コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその300

10月28日

 中国の兵器輸出関連です。

http://baijiahao.baidu.com/s?id=1614829029349725107


パキスタン、「梟竜戦闘機の購入を放棄 8億アメリカドルの資金を費やして32機のミラージュ戦闘機を購入

最近パキスタン空軍は32機のミラージュ-2000-9戦闘機を購入し、この交易は金額8億アメリカドルである、と宣言した。我々は皆、長期にわたりパキスタンの軍事装備が、大部分中国から購入され、しかも中国はパキスタンの堅実な擁護者でもあることを知っている。だが人を驚愕させるこの交易は、決して中国の装備の購入を選択しなかった。これは何故か?

パキスタン空軍が戦闘機を購入する件の発表以後、何カ国かの装備が入選した。第1はアメリカのF-16block70戦闘機で、この戦闘機は比較的先進的で、実力の上から言って完全にパキスタンのあらゆる現役戦闘機を圧倒できる。このためパキスタン当局者は非常に心を動かされた。だがちょうどうまくパキスタンの古いライバルであるインドもこの機種の戦闘機の入手を決定したばかりだった。皆も知っているように、インド・パキスタン両国は歴史上ずっと不和で、現在でも国境の領土問題ゆえに齟齬が絶えない。現在インドはアメリカとの関係が比較的接近し、インドがすでにこの戦闘機の購入を決定した状況下で、アメリカはメリットとデメリットを比較判断してもはやパキスタンには売らないことを決定し、最終的に放棄するしかなかった。

第2は、ロシアのスホーイ-35戦闘機だった。スホーイ-30MKI大型戦闘機も性能が非常に優秀な戦闘機である(頑住吉注:変ですけど原文ママです)。それは全く新しいフェイズドアレイレーダーと機載火力コントロールシステムを装備し、ほとんどあらゆるロシア製空対空ミサイルおよび空対地ミサイルを搭載できる。パキスタンがもしこの戦闘機を得ることができたら、その空軍の実力も質的飛躍を得るだろう。だが隣国インドはすでにこの機種の戦闘機を装備しており、しかもロシアはここ何年かインドとの兵器貿易を非常に重視しており、このためこの機種をインドのライバルに売ることは絶対にあり得ない。

第3は梟竜戦闘機で、最も合理的な選択でもある。中国はパキスタンと1980年代以来、関係がずっと非常に密接で、中国はパキスタンに対しずっと多くの領域での技術的支持を与えている。パキスタンさえ欲しければ、中国はできる限り満足させている、ということができる。しかも「梟竜戦闘機」は中国・パキスタン合同生産の全天候、多用途小型戦闘機で、この戦闘機は第3世代機の総合性能を達成することができる。それは同時に価格が安く、維持保護が便利な特徴を持ち、現代の戦争の要求に完全に適応できる。これはパキスタンの無二の選択ということができるが、人を大いに驚愕させることに、パキスタンは突然8億アメリカドルで、32機のミラージュ戦闘機を購入すると宣言したのである。

実はパキスタンが購入するこれらの戦闘機は、決して原産国フランスから直接購入するのではなく、アラブ首長国連邦から買う中古品であり、この点は人を非常に意外にさせる。某種の信仰上、パキスタンとアラブ首長国連邦の関係はよりいささか緊密で、このためアラブ首長国連邦はパキスタンを支持し、気勢激しく人に迫るインドを抑えてバランスを保とうとしているのかもしれない。加えてアラブ首長国連邦は経済が発達し、すでに大量の先進的な戦闘機を購入しており、こうした機格納庫内に置かれた古い装備を安く売り、ついでに人にメリットを与え、パキスタンは価格が安く、受け入れやすいのを見、そこで8億アメリカドルがあり、32機のミラージュ戦闘機を購入することになったわけである。

この点を通じて我々は、国家間には私人の情感はなく、全て利益をもって重しとするのだ、ということも認識すべきである。このため中国の軍事装備輸出を新たな段階に高めたければ、技術研究を強化し、コストパフォーマンスを向上させることこそ勝利をもたらす宝である。


 パキスタンが経済的に困窮しているということもあるでしょうし、今後一切「梟竜」を購入しないというわけでもないと思いますが。

10月29日

 次世代戦闘機関連です。

http://baijiahao.baidu.com/s?id=1614897628378774355


第6世代戦闘機はどういった能力を必要とするのか? 三大技術難度は想像を超える!

