作動性能が影響を受けないことを確保することができる。

彩虹社は次のように言う。同社の無人機は、将来的に依然航続時間が長い、搭載重量が重いことを主要なセールスポイントとし、彩虹-3、4、5という3種の無人機は異なる性能とコストパフォーマンスを持ち、異なるユーザーの需要に適応できる。この無人機システムは軍民両用ができ、将来は民間用市場でより広大な前途の見通しがある。このためそれらは国内外の市場に立脚し、軍民融合共同発展の路線を堅持する。今後何年かの主力機種は依然彩虹-3、4、5だが、近い時期に新たな彩虹X無人機がまもなく市場入りする。

また、彩虹-4無人機は揚力増加フラップ関連技術を装備し、空母艦載機と似たところがあるかもしれず、ある記者はこの問題に言及した。彩虹社方面は、空母艦載機、船載艦載の小型固定翼無人機、垂直離着陸無人機は非常に特殊で、同社はこの領域に特殊な関心を注ぐことになるだろう、とした。


 たぶん上陸艦サイズでも運用できる可能性があるんでしょう。日本がこの分野で追いつくとしたら何十年先になるんでしょうかね。

6月13日

 中国の無人機関連です。

http://baijiahao.baidu.com/s?id=1602730448513085478


確認! 我が国の新型第6世代無人機、すでに初飛行:連続1週間飛行できる!

最近、ネット上に新型ステルス実戦機およびその研究チームの集合写真が突然に明るみに出た。理解されているところによれば、この機は沈陽飛行機社によって研究開発が担当されている。今回明るみに出た数枚の「大寸法」の画像の中から我々は喜ぶべき発見ができる。この神秘のステルス実戦機は何とすでに消失して12年の長きにわたる「暗剣」ステルス無人機である。この機はかつて2006年の珠海航空展で鮮烈にデビューし、当時その非常に先進的な設計理念と高度にSF的な外形は、人に非常な意外さと驚き喜びを感じさせ、当時外界はこぞってそれは非常に多くのブラックテクノロジーを持つ先進的な実戦機であると考えた。そしてこのため国の人にも非常に大きな影響を与えた。当時それは我が方の最も早く明るみに出たステルス実戦機だったことを知る必要がある。国内もこのため我が方初のステルス実戦機の希望をその上に全て集め、一度はこれこそ我が方の未来の第5世代ステルス戦闘機であると思った。しかし人を思いもよらなくさせたのは、この機がその後何年か以内姿を消したことだった。

時間が2011年1月11日になると、成都飛行機の殲ー20ステルス戦闘機が突然出現し、全中国を驚愕させた。そして長くは経たず、2012年10月31日、沈陽飛行機の殲ー31ステルス戦闘機がまた成功裏に初飛行を行い、我が方はたちまちもう同時に2種のステルス戦闘機を持ち、世界第2の同時に2種のステルス戦闘機を持つ国となった。この成績はすでに国の人に非常な満足を感じさせた。このため「失踪」した「暗剣」ステルス無人機はすでに徐々に大衆から忘れ去られた。その今回のハイテンションでの回帰は、疑いなく軍事ウォッチャーたちに新鮮な印象を与え、明らかに暗剣無人機は決して一方案ではなく、確実に存在する武器開発および研究プロジェクトである。だが、注意に値するのは、現在我々がネット上でまだ持続的に論争する今回明るみに出たこの「暗剣」無人機が一体原型機なのか、それとも単なる原寸大模型でしかないのかということで、もしネット上に流れ伝わるかの「暗剣」ステルス無人機が空中を飛行する画像が真実ならば、それは正真正銘の原型機のはずである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ボーイング社は第6世代機の有人操縦型と無人操縦型を開発する。」)

