コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその322

4月29日

 F-35墜落関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-04-25/doc-ihvhiqax4915985.shtml


F-35の墜落損壊は不思議なことではない:品質検査人員に資格なし 「一目見て」もう合格

日本の航空自衛隊のF-35A戦闘機が海に墜落した後、全事情は決して関連の方面が思ったように簡単に「翻篇」となってはいない。(頑住吉注:ページをめくる、転じて悪いことは忘れて再出発、といった意味らしいです)

政界と公衆の巨大な圧力に迫られて、日本の防衛省はやむを得ずすでにまた最近の衆議院会議上で関連の文書を公開した。航空自衛隊の使用記録を根拠にして見ると、事故を起こしたF-35A戦闘機自体過去にかつて2回の深刻な事故ゆえに緊急着陸が迫られた記録があっただけでなく、同一ロットの別の4機のF-35Aも5回類似の危険な状況を発生させたことがあった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は滑走中の初の日本国産組み立てのF-35A戦闘機。海に墜落した飛行機はまさにこの機である。」)

当然、F-35A戦闘機の故障が頻出する現状がひとたび公表を経るや、ほとんど直ちに日本の政界に大騒ぎが巻き起こった。いわくF-35Aは「欠陥品」だ、ないし日本は「欠陥品」の戦闘機を購入すべきではない、性能に欠陥があるF-35A(147機)の大量購入は安倍政権がアメリカに金を送るものだなどの論調が揃って密集して出現し始めている。

だが否認し得ないのは、ほとんど全世界にあまねく分布する多くのF-35使用国の中で、目下日本の手中のF-35Aだけにこのような状態が頻発しており、また突然連絡が失われ続いて墜落損壊する悪性の事故の発生も初めての遭遇だということである。このように乱暴に咎をF-35自体に直接押し付ける、この種のやり方は明らかに公平適切ではない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はアメリカ空軍の『エレファントウォーク』するF-35A戦闘機群。この機はすでに世界を範囲として広く応用されている。」)

日本の航空自衛隊のF-35A戦闘機の頻発する故障それ自体から話を始めると、それらのうち戦闘機の油圧/液圧および冷却システムを指し示していないものは1つもなく、こうした故障はその他の国の同型戦闘機にはいまだ全く聞いたことがない。事実、緊急着陸の危険な情況が出現したことのあるF-35A戦闘機の中で、墜落損壊したAX-5号機を含め、5機の飛行機のうち4機がいずれも三菱重工愛知小牧南工場で総組み立てされて引き渡されたものである。言い換えれば、まず日本航空工業の生産、組み立ておよび維持保護というサイクルの上で作られた「因」があり、その後だからこそ日本の航空自衛隊のF-35Aの事故頻発という「果」がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は岐阜県上空で共同訓練する日本の航空自衛隊のF-15JとF-35A戦闘機。」)

偶然にも、まさに航空自衛隊のF-35Aが事故を起こした当日のやや早い時間に、日本のF-35Aのエンジン製造および維持保護を担当する日本のIHIがやっとニュース発表会を開き、かつ同社の長期にわたる品質管理問題のために公開で謝罪した。一連の懈怠の後、IHIの品質検査体系はすでにほとんど「おざなり」に身を落とし、非常に多くの部分は甚だしきに至っては資格を持たない人員が「一目見て」もう合格させており、きわめて敷衍し得る性質を持っている。

日本のF-35Aに関する波風が拡大するのと共に、圧力に迫られて行われる調査は矛先を必ずやF-35の日本での組み立て、維持保護体系に向け、甚だしきに至っては全日本航空工業の深部をえぐることさえ不可避だろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像はIHIがF-35戦闘機のエンジン生産ライン設立のために制作した宣伝材料。」)

だが問題は、日本航空工業自体の基礎の脆弱さにあり、「深部をえぐる」ことにも耐えられないことにある。

具体的に言えば、2010年以後日本航空業が設計および製造した製品ほとんど全て顧客の歓心を得ることができていない。例えばC-2輸送機/P-1対潜機は外見は良いが中身はダメで、防衛省によって愛想を尽かされ、国外顧客も揃って興味を感じていない。例えばOH-1偵察ヘリがエンジン故障ゆえに一気に4、5年飛行停止され、自衛隊に「使える機がなく」させた。全く疑問ないのは、こうしたスキャンダルの中で、F-35Aは最高の単機価格などの要素をもって最大の関心を獲得し、したがって日本航空工業に深刻な外部圧力をもたらすことが必定だということである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は三菱重工愛知小万記南工場で試験飛行する『心神』検証機」)

