コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその323

5月6日

 火災を起こしたインド空母関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20190501/35805593_all.html#page_2


インドの失火した空母はこんなにも早くもう修理が整ったのか? フランス空母と肩を並べて出動へ 鉄の盟友パキスタンに向け挑発

インド海軍は前回のオーストラリア海軍との合同軍事演習が幕を下ろしたばかりだが、フランス・インド合同軍事演習が続けて始まり、インドのこのように頻繁な海上における動作は必ずやパキスタンに小さからぬ圧力を与える。

知られているところによれば、今回の軍事演習の計画期日は5月1日に定められ、フランスのドゴール原子力空母とインドのヴィックラマディヤ号空母が同時に「バルナ」軍事演習にお目見えする。これまでの合同捜索救援のたぐいの軍事演習形式とは異なり、今回のフランス・インド合同軍事演習はダブル空母戦闘群の攻防対抗模式を採用し、真の意味での高水準対抗演習であり、この種の高度技術交流の演習模式は国際的に決して多くは見られない。その理由としてはパキスタンを威嚇し本国の士気を鼓舞する他、おそらくさらにインド海軍が装備をロシアの束縛から解くことを欲していることと関係がある。結局のところインドは近年来ロシア式海軍装備によって少なからず陥れられており、ミグ-29K艦載機の脚の故障が原因で航空作戦能力に影響しただけでなく、しかも「ヴィックラマディヤ」号の近代化グレードアップの時さらにロシアによって高額の改修費用を要求された。一方フランスの「ラファール-M」は今回の合同軍事演習で大いに威風を見せ、したがってミグ-29Kに取って代わりインド海軍の艦載機発注を手にすることが有望である。

今回の空母戦闘群の主役の1つであるフランスの「ドゴール」号空母は去年9月の大修理後からもう相当に活躍しており、今年2月地中海で挙行された「Fanal 2019」多国軍事演習、4月15日に紅海で展開された米仏合同軍事演習などにはいずれもその姿があった。今回のインド行きでも、「ドゴール」号は前倒しでインドの軍港に到着し、5月1日の演習のため準備をしている。

しかし今回の軍事演習のもう1つの主役「ヴィックラマディヤ」号の状況はいささかまずいようである。「インド時報」の報道によれば、26日「ヴィックラマディヤ」号が港に帰った後突然失火し、1名のインド海軍中佐が不幸にも殉職し、現在事故原因はなお調査中である。

あるインドメディアは、今回の事故はエンジン室の出火がもたらしたもので、2012年にロシアで試験航海していた時の火災とそっくりであるとする。だが当時の事故はかつて中国が製造した耐火レンガに咎が押し付けられ、今回もそうであるか否かは分からない。だが、空母にとって、エンジン室に着火することは疑いなく相当に致命的で、これに対しロシアの専門家は検査測定の後で明確に、「ヴィックラマディヤ」号が戦闘力を回復したければ港内で1ヶ月の時間維持修理し、それぞれの船室に対し補修を行い、同時に火災の隠れたリスクを徹底調査することが必須だとしている。だがインド軍は、空母のカギとなる重要部位は決して失火が原因であまり大きな損害に遭ってはおらず、「負傷して戦に出る」ことは問題にならず、5月1日「ヴィックラマディヤ」号は絶対に約束を破らない、と考えている。

この空母は運命が起伏に富みまた出動することは少ないが、インド海軍が今全世界の海軍強国の1つに列せられ得るのには、「ヴィックラマディヤ」号の功がなくてはならない。インド・パキスタンの緊張した情勢から見て、もしそれが欠席すれば、「バルナ」軍事演習の威嚇力は必然的に大きく割引になり、これはインド軍に「ヴィックラマディヤ」号の出陣を堅持させる重要な原因でもある。


 無理をしてまた事故がなければいいんですがね。ラファールは実際のところこの空母で運用できるんでしょうか。

5月7日

 次世代の空対空ミサイル関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-04-29/doc-ihvhiewr8884350.shtml


