コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその325

5月20日

 インド関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-12/doc-ihvhiqax8143443.shtml


アジア最強武装ヘリ、インド空軍に引き渡し パキスタン陸軍航空隊、あるいは完全に圧倒されることになるか

5月11日午前、インド空軍は対外的に画像と公告を発表し、インドが2015年に14億アメリカドルの価格をもってアメリカのボーイング社に発注した22機のAH-64E(I)アパッチ武装ヘリの第1号機はすでにアメリカのアリゾナ州のメサ工場で生産ラインを降り、かつインド空軍に引き渡されたことをはっきり示した。一連の試験を経た後、第一陣のアパッチは今年7月にインドに輸送されることになる。現在インド軍が派遣した機を受領する選定された機クルー人員と地上勤務人員はアメリカ陸軍アラバマ州のフォートラック基地内で受領と養成訓練を行いつつある。インドメディアの報道によれば、彼らとあらゆるアパッチの帰国後、それぞれパンジャブ州のベルタンゴ基地とアッサム州のジョホールト基地に配備されることになる。

ボーイング社が発表した画像と情報がはっきり示すところによれば、インド空軍が発注したAH-64E(I)は配置の上では比較的高いはずで、各種光電子視察照準設備が見え、赤外線対抗およびミサイル接近警告設備が全て揃っている。データリンクなどカギとなる重要設備の上では、同様にインドに販売されたP-8i対潜哨戒機同様にいくつかの去勢が行われているかもしれないが、このことは依然これらのAH-64E(I)がアジア地域最強の武装ヘリになることに影響しない。このAH-64Eは以前実際のところAH-64D Block IIIと呼ばれていたもので、2012年になってやっと改めて新たなコードナンバーを獲得した。以前のAH-64Dに比べ、その情報共有能力や機動能力はより強い。主にワンセットの新たな連合戦術情報分発システムと動力のより強いT700-GE-701Dエンジンに換装され、馬力は以前のAH-64Dに用いられたT700-GE-701Cエンジンの1890馬力から1994馬力まで増強され、搭載能力と高原飛行能力がより強い。また、伝動装置、ローターや脚などにもいずれもグレードアップが行われ、さらに無人機の操作コントロール能力を具備している。だがこの機能がインド軍のAH-64E(I)に配備されるか否かは言い難い。

先進的なAN / APG-78ロングボウミリ波レーダー配備方面では、インド軍の22機のアパッチの中で、11機だけがこのレーダーを配備しているだろう。だが情報共有能力が充分に強いため、その他のロングボウを配備していないアパッチは実際上レーダーを配備しているアパッチが共有する情報を直接利用して作戦ができる。1台のAN / APG-78レーダーは同時に128の目標を追跡し、かつ本機と友機を誘導してその中の脅威が最大の16の目標に対し打撃を発起することができる。ファイアアンドフォーゲット能力を具備するAGM-114Lロングボウヘルファイアミサイルを使用して作戦する時、その対地打撃能力は非常に恐ろしい。また、インド軍は我が軍が装備する武直-19、武直-10やパキスタンが導入する可能性のあるトルコのT-129といった新型武装ヘリがいずれも比較的強い空中格闘能力を有することを考慮し、このため特別にAH-64E(I)にはスティンガー空対空ミサイルを配備しなければならないと要求している。

2015年にインド人が締結した発注は22機だが、最終的な装備数の上で、インド軍は60機の規模に到達する可能性がある。主にインド陸軍と空軍の軍種の争いのため、これまでインド陸軍航空隊の手中には決していくらの専用武装ヘリもない結果がもたらされたが、この種の状況は今回のアパッチ導入と共に打破される可能性が高い。今年のやや早い時期、インド陸軍はすでに単独で6機のアパッチの購入契約を締結しており、将来陸軍は30機購入する可能性がある。このため陸軍と空軍を加えると基本的に60機の規模に達しうる。配備の上では、インド軍は明らかに両線配備を行っており、このうちパンジャブ州のベルタンゴ基地は西の線のパキスタン国境に近く、一方アッサム州のジョホールト基地は明らかに高原の上の我が軍に照準を合わせている。だが我が軍の武直-10と19は全体性能上アパッチとまだ隔たりがあるが、空対空格闘作戦の上では射程と性能が優位を占める天燕-90ヘリ格闘ミサイルの追加があるため、アパッチとの対抗でも劣勢には立たされないだろう。逆に現在コブラとミル-F-35武装ヘリしかないパキスタン陸軍航空隊は性能の上で完全に圧倒される。(作者の署名:電波震長空)


