コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその303

11月25日

 興味深い新兵器‥‥なんでしょうか。2回に分けます。

http://mil.news.sina.com.cn/china/2018-11-14/doc-ihmutuea9988489.shtml


中国、35mm水中グレネードを初めて作る 「水中の装甲目標」が攻撃できる

文/視察者ネット風聞社区 席亜洲

今回の航空展で、北方集団と湖南小火器研究所にはそれぞれ展示台が1つあり、各種小火器を展示していたが、この中には多種の皆がいくつかの噂を多少聞いたことのある新型武器装備が含まれていた。

例えば新型6.8mmスナイパーライフル

例えば初めて公開展示される、プロの観衆が近距離で接触できたQTS-11三者合一武器システムおよびその弾薬

多種の兵個人情報システム、およびそれに関連するモニター機材など

および多くの機種のミニミサイル、巡航ミサイル武器、工兵爆破機材、手榴弾など

こうした装備はこれまで多少なりとも全て新聞で取り上げられているが、湖南小火器研究所の展示台で見たある新型弾薬は、筆者を新鮮な印象にさせた

新型の35mm水中グレネード

だが比較的惜しかったのは、湖南小火器研究所の業務人員が、この弾薬に合うグレネードランチャーを今回持ってこなかった、としたことである。この弾薬に関する詳細な情況も、彼は「水中装甲目標」の攻撃に用いると明らかにしただけだった。

35mm水中グレネードと同時に展示されたものにはさらに60mm対フロッグメングレネードがあった

業務人員は説明し、このグレネードの主要な殺傷方式は気泡エネルギーにより、別の言い方をすれば爆発の水圧を利用して敵サイドの人員目標を殲滅すると語ったが、彼はこのグレネードの信管の原理を明らかにすることは拒絶した。

実は水上から発射して、水中のフロッグメンを打撃するグレネードを、我々は他国の類似製品にも見たことがあり、例えばロシアのDP-61、DP-64グレネードランチャーである。

次のように推測できる。我が国の60mm対フロッグメングレネードランチャーは無反動砲の原理を採用したDP-61対フロッグメングレネードとでは比較的大きな差異があり、DP-64にむしろ近い可能性があるが、弾丸の形状はあまり同じとは言えず、かつ威力がより大きく、より長い射程を持つ可能性がある。筆者はその信管は遅延信管あるいは水圧信管の可能性があると推測する。

だがかの35mm水中グレネードとは一体何なのか?

筆者と業務人員は雑談した。彼はこれは初速が比較的高く、弾道が比較的フラットなグレネードで、主に水中装甲目標の攻撃に用い、一定の厚さの鋼板が撃ち抜ける、とした。だが潜水艦の耐圧殻体を撃ち抜くのに用いるのはやはり不可能である。

ならば筆者がまず想起するのは当然他ならぬヤンキーの対フロッグメン水中投入システムである‥‥

潜水艦によるフロッグメン投入の他、現在では水中無人潜航器も港湾に潜入し、破壊あるいは偵察行動を実施する潜在的に危険な目標で、その殻体の防御力はやはり決して強くはないはずで、グレネードランチャーによって破壊され得る。我が国の沿海ではすでに外国がスパイ潜航器を使用して情報の捜索収集を企図する事件が何度も発生しており、フロッグメンがデリケートな海域でこの種の目標に遭遇する可能性も存在している。

11月26日

 続きです。

http://mil.news.sina.com.cn/china/2018-11-14/doc-ihmutuea9988489.shtml


当然、もう一つの潜在的「装甲目標」は他ならぬ敵サイドの小型水上艇である。もし水中からその船底に35mmグレネードを見舞いすれば、やはり特別爽快に違いない

我々はしばらくのところこの水中グレネードの射程がどれだけ長いのかはっきり分からないが、もし充分長ければ、小型機雷を起爆させるのに用いるのもあるいは実行可能な用法かもしれない。ちょうど陸上でアンチマテリアルライフルを用いて地雷を破壊するようにである。特に上陸前に岸の付近の機雷障害を排除する時、爆薬を使用して起爆させる速度に比べより速い可能性がある。