中国、あるいは世界初の第5世代空対空ミサイルを研究中か 殲-20改良型に装備

最近、権威あるメディアが我が国航空工業集団のミサイル武器システム某首席技術専門家、すなわち元第4世代中距離レーダーアクティブ制御誘導閃電-10型(霹靂-12)空対空ミサイル副総設計師
および第4世代赤外線成像近距離格闘空対空ミサイル(霹靂-10E)総設計師をインタビューした時、次のように明らかにした。我が国の第4世代空対空ミサイルがすでにアメリカ、ヨーロッパ、ロシアとの併走を達成し、甚だしきに至っては某いくつかの方面で後から来て上に位置するのと共に、我々がより新型の(空対空)ミサイル装備を開発する時、西側軍事大国の発展の考え方の筋道に完全に追随することはできないし、その必要もなく、外国が考え至れるものは研究してよいが、いくつかの非対称の思想を有し、いくつかの「一招制敵」(頑住吉注:一撃必殺に大筋近いようです)の大殺器を研究開発する必要もある。彼はさらに戦車を例にし、「伝統的観念の中では戦車の最も薄弱な位置はキャタピラだと考えるが、実はそうではなく、私は砲身内部だと考える。もし戦車の砲身内部に撃ち込める小型化された弾薬が研究開発できたら、戦車はすぐに作用をなくす」とした。かつ彼は、(空対空ミサイル)は戦略威嚇武器に発展し したがって「戦わずして他人を屈服させる兵法」の目的を達成できるか否か? と提示した。

上述の記者のインタビューおよび国内外の関連の公開の資料から、独立した軍事視察家は、我が国はあるいは一段と力を入れて世界初の第5世代空対空ミサイルシステムを研究開発しつつあり、2035年以後に我が軍が研究開発・生産する第6世代機と第5世代機(殲-20、殲-35)の重大改良型装備に用いるかもしれないと推測する(頑住吉注:殲ー35は殲ー31の間違いでしょうか)。現在第6世代機の発展方向はまだ五里霧中だが、航空エンジンの発展の現状を根拠に一般に考えられているのは2つの発展方向である。1つはセルフ適応可変サイクルタービンエンジンを採用した第6世代機方案で、亜音速巡航とマッハ2以下の超音速巡航能力を大幅に向上させるが、一般にマッハ3は超えない。もう1つはタービンエンジンをベースにラムジェットをコンビネーションした循環エンジンを採用した第6世代機方案で、極超音速飛行と機動能力を大幅に向上させ、マッハ6以上をもって、地面からの距離20〜40kmに達する宇宙に近い空間を極超音速飛行することができるもの。もし第1の第6世代機方案なら、第4世代空対空ミサイルを基礎に改良を行うだけでもう有効にこの飛行目標に対応できる。

一方第2の第6世代機方案を採用すれば、宇宙に近い空間の極超音速吸気式飛行機は航続距離が長く、飛行高度が高く、速度が速く、防御突破効果が良いなど突出したメリットをを持つため、現有の空対空ミサイル技術では迎撃を行うのは非常に難しい。一方例えば機載戦術レーザー武器などポテンシャルを有する新概念装備は現在依然研究開発段階にあり、短期間内に現実の防御能力を形成することは非常に難しい。しかももし装備しても殺傷距離には限りがあり、その最大の有効射程は一般に10kmを超えず、このため新世代空対空ミサイルシステムの研究開発は将来の相当長い一定の時間内、依然重要な発展方向となる。

要するに、新世代空対空ミサイルシステムは将来の極超音速構造タイプの第6世代機の主要な武器装備となる。第6世代機は飛行速度が早い、防御突破能力が強いなどの特徴を持つため、現在の制御誘導ルールを採用した空対空ミサイルシステムは有効に迎撃任務を完成するのが非常に難しい。現有の空対空ミサイルが迎撃方式の上で採用するのは後方から追尾して迎撃する原理であるが、この迎撃方法は空対空ミサイルの速度が迎撃される目標より速いことを要求する。種々の条件の制限により、新世代空対空ミサイルは大気圏内でより高い飛行速度をもって第6世代機というこの種の極超音速目標を後方から追尾して迎撃するのは技術上比較的実現し難く、新たなミサイル制御誘導ルールの採用が必須である。だが第6世代機にも1つ明確な欠点がある。第5世代機との比較で言えば、ラムジェットエンジンの空気取り入れ口の設計の制限ゆえに、それが極超音速飛行時に大仰角機動をできないようにさせ、この時の飛行では使用可能な過負荷が比較的低く、一般に4〜5Gの値の重力加速度を超えない。さもないとラムジェットエンジンは容易にフレームアウトし、あるいは危険なサージング状態に入る。

一方空対空ミサイルの最大G値は60〜100Gの重力加速度に達し得、迎撃弾が第6世代機の機動性と敏捷性よりはるかに高い優勢を発揮することによって、もし空対空ミサイルの速度が迎撃目標と等しいあるいはやや低くても、正面迎撃や側面打撃の方式を採用すれば有効な迎撃が行える。軍事視察家は大胆に推測する。第5世代空対空ミサイルの作戦構想は以下の如しである。宇宙基地赤外線早期警戒衛星は第6世代機が極超音速飛行している時に遠距離で目標として発見し、しかる後に位置情報を指揮センターや我が方の空中パトロールを行う第6世代戦闘機に伝達し、指揮センターは追跡予測計算結果を根拠に迎撃範囲内の我が方の第6世代機に作戦命令を下達し、我が方の第6世代機は上級の指令に接した後、指定の位置で第5世代空対空ミサイルを発射し、初期制御誘導加速を経て再々速度に達し、かつ迎撃平面に到達する。

