コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその319

4月4日

 中国の早期警戒機関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190314/35430289_all.html#page_1


中国自主研究開発の新型早期警戒機空警-3000 空警-2000に比べどういった改良があるのか?

空警-2000は中国空軍の大型早期警戒機で、就役期間はすでに10年を超え、装備更新世代交代の角度から見て、新世代国産早期警戒機はすでに研究開発中のはずで、まさに外界が推測するように、新型早期警戒機の名は空警-3000をもって命名される可能性が高い。

早期警戒機は実はプラットフォーム+レーダーの組み合わせであり、空警-3000のプラットフォームは、当然空警-2000と同じではないだろう。イリューシン-76というこの選択肢があるだけでなく、今中国の軍用の運-20、あるいは民間用のC919がいずれも空警-3000に使用可能なプラットフォームである。

運-20を例にすると、それは200トン級の大型軍用輸送機で、搭載重量とサイズ・規模は全く疑いなくより多くの設備と人員を配置する需要を満足させられる。だがもし国外の大型旅客機と対比するならば、それにはまだいくつかの暫時あまり理想的でない場所がある可能性を発見することができる。確かにその搭載重量は非常に大きく、50トン前後に達するが、早期警戒機に改装する時、実際上このように大きな搭載重量は必要ない。もし改良設計をしないと、50トンの搭載重量の要求に照らして設計された機全体構造重量は非常に大きな一部分が余計となり、こうした余計な重量は深刻に燃料を食い、航続時間に影響するだろう。

振り返って国産商用大型機C919はと見れば状況は異なる。その全体性能はボーイング-737に相当し、最大離陸重量は100トン級前後で、実際上中型機であり、トン数の上で運ー20とはいささかの距離が開いている。だが搭載プラットフォームとして運ー20に比べ「ちょっと小さい」ことは必ずしも欠点だろうか? そうではない!

現代の電子技術設備は日増しに小型化し、すでにアンテナ面積増加によってレーダーの探知計測威力を向上させる必要はない。メディアの公開の報道によれば、我が国の早期警戒機の父である王小謨院士およびそのチームはすでに成功裏にいわゆるデジタルアレイレーダー技術の難関を攻略し、「小さな飛行機、大きな威力」を可能とさせた。

伝統的なアクティブフェイズドアレイレーダーは充分高い周波数の発射信号を生じさせるため、次々に周波数変更を行うことが必須で、電気回路は多く、複雑度が高く、信頼性も相対的により低い。だがデジタル化レーダーは直接デジタルの方式をもって一定の周波数の発射信号を生じさせ、多くの複雑な電気回路を省き、重量を大幅に軽減し、体積を大幅に縮小する。言い換えれば、現在「ちょっと小さい」飛行機が「ちょっと小さい」アンテナを搭載することは、必ずしも「ちょっと大きい」飛行機が搭載する「ちょっと大きい」アンテナに比べ威力が小さいわけではない。つまり、もし同様に早期警戒機として発展するとして、C919と運ー20のレーダーの威力が接近することは全くあり得る。だがC919は重量が軽いがゆえにより経済的優勢を有する。


 表題から想像される内容とは違い全くの予想、希望的観測ですね。

4月5日

 ロシア海軍関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-03-23/doc-ihtxyzsk9838740.shtml


ロシアが新たな戦闘艦を研究開発 どうにか052Dに比べより大きな軍艦を建造しようとする だが依然20年立ち後れ

ロシアの「タス社」3月20日の報道によれば、ロシアはすでに新世代の22350M型護衛艦の研究開発開始を計画しており、この護衛艦はロシアの報道によればその排水量が7000トンにも達し、48発の巡航ミサイルを搭載できる。改良前の22350は最多で48の垂直発射装置しかなく、16発のクラブミサイルしか搭載できなかった。現在のロシア軍に対して言えば、この戦闘艦は間違いなく充分に先進的だが、いつ製造できるかこそが問題である。現在のロシアはずっと技術問題の根本的な解決が非常に難しく、すなわち大型戦闘艦の動力システムと打撃能力不足の問題であり、ロシアの電子技術と動力技術は現在すでに以前に遠く及ばないものになっている。