軍事専門家の陳忠は記者に次のように教えた。一部の軍事ウォッチャーは「暗剣」ステルス無人機は第6世代機を研究する検証サンプル機に違いなく、主に有人操縦第6世代機と無人操縦第6世代機の間の転換と共存を研究するのに用いるのだ、と考えている。2012年、アメリカ空軍指揮官のマイク ハスディッチは第6世代機に対しより具体的な描写を行った。「未来の戦闘機は現有の戦闘機とでは大きく違う可能性があり、それは多種の興味深い技術の融合体で、ゲームのルールを改変するのに足りる空中武器となる。」 このような描写は意味深長で、ある専門家は次のように分析する。いわゆる「多種の興味深い技術の融合体」、「現有の戦闘機とでは大きく違う」とは、有人化と無人化に対する双方向の妥協かもしれず、あるいは高度スマート化された有人戦闘機か、あるいは第6世代戦闘機は有人戦闘機と無人戦闘機から共同で組成される体系であって、そのうちの某1種ではないかもしれない。

予期の作戦効能を保証するため、無人実戦機の非常に多くのサブシステムの設計は決して有人戦闘機に比べ低くはなく、また関連の基地建設は同様に小さくない投資を必要とする。しかし将来より高性能の防空システムに直面する状況下では、無人実戦機の死傷者ゼロと大きな航続距離の優勢(目標上空で連続1週間飛行できる)は、間違いなく大国がこの領域に身を投じるに値する。


 タイトルとは違って初飛行したことは確認されてませんし、1週間飛行できるというのは単なる次世代機の概念ですね。

6月14日

 殲ー20関連です。

http://www.cnrexue.com/n/20180610/190385.html


国産の殲ー20飛行員ヘルメットには一体どんな特別なところがあるのか? 360度感知、目に頼っての作戦ができる

現代の空軍はすでに第5世代機時代に入っており、さらに現代空戦の方式を改変している。第5世代機の主要な特徴はステルスなので、現在非常に流行する超視距離空戦理念は時代遅れとなる。何故なら双方いずれも遠距離で相手方を発見できず、ましてやレーダー制御誘導を使用して遠距離攻撃を行うことは不可能だからである。ならば第5世代機間の空戦はより多く近距離内格闘に依存する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-22」)

人々は公開の資料の中から、国産の殲ー20飛行員のヘルメットがアメリカ製F-35戦闘機のそれに遜色ないことに気付く。ならば新たなヘルメットには一体どんな特別なところがあるのか? もしちょっと簡単に言うならば、360度感知、目に頼っての作戦ができる。

1990年代、飛行員のヘルメットには照準機能が追加された。飛行員によって目標が見られさえすれば、もうそれに対しミサイルが発射でき、したがって作戦効果が非常に大きく向上した。米軍の研究によれば、同様にAIM-9Xミサイルを使用し、ヘルメット照準システムを配備するか否かで、作戦機能は50:1である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー20」)

米軍はF-35を研究開発する時、すでにヘルメット照準システムに不満足で、それをヘルメットモニターシステムにグレードアップし、またより多くの機能を増加させた。例えば、元々コックピット内の計器などによって各種パラメータが表示されていたし、以前は機体によって遮られていた情景もバーチャル化し、直接飛行員ヘルメット上に表示でき、飛行員はもはや計器を注視する必要がなくなった。

このような機能はやや余計のように見えるが、空戦の格闘の中で、メリットは多々あり、飛行員は精力を作戦に集中でき、何ら計器のデータなどに気を付ける必要はなく、しかも現在の技術は意識制御の方向に向け努力されつつあり、つまりいくつかの手動操作、例えば武器選択などを、意識によって指令を発することができ、したがって反応速度が非常に大きく向上する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-35のヘルメット」)

公開されている動画から見て、我々は殲ー20飛行員のヘルメットがF-35のそれと基本的に一致することに気付き、その機能には差異はないだろう、と考える。特にヘルメット後方には比較的密集した「凸点」がある。感覚的にやや人を不適応にさせる(頑住吉注:気持ち悪い外観くらいの意味ですかね)が、実質的には個々のミニセンサーである。

一方において、飛行員の頭部の活動を正確に感知し、飛行員の観察する方向などの情報を確定し、したがってヘルメットに向け相応の方向の視覚映像を伝達表示する。もう一方では、飛行員の大脳の活動情報を感知し、最終的にそれを制御指令に転換もし、つまり意識による制御を行う。したがって、我々の国産殲ー20飛行員ヘルメットはすでに世界トップクラスのヘルメットモニターシステムに換装されている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の殲ー20ヘルメット」)

ここでさらに問う人がいる:我が軍の殲ー20戦闘機の格闘能力はどうなのか? 我々は次のように言うことができる。殲ー20の格闘能力はトップクラスの配置に達し、空力設計は機動性を強調し、国産太行エンジンに換装中で、ベクトルノズルを配備し、さらに一歩格闘能力を向上させ、また同時に霹靂-10空対空ミサイルが配備され、さらに一流のヘルメット表示システムが加わり、これこそトップクラスの配置ではないか?