距離が目標から数十kmのところで、自身のレーダーあるいは赤外線光電子システムを使用して目標をロックオンし、ホーミング制御誘導を採用して迎撃弾を目標との適した距離まで誘導し、距離が目標から数十mの時、迎撃弾は誘導システムをシャットアウトし、状態を凍結し、最も近い距離まで飛行すると戦闘部が爆発し、有効に第6世代機目標を損傷させる。第5世代空対空ミサイルの作戦効果を充分に発揮させるため、さらなる一歩の改良を経た後、第6世代機が有効に迎撃できるだけでなく、さらに上昇段階にある弾道ミサイル、第5世代戦闘機やその重大改良型、および極超音速の宇宙に近い空間の巡航ミサイルなど高性能作戦目標が有効に迎撃でき、したがって未来の我が軍装備に必要不可欠な「切り札」となる。(作者の署名:高科技前沿観察)


 明らかにされていないだけでその他の国も次世代空対空ミサイルを開発中だという可能性も高いでしょうが。

5月8日

 インド・パキスタン空戦関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-04-30/doc-ihvhiqax6038789.shtml


「梟竜」がインドのスホーイ-30MKIを撃墜した証拠は非常に確か? 画像は人為的な捏造

インド・パキスタン空戦が過ぎ去ってすでにまるまる2ヶ月となるが、各種各様の原因により、2月27日に南アジア上空で発生したかの空戦は、外界に言わせれば依然謎のような存在で、インド・パキスタンの公式情報が出されるまで、あらゆる分析は全て単なる推測に過ぎず、かの日カシミール上空で一体何機の飛行機が落ちたのか、また誰が誰を撃墜したのか、誰にも分からないし、ましてや何らのいわゆる「確たる証拠」も存在しない。しかし遺憾なのは、時今日に至り、我々がまだ時々いくつかの「開局一張図」(頑住吉注:ネットスラングで、どこから探してきたのかも分からない1枚の画像に頼ってメディアが報道内容を捏造する、といった意味らしいです)式の「インド・パキスタン空戦に関する確たる証拠」を見ることができ、読めば実に人を不快にさせることである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「赤丸は一部のメディアが引用するいわゆる「梟竜」戦闘機が吹きつけ塗装したスホーイ-30MKIの撃墜マークで、まさに知能指数への挑戦である」)

上のこの画像は、平時軍事に関心を持つ読者はここ2日非常に多くの回数見たはずで、この画像は最近頻繁に一部の個人メディアの文章の中に出現し、こうした文章は往々にして「梟竜XX、インドのスホーイ-30撃墜を実証」云々の表題を配し、読むと非常に心にインパクトがある。しかし筆者が各位に言いたいのは、この画像は水準の拙劣なPS作品(頑住吉注:フォトショップでしょう)であって、ああいった完全にこの画像に基づいて展開された分析の文章にも、当然全く事実の根拠がない、ということである。

実際のところ軍事常識をいささか有している人なら、上の画像を見た第一の感覚は揃ってあまり同意できないというもので、ましてや元凶たる者がさらにわざわざ線の太い赤丸を用いてスホーイ-30MKI撃墜マークを囲んでいるからなおさらで、おそらくこの人は注意が至らなかったのだろう。この画像のどこが不正確なのか? もし我々が参照物を探して対比してみれば、この撃墜マークの寸法は飛行員の頭に比べさらに大きいだろうことに気付くだろう。こんなに大きな撃墜マークは道理を言えば50m離れても見ることができ、見れば見るほど読者の知能指数の前では完敗だと思う。あえて問うが誰の撃墜マークがこんなにハイテンションに塗られるだろうか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「オリジナル画像はここ(画像のソース:Airliners.net 撮影者Awais Lali)」)

限られた画像を見た経験に頼るならば、筆者はこのPS作品にはきっとオリジナル画像があると思い、そこで少し手を動かして探してみると、すぐに上のこの原作を探し出した。機ナンバーは、これはパキスタン空軍第16中隊(「黒豹」中隊)の「梟竜」で、完全な機ナンバーは15-210だということをはっきり示している。「黒豹」中隊は間違いなくインド・パキスタン実効支配ライン付近に配備され、参戦した可能性もある。だがPSの作者は故意にその機ナンバーを抹消し、他人に機ナンバーを根拠にしてオリジナル画像を探し当て、すぐにしっぺがえしさせたくなかったようである。しかしスマート画像認識技術の面前では、こうした全ては言及するにも値しない取るに足りない小細工である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「撃墜マークの正しい塗装方法は画像が示すが如く、非常に小さい(F-22を撃墜したアメリカ海軍のF/A-18E戦闘機)」)