現在中米ロはすでに第5世代機時代に足を踏み入れ(ロシアのスホーイ-57戦闘機はまだ就役していないが、良かれ悪しかれロシア人は完備された第5世代機製品を持ったと評価している)、未来の空戦の形勢は少数の第5世代機が多数の第4世代機とコンビネーションすることが必定だと想像でき、その中でF-22「ラプター」戦闘機あるいは殲-20戦闘機のようなものはむしろ「ドア蹴破りの利器」として使用される。その作戦模式はまず強大なステルス能力によって音も気配もなく相手方の防空システムを破壊し去り、しかる後に各種第4世代機が突入して徹底的に叩き、その後双方が共に敵サイドの残余の実戦機に対し打撃を行う、というものである。

航空工業の発展の特徴に照らせば、第5世代機がもしすでに就役していたら、次世代戦闘機はきっとすでにプロジェクトが立ち上げられ研究開発が開始されている。現在中米双方はいずれもすでに本国の第6世代戦闘機に関するいささかの情報を明らかにしており、その中でこれまでずっとエンテ翼を拒絶してきたアメリカ人が何と第6世代機方案のCGの中にエンテ翼を出現させた。アメリカ空軍のホームズ上将は、現在アメリカ空軍の伝統的作戦の優勢はどんどん小さくなっており、第6世代機の研究開発計画はプロセスを加速させることが必須である、としている。

我々はアメリカ人の眼中において第6世代機がどういった技術特性を持つことを必要とするか見てみてもかまわない。その「空中優勢2030計画」の中でこれに対し明確な定義を出している。まずF-22が装備するF-117 2Dベクトル推進エンジンに比べ、第6世代戦闘機はより大きな推力を持ち、燃料消費量がより低くかつ冷却時間がより速い先進エンジンを持つことになる。このプロジェクトはすでに著名なプラット&ホイットニー社に与えられ研究開発に着手されている。第2はさらに一歩そのステルス性能を強化することおよびいわゆる「高級態勢関知能力」である。前者は現在中国やロシアがいずれも相応の対ステルスレーダーを持ち、一定の条件下でステルス実戦機を発見できるからである。後者は戦場情報掌握の優勢が未来の空戦の中でより重要だからである。

最後に第6世代機は全く新しい武器システム、センサーを配備し、かつ超越的に強い情報整合能力を持つ必要がある。だがアメリカ人には現在まだ全く新しい世代の空対空ミサイルを開発する計画はなく、まだAIM-9XおよびAIM-120空対空ミサイルを基礎にさらに一歩魔改造すると見られる。また提示しておくに値するのは、米軍がすでに3億アメリカドル近くを割り当てて空中運動エネルギー武器に対する開発作業を展開していることで、それは将来第6世代機を空中運動エネルギー武器発射搭載具とすることも可能性がないわけではない。

まとめると、我々は次のことを見て取ることができる。現在の視線から見て、すでに登場している第6世代機概念は、第4世代機から第5世代機までのような革命的性質の飛躍はなく、現有の基礎の上に全面強化を行った製品に過ぎない。現在アメリカの計画は2030年までに第6世代機の原型機を出現させようとしており、研究開発の進度の上から見て、その時になれば中米双方は互角の態勢を達成する可能性がある!


 「現有の基礎の上に全面強化を行った製品に過ぎない」のでは次世代機とは呼べないのでは。やはり無人戦闘機、あるいは限定的にでも無人での運用が可能、くらいでないと。あるいは現在まだ一般の人には想像できないような方向性の革新があるかもしれないわけですが。

