コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその307

12月23日

 中国の無人機関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20181218/34709548_all.html#page_2


輸出の形勢が人を喜ばす「彩虹」-4、まもなくエンジンを交換 高原作戦はもはや禁止区域ではない

2018珠海航空展で中東の戦場で独自の活躍の場を作り出している彩虹-4無人機が展示されたが、これは皆が熟知する大型偵察・打撃一体無人機である。だが、前の2回の珠海航空展ではまだやや未熟なことが目立った彩虹-4無人機とは異なり、記者がインタビューの中で知ったところによればこの機はまもなく新世代国産新型エンジンに換装し、総合能力は大幅な向上を得ることになる。

彩虹-4無人機は近年来世界無人機市場で最も歓迎を受ける偵察・打撃一体無人機である。アメリカのAP通信社のレポートがはっきり示すところによれば、彩虹-4無人機に代表される彩虹系列無人機はどんどん多く実戦に参加し、2014年以来、中国がすでに各国に向け輸出した彩虹-4無人機は、過激武装組織を打撃する闘争の中に頻繁に参与し、使用国の軍の一致した好評を受けている。

画像の注釈:彩虹-4無人機が弾薬を搭載して飛行する腹部の画像が初めて出現した。脚の収納スペースと伸縮する光電子プローブが見える。この光電子プローブは巡航時は腹部に収納され、このようだと飛行の抵抗が減少する。目標区域到達後、光電子プローブを伸ばし出し、監視および目標識別、ロックオン任務を執行する

彩虹-4無人機を使用する顧客に対して言えば、無人機の長い航続時間と長い航続距離の優先度は、巡航速度よりも高いだろう。また携帯式地対空ミサイルの脅威は無人機ができる限り少しでも高く飛ぶことを要求し、このようにしてこそ無人機の安全な環境下での前線での存在と正確な情報獲得が長時間確保できるのである。現在大量生産される彩虹-4無人機が採用するのはピストンエンジンで、航空ガソリンを使用し、巡航高度は3000〜5000mで、上昇限度は7200mである。もし航空灯油を使用する新型重油エンジンに改めたら、無人機の主要な性能を顕著に向上させることになる。

伝統的な航空ガソリンエンジンに比べ、航空重油エンジンは航空灯油を使用し、燃料消費率が非常に低く、0.23kg/1000ワット時に到達でき、航空ガソリンエンジンに比べ燃料消費率が20%前後低く、中小出力のターボプロップエンジンのおよそ半分である。

同時に、高空環境下では空気が希薄で、密度と温度が低下するので、シリンダー内に進入する空気量の減少がもたらされる。エンジンの容積効率は低下し、熱負荷が増加し、排気温が上昇し、燃焼過程を悪化させ、それに対し増圧を行う必要がある。

だが航空灯油を用いれば、無人機が9000mの高度まで飛ぶことが確保できるだけでなく、さらに燃料システムの増圧が必要なく、逆にガソリンを用いたら、燃料システムをもし増圧しないと一般に上昇限度を7500mに制限することが必須で、このようにしてやっとガソリンの沸騰を避けることができる。

画像の注釈:彩虹-4無人機が空中でAR-1小型空対地ミサイルを発射する

航空重油エンジンは現在長航続時間無人機の使用に最も適したエンジンの類型で、例えばアメリカのRQ-1/MQ-1「プレデター」無人機が当初使用したのもRotax 914ガソリンピストンエンジンだったが、MQ-1C「グレイイーグル」無人機になると、航空重油エンジンへの換装を開始し、無人機のためにより大きな馬力とより高い燃料効率を提供し、かつその8000mでの航空作戦を支持した。

同様に、国産の彩虹-4無人機は新型航空重油エンジンに換装しようとしており、上昇限度は9000mまで向上でき、任務搭載荷の重量は向上を得、このことは高原環境作戦に対し特に重要で、伝統的なピストンガソリンエンジンの無人機は到達できない飛行高度と速度の指標を、新たなエンジンに換装した彩虹-4は軽々と実現でき、しかも離陸滑走距離が顕著に短縮する。

将来、我々は重油エンジンを使用するニューバージョンの彩虹-4無人機を見ることになる。この戦場の老兵に青春を取り戻させ、さらに一歩現代の戦場への適応性を高める。加えて彩虹-4無人機自体の量産後は相応に研究開発コストが低下し、このため新型の輸出期種としてより適した価格をもってより多くの外国軍顧客の関心を吸引することができる。


 「重油エンジン」というんで重油を使うのかと思ったら灯油ですか。沸点が下がる、燃料が安くなるというのは何となくそうかなと思いますが性能が向上するというのは知識のない私にはちょっと理屈がわかりません。