 中国のインド関連の記事というと基本悪口ですが、今回の記事に悪口が含まれていないのは要するに「インドはすごく高性能の武装ヘリを導入する。パキスタンは中国の武直-10を買っておけばよかったのにトルコ製など買うから完全に圧倒される結果になる。いい気味だ」ということが言いたいからですね。

5月21日

 中国陸軍の新兵器関連です。

https://military.china.com/critical/11139178/20190510/35868308_all.html#page_2


中国の兵個人レーダーが初めて公開されお目見え! 敵サイドのゲリラ戦がもはや有効でなくなる可能性あり

5月6日、2019年北京国際軍民両用装備展覧会が盛大にして厳かに開幕した。今回の展覧会の中で、多くの装備が公開されお目見えした。その中で、中安鋭達電子科技有限会社によって生産される兵個人レーダーは今回の展覧会で相当に目を引いた。

今回公開展示されたZARD-G1000兵個人レーダーの性能は相当に優秀で、それはKu周波数帯を使用し、周波数は16GHZで、消費電力は60ワット、仰角・俯角4度で、地形や劣悪な天候の影響を考慮しない状況下で、レーダー前方90度の扇形の範囲で10km離れた装甲目標、および5km離れた人類が有効に探知計測でき、速度測定の範囲は0.72km/hから136.8km/hで、レーダー、三脚架、コントロール端末、電池からなり、重量は12kgである。当然、兵個人レーダーにもあらゆるレーダーの通弊があり、それは距離が近すぎる目標は探知計測できないことで、このため一定の探知計測のブラインドゾーンがもたらされるだろう。知られているところによれば、ZARD-G1000の探知計測のブラインドゾーンは50mまでである(頑住吉注:画像では100mになってますが)。

また、中安鋭達電子科技有限会社にはさらにZARD-G800という名の兵個人レーダーがあるが、惜しいことに今回の展覧会の中に実物は展示されなかった。ZARD-G800はZARD-G1000といくつかの基礎データと重量がおおよそ同じだが、その出力はよりやや大きく、70ワットに達する。出力が大きくなるのと共に、その探知計測範囲もこれにつれ増大し、地形や劣悪な天候の影響を考慮しない状況下で、レーダー前方90度の扇形の範囲で15km離れた装甲目標、および8km離れた人類が有効に探知計測できる。当然、ZARD-G800にも探知計測のブラインドゾーンが存在し、ZARD-G1000と同じく50mである。

2013年、中央テレビ7チャンネルはかつてある兵個人レーダーを報道したことがあり、それは360度探知計測が行えたが、関連の人員の説明によれば、その回転特性はそれを配備した後の隠蔽性を非常に大きく低下させ、しかも実際の応用の中で回転する兵個人レーダーは劣悪な環境下で決して良い探知計測効果を取得できず、歩兵による携行と据え付けも比較的困難だった。

国外にも関連の製品があり、2013年の北京航空展では、ロシアの関連メーカーが11L1バルスク携帯式兵個人レーダーを展示したことがある。それは2km以内の装甲車両、1.2km内の人員が探知計測でき、作動温度は摂氏零下30度から50度で、重量は5.5kgだった。アメリカのSpotterRF社は2012年にSpotterRFM600を登場させたが、その探知計測範囲は1kmしかなかった。600Cレーダー、ネットワークハブ、アンドロイドタブレット、三脚架からなり、総重量は9kg前後だった。ここ何年かまた新式兵個人レーダーのお目見えがあったが、決してあまり大きなハイライトはなかった。このため、ZARD-G800およびZARD-G1000の先進性はちょっと見ればすぐにはっきり示されると言える。