技術問題を解決したければ外力に頼るしかなく、結局のところ22350の時でさえずっと国外から導入した技術に依存していたのであって、その自ら生産する装備は今に至るも動力問題が徹底して解決されていない。しかも7000トン級の戦闘艦を建造する難度は5000トン級と同じレベルではない。正常な状況下では、1隻の7000トン級の戦闘艦は少なくとも6万馬力前後の動力を必要とし、すなわちおよそ45〜50兆ワットの出力で、全世界の大多数の航行速度が30ノットに達する7000トン級戦闘艦は全てこのような出力のエンジンを採用しており、戦闘艦の作戦能力と反応速度を保障するためには、絶対多数の状況下で、駆逐艦さえもガスタービンエンジンを使用するが、全世界に20兆ワット以上の大出力軍用ガスタービンエンジンを製造できる国はまだ5カ国に満たず、その中には当然ロシアは含まれず、ロシアの大型戦闘艦の大多数はウクライナのガスタービンエンジンを使用している。

5000トン級の戦闘艦は2台の12〜15兆ワットのエンジンしか必要とせずそれで即OKで、甚だしきに至ってはディーゼルエンジンを採用しても作戦能力は保証できる。4セットの6〜7兆ワットのディーゼルエンジンも同様に作戦能力が保障でき、この種のガスタービンが製造できる国はやはり少なからずある。同様にロシアは含まれないが、ロシアは必要な状況下ではやはりエンジン増加の方式を利用して作戦能力が保証できる。だがひとたび戦闘艦が7000トン級に到達すれば、もはやこの種の方式を用いることは非常に難しくなる。しかも48発の巡航ミサイルはもう1つの問題をもたらすだろう。それは戦闘艦の内部環境に対し極めて大きな影響があることに他ならない。大多数の戦闘艦は内部空間を保証するため、実際上決してあまり多くの大寸法の垂直発射装置を装備しない。例えばアメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦は96の垂直発射装置を持つが、巡航ミサイルが発射できるのはたった32だけである。このため一般にアーレイ・バーク級が搭載する巡航ミサイルの数は32発で、ロシアがもし1隻の7000トン級の戦闘艦上に48の大型垂直発射装置を装備しようとすれば、決して不可能ではないが、きっと戦闘艦の作戦能力に影響するだろう。

ロシアのこの種の小さな船に大きな砲を担がせる行為はすでに初めてのものではない。例えばその2000トン級の21356型はその他の国の4000トン級戦闘艦を超える武器を装備した。だがこの7000トン級の戦闘艦は現在見たところ、実際上の装備配置は9000トン級ないし1万トン級と等しく、この種のモニター艦に似たような戦闘艦は間違いなくロシア軍の作戦能力を向上させるが、実はロシアの海外配備能力を弱める。現在のロシアに対して言えば、大型戦闘艦は必須だが、短時間内にロシアは最多でもこの種の戦闘艦を建造して戦闘力を保証することしかできず、どの方面から考慮しても、ロシアがこの種の戦闘艦を製造することさえ飲鴆止渇(頑住吉注:毒水を飲んで渇きをいやす、転じて後の災いを顧みず急場しのぎをする)で、これはロシアのやむを得ざる選択でもあり、何故ならこれは米軍に正面から対抗するのに必須だからである。(作者の署名:小鷹説科技)


 この分だと艦員の居住性もだいぶ犠牲になりそうな感じですね。

4月6日

 インド・パキスタン関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-03-21/doc-ihtxyzsk9195494.shtml


インド空母が国境まで迫る パキスタンは手をつかねて無策? 梟竜がこのミサイルを搭載すれば再度功を立てることが可能

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インド空母が殺気に満ちてパキスタン海岸に接近」)

インド・パキスタンの緊張した関係がエスカレートする背景の下、インドは最近声明を発表し、インドはすでにカギとなる重要な海軍装備(「チャンドラグプタ」号空母および原潜を含む)を作戦警戒に投入していると称した。インド海軍は、「海軍の主要な作戦部隊‥‥は全て迅速に演習から作戦配備模式に移行済みである。」と称する。「インド教徒報」ウェブサイト19日の報道によれば、今回の配備はインド海軍で規模が最大の軍事演習である2019年戦区クラス戦備演習の期間にあたり、あらゆる演習参加艦艇は迅速に軍事配備に転じている。だがインドのなす防御の準備は決してパキスタンの行動を基礎とはせず、インドがより心配するのは「インドのインド洋に対する影響力を中国が抑止すること」である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドが対外購入した空母と原潜が演習現場に出現」)