12月24日


 中国国産空母関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20181221/34745761_all.html#page_1


香港メディア:国産空母あるいは第4回航海試験か 来年8月にあるいは中国海軍に引き渡しか

核心の提示:軍事評論員の宋忠平は、001A型空母は最も早ければ来年8月に中国海軍に引き渡され、もって中国人民解放軍建軍92周年を記念する可能性がある、と語った。

参考情報ネット12月20日の報道 香港メディアは、中国船舶重工業(CSIC)は分秒を争って準備を整え、もって2隻の空母を使用に投入させるのに便としつつある、とした。

香港の「南華朝刊」12月20日の報道によれば、現在この2隻の軍艦は大連の中国船舶重工集団社の造船工場にある。

報道は、中国初でもあり現在唯一使用に投入されている空母として、遼寧艦は改造を行いつつある、とする。これはそれが2012年に就役して以来初めての重大なグレードアップである。

報道は、これと同時に、中国初の自主研究開発の空母、001A型空母はまだ就役していないが、今後何日か以内に第4回航海試験を開始すると見られる、とする。

報道は、ネット上に流れ伝わる画像がはっきり示すところによれば、空母甲板上には2機の飛行機が駐機され、またさらに飛行機の降着時に減速に使用する制動装置があり、このことは空母が再度海に出て試験するために準備しつつあることを示している、とする。

軍事評論員の宋忠平は、001A型空母は最も早ければ来年8月に中国海軍に引き渡され、もって中国人民解放軍建軍92周年を記念する可能性がある、と語った。

宋忠平は、001A型空母の武器および電子システムは遼寧艦に比べ先進的だが、遼寧艦の作戦能力もグレードアップ中である、と語る。

宋忠平はさらに、「このことは、来年001A型空母の就役時、中国が2隻の全面運用の空母を持つことを意味している」と語る。(編集翻訳/王天僚)


 「今後何日か以内に第4回航海試験を開始すると見られる」とされ、この記事は20日付ですが今のところ航海試験開始という記事は出ていないようです。

 ロシアの無人機関連です。

https://military.china.com/news2/569/20181221/34751796_all.html#page_1


「パイレーツ」および「スローイングナイフ」:ロシア陸軍の新世代偵察・打撃一体無人機

これまでの外界の印象の中で、ロシア陸軍は強大で、新型地上主戦装備が次々に現れては尽きないが、偵察・打撃一体無人機の発展および装備方面では、それにもかかわらずずっとその他の国に立ち後れている。特に隣国である中国に比べ、ロシア軍の軍用偵察・打撃一体無人機方面の隔たりはその背中を望むのも難しいと言える。だが、ロシア軍も自身の偵察・打撃一体無人機の研究開発の上での立ち後れと不足を意識するに至り、かつ一段と力を入れて追っている。そこで、各種の公開展示の機会を利用して、ロシア陸軍新世代偵察・打撃一体無人機もついに公衆の面前に出現した。

無人地上作戦車両の急進性に比べ、ロシア陸軍の無人機、特に偵察・打撃一体無人機方面の発展は間違いなくずっとその他の軍事強国に立ち後れている。だが、ロシアの関連の軍事工業企業はその他の国の同類武器装備の発展を参考にすることを基礎に、ついに自らの製品を持ち出し、かつロシア軍のシリア内戦介入の機会を利用して、同様に戦場での実戦検証を行い、例えば「パイレーツ」小型無人機である。

「パイレーツ」固定翼無人機はロシアのJSC Vega無線電子技術社の下に属する研究・開発会社によって研究開発され、その主要な使命は偵察、監視、目標情報獲得、戦闘損失評価などにあり、旅団級戦術作戦センターからの距離100kmの範囲内で任務を執行でき、かつ2000mの高度で2km離れた地上の戦術車両目標が識別できる。

「角鯊」(頑住吉注:サメの一種らしいです)無人ヘリは主に偵察あるいは電子戦プラットフォームとして使用され、飛行高度は2000m、最大飛行速度は時速130km、有効搭載荷は120kgである。この2種の無人機はいずれも9M120「攻撃」系列対戦車ミサイルあるいは蜂の巣状ロケットランチャーを搭載し、地上目標に対し打撃を実施することができる。この対戦車ミサイルは元々攻撃ヘリや固定翼攻撃機のために研究開発されたもので、無線電信指令制御誘導を採用し、飛行速度が速く(550m/sに達し得る)、射程が長く(8km)、威力が大きく(950mmの垂直鋼装甲が撃ち抜ける)、この2種の無人機と共に展示されただけでなく、さらにBMPT「ターミネーター」3戦車支援戦闘車上に装備される。


