コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその329

6月16日

 タイトルから想像される内容とかなり違いましたが。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-05-21/doc-ihvhiews3396728.shtml


中国、すでに航空エンジンの寿命を倍近く延長 それにもかかわらず依然アメリカの航空エンジンの50%に達しただけ

戦闘機の飛行全寿命は3000時間だと語る非常に多くの人がいるが、何故それにもかかわらず2、30年就役できるのだろうか。実は3000時間という数字は決して正確ではなく、異なる国の戦闘機は設計や使用に関する考え方の筋道が異なるため、往々にして異なる設計上の使用寿命を持ち、唯一比較的似ているのは、一般の戦闘機の設計上の就役期間がいずれも30年だということである。当然、いくつかの実戦機は寿命延長によって、就役時間を40〜50年まで延長できる。

ずっと前から、ソ連/ロシアの戦闘機の使用寿命は全て比較的短く、原因はソ連/ロシアが戦闘機は急速消耗品に属し、非常に容易に作戦や訓練の中で損失し、あまり長い使用寿命を持つ必要はないと考えてきたことである。この種の考え方の筋道の影響の下、ソ連/ロシア戦闘機は往々にして比較的「短命」で、例えば初期のスホーイ-27戦闘機の飛行寿命は1500時間しかなかった。ロシア製実戦機はエンジンの寿命も非常に短く、スホーイ-27が配備するAL-31Fエンジンは、第1回維持修理前の使用寿命が1000時間に達し得、総使用寿命は10年より少なくないとされていた。しかし中国における使用過程で、全くこれに達しないことが分かった。実際にはAL-31Fの総寿命は900時間しかなく、大修理までの寿命は300時間しかない。もし中国空軍主力戦闘機の毎年の飛行時間数が240時間だとして計算すると、初期に輸入されたスホーイ-27/スホーイ-30MKK戦闘機は4年飛行するごとにもう全く新しいエンジンに交換する必要があり、そこで中国空軍は自主研究開発し、ロシア製AL-31Fの実際の使用寿命を900時間から1500時間にまで延長し、寿命を倍近く延長した。

新世紀開始から、ロシアの航空工業界はやっと徐々に考え方の筋道を変え、戦闘機の使用寿命の延長をより重視した。現在ロシアのスホーイ-35戦闘機は機体の構造設計の改良、新型材料の使用により、すでにその使用寿命を6000時間にまで延長している。寿命に至った後はさらにリニューアル寿命延長工程を行うことにより、少なくともさらに1500時間就役でき、全体の就役寿命はすでに顕著に延長され、30年就役することは基本的に問題とならない。

アメリカの戦闘機はこれまでずっと非常に高価だが、物にその価値があり、値段は価値次第というやつで、あちらの飛行機には耐用性もある。比較すると、アメリカの戦闘機の設計はより精細で、製造工業がより優れており、このため米軍戦闘機の使用寿命はずっと全世界に先んじた水準にある。例えば1970年代に生産されたF-14トムキャット大型艦載戦闘機は、機体が異常に堅固で、寿命が非常に長く、5000飛行時間以上に達し得る。イラン空軍は1976年に79機のF-14戦闘機を輸入し、維持保護水準がアメリカ海軍に及ばなくても、これらのトムキャット戦闘機は現在すでに就役して40年で、依然継続して戦闘ができる。

例えばF/A-18戦闘機は6000飛行時間の使用寿命に照らして設計されている。アメリカが最も早く装備したF-15C/D戦闘機の設計上の使用寿命は4000時間を超えていた。搭載荷を減らし、強化型の主翼に交換することにより、実際の使用寿命は8000時間に到達した。日本の航空自衛隊は1982年からF-15J戦闘機の装備を開始し、相次いで全部で213機を購入した。現在まで依然201機が就役しており、依然日本の航空自衛隊の主力戦闘機である。高水準の維持保護メンテナンスの下、F-15Jは終始驚異的な90%以上の出勤率を保持し、これは全世界の空軍に笑って誇るに足りる輝かしい記録である。現在これらのF-15J戦闘機の機齢は25年/4000時間の基準ラインに到達したばかりで、再度寿命延長すれば8000時間以上に達し得、2045年まで継続して就役できる。