 F-22のこの方面のグレードアップは遅れているとの記事もありました。ただ外観的に似ていて類似の機能を持っているからといって性能的に互角のレベルに達しているとは限らないですよね。

6月15日

 中国国産空母関連です。

https://www.hao123.com/mid?key=pZwYTjCEQvF9pyGGmy99Uz4Bmy-bIi4WUvYET1qGujYkPW0zrjf1PjczPWnLrjD1rH0s&from=tuijian&pn=1


中国の003空母着工 新型造船方式を採用し建造を加速させる

6月6日夜、長期にわたり我が空母の発展を追跡するネット仲間「遼寧号総指揮長」がミニブログに1枚の手書きの「落書」を発表した。それには某工場建物の中に、3枚の鋼板が立てられ、水平の鋼板と一体に組み合わされ、さらに上方に材料を吊すガントリークレーンが見える。しかしこの絵はそれにもかかわらず国産第2隻目の空母建造開始の印と考えられている。

いわゆる3枚の立てられた鋼板であるが、これは船舶建造の中の専門用語では「小組立」と称する。現代では船体に対する建造に段階に分け、モジュール化した生産を採用し、それぞれのモジュールあるいは分段は、組立作業が小組立装配、中組立装配、大組立装配の3段階にまた分かれる(頑住吉注:「装配」は組立と大体同じ意味のようです)。小組立は相対的に簡単で、異なる類型の部品を設計の要求に照らして一体に組み立て、プレス機およびプラットフォームが自動で板を溶接してつなぎ、普通部品を組み立ておよび湾曲パネル組み立てる。

一方中・大組立は相対的に複雑で、これには平面分段の流れ作業でのつなぎ合わせ、局面分段の治具を使用してのつなぎ合わせ、外板のバラでの組み込みおよび分段内パッチ、ブラケット、強化筋など小部品の組み込みが含まれる。大組立完成後、船舶あるいは艦艇の分段は基本的に完成し、後続の分段モジュール化総組み立て段階への進入を準備することになる。このため、ネット仲間が描いたこの落書がもし真実ならば、国産第2隻目の空母建造作業は開始されたばかりであることを証明する。現在の資料から見て、我が国造船業はスマート造船に向け急速に転換しつつあり、「小組立」段階から開始してロボット自動化生産ラインを大量に応用し、もって効率を向上させている。

この「落書」が表す地点を作者は決して説明していないが、現在の中国軍用艦船建造者の状況を考慮すれば、空母を建造できるのはやはり大連造船工場と江南造船工場しかない。ある視点は、落書が表す青色の工場の建物は、江南長興建造基地軍用品生産ライン後方の大きな工場の建物(上の画像)だと考える。同様に大連造船工場と考える人もいる。だが現在大連造船工場はすでに2隻の空母を建造および維持保護しており、このような能力があるか否かはまだ言いにくい。まだある特殊な視点は建造地点は滬東造船工場で、この工場は分段の建造を担当し、完成後江南造船工場に運んで組立を行うのだ、というものである。

江南造船工場、大連造船工場、滬東造船工場いずれであろうと、現在我が国の艦艇建造はとっくに分段モジュール化建造を実現している。差異は分段の規模と大小にある。国産初の空母の建造から見て、大連工場が採用するのは米軍空母に似たタワー式建造法で、すなわち空母の底部中心点から開始し、後にあらゆる分段を全てこれを中心に周囲および上下に向け延長展開していく。推測によれば、江南造船工場が採用するのはソ連のクズネツォフ号空母やイギリスのクイーンエリザベス空母に似た巨大型総段建造法(上の画像)である。それぞれの総段には数個の小分段モジュールが含まれ、重量は数千トンに達し得る。