インド・パキスタン衝突に関心ある人は皆知っているが、パキスタンが2機のインド実戦機を撃墜し国境衝突の勝利を取得した後、インドは唯一の空母「チャンドラグプタ」号をすぐにを応答システムをシャットアウトして密かに出航させた。当時、ある分析はこれはインドが海上からパキスタンを威嚇し、もって空中での対抗の中で失った面子を取り戻すのに便とすることを欲しているのだと考えた。何故なら現在のインド・パキスタンの軍事力量の対比について見れば、空母と原潜を持つインド海軍の実力はパキスタン海軍を圧倒するに足りるからである。インド海軍はTROPEX 2019演習を宣言し、これもごくはっきりとパキスタンに対応する合同演習で、しかも演習海域もパキスタン海岸に非常に近く、ちょうど米軍の常習的な空母戦闘群を使用しての威嚇のようである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドのパキスタンに対する筋肉の見せつけは意外にも暗に中国をまっすぐ指している」)

ならば、今回のTROPEX 2019演習でインド海軍は全部でどういった艦・機を出動させたのか? インド海軍の今回の大型演習はアラビア海北部海域で行われ、演習参加兵力はほとんどインド海軍の財産の大半で、その中には「チャンドラグプタ」号空母戦闘群、「チャクラ-2」および「アリハント」号原潜、「デリー」級駆逐艦、「コルカタ」級駆逐艦、「シヴァリク」級護衛艦など60隻あまりの艦と、P-8II対潜哨戒機を含む80機近い実戦機が含まれる、とされる。インド海軍は今回の演習の主旨は「明確かつ断固とした」情報を発することにあり、「パキスタンの海上領域におけるいかなる冒険的行為をも威嚇しまた挫折させることだ」、とする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタンは中国が製造するC-602対艦ミサイルを装備する」)

インドの深刻な挑発に対し、パキスタンも軍事的な移動が頻繁で、18日パキスタン空軍は多数の実戦機を出動させて高速道路上で発着訓練を行った。しかも、パキスタンは対空母作戦力量も持ち、これには輸入した陸上基地C-602遠距離対艦ミサイルが含まれ、さらにFC-1戦闘機の搭載に供することのできるCM-400AKG空中発射対艦ミサイルがある。前者は海岸防御に供することができ、後者はアラビア海でインド空母を打撃する能力を持つ。パキスタンはFC-1「梟竜」戦闘機が高速道路上で発着するシーンを公開していないが、全く疑いなくこの戦闘機はすでにCM-400AKGを搭載してパキスタンの南部沿海区域に配備されている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「梟竜がCM-400AKGミサイルを搭載すれば空母を撃沈することができる」)

分析は次のように考える。インド・パキスタンの衝突は本来両国間のことだが、インドは習慣的に中国を巻き込む。まさにインドの軍事専門家が言うように、「パキスタンに対し、我々は少しも心配していない。我の実力は彼らをはるかに超え、完全にコントロール可能だ。パキスタンは中国がインドを抑止する道具であり、中国はパキスタンのために武器を提供するだろう。このためインドの目標は実際には中国である。」 現在、インドのパキスタンに対する海上の非常に大きな威嚇は、中国・パキスタン両国に、次の一歩でパキスタンは対艦弾道ミサイル技術の開発を考慮する必要が生じたと注意を促すはずである。ほどなく、「鉄の盟友パキスタン版東風-17」が登場するかもしれない! (作者の署名:軍評陳光文)


 空母が撃沈されれば影響が大きすぎるので双方ともそういう結果にはならないよう自制すると思いますけど。

4月7日

 インド・パキスタン空戦関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20190402/35571613_all.html#page_1


パキスタン軍が口を緩める:もはやF-16戦闘機が対インド空戦に参加したことを否認しない

パキスタン毎日時報は4月2日、パキスタン軍スポークスマンは言い方を変え、もはやパキスタンのF-16戦闘機が2月27日のインドとの空戦に参加した可能性があるとの説を否認しなくなった、と報道した。

パキスタン軍スポークスマンのカブールが当日発表した声明は次のように言っている。「2機のインド実戦機が実効支配ラインを飛び越えてきた時、パキスタン空軍によって撃墜された。これがF-16か、それともJF-17が2機のインド機を撃墜したのか、これは重大事とは無関係である。」