現在アメリカ空軍が装備する230機あまりのF-15C/D戦闘機の平均就役時間はすでに30年を超え、元々はすでに退役の機齢に近づいている。だがアメリカ空軍はこれらのF-15C/D戦闘機に対し機体構造寿命延長計画を行うことを計画しており、主翼と機体の主桁の交換により、最大の程度でこれらのF-15C/D戦闘機の使用寿命を延長する。改装の完成後、これらのF-15C/D戦闘機の使用寿命は15000時間に達し、それを今世紀30年代中期まで就役させるのを支持するに足りる。

最新のF-35戦闘機の使用寿命はさらに並外れており、現在米軍現役の設計上の使用寿命最長の戦闘機には量産装備されてつつあるF-35系列ステルス戦闘機が属し、その機体の設計上の構造寿命は起点がもう8000時間にも達し、8年にも達する機体静態試験、耐久性試験の中で、3つのタイプのF-35ステルス戦闘機はいずれも出色のパフォーマンスを有し、機体寿命は当初の設計指標をはるかに超えた。海軍のF-35B艦載型と海兵隊のF-35C垂直離着陸型であっても、機体寿命は当初の指標を超えることまる倍以上に足り、16000時間に達し、その中でF-35Aステルス戦闘機のパフォーマンスが最も出色で、3倍以上超え、実際の試験での使用寿命は24000時間にも達し、このことはF-35Aが理論上120年使えることを意味している。

このため、ここ何年かで研究開発、装備された現代の戦闘機は、非常に多くの機種の寿命がややもすれば6000〜8000時間に達し、さらにさらなる一歩の寿命延長ポテンシャルを具備している。もし6000時間の飛行寿命で計算すると、毎年200時間飛行する基準に照らせば、これは主要強国の空軍飛行員の年平均飛行時間の基本的な基準である。1機の戦闘機に対して言えば、毎年200時間飛行し、連続飛行30年には決してあまり大きな問題はない。もし戦闘機の機体寿命が期限に達しても、実はやはりクラスを落として使用できる。激烈な空戦機動動作を行わず、平時の訓練に用いれば、やはり穏当な普通の教練飛行任務は担える。

このため、日本のかの寿命を2045年まで延長する計画のF-15J戦闘機に直面し、日本の飛行員は語るかもしれない。「これを言うとあなたは全く信じないかもしれないが、私と祖父が飛んだのは同一の戦闘機だ!」 (作者の署名:科羅廖夫)


 実際には寿命が残っていてもあまりにも長い時間がたてば飛行や維持のコストに価値が見合わなくなるでしょう。ちなみに私はタイトルから中国製航空エンジンの寿命の向上の状況に関する内容を期待したんですけど全く言及がなかったですね。

6月17日

 ロシアの無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-06-05/doc-ihvhiews6869422.shtml


マルチローター無人機は全部で何ができるのか:中国は弁当を送るのに用い、ロシアは戦車を打撃するのに用いる

工業設計領域において、ロシアは独自の旗印を掲げた、超一流の怪異と評価でき、かさばって単純で粗末がその伝統であり、某いくつかの新時代の設計方案は人の耳目に新鮮さを感じさせ、目から鱗を落とさせる。例えばT-14戦車であるが、より多いのは無厘頭殺馬特流派で(頑住吉注:意味不明です)、最近ロシアは独特のマルチローター無人機を展示し、この無人機の設計は非常にユニークで、簡単な兵個人用ロケットに4つのローターを加え、これにより軽々と空を飛び、兵士に代わって危険な近距離攻撃任務をする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これこそロシアの新たな武器:飛べるロケットランチャー」)