 ロシアが「間違いなくずっとその他の軍事強国に立ち後れている」というのはその通りですが、それでも日本に比べればはるかに進んでいるわけですからね。

12月25日

 中国・ベトナム関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/2018-12-21/doc-ihqhqcir8956993.shtml


中国の魚雷がベトナムによってサルベージされ持ち去られたことは秘密漏洩をもたらすか否か 我が海軍の専門家が解読

12月21日、中国海軍は「ベトナム漁民が中国の魚雷をサルベージ」に回答した:訓練用魚雷が失われベトナムサイドに向け漂流したもの

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ベトナム軍の緑色の服装を着た人員がこの物体を検査する。」)

中国国防部ウェブサイトは情報を発表し、我々は「ベトナムのフーイエン省の漁民が1発の中国の魚雷をサルベージ」に関する情報に注意している、とした。12月初め、中国海軍が南海島東部付近海域で海上訓練を組織した時に1発の魚雷を失い、海流の影響を受けてベトナムサイドの近海に向け漂流した可能性がある。この魚雷は一般の訓練用魚雷に過ぎず、いかなる目標に照準を合わせたものでもない。

ベトナムメディア「ベトナム青年報」ウェブサイト(TuoiTreNews)12月19日の報道によれば、あるこの国の漁民が1個の魚雷状の不明物体を発見し、この物体はベトナム中部のフーイエン省の海岸で発見された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「物体はスクリューを装備している。」 ピッチが逆ですし二重反転式みたいですね。)

報道によれば、この物体は円柱状を呈し、長さ6.8m、直径約54cm、物体の上には簡体字が刻まれている。

「我々はまだこれが何の物体かを確認していないが、聞くところによれば海軍当局者はこの物体を検査および処理中である」 フーイエン省の当局者は語る。

報道は、現地の漁民Tran Minh Thanhは火曜に魚を釣っている時にこの物体を発見し、当時物体は海岸からおよそ4海里離れていた、とする。彼はこの物体を小島上にサルベージし、かつ地元当局に報告した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「物体前方の色はオレンジ色で、後部は黒色である。」)

発表された画像からは、魚雷状の物体後方にスクリューがあり、物体前方の色はオレンジ色、後部は黒色であることが見て取れる。物体上には「接通」および「断開」(頑住吉注:コネクトとディスコネクトでしょう)の文字が刻まれている。また、さらにベトナム軍の緑色の服装を着た人員がこの物体を検査している。

海軍専門家の王雲飛は澎湃新聞(www.thepaper.cn)に次のように教えた。この魚雷の色から見て、これは間違いなく操雷(訓練魚雷)である。操雷は弾頭に炸薬を装備しておらず、訓練と試験の使用に供し、かつ回収できる魚雷で、オレンジ色の標識は魚雷のサルベージに便とするためである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「物体の上には「接通」および「断開」の文字が刻まれている」)

「一般に操雷には専用の周波数帯があり、実戦用魚雷とは異なり、サルベージされ持ち去られても何ら影響はなく、核心的な機密は漏洩しないだろう。」と王雲飛は語る。


 しかし訓練用魚雷である以上、実戦用の魚雷と性能や技術レベルがかけ離れているはずはなく、いろいろ参考になることはあるでしょうね。

12月26日

 ロシア海軍関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/world/2018-12-19/doc-ihmutuee0594277.shtml


ロシアのステルス護衛艦が無人機を配備 レーダーをONにせずにもう敵艦が打撃できる

グローバルネット軍事12月19日の報道 ロシア衛星ニュース通信社は18日「ロシアのステルス軍艦に新たな助手ができた‥無人攻撃機」と題する文章を発表し、最も新しく配備され艦に搭載されたロシアの新型無人機を紹介した。

文章は、ロシア海軍の20380型護衛艦が最新改良型の「海鷹-10」無人機の装備を開始した、とする。この無人機は小型ミサイルや非制御誘導爆弾が発射できる。このことはこのステルス軍艦が小型快速艇や船舶を撃沈し、海岸施設を砲撃し、大型軍艦(駆逐艦、巡洋艦、甚だしきに至っては空母)のレーダーやアンテナを破壊する助けになる。まずグレードアップを受けるのは太平洋艦隊の「完美」(頑住吉注:Совершенный)号護衛艦である。ステルス軍艦は対応が非常に難しく、たとえ距離がたった数kmでも、ほとんど探知計測できない。