声明は次のように強調する。「もし当時F-16戦闘機が使用されていても‥‥パキスタンもいかなる機種の実戦機でも選択使用(自身を防衛)でき、甚だしきに至ってはF-16も使用でき‥‥パキスタンはその合法的な自衛の中でいかなる武器を使用する権利も留保する。」

声明は再度、インド方面はパキスタン戦闘機を撃墜していないと強調した。

先月、パキスタン軍スポークスマンのカブールは国際的メディアのインタビューを受けた時、インドの「パキスタンは2月27日にアメリカが製造したF-16を使用してインド機を撃墜した」ことに関する説を否認していた。


 ロッキード・マーティンとは話がついたということでしょうか。対インドには使用できない、ということになればせっかくの高い戦闘機の抑止力がないですしね。

 ロシアの無人機関連です。

https://military.china.com/news2/569/20190331/35555221_all.html#page_1


ロシア、散弾銃を装備した攻撃型無人機を研究開発

ロシア連邦知的財産権局が3月12日に公示した情報によれば、機内に散弾銃をはめ込んだ無人機を批准した。現地メディアC4ISRNETの報道を引用すると、この新型無人迎撃航空機は「テイルシッター無人機」(tail-sitting drone)で、Vertical Take-Off and Landing類型に帰納され、垂直上昇しかつ水平飛行できることを意味している。その全幅は10フィートに達し、重量は約50ポンドで、天候条件によって決まるが最高で40分間飛行できる。

C4ISRNETの報道は、この無人迎撃設備はセミオートショットガンを使用して敵サイドの無人機に対し攻撃を発起し、それを撃墜する。現在この無人機のパテントはすでにAlmaz-Anteyに授権され、これはロシア国内の国有国防企業で、過去何年かの間ずっと無人機を設計してきた。

C4ISRNETのインタビューを受けた時、ロシア海軍分析センターの顧問であるサミュエル ベンデットは次のように言った。「このCUAS無人機は敵の無人機を打撃する多くの技術と設計の規範に符合する。ロシア軍は地上において一連の電子および動力学的方法によって無人機に対抗する他、空中の打撃も非常に重要であると考えている。このためこの小銃を装備した無人機はCarnivora(ロシアが以前開発した迎撃攻撃型無人機)cUAS無人機に加入することになるだろう。


 最後の部分何を言ってるのかよく分かりませんが、あまり高度な技術は必要としなさそうですし面白いアイデアですね。敵の無人機を攻撃する以外にもいろいろ使えそうです。ミサイルを搭載した無人機よりはるかにコストが低いでしょうし。

4月8日

 ロシアの小火器関連です。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190403/35577709_all.html#page_1


ロシアのAK-12小銃が高温試験を通過 ロシアメディア、その信頼性を盛んに賞賛

最近、ロシアのカラシニコフグループは多種の新鋭武器を登場させ、国際的な軍事工業産業や世論界の広範な関心を引き起こしている。この会社の製品を宣伝するため、ロシアの紅星テレビ局はわざわざ特定テーマ記録フィルムを制作し、その最新型のAK-12アサルトライフルに対し紹介を行った。

ロシアメディアが発表した動画がはっきり示すところによれば、AK-12小銃は記録フィルムの中で多項目の極端な条件の試験を受けており、この小銃の良好な性能と信頼性を見せつけている。その中で最も人の注目を引く試験はこの小銃の耐熱性に対し行われた審査である。試験中、ロシアの紅星テレビ局の試験人員は火炎の温度が1000度を超え得るトーチを手に持ち、AK-12小銃のバレルに対し数秒持続する高温でのあぶりを行い、バレルが赤熱させられるまでに至ってやっと終わった。その後、試験人員はバレル全体が赤くなった小銃をそのまま持ち上げ、遠からぬところの標的に対し射撃を行った。結果として、AK-12小銃は依然正常に使用できることをはっきり示した。

資料画像:ロシア軍試験人員がトーチを使用してAK-12小銃のバレルをあぶる。(ロシアの紅星テレビ局のキャプチャー画像)

資料画像:ロシア軍の試験人員があぶった後のAK-12小銃を使用して射撃する。銃口炎がはっきり見える。(ロシアの紅星テレビ局のキャプチャー画像) (頑住吉注:試験したのがテレビ局の人か軍の人かはこの際どうでもいいと思いますけど画像の順番逆ですよね)