この武器の設計の簡単、粗末さはむごたらしくて見ていられないほどである。周知のように武器というものは簡単、コンパクト、堅牢で信頼性が高いというのが根本的な要求だが、ロシアのこの武器は、人を呆然とさせ、多くの外部に露出したラインが簡単にテープでまとめられ、真面目な結束整理は決してなされていない。

順に見ていくと、主体は肩に担いで発射するロケット弾である。これをいかにして飛ばすのか。ロシアの設計師は簡単にロケットランチャー前後左右4つの隅に4つのプロペラを取り付け、筒体中央下方の赤い部分はプロペラと電子部品を駆動させるバッテリーで、ロケットランチャー前後には、4つの簡単な白色の支柱が設計され、前後のプロペラはいずれも太く長い電気ケーブルが直接中央の電池に連結されており、ラインの処理は非常に雑である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これはホバリング状態。大体においてやはり兵個人用ロケットランチャーだということに気付くことができる」)

無人機はロケットランチャーを本体として構造を組み立てているため、比較的水平飛行に適するが、敵に対する攻撃には俯角があることが必須である。この点に関し、設計師は前後のプロペラの推力の調節によって実現し、これも比較的独特な設計である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロケット弾が目標に向け正確に発射される」)

同様にこれも無人機の改造であるが、中国軍のマルチローター無人機に対する需要は多くが弁当を送ること、偵察であるが、火力に対してはあまり高い要求はない。工業界にはいくつかの火力強化の改造方案もあり、これには爆弾、手榴弾の投擲などの方案が含まれるが、ロシア人は独特の考え方を出してロケット弾をマルチローター無人機に装備し、敵に対し攻撃を行うわけで、間違いなくロシア人の見方を反映している。中国の方案は堅固な陣地の攻撃能力が弱いが、ロシアの方案は攻撃能力がより強く、戦車の頂部、エンジン、軽装甲車両に対し攻撃を発動し、結果的に破壊できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの方案は、外形が中国の古代の大殺器、火竜出水によく似ている」)

この武器の最大の特徴は火力持続性が非常に劣り、1回の出動で1回しか発射できず、1発のロケット弾を発射した後、直ちに帰投して装弾し直すことが必須だということである。これはロシア人の特徴でもあり、弾薬はむしろちょっと少なくてもいいが、威力は充分に大きく、1発で決めることが必須なのである。(作者の署名:大水)


 単純で粗末かもしれませんが大量に使用されれば意外な威力を発揮することが充分にありそうですね。

6月18日

 韓国関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-06-11/doc-ihvhiews7994546.shtml


韓国の輸出艦艇の受注量は非常に大きい それにもかかわらず設計能力に欠陥、技術含有量が低い

韓国は近年来海軍建設の上で誰の目にも明らかなものがあり、韓国はさらに潜水艦、護衛艦、駆逐艦、強襲揚陸艦などを建造する能力を持ち、甚だしきに至ってはさらに国外に向け少なからぬ艦艇を輸出している。これらは全て世界第3位の造船能力、および世界強国との関係を持ち、各種のレーダー電子システムや先進的な武器が購入できるおかげであり、このことは艦艇輸出に対し極めて有利である。

現在の統計に照らして計算すれば、韓国はすでにバングラディシュ、インドネシア、タイ、イギリス、フィリピンに向け軍用艦艇を輸出済みであり、艦種には護衛艦、通常潜水艦、ドック上陸艦、補給艦などがある。

それらはそれぞれ次のようなものである。

バングラディシュ海軍の「バンジャバンデフ」級護衛艦、全部で1隻、、全長103.7m、全幅13.8m、喫水3.8m、標準排水量1800トン、満載排水量2300トン、航行速度25ノットである。