これまで我が軍海軍特殊部隊フロッグメンが南沙で訓練や勤務執行を行う時の画像を通じて、我々は今回湖南小火器研究所が展示した35mm水中グレネードの意図をちょっと推測してみることもできる。

我が軍のフロッグメンが使用する水中武器は、主に06式水中小銃と05式水中拳銃である

この2種の武器弾薬は今回の航空展にも展示されており、基本的にロシアのAPS水中小銃の弾薬と似た設計を採用し、先端を切った円錐形の頭部、比較的長い弾体で、水中射程は約20〜30m、水上射程は約100mしかない

しかしロシアは近年来すでに新世代水中小銃ADSを登場させており、それが使用するPSP水中小銃弾薬の外形寸法は普通の弾薬と同じで、大部分の弾頭は薬莢に埋め込まれている。上はPSP弾薬の説明図で、言われているところによればこの弾薬の水中射程はAPS弾薬と大差なく、18〜25mだが、地上でも500mの最大射程が達成できる (頑住吉注:私はちょっとこれは信じられず、水中射程をかなり大きく犠牲にする代わりに弾薬のサイズがノーマルな弾薬とほぼ同じという大きなメリットを得たのではないかと疑っています。ちなみに説明図では弾丸の径が5.45mmのように描かれていますが、画像では薬莢のネックにパイプ状の部品をかませており、弾丸の径はより小さくされているのが分かりますね。このパイプはおそらく水の抵抗か何かで脱落するんでしょう。)

ADS小銃の下にはさらに40mmグレネードランチャーがあるが、このグレネードランチャーは水中では発射できず、水上発射に用いるものである

この時我々は再度振り返ってこの35mm水中グレネードを見る‥‥すぐに何らかの点を見出せるか否か? 基本的にその原理はPSP弾薬に似ているはずで、このことは我が国もPSPに似た新型水中弾薬を研究開発中であることを示す

水中小銃の射程は「たった」30mに満たない長さしかないように見えるが、実際には水中の視距離には限りがあり、もし小銃がなければ、皆ダイバーナイフを用いて格闘するしかない。このため、某回の外国軍フロッグメンとの対峙行動の中で、相手方は我が方のフロッグメンが水中小銃を携帯しているのに気付き、すぐに物わかり良く自ら撤収した‥‥

だが水陸両用上陸を必要とする行動の中で、我が軍のフロッグメンはやはりしばしばいくつかの武器を携帯し、もって水上・水中2種の環境での作戦の需要に適合するのに便とする必要があるという問題に遭遇する

PSP弾薬に似た新型水中弾薬は比較的良くこの問題を解決でき、しかも同時に、水中グレネードはさらに一歩我が軍フロッグメンが水中で敵サイドの装甲目標に対応する能力を増強し、独創性ある設計と評価できる

冗談を言うと、もしある日リー ビンビンが本当に南海でメガロドンを掘り出しても、解放軍海軍特殊部隊は35mm水中グレネードを用いてその頭を1発で爆破できる‥‥


 抵抗の大きい水中で一定の射程を持つためには弾丸が細長くて密度が高い必要がありますが、グレネードはこれと真逆であり、初速も低いはずなので水中で長距離進めるとは考えにくい気がしますが。ロケット推進、水中モーターなど考えられる手段はありますが、実際は水中のごく浅いところから空中に射出できるとか、逆に水中に突入して少々進んでから起爆するとかなのでは。

11月27日

 中国の武装ヘリ関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20181123/34489898_all.html#page_2


直-10の赤外線抑制装置が突然の出現 赤外線ステルス性能が「アパッチ」に追いつく

航空工業ヘリ所(マイクロブログナンバー:AVIC-CHRDI)の情報によれば、航空工業ヘリ所が自主研究開発した赤外線抑制装置がスムーズに鑑定審査をパスした。

武装ヘリは「樹木の梢の高さの殺し屋」として戦車装甲車に対応するのに非常に大きな優性を有し、センサーによる探知計測の優勢と性能が強大な空対地対戦車ミサイルに頼り、低空で探知計測され難い特徴を利用し、地上目標に対し一方的な脅威を形成する。

