コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその305

12月9日

 中国のベクトルエンジン関連ですが2回に分けます。

http://mil.news.sina.com.cn/2018-11-20/doc-ihmutuec1914473.shtml


中国の殲-10Bの超機動能力にはある先天的欠陥がある 実戦までの距離はまだ非常に遠い

珠海航空展はすでに終わったが、航空展におけるスター実戦機に対する討論はまだ持続している。殲-10Bベクトル推力検証機はその過失速機動飛行デモンストレーションをもって周囲を驚かせた。目立つ度合いは甚だしきに至っては一時、第2回目にお目見えした殲-20ステルス戦闘機を超えた。航空展の「熱狂」が過ぎた後、あるいはいくつかの問題を客観的に討論すべきかもしれない。こうした機動動作は実戦の中で一体何の意義があるのか? 一体格闘空戦の中での必殺の絶技なのか、それとも単に航空展の中で技を見せびらかす見せ技に用いられるに過ぎないのか?

過失速機動は決してベクトル推力戦闘機の「専売特許」ではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-10Bの「コブラ」機動」)

飛行デモンストレーションの中で、殲-10Bベクトル推力検証機がデモンストレーションした過失速機動動作には主に「金槌」、「大仰角360度ロール」、「落葉飄」、「コブラ」、「ハバースト」などが含まれた。少なからぬ人は殲-10Bベクトル推力検証機の飛行デモンストレーションを見た後、往々にしてこうした動作はベクトル推力戦闘機でのみやっと完成できると考えただろう。だが、事実としてはそれにもかかわらずこうしたいわゆる高難度過失速機動動作はベクトル推力エンジンがない通常の戦闘機でも実現できるのである。

「コブラ」動作はもとより言うまでもなく、ロシアのスホーイ-27系列やミグ-29系列戦闘機が全て完成できるだけでなく、アメリカのF/A-18、F-16などの第3世代戦闘機も軽々と実現できる。しかも、説明を必要とするのは、もしベクトル推力エンジンを装備していなくとも、殲-10戦闘機の空力設計から見て、やはり「コブラ」動作を完成させる能力を具備しているということである。この点からも説明されるが、出色の空力設計により、さらに飛行コントロールソフトウェアおよび動力システムの助力が加われば、通常の戦闘機も非常に強い失速機動能力を持つ。当然、ベクトル推力エンジンの助けがあるため、殲-10Bベクトル推力検証機は「コブラ」動作完成の過程の中で、尾部噴射管が生じる直接力と失速機動を一体に結合することができ、動作の全過程のコントロール可能性を実現し、したがって超機動能力を達成した。

実は、2014年の珠海航空展で、ロシアのスホーイ-35が大仰角で引き起こし「コブラ」動作をしているように見えた時に、便利にベクトル推力ノズルを利用して直接力を生じさせ、垂直面内で360度方向転換円形機動をした。ロシアのスホーイ-35の飛行デモンストレーションこそ何が過失速機動および超機動なのかを真に説明していると言うことができる。比較すると、殲-10Bベクトル推力検証機は同様にベクトル推力エンジンを装備しているものの、完成された機動動作は並と言うしかないものだった。ただ今年珠海航空展でロシアのスホーイ-35というこのような同類のベクトル推力戦闘機との比較を行わなかったからこそ、人々は殲-10Bベクトル推力検証機がこのように驚異的に素晴らしいと思っただけである。

また、もし通常人々がベクトル推力戦闘機だけがやっとできると考えている「落葉飄」であっても、ベクトル推力エンジンのないF/A-18E/FやF-35も完成できる。2017年のパリ航空展で、アメリカのF-35Aは世の人の面前で成功裏に「落葉飄」機動を完成させた。もしベクトル推力エンジンを装備していないF-35Aが殲-10Bベクトル推力検証機と過失速機動勝負をしても、おそらく劣勢には立たされないだろう、と言うことができる。

さらに一歩言えば、筆者はさらにこの目でアメリカ空軍のF-22A戦闘機が「落葉飄」機動をデモンストレーションするのを見たことがある。F-22A戦闘機が装備するのはまだ2Dベクトル推力エンジンに過ぎず、尾部噴射管は上下にのみ回転でき、殲-10Bベクトル推力検証機のような全方向軸対称360度回転のベクトルノズルではないことを知る必要がある。だが、F-22A戦闘機がデモンストレーションした「落葉飄」機動はそれにもかかわらずより完璧で、まず反時計方向の水平回転2周を完成させただけでなく、続けてさらに逆に時計方向に2周でき、しかもほとんど高度を失わなかった。殲-10Bベクトル推力検証機は理論的に言って、ロシアのスホーイ-35に似たような垂直面360度方向転換円形機動をする能力を有するはずだが、最後になってもそれは出現しなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-10Bの飛行デモンストレーション」)