もし大連工場が空母を建造していたら、この「落書」の中の「小組立」はもうすぐドック内に第2隻目の国産空母の組立が見られることを意味している。何故ならタワー式建造法のモジュール分段は比較的小さく、建造期間が短いからである。一方もし江南造船工場が空母を建造していたら、ドックでの組立が明るみに出る時間が遅延することを意味している。何故なら簡単な小組立から、数千トンの巨大型総段まで、時間のスパンずっと長く、内部の事前艤装の複雑さの程度もずっと高いだろうからである。当然第2種の方法はドックでの組立速度が非常に速いだろうことを意味している。

現在第2隻目の国産空母は、平直甲板を採用するカタパルト型空母だと公認されており、もし国産電磁カタパルトシステムを使用したら、これは世界初の電磁カタパルト装置を採用した通常空母でもある。このためネット仲間や軍事マニアは第2隻目の国産空母に対する期待が非常に高い。甚だしきに至っては某一部のネット仲間の見たところ、第2隻目の国産空母こそ国産空母発展の真の端緒である。これこそ真の国産空母新世代の網紅(頑住吉注:ネット上の人気者)である。その誕生は、必然的に万民によって注目される。

空母の建造は、我が方が「造船大国」から「造船強国」に向け変転する印である。現代造船業で今まで、「造船大国」とも呼べるし、「造船強国」とも呼べたのは、やはりイギリス・アメリカ・日本の3国に他ならない。だが現在没落するイギリスは「造船強国」でも「造船大国」でもない。アメリカも現在「造船強国」でしかなく「造船大国」ではない。現在日本は「造船大国」と評価できるだけで、「造船強国」ではない。我が方は「造船大国」と「造船強国」のダブルの重大目標を同時に実現してのみ、やっと大国海軍の目標実現のため堅実な基礎を固めることができる。


 工法の専門的な部分は知識不足で怪しいです。また私にはこの時点で大型の上陸艦等ではなく空母だと断定できるのかどうかも分かりません。

6月16日

 米印関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20180610/32505696_all.html#page_2


専門家、アメリカは何故インドがロシアのS-400対空ミサイルを購入するのに強烈に反対するのかを解読

アメリカのホワイトハウス方面の反対に遭っているものの、インド国防省は先日、内閣安全委員会がロシアから5セットのS-400ミサイル防衛システムを購入するのを批准し得ることを希望し、その総額は55億アメリカドルにも達する。

ならば、インドは何故こうもS-400ミサイル購入を堅持するのか? アメリカはまた何故強烈に反対するのか?

報道によれば、ロシア・インド両国はすでにS-400ミサイル防衛システム購入につき談判を完成させており、インド内閣安全委員会は決定権をインド首相モーディに委ねることになるだろう。

CNR国防時空軍事視察員の杜文竜は、インドのS-400ミサイル購入は3つの方面の考慮から出ている、と指摘する。

第1に、武器装備の更新世代交代はインドの伝統的方式の継続に属し、何故ならインドのこれまでの対ミサイル武器装備はロシア式装備あるいはソ連式装備を導入したものだからで、もしこの時、使用に慣れたロシア式およびソ連式装備を後継の対象としたら、これは現在正しい選択である。

第2に、現在ロシアが出している条件から見て、現在インドは慎重に考慮する必要がある。何故ならもしインドがS-400ミサイル武器システムを購入しなかったら、ロシアがこれらの装備をインドの宿敵であるパキスタンに売る可能性が大いにあり、このことは今後のインドの空中の優勢に対し一定の影響を生じさせるだろうからである。

第3に、インドはもしこの時にアメリカに向けアメリカの武器装備の購入を求め続けたら、ロシアとの距離が疎遠になる可能性が高く、その結果谷底まで落ちることもあると考えている。今後米印軍事バランスおよび印ロ軍事バランス方面に、比較的大きな問題が出現するだろう。ひとたびこの種のアンバランス現象が出現したら、八方美人に立ちまわっている状態下で、深刻なミスが出現するだろう。