10月30日

 中国によるロシアのS-400対空ミサイル導入関連です。

http://baijiahao.baidu.com/s?id=1614044284647981405


中国の軍事専門家:S-400は確かに先進的だが、ロシアの宣伝は過度、手管である

ロシアとインドが金額数十億アメリカドルのS-400売買大口契約を締結したことは、この対空ミサイルシステムに再度広範な関心を集めさせている。あるロシアメディアは、中国のS-400購入は「空母キラー」の保護に用いることになるのだと言明する。だが、中国の専門家は決してこの視点に賛同せず、ロシアメディアには「過度の宣伝、手管を弄する」意味がある、と考える。ロシアメディアはこの前報道し、中国はすでにS-400ミサイル連隊の装備受領作業を完成した、とした。ロシアの「情報報」は10月8日ロシアの軍事歴史学者ドミトリー ボージェンコフの評論を掲載し、ここ30年近く以来、中国が製造する各種武器と軍事技術装備は極めて高い水準に到達しているが、遠距離防空システムと大型実戦機領域では依然米ロに立ち後れている、とした。このロシアの専門家は、現在、中米関係が緊張しているが、衝突発生時、アメリカは主に海軍と空軍に頼って中国を攻撃する、とする。このことは、軍事行動開始時、アメリカは空母艦載機と「トマホーク」巡航ミサイルを使用して中国の軍事目標に対し密集した打撃を実施する、ということを意味している。このため、中国は他国の空母艦隊に対抗する多種のシステムを研究開発済みである。

ロシアの専門家は、中国はすでに東風-21D対艦弾道ミサイルシステムを研究開発しており、アメリカの「ニミッツ」級空母のような大型目標を有効に破壊できる、とする。こうしたミサイルは中国の海岸防御の基礎を構成する。だが、東風-21Dは巡航ミサイルあるいは攻撃型無人機の打撃を受けやすい。湾岸戦争以来、アメリカは機動型ミサイル発射架を打撃する領域において豊富な経験を累積している。このため、中国は信頼できるシステムを建立し自身の対艦ミサイルシステムが空襲に遭うのを免れるよう保護することが必須である。ロシアの専門家は、中国が沿海方向に建立する防空システムは遠距離早期警戒機、遠距離大型戦闘機そして遠距離ミサイルシステムによって組成される、と考える。中国は遠距離早期警戒機の製造方面で非常に大きな成功を取得しているが、遠距離大型実戦機および遠距離ミサイル方面では問題に直面している。このため、中国はロシアからスホーイ-35戦闘機と2〜3個連隊分のS-400対空ミサイルシステムを購入した。この防空システムの一大メリットはより配備しやすいことで、それらの機動性は非常に強く、東風-21Dミサイルシステムの発射準備作業を非常に良く保護できる。

ボージェンコフは、現在S-400は世界で最も先進的な防空システムであり、その最新型ミサイルは400kmの距離で敵の飛行機を破壊することができる、とする。中国はS-400購入後、信頼できる保護傘を作り出し、南海と中国大陸の軍事施設がアメリカ海軍の打撃を受けるのを免れさせることができるようになる。ロシアの専門家はさらに、中国は依然新型の防御システムを必要とし、これには防空システムが含まれる、と推測する。中国はロシアのS-400システムを初のて購入した国であり、ロシアの専門家は甚だしきに至っては、「中国はロシアが研究開発中のS-500防空システム初の外国の買い手にもなる」と推測する。だがある姓名を漏らされたがらない中国の軍事専門家は10月9日に中国の「グローバル時報」を通じ、ロシアメディアはずっとそれが400kmの射程を持つと言明しているが、現在の報道から見て、この長射程の迎撃ミサイルはまだロシア軍に未装備である、とした。

現在ロシア軍が装備するS-400の最大射程は250kmしかなく、この距離はさらに主に高空低速大型目標に照準を合わせてのもので、低空、超低空で来襲する戦術飛行機に対応するには、その射程はやはり大幅に縮小するだろう。中国の専門家は、S-400は東風-21Dの陣地を保護することができるが、このミサイルが専門に東風-21Dミサイルを保護するというのは「いささか過度の宣伝のきらいがあるかもしれない」とする。あるいはロシアの専門家は「中国の空母キラー保護」という用途の助けを借りて、S-400の作用を高めている。中国の専門家は、S-400は確かに比較的先進的で、それは中国防空網の重要な組成部分となるかもしれないが、決して中国防空体系の全部を意味するわけではない、とする。