海軍総司令部は「情報報」に向け次のように言った。「完美」号護衛艦の機格納庫甲板上には専門の区域が設置され、何機かの「海鷹-10」無人機の駐機と維持修理に用いる。無人機はカタパルトの助けを借りてヘリ甲板から発進する。現在、ロシア海軍はこの無人操縦システムに対し試験を行いつつある。軍艦が行うあらゆるミサイルおよび火砲の射撃にも全て無人機の積極的な参与があり、水域偵察を行いかつ火力攻撃の結果を追跡する。その後ロシア軍はさらに無人機の打撃機能の改良を計画しており、無人機は小型爆弾やミサイルを使用して水上および地上目標に対し正確打撃を行うことになる。

第2隻目にまもなく無人機を装備する護衛艦は「響亮」(頑住吉注:ромкий)号である。計画によれば、この護衛艦は今年の年末に就役を開始する。ロシア海軍が策定中の無人機戦術は「完美」号と「響亮」号ステルス護衛艦をほとんど察知されなくさせることになる。戦争の環境下では、これらの護衛艦が目標を探知計測するのにレーダーをONにする必要はなく、もって発した信号が敵サイドのレーダー基地によって捕捉されることを免れ、ステルス無人機を放出すれば即OKである。

サンクトペテルブルクで研究開発された「海鷹-10」無人機が選ばれたのは、その軍の中での出色のパフォーマンスゆえにである。この無人機は中型無人機に属し、最大行動半径は120kmである。この無人機の多機能無人操縦総合体は何機かの無人機、いくつかの情報分析処理ステーション、自動制御システム1つを包括し、かつミニ無線電子技術偵察ステーションを配備し、艦船、指揮所、火力陣地、通信基地が探知計測できる。

これらの護衛艦は多数の無人機を配備し、それぞれ2〜3機が一組で、1機は1000〜1500mの空中で偵察を行い、第2機目はやや高く、電子戦設備を搭載し、敵サイドの電子設備を制圧する。第3機目は飛行高度が4500〜5000mで、基地に向け実況放送することを担当する。

こうした無人機はいずれもビデオカメラと電子戦設備を装備し、オンラインで動画が送れ、空中で14時間飛行でき、飛行高度は5000mに達し得る。無人機は小型制御誘導あるいは非制御誘導爆弾やミサイルを用いて水上および地上目標が打撃でき、このことは小型快速艇や船舶を撃沈する助けになり、さらに大型軍艦(駆逐艦、巡洋艦、甚だしきに至っては空母)のレーダーあるいはアンテナを破壊することができる。

ロシアの軍事歴史学者のドミトリー ボージェンコフは、火砲やミサイル同様、無人機も徐々に武器システムの重要な組成部分になる、とする。

無人機を配備するため、相対的により小さい軍艦がもし基地を遠く離れても、各種各様の任務が完成できる。現在それらはレーダーを切って、密かに行動することができる。護衛艦が配備する「天王星」対艦ミサイルシステムが大型艦船を撃沈することができる。

ロシア海軍は世界で率先して無人機を採用した軍隊の1つである。現在海軍がすでに無人機を装備している西側諸国は2つしかない。アメリカとカナダである。米軍の現役無人機には2機種あり、それぞれ「スキャンイーグル」とRQ-21である。2017年5月27日、1機の「スキャンイーグル」がシリアのタルトゥス市付近でロシアの防空システムによって撃墜された。


 当然この2隻の護衛艦だけの配備に終わるとは考えられません。何度も同じことを書きますが無人機領域で問題にならないほど遅れている日本が将来航空機、戦車、機関銃を軽視して大打撃を受けた国のようになる、しかも現代の戦争は基本的に短期戦なので挽回のチャンスがない、という結果にならないか心配です。

12月27日

 ロシアの原潜関連です。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20181216/34694520_all.html#page_2


ロシア第5世代原潜、あるいは近く登場か:ステルス性能を向上 あるいは極超音速武器を配備か

核心の提示:ロシア海軍司令のウラジミール ケロリョフ上将は、第5世代原潜の創新は潜水艦の騒音低下性、ステルス性、水中自動遊弋時間の延長の上に体現される、とした。

参考情報ネット12月16日の報道 外国メディアは、ロシア海軍総司令のウラジミール ケロリョフ上将は14日、第5世代原潜の研究開発作業は進行中であると宣言した、とする。

ロシアの「情報報」ウェブサイト12月14日の報道は、彼はロシア潜水艦部隊成立60周年を記念する歴史学術会議で上述の情報を明らかにした、とする。彼は、60年来、ロシアの学者、設計師と潜水艦製造者は唯一無二の歴史的過程を通過し、「潜水艦製造業の最も優良な伝統を継承しまた発揚し、第4世代を生産でき、かつ第5世代原潜の研究開発を展開している」と指摘する。