事実、以前日本の防衛省が第2陣のF-35戦闘機の購入を決定した時、防衛省方面も「コストを考慮」を理由に国産組み立て機を放棄し、アメリカからの直接購入に改め、今ではこの決定には「質の要素」が作用果たした面があったと言わざるを得ない。要するに、日本が自ら組み立てを行ったF-35Aに故障が頻発した後、日本の政界が上下をあげて国内航空業界に向け注ぎ込んできた金銭などの資源はどんどん少なくなっていくだけだろう、ありそうにないことを言葉巧みに吹聴するXF9エンジン、次世代戦闘機と基本全て実効不能な絵に描いた餅に身を落とすだろう。この一切の帰結は全て日本人の自業自得である。(作者の署名:利刃軍事 利刃/TONE)


 おそらく当たっていない部分も多いと思うんですが全くの的外れでしょうか。少なくとも当たっていない部分も含めて多くの中国人に説得力を持つでしょう。

4月30日

 無人機が普及すれば対抗策も必要になるわけで。

https://mil.news.sina.com.cn/2019-04-26/doc-ihvhiqax5212915.shtml


ロシア軍、新型対無人機武器を研究開発 敵の小型飛行機を妨害、迎撃できる

無人機がどんどん多く現代の戦場に運用されるのと共に、各国の軍隊は対無人機技術に対してもより多くの関心を注いでいる。かつてシリアの戦場で何度もテロ分子が操縦する小型無人飛行機の襲撃に遭遇したロシア軍は、最近少なからぬその脅威に対応する妙案を思いついた。

ロシアの紅星テレビ局ウェブサイト4月21日の報道が言うところによれば、最新の「軍事検閲」という番組の中で、ロシア軍事工業技術人員が多種の新型対無人機技術をデモンストレーションした。ロシア軍が購入したばかりの「駆虫器」電子総合システムがこの回の番組の中で初めてお目見えした。このシステムは地上無線電子・電子戦総合作戦システムで、主旨は飛行中の小型無人機に対し偵察と無線電信遮断/信号隔絶を行い、敵サイドの小型無人機の活動を打撃することにある。

番組のビデオは、「駆虫器」システムが外形が銃器に似た電子武器を含み、兵個人によって手で持って操作できることをはっきり示している。この武器は視距離内を飛行する敵サイドの無人機に対しロックオンを行い、妨害信号を発射することによってそれと地上のコントロールステーションとの連絡を阻害して絶ち、したがってそれを地上に強制着陸させる、あるいは「ハイジャック」し、したがって敵の無人機を失効させる。試験は、この武器は携帯と操作に便利で、超低空飛行する小型飛行機を打撃する効率が比較的高く、比較的良い実用性を持つことをはっきり示している。

また、番組の中ではさらにあだ名が「飛ぶ網」の簡易対無人機装備がデモンストレーションされた。この装備は簡単な網と小型無人機からなる。使用時は、ロシア軍無人機は網を機体下方に吊し、すでにロシア軍によって偵察された敵サイドの無人機と行き違い、網を用いて空中でキャッチして停止させ、かつ敵の無人機を「捕捉」し、したがって迎撃効果を達成する。このシステムのコストは低廉で、組み立ての難度は低く、それにもかかわらず小型無人機迎撃行動の中で不思議なほどの効力を生じさせることができる。ロシアが研究開発した上述の装備によって、未来の戦場では無人機と対抗する武器との間の勝負が必ずや激烈さの度を加えることを知ることができる。(文/マーチーフェイ)


 無人機分野で問題にならないくらい遅れている日本ですが、この分野でもそうなっていくんでしょうね。

 インドの戦闘機関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190426/35769686_all.html#page_1


インドの艦載型LCA戦闘機がまた重大な進展を獲得 試験を完了しあるいは空母に搭載か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドメディアの報道が添えた画像」 コックピットがものすごく大きく見えるのは全体が小さいからでしょうね)

【グローバルネット軍事報道】 インドの軍事ウェブサイトであるインド国防研究所(IDRW)4月25日の報道によれば、艦載型LCA「テジャス」戦闘機の原型機であるNP-1がまもなく艦載機陸上試験施設(SBTF)に行き、あるカギとなる重要試験を完成させ、これはそれがヴィックラマディヤ号空母に搭載されて試験する前の最後の試験かもしれない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ヴィックラマディヤ号。艦橋の位置は顕著な識別の特徴である」)