 そもそも「2〜3個連隊分のS-400対空ミサイルシステム」でアメリカが本気で行う全力攻撃を防ぎきれるとも思えませんし。

10月31日

 「珠海航空展」関連です。

https://military.china.com/jctp/11172988/20181029/34294078_all.html


殲-10が国産新型ベクトルエンジンを装備して珠海に到着

10月29日午前、機体コードナンバー1034の殲-10戦闘機が珠海の金湾飛行場に到着し、来週まもなく開幕する第12回中国国際航空宇宙博覧会に参加することになる。この1機は特殊改装を経た殲-10B戦闘機で、尾部に極めて特徴に富んだ2段式エンジン推力ベクトル噴射口を装備している。この殲-10Bは新世代ベクトル推力エンジン専門にこれとセットでの試験を行う飛行プラットフォームに違いない。このことから、今回の珠海航空展で、中国が国産先進エンジン研究開発の最新の進展を正式に公開することが見て取れる。この殲-10B戦闘機も極めて大きなセンセーションと広範な関心を引き起こすことになる。


 ベクトルノズルの技術自体はあるが推力の損失があるので推力が充分なエンジンでないと事実上装備できないとされてきましたが、あるいはより推力の大きい国産エンジンもできたということでしょうか。

 中国空母関連です。

http://mil.huanqiu.com/world/2018-10/13387945.html


国産空母が第3回航海試験を開始! さらに1隻の特別な軍艦を伴う

【グローバル時報総合報道】 香港の「大公報」ウェブサイトは28日、中国初の国産空母が当日午前大連造船工場から出発し、海に出て第3回航海試験を行う、とした。埠頭を離れる前、国産空母の艦橋頂部の旗縄に、国旗および「試験航行中」を象徴する旗が揚がった。

報道は、28日朝9時頃、数隻のタグボートが国産空母付近に集結し始めた、とする。10時頃、大連造船工場に爆竹と礼砲が鳴り響き、国産空母第3回航海試験開始を慶祝した。その後タグボートが曳航を開始し、空母は航海試験区域に向かった。ネットに流れ伝わる画像は、中国海軍89号総合保障船も初めて空母に随伴して共に海に出たことをはっきり示している。

台湾の中時電子報は28日、現場の画像から見て、国産空母の制動ケーブルおよび舷側の鞭状アンテナはいずれも装備が一定の状態に達している、とした。また、この空母の飛行甲板上には各種艦載機の模型も出現している。報道は、こうした模型の出現は、空母とのマッチング性試験を行うためであり、「関連のマッチング性試験はすでに約1ヶ月あまり行われている」と考える。

台湾メディアは、遼寧海事局はこの前にすでに航行警告を発布し、10月28日8時から11月6日18時まで黄海北部四点連机区域で軍事活動が行われるとした。座標は、この海域と国産空母の前の2回の航海試験区域が基本的に重なることをはっきり示している。報道は、国産空母は今年5月13日初めて海に出て5日航海試験し、主に動力システムなどの設備の信頼性と安定性を検査測定、検証した、とする。3ヶ月後の8月26日、国産空母は第2回に海に出て試験し、期間は10日だった。今回の試験時間も10日と見られる。


 3回目の航海試験でもタグボートで曳かれ、ごく近海、期間も短く、かなり慎重にやっている印象です。搭載されているのが模型か実物かは区別できるんでしょうかね。

11月1日

 殲ー20関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2018-10-27/doc-ifxeuwws8699705.shtml


我が殲-20と給油機が空中給油合同訓練を行う 完全な作戦能力を形成

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-20とイリューシン-78空中給油機の合同訓練の可能性がある画像(原作者に感謝)」)

最近ネット上に殲-20とイリューシン-78空中給油機の合同訓練の画像が出現し、殲-20がすでに空中給油訓練を開始した可能性を示している。飛行機はすでに完全な作戦能力を形成し、いかにして遠距離打撃任務を執行するかを探索中であり、これは中国空軍のまた1つの歴史的飛躍である。

我々は、空中給油はリスクの比較的高い課目であり、飛行機の遠距離作戦に対し極めて重要であることを知っている。新たな機が戦闘力を形成する多くの課目の中で比較的後ろ寄りで、このため殲-20が空中給油課目の訓練を行ったことは、この飛行機がすでに完全な作戦能力を形成し、多用途任務に向けて拡張展開し始めていることをも象徴的に示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-10と轟油-6が合同訓練を行う」)