しかし、外国軍は何年も前に早くももうすでに兵個人レーダーを装備し、しかも多くの機種や戦法を発展させている。営地で防御的性質の早期警戒を行う他、兵個人レーダーはさらに捜索やパトロールにも応用され、通常1つの作戦単位に2台の兵個人レーダーが配置され、もって敵軍の地上車両や人員を前倒しで発見する。まず1台の兵個人レーダーが設置完了後ONにされて探知計測を行い、その後もう1台の兵個人レーダーが作戦単位と共に推進を行い、第1台目の兵個人レーダーの最大探知計測範囲に到達すると、第2台目がすぐに設置を開始し、その後第1台目が通知を受けた後で追随して進み、第2台目の最大探知計測半径に到達した後再度設置し、その後はこれをもって類推せよ。兵個人レーダーがあれば、前方にどんな危険があるか、作戦単位は事前に知ることができ、作戦単位の態勢感知能力を極めて大きく向上させる。このため、理論上兵個人レーダーは敵サイドのゲリラ戦をもはや有効ではなくさせることができる。


 いろいろな新兵器があるものですな。西側先進国での実際の配備はどうなっているんでしょうか。

5月22日

 スホーイ-57関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-17/doc-ihvhiqax9392415.shtml


プーチンとの話し合いの後スホーイ-57戦闘機の価格が20%下がる 中国の殲-15に比べさらに半分の安さ?

トランプ就任の初期、皆には彼が常にF-35の購入単価を圧縮しようとした印象があるはずだが、今同様の出し物がロシアで上演されている。

先日、プーチンはアフトゥビンスクに位置する国家飛行試験センターに行って軍事工業会議を招集開会した。この期間、ヘビー級の事項が確定し、ロシア軍は2028年までに76機のスホーイ-57戦闘機を購入する。以前に決定したのがたった16機買うというものだったのに比べ、この意外な数字は外界の極めて高い関心を引き起こしている。だが購入数に比べ、背後の購入単価は軽視されている。今日、北国防務はこの件につき語ろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「外界には現在スホーイ-57が真の第5世代機か否かに対し、非常に大きな論争が存在する」)

スホーイ-57は今「天下こぞって悪口」ということができ、外界は揃ってそれを見れば笑い話にしている。スホーイ-57の失敗をいかに判断するか? 最も直接なのは当然購入数を見ることで、もしロシア軍さえも買わなかったら、それが「失敗でない」と言おうとすることも難しい。

ロシア軍が以前に発表した情報は、スホーイ-57は今後10年近い時間で16機しか購入されないことをはっきり示していた。ロシア軍のサイズについて言えば、この数字はほとんどすでにスホーイ-57プロジェクトの「失敗」を宣告するのに等しい。スホーイ-57の「失敗」がもうすぐ確定事項となろうとしているのを目の当たりにして、プーチンが突然76機購入しようと態度表明したことは驚異の大逆転と同じで、外界は当然ちょっと多く関心を注ぐだろう。

クレムリン宮殿ウェブサイト5月15日の報道を開き、我々はまずプーチンが何を語ったのかを見よう。

「スホーイ-35Sとスホーイ-57多機能戦闘機はまさに最終段階の国家試験にあり、それらは『比類のない』性能を持ち、全世界すべてにおいて『最良』である。航空宇宙軍の3個航空連隊が将来スホーイ-57未来航空システムに換装する必要性は『必要不可欠』である……」

「昨日アフトゥビンスクで、私はショイグ大臣とこの問題を討論した。現行の2018〜2027武器発展計画の中で、スホーイ-57の購入数は16機である。我々は昨日この件を討論し、工業界と一致した意見を達成した。工業界は飛行機とこれとセットになる武器の価格を20%圧縮した……このようになれば、我々はより多くこの全く新しい世代の飛行機を購入することができる。我々は価格が上がらない状況下で76機のスホーイ-57を購入することに同意した。数量は非常に重要だが、決して重点ではない。重点は我々が40年近く以来このような全く新しいプラットフォームを全く持たなかったことだ。私は我々ができる限り早く調整後の新たな契約を締結でき、かつ76機の近代化された武器を配備した戦闘機および全く新しい地上保障施設のシステマティックな引き渡しに着手されることを希望する。」