インドネシア海軍の「張保皐」I型通常潜水艦、2ロットに分けて購入され、全部で6隻で、この型はつまりドイツの209-1400型通常潜水艦で、全長61.2m、全幅6.25m、喫水5.9m、水上排水量1280トン、水中排水量1470/1586トン、水上航行速度11〜14ノット、水中航行速度22ノット、潜水深度250mである。

インドネシア海軍の「マカッサル」級上陸輸送艦、全部で4隻、全長122m、全幅22m、喫水6.7m、標準排水量7800トン、満載排水量11394トン、航行速度15.7ノット、航続力8600海里/12ノットである。

タイ海軍の「プミポン・アドゥンヤデート」級DW-3000F護衛艦、全部で2隻、(現在1隻が就役、1隻が建造中)、全長122m、全幅14.4m、喫水4.2m、満載排水量3700トン、航行速度30ノット、航続力6400海里/18ノットである。

イギリスロイヤルネービーの「潮汐」級補給艦、全部で4隻、全長201m、全幅29m、満載排水量39000トン、航行速度26.8ノット、航続力18200海里/9ノットである。

フィリピン海軍の「ホセ リサール」級DW-3000H級護衛艦、全部で2隻(現在1隻が進水、1隻に着工)、全長107m、全幅13.8m、喫水3.65m、標準排水量2600トン、航行速度25ノット、最大航続力4500海里である。

韓国は対外的に少なからぬ艦艇を輸出済みだが、しかし潜水艦方面ではまだコピー生産をメインとし、護衛艦は他国の技術に基づいて補助的に自らの設計を行い、技術がやや低い上陸艦だけをやっと韓国自ら完全に設計しており、一方イギリスに対する補給艦は代工に基づいており、甚だしきに至ってはこのようなトン数の補給艦は初めて作るがゆえに工期の遅延がもたらされている。このため韓国の造艦技術はやはり比較的初級で、少なからず進歩しているが、まだ継続して学習するに値する。(作者の署名:浩漢防務 wind63)


 先進国から買うよりは安く中国より買うより高いといったところなんでしょうが、外貨獲得の一助にはなっているはずですね。

6月19日

 中国とパキスタン、ロシアとインドは関係が良好というのがこれまでの常識でしたが。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-06-14/doc-ihvhiqay5578190.shtml


中国の武器が最大の輸出市場を失わんとする? 鉄の盟友パキスタン、多種のロシア製武器の購入を欲す

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタンはロシアのスホーイー35に対し興味を感じている」)

パキスタンはロシアから武器を購入したがっており、かつすでにロシア軍サイドと接触している。ロシア衛星通信社の報道によれば、ロシア世界武器貿易分析センター主任のイゴール ケロテチェンコは13日、パキスタンは防空システム、潜水艦、航空を包括する一連のロシアの武器の購入に対し興味を感じている可能性がある、とした。「パキスタンはロシアの遠距離、中距離そして短距離防空システム、ミルー28およびKa-52攻撃ヘリ、ミルー17輸送ヘリ、そしてスホーイ-30CMとスホーイー35戦闘機に対し興味を感じている可能性がある。また、イスラマバードはさらに636型ディーゼル潜水艦を購入する意思を有している可能性がある。」 このことはパキスタンの伝統的な兵器購入対象である中国の武器輸出に対し非常に大きな影響を生じさせるだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「鉄の盟友パキスタンが装備するZDK-03空中早期警戒機」)

周知のように、パキスタンは中国の鉄の盟友であり、中国最大の兵器販売対象である。パキスタン三軍の中で、銃器からミサイルまで、戦車から実戦機まで、軍艦からレーダーまで、ほとんど包括しない所はないと言える。去年の建国記念閲兵の中では、MBT-2000メインバトルタンク、ZDK-03早期警戒機、JF-17戦闘機、K-8練習機、紅旗ー7対空ミサイル、彩虹-3無人機など多種の中国の装備が出現した。この他さらにまだ展示されていない例えばF-22P護衛艦、紅箭ー8対戦車ミサイル、C-802対艦ミサイル、90式多砲身ロケット砲等々がある。しかも、伝えられるところによればパキスタンはさらに中国の武直ー10武装ヘリ、殲ー10戦闘機に対し興味を感じており、中国の8隻のS-20潜水艦購入の発注もしている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドが購入したアメリカのP-8I対潜機」)