ロシアメディアは次のように考える。この試験は比較的高い危険性を持ち、トーチが生じさせる火炎は温度が極めて高いので、バレルはあぶる過程の中でねじ曲がり変形する可能性がある。もし冷却処理を経ずすぐに発砲したら、バレルはそのまま断裂するあるいは爆裂する可能性がある。だがAK-12小銃は成功裏にこの「地獄の」試験を通過し、この小銃が「世界で最も信頼できる小銃の1つ」の美名に恥じないことを意味している。

またロシアの「現代銃器」ウェブサイトが発表した情報がはっきり示すところによれば、AK-12はカラシニコフグループがロシア軍現役部隊がAK銃器ファミリーを使用した時に遭遇するよく見られる欠陥を捜索収集し、かつそれに対し改良を行ってできた新型アサルトライフルである。2014年12月、ロシア国防省はAK-12が国家試験をパスし、AK-74アサルトライフルと交換される選択肢たる銃器機種の1つとなったことを宣言した。後続の改良を経た後、この新鋭小銃は未来のロシア軍の主力兵個人武器となる可能性がある。


 やや複雑化しているとはいえ信頼性は高いままということでしょうか。しかしAKの基本設計自体が古いのはどうしようもないと思いますが。

4月11日

 インド関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/2019-03-29/doc-ihtxyzsm1637460.shtml


インド、第4番目に対衛星技術を掌握 中国の低軌道衛星に対する脅威になり得るか否か

メイド イン インドというと、皆はあえて褒めることはしないかもしれない。インドをけなしたいわけではないが、インド自主製造の武器装備は問題が絶えないか、はるかかなたでいつになるか分からないかである。だがインド人のもう1つの特徴は、ハイテンションを好むことである。例えば最近インド首相のモーディはハイテンションで対衛星試験を成功裏に行い、インドはこのため米ロ中に続く第4番目にこの技術を掌握した国ともなった、と宣言した。世界第4になったことを、モーディはやはり非常に喜んでいる。

インド首相のモーディはその後演説を行い、演説の中でこれまで同様各種の言葉を使用して今回の対衛星試験の成功とその非凡さを賛美した。我々は関連の報道の中から、インドは実は2012年には早くももう対衛星技術を開発する能力を具備しており、インドがこれに対し決して特に気にかけなかっただけで、その後米ロ中に対衛星技術の上での突破が絶えず、これと共にインド政府もこの領域を重視し始めたのだ、ということに気付く。

いかなる研究も容易ではないだろうが、インドの今回の試験も同様に容易ではなかった。インドはずっと非常にハイテンションで自慢しており、彼らは間違いなく世界で第4番目にこの試験を行った国である。だがこの技術を持つことは先進的となったことを決して意味しない。我々はまず今回のインドの試験の具体的状況を見てみようではないか。

モーディは試験成功を宣言する時に決してあまり多くの詳細なディテールを明らかにしなかったが、インドメディアは発掘を行っており、その中には我々が注意するに値するある重要な指標があった。それは今回の試験が撃墜したのは地面からの距離300kmの地球に近い軌道の衛星だったことに他ならない。300kmというのは何を意味しているのだろうか? 我々は中国の「吉林1号」衛星を持ち出して対比をしてみてもよい。吉林1号は商業衛星で、低軌道の静止軌道衛星で、その高度は650kmであり、それは宇宙ステーションを含む多くの衛星と比べても低い。一方インドが今回試験した高度はたった300kmである。

300kmと650kmでは大違いで、正常な対衛星攻撃高度に照らせば、少なくとも1000kmであるべきで、この基準から見て、インドの対衛星技術は単に入門したばかりでしかなく、まだ真の実戦能力はない。この点に対し、インドも内心よく分かっていると信じる。何故ならもし自らの技術をひけらかすためだけなら、この指標が明るみに出た後人に賞賛されないだけでなく、かえって嘲笑されるだろうからである。このため、非常に多くの専門家は揃って、インドのこの300kmの高度は意図的なものだと考えている。もし試験高度が高すぎれば、必然的に国際社会の非難に遭うだろう。だが300kmの高度ならそれにもかかわらず痛くもかゆくもなく、単にインドがこのような技術を有したことを示すに過ぎない。