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイ-35Sの現在のロシア軍の購入価格は4000万アメリカドルあまりで、スホーイ-57に比べさらに『高い』」)

この中の重点はスホーイ-57は良く、買わねばならない、である。だが以前は高すぎて買えず、今プーチンに話をされた後スホーイ-57は価格が20%下がり、買えるようになった。

プーチンが発言し、ロシアメディアも間もなく到来する「契約」を暴露し始めた。ロシアの「職業人報」が国防工業界の情報ソースを引用したところによれば、76機のスホーイ-57の購入契約は何か月か後のモスクワ航空展で締結され、契約価格は1700億ルーブルの可能性がある。つまり、スホーイ-57の単価は22.36億ルーブルで、約3500万アメリカドルに相当する。これは本当に戦闘機の中の「白菜価」である。

3500万アメリカドルとはどんな概念なのか? 我々は中米の戦闘機を見てみてもよい。解放軍の戦闘機の中で殲-15の価格は既知であり、4億人民元で、これは約6000万アメリカドルに相当し、つまりスホーイ-57の価格は殲-15に比べ半分よりやや多いだけである。これは殲-15の以前の価格だということを考慮すると、殲-15がもし一定のグレードアップを行っていれば、スホーイ-57の価格はあるはいその半分しか必要としないかもしれない。米軍が購入中の戦闘機の中でF-35系列の平均単価は約1.436億アメリカドルで、第1ロットのF-15EX戦闘爆撃機の単価は1.375アメリカドル(研究開発コスト含む)、F/A-18E/F艦載機の単価は約8333万アメリカドルである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「公開された情報は殲ー15の製造コストが4億だということをはっきり示している。だが異なる国の武器の価格に直接対比を行うのは決して適切ではない」)

ならば、この単価は信頼できるのか? このことは2つの方面から理解できる。まず、経済価値について言えば、3500万アメリカドルで1機の第5世代機を買うのは、もし第3.75世代戦闘機であってもあまり信頼できない。だが、もしロシアの状況の下に置けば、理解できる。今ロシアの武器の価格を見るならばやはりルーブルを基準とすべきで、アメリカドルに換算すれば深刻に「歪む」だろう。ロシアの経済と工業体系は相対的に閉鎖的で、2014年にルーブル下落を経歴したが、価格安定メカニズムの始動後、国内の物価の変化は決して大きくなく、特にああいった外部に対して依存していない製品はそうである。もしスホーイ-35Sのルーブル価格を基準にすれば、スホーイ-57の価格はその2倍近く、このようならスホーイ-57の真の価格が難なく理解できる。

また、ロシア軍の装備購入価格は大部分がメーカーを圧搾する「国のための奉仕」であり、合理的な利潤を決して計算に入れていない。この価格はメーカーを生存させるに足りるが、それにもかかわらず大儲けは不可能である。

メーカーとしては、きっと新しい飛行機を大いに売ることを希望し、一方軍としてはより先進的な飛行機があればどうして買いたくないことがあり得ようか? スホーイ-57購入の曲折の核心はやはり軍に飛行機を買うためにいくらの金があり得るか、である。軍と工業というこの二大勢力は実はいずれもプーチンの操作者で、プーチンのやることの重要なカギは金をバランスよく双方に与えることに外ならず(もしさらに割引しても、76機のスホーイ-57の金は元々の16機に比べればやはりずっと多い)、メーカーには仕事ができ、軍には使う飛行機ができるのである。(作者の署名:北国防務)


 16機では全くお話にならんと思いますが76機なら少ないながらも最低限の格好はつくでしょうか。ロシアは広いですけどすべての地域に最先端の戦闘機が必要なわけではなく、また必要があれば短期間で移動できるでしょうからね。