世界各地の国家はいずれも武装ヘリを大量装備していて、例えばアメリカのAH-64「アパッチ」系列、ロシアのミル-28「ハインド」、Ka-52「アリゲーター」、ヨーロッパの「タイガー」などであり、中国も2010年に世界先進水準の直ー10を定型、装備し、武装ヘリ強国クラブ入りした。

武装ヘリは作戦高度が基本的に全て3000m以内の中低空である。この高度は、兵個人対空ミサイルの主要な殺傷範囲である。携帯式赤外線兵個人対空ミサイルは価格が安く、使用が簡単便利なため、世界各地どこでも装備、使用しており、アフガニスタン戦争の中で「スティンガー」ミサイルは少なからぬミル-24武装ヘリを撃墜した。最近の何度かの局地戦争の中でも、赤外線携帯式対空ミサイルは少なからぬヘリを撃墜している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「撃墜されたトルコのT129の残骸」)

兵個人対空ミサイルの脅威は突発性を持つ。武装ヘリがレーダー警告によって回避を実現するのは非常に難しく、往々にしてミサイル発射後になってやっとミサイル接近警告システム(MAWS)によって警報が出されるが、もし飛行高度が低すぎれば、飛行員は赤外線妨害弾発射によって回避を行うのさえ間に合わない可能性がある。最近トルコのT129武装ヘリは赤外線抑制装置を装備していなかったため、ゲリラの赤外線対空ミサイルにやられた。

また、武装ヘリは普遍的に赤外線制御誘導空対空ミサイルも装備しており、ヘリ間の空中格闘において、赤外線ミサイルは主要な攻撃武器である。

赤外線ミサイルの脅威に対応するため、軍用ヘリは措置を取ってエンジンが排出する高温のガスが生じさせる赤外線輻射を減少させ、自身の信号特性を下げ、赤外線ミサイルに追跡、探知計測させ難くさせる必要がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのミル-28は巨大な赤外線抑制装置を装備している」)

ヘリに赤外線抑制装置を追加装備するのは自身の赤外線輻射を下げる有効な方法である。アメリカのAH-64「アパッチ」やロシアのミル-28「ハインド」は最も早く赤外線抑制装置を装備した機種である。AH-64武装ヘリは装備されて長年になるが、戦場でまだ携帯式赤外線対空ミサイルによって撃墜された記録がなく、その堅固な装甲防御と妨害手段の他、赤外線抑制装置も非常に大きく赤外線ミサイルに攻撃される可能性を減少させていると信じる。

中国が装備する直-10、直-19武装ヘリは、ずっと赤外線抑制装置を追加装備しておらず、赤外線対空ミサイルの攻撃を防止する上でまだ弱点が存在すると考えられている。国産ヘリの赤外線ステルス能力を向上させるため、航空工業ヘリ所は一連の技術難関攻略を行い、国産ヘリに適した新型赤外線抑制装置を研究開発し、大量の試験を経て、寿命、性能が設計要求に符合し、赤外線制御誘導ミサイルの脅威に有効に対応し、国産ヘリの戦場生存能力を高めることができることを示した。

第12回珠海航空展でヘリ所の業務人員が明らかにしたところによれば、輸出型のZ10ME型武装ヘリには赤外線抑制装置が追加装備されることになるだろう。新たに研究開発されたこのシステムがもうすぐZ10MEに出現し、このことは非常に大きく中国の武装ヘリの市場競争力を高めることにもなると信じる。