艦載機陸上試験施設(SBTF)はゴア州ハンザ海軍航空基地に位置し、このLCAはSBTF試験用制動フックで着陸することになる。現在この機はすでに制動フック、グレードアップ版ソフトウェア、前縁渦流制御装置(LEVCON)などに対する検査を完成させており、新たな制動フックを装備した後の飛行性能試験もすでに完成している。

報道によればインド海軍はこの試験に密接に関心を注ぎつつある。もしこの試験が成功すればMk-2計画を推進することになり、Mk-2計画はより強大なGE-F414INエンジンに換装し、したがってLCAの最大離陸重量を13.5トンから17トンまで高め、したがってより多くの武器と燃料が搭載できるようにさせる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「以前の試験の画像」)

周知のように、LCAは1983年に研究開発が開始された戦闘機で、ミグ-21に取って代わるのに用いられ、かつより多くのバージョンを派生させようとしており、インドによって高い期待が寄せられている。艦載版はかつて放棄されたとの噂があったが、今見たところ依然粘り強く研究開発されている。


 まあこれ自体がものすごく高性能の戦闘機になることはないでしょうが、経験を積んで次のステップに進むことが期待できるでしょう。

5月1日

 中国の観艦式に参加した日本を含む外国の戦闘艦に対する評価に関する記事です。

https://mil.news.sina.com.cn/china/2019-04-25/doc-ihvhiqax4914136.shtml


日韓印の中国に来た戦闘艦を細かく見る:日本の艦は実戦に密着 インドの艦は何と消防設備が欠けている

原題:艦艇の開放日、日韓印の艦上のディテールを観察する

中国海軍建軍70周年を慶祝するための多国の海軍の活動は良い出し物の連続というべきものだった。23日に行われた海上閲兵が幕を下ろしたばかりだが、24日にはもう閲兵に参加した中国と外国の戦闘艦の公衆への開放日活動を迎えた。

24日午前、青島大港三号埠頭に位置するインド、韓国、日本の艦艇が対外的に開放され、それぞれの艦艇の前にはいずれも長い列ができた。日本の「すずつき」号駆逐艦の前では、まだ艦船に乗らずにもう甲板の上から伝わってくる提示が聞こえた。参観人数が多いため、皆様スピードアップをお願いします、と。

黒色の制服を着た日本海上自衛隊メンバーの腕にはいずれも赤い腕章がつけられており、警戒、撮影など多くの職責を担っていることを表していた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「参観する人の群を誘導する日本の「すずつき」号の艦員(撮影:郭媛丹)」)

グローバル時報記者は、この三国の戦闘艦にはいずれも中国民衆のために中国語の説明が準備されていないことに気付いた。比較すると、日本の今回の公衆への開放日のための準備はより入念なものだった。韓国の艦艇のカギとなる重要部位の簡単な言葉の中国語の標識と比べ、日本サイドは艦艇の重要部位にいずれも展示パネルを準備していた。日本語と中国語の類似性ゆえに、非常に多くの民衆は文字パネルの前で足を止めて見た。「すずつき」号の速射砲と垂直発射システムの前に配された展示パネルには、詳細に速射砲の毎分の発射数、有効射程などの情報が表示されていた。同時にアメリカ製Mk-41垂直発射システムの長さ、高さ、幅などの具体的データも紹介され、かつ平面解析図が配されていた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「艦艇開放日活動に参加しに来た観衆はグループに分かれて列を作り日本の海上自衛隊のすずつき駆逐艦への参観を待った(撮影:崔萌)」)

グローバル時報記者は、韓国の「京畿」号新型護衛艦は参観者に対し非常に親密で、それぞれの参観者にカラーの説明ビラを配布し、子供を連れた民衆を見ると、韓国軍将兵はさらに艦艇のパズルを提供し「子供へのプレゼント」として贈っているのに気付いた。韓国の艦員は話をする時に中国語が非常に流暢だったが、もう少し雑談したいというのは比較的困難だった。言及しないわけにはいかないのは、韓国ドラマが国内で非常に流行しているため、大部分の参観する中国民衆が揃って韓国語を用いてこんにちはを言っていたことである。

インドの「コルカタ」号ミサイル駆逐艦に乗り込むと、昼が近いため、濃厚なカレーの匂いがしてきて、しかもあるインド艦員は頭に白いターバンを巻き、異国情緒を最も備えていた。インドの艦員は非常に紳士的態度で、参観する民衆を引き連れて船室に入る時特別に手をあげて非常に高い敷居に注意を促した。タラップを降りる時、ある中国の女性がスカートをはいていたため、インドの艦員は進んでバッグを持ち、しかも最後の段にいる時振り返って助けた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「観衆が列をなしてインド海軍最強駆逐艦コルカタ号に乗り込んで参観する。(撮影:崔萌)」)