5月23日

 殲ー20関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-18/doc-ihvhiqax9519801.shtml


殲-20、特殊な装置を採用し瞬間的に蜜蜂に変身 レーダーには「戦績」はなくなるだろう

RCSとは我々が聞き慣れ詳しく語ることのできる戦闘機のステルス特性に関する専門用語で、これが指すのはレーダー乱反射断面積である。これは戦闘機が有効にステルスであり得るか否かの有力な証明でもある。通俗的に言えば、戦闘機がレーダーに照射された時、機体がレーダーの上で寸法、形状などの方面において呈するする物理量であり、当然小さければ小さいほどよく、発見され難いことを意味する。

米ロ両国はステルス戦闘機を作り出す時、通常いかにしてRCSの数値を下げるかを緊密にめぐって大量の試験を行い、味方サイドの戦闘機が将来敵サイドの戦闘機あるいは防空システムによってキャッチされるかつ撃墜されるのを免れさせようとする。

F-22は現在最も先進的な戦闘機で、アメリカサイドはそのステルス能力も最も先進的で、理想的な条件下では、F-22の正面RCSはたった0.001平方mしかないと称しており、このことはレーダーがこの機を捕捉できる可能性が極めて低いことを意味している。ひとたび戦争が勃発すれば、F-22はアメリカ空軍が空中の支配権を奪取する有利なプラットフォームである。ロッキード・マーティンが研究開発したF-35ステルス戦闘機は、その全体的なRCS水準はその同門の「兄弟子」に比べやや劣る。公開されている資料によればおよそ0.05から0.15の間だということが分かる。しばしば皆の突っ込みに遭うロシアのスホーイ-57ステルス戦闘機は、ロシア軍のそれに対する位置づけが決して制空戦闘機ではなく、多用途戦闘機であることが原因で、スホーイ-57のRCSの平均値も、現在の全世界のあらゆるステルス戦闘機の中で最高であり、およそ0.1から1の間である。これはインド人がロシア人と協力しての第5世代機研究開発から最終的に退出した原因でもある。見たところインド人のステルスに対する要求は高すぎた。

データをより直感的なものにさせるため、我々は米軍戦闘機を例に挙げて説明する。例えばF-15戦闘機であるが、そのRCSは25平方mにも達し、疑いなくこれは非常に目を引く。F-16小型戦闘機はやや小さく5平方mで、ステルス旅客機(頑住吉注:記述の間違いでしょうが本当は何なのか私には分かりません。この分野詳しい人にはわかるでしょう)を融合したF-16Cは1.2平方mまで縮小され、F/A-18中型戦闘機は1平方mよりやや高い。このためこれらの戦闘機とF-22/F-35、スホーイ-57との巨大な差異が見て取れる。

しかし、中国が自主研究開発した殲-20ステルス戦闘機であるが、そのRCS値は一体どのようなのか。最近CCTVのある特定テーマフィルムは、特別に我が国がいかにしてRCS測量方法を掌握したかの過程、およびどのように技術の難関を逐一攻略したのかを報道した。この特定テーマフィルムは、さらに当局初のRCS測量作業の公開だった。

特定テーマフィルムの中で、中国電子科学技術集団有限会社(CETC)の科研人員は長年の難関攻略を経て、最終的に成功裏にRCS測量方法を掌握し、かつこの技術を殲-20に運用して測量評定作業を展開し、しかも殲-20の「実家」である成都飛行機工場と協力を展開し、大幅に殲-20のRCS数値を低下させた。目下、殲-20のRCS数値は0.1平方mの下限にまで制御されており、これは一羽の小鳥のRCSに相当する。

「現在、我々はある特殊なステルス設備に対し測量を行いつつある。もしレーダーが捕捉した飛行機が見たところ雀と大差ない大きさだったら、この設備は飛行機を蜜蜂より小さいものに変えるだろう。」 特定テーマフィルムの中で、中国電科の科研人員はこのように暴露した。推測によれば、殲-20のRCS数値は将来0.001平方mの下限にまで下がる可能性が高い。