しかし近年来、インドはずっとロシア最大の武器購入国の地位に君臨してはいるが、アメリカの丸め込みと共にどんどん武器のソースの多元化戦略に熱心になりおよび考慮している。インドはアメリカから大量のカギとなる重要武器、例えばC-17戦略輸送機、P-8I大型対潜機、AH-64D武装ヘリ、C-130J戦術輸送機、M777型155mm火砲、UH-3「シーキング」ヘリなどを購入し始めている。次の一歩として、インドの兵器購入を吸引するため、アメリカはさらにF-16、F-35、F/A-18などの実戦機の販売を準備しており、さらにインドに向け空母、E-2D早期警戒機、軍用レーダーやエンジン、およびその他の銃器弾薬等を販売しようと叫んでおり、ほとんど需要があれば必ずそれに答えるという態度である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「鉄の盟友パキスタンが気に入っているスホーイ-30CM多用途戦闘機」)

元々パキスタンはアメリカの準盟友だったが、現在では東方の大国の戦略的競争を抑止するため、アメリカはすでにほとんどパキスタンを放棄し、極力インドを丸め込み、もって中国を牽制する目的を実現するよう改めている。一方ロシアはといえば、元々の盟友インドがアメリカの抱擁に身を投じて以後、やはり自らの南アジアにおける戦略バランスのため、パキスタンとの関係を改善する意思を持ち始め、そこでロシア・パキスタン間の軍事関係は極めて大きな改善を獲得したのである。今回のロシアの言い方を根拠にすれば、パキスタンはロシアのS-300対空ミサイル、スホーイ-30CMおよびスホーイー35戦闘機、ミルー28武装ヘリ、ミルー17輸送ヘリおよび636型ディーゼル・電池潜水艦に対して需要を有し、ロシアもこれらを販売し、もってインドが再びこっちを向く結果を引き起こしたがっている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「鉄の盟友パキスタンが装備するJF-17はインドの戦闘機を撃墜した」)

分析は次のように考える。中国の2大隣国であるインドとパキスタンがそれぞれ別の2つの世界軍事強国に接近することは、必然的に相手方の兵器購入に対し力を入れる度合いと規模を拡大させるだろう。この方面で中国により大きな戦略的圧力を受けさせるだろう。もう一方では鉄の盟友パキスタンの兵器購入の転向は中国の武器の輸出量を大幅に削減することにもなるだろう。もし鉄の盟友パキスタンのこの大規模発注がなされれば、総額は100億アメリカドルを超える可能性が高い。インドのアメリカに対する兵器購入、350アメリカドルの1/3に及ばないが、それにもかかわらず中国に巨大な市場と受注を失わせる。だが、鉄の盟友パキスタンがロシアとの関係を発展させることは、きっとパキスタンと中国との関係に影響しないだろう。一方こうしたロシアの武器はインドに対する戦略的圧力をも形成し、中国とパキスタンの経済貿易協力に対し一定の安全上のメリットもある。(作者の署名:軍評 陳光文)


 パキスタンが完全にインドの代わりになれるわけはなく、ロシアとしては自分たちから離れると損をするぞというインドに対する脅しのためパキスタンに接近するポーズを見せているという面が大きいんでしょう。インドはアメリカからもロシアからもヨーロッパからも兵器が買え、現に大量に買っていますが、パキスタンは中国とロシアくらいからしか買えず、全体的には不利でしょうね。