参観者の隊伍の中の少なからぬ者は軍事の熱愛者、こうした軍艦の性能に対し掌を指すが如しの中国の軍事マニアで、一部の艦に乗り込む前の一時さらに携帯を手に持ち百度する(頑住吉注:「いわばググる、の中国版でしょう」)普通の民衆もいたが、彼らも同様に熱情度は高潮していた。

日韓印のこの3隻の軍艦は明らかにいずれも非常に中国の参観者の需要を「理解」しており、いずれも甲板上に撮影区域を設置して参観者の記念を残す願望を満足させた。

各国艦艇は開放日の時には秘密保持、管理など総合的要素を根拠に参観ルートを確定し、一般的に言うと前後の甲板と操縦室を含んだ。広い甲板の上には、艦砲、ミサイル、係船ロープがあり、軍艦が軍艦たる代表の区域で、こうした艦艇の武器装備の性能はいずれも対外的に公開されている。参観過程は非常にコンパクトだったが、艦艇の露出部位のディテールからは艦艇の管理と戦闘力の水準が見て取れた。

記者は、この三国の艦艇がいずれも各自の国の代表的意味を持つ艦艇で、その国の水上艦艇の管理模式や水準を体現し得ることに気付いた。三隻の艦艇の衛生水準はいずれも非常に高く、船室の廊下に入った後、グローバル時報記者が手を伸ばして船室内部の器材の上をそれぞれこすったが、手はいずれも非常にきれいだった。

グローバル時報記者は観察により、日本の艦艇は外表面から見てより専業化され、より近代化され、実戦に密着もしていることに気付いた。甲板上に見える消防設備の配置数量からその一端が見て取れた。記者は艦艇の甲板上にライフジャケット、各種ロープ、浮き輪、消防施設、安全ネットなどあるべきものは全て揃っており、標識ははっきりし、アクセス非常に便利なことに気付いた。消防用水のホースは甲板上に敷設され、消防ホース収納ボックスは非常に密集して配置され、このようにダメコン条件下の実際の需要により密着しており、より有効に複雑な状況に対応できる。比較すると、インドのダメコンに用いる器材は比較的少なく、主砲の後ろに配置された消防ホース収納ボックス内と消火栓周辺にはホースとノズルが見つからず、日本の艦の甲板の四方に消防器材がいっぱいに配置されているのと鮮明なコントラストを形成していた。

また、日本の艦の上で、記者は異なる機能の区域に異なる色の塗料が採用され、異なる区域には専用の名札が設置されていることに気付いた。また安全体系が非常に良くなされ、甲板の手すりの所に「危険、もたれかかるな」などの提示がマーキングされていた。このことは、日本サイドが任務執行中にどういった場所が容易に危険もたらすか、どういった場所に隠れたリスクが存在し得るかに対しより明確なことを説明し、日本の艦の管理近代化水準がより高く、より念入りでもあることも体現している。

3隻の艦艇の中で、韓国の艦艇の公衆に対する開放度が最高で、唯一の対外的に操縦室を開放した艦艇だった。一般的に言って自信があるほど、透明度が高くなる。比較すると、日本とインドの艦艇はいずれも甲板を開放しただけだった。


 過去中国が自国の兵器に自信がなくて秘密度が高かったのが自信がつくとともにいささか開放に向かっているのは事実でしょうがそれは他国に一般化できることではないでしょう。例えばアメリカがF-22を高度に秘密保持してきたのは自信がないからではないでしょうし。

5月2日

 昨日と同じテーマですがインドの艦の悪口に特化した記事です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-04-25/doc-ihvhiewr8107417.shtml


インド国産イージス艦を細かく見る:21世紀の外表上に1980年代の工程

最近、中国海軍建軍70周年を慶祝するため、インドは「コルカタ」号駆逐艦と「シャクティ」号総合補給艦を青島に来させて慶祝活動に参加し、その後また公衆に対し艦に乗り込んでの参観を開放し、誠意に満ち満ちていると言うことができる。だが、ネット仲間が撮影した画像から見て、その内部構造はそれにもかかわらず人を大いに驚愕させる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「青島に停泊するコルカタ号駆逐艦」)

「コルカタ」号はインド海軍P15A「コルカタ」級駆逐艦の第1号艦で、満載排水量7400トン、サイズは我が国の052C/Dと大差ない。この艦の外形の最も顕著な特徴は艦橋上に高々と立つ太くて大きなマストで、そこに装備されるのはイスラエルから導入した四面EL/M-2248 MF-STARアクティブフェイズドアレイレーダーである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「コルカタ艦のレーダー電子および武器システムはいずれも非常に先進的」)