トランプ政権はかつてインドに警告し、もしロシアからS-400システムを購入したら、結果はアメリカがインドとの軍事協力を減少させることかもしれない、とした。

CNR国防時空軍事視察員の杜文竜は、アメリカがインド太平洋戦略を実現しようとすれば、インドに対する兵器貿易による丸め込みの実現がきわめて重要になる、と分析する。

まずアメリカはアジア戦略を、アジア太平洋地域からインド太平洋地域に変えつつあり、もしインドを自らの戦略の駒とすることができるならば、軍事上、特に兵器貿易による丸め込みが極めて重要となり、現在のこの種の兵器貿易によって、インドにインド太平洋戦略の中でより大きな作用を発揮させることができる。もしこの時インドがアメリカから遠く離れたら、元々も駒の位置から離脱することに等しく、アメリカのいわゆるインド太平洋戦略に対し深刻な影響を生じさせるだろう。このため今アメリカはきっとインドを自らの身辺に引き寄せる必要がある。この種の警告は実際上、インドとロシアが兵器に関する関係を強化することに対する厳しい警告である。

第2に、現在インドに向け防空対ミサイル武器システムを大量輸出することによって、自らの兵器に関するパイをどんどん大きくさせ、お友達サークルをどんどん多くすることができる。この角度から見て、S-400ミサイルはアメリカの眼中で1発のミサイルというだけではなく、実際上は全アメリカ戦略、ロシアとの戦略的争奪を含めての1つの重要な焦点なのである。インドの兵器のパイを占めた者が、インドの兵器市場を占め、インドの戦略選択および兵器購入のバランス方面でどちらから丸め込まれるかが決まるに等しい。このためアメリカは切迫してインドがこの時、自らのお友達サークルの中に保持することを必要としている。

CNR国防時空軍事視察員の杜文竜は、アメリカはインドがロシアからS-400対空ミサイルシステムを購入するという決定に対し失望を感じているが、現段階でインドに対し制裁を実施することはあまりありそうにない、と分析する。

もしS-400ミサイルがアメリカとインドの間の軍事的関係の1つの重要な障害になったら、米印関係に対し一定の影響を構成する可能性があるが、この種の影響は根本から覆す性質の影響ではないかもしれない。

アメリカとインドの軍事関係は開始されたばかりで、インド軍の中では、武器装備の75%以上がロシア系あるいはソ連系で、ソ連・ロシアとの間の伝統的兵器交易はインドの主体である。その他の国はいずれもパッチを当てているのであって、アメリカというこのパッチがここ何年か相対的にちょっと目立ち、しかもシェアも徐々に拡大しているというのに過ぎない。

現在見たところ、もしアメリカがインドに向け各種ハイエンド武器装備を輸出しなかったら、インドは現在この種の状態に頼り、依然自らの装備の更新世代交代の基本的需要を満足させることができる。冷戦の期間、インドには1本のアメリカ系のネジもなかったが、ソ連に頼り、その他の西側諸国の武器装備体系を含めて、やはりちゃんと更新世代交代ができた。このため今後、戦略的関係の疎遠化をもたらす可能性もあるが、アメリカ議会は各種手段を用いてパッチ当てをし、よりハイエンドな飛行機を用い、より良い技術を用い、より優遇された条件を用いてインドに対し各種の誘惑を行うだろう。

CNR国防時空軍事視察員の杜文竜は、現在見たところ、短期間内にいくつかの言論上の衝突が生じるだろうが、アメリカの戦略を含む兵器方面での実際的性質のこうした丸め込みと実施、この種の関係は、短時間内影響があっても、長期的な影響はないだろう、と考える。


 どちらからも最先端に近い兵器が買えるというのは中国にない強みですが、アメリカもロシアもあまりインドが相手方に傾倒したら兵器輸出に制限をかけるといって威嚇することができ、例えばロシアの原潜技術、アメリカの電磁カタパルト技術など片方からしか提供してもらえそうもない技術もあるので難しいバランスが必要になるでしょう。もちろんどちらもインドを完全に放棄することは事実上できないはずという一種の安心感もあるでしょうが。














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