6月20日

 ロシア関連です。

https://military.china.com/news2/569/20190616/36409924_all.html#page_2


ロシアの対ミサイルシステムはすでにダメなまでに老化? 専門家:戦果を見ればすぐ分かる

ロシア衛星ニュース通信社6月16日の報道によれば、少し前あるメディアの報道は、ロシアの対ミサイルシステムはすでに老化しているようで、主要な原因はその電子工業の問題だ、とした。報道はさらに、ロシアは今までアメリカの中距離対ミサイルシステムの中で使用されている運動エネルギー迎撃弾技術を決して掌握していない、と指摘した。ロシアの軍事専門家であるワシーリ コーシンはこの説に対し回答を行った。

コーシンは言った。ロシアの軍事装備に関する国外の文章には非常に多くの事実に相違する説がある。その中で比較的流行するのは「ロシアの電子工業が比較的立ち遅れている」との説で、この種の文章の作者が電子工業に対しどのような理解を有しているのかあまりはっきりしない。確かに、ロシアは民間用電子領域ではいささか弱いだろう。だがロシアのこの方面のポテンシャルを見くびるべきではない。例えば、ロシアのマイクロエレクトロニクス製品輸出商「イグストロム」社や「Mikron」社はいずれも東欧のこの領域での最大の企業で、その大部分の製品は国外に輸出されている。

コーシンは考える。軍事システムの中に使用されるマイクロチップは、別種の技術に照らして生産され、スタンダードも異なる。また、軍用無線電子は全くの別領域である。この方面で、ロシアは絶対に立ち遅れた国ではない。彼は、民間用電子領域で取得した成績は、軍事製品に関する能力を自動的に生成しないだろう、とする。例えば韓国と台湾はいずれも民間用電子製品を生産する大型の国と地域であるが、それにもかかわらず同時に軍事電子工業製品を輸入している。また、武器システムの能力を決定する最も重要な要素は、電子ユニットの質と言うよりも、ソフトウェアの質と言った方がよく、ロシアはこの方面においてやはり相当に強い。

彼は、ロシアは有効な作戦レーダーや電子戦システムの研究開発者および生産者である、と語る。こうした製品は国際市場の認可を獲得しているだけでなく、同時に実戦の中でも認証を得ている。ロシアの電子戦装備の通信、グローバル位置決定システム、無人機に対するコントロールを破壊する方面の能力は、すでにシリアにおいてテロ分子を打撃する過程の中で何度も証明を得ており、全方面の賞賛を獲得している。もう一つの誤りは、ロシアに近代的な運動エネルギー迎撃弾を作り出す技術がないと考えていることである。この種の武器を放棄したのは深思熟慮した措置であって、このためロシアはかつて核弾頭を装備したA-135対ミサイルシステムを選択した。だが現在ロシアはそれらの代替システムを研究開発中で、あるいは普通の戦闘部を装備するかもしれないが、相手の大陸間弾道ミサイルに有効に反撃できる。中距離弾道ミサイルへの反撃に関しては、ロシアが製造した「凱旋」S-400システムに関しては天下皆知っている。西側の専門家は、これは世界で最も凄い対ミサイルシステムで、各種の指標がいずれも西側の同類装備を超えていると考えている。

コーシンはさらに、提示に値するのは、国外の現有の運動エネルギー迎撃弾技術は珍しいほどに高価でしかも信頼性がないことだ、と指摘する。例えばアメリカのGBII対ミサイル迎撃弾は出費が巨大だが、それにもかかわらず実際の戦備能力に決して到達していない。サウジアラビアがイエメンとの戦争の期間に「パトリオット」PAC-3型武器システムを使用した経験は、この価格が非常に高い対ミサイル総合体の効果は決して顕著なものではないことを示した。まだあり、運動エネルギー迎撃弾技術には多用途能力はなく、つまり各種の動力飛行体に対応する能力が欠けている。もしロシアが非常に長年立ち遅れ、電子ユニットが使いにくいというのならば、我々は電子戦システム、「空対空ミサイル」、対ミサイルシステムの大輸出商にはなっていなかっただろう。今年ロシア製電子戦システムと対ミサイルシステムは大量の無人機を破壊し、非常に多くの制御ありなしのミサイルを撃墜しており、こうした全てはロシアの武器が先進的な水準と相当に見るべきもののある実際の効果を持つことを証明している。