資料画像:ロシア第5世代原潜のハスキー級の模型

彼は、新世代戦略原潜は防御でも進攻でも、いずれも極めて高い作戦実力水準を持ち、近い時期のうちにもう海上戦略部隊の中核力量になれる、と強調する。

紅星テレビ局の報道によれば、ロシア海軍部隊の未来の潜水艦は多機能になり、全世界の大洋のいかなる場所でも非常に広範な任務が執行できる。

またロシアの「情報報」ウェブサイト12月14日の報道によれば、軍事専門家アレクセイ リェンコフは「情報報」のインタビューを受け、ロシア第一陣の第5世代原潜の登場時期および性能に対し展望を行った。

この前ロシア海軍総司令ケロリョフは、第5世代ミサイル原潜は極めて高い作戦実力水準を持ち、近い時期内にもう海上戦略部隊の重要な威嚇力量になれる、と指摘した。(頑住吉注:流れがおかしく、これは元々はキャプションでしょう。)

リェンコフは説明し次のように語った。「我が国が現在すでに装備する第4世代原潜、すなわち北風の神級と白蝋樹級であるが、それらは今後20年内海軍の需要を満足させることができる。問題はその数量がどれだけか、および遠洋艦隊の中でいかにしてそれらが排兵布陣を行うかだけである。」

これと同時に、海軍はより旧型の潜水艦を徐々に交換することになる。

彼は次のようにも言った。「海軍において、攻撃の実力の上でバランスを維持し、特に北極を含む大洋の中でロシアの国家利益を防衛するため、我々は新型潜水艦力量を作り出す必要がある。私は、第一陣の第5世代潜水艦は5年後に続々登場すると考える。」

彼の見たところ、新世代潜水艦の具体的技術パラメータと搭載する設備などの内容は、近い時期内に公開するのは不可能である。だが彼は、創新は潜水艦の騒音低下性、ステルス性、水中自動遊弋時間の延長の上に体現されると信じる。

彼は次のように強調する。「私は重点は潜水艦の速度に置かれる可能性が高いと考える。これには迅速にミサイル発射区域、陣地位置あるいはパトロール区域に入ること、行進の隠蔽性とエネルギー節約性を含む。第4世代潜水艦に比べ、上述の方面の進歩は第5世代潜水艦が最低のエネルギー消耗をもって任務区域内に到達することを確保することになる。」

彼は分析し、第5世代潜水艦はあるいは新たなレーダー装置を使用するかもしれない、と語る。

彼はさらに次のように言及する。「革新性はメインエンジンの最適化グレードアップと関係がある可能性が高い。ロシアは核反応炉方面、特に高速中性子技術を基礎とする反応炉で、すでに世界をリードしている。周知のように、我が国の速度が最も速い潜水艦であるハスキーが使用するのはこの種の反応炉だが、騒音が非常に大きく、事故発生率も比較的高い。今、関連の技術は日増しに完備されている。」

リェンコフは予測し次のように語る。新たな潜水艦はあるいは極超音速武器を配備するかもしれず、「私が指しているのは現在研究開発および試験段階にある『ジルコン』対艦巡航ミサイルで、それに対し改良を行い、第5世代潜水艦への配備に適するようにさせることができる」


 アメリカの原潜の進歩に関してはあまり報道がありませんが、性能差はどうなるんでしょうか。また静音性では通常潜水艦より不利だとか、いや改善されているとか言われますが実際どうなんでしょうかね。

12月28日

 トルコ・パキスタン関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2018-12-21/doc-ihqhqcir9021934.shtml


鉄の盟友パキスタン、武直-10を拒絶しトルコのT129はそれにもかかわらず供給断絶 ミル-35に頼って体面を繕うしかない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「12月4日、ロシアヘリ社は正式にパキスタンに向け4機のミル-35M武装ヘリを引き渡した。」)

以前に宣揚されたトルコのT-129はすでにパキスタンとは無縁になったようである。原因は何か? ごく簡単で、他ならぬアメリカとトルコの関係の不断の悪化に他ならない。アメリカ方面は正式にその本土の会社がトルコに向けCTS800ターボシャフトエンジンを提供するのを停止するよう意向を伝えた。この性能が先進的なターボシャフトエンジンは現在トルコが装備するT-129武装ヘリと試験飛行中のT-625汎用ヘリの唯一の動力であるだけでなく、パキスタンが購入するT-129も同様にこのエンジンを採用するはずだった。