空戦の中で撃墜の戦績を取得した戦闘機が(たとえ友軍機であっても)、撃墜された実戦機の図案をコックピット前方に塗装するやり方は間違いなくあり、これは各国空軍に通用するやり方である。飛行員にとってこれは一種の名誉で、その他の飛行員に対しても前進の動力と言える。だが全世界を縦覧して、まだどの国の空軍も撃墜マークを飛行員の頭に比べさらに大きく塗装したものはない。もしパキスタンが本当にインドのスホーイ-30MKI戦闘機を撃墜しても、撃墜マークをインド飛餅(頑住吉注:パーパドとかいうインドの食べ物ですが日本では馴染みがなくここではピザとかお好み焼きとかをイメージすればいいのでは)のようなサイズに塗装する理由はない。最後に、さらに各位同業者に画像を見て話をする時はもう少し慎重であり、読者の知能指数に完敗しないでほしいとお願いする。(作者の署名:軍机図)


 こうあってほしいという願望が画像を加工させ、それを信じたいという人が多かったから広まったんでしょうね。

5月9日

 中ロの通常潜水艦関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-05/doc-ihvhiqax6685081.shtml


中国の039B潜水艦の静音技術はいかにしてキロ級を逆に超越したのか こうした新たな設備に頼って

予定の計画に照らし、中ロ両国の海軍は期間6日の「海上連合-2019」合同海上軍事演習の幕を今日下ろした。これは「海上連合」系列演習が2012年に始まって以来第10回目の演習で、演習の常態化と同時に実戦に密着し、中ロ両国海軍いずれの戦闘力向上に対しても大いに益がある。

注意に値するのは、中ロ両国海軍の発展と演習科目の深入りと共に、演習はすでに常態化しているが、我々はそれでも毎回の演習でいくつかのハイライトを探し出せるということである。例えば今回の「海上連合-2019」で、ロシア軍は珍しく「キロ」級潜水艦を中国の門前まで来させた。今日、北国防務は「キロ」級潜水艦の現状および中国の潜水艦との違いを語ってみる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国に来て軍事演習に参加したロシア太平洋艦隊の「キロ」級潜水艦」)

「キロ」級潜水艦は現在世界で就役規模最大の通常潜水艦の1つで、現在60隻近い「キロ」級がロシア、中国、インド、アルジェリア、イランおよびベトナムなどの国で就役しており(ルーマニア、ポーランドも装備しているがいずれも動けない状態にある)、いずれも主力である。「キロ」級の量産は依然継続しているため、遠くない将来それは209型潜水艦を超越して全世界で就役数最多の通常潜水艦ともなる。

中国海軍は「キロ」級のベテランユーザーと称するに堪え、「キロ」級の877型と636型という二大系列はいずれも中国海軍で就役している。中国は相次いで合計12隻の「キロ」級潜水艦を導入した。「キロ」級も、それとセットになる武器(例えば「クラブ」ミサイル)の導入も、いずれも我が潜水艦および艦載武器の研究開発のために非常に重大な参考の意義があった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「鷹撃-18対艦ミサイルの出現は『キロ』級潜水艦導入のおかげである」)

中国が導入した12隻の「キロ」級は数量は見たところ多くはないが、全体の稼働率が総体的に高かったため、非常に長い一定の時間中国海軍は「事実上」、作戦可能な「キロ」級を持つこと最多の国だった。ロシア軍は現在「キロ」級を持つこと中国に比べはるかに多いが、2010年以前、多くの887型「キロ」級が維持保護、グレードアップされておらず、636.3型「キロ」級は就役しておらず、ロシア軍で真に用いることのできる「キロ」級は決して多くなかった。

現在、ロシア軍の中には全部で6隻の、2014〜2016年の間に集中的に就役した全く新しい636.3型「キロ」級潜水艦、15隻の1982〜1992年の間に就役した877型「キロ」級(その中の2隻は事実上すでに廃棄され、2隻は維持保護あるいはグレードアップ中で、11隻だけが戦備状態にある)がある。このうち6隻の636.3型は黒海艦隊に隷属し、6隻の877型は太平洋艦隊に隷属し、2つの艦隊が装備する「キロ」級の規模は同等だが、ロシア軍はすでに太平洋艦隊のために6隻の636.3型を追加購入しており、太平洋艦隊は将来ロシア海軍で通常潜水艦を装備すること最多の艦隊となる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「新世代の『ラダ』が大任に堪え難い背景の下、ロシア海軍は636.3型『キロ』級の購入により海軍戦力を保持するしかない。」)