 全くの素人考えなんですが、「別種の技術」、「全くの別領域」というよりも、民間用の電子製品は「基本編」、軍用製品は特殊な「応用編」みたいなもので、「基本編」がうまくできたからといって「応用編」がうまくできるとは限らないというのはそうでしょうが、「基本編」ですでに劣っているのに「応用編」が素晴らしく優れているということはあるのだろうか、と疑問に思います。実際の戦果というのもたいていはゲリラが使用するラジコンに毛が生えたような無人機その他相手なのでは。

6月21日

 日本関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-06-19/doc-ihytcitk6323849.shtml


日本、推力ベクトルエンジンの設計を発表 まだ登場せずもうすでに中国に立ち遅れる

6月17日に東京で開幕したアジア海上〜空中システム・技術展(MAST asia)で(頑住吉注:途中文字化けしてます。検索しましたが何の略なのか書いてあるサイトが見つかりません)、日本の防衛装備庁は初めてXF-9-1大推力戦闘機ターボファンエンジンに用いるXVN3-1先進推力ベクトルノズルを公開展示した。

日本が推進しつつあるF-3ステルス戦闘機プロジェクトに対して言えば、XF-9-1ターボファンエンジンはその超音速飛行性能を保証する重要なカギで、一方このエンジンの全方向ベクトルノズルはF-3の機動性能を保証する重要なカギである。エンジンの推力の方向を改変することによって、素早く機首の方向を改変し、敵に先んじて発射するチャンスを獲得できる。

防衛装備庁の展示パネルの紹介の上から見て、任意の方向に向け最大20度回転できる。以前の心神X-2技術検証機に使用された簡単粗末な偏流板推力ベクトル装置に比べ、この尾部噴射管は設計上ずっと完備されているだろう。

戦闘機の機動性能の他、XVN3-1はさらに飛行コントロール装置として飛行コントロールシステムと結びつき、水平尾翼と垂直尾翼の面積を縮小し、短距離離着陸能力を向上させる作用を果たすことができる。

だが全体設計の上から見て、XVN3-1は決して先進的なものではなく、基本的には1980年代のゼネラルエレクトリック社がF-16MATV検証機のために研究開発したAVEN軸対称ベクトルノズルをそのまま真似たものに他ならない。

AVENノズルの秘密は2つの連動リングを装備したところにあり、内側のリングは連結バーによって封鎖板収斂部分と連結し、尾部噴射管の収斂・拡散のコントロールだけを担当する。外側のリングは封鎖板拡散部分と連結し、専門に傾斜運動を行い、拡散部分のベクトル回転をコントロールする。

XVN3-1は全体設計の上でユーロジェット社がEJ200エンジンのために研究開発したベクトルノズルとほとんど完全に同様で、ディテール上やや異なるだけである。

我が国が2018年珠海航空展で公開展示した殲ー10B推力ベクトル検証機に比べ、XVN3-1はベクトル回転時、封鎖板の拡散部分に移行構造が欠け、外形の変化がぎこちなすぎ、推力の損失が比較的大きい。

振り返って殲ー10Bはと見れば、その尾部噴射管は封鎖板と魚鱗板の2つの部分から組成され、相互間と水平回転で、このためベクトル回転時尾部噴射管の内壁の移行がより円滑で、推力の損失が下がっている。XVN3-1はいまだ生まれずもう立ち遅れた、ということが完全にできる。(作者の署名:防務観察)


 2種のエンジンいずれともほとんど同じという意味が分かりませんが、まあ前より進歩しているのは間違いなく、これから改良していけばいいのでは。

6月22日

 中国国産空母関連です。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190617/36416349_all.html#page_2


中国の003空母、また革命的性質の設計を有する ステルスの他さらにより大きな突破あり

最近、中国が最も新しく設計した003型空母の艦島が、すでに公衆の視線の中に明るみに出たようである!