このレーダーは探知計測性能は決して突出していないが、2つのメリットがそれにもかかわらず非常に魅力的である。まずレーダーとこれとセットになる設備の全システムの重量がたった9トンで、現在世界で最も軽く精巧な艦載四面アクティブフェイズドアレイレーダーということができ、まさにこうだからこそ、あんなに高い位置に置けるのでもある。次に、その識別率と雑電波に抗する能力が非常に良く、言われているところによればアメリカ製SPY-1Dより優れているだろう。こんなに多くを語り、我々は無味乾燥なデータを羅列しているのではなく、「コルカタ」号がインド海軍の主力戦闘艦であるだけでなく、世界においても、非常に先進的だということを言いたいのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この角度から見るコルカタ号は非常に近代的」)

このように先進的な戦闘艦である以上、インド海軍の中での地位は最高に重要で、ならばその建造、維持保護メンテナンスには当然さらなる優秀さが求められるべきである。しかしこの艦に乗り込んだ後、まず目に入ったのはそれにもかかわらずヘリ甲板上いっぱいの錆の跡と汚れで、その他の国の戦闘艦の整ってきれいな甲板と鮮明なコントラストを形成していた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これがコルカタ号のヘリ甲板である」 そこまで言われるほどかなとも思いますけど)

ある軍艦の維持保護メンテナンス水準は、その戦闘力と人員の精神状態を反映しており、この道理を皆分かっている。「コルカタ」号の甲板がこのように汚いのでは、もしどんなに先進的なレーダーやミサイルを装備しても、国際的に一流の戦闘艦とは評価できない。編集者は甚だしきに至っては、インドの軍艦のそれぞれの将兵は皆召使いを配し、甲板をこする力仕事さえ召使いにやらせているとの噂が本当かと疑わざるを得ない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「コルカタの機格納庫のコーナーの特写」)

ヘリ格納庫に入った後、全環境は汚、乱、劣を用いて形容でき、各種のパイプラインが外部に露出しているのは軍艦がダメコンに便利なためだが、「コルカタ」号の機格納庫内のルート選択は随意すぎ、混乱の甚だしさが目立ち、「貧民窟から出た百万長者」に酷似し、このようでは軍艦のダメコン、平和な時の維持修理に対し逆に不利である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この画像は見たところ実はまだいい方」)

提示しておくに値するのは、「コルカタ」号のヘリ格納庫内に、さらに唐突に巨大な工業用扇風機が掛けられていることである。現代のイージス艦として、その上には非常に多くの精密な電子ユニットがあり、温度や湿度に対する要求がいずれも非常に高い。このため一般に全て中央空調システムを使用してそれらの良好な状態の運行を保証する。「コルカタ」号の機格納庫内には全く無頓着に大型扇風機が1台掛けられており、艦上に空調システムがないのか、それとも空調はあるが電力供給が追いつかないのか? 人を考え込ませる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この扇風機は非常にインドの特色を有している」)

俗に来たらみな客人というが、「コルカタ」号駆逐艦の今回の訪中は、中印両国の友好的交流である。だがまさに友好的であるからこそ、我々はこの艦に問題が存在することを指摘しないわけにはいかない。中国の文化の中では、真の友達のみがやっとこのように直言してはばからない。衷心から「コルカタ」号駆逐艦がどんどん良くなり得ることを祈る。(作者の署名:鉄翼蒼穹)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遠くから見ればまだ素晴らしいが、近くで見ればお笑いである」)


 インド海軍とは海上自衛隊も交流していますが、水準は高いと言っていたはずです。ただまあ仮に逆の感想を持ってもマスコミに公然とは言えないでしょう。実態はどうなんですかね。

5月3日

 インドの艦の消火設備、ダメコンの体制が劣っているという記事を紹介したばかりですが。

https://military.china.com/critical/11139178/20190429/35790298_all.html#page_2


インドの「ヴィックラマディヤ」号空母がまた出火 今回の「災」は中国のせいにすることはできない

4月26日、インドメディアの報道によれば、現地時間の朝、インドの空母「ヴィックラマディヤ」号がカルナータカ州カバ海軍基地付近で火災を発生させているのが見られた。この火災は1名の将校の死亡、9名の兵士の負傷をもたらし、このうち5名の兵士の傷は比較的重い。