このことから、我が国最新の第5世代殲-20ステルス戦闘機、あるいは設計中の第6世代戦闘機が、最終的にこの神秘のステルス設備を採用する可能性があることが示される。ひとたびこのようになるや、こうした飛行機のRCSは大幅に低下し、さらに一歩飛行機のステルス特性を増強する。この技術が採用するのがプラズマステルスなのかそれとも量子ステルスなのかに関しては、現在分からない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国電科が研究開発したJY-26メートル波警戒レーダー。これは対ステルス機レーダーである。」)

またちょうど少し前、中国電科は某回の会議で、彼らの研究開発したレーダーがRCSが0.001平方mしかないと称するアメリカ空軍のF-22戦闘機を探知計測した過程を公開し、このことは我が国の地上レーダーが全世界に先んじた水準を持つのと同時に、さらに米日がアジア太平洋地域に配備するF-22やF-35戦闘機およびB-2ステルス爆撃機など先進的実戦機を有効に探知計測できることを意味している。このことから、中国の対ステルス体系建設はすでに超越的に高い水準を具備していることが見て取れる。(作者の署名:123軍情観察室)


 そもそもその「神秘の装置」の存在がハッタリである可能性もありそうですし、仮に存在してもコストが非常に高いとかメンテナンスが非常に面倒とか難点があるかもしれないですね。簡単にある飛行機のRCSを1/100に下げられるならベースが非常に高価なステルス機である必要もなさそうに思いますしね。

5月24日

 ロシアの無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-22/doc-ihvhiqay0436836.shtml


ロシアの絶対秘密のステルス無人機の真の寸法が初めて明るみに サイズはスホーイ-57に比べさらに大きい

5月14日にロシア大統領プーチンはイリューシン-900-300PUに搭乗してアフトゥビンスクの第929国家試験センターを突然訪問した。6機のスホーイ-57戦闘機が76機の生産発注を挽回した情報は迅速にメディアが関心を注ぐ焦点となっている。

当然スホーイ-57第5世代機は決してプーチンのこの行動の主要な目標ではなかった。視察中彼はさらにロシア航空宇宙軍の新型主力戦闘機と防空システムを了解した。例えばスホーイ-30SM、スホーイ-34、スホーイ-35S、ミグ-35、ミグ-31Kと「ナイフ」ミサイルのコンビネーションで、この他さらにスホーイ-S-70「ハンター-B」全翼ステルス無人機、S-350「ヴィトヤズ」(Vityaz)中距離地対空ミサイルシステム、「鎧甲」ポイント防御防空システムなどがあった。

このうちS-70「ハンター-B」はロシアによって高度に秘密保持されている先進的な無人機で、今年1月にノヴォシビルスクのチカロフ飛行機製造工場で地上高速滑走試験時にやっと何枚かの模糊とした盗み撮り画像が漏れただけである。これまでロシアメディアはS-70の原型機は2019年春に初飛行することになると報道していたが、現在立夏も終わり、初飛行は依然ようとして音沙汰がない。

5月20日にある国外の衛星写真会社がプーチン視察当日のアフトゥビンスク空軍基地の衛星写真を発表し、初めてS-70「ハンター-B」の全翼の巨大な寸法と平面外形が明るみに出た。画像から我々は、これはノースロップ・グラマンX-47Bに比べずっと大きい20トンクラスの全翼機だということが見て取れ、その全幅はかたわらのスホーイ-57に比べずっと大きく、甚だしきに至ってはスホーイ-34戦闘爆撃機を超えている。だが機体の全長は比較的短い。画像からおおよそ推測される寸法は全幅17.6m、全長13.6mである。

画像はさらに「ハンター-B」の機体が過度に短い結果をもたらした原因は、この機が全翼の翼型設計の上で我が国の「彩虹-7」大型ジェット式全翼機とは全く異なり、決して現在流行の「折り畳み式凧」(頑住吉注:「ゲイラカイト」とかのことを指すようです)全翼外形を採用しておらず、依然ボーイング「マンタ」に似た後退角が大きくエッジがストレートな前縁の全翼レイアウトをそのまま用い、主翼の後縁がB-2同様W字型鋸歯外形を呈することだ、ということをはっきり示している。