12月10日

http://www.hao123.com/video/news?rid=11444049346991696752&from=shoubai

 珍しいフロンマーストップの実射の動画ですがロングリコイルでも超ハイスピードにでもしない限り見た目は普通と変わりませんね。

http://www.hao123.com/video/news?rid=3334437123759447342&from=shoubai

 これは真珠湾でも使われたという旧日本海軍の3連信号拳銃ですよね。ディテールや細部の動きがよく分かり、現役当時この動画あったらモデルアップしてたかも。

 続きです。

http://mil.news.sina.com.cn/2018-11-20/doc-ihmutuec1914473.shtml


過失速機動の実戦での意義を分析

実はもし我々が航空展のデモンストレーションの範疇を飛び出し、格闘空戦の実戦の意義の角度から過失速機動能力を見ても、いくつかの有益な啓示を得るだろう。

まず、我々が承認することを必要とする点は、どのような機動動作であっても、その目的は全て敵機を迅速にロックオンし撃墜する、あるいは敵機の追撃から逃れ、受動を能動に変えることにある、ということに他ならない。ならば、この点から言って、過失速機動は一対一の格闘空戦の中でのみやっと一定の実戦の意義を有するだろう。何故ならこの種の状況下では、我が方の戦闘機は敵サイドの僚機あるいは長機が空戦の中に介入してくる可能性を考慮する必要がなく、自身が過失速機動の上での優勢に完全に頼って、主導権を掌握するからである。当然、敵味方双方いずれも過失速機動能力が非常に強い戦闘機ならば、勝負する必要があるのはどちらのサイドの飛行員がより良く自身の技術的実力と水準を発揮できるかに他ならない。

だが、現代の空戦の角度から言って、一対一の格闘空戦が再度出現するのは非常に難しい。もし双方いずれも大機群での対戦なら、超視距離の1回あるいは2回の遠距離迎撃射撃空対空ミサイル一斉射撃後は、一対多か、多対一かである。この時、自身の損失がより大きい一方は必然的に戦闘区域からの退出を選択するだろう。味方サイドの後続の機群あるいは地上/海上防空火力によって支援を行い、もはや継続しての前進は不可能であり、このためやはり格闘空戦は存在しない。

唯一発生があり得る一対一の格闘空戦の情況は、双方の第4世代ステルス戦闘機の間の偶然の遭遇に他ならない。もし双方の戦闘機のレーダーステルス性能がいずれも非常に出色だったら、目視距離内で先進的赤外線光電子探知計測装置を利用して相手を発見する可能性が高い。この時、双方の戦闘機は非常に容易に格闘空戦の中に入り、過失速機動能力がより強い一方が自身の優勢をはっきり示すだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-10Bベクトル推力検証機はその過失速機動飛行デモンストレーションをもって周囲を驚かせ、目立つ度合いは甚だしきに至っては一時、第2回目にお目見えした殲-20ステルス戦闘機を超えた」)

また、現在まだある1つの視点は、過失速機動能力は戦闘機が敵サイドの戦闘機のロックオンおよびレーダー制御誘導空対空ミサイルの攻撃から離脱する助けになる、と考える。何故なら戦闘機は過失速機動の中で空中での速度を非常に低いまでに低下させることができるからである。例えば、「落葉飄」は、ヘリのホバリング状態に似ている。このようだと、ドップラーレーダーを採用した敵サイドの戦闘機あるいは空対空ミサイルはすぐにこの種の空中速度が非常に低い目標を見落とし、暫時の「ステルス状態」を形成するだろう。だが、フェイズドアレイレーダーがすでに普遍的に第3世代および第4世代戦闘機上に装備使用され始め、甚だしきに至ってはいくつかの先進的な中遠距離空対空ミサイルもフェイズドアレイレーダー誘導弾頭に換装されている状況下では、過失速機動を利用して敵サイドのロックオンから離脱しようとすることに、基本的に何の効果もない。