周知のように、去年パキスタンは正式にトルコとT-129武装ヘリの購入契約を締結して以後、我が国の武直-10の初めての輸出の試みを完全に終わらせた。政治方面の要素の他、CTS800ターボシャフトエンジンに頼ってT-129武装ヘリがもたらす素晴らしい性能もパキスタン方面が比較的重視した点だった。

トルコのT-129武装ヘリはイタリアのアグスタ社が出品するA-129武装ヘリのトルコバージョンである。A-129武装ヘリはヨーロッパ初の自主設計、製造された武装ヘリで、国際的になかなかのブランドを持ち、甚だしきに至っては当時我が国もかつてこの武装ヘリを実地調査したことがある。トルコのT-129はA-129の輸出型(国際版A-129とも呼ぶ)を基礎に改良してできた。A-129に比べ、T-129は出力がより高いCTS800ターボシャフトエンジンに換装している。このエンジンは1台あたりの出力が1362軸馬力で、重量増加以後のT-129のために充足した動力を提供している。エンジンを換装した他、T-129はさらにより先進的な航空電子システムおよび全く新しい5枚羽ローターシステムに換装し、全体性能をA-129に比べさらに一歩の向上があったと言えるようにさせ、出力がより高いエンジンおよび比較的軽い機体重量(空虚重量はたった2.5トン少々)に頼って、T-129に比較的素晴らしい飛行データを持たせ、これは当初武直-10を打ち負かした1つの重要な原因でもあった。そしてこの一切全ての功はアメリカ人の製造するCTS800ターボシャフトエンジンに帰す必要がある。

だが今回アメリカは決意を固めトルコに向けCTS800ターボシャフトエンジンを提供するのを停止した。このことは直ちにトルコをまずい情況に陥らせ、現在トルコで現役のT-129はまだかろうじて間に合うが、パキスタンが購入するT-129は新しく生産する必要があり、エンジンがなくては、良い嫁も米なくしては炊き難し、と言うべきである。また現在の状況から見て、トルコがその他のエンジンの機種に換装したいというのも比較的困難で、現在世界にトルコにエンジンを提供できるのはアメリカの他にはヨーロッパしか残らず、アメリカ方面の圧力が介在し、ヨーロッパがトルコにエンジンを提供できるか否かは非常に語り難い。もしイタリア方面に行って協議しても何の結果も出せず、結局のところイタリア自ら装備するA-129のエンジンもイギリスのロールスロイスが提供したものなのである。まさにこのような現実の情況ゆえに、トルコは少し前ターボシャフトエンジンを自主研究開発しようと宣言し、かつこのエンジンのためにTS1400の名を与えた。これはこのエンジンの出力を1400軸馬力に到達させたいと思ったのかもしれない。しかし重要なカギたる問題は、ターボシャフトエンジンというこの種の高度先端設備に向け、現在のトルコの航空工業能力をもって研究開発しようというのはまさに夢物語(頑住吉注:直訳すればアラビアンナイト)だということにある。当時我が国が武直-10とセットにするために研究開発した渦軸-9エンジンも数年の難関攻略を経てやっと最終的に研究開発に成功したのであり、現在のトルコの技量とでは差があまりにも大きい。

当然この件でトルコは決して最もまずい立場ではなく、最もまずいものにはパキスタンが属するに違いない。当初パキスタンが武装へリを購入した時、まさにアメリカがいかなる機種の武装ヘリの提供も拒絶したため、だからこそパキスタンはその他の国が生産した武装ヘリを考慮し始めたのである。しかも当初我が国は3機の武直-10を提供してパキスタンに無料で試用させただけでなく、しかも価格の上でもある程度保留し、誠意に満ち満ちていたと言うべきである。しかし最終的にパキスタンはそれにもかかわらずトルコの組み立て工場が出品したT-129を選択した。

今T-129武装ヘリはエンジンが原因で供給が断絶し、すでに生産は困難で、出力がより高い国産エンジンを装備した武直-10Eは、性能がすでにT-129武装ヘリを超えており、パキスタンはもうすぐ死ぬほど後悔するものと見積もられる。


 武直ー10は中国が初めて作った専用武装ヘリで、実戦のプルーフの経ておらず、ロシア製が買えたならそれでいいような気もしますが。

12月29日

 ロシア・ウクライナ関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2018-12-19/doc-ihqhqcir8206396.shtml