だがもしそうなら、軍事専門家たちはさらに、インドの今回の試験のミサイルには別の深遠な哲理もあることに気付く。今回試験したミサイルはインドで現役のPDVミサイルと関係があるはずだが、PDVの射程は2000km、迎撃高度は100kmである。今回300kmの高度の衛星を打撃できたことは、PDVの性能がさらなる一歩の向上を得たことをも説明する、例えばより大きな固体燃料エンジンを配備したのだろう。ひとたびこのようになるや、PDVの体積もアメリカの「スタンダード」系列迎撃ミサイルを超え、つまりインドに対ミサイル能力の上でも一大進歩があったことをも意味している。

インドの対衛星能力はまだある程度留保されたものだが、このことは中国の低軌道衛星に対し一定の脅威を生じさせる。結局のところ中国の低軌道衛星は高度がたった650kmしかなく、インドがもし真に打撃しようとすれば、能力がないわけでももない。このためこのことは我々に注意を促しもする。我々は対衛星能力に重点を置くだけでなく、衛星の保護などの方面に対しても技量を注ぐ必要がある、と。当然、インドもわざわざ中国の衛星を攻撃しないだろう。これは戦争の挑発と違いがない。だがやはり未然に災いを防ぐ必要がある。(作者の署名:小小点兵台)


 今はまだ入門クラスかもしれませんが、今後の発展は期待できるでしょう。ただしその速度が米ロ中より速いかはちょっと分かりませんね。

4月12日

 インド・パキスタン空戦関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-03-30/doc-ihsxncvh6775162.shtml


インド、イスラエルのミサイルを用いて梟竜戦闘機を照準 それにもかかわらず味方サイドのヘリを撃墜

2月27日朝のインド・パキスタン空中衝突からすでに1ヶ月あまりが過ぎ去っている。この空中対抗の中で、インド空軍は1機のミグ-21Bis戦闘機を撃墜されただけでなく、さらにミル-17V5ヘリが混乱の中で墜落損壊し、7人の死亡がもたらされた。インド方面は最初これはパキスタン戦闘機のミサイルによって撃墜されたものだと称していたが、後に今度は機械的故障で墜落損壊したと称した。

最近消息筋の人物が明らかにしたところによれば、このヘリは混乱の中でインド自身の陸上基地対空ミサイルによって撃墜された可能性が高い。そしていくつかの証拠はインドがイスラエルから購入したMR-SAM型中近距離対空ミサイルシステムだということを指している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:インドのミル-17V5ヘリが墜落損壊」)

インドの「経済時報」(ET)の報道は、このミル-17V5ヘリはインド自らの対空ミサイルによって撃墜された可能性が極めて高いとし、この新聞はインド空軍上層部の「情報源」は、自分たちはイスラエルのミサイルに出現した可能性のある技術的故障を調査し、かつこれに対し責任を負うべき人員がいるか否かを調査しており、かつこの致命的事故を軍事法廷に提起する可能性があるとしている、とする。

我々は1ヶ月前の場面を整理してみよう。するとこのヘリが戦場に進入しかつ墜落損壊したタイミングがあまりにも「偶然」だったことに気付くだろう。現在の公開の報道によれば、インドのミグー21Bis戦闘機は27日午前10時5分にパキスタンが実効支配するカシミール一帯で撃墜された。このミグー21Bis戦闘機はパキスタン空軍の「梟竜」戦闘機を追撃するためにパキスタンが実効支配する区域に進入したものである。前日インド空軍がパキスタンの実効支配するカシミールを侵犯したことへの報復のため、パキスタン空軍戦闘機も当日の朝にインドの実効支配区域に飛行して入り打撃を行い、ミグー21Bis戦闘機は直ちに発進して作戦行動し、最終的に撃墜された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:捜索救援任務を執行していることから見て、墜落損壊したのはインド空軍のヘリに違いない。」)

我々はさらにこのヘリが墜落損壊した時間を見る。ヘリは10時10分に墜落損壊しており、インド戦闘機が撃墜された時間との差はたった5分間で、しかも上述の交戦区域であるインドの実効支配する区域内でだった。インドの「経済時報」の報道によれば、インドの対空ミサイル部隊はこの時にイスラエルから購入した対空ミサイルを発射している。