最後に、我々がさらに明確にしておく必要があるのは、通常機動だろうと過失速機動だろうと、それは根本的にはやはりエネルギー空戦理論の原則を遵守する必要がある、ということである。通常機動は基本的にエネルギーの転換であり、例えば運動エネルギー(速度)と位置エネルギー(高度)の間の迅速な転換である。過失速機動の特殊性は往々にして運動エネルギーと位置エネルギーの転換がなく、できる限り短時間内に大量のエネルギーを消耗し、これを利用して機首の迅速な方向転換および飛行状態の調整を実現することにある。このため、真に過失速機動と超機動の実戦でのポテンシャルを発揮したければ、戦闘機が急速にエネルギーを高める(加速)、および動作の安定を保持する能力を具備することが必須として要求される。

このため我々は、現在就役しているベクトル推力戦闘機は、F-22A、スホーイ-35、スホーイ-30MKI/SMを含め、全てダブル垂直尾翼通常レイアウトの双発大型戦闘機であるのを見ることができる。一方において、この種の戦闘機は2台の大推力ターボファンエンジンを装備し、機全体の推力:重量比が高く、アフターバーナーを利用して戦闘機のために迅速にエネルギーを増加させ、より早く過失速機動の低エネルギー状態の中から離脱し、敵サイドの戦闘機の攻撃確率を減少させることができる。逆に、殲-10Bベクトル推力検証機のデモンストレーションの中からは、単発戦闘機はこの方面で間違いなく不足が存在するのを見いだすことができる。もう一方では、この種の戦闘機は全てダブル垂直尾翼ダブル水平尾翼の通常レイアウトで、垂直尾翼や水平尾翼などの空力翼面と主翼のフラップ、補助翼の間のコンビネーションは、より良く飛行の安定を実現できる。一方殲-10Bベクトル推力検証機のような単一垂直尾翼エンテ式レイアウトの戦闘機は、過失速機動の実現方面で間違いなく難度がより高い。

殲-10Bベクトル推力検証機の珠海航空展での初ショーは間違いなく人心を興奮させた。だが筆者の見たところこれは万里の長征の第一歩でしかない。現在の発展状態から見て、我が国のベクトル推力技術はすでに実物の機の試験飛行という技術検証段階に入り、歴史的性質の突破を実現している。だが真に就役できる実用化まではまだ距離がある。また、殲-10Bベクトル推力検証機の尾部噴射管の設計の実際のパフォーマンスはどうか、最終的に定型就役するタイプにこの設計が採用されるか否かも、まだ継続しての視察が待たれる。


 最近では珍しい冷静で客観的な評論だと思います。ただこの段階まで至ればこの後にそんなに大きな技術的ハードルはないのではという気もしますが。

12月11日

 日韓に関する記事ですが、元記事が削除されてしまったようで、これはまあよくあることなんですけどタイトルで検索すれば普通は簡単に転載された別のページが見つかるのに全くヒットせず、よっぽどまずい内容だったんでしょうか。そうなるとますます紹介したくなります。


韓国と日本がもし「竹島」が原因で領土争いを発生させたら、どちらが勝利を取得する可能性がより高いか?

独島(日本は竹島と称する)は日韓両国の争いのある領土で、それは現在韓国によって実効支配されているが、日本は自らが独島に対する主権を持つと考えることを堅持している。もし韓国と日本が本当に独島が原因で争いかつ戦争を発生させたら、韓国はきっと日本に打ち勝つことが非常に難しく、日本軍が衝突の中で勝利を取得する確率が明らかにより高い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(独島)」)

実際日本の自衛隊と韓国軍は世界を範囲としても非常に強大な武装力量と評価され、この2カ国の総合的な軍事の実力も基本的に世界の上位10位にランクされ得る。特に現在韓国の現役部隊は依然75万人の規模を維持しており、これはほとんどロシアと同一水準にある。中東の小霸王イスラエルの軍隊の規模は18万人に過ぎず、一方英仏の現役部隊の総人数も20万余りしかないことを知る必要がある。今のこの比較的平和な時代、韓国の75万人の現役部隊の規模がどんなに膨大なものかが見て取れる。

当然、韓国が規模がこのように膨大な現役部隊を維持しているのは、主にやはりこの国がずっと自らの兄弟の軍事的脅威に直面しているからであり、しかも韓国の兄弟の現役部隊規模は韓国に比べさらに大きいだろう。韓国軍の武器装備と作戦水準がすでに自らの兄弟の軍隊をはるかに超越しているだけである。韓国の非常に多くの武装装備はアメリカから輸入したもので、同時に韓国自らも一定の武器研究開発、生産能力を具備している。このため韓国の軍隊の全体的作戦の実力は絶対に過小評価できない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(韓国軍)」)