筆者は、これまで殲-10戦闘機の多くが轟油-6と合同訓練を行っていたが、殲-20はイリューシン-78と空中給油訓練を行う、ということに注意した。、原因は殲-20の内部燃料が殲-10に比べずっと多いことに違いない。F-22戦闘機のデータを根拠にすると、その内部燃料は8トンを超え、このため殲-20はこれと同等あるいは近い可能性があるが、轟油-6は通常の状況下で戦闘機に10トンの燃料しか供給できず、1機の轟油-6が1機の殲-20戦闘機しか保障できないが、イリューシン-78はずっと多く、このため殲-20はイリューシン-78を選択したのだろう。

アメリカ空軍の経験から見て、ステルス戦闘機は安全を考慮し、同時に早すぎる行方の暴露を避け、作戦基地は一般に戦闘区域との距離が比較的遠く、例えばF-22戦闘機のシリア空襲はアラブ首長国連邦の基地から発進し、両地の直線距離は2000kmを超え、一方B-2のユーゴスラビア空襲はさらに本土から発進し、往復には1万km以上必要で、こんなにも遠距離では空中給油の支持なしには明らかに想像できない。F-22のシリア空襲は一般にイラク上空で空中給油を行い、一方B-2は大西洋とヨーロッパ上空で何度もの空中給油を行う必要がある。将来F-22とB-2は混合編隊を組み、グローバル打撃特別派遣隊を組成するが、ならば空中給油の支持はさらに必要不可欠である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-22シリア空襲は中途で空中給油を行った」 「B-2は空中給油機の支持の下ではほとんどグローバルな打撃能力を具備する」)

中国空軍に対して言えば、殲-20は2020年以後の主力作戦機で、制空権奪取の重任を担う。長時間戦闘区域上空にとどまり、空中掃討を行い、相手方の実戦機を排除し、我が方の作戦行動のために良好な作戦環境を創造する必要がある。この種の状況下では空中給油の支持を必要とし、もってできる限り戦闘区域上空で停留時間延長するのに便とする可能性がある。また空軍が「1本の針が1枚の網を破る」というこの言い方を提出していることから見て、中国空軍は殲-20をただ空戦に用いるだけではないはずで、さらに対地攻撃に用いる可能性がある。アメリカ空軍はF-22を「区域打撃作戦機」として運用し、シリアの実戦はまさにこの思想の体現で、このため殲-20もその良好なステルス性能に頼って相手方の縦深のカギとなる重要目標を打撃することができる。例えば相手方の指揮センター、防空システム、通信センター、補給基地であり、相手方の防御が削減され弱まるのを待った後、非ステルス戦闘機がさらに戦場に進入して戦果を拡大するが、この時も空中給油の支持で航続距離と作戦半径を拡大する必要がある。

殲-20が空中給油訓練を行ったことは中国空軍にステルス機空中給油の経験を累積させることもできる。海外の資料を根拠にすると、中国空軍は轟-20戦略爆撃機を研究開発中で、それはB-2ステルス爆撃機に相当するあるいは近いステルス戦略爆撃機の可能性があり、それは超遠距離作戦任務の執行時、やはり空中給油機で航続距離と作戦半径を拡大する必要があるかもしれず、特に殲-20と轟-20が遠距離打撃混合編隊を組成すればさらに空中給油機の支持から切り離せない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空軍も殲-20を遠距離打撃任務に用いることになる」 「アメリカはステルス空中給油機を開発中」)

米軍はF-22などのステルス機の実戦経験に対し総括と分析を行った後、空中給油機は現有の作戦体系の1つの弱点であることを発見した。つまり作戦機がステルスを実現した後、非ステルスの空中給油機がステルス機の行方を暴露する可能性があり、このようだと飛行機は高い脅威環境下での任務執行が比較的大きな影響を受ける。このため前線配備されるアメリカ海軍航空隊はMQ-25無人ステルス空中給油機がF-35B、F-35Cのために空中給油を行い、もって暴露確率を下げることをすでに提案している。このため中国空軍と海軍航空隊も新世代ステルス空中給油機を開発して殲-20、轟-20とコンビネーションして作戦任務を執行し、さらに一歩作戦能力を向上させることを深く検討する必要があるようだ。(作者署名:小飛猪的防務観察)