戦争の時期は非常に混乱しているもので、インド戦闘機が撃墜された後、インドの防空部隊がいち早く早期警戒レーダーから知らされた可能性がある。神経はより緊張を加え、パキスタン戦闘機の再度越境して攻撃することを恐れた。対空ミサイルはこの時きっとすでに通電状態で随時発射することもできた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:閲兵の中に出現したイスラエル製MR-SAM中距離対空ミサイルシステム。垂直発射を採用。」)

ちょうどこの時、かのミル-17V5ヘリが戦闘区域に飛行して入った。インドはこのヘリは捜索救援任務を執行していたと称する。明らかにヘリも自らの戦闘機が撃墜されたことを知っていた。だが彼らは下の対空ミサイル部隊がすでにミサイルを空中に照準していることは決して知らなかった。ただ人を不可解にさせるのは、すでに両国が開戦したと知っていた以上、何故ヘリ上の敵味方識別装置がONになっていなかったのか? である。あるいは本当にメディアが言うようにミサイルが故障して敵味方識別信号を無視したのだろうか?

明らかに、対空ミサイル部隊のレーダー上に突然出現したこの低空目標に対する第一の反応は、これはパキスタンの無人機が攻撃後の損害評価をしに来たのだと思う、というものだった可能性がある。ヘリの敵味方識別装置がONになっていなかった、またあるいは航空兵と対空ミサイル部隊との間の情報に落差があった可能性を加えると、対空ミサイル部隊にこれはパキスタンの目標だと思わせ、その後ミサイルを発射した可能性がある。この本来は再度侵入したパキスタンの「梟竜」戦闘機を打撃しようとしたイスラエルのミサイルは地上を離れ、全く知らないミル-17V5ヘリに向かって撃ち込まれ、瞬間的にそれを撃墜した!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:インドメディアは、ヘリを撃墜したのはまさにこの垂直発射の対空ミサイルだと考える」)

だがインドの「経済時報」の「消息筋の人物」の言い方によれば、このミサイルは深刻に目標を逸れた。当時空中には確かにさらにパキスタン実戦機あるいは無人機がいたが、混乱した戦闘区域の中で、このミサイルは自らのヘリを注視したのかもしれない。だが確定できるのは、この価値1700万アメリカドルのヘリにいかなる技術的故障も出現していなかったことで、これはインドが最近導入した飛行機で、設備も比較的新しかった。

インドの「経済時報」が言うところのイスラエルの対空ミサイルはインドが新たに買ったMR-SAMミサイルである。インドは最近イスラエル航空宇宙工業社から価値20億アメリカドルのMR-SAM(中距離対空ミサイル)システムとLR-SAM(遠距離対空ミサイル)システムを輸入した。このうち、インド陸軍が獲得したのは陸上ベースのMR-SAMミサイルで、インド海軍が獲得したのは海上ベースのMR-SAMミサイルだった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:インドにはもう一種類射程30kmのQR-SAMミサイルがある。だがまだ研究開発段階にあるため、カシミールには配備されていないはずである。」)

このミサイルは著名なイスラエルの「バラク」-8ミサイルの陸上ベースバージョンで、同型のミサイルを使用し、最大速度はマッハ2、最大射程は70km、垂直発射を採用する。MR-SAMシステムはアクティブフェイズドアレイレーダーを使用し、360度全方向カバーの探知計測能力を具備する。ミサイルはアクティブレーダー制御誘導と双方向データリンクを使用し、垂直発射システムの使用を加え、非常に強い多目標交戦能力を持つ。この対空ミサイルが1機の全く知らないヘリに対応するのは非常に軽いことと言うべきである。

当然、現在インド空軍は決して誤射事件を認めていない。だが我々は、インドメディアが最初のひとしきりの賛美の声から、インド空軍の作戦能力への懐疑に転向し始めているのを見出すことができる! あるいはこの事件は最終的にごく厚い政治的利益の取引というベールの後ろに隠されるかもしれない。だが我々に、1ヶ月前に勃発した空戦に対しまた新たな認識を持たせる! (作者の署名:虹摂庫爾斯克)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:捕虜にされたインド飛行員は民族の英雄となったが、このヘリ上の7名のインド機クルー人員はそれにもかかわらず彼らの名を知る人はいない。」)


 当初の記事ではヘリもパキスタン戦闘機が撃墜したもので、パキスタン軍の練度の高さの証明だとする記事もありましたが。いずれにしてもインド軍の能力を疑わせますね。



















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