 結果的な赤外線抑制の能力がアメリカやロシアと比べて劣る可能性もありますが、輸出されれば徐々に本当のところが分かってくるでしょうね。

11月28日

 殲ー20関連です。

https://new.qq.com/omn/20181121/20181121A0N8EI.html


殲-20のコックピットはF-35のとどんな違いがある? 専門家が答えを出す:2つの重要な機能が多い

殲-20とF-35はそれぞれ中米両国が最も新しく研究開発した第5世代戦闘機であり、このため皆は非常に容易にこの2機種の戦闘機に対比を行う。理解されているところによれば、この2機種の戦闘機はいずれも単座戦闘機で、異なるのは殲-20が採用するのは双発エンジン、一方F-35が使用するのは単発エンジンだということである。また、F-35が使用するのは空力通常レイアウトで、一方殲-20が採用するのはエンテ翼式レイアウトであり、この2種のレイアウトにはそれぞれメリットがあり、空力通常レイアウトは戦闘機とレーダーの接触面積を減少させ、戦闘機のステルス性能の増強に有利である。一方エンテ翼式レイアウトは戦闘機の機動性を非常に大きく増強する。ある人は語る。エンテ翼式レイアウトはステルスに不利であり、このため立ち後れた設計だと。だが事実は、通常レイアウトとエンテ翼レイアウトの使用は各国の国情によって選択される、というものである。アメリカのエンジン技術は我が国よりも強く、このため重点を戦闘機のステルス性の上に置くことができる。一方中国はスーパーコンピュータ技術がアメリカより優れており、このため戦闘機の機動性を強化する必要があり、このようにしてこそ殲-20のエンジンの不足を補うことができる。

11月中旬、ネット上に殲-20のコックピットに関するCG画像が出現した。このCG画像は我々に、殲ー20とF-35のまた1つの異なる設計を見せた。専門家は、殲-20のコックピットはF-35のコックピットに比べ2つの重要な機能が多い、とする。まず、殲-20のコックピットは6枚のモニターウィンドウを使用し、一方F-35はそれにもかかわらず4枚しかない。周知のように、戦闘機の操縦と自動車の運転は異なる。車の運転はスロットル、ブレーキ、ハンドルおよび変速機等の設備を制御する必要があるだけだが、戦闘機の操縦はより複雑で、戦闘機の操作コントロールの他に、飛行員はさらに戦闘機自体の状態、レーダーおよび弾薬の管理等々に関心を注ぐ必要がある。もしスクリーンが多くなれば、飛行員が関心を注ぐことのできるものが多くなり、ひとたびこのようになるや、戦闘機の安全性能が保証されうるだけでなく、しかも戦闘力も非常に大きく向上する。

第2の重要な機能は予備用飛行モニターで、まさにその名のように、殲-20戦闘機のメインモニターに故障が発生した時、予備用飛行モニターがすぐ作動を開始し、それはメインモニターから独立したナビゲーションシステムを持ち、このことは戦闘機にもし空中でメインモニターの故障あるいは損壊の情況が出現しても、飛行員があわてる必要はなく、直接予備用モニターを取り出して使用すればすぐに安全に降着できる。我々は、殲-20のコックピットの設計がどんどんヒューマニゼーションしていることを難なく見いだせる。この他、殲-20のコックピットの設計はよりシンプルで、このことは(頑住吉注:記述が明らかにおかしく訳せませんが操作性が向上するということでしょう)だけでなく、しかも戦闘機の重量を軽減し、戦闘機の機動性を保証することができる。

我が国で最も先進的な第5世代戦闘機として、殲-20はすでに我が国軍事工業技術の最先端水準だが、ずっと前から我が国はいつもさらに不断にそれに対し改良、そのディテールの不断の最適化を行っている。飛行員の操作フーリングの最適化のため、我が国は理論から設計するほか、さらに飛行員へのインタビューなどの方式によって飛行員の飛行体験を獲得し、もってコックピット、ヘルメットなどの設備に対するさらに一歩の修正改良を行うのに便としている。


 F-35のモニターは数が少なくても充分な情報が得られるようになっているかもしれませんし、予備用モニターは信頼性が低いことの表れかもしれず、これだけでは何とも言えないと思いますが。

11月29日

 ステルス戦闘機関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20181123/34491128_all.html#page_2


中国の専門家:スホーイ-57のステルス性はビリ 殲-20には一点非常に独特なところがある

【グローバル時報報道特約記者 張亦馳 記者 劉揚】 偶然のようだが、中国の最も先進的な殲-20ステルス戦闘機が珠海航空展で4機編隊による初のショーを完成させたばかりだが、ロシア第5世代戦闘機であるスホーイ-57もぴったり続いて集団でお目見えした。ロシア衛星ネット22日の報道によれば、ロシアの「赤星」テレビ局はスホーイ-57の4機編隊の演習の画面を公開した。

殲-20の後のお目見え 意図的か? 偶然か?