「彩虹-7」が採用する「折り畳み式凧」全翼外形はその外翼部分の後退角が内翼部分の後退角より小さいため、飛行の前縁が折辺装を呈するようにさせるためその名を得た(頑住吉注:意味分かりませんしたぶん「飛行の前縁」は間違いでしょう)。「折り畳み式凧」は全翼の大きな全幅というメリットを保持すると同時に比較的長い機体の全長を実現し、弾薬コンパートメントやエンジンの配置に有利であるし、全翼機の飛行もより安定させる。両方を対比すると「ハンター-B」が当初における空力研究の上で不足があったことが見て取れる。機体の長さ不足は原型機が装備するAL-31Fターボファンエンジンの尾部噴射管が長々と機体の尾部の外に突出し、後半球のステルス外形を深刻に破壊する結果をもたらしている。

画像は「ハンター-B」のかたわらさらにこの10機種の武器弾薬がきちんと並べられていることをはっきり示している。明らかにこの機の腹部の大型弾薬コンパートメント内に置くことができるこれとセットになる弾薬である。この機の空気取り入れルートとエンジンナセル両側には2つの大型弾薬コンパートメントが配置されており、長さはほとんど機体の全長の2/3を占拠している(再度その機体の長さ不足の欠陥をはっきり示している)。それぞれ1発の重さ1トンに達する大型空対地弾薬が内部に置け、最大弾薬搭載量は2トンである。

ロシアメディアの報道によれば、S-70「ハンター-B」の研究開発は2012年に始動し、生産型はアフターバーナーのないターボファンエンジン1台を装備することになり、尾部噴射口にもステルス外形修正が行われもはや機体尾部の外に突出しなくなるだろう。この機の最高速度は1000km/h、作戦半径3000kmと見積もられ、スホーイ-57第5世代機とコンビネーションし、あるいは単独で遠距離地上目標に対しステルス正確打撃が発動できる。

スホーイはこの機は2020年以後に使用に投入すると宣言しているが、現在原型機が遅々として初飛行せず、および原型機と生産型の尾部外形の巨大な差異から見て、この目標はすでに実現の望みなしである。(作者の署名:阿姆斯壮)


 ロシアは無人機分野で非常に遅れていたので大きな進歩ではありますが、まだいろいろ問題は多いということでしょうか。もちろん日本に比べればはるかに上なわけですが。

5月25日

 スホーイ-57関連です。

https://military.china.com/news2/569/20190521/35946871_all.html#page_2


76機のスホーイ-57購入はどのくらいの金を必要とするか? ロシアメディア:総支出あるいは5000億ルーブルに達するか

ロシアの「情報報」ウェブサイトは5月18日にイリヤ ケラムニクの文章「天空の制覇には5000億必要:スホーイ-57にはどのくらいの金を費やさねばならないか 第5世代機購入はロシア軍にとって必要あり、だが安くはない」を発表した。原文を以下のように要約する。

ロシア大統領プーチンは国家武器計画を調整し、もって76機の第5世代戦闘機スホーイ-57を購入することを決定し、これは今年最も主要な軍事ニュースの1つになる。このため、「情報報」はロシア最新式戦闘機の前途の見通しおよび総購入価格を評価した。

新たな戦闘機を購入する必要性は火を見るよりも明らかである。今後10年、アメリカは欧州の盟友に向け第5世代戦闘機F-35を供給し、欧州の力量バランスを顕著にロシアに不利な方向に向け偏向させることになる。ロシア戦略・技術分析センターの副主任であるコンスタンティン マジエンコは「情報報」記者に対し上述の評論を発表した。彼はさらに、「F-35が東欧諸国に出現することが完全にあり得る前途の見通しにかんがみれば、それらはたとえ数は多くなくてもロシアの局地的空中の優勢の不利さを助長する可能性があり、この種の状況は許容され得ないものである。」と指摘する。