だが日本の自衛隊も半端ではなく、日本は前世紀にかつて軽々と全朝鮮半島を占領している。現在の日本の軍事力の発展は「平和憲法」の制限を受け、しかも日本の自衛隊は規模も25万しかなく、ほとんど韓国軍のたった1/3でもあるが、日本の軍隊の戦闘力はそれにもかかわらず韓国軍に比べても少しも弱くはない。日本の経済的実力と総合国力はいずれも韓国をはるかに超えている。しかも日本の毎年の軍事支出も韓国に比べより高く、このため日本の自衛隊の武装装備水準も全体的に韓国軍に比べ少なからず高いだろう。

またさらに重要なのは、韓国が主に直面するのは自らの兄弟の地上部隊の脅威であるため、韓国軍は陸軍の発展をより重視し、韓国軍の優勢も大規模な地上作戦にある、ということである。一方日本は島国で、その軍隊の発展の重点は主に海軍と空軍に集中している。特に日本軍の島奪取および上陸作戦能力は世界を範囲としても非常に突出したものと評価される。このためもし日本が本当に独島問題が原因で韓国と軍事衝突を発生させたら、日本の軍隊はきっとすぐに独島を占領でき、しかも韓国軍が日本軍の手中から独島を奪回することは非常に難しいだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(米日韓参三カ国の指導者)」)

当然、日本は「平和憲法」の制限を受けているため、日本は対外的に戦争を発動する権力を決して持たず、このため日本の自衛隊が韓国に向け島奪取の戦争を発動することは不可能である。日本はアメリカの何十年の改造を経て、その民衆は戦争に対しすでに興味をなくしているからなおさらである。日本の民衆は日本政府が再度対外戦争を発動するのを許さないだろう。一方アメリカは韓日両国の共通の兄貴であり、アメリカも必然的に日本が韓国に対し島奪取の戦争を発動するのを許すことはあり得ない。日本と韓国は2つの比較的民主的な国であり、それらの間の領土問題は談判の方式を通じて完全に解決でき、戦争は全く必要なくほとんど発生があり得ないことである。


 日本と韓国が「比較的」民主的な国なら中国はどうなのか、民主的でない中国は領土問題を解決するのに談判ではダメで戦争を必要とするのか、という点でちょっと大丈夫かなこれはという気はしたんですがね。

12月12日

 ステルス戦闘機関連です。

https://xw.qq.com/partner/vivoscreen/20181130A19QAK/20181130A19QAK00?ADTAG=vivoscreen&pgv_ref=vivoscreen&name=vivoscreen&showComments=0&isNews=1&vivo_news_comment_data=%7B%7D&vivo_news_comment_data_checksum=99914b932bd37a50b983c5e7c90ae93b&vivoRcdMark=1


中米ロ三カ国の第5世代機の最短離陸距離 アメリカ0m、ロシア450m、中国は?

第5世代戦闘機は現在世界各国の空軍の中で最も先進的戦闘機だが、世界に第5世代機を作り出せる国はたった3つしかない。それは中米ロ三カ国である。多くの国は第5世代機を研究開発していると言明するが、実際の情況としては全く作れない。第5世代機の研究開発が試練を与えるのは国家の経済的実力と科学技術の実力で、もしその中の一方面が基準に達しなかったら、第5世代機を研究開発する能力は全くない。

第5世代機の総合的な作戦の実力は非常に多くの性能と関わりがあり、その中の1点は極めて重要で、それは最短離陸距離である。もし最短離陸距離が長すぎたら、未来の戦場でこの戦闘機が飛行場に対し極めて過酷な要求を有することが運命づけられ、同時にこの戦闘機が決してあらゆる戦争に適さないことも運命づけられる。ならば3つの大国の第5世代機の最短離陸距離はどのくらいなのだろうか?

世界初の第5世代機はアメリカ由来のF-22であり、この戦闘機はアメリカにとって絶対に不伝の秘密で、この戦闘機はアメリカの多くの軍事機密を代表し、同様にこの戦闘機は世界各国から現在最も先進的な第5世代機と公認されている。この戦闘機の最短離陸距離は240mで、聞くとこの数字はかなり大きい感じだが、F-22は大型戦闘機でそれ自体の重量が一定程度上離陸距離に影響するだろうことを知る必要がある。この戦闘機は先進的なF119エンジンを搭載し、F-22のために脈々と不断の推力を提供することができ、このためこの戦闘機の機動性はばっちりである。