衛星ネットの報道は、この動画はアントノフ-12軍用輸送機上から撮影されたものだとする。「動画の中からは4機の戦闘機が順に飛行し、たった何mかの最短距離を保持しているのが見て取れる。また、このうちの1機の戦闘機は水平面上で旋回を行っている。」

このウェブサイト上の動画は、この1分25秒の動画は3組のシーンから組成されていることをはっきり示している。第1はスホーイ-57が縦隊の編隊をもって飛行し(画像のように)、撮影する角度は空中の側面上方、飛行の間隔はおよそ距離40mである。第2のシーンは梯隊をもっての編隊飛行で、撮影の角度は前上方、アントノフ-12輸送機の尾部ゲートから撮影されたらしく、最短距離は10mに満たない。第3のシーンは単一のスホーイ-57が「落葉飄」機動を行っているらしきもので、同様に空中から撮影されている。

この動画を見終えた匿名の中国の軍事専門家は「グローバル時報」記者に対し次のように言った。最後の「落葉飄」動作を除き、その編隊飛行は平凡で標準的である。編隊は比較的密集し、飛行高度も比較的低く、地上の景色が一望のもとに見渡せる。今回の活動はスホーイ-57の記録フィルムを撮影したものである可能性が高い。専門家は、「落葉飄」動作もこれまでに公開展示を行ったことがある、とする。全体的に見て、この動画には人を意外にさせる部分はまだ決してない。

興味深いのは、この前中国空軍の殲-20の珠海航空展での4機編隊をもっての儀礼的低空通過が関心を引き起こしたことであり、ある分析は、このスホーイ-57の4機編隊の公開は意図的なもののようだが、偶然の可能性も排除されない、と考える。この前ロシアメディアは報道し、最初の12機のスホーイ-57は2019年にロシア航空宇宙軍に引き渡されることになる、とした。動画の発表はあるいはスホーイ-57正式就役前の予熱かもしれない。

スホーイ-57の性能は「これを除き絶無」?

ロシアニュース社の少し前の報道によれば、スホーイ設計局の総設計師ミハイル ストレイレツは「紅星」テレビ局に向けアメリカのF-22およびF-35と比較してのロシアのスホーイ-57戦闘機の優勢を説明した。ストレイレツは、F-22は地上目標の破壊能力方面においてロシアの戦闘機に遜色があり、一方F-35は機動性や加速性方面でスホーイ-57に遜色があるだけでなく、さらにその他のロシア第4世代機に立ち後れている、とした。彼は、スホーイ-57は空中および地上の目標を有効に破壊できるが、F-22やF-35が完成できる任務は非常に限られている、とした。この総設計師は、飛行機の過負荷や機体の重量が大きくなるほど、飛行機の性能は良くなる、とした。このことは機内に搭載する武器の体積や重量とも関係がある。「このデータについて言えば、スホーイ-57は第5世代戦闘機の中でこれを除き絶無である。」

ストレイレツは、F-22は当初において空中の優勢を奪取するために製造された戦闘機であるが、その後アメリカ人はやっと、空対空ミサイルを搭載できるだけの戦闘機を設計したのは完全に間違っていた、と意識するに至り、その後彼らは空対地武器をこの戦闘機の現有の弾薬コンパートメント内に入れることを試みたが、現在の弾薬コンパートメントの構造はすでにより多くの搭載荷を収容することはできなかった、と考える。

第5世代機の中でどれが最強か?