 中国がステルス無人給油機を実用化するのは相当先のことになるでしょうが。

11月2日

 ロシア空母関連です。

https://military.china.com/news2/569/20181031/34310686_all.html#page_2


ロシアの空母甲板に20平方mの大穴がぶち開けられる 工場サイド:微々たるもので取るに足りない

「ムルマンスクで維持修理中のロシア海軍唯一の空母「クズネツォフ」号は意外な事故が発生したため損傷を受けた。」 現地時間10月30日早朝、ムルマンスク第82船舶維持修理工場内で「クズネツォフ」号空母を維持修理するPD-50浮遊ドックが突然沈没した。このの事故の中で、1基のタワークレーンが空母甲板上に衝突し、飛行甲板と艦体一部が損傷を受ける結果がもたらされた。ロシアの専門家は評価の後、空母の損壊は決して深刻ではなく、海軍への引き渡しが遅延することはないだろうとしたが、この意外な事故はそれでも外界の関心を引き起こしている。

タス通信社は10月30日、第82船舶修理工場代表は、事故は「クズネツォフ」号空母が維持修理作業を完成した後でドックを出る時に発生したとしている、とした。当時工員たちはドックの作業を行っている時に突然停電に遭遇し、PD-50浮遊ドックの水タンクは海水でいっぱいに満たされ、浮遊ドックの急速な沈没をもたらした。空母の維持修理の請負商であるロシアの「小星々」船舶維持修理センターニュース所責任者のゲラデシェフは、この事故の中で2名の負傷者はすでに治療を受け、もう1人の行方不明者は依然捜索中である、とした。

外界が関心を注ぐ空母の損傷状況に対し彼は、浮遊ドック沈没時に2基のタワークレーンの転倒がもたらされ、そのうち1基は海中に倒れ、もう1基が空母甲板上に落下衝突した、とする。ロシア連合造船集団総裁のラヘマノフも、タワークレーンは15mという高いところから倒れ落ち、空母の甲板と艦体を損壊した、とする。幸いなことに空母の重要設備に損壊はなかった。事故がもたらす損失規模は評価中である。事故は空母に一定の損壊をもたらしたが、空母の維持修理時間はこれにより延長しないだろう。ラヘマノフはさらに、タワークレーンが倒れた時、空母の甲板に4x5mの穴が残されたが、素早く修復できる構造に属し、このため損傷を受けた規模は「微々たるもので取るに足りず」、空母の維持修理作業の期日通りの完成に脅威を与えることはないだろう、と明らかにした。この損害区域は1週間半の時間内に修復でき、多くの資金も必要としない見込みであるという。

「小星々」船舶維持修理センターの専門家たちも、空母が損傷を受けた程度はその維持修理期限に影響せず、関連の作業は計画通り継続して進行し、空母は2021年までに正常にロシア海軍に引き渡されて使用されることになる、と初歩的に認定した。これまでにこの空母はすでに浮遊ドックの維持修理作業を基本的に完成させており、この事故の発生後、「クズネツォフ」号はすでに第35維持修理工場の停泊位置まで曳航されて維持修理を継続している。事故が発生したPD-50は世界最大の浮遊ドックの1つで、8万トン級の艦船が維持修理でき、ロシアの数少ないいくつかの「クズネツォフ」号を修理できる浮遊ドックである。

ロシアニュースネットは30日回顧し、「クズネツォフ」号はロシア海軍現役唯一の空母で、艦上には50機のミグ-29、スホーイ-33艦載機とKa-52K、Ka-27、Ka-29ヘリが搭載できる、とした。2016年、この空母はかつて遠く地中海に赴いてシリアの軍事行動に参加した。動力システムの問題ゆえに、西側はそれを世界で最も劣った空母の1つと称する。去年9月から、「クズネツォフ」号はドック入りして修理しており、今回の維持修理は400億ルーブルの資金を費やし、維持修理作業は2020年末まで継続する計画である。艦上のメイン推進システムを含むフルセットの機械電機部品には維持修理が行われ、かつボイラーを交換し、同時にさらに艦載機発着システムに対し近代化グレードアップが行われる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この前浮遊ドック上で維持修理する『クズネツォフ』号空母」)