インド海軍は、死者はダメコン部隊責任者で海軍少佐のDS Chauhanであり、2012年12月24日にインド海軍に加入し、先月結婚したばかりであると言明する(頑住吉注:こんなにキャリアが浅くて少佐指揮官というのは何故なんでしょう。空母なので空軍から転属したのかとも思えますがダメコン担当ですし)。火災発生後、Chauhanは英雄的に率先して兵士を引き連れ消火作業をした。しかし、火の勢いが抑えられた時、Chauhanは火災が生じさせる煙による影響で意識を喪失し、海軍病院に送られた時にはすでに犠牲となっていた。

あるインド海軍関係者は、火災発生の原因はなお未確定だが、インド海軍はすでにこの事件に対し調査を行っている、と言明している。この前、ある報道は「ヴィックラマディヤ」号はフランス海軍と共に5月1日から5月6日まで合同演習を行うと指摘していた。今回の火災事故が関連の計画に影響するか否かは、依然確定できない。

あるインド海軍の消息筋の人物は、「ヴィックラマディヤ」号の火災はまずタービン室で発見され、その後火の勢いは蔓延し始めた、とする。火災勃発時、「ヴィックラマディヤ」号はカルナータカ海軍基地付近に停泊中で、多くの道を行き交う人やドライバーがこの空母上に濃い煙が立ち上っているのに注意したが、インド海軍安全保障人員は今消防演習を行っているところだと言明し、その後こうした一派民は道路から追い出された。

「ヴィックラマディヤ」号空母がインド海軍に引き渡される前に早くも、この艦は改造を行っている時にもうタービン室が出火する事故を発生させたことがある。2012年から2013年の航海試験中、「ヴィックラマディヤ」号の8つの蒸気タービンの中の3つが全出力作動できなくなり、ロシア方面はこのためこれはインド方面が使用を堅持した質の劣った中国国産耐火材量がもたらしたと非難し、一方インドはロシアの提供した石綿断熱材料は有毒で、ひとたび故障が出現すればタービン室に対し挽回できない事故を生じさせることになるだろうと考えた。言われているところによれば、蒸気タービン耐火材量の問題は2013年初めになってやっと解決されたが、今見たところでは決してそうではない。2016年6月、「ヴィックラマディヤ」号の汚水処理システムに維持保護を行った時、有毒ガスの漏洩事故が発生し、結果として2名の死傷がもたらされ、そのうち1名はインド海軍人員だった。

「ヴィックラマディヤ」号空母はインドがロシアから購入した中古空母で、空母に改造するのにノースデビンスク造船工場で改造を行った後インド海軍に引き渡された。ソ連時代、ノースデビンスク造船工場は原潜の建造をもって有名だったことを知る必要がある。だがノースデビンスク造船工場はそれにもかかわらず大型水上艦艇の施工経験が欠乏していた。ソ連時代、それぞれの艦船設計局と造船工場は分業が明確だった。ソ連解体後、経済的に悪化するのと共に関連の人材は流出が深刻になった。また、ソ連時代空母の大修理は主にウクライナのニコライェフ、セヴァストポリで行われ、ソ連解体後のロシア国内の空母の母港ムルマンスクとウラジオストクには空母の使用に供することのできるドックや関連施設は決してない。このため、早くもインドが「ヴィックラマディヤ」号を購入する前の改装の時期には、すでにこの空母に遅かれ早かれ問題が出るだろうことは運命付けられていたのである。

今回事故を起こしたこの空母の名「ヴィックラマディヤ」はインドの歴史の中のかつての作戦に長けたことで有名なインド国王で、その字面上の意味はおおよそ「太陽のように強大」で、このため中国語では「超日王」の別称がある。しかし、この名は願望でしかないかもしれず、その運命が多変する「ヴィックラマディヤ」号は将来においてさらに事故が絶えない可能性がある。


 一報を聞いた時はボヤだろうと思ったんですが画像を見ると相当ひどかったようですね。場合によっては鉄骨が広範囲に熱で変質して強度が低下するなどの影響もあり得るのでは。

5月4日

 「遼寧艦」関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20190424/35749394_all.html#page_2


遼寧艦のグレードアップ改造 中央テレビ記者が取材し少なからぬ変化を発見

昨日は中国人民解放軍海軍成立70周年記念日だった。昨日の午後、人民海軍は青島およびその付近空海域で、「人民海軍成立70周年慶祝海上閲兵活動」を挙行した。中国サイドの閲兵参加艦艇と飛行機には、空母遼寧艦、新型原潜、新型駆逐艦などが含まれた。