もしスホーイ-57が当初計画された速度で部隊に引き渡されれば、問題の深刻さの程度はずっと小さかっただろう。2011年から2020年の国家武器計画の枠組み内では、元々2020年末までにロシア航空宇宙軍のために52機のスホーイ-57を提供する計画だった。惜しいことにこの状況は決していまだ発生せず、引き渡し期限も遅延すると見られ、最終的に2019〜2020年に2機の量産されたスホーイ-57しか購入されず、2021〜2027年まで13機購入するという結果がもたらされた。

たった76機のスホーイ-57戦闘機自体はロシアとNATOの間の全体的な力量の対比を改変することはできない。だがもしこうした飛行機のロシア航空宇宙軍の中での作用を考慮すれば、それらは実際上現有の実戦機集群の作戦能力を大幅に向上させられる武器である。

明らかに、これらのスホーイ-57が最後ではないだろう。ロシア航空宇宙軍のスホーイ-57に対する総需要量は200〜250機の間だと見積もられる。もし量産速度が技術プロセスの改善と共に向上する要素を考慮に入れても、この規模の供給時間はおよそ21世紀30年代中期まで持続するだろう。

戦闘機の性能の最適化と構造の複雑性の増加ゆえに、現代の戦闘機の価格は不断に上昇している。第1ロットの推算結果はすでに出ている。推測によれば、76機のスホーイ-57は1700億ルーブルの資金を消耗させ(1アメリカドルは役65ルーブルに相当)、このことは1機あたりのスホーイ-57の価格が約22.3億ルーブルであることを意味している。

航空業界の消息筋の人物は次のように明らかにする。量産を実現した1機のスホーイ-57の予期される価格は2014年において約25億ルーブルだったが、今長年来のインフレの影響を考慮すれば、価格は30億ルーブルを超えることになる。プーチンは新たな戦闘機の価格は20%下降すると宣言したため、契約の最終的な総額は確実に上述の1700億ルーブルに接近する可能性があるが、この数字は武器システムの最終価格だと思ってはならない。

輸出契約の中には通常、飛行機自体の供給の他、さらに飛行員の養成訓練、および弾薬、地上設備やその他の設備の供給を包括すると規定されるだろう。飛行機自体の価格は契約総額の中で半分も占めない可能性がある。ロシア本国の購入の中では、飛行機、追加の設備の供給や人員の養成訓練は通常国防省の異なる部門の異なる予算項目の下で行われるが、どの1項目もなしでは済まない。

スホーイ-57の状況についていえば、一度にワンセットの戦闘機にマッチする新型武器設備、および必要な地上設備を購入する必要がある。こうした費用は契約総額の中で占める比率はずっと多いかもしれない。見積もりによれば、スホーイ-57武器買い入れ計画に全部の必要な追加の出費を加えると、費用は4500億から5000億ルーブルに達し得る。

今後の契約の中で、価格は再度下がる可能性がある。しかもこれは生産過程で使用する新システムとセットになる設備、部品や弾薬在庫が不断に累積することと関係がある。だが同時に、いくつかの要素が価格の高騰をもたらす可能性もある。例えば、2021年〜2022年に「第2段階エンジン」の量産準備が整う。このエンジンの現在のコードナンバーは「製品30」で、それはスホーイ-57の性能を顕著に向上させることができる見込みである。この新エンジンの定価はなおはっきりしない。またさらに今後10年グレードアップを行う機載電子設備の価格がいかに変化するのかまだ分からない。

こうした数字およびそれらに出現する可能性がある波動は人をパニックにさせるべきでない。ましてやスホーイ-57量産放棄の理由、あるいは口実とされるべきではない。この種の状況下で、重要なのは資金ではなく、国家の安全である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアのスホーイ-57ステルス戦闘機(画像のソース:ロシア国防省)」)


 空母、原潜、戦車、ミサイルなど金をつぎ込まねばならない兵器は多くの種類があり、経済が大きく好転することは考えにくく、そううまくことが進むとは思えませんし、最も理想的に進んだとしても「天空の制覇」ということにはならないのでは。























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