この空母の上層構造は、平坦な空母甲板において島のようであるため、「艦島」と呼ばれる。最も新しく明るみに出た中国自主設計の空母艦島は、ステルス、電磁集成マストなど先進的技術特性を具備し、未来の我が軍大型空母の強大な技術的実力を見せつけている。

空母の艦島は航海艦橋、飛行コントロール、各種電子アンテナ設備、空母あるいは艦隊の指揮コントロールセンター、存在する可能性のある排煙煙突など複雑な機能区を包含し、比較的小さい区域に集中している。これは「エルメス」号空母が1923年に初めて創造した設計の特色である。艦島は通常飛行甲板の右舷に設立されるが、日本には逆の設計が出現したことがあり、少なくとも1隻の空母の艦島は左舷に設立された。中国空母はよく見られる右側の設計を使用している。

歴史上、一部の空母にはかつて艦島がほとんどなかった。このことは航空機能の設計あるいは建造に有利だったが、この設計は顕著な欠陥を有することが証明された。これには主に煙突が欠けており排気が甲板上に深刻な妨害をもたらすことが含まれ、艦島が欠けていることは飛行甲板の管理と空中交通管制がし難く、レーダーなど電子設備を設置する高いポイントがないことをも意味し、ナビゲーションや船舶自身の制御も多くの問題に遭遇した。

艦島は現代空母の建造の中で、一般に単独のモジュールであり、直接巨大クレーンを用いて甲板上に取り付けられる。中国空母もこの操作を使用している。多くの空母では、艦島は唯一甲板上に突起した構造だが、種々の原因によりその他の巨大な突起した構築物を有する一部の空母もある。これにはインド海軍のロシア製中古空母が含まれ、通信コントロール電子手段を増加させるため、迫られて独立した大型マストを追加した。イギリスは現代のダブル艦島設計を開始し、クイーンエリザベス級空母に用いている。

中国海軍はずっと力を尽くしてできる限り本国の空母の艦島の投影面積、および全体的寸法や重量を縮小している。これは何故かといえば、艦艇の上部構造の寸法は甲板の操作に対し非常に大きな影響があり、特に空母はできる限り大きな甲板を艦載実戦機の各種操作に用いる必要があるからである。また、艦島の大小と設計上の外観は、その重量、重心、空気抵抗などの方面のネガティブな影響を最小化することが必須である。

また、ステルス能力も現代空母の艦島の重要なカギたる要点である。最新の画像の中には、中国最新世代の空母の設計を見ることができ、レーダーステルスの需要を明確に考慮しており、アメリカ最新のフォード号空母の外観設計に類似したところがあり、レーダー乱反射断面積を顕著に下げている。このことは現代の作戦条件下の艦艇に対して言えば、生死の差をもたらす可能性がある。

中国最新の003空母上では、この投影面積と体積、重量の縮小という作業が、重大な突破を獲得している。第1隻目の本土で製造した空母の艦島はすでにソ連時代に設計された遼寧艦より顕著に小さいが、未来の空母はさらに一歩最適化される可能性がある。

前述の各種の原因により、空母の艦島設計は、技術的複雑度がすでにどんどん高まっている。もう1つの重要なカギたる要素は現代の艦載機の体積、重量が大型化する趨勢があることで、艦島を最適化ししたがって巨大かつ平坦な甲板を獲得することには緊迫した需要があり、もって飛行機の移動、装弾や給油、発進および降着に用いることのできる面積を拡大するのである。

3Dコンピュータ総合設計で構築された複雑な艦島構造、およびその出色なシミュレーション検証能力は、現代空母の艦島設計の難題を解決する有力な手段となる。


 空母自体が非常に巨大なので艦橋のステルス性を下げることでどの程度の効果があるのか疑問もありますが。






















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