「キロ」級潜水艦の生命は依然継続しており、それは今後の非常に長い一定の時間依然中国、ロシア、インドなど大国海軍の主力、および国際潜水艦市場の有力な争奪者だということができる。これは決して偶然ではなく、「キロ」級自体間違いなく最適化され非常に素晴らしい水中プラットフォームで、その騒音水準は低く、空間が大きくて良好なグレードアップのポテンシャルを持ち、この2点はそれを就役して40年近くの後、依然旺盛な生命力を見せつけさせている。

だが否認し得ないのは、「キロ」級が現在すでにこれまでのようにずば抜けてはいないということである。一方においては、ロシア軍事工業がいくつかの通常潜水艦の核心技術(例えばAIP動力)領域において国際的潮流に追いつけておらず、客観的に「キロ」級のグレードアップの余地を制限している。もう一方では、「キロ」級はゆっくりと老化してもおり、当時の「大洋のブラックホール」も今では「平々凡々」さが目立っている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「039B型潜水艦が最適化の後で静音技術が『キロ』級に先んじているのは決して不可思議ではない」)

中国の通常潜水艦総設計師はこの前にかつて、中国の最新の通常潜水艦の静音水準はすでに「キロ」級を超えている、とした。

039Bが「キロ」級に比べ静か? ちょっと聞くとあるいはいささか不可思議に思うかもしれない。だが細かく考えれば決して不思議ではない。前述のように、「キロ」級は結局のところ40年あまり前の産物であり、その「大洋のブラックホール」の称号が褒めすぎか否かはしばらく論じないでおくが、40年後の今日に後輩によって超越されてもこれはもはや正常なことに過ぎない。

ここである問題がもたらされる。039Bがすでに「キロ」級に比べ静かである以上、ならば中国は何年か前に何故またロシアと「アムール」級潜水艦を合同研究開発するという考えを起こしたのか? 実はこれは難なく理解され、何千何万の潜水艦を造ったロシアは結局のところまだそれなりの優性を持っているのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『キロ』級は本質の上ではやはり何十年前の産物だが、もし『アムール』によっていくつかの新たな理念が獲得できたらやはり素晴らしいことである」)

ロシアは潜水艦の研究開発の上での工程経験が中国に比べはるかに豊富で、やはり「キロ」級を例にするが、公開されている情報から見て、039B型潜水艦の静音技術が「キロ」級に先んじ得ているのは、非常に大きな程度上例えば減震フロートなどの騒音軽減技術の応用のおかげである。こうした技術は良いが、決して騒音軽減の全部にはなり得ない。何故ならものの増加は結局のところ「加法」で、騒音軽減のもう一つの方面はいかにして潜水艦の全体消費電力を下げるか、いかにして各種設備のレイアウトをうまく最適化し、全体消費電力を下げるかにあり、そしてこうしたことはまさにロシアが工程経験によって累積した巨大な優勢なのである。(作者の署名:北国防務)


 現時点でAIP技術が遅れているというのはかなり致命的ではないかと思うんですが、例えば中国はステルス性が劣るとされるスホーイ-57には見向きもしていないようで、これは潜水艦分野では中国とロシアの基礎的な技術レベルの差が全体的にまだ相対的に大きいということなんでしょうかね。

5月10日

 055型駆逐艦関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-05/doc-ihvhiewr9870402.shtml


055大型駆逐艦の垂直発射装置、1つの穴に4つのミサイルの能力を具備へ 防空能力はアメリカのイージス艦を超える

作者の署名:兵工科技

アメリカ海軍の実力は世界第一位で、アメリカメディアはその他の国の海軍に対しずっと上から下を見下げる優越感を有している。しかし、今この優越感はそれにもかかわらず中国の055大型駆逐艦によって打破される! アメリカメディア隔月刊「国家利益」が発表した最新の評論が言うところによれば、中国の055艦は少なくとも112のミサイル垂直発射ユニットを持ち、アメリカ海軍で戦力が最強の水上艦艇「タイコンデロガ」級巡洋艦の弾薬搭載量と同等で、総合戦力は太平洋地域のその他のいかなる水上艦艇の火力をも超越している!

055大型駆逐艦第1号艦の進水後、非常に多くのメディアはそれを中国海軍の全能の艦で、対艦、防空、対潜、対地攻撃など各方面の作戦任務を併せ配慮できると称している。作戦のあらゆる方面が備わっているとはいえ、実際には突出した重点の置かれた問題もあり、全く疑いなく、055艦の優先作戦方向は防空であり、以下編集者は一組のデータを用いて皆とこの話題をおしゃべりしよう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:2017年6月28日、中国の万トン大型駆逐艦第1号艦が江南造船工場で正式に進水した」)