ウクライナ、S-300部隊を見せつけロシア軍を震え上がらせようと望む それにもかかわらず内情を暴露

最近、クリミア周辺のロシア軍が不断に増強する航空打撃力量に対応するため、ウクライナ軍はクリミアと海を隔てて向かい合うオデッサ地域の防空配備を調整しかつ強化し、現地のウクライナ市民も何度もウクライナ軍のS-300防空システムが頻繁に移動を行うのを撮影している。12月15日、ウクライナ軍はわざわざS-300部隊の高解像度の訓練宣伝フィルムを出して国民を鼓舞し、かつロシア軍に対し威嚇を行った。だがフィルムはなかなか素晴らしく撮影されていたが、実際上の威嚇力はそれにもかかわらずいくらもなく、何故ならそれがウクライナ軍が現在用いるS-300の技術状態とバージョンの情況が相当に古いことを暴露したからで、しかもそれにもかかわらずこれは現在ウクライナ軍が持ち出せる最も良い防空装備なのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ウクライナ軍のS-300」)

宣伝フィルムが見せる状況から見て、ウクライナ軍が装備するS-300は初期のS-300P系列防空システムの中で、5P85S輸送発射車を使用するS-300PSシステムで、これは1982年にソ連軍への就役に入り始めた初期のS-300PTの改良型で、全体性能は我が軍が1990年代に輸入したS-300PMUに相当するが、現在それぞれの主要強国の防空システムと比べると、それはやはり非常に時代遅れである。下のキャプチャー画像からは非常に鮮明に見られるが、それが配備する遠距離捜索レーダーはやはり旧式の36D6Mである。このレーダーの最大探知計測距離は360kmで、115kmの距離で高度1000mを飛行する1平方mのRCS(レーダー反射断面積)の目標を発見する能力を持つ。ウクライナは近年すでにこのレーダーの近代化改良型を登場させ、かつそれを成功裏にベトナムに輸出しているが、今回の宣伝フィルムが見せた操作室内の状況から見て、ウクライナ軍が自ら使用するレーダーは依然グレードアップされていない旧バージョンである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「36D6Mレーダー」 「グレードアップされていない」)

また、発射車上のミサイル発射筒のディテールからは、ウクライナ軍のこのS-300PSが使用するのはやはり比較的古い5V55R迎撃弾だということが見て取れ、このミサイルはより古い5V55KDに比べれば進歩があり、最大射程は75kmから90kmに向上し、制御誘導方式も単純な無線電信指令からレーダーセミアクティブ(TVM制御誘導を使用しているとする資料もある)まで進化しているが、S-300PMが使用を開始した48N6迎撃弾に比べると、射程、抗妨害能力などの方面においてやはり少なからず劣っており、それとセットにされている火力コントロール照射レーダーも30N6初期バージョンで、やはり12発のミサイルを同時に制御誘導し6つの目標が攻撃できるが、情報化の程度はやはり後の30N6E1/E2に及ばない。また、陣地の配置方面で、ウクライナ軍には「鎧甲」ミサイル/砲合一近接防御システムがないため、少数の「ニードル」式携帯ミサイルを用いてこうしたS-300のために近距離防空をするしかなく、このことは敵サイドの空対地ミサイルの攻撃に直面した時にも、相当に不利である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「側面と底部の強化リブはこれが5V55R迎撃弾だと証明している」 「30N6初期型」)

ロシア軍がクリミアに配備する4個大隊のS-400に比べ、ウクライナ軍のオデッサ地域におけるこうしたS-300PSは性能的に古いだけでなく、しかもさらに完備された空情報体系の支えが欠けている。ウクライナ軍には早期警戒機といったような空中探知計測の節目となるポイントがないだけでなく、しかも海岸レーダー基地さえも多くは年久しく古くなっており、このためもしウクライナ防空部隊が単に自らに頼ってロシア軍に対抗しようとするなら、結果は非常にひどいものになる可能性がある。また、ロシア軍自身も現在依然少なからぬS-300PSを装備し、このため彼らのこのシステムに対抗する熟知度はウクライナ軍の下ではない。もし攻撃を発動する必要があれば、ロシア人はこれに照準を合わせた性質の電子制圧を行うことが完全にできる。このような装備が単一方向に透明な状況下で対抗しようとし、ウクライナの防空部隊がもし知恵を絞らなければ、非常に悲劇となるだろう。(作者の署名:電波震長空)


 ロシアはウクライナの手の内をほぼ完全に知っており、ウクライナは分裂以後に発達したS-400などの新兵器の情報を充分に持たないわけで、単独では不利は避けられないというわけでしょう。ただし現在のウクライナには西側の支持もありますからね。

12月30日

 台湾関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/china/2018-12-24/doc-ihmutuee2065779.shtml


台湾の最新の世論調査:6割を超える被調査者が九二共通認識を支持 緑営の票田も例外ではない

韓国瑜は九合一選挙で「九二共通認識」支持を高らかに叫び、多数の民衆の肯定を獲得した。人民が両岸関係の雪解け、繁栄の再現に期待していることがはっきり分かる。(画像のソース:台湾「中時電子報」)