米軍のもう1つの第5世代戦闘機であるF-35の最短離陸距離はさらに短く、アメリカのロッキード・マーティン社はアメリカ海兵隊の作戦の需要を満足させるため、わざわざF-35B短距離垂直離着陸戦闘機を研究開発し、この戦闘機は必要な時垂直離着陸が完全にでき、このため最短離陸距離は0mである。

続いてロシアのスホーイ-57戦闘機を語ってみよう。この戦闘機は厳密な意味の上では合格点の出せる第5世代機とは決して評価できず、何故ならスホーイ-57のステルス能力は極めて劣り、非常に多くの西側メディアは甚だしきに至ってはスホーイ-57にはステルス能力が全くないとする。ロシアメディアはこれに対しスホーイ-57はステルス性能がない他、その他の方面の実力はF-22と優劣がないと直言してはばからないが(頑住吉注:ステルス能力がないことは認めるんですか。というかステルス性を除けばスホーイー35もF-22に負けないという主張もありますね)。ならばスホーイ-57の最短離陸距離はどれくらいか? 資料がはっきり示すところによれば、スホーイ-57の最短離陸距離はおよそ450m程度で、この点から見て、F-22とでは一定の隔たりがある。

殲-20は我が国現役唯一の第5世代機で、殲-20のエンジン技術はずっと西側メディアによって突っ込みを受け、これは我が国がベクトルエンジンの上で取得した成果に限りがあるからである。だが殲-20は現在世界のあらゆる第5世代機の中で唯一エンテ式レイアウトを使用した戦闘機で、またこの方面は戦闘機の機動性に対し一定の向上ができ、殲-20の揚力はそれぞれの第5世代戦闘機の中で最強の存在で、資料がはっきり示すところによれば、殲-20の最短離陸距離は約320m程度で、アメリカのF-22とは比較できないが、ロシアに比べれば少なからず先進的だろう。


 スホーイ-57は全方向に回転するベクトルノズルを持ち機動性が非常に高いので驚異的な短距離で離陸できるようなイメージでしたがそうでもないんですかね。ただし中ロのデータはいずれも本命ではなく暫定のエンジンでのもので、向上の余地もあるのでは。

12月13日

 中国の空中給油機関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20181210/34637357_all.html#page_1


運-20改給油機が明るみに 台湾メディア:殲-20はこれがあればもう台湾に来て周回できる

グローバル時報報道 特約記者 魏雲峰 本報記者 馬俊 「中国、すでに運-20大型輸送機を空中給油機に改装!」 最近インターネット上に盛んに伝えられるこの情報は外界の関心を引き起こしている。ロシア衛星ネットは8日、このような改装は中国空軍の殲-11系列およびスホーイ-30MKKなどの大型戦闘機の空中給油問題を解決しただけでなく、しかもさらに中国の空中核威嚇能力をさらに一段階上げる、とした。

中時電子報は、運-20を空中給油機に改装することは中国空軍が遠距離打撃能力を建立する渇望を満足させることができる、とした。殲-11系列戦闘機だけでなく、殲-20、スホーイ-35、空警-500などの実戦機を含め、いずれもこのような大型給油機が遠距離巡航能力を保障する必要がある。例えば、「殲-20は空中給油機を有した後、すぐに台湾を巡りまた南海を巡航できるようになる」。

ロシア衛星ネットは次のように考える。大型給油機の出現は、まず極めて大きく中国空軍および海軍航空兵の海上作戦能力を拡張展開することになる。中国はすでに空中給油できる轟-6K爆撃機を装備している。新たな給油機の出現後、中国は巡航ミサイルを装備した轟-6K爆撃機を使用して太平洋の目標を遠距離打撃でき、長時間の海上巡航を展開することもできる。また、空中給油は「高新6」偵察機およびその他の偵察機に対しより意義を有し、何故ならそれらは同様に長時間巡航を必要とするからである。

ロシアの軍事専門家であるワシーリ コーシンは、米ロ空中核威嚇の経験によれば、大型給油機はさらに中国の轟-6系列爆撃機をより効果の高いものにさせることができる、とする。彼は、轟-6は中国空軍の空中基地核威嚇力量の主力だが、それは現代の防空システムを突破できない、と考える。1つのあり得る空中核威嚇方案は、それが核兵器を搭載して本国の領土上空の安全な地域で空中勤務を展開することである。米ロの経験によれば、こうした爆撃機の空中の長期のプレゼンスを確保するためには、それらのために給油することが必須である。運-20給油機はこの種の保障を提供することができる。コーシンは、「もし轟-6Kに給油できなければ、それは戦略的意義を持つ非核抑止ツールとしか見なされない。だが今空中給油に頼れば、それらは中国の領土上空の巡航地域から、自身が搭載する巡航ミサイルを利用し、アメリカの太平洋地域における軍事基礎施設の中の多くの目標に命中させることができる。」