中国海軍には現在「遼寧」号空母が就役しており、第2隻目はすでに完成、進水しまもなく引き渡される。一方空母の帯刀の護衛としての大型ミサイル駆逐艦であるが、現在中国海軍にすでにあるのは052C、Dミサイル駆逐艦であり、総合戦力には非常に大きな向上があったが、トン数が比較的小さいことに苦しめられ、弾薬搭載量はずっと上がっていかない。052Cを例にすると、全部で48ユニットの「海紅旗-9」対空ミサイルを有し、たとえ052Dが使用する新型冷熱兼用垂直発射ユニットを使用しても、弾薬搭載量は64ユニットまで増加するだけで、アメリカの「アーレイ・バーク」級駆逐艦の96発射ユニットには遠く及ばず、アメリカの「タイコンデロガ」級巡洋艦の122の発射ユニットと比べれば差はさらにかけ離れる。

今アメリカ人が承認する言い方に照らせば、中国の055大型駆逐艦には112の垂直発射ユニットがあり、ミサイル弾薬搭載量を極めて大きく向上させ、より余裕をもって各種ミサイルの弾薬搭載量を分配でき、少なくとも90発以上の遠距離区域対空ミサイルが搭載でき、飽和攻撃に抵抗反撃する能力が極めて大きく向上している。甚だしきに至っては、単に区域防空作戦能力だけから語れば、1隻の055でもう2隻の052C、Dの基準に到達あるいは超越し、「アーレイ・バーク」級駆逐艦を完全に超越し、すでに「タイコンデロガ」級巡洋艦のミサイル武備戦力とごく接近しているということができる。

055大型駆逐艦の区域防空能力を例にすると、外界は主力機種は「海紅旗-9B」遠距離対空ミサイル、すなわち「海紅旗」-9の改良型だと考えている。作戦性能は極めて大きな向上を獲得しており、言われているところによれば射程は200kmまで延長され、最低射撃高度も海をかすめるように飛行する対艦ミサイルの迎撃を満足させられる基準に到達し、主に単一の艦あるいは艦艇の艦隊の区域防空作戦任務を担い、反応速度が速い、始動時間が短い、複雑な電磁環境下での抗妨害能力が強いなどの特徴を持つ。また、新型垂直発射装置はさらに射程が70kmまで延長された「紅旗」-16B中距離対空ミサイルが発射できる。

「海紅旗-9B」と「紅旗」-16Bというこの2種の現役中遠距離対空ミサイルの他、新型垂直発射システムは寸法が拡大されたため、「1つの穴に4つのミサイル」の装填能力も持ち、アメリカの「改良型シースパロー」ESSMミサイルに似た新型中近距離対空ミサイルを発射し、対ミサイル防空に用いることができる。現在、新型ミサイルの具体的状況は暫時はっきりしないが、近年の珠海航空展の展示状況から見て、PL-12中距離空対空ミサイル(輸出型はSD-10、地対空型はDK-10)を改良した艦対空ミサイルと「紅旗」-17地対空ミサイル(輸出型はFM-3000)の艦対空型がいずれも未来の中国版ESSMになる可能性があり、射程は50km前後に到達することになり、一定程度上「紅旗」-16Bを代替し、かつ「1つの穴に4つのミサイル」のレイアウトはさらに一歩ミサイルの弾薬搭載量を向上させる。

近接防御方面では、055大型駆逐艦の艦橋の前には1130近接防御システムが装備され、海軍の中では「万発砲」と呼ばれ、つまり発射速度が毎分1万発以上に達するということである。055大型駆逐艦が進水した時装備していた1130近接防御システムには独立したレーダーや光電子設備は決して装備されていなかった。これは進水の非常に大きな振動が光電子設備を損壊させることを恐れて装備しなかったに違いなく、独立した視察照準を放棄したのではない。何故なら戦闘艦の最後の命を保つ武器として、「万発砲」は独立した照準設備を有することが必須であり、それでこそ艦艇がその他の感知設備が損壊した後、近接防御システムがこれと共に失効することが防止できるからである。また、ヘリ格納庫の上にはさらに24ユニットの「紅旗」-10近距離対ミサイル対空ミサイルが装備され、超音速対艦ミサイルを含む各種ミサイルに対し末端迎撃が行える。ヘリ格納庫両側の4セットの多砲身多用途妨害ロケットランチャーもステルス処理され、来襲するミサイルに対しパッシブ妨害が行える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:1130近接防御砲はすでに730近接防御砲に徐々に取って代わり、海軍主力艦の標準装備となり、海軍の中で『万発砲』と呼ばれている」)

055艦は垂直発射ユニットのミサイルの数量でもミサイルの種類でも顕著な向上を得ており、それらは艦隊内のその他の駆逐艦・護衛艦上に装備されている中近距離艦対空ミサイル武器と協同し、空母艦隊の防空空域内の対空火力のフルカバーを保証するに足りる。


 1130は30mm11本バレル、730は7本バレルですが、西側で多用される20mmのファランクスシステムより明らかに強力そうに見えます。問題は射撃管制装置の質でしょうが。