中国台湾ネット12月24日の情報 台湾の「中国時報」の報道によれば、准高雄市長(頑住吉注:副市長みたいなもんでしょうか、ちょっとわかりません)の韓国瑜は選挙戦中に「九二共通認識」(頑住吉注:一言でいえば「一つの中国」を認めるということです)の支持を高らかに叫び、多数の民衆の肯定を獲得し、民衆が両岸関係の増進に期待していることをはっきり示した。「旺旺中時媒体集団」の最新の世論調査によれば、6割を超える台湾民衆が「九二共通認識」を基礎に両岸関係を発展させることに賛成し、かつどの各年齢層でも、「六大都市」全て過半数が「九二共通認識」を支持し、中間派の選挙民でも賛成者が多かった。中南部地域は過去緑営(頑住吉注:独立色が比較的強い民進党を中心とする陣営)の票田と考えられていたが、今回の世論調査から見て、中彰投でも高屏地域でも、「九二共通認識」に賛成する民衆はいずれも6割を超え、北北基(頑住吉注:台北市、新北市、基隆市を合わせた名称)に比べさらに高かった。

報道は、韓国瑜は今回の「九合一」選挙(頑住吉注:統一地方選挙に近いものらしいです)の中で「貨出的去、人進的来」(頑住吉注:大陸への輸出拡大、観光客受け入れの拡大でしょうか)のスローガンを打ち出し、短時間内に元々「寝ていても選挙に勝つだろう」と予期されていた民進党候補者の陳其邁を打倒し、民衆が両岸関係の回復、正常な往来に期待していることをはっきり示した。台湾旅行協会は昨日(23日)、22日に台湾に赴いた大陸の旅行客はすでに9000人余りまで増加し、これは去年見られることは少なかったピークの人数で、「九二共通認識」がもし人の波をもたらすことができれば、当然実現支持だ、と指摘した。

旺旺中時集団が12月19日から20日までApolloに委託して行った最新の世論調査では、民衆に「『九二共通認識』を基礎に両岸関係を発展させることに賛成か不賛成か」質問したが、結果は61.1%が「賛成」、25.9%が「不賛成」を表明し、別の13%の民衆が態度未表明なことをはっきり示した。

各年齢層の「九二共通認識」賛成の民衆は全て過半数で、このうち40歳から59歳までの壮年グループの賛成の比率が最高で、68%に達し、70歳以上のグループの賛成の比率が最低で、それでも50.7%の支持があった。

注意に値するのは、過去「太陽花学運」(頑住吉注:大陸との自由貿易拡大に反対する学生運動)の時期に最も両岸の往来不支持と考えられていた20〜29歳の若者グループも、過半数が「九二共通認識」を支持し、52.1%であり、反対者はたった33.8%だったことである。教育程度の比較的高い者の賛成の比率も比較的高く、高校、大学あるいは大学院以上のグループが「九二共通認識」を支持する比率はいずれも65%以上で、中小学校以下のグループの支持者は5割に満たなかったが、賛成の民衆はそれでも不賛成の民衆に比べ10%以上多かった。

政党の傾向から見ると、国民党・民進党支持者の反応は両極端で、国民党支持者グループの「九二共通認識」を基礎に両岸関係を発展させることへの賛成者は89.6%に達した。民進党支持者の不賛成者は67.5%だったが、賛成者も28.4%いた。中立やその他の政党傾向では、46.5%が「九二共通認識」を支持し、不賛成の29.5%に比べ17%多かった。

「六大都市」の中では、「九二共通認識」に賛成する民衆は全て過半数で、このうち桃竹苗(頑住吉注:桃園市、新竹市、新竹県、苗栗県を合わせた名称)の支持度が71.2%とトップに位置し、北北基は56%、中南部地域は過去民進党陣営の票田と考えられていたが、今回の世論調査から見て、中彰投(頑住吉注:台中市、彰化県、南投県を合わせた名称)でも高屏地域でも、「九二共通認識」に賛成する民衆は全て6割を超え、北北基に比べさらに高かった。

今回の世論調査の有効サンプルは1009人で、95%の信頼度の下で、サンプル抽出誤差はプラスマイナス3.1%である。(中国台湾ネット  李寧)


 まあしかし相手の大陸は民主的な選挙も公正な世論調査もできない体制なわけで、関係を深めたいのは経済的な実利からのことですし、おそらく台湾の体制を実際に見る人が増えれば大陸の体制に不満を持つ人も増えるだろうとの期待もあるのでは。





















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