16は我が国初の空母遼寧艦の艦ナンバーである。2桁の数は訓練艦であることを意味し、「1」は大型駆逐艦を意味する。2018年8月に始まり、遼寧艦は年度の計画に照らし定例の性質の工場に戻っての維持修理改造を行った。今回の改造には全部でどういった新たな変化があったのか? 中央テレビ記者は艦に乗り込み取材した。

遼寧艦の今回の最適化改造は、主に前期の運用と訓練過程の中で発見されたいくつかの不適応な装備に照準を合わせて改造を行い、これには航空保障システム、動力システム、電力システムおよび生活保障システムなどの方面にいずれもあるいくつかの新たな変化が含まれる。

甲板の表示ラインに変化が発生

中央テレビ記者の王暁丹

今回の改造の中で、甲板上のいくつかの表示ラインにいくつかの変化が発生した。例えば発進甲板上の線は元々黄色の点線から、黄色と白互い違いの線に改められた。着艦区の滑走路の中心線は元々の白色の点線から黄色と白互い違いの線に改められた。艦橋上には新たに遼寧艦の艦ナンバー16が塗装された。こうした全ては今回の改造の中の非常に顕著ないくつかの変化である。

着艦区の制動ケーブルの材質が更新される

中央テレビ記者の王暁丹

これは着艦区に位置する制動ケーブルである。今回の改造の中で、制動ケーブルの材質が更新され、緩衝力がより強大になり、使用寿命はより長くなった。もし艦載機が着艦過程の中で、尾部フックを出すことができなかったらということで、今回の改造の中には新たな設備も増加した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「制動ネット支持架が追加される」)

海軍遼寧艦航空部門副航空長の王雪亮

これは制動ネットの支持架で、連結により、ネット支持架を制動ネットに連動して持ち上がらせ、飛行甲板に安全ネットを形成し、艦載機に緊急の状況下で制動着艦を実現させることができる。

レーダーの抗妨害能力が改良される

海軍遼寧艦作戦部門副作戦長のヤンウェイフェン

艦橋の各層には各タイプのレーダーアンテナが分布しているが、今回の改造で、レーダーの抗妨害能力が改良され、抗妨害効果は顕著に向上した。また、我々の指揮コントロールシステムも最適化改良され、ヒューマンマシンインターフェースがよりフレンドリーになり、処理能力もより強大さを加えた。

飛行指揮コントロール台の面積が増加

中央テレビ記者の王暁丹

改造の過程の中で、艦橋内の飛行指揮コントロール台の面積が外に向けて一回りの拡張展開が行われ、作業人員の作業区域がより広々さを加え、窓の面積が大きいものに変わり、視察の視野をより広くさせ、しかもさらにワイパーと加熱、除湿の機能が増加した。

システム配管の色を分ける処理

今回の改造はさらに艦体内部の多種の配管に対し色分け処理が行われ、緊急状況下で迅速に相応のシステム配管を確定するのに有利で、応急処置の効率が上がった。

動力システム、電力システムが最適化改造される

飛行甲板から下に8層行くと、遼寧艦のディープタンクに来るが、ここは空母の「心臓」部位である。

海軍遼寧艦機械電機長の張楊

これは前部機械ボイラー室で、これは動力システムの核心であり、今回の工場に戻ってのドック修理の過程の中で、我々は動力システムと電力システムに対し数十項目の最適化と改良を行い、動力システムと電力システムの運用安定性と発揮効率を極めて大きく向上させた。

軍事専門家の尹卓

遼寧艦の建造過程の中で、装備技術の角度から我々は大型、超大型艦艇を作るいくつかの規律化されたものを模索もし、異なる程度の改良があり、それを近代化された作戦の序列に入らせようとし、このため遼寧艦は就役以後海軍建設に対する全面的な牽引者で、この種の牽引作用の効果と利益は、十年、二十年以後非常にはっきり見えるだろう。


 途中「え、ワイパーなかったの?」と驚きましたが、全体的にダメコンの強化も含め実戦向けに変わっているのは確かなんでしょうね。

5月5日

 中ロ合作の大型旅客機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-04-30/doc-ihvhiqax5909494.shtml


中ロ合同研究開発のCR929大型飛行機に変事発生 ロシアサイドあるいは協力の枠組みから退出か

中国とロシアは友好的な隣国で、ここ何十年か相互の往来が頻繁で、双方はエネルギー、交通、科学技術協力プロジェクトに多くの協力プロジェクトがあり(頑住吉注:全く同じ語句の重複は原文通りです)、これには石油天然ガス、高速鉄道、飛行機、ヘリといった多種の項目を含むが、その中で中ロが協力して設計する飛行機が現在トレンドとなり、中国とロシアは38トン大型ヘリで協力し、さらに中ロ協力の超遠距離大陸間大型旅客機CR929があり、これは280名の旅客を、12000km離れた都市まで送り届けることができるものとなる。