版権所有 中華網


 まあ実戦ではこれより大きな被害が当然想定されますし、致命的な影響はないかもしれませんが「微々たるもので取るに足りない」というのはちょっとどうかと思います。一方たぶん中国ではこれもロシアの技術低下の1つの表れだ、という論調も出るでしょう。

11月3日

 中国の武装ヘリ「武直ー10」関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2018-10-27/doc-ifxeuwws8623791.shtml


我が究極版武直-10、あるいはすでに国産エンジン装備か 3ブロックの防弾装甲板が増える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中央テレビが明るみに出した完全版武直-10」)

最近のメディアの報道によれば最近中央テレビは中国陸軍航空旅団が装備する新型武直-10ヘリを明るみに出し、このヘリは以前の武直-10と顕著な差異があり、機体のある変化が目立ち、それは3ブロックの防弾装甲板が増加していることに他ならない。分析者は、改良後の武直-10はさらに国産大出力エンジンに換装している可能性が高い、と指摘する。これに対しある専門家は、改良後の武直-10はついに弱点を補い、今回全く新しい面目でお目見えした武直-10は、戦力が米軍のアパッチヘリに比肩し得る、とする。究極版武直-10が明るみに出たことは、西側メディアに戦闘力はきっと並ではないと回答させてもいる。

プロジェクト立ち上げの当初、武直-10は完全に大型ヘリに照らして研究開発が行われ、直接米軍のアパッチ武装ヘリを目標とした。実は、中国は直接的に国外から武直ー10の動力を導入することを計画し、選択使用された機種は外ならぬプラット&ホイットニーのエンジンだった。だが結果としてアメリカが間に入って妨害し、中国のこのルートを直接的に切断した。武直ー10はやはりやむを得ずいくつかのカギとなる重要設備を放棄して重量を軽減した。

武直ー10は航空電子および防御の上で重大な犠牲を払ったが、火力の上では決していくらも下がらず、このヘリは依然16発の空対地ミサイルを搭載して戦車・装甲車に対応することができ、この火力はアパッチと実は一致している。また武直ー10は多種の弾薬も搭載でき、しかもロケット弾を搭載して敵サイドの装甲集群に対応するのに用いることもできる。

今回武直ー10は直接的に防弾板を増加し、増加された位置も比較的特殊で、それぞれエンジン口と2名の飛行員のコックピット外部であり、何故ならこの何カ所かの位置は非常に重要だからである。武直ー10に対して言えば、エンジンは疑いなくヘリの飛行の重要なカギで、ひとたびエンジンが損害を受ければ、極めて容易に空中エンジン停止をもたらし、従って直接的にヘリに墜落損壊事故発生させる。このためエンジンの安全を保護することは必須で、一方飛行員も非常に貴重なもので、やはり彼らに最も全面的な防御を提供する必要がある。

装甲板増加の他、武直ー10にはさらにもう1つ改変があり、それはミサイル警告装置の増加である。ヘリに対して言えば、最大の脅威は往々にして敵サイドの携帯式対空ミサイルで、何故ならこの種のミサイルがどの方向から飛来するかが全く分からないからで、このため防御も容易でない。だがこの装置があれば、それが来襲するミサイルの信号を事前に捕捉し、したがって遅れず飛行員に告知し、ミサイルの襲撃を避けることができる。

武直ー10には今回重大な変革が発生し、直接このヘリの性能に極めて大きな向上を生じさせ、その防御能力も一気にヨーロッパのタイガー式ヘリを超越した。また、そのエンジンの出力向上のおかげで、以前は装備できなかった設備も、改良後の武直ー10は装備でき、このようだとさらに一歩このヘリの機能を豊富にでき、見たところ今回武直ー10が全く新しい面目をもってお目見えした意義は非常に重大である。(作者署名:霹靂火軍事)


 「以前は装備できなかった設備」にはミリ波レーダーなどが含まれると考えられます。ただ量産しても性能、信頼性、耐久性が安定して確保できるかはまだ分からないでしょう。




















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