中国の専門家は、現在の何種類かの第5世代戦闘機にはそれぞれ特色がある、と考える。スホーイ-57は揚力体設計を採用し、さらに作用がいささかエンテ翼に似た「可動ストレーキ」を使用し、もって比較的大きな揚力係数を獲得している。また、主翼の面積も比較的大きく、翼面荷重が比較的低く、推力ベクトルシステムが加わり、機動性が非常に高い。まだあり、そのタンデム配置の大型弾薬コンパートメントは機体の横断面を比較的小さくさせ、抵抗の減少に有利である。このためロシアの専門家がスホーイ-57は機動性および加速性がF-35を超えていると語るのは決して法螺を吹いているわけではない。だがその最大の弱点はステルス性能が比較的劣ることで、何種かの第5世代機の中でほとんどビリの位置にいる。

専門家は次のように言う。F-22の優勢はステルス能力が強いことにあり、また比較的大きな翼面積により翼面荷重が下がり、推力ベクトルシステムが加わり、もって高い機動能力を獲得している。F-22はステルス、高い機動性、超音速巡航方面で最もバランスが取れ、ステルス能力が最も突出していると言うことができる。一方F-35はエンジンのバイパス比が比較的高く、主翼の後退角が小さく機体も比較的太短いため、超音速巡航能力は良くない。加えて翼面荷重が比較的高く、最大揚力係数が突出したものとは評価されず、機動性能は平々凡々である。だが内部に置かれた弾薬コンパートメントは比較的大きく、多任務能力が強い。しかも最適化により、亜音速航続距離はF-22に比べより長い。一方殲-20にも設計上独特に到達したところがあり、最大揚力係数は何種かの第5世代機の中で最高かもしれず、機動性の向上に有利である。また殲-20は主翼のアスペクト比が小さく、機体が細長く、超音速抵抗係数が上述の何種かの第5世代機の中で最小の可能性が高く、超音速巡航に非常に有利である。


 まあもうずいぶん昔に設計されたF-22が中ロの最新機種と互角かそれ以上なのは凄く、弱点はF-35とのコンビで補えると思われますが、やはり次世代戦闘機の出現が期待されるところでしょうね。

11月30日

 中国の無人機関連です。

http://mil.news.sina.com.cn/china/2018-11-20/doc-ihnyuqhi3784389.shtml


彩虹10ティルトローター機の用途を解析:あるいは空母の目となるか

文/視察者ネット特別コラム作者 レーザー

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「彩虹-10ティルトローター無人機 画像のソース:作者の収集 以下同じ」)

いわゆるティルトローター機は、外形の上で固定翼機に似ているが、2台の大直径プロペラを持つターボプロップエンジンを2つの翼端に装備し、発着時、エンジンを上に向け、2つのプロペラに2つの横列の小直径ローターに相当する作用を果たさせ、飛行機がヘリのように垂直離着陸できるようにさせる。発進後、2台のエンジンは再度水平状態まで前に向け回転し、この状態下では、2つのプロペラは2つの超大型プロペラに相当し、飛行機を普通のプロペラ固定翼機のように水平飛行させることができる。

現在世界で唯一の実用に投入されているティルトローター機はアメリカのV-22で、同時にヘリの垂直離着陸能力と固定翼プロペラ機の高速(この機の最大飛行速度は509km/hに達し、世界で最も速いヘリである)と低い燃料消費を具備しているため、米軍の中で広範に応用されている。

V-22は米軍の中で主にCH-46「シーナイト」、CH-47「チヌーク」などの輸送ヘリの代替機種として人員や貨物の輸送任務を執行しているため、今回彩虹-10ティルトローター無人機が珠海にお目見えした後、非常に多くの人は揃ってそれを基礎により大きな有人ティルトローター機を開発する可能性を構想している。

私の見たところ、V-22に似たような大型有人ティルトローター機の研究開発は確かにその必要があるが、今回彩虹社が展示したその展示品を結合させて見れば、私は彩虹-10の後継の実用型のより実際的な用途は、海上にある可能性が高いと考える。

周知のように、現在中国には2隻の空母があり、1隻は2012年に就役した遼寧号、もう1隻はすでに完成し、まだ制式に就役していない。この2隻の空母が採用するのはいずれもスキージャンプ式発進方式で、カタパルトを配備していない。このことはこの2隻の空母上に早期警戒機、対潜機など固定翼機を配備するために非常に大きな面倒をもたらしている。スキージャンプ発進できるようにするため、ソ連のアントノフ-72艦載早期警戒機は3台のエンジンを装備した。結果として重量が大きすぎるため艦載化できず、一方Yak-44艦載早期警戒機はさらに原型機さえも作ることができなかった。