 早期警戒機同様派手さはないけれど戦略的に大きな影響力や意義を持つというわけですね。

 中国の新兵器関連です。

http://k.sina.com.cn/article_6745047104_19209404000100dk5n.html?cre=tianyi&mod=pcpager_focus&loc=12&r=9&doct=0&rfunc=100&tj=none&tr=9


中国の新たな武器が誕生! 狙撃手は引退できる 中東各国の関心を引き起こす

数日前、茂みの中に身を隠していたロシア特殊部隊が、遠距離で狙撃銃を使用し、ウクライナ軍の有名な将官クズネツォフを殺害した。狙撃銃は射程距離が長く、射撃精度が高く、信頼性が高い銃器で、まさにいわゆる「蛇を撃つなら七寸のところを撃て」(頑住吉注:蛇の急所が七寸のところとされ、的確に致命的な所を攻める、といった意味だそうです)で、良い狙撃銃および優秀な狙撃手は、ある戦争の勝利のために半分の貢献をなすことができる。最近我が国は「新たな」武器設備をお目見えさせ(頑住吉注:ちなみに「武器装備」という語は非常に頻出しますがこれはあまり見ないですね)、専門家の説明によれば、この武器設備の誕生は狙撃銃および狙撃手を戦場から退出させる可能性が極めて高い。

この武器設備はかつて2018年の珠海航空展の中で展示が行われたことがあり、これは世界で現在最小の赤外線熱成像ミサイル、である。QN202赤外線成像ミサイルは全長40cm、直径4cm、いくつかの狙撃銃の体積に比べさらに小さいだろう(頑住吉注:ミサイル本体のみの大きさを狙撃銃全体と比較するのはちょっとどうかという気もしますけど)。一般の狙撃銃に比べ、QN202赤外線成像ミサイルの優勢はそれが非制御誘導化の段階を離脱しているところにあり、それは比較的遠距離で、よりスマート化されて敵サイド目標に対し打撃が発動できる。

通常の歩兵武器は狙撃手が照準を行うことにずっと頼る必要があるが、QN202赤外線成像ミサイルは射撃前に敵サイドの目標をロックオンする必要があるだけであり、これでもう充分正確に目標に対し打撃が発動できる、自ら持つ赤外線成像の機能は人員の投入を減少できるだけでなく、さらに弾薬携帯量の影響を下げることができる。QN202赤外線成像ミサイルは兵個人小型ミサイルで、実は兵個人小型ミサイルの概念を最初に提出したのは決して我が国ではなく、アメリカが登場させたパイクミサイルである。だがパイクミサイルには一定の弊害が存在する。

パイクミサイルは使用過程の中で、レーザー照射器ONの前提の下で行う必要がある、このことは使用過程の中で1人がレーザー照射器を持つ必要があることを意味しており、このようにしてやっと全打撃過程を行うことができ、パイクミサイルの打撃方式は煩雑過ぎ、敏捷さおよび便利なことを非常に追求する21世紀には決して適さない。今回我が国は珠海航空展の中でQN202赤外線成像ミサイルをお目見えさせ、かつQN202赤外線成像ミサイルの紹介の中でわざわざアラビア語の文を配し、あやうくQN202赤外線成像ミサイルの価格を明記する勢いで、見たところ我が国NおQN202赤外線成像ミサイルの輸出の門戸はまもなく開き、特に中東諸国のことのほか関心を集めている。


 発射器はまるで小火器のようなデザインです。スナイパーライフルより本体のコストははるかに高いでしょうが、優秀なスナイパーには長期間にわたる高度な訓練と経験が必要なことを考えれば総合的なコストはそこまで差がなくなるかもしれません。また当然1発当たりの破壊力も段違いでしょう。しかしこの種の兵器がいくら発達してもスナイパーが全く不要になることはないでしょう。

12月14日

 中国の給油機関連です。

https://new.qq.com/omn/20181209/20181209A0G8IN.html


運-20給油機は一体どんな水準か? あるカギとなる重要技術に欠陥があるが驚きと喜びは依然少なくない

12月5日、ネットの情報によれば、西北に位置する「中国飛行機城」の1機のこれまでとはやや異なる運-20機が飛んだ。間違いなくこれは皆が期待してすでに久しい運-20給油機が初飛行を完成させた喜ばしい情報で、それは中国空海軍大型給油機の深刻な欠乏という弱点を非常に大きく補うことになる。その技術水準は一体どうなのかは、我々の視察と思考に値する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:運ー20」)