だが最近ロシアからいくつかの情報が伝わってきて、あいにくとCR929機プロジェクトにいささかの変数をもたらしており、中ロがCR929飛行機をスムーズに完成させかつ大規模販売できるか否か、これは小さからぬ懸念である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「CR929は中国とロシアが協力する超遠距離大型ワイドボディ旅客機で、ボーイング787の代替品としてのものである」)

ロシアメディアの情報によれば、中ロはCR929の技術の上では決して大きな食い違いはなく、最大の食い違いは販売である! 2018年に中国は中国市場のあらゆるCR929機は中国サイドのパートナーによって販売され、一方ロシアと世界の市場はロシアによって担当されることを提議したが、まさにこの点がロシア人の不満を引き起こしたのである。

原因はロシア人が、今後20年内のCR929飛行機の総生産量は800機で、この期間中国市場はCR929というこのヘビー級の飛行機に対する需要量が1200機にも達し、一方ロシア市場の需要は50〜120機しかなく、もしロシア人が需要旺盛な中国市場に進入できなかったら、ロシア人はあまりにも馬鹿を見、全くそろばんに合わない、と考えていることである。

何故そろばんに合わないのか? 中国とロシアはCR929遠距離飛行機を合同で設計し、かつ合資企業を成立させ、双方それぞれ半分の資金を出した。プロジェクトの費用は初歩的に200億アメリカドルと見積もられ、このうち130億アメリカドルは飛行機の研究開発費用、一方70億アメリカドルはアフターサービスシステムの建立に用いられ、かつ顧客のために飛行機を購入する金融サービスを提供する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中ロはCR929の分業協力の上では食い違いはなく、販売の分担の上で食い違いが出現している」)

ロシアに対して言えば、中国との協力プロジェクト最大のメリットはコスト分担と、同時に巨大な中国市場に進入できることで、ここはもうすぐ世界最大の航空市場となり、これが最も重要な核心たる目標である。このためロシア人は半分の資金、そして全体レイアウトおよび空力設計を提供し、かつ構造材料、カギとなる重要システムや設備供給商の選択に関する意見を提供した。

しかも、この51%の複合材料を採用して設計された飛行機に対し、ロシア人が提出した要求は、飛行機の極めて重要な飛行コントロールシステムはロシア人によって掌握コントロールされることが必須だというもので、しかもロシア人はおよそ6000億ルーブル投資し、これは92.4億アメリカドルに相当し、ほとんどロシア国内のあらゆる飛行機プロジェクトへの投資に比べさらに多く、投資は半分、販売の主要な部分はそれにもかかわらず中国に持って行かせるわけで、ロシアは受け入れられないとしている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中ロにこのような重大プロジェクトの上での協力、食い違いが出現するのは正常なことである」)

もう1つ問題があり、これはより突出が目立つものでもあるが、どちらがCR929の飛行機機種ライセンスを獲得するか、単独でロシアかそれとも中ロ双方いずれにもあるのか、である。中国は飛行機機種ライセンスも持つことを希望し、だがロシアは自分たちのSSJ100飛行機はすでにEASA(欧州航空安全機関)の試験飛行をパスして航行適性ライセンスを取得しているが、一方中国人は経験がゼロで、現在C919旅客機はEASA航行適性認証を開始したばかりだ、としている。

ロシアは、CR929は将来、あるいは中国が一切を主導し、ロシアサイドは下請け業者として、某いくつかの業務、例えば設計、サービスあるいは某いくつかのユニットを請負うよう変わることになるかもしれないと考えている。だがこのことは極めて大きくロシアサイドの経済的負担を軽減でき、この種の構造は中ロ大型ヘリプロジェクトに比較的似ている。(作者の署名:大水)


 これに関してはロシアが協力をスタートする時点で詰めておかなかったのが悪いのでは。「全体レイアウトおよび空力設計を提供し、かつ構造材料、カギとなる重要システムや設備供給商の選択に関する意見を提供し」た後で今さら撤退してもますます損をするだけのような気が。撤退のポーズをとって中国の譲歩を引き出そうとしているのかもしれませんが中国もそのあたりは見通すでしょう。ロシアの立場なら中国国内ほどではないにせよインドに比較的大量に販売できないんですかね。
























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