まさにこの原因ゆえに、中国が遼寧号空母のために配備する早期警戒機と対潜機は全てヘリ飛行プラットフォームを採用している。このことは遼寧号の早期警戒および対潜能力に対し極めて大きな制約をもたらしている。

ティルトローター機の特徴はまさにこの問題を解決することができる。一方において、それはヘリのように垂直離着陸でき、このようだとカタパルトがない状況下でアフターバーナーエンジンを装備していない飛行機のスキージャンプ発進問題を迂回することができる。もう一方において、それはまた普通のプロペラ式飛行機に似たような飛行速度と滞空時間を持ち、これはまさに早期警戒機、対潜機など特殊任務飛行機に必要なことである。

アメリカ海兵隊所属の強襲揚陸艦はカタパルトを配備していないため、E-2は強襲揚陸艦上で発着できず、アメリカ海兵隊はかつてV-22をベースに早期警戒機を研究開発して自身の空中早期警戒能力不足の問題を補おうとした。中国がティルトローター無人機のカギとなる重要技術を掌握した後、やはりこの方式を通じて中国海軍空母の艦載早期警戒機と対潜機の問題を解決できるか否か? 今回の珠海航空展で展示された展示品から見て、答えはイエスである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカ海兵隊はV-22をベースに艦載早期警戒機を研究開発することを計画した:EV-22」)

今回の珠海航空展の彩虹社の彩虹-10に対する展示から見て、これはすでに成熟した既製品である。このことは、ティルトローター機の核心技術が、すでに彩虹社によって完全に掌握されていることを意味している。寸法がより大きなティルトローター機の製造は、彩虹社にとってすでに解決できない困難ではないと言える。

彩虹社には彩虹-10の技術をベースに、3〜4トン級のティルトローター無人機を作り出す能力を完全に有している。このクラスは彩虹社が以前に登場させた彩虹-3/4系列無人機と同等である。今回彩虹社が持参した彩虹-4、彩虹-5無人機の実物機は、いずれも機の腹部に対海捜索レーダーを装備しており、大範囲で海面の情況に対し監視コントロールが実施できる。

もしこのレーダーをこのような4トン級のティルトローター無人機上に装備し、さらに磁気探知機、ソノブイ投射装置、対潜ミサイルを追加装備すれば、すぐに艦載の使用ができる対潜無人機が獲得できる。しかもその性能は現在の遼寧号上で使用されている直-18対潜ヘリに比べずっと強いだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「展示に参加した彩虹4/5はいずれも対海捜索レーダーを装備していた」)

今回の珠海航空展で、中国電科38所はJY-300という名の無人早期警戒機システムを展示した。この早期警戒機システム最大の特色はレドームを廃止し、スマート外皮、一体アンテナなど一連の先進的技術によって、レーダーアンテナと機体の一体化を実現したことで、無人機に装備するのに非常に適している。もしこのシステムを前述の4トン級ティルトローター無人機に装備したら、すぐに艦載に使用できる高性能無人早期警戒機が獲得できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国電科38所が展示したJY-300無人早期警戒機システム」)

このような2機種の飛行機があれば、遼寧号や新たな国産空母は空中早期警戒と対潜というこの2つの領域の弱点を補い、従って6万トン級大型空母の戦闘力を真に発揮することができる。このことは我が国の海上力量建設に対し意義が非常に大きいものになる。


 日本も準空母を持つ方向らしいですが、オスプレイ派生の早期警戒機の搭載は実現するんでしょうか。

12月1日

 ステルス戦闘機関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20181126/34509588_all.html#page_2