まず言っておくと、言い古された問題だが、給油機は一体軍用輸送機を改造するのが良いのかそれとも大型旅客機が良いのか? 西側諸国は強大な旅客機研究開発、生産能力ゆえに、非常に悠々と旅客機を給油機に改めることができ、例えば非常に成熟したワイドボディ遠距離旅客機ボーイング767を米軍の最も先進的なKC-46に改め、ヨーロッパの空軍は普遍的に最も先進的なエアバスA330MRTTを採用し始めている。旅客機を改めた給油機は、それ自体が非常に燃費が良く、このため搭載機の給油量は軍用輸送機に比べ良い。

だが、国産旅客機が全く力不足で、C919は小さすぎ、一方ボーイング787、エアバスA350に相当するCR929はまだ図面上であることを考慮すれば、運-20はほとんど国産次世代給油機の唯一の選択肢となる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:運ー20給油機 ネットの画像」)

離陸重量220トン級の大型輸送機として、それがもしイリューシン-78の改装の考え方の筋道を参考にし、貨物室に2つの着脱式燃料タンクを置けば、給油(燃料の総搭載量ではない)能力はやはり少なくとも60トン余り、甚だしきに至ってはさらに多くなり、もし輸送能力を放棄し、イリューシン-78M同様第3の内部燃料タンクを追加装備すれば、総給油能力は100トン余りに達し得る。この指標はKC-46(100トンに満たず)に比べ少なからず強く、A330MRTTに似ている。だが現在国内に大型軍用輸送機が非常に欠乏していることを考慮すれば、運-20給油機、少なくとも初期型はおそらく多くの燃料搭載量を追求し過ぎず、イリューシン-78同様輸送能力を留保するだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:中国空軍のイリューシン-78」)

外国メディアが明らかにする衛星画像から見て、運-20給油機はイリューシン-78に似たソフトチューブ給油方式を採用している。ハードパイプ給油システムが遅れず機に搭載できなかったことは1つの遺憾と言わざるを得ない。だがその給油吊り下げポッドはイリューシン-78のUPAZ-1A、甚だしきに至っては最新の1M型の国産型製品の可能性があり、給油速度は毎分2900リットルに達し得、轟油-6のRDC-1が1500リットルに過ぎないのに比べ少なからず強い。だが米軍のハードパイプ給油の速度は毎分4000リットル余りに達し得る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:イリューシン-78の給油吊り下げポッドの給油速度は轟油ー6に比べ速い」)

長期的に見て、運-20がハードパイプ給油システムを装備するのは時間の問題でしかなく、国内のこの方面の研究は全く少なくはなく、ハードパイプ給油は大型輸送機、戦略爆撃機に対する給油時の給油速度の優勢が余りにも顕著である。だがその前には運ー20給油機は主にやはり空軍が早急に必要とする問題を解決し、やはり空警-500給油改良型や轟-6N新型爆撃機にソフトチューブ給油の形式をもって航続距離の大幅延長を実現することになる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:空警ー500の給油改良型 原作者に感謝」)

いくつかのディテールもはっきり示しているが、運ー20は決してイリューシン-78の国産リニューアル版ではない。

運ー20はイリューシン-78ファミリーのように尾部砲手座席を設けておらず、このためきっと運ー20給油機の給油ソフトチューブと受油機との間の「空中の針の穴通し」は機の尾部の多数のカメラが実現するバーチャル視角システムによって完成される。給油操縦員はコックピット後ろの操作コントロール台の上で操縦するだけでよく、操縦環境は大幅に改善される。ロシア最新のイリューシン-78M-90Aも遠く尾部砲手座席に設けられる給油員座席を廃止しており、A330MRTTもこうである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「イリューシン-78の給油コントロール台は尾部砲手席にある」 「KC-46のバーチャルリアリティー給油コントロール台」)

最近の一定の時間、中国空軍の3機しかないイリューシン-78は全く東奔西走で、殲-20との協同演習模擬給油、海軍のスホーイ-30機のための給油をしている。運-20給油機は技術上まだそんなに完璧ではないが、その初飛行は依然中国空海軍が早急に必要とする遠距離作戦能力の弱点を大幅に補うことになる。