5月11日

 ロシアの航空機事故関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-07/doc-ihvhiews0280782.shtml


張召忠、ロシアの航空機事故を語る 雷の直撃に遭うのは決して珍しくない 3つの重大な欠陥あり

ロシア現地時間5月5日、1機のスホーイ100型スーパージェット機がモスクワのシェレメチェボ飛行場から離陸し、ロシアの北西のムルマンスクへ飛行しようとしていた。離陸直後、飛行機はもう地上に向け救援を求める信号を発し、機長は技術的原因をもって帰航を要求した。

飛行機が着陸を試みる過程の中、数回滑走路にぶつかっり、しかる後に跳ね起き、最終的に重々しく地面に向け落下し、燃料タンクが破損し機の尾部の着火がもたらされた。飛行機の尾部は瞬間的に大火に飲み込まれ、もうもうたる濃い煙を湧き出させ、飛行機は地面と摩擦しながら一定の距離滑走した後で停止し、この時飛行機の後半部分はすでに完全に火の海の中にあった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:sputniknews」)

知られているところによれば、このフライトでは全部で73名の乗客と5名の機クルー人員を搭載しており、機クルー人員の乗客に対する素早い避難誘導、および消防隊員の緊急救援を経て、事故は全部で41人の死亡をもたらし、これには2人の子供を含む40名の乗客および1名の機クルー人員が含まれた。一方乗客の中には飛行機がまだ緊急着陸滑走している過程の中でもう機から飛び出した人もいた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:wikipedia」)

スホーイ100型スーパージェット機はロシア連合航空製造会社の子会社、スホーイ航空集団の設計製造した支線旅客機である。ロシア航空製造業の再興のため、この機は2000年に研究開発が開始され、かつ米仏の資金的支持を獲得した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:wikipedia」)

2008年に初飛行を完成させ、かつ2011年に初の商業フライト飛行を完成させた。だが初のフライト任務を執行した後、この機はいくつかの問題を暴露した。使用過程の中で3つの重大な欠陥が発見された。漏洩警告システムのパラメータの誤り、スラットの展開の故障、脚の故障である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:reuters」)

だが現在この旅客機の出火原因はなおはっきりしていない。ロシア連邦調査委員会モスクワ調査総局の初歩的判断によれば、火災原因は電気設備に故障が発生したためもたらされた電線のショートである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:ロシア国営テレビ局」)

この飛行機は離陸後に雷の直撃に遭遇したと話す機クルーメンバーもいて、これは飛行機の電気設備に故障が発生した原因かもしれない。飛行機上の電気設備のショートはさらに飛行機の自動化システムの失効をもたらし、飛行機の着陸により大きなリスクをもたらした。

実は飛行機が雷の直撃に遭うのは、航空領域においては決して珍しくない。結局のところ飛行機は高空にいて、一方においては飛行機は飛行過程の中、電荷を帯びた雲の層との距離がごく近く、もう一方の原因は飛行機が高速飛行する時、機体と空気が激烈に摩擦され、生じた電荷が飛行機をより閃電の寵児とさせるのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:flightradar24」)

このため、飛行機は飛行の過程で、最も重要なのは決して雷の直撃を防ぐことではなく、雷に耐えることであり、雷の直撃を受けた後、航空電子システムと燃料供給システムの正常を保証することが非常に重要なカギである。実はエアバスとボーイングは飛行の過程の中でいずれも雷の直撃に遭った後で航空電子システムが失効し、操縦システムが失効した例がある。だが多くは再始動によりその後回復できた。

飛行機が雷に耐えるのに主に採用されるのはファラデーケージと静電気遮蔽原理である。電力維持修理人員が着る金属ワイヤーを用いて作られた防護服が採用するのもこの原理である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:wikipedia」)

ちょうど我々が車を運転して雷雨の中を走行する場合、車内の人はそれにもかかわらず雷の直撃に遭うのを心配する必要はないようなものである。これは決して自動車のタイヤが絶縁体だからではなく、大量の電荷が自動車に命中した後、自動車がファラデーケージに似た効果を形成するからである。電流は自動車の外表面の金属に沿って大地に流入するのであって、直接自動車を通過するのではない。したがって車内人員の安全は確保される。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像のソース:wikipedia」)

飛行機も同様の道理で、金属外皮の飛行機に対して言えば、その全機体がいずれも電気を通せるため、ファラデーケージに似た効果を果たし、外部の電の直撃が引き起こす損傷は外皮の外層に限られ、内部の乗客と設備は基本的に電流の障害を考慮する必要はない。さらに機体上のエレクトリックブラシの放電が加わり、飛行機はより素早くエネルギーを放出し、より安全さも加わる。