ロシアのネット仲間、殲-20を評する:アメリカの第5世代機の唯一の競争相手

ロシアの多くのメディアの報道を総合すると、第12回中国航空宇宙博覧会(珠海航空展)閉幕からすでに十日あまりが過ぎ去っているが、ロシアメディアとネット仲間の談義はそれにもかかわらずまだ決して停止してはおらず、その中で討論されること最多なのはやはり中国の第5世代戦闘機、殲-20である。今年の航空展開幕式で、中国空軍は殲-20戦闘機に新たな塗装、新たな編隊そして新たな姿をもって素晴らしい飛行デモンストレーションを行わせ、閉幕式ではさらに4機編隊をもってお目見えさせ、さらに内部に置かれた弾薬コンパートメントを開きかつ初めて新型ミサイル、4発の遠距離空対空ミサイルと2発の近距離ミサイルを見せつけた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「珠海航空展に参加した殲-20戦闘機(撮影:門広闊)」)

ロシアメディアはしばしば、中国の第5世代機である殲-20の大部分の性能上の特性は、価格を含め、現在まだいずれも秘密保持中だとしているが、ロシアのある専門家は、中国の殲-20戦闘機はアメリカのF-22戦闘機とロシアのミグ-1.44検証機を参考にしているとし、かつ中国のこの戦闘機はレーダー可視性が低く、さらにアクティブフェイズドアレイレーダーと近代化された情報システムを装備しているが、まだ1つ顕著な弱点が存在する、と指摘する。すなわち、まだロシアの生産したエンジンを使用していることである。だが、こうした専門家は中国空軍の殲-20戦闘機は依然として「ダークホース」であるともしている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空軍の殲-20戦闘機、珠海航空展閉幕式において(撮影:門広闊)」

殲ー20戦闘機が内部に置かれた弾薬コンパートメントを開く(撮影:門広闊))

また、アメリカのThe Driveウェブサイトはさらににかつて分析者タイラー ロゲウェイ(音訳)の書いた文章を発表し、文章は次のように言っている。中国の殲-20戦闘機はロシアのスホーイ-57戦闘機より優れているだろう。中国軍用航空製造業はロシア軍用航空を超越しただけでなく、しかもさらにこの隔たりを不断に拡大しつつある。この分析者は、中国の殲-20戦闘機は自らの能力を増強しつつあり、一方ロシアのスホーイ-57プロジェクトはすでに必要とする人がなくなっており、しかももうすぐ停止されるだろう、とする。彼はさらに次のように強調する。現代の条件下では、中国の能力と資源(頑住吉注:ここでは手持ちの有形無形の財産みたいな意味だと思います)を見くびることはできず、中国は新たな航空宇宙材料の研究開発と科学研究作業の上で重大な突破を取得できている。だが、ロシアメディアのこれに対する解釈は、ロシア国防省がスホーイ-57のシリアでの作戦の動画を公開したため、軍事専門家にスホーイ-57はアメリカのF-22戦闘機より優れているだろうことを意識させるに至り、このためアメリカの専門家はこの種の方法を用いて「失敗の苦渋」を緩和させようとしている、というものである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのスホーイ-57戦闘機」)

だが決してアメリカの分析者が殲-20戦闘機はスホーイ-57より優れているだろうと考えているだけではなく、ロシアのネット仲間も何日か前VKで殲-20に対し評価を行い、ロマン リトフカという名のネット仲間は、殲-20はアメリカの第5世代機の唯一の競争相手であるとし、ゲナジーという名のネット仲間が彼に「殲-20はアメリカのF-35戦闘機と競争できるだけだ」と回答した時、彼はロシアのPAK FAは甚だしきに至っては第5世代機と評価することさえできず、スホーイ-57のステルス性は無茶苦茶で、しかもF-35のような完備されたソフトウェア(現代のネットワーク中心戦の条件下では極めて重要)もない、とした。だが、アメリカのF-35も第5世代機とは呼べず、超音速巡航も達成できず、機動性もあまり良くなく、ステルス性も疑うに値する、とするロシアのネット仲間もいた。

この前、スホーイ-57の加工は劣り、機体にネジやリベットが見えるだけでなく、さらにパネルの間の隙間などが見え、ステルス性との距離はまだ非常に遠い、とするロシアのネット仲間もいた。


 ロシアでもスホーイ-57ダメ論が根強いんでしょうかね。













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