 先日米軍の給油機の事故がありましたが難度の高い操作が要求されることは確かで、米軍と中国軍との技術の差はまだあるものの接近しつつあるということでしょうか。

12月15日

 昨日と同じ機種がテーマですが重複は少ないです。

https://new.qq.com/omn/20181207/20181207A0AFJL.html


中国空軍の足腰が強くなった! 運油-20はどういった実戦機のために空中給油できるのか? 戦力が3倍に向上

最近、ロシアは最後の一定数のスホーイ-35戦闘機を中国に引き渡す業務をすでに完成したと言明し、このことは中国が全部で24機の戦闘機をすでに受領したことを意味している。これと同時に、中国当局メディアは「中国空軍のスホーイ-35戦闘機は何故迅速に戦闘力を形成できたのか」と題する報道をもって、第一陣のスホーイ-35は引き渡し後1年にならずにもう中国南部海域を巡航し、戦闘力を素早く形成する実力を見せつけた、とした。この文はさらに、スホーイ-35はすでに昼夜においてイリューシン-78の空中給油を受ける訓練の実施を完成させており、すでに全面的に作戦能力を形成している、と明らかにした。直後の6日、中国は運油ー20の初飛行成功を公然と宣言し、このことはより多くの中国の主力実戦機が戦力倍増機を有することになるということを意味している。

ならば、最も新しく初飛行に成功した運油ー20はどういった実戦機のために空中給油サービスを実施できるのだろうか? 明らかにされた画像から見て、まず空中給油サービスを受けるべきなのは殲-20のはずで、1回の空中給油を受けた後この機の作戦半径は3000km前後まで拡大し、90%の第2列島線内の海域をカバーでき、特に米軍の日韓に駐屯するあらゆる基地がいずれもその打撃範囲内にある。

次が他ならぬスホーイ-35である。これまでの空中給油訓練はイリューシン-78と行ったもので、2019年以後からは、スホーイ-35には運油ー20とコンビネーションしての訓練のチャンスが生じることになる。したがってこの中国の新型戦闘機に中国南部海域のそれぞれの片隅をカバーできるようにさせ、これには迎撃時しばしば接近し挑発するB-52H戦略爆撃機が含まれる。

当然、最も主要なのは、中国が自らの大型空中給油機を開発した、主要な目的はやはり数量が400機以上に達する殲-11戦闘機のために空中給油を実施しようとすることである。現在中国空軍の大型主力戦闘機として、これには殲-11A、殲-11B、殲-11BS、殲ー11BH、殲-11D、殲-15、殲-16などの新型戦闘機、および導入したスホーイ-30MKKやスホーイ-30MKK2戦闘機が含まれ、今いずれも中国空軍の大型戦闘機の主力で、こうした戦闘機は元々の作戦半径がもう1500km以上に達し得るが、しかしもし1回の空中給油を受ければ、それらの打撃範囲は少なくとも3倍に急増することになる。

上述の主戦機種の他、中国空軍には今どんどん多くの戦力倍増機があり、こうした機種も空中給油を実施する必要があり、例えば轟-6N、空警-500や高新系列の電子戦機である。もし轟-6Nの作戦構想を実現しようとすれば、まず空中給油を受ける必要があるが、現在運油ー20は真っ先に選択される機種で、あるいは両者は切っても切れない関係の機種かもしれない。高新系列の電子戦機のようなものが、全天候全時間の戦場カバーを支持したければ、空中給油を受けることは必要不可欠で、運油ー20はその夢を実現することができる。当然、将来中国の新型ステルス戦略爆撃機がもし太平洋をまたいで作戦する必要があれば、やはり運油ー20がそのために空中給油サービスを提供する必要がある。

分析は次のように考える。当然運油ー20は殲-10系列戦闘機のために空中給油を実施し、古い轟油-6を忙しい給油任務の中から解くこともできる。轟油-6からイリューシン-78まで、中国空軍の空中給油能力は全カバーを実現し、さらにイリューシン-78から運油ー20に至り、中国空軍の空中給油能力は有限から大量までの躍進を実現することになる。このことは中国空軍に戦略モデルチェンジの一大飛躍を完成させることになる。より多くの戦力倍増器があれば、中国空軍の作戦範囲は大幅に延伸し、ああいった中国周辺の元々活発だった敵の姿は、中国空軍の戦力激増と共に、我らの地域から遠く離れて大幅後退させられる可能性が高いものと信じる。これに対し、我々は堅く信じて疑わない!


 「運油ー20」が正式名称なのかどうかまだはっきりしませんが、轟ー6爆撃機の給油機型が轟油-6ですからそうなる可能性は高いでしょう。

















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