だが現在では軽量化の需要により、多くの飛行機は複合材料を採用し、その導電性は金属外皮よりずっと低い。このためその内部は大量の金属ワイヤーで作った導電ネットワークが設計され、電磁遮蔽効果を果たすが、当然この効果は金属外皮に遜色があるだろう。このため、その電子設備はより良い遮蔽と電気回路保護設計を必要とする。

このため飛行機が雷の直撃に遭うことは決して珍しくなく、今回の事故原因に関しては、まださらなる一歩の調査を必要とし、それでやっと結果が出せる。(作者の署名:局座召忠)


 「3つの重大な欠陥」に興味を持って読んでみたんですけどいずれも今回の事故とは関連が薄そうな気がします。複合材料が多用されるようになって雷による事故が多発するようになったという話は私は聞いたことありませんが。

5月12日

 インドの空母関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-08/doc-ihvhiews0515124.shtml


インド海軍、巨資を投じてイギリスの空母をコピー製造することを計画 インド空軍が第一に反対

報道によれば、現在インド海軍はイギリスサイドと談判を行いつつあり、この6.5万トン級空母の詳細な建造過程を購入し、かつ2022年に「ヴィシャール」号(INS Vishal)という名の新たな空母を作り出すことを計画している。

しかもインド海軍実地調査団はすでにスコットランドに位置するRohit造船工場を訪問し、クイーンエリザベス級空母を評価しており、現在この造船工場は第2号艦「プリンスオブウェールズ」号を建造中でもある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(画像:イギリスロイヤルネービー)」)

インド海軍はずっと性能が良好な新式空母を持つことに期待しており、以前彼らはロシアに委託して「チャンドラグプタ」号を建造および改装しすでに就役している。また国産空母ヴィクラント号が遅々としてまだ就役できないことがインドの不満をもたらしており、そこでイギリスを探し当てた。インドはずっと新たな65000トンの伝統的動力の空母「ヴィシャール」号の建造を計画しており、現在ちょうど設計段階にある。

イギリスはこれに対し非常に乗り気で、インドが空母を購入に来ることを非常に歓迎している。イギリス国防大臣のスチュアート アンドリューは、「『クイーンエリザベス』空母の改装の弾力性は非常に大きく、スキージャンプ甲板発進あるいはカタパルト発進いずれもでき、全電動推進が含まれ、こうしたことはインド海軍の要求を満足させることができる。また、この新たな空母はさらにインドの『インド製造』計画の下で建造することができる。」と語る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(画像:Royal Navy) F-35Bが初めてイギリスのクイーンエリザベス上に降着」)

クイーンエリザベス級はイギリスのBAEシステムズ社とフランスのタイラス社によって設計が担当され、独特のダブル艦橋設計を採用し、前方の艦橋が航行を担当し、後方の艦橋は艦載機の航空管制を担当する。新たな空母は動力システム方面で巨大な革命を行っており、連合全電力推進システム(IFEP)を採用し、F-35B艦載機が搭載でき、総排水量は7万トンに達し、アメリカのすぐ次である。

インドの金さえ充分なら空母購入の問題は確定事項と言える。

しかし、この件にはやはりちょっと懸念がある。

まず、予算の問題に関わる。報道によればヴィシャール号はインドで最も高価な軍備プロジェクトとなり、何故ならそれは10年を要してやっと建造でき、しかも5000億ルピーの資金を費やすことを必要とするからである。インド国防省は今後何年かの国防予算にはヴィシャール号の非常に高価な建造資金を受け入れる力はないと考え、プロジェクトに向けての資金割り当てを批准していない。

次に、インド空軍も不同意である。インド空軍はずっと作戦機保有に対するコントロール権を保持することを希望し、このため極力ヴィシャール号プロジェクトに向け資金を割り当てることに反対している。インド空軍は南部沿海の飛行場に陸上基地戦闘機を配備すれば同様にインド(頑住吉注:パキスタンの間違いですかね)に有効に向け空中力量を投射でき、しかも例えば空母が撃沈される可能性があるような脆弱性は存在しない、と考えている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インド空軍はインド海軍のために65000トン巨大空母を開発することに反対」 ソース:IDRW)

現在インド海軍は今後20年内にその現有の艦載戦闘機を45機のミグ-29Kから200機あまりまで拡大し、第3隻目の空母に用いることを計画している。かつ2030年に新たな空母ヴィシャール号が就役した後すぐ使用を開始することを計画している。しかもインド海軍はさらに第5世代艦載戦闘機の導入を願っており、例えばF-35Cである。

インド空軍が激怒するのは、実は理解できる。結局のところ誰でも飯を食う必要がある。(作者の署名:局座召忠)


 これよりはるかに規模、技術、予算的ハードルが低いはずの初の国産空母の状況を見るとちょっと10年では無理なのではという気がしますが。






















戻るボタン