コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその330

6月23日

 殲ー31関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190619/36429057_all.html#page_2


パリ航空展にお目見えした「最新の殲ー31」には一体どんな新たな変化があったのか? 答えは新たなエンジン!

2019年第53回パリ航空展で、中国航空工業集団社は中国航空産業の「国家チーム」として9類13種の機種を携えて展示に参加し、その中で最も人の注目を引くのは、疑いなく輸出型第5世代ステルス戦闘機、殲ー31(FC-31)である。殲ー31の模型がひとたび明るみに出るや、すぐに個人メディアなどがその外形にまた「非常に大きな変化と改良」があったと称している。ならば、今回のパリ航空展での殲ー31には一体どんな新たな変化があったのだろうか?

模型は殲ー31 2.0の実物機にさらに接近し、変化は主にエンジンから来ている

個人メディアが提出するいわゆる殲ー31の「非常に大きな変化と改良」であるが、その理由は主に2018年珠海航空展での殲ー31 2.0バージョンの模型と今回のパリ航空展の新たな殲ー31の模型との間の対比から来ている。しかし試験飛行する殲ー31 2.0技術検証機の実物機から見て、この変化と改良は実は存在しない。実は真相は殲ー31の新たな縮尺の模型が、珠海航空展にお目見えした古い模型と比べ、さらに真に迫りそして正確で、殲ー31 2.0技術検証機の実物機とより似ているに過ぎない。その中でエンジンナセルが機体表面においてより突出している、機首がさらに豊満であることなどは、いずれも殲ー31 2.0技術検証機の実物機に体現されている特徴であり、模型に何ら新たな変化があったわけではない。

ならば問う人がいるだろう。パリ航空展の殲ー31の新たな模型の変化が、殲ー31 2.0技術検証機の実物機の空力外形のより正確な模擬および反映である以上、ならば殲ー31の新たな模型はこの機の新たな変化を体現していないのか? と。これも正しくない。実際には、殲ー31の新たな模型はこの機の新たな変化を間違いなく漏らしている。この変化は主にエンジンから来ている。

我々は殲ー31 1.0と2.0という2機の技術検証機の実物機のエンジン噴射口の外形から、尾部噴射口の外部塗装層が体現するのが黒色で、噴射口のエンジンナセルからの露出がより短いことを見て取ることができ、これは典型的なロシア製中等推力軍用ターボファンエンジン、クリモフRD-93の外形の特徴であり、殲ー31試験飛行機がずっとこのロシア製エンジンを使用して試験飛行を行っていることを説明している。珠海航空展では、殲ー31の古い模型の尾部噴射口の大部分の特徴はRD-93に似ていたが、尾部のエッジに新たな鋸刃状の構造があり、これは1つの変化であって、この構造は技術的角度から見ると、赤外線およびレーダーステルスの二重の目的を果たすことができる。この構造は殲ー10技術検証機ですでに使用され、間もなく国産の殲ー20戦闘機に応用されることになると考えられている。この点から見て、古い殲ー31の模型は、殲ー31が将来技術の上でRD-93をコピー生産しまた参考にした新たな中等推力国産ターボファンエンジンを使用する可能性が高いことを示す。それは構造上RD-93と基本的に似ているが、国産ステルス構造などの新技術を採用している。実際、クリモフRD-93エンジンに対するコピー生産作業は、何年も前に早くもすでに展開され、目的は本来はRD-93を使用する輸出型「梟竜」戦闘機のために信頼できる国産代替動力方案を探し出し、より良く「梟竜」戦闘機の輸出を促進することだった。

一方今回のパリ航空展にお目見えした新たな殲ー31方案の中で、我々はその尾部の2つのエンジン尾部噴射口の構造と外形が、元々のRD-93オリジナルバージョンおよびステルスコピー生産バージョンいずれとも全く異なることに注意する。技術の角度からすると、これは新たな殲ー31が全く異なる新型中等推力軍用ターボファンエンジン、すなわちいわゆる新世代中推に交換することを意味している。何故殲ー31は新中推を搭載しようとしているのか? 何故ならRD-93だろうとそのコピー生産国産化バージョンだろうと、最大推力はいずれも90キロニュートンに達せず、最大推力や推力:重量比の指標の上で、第3世代中等推力の先進水準にさえ達せず、F414などの先進的なエンジンと顕著な隔たりがあるからで、このことは殲ー31の総合性能の向上を深刻に制限することになる。一方ロシアが登場させたRD-33MK推力増大改良型も、技術の上で信頼できず、それを装備したインド海軍のミグー29K艦載機は、エンジンの完備率が3割余りしかない。このため技術と構造上より先進的で、ポテンシャルがより大きく、推力が90〜100キロニュートン以上に達する新中推が必ず行われる趨勢となり、新中推を配備した殲ー31だけが、やっと真の意味で完全バージョンの第5世代戦闘機なのである!

我々が技術の角度から展望すれば、新世代中等推力エンジンの最大推力(アフターバーナー使用時の推力)は90〜100キロニュートンを超えることになる。殲ー31の正常離陸重量は20トンを超え、双発の新中推は殲ー31の正常離陸重量での推力:重量比を1超にさせることができる。同時にこのエンジンは燃料消費率、推力:重量比の上でもRD-93より顕著に優れることになり、このことは殲ー31の航続距離をより長く、機動性をより強くさせる。

新中推があれば殲ー31の「本採用」に希望がある

今回の殲ー31の新たな模型が明るみに出たことからは、殲ー31の新中推の研究開発が非常にスムーズで、すでに近い時期に試験を行いかつ遠からぬ将来機に装備して試験飛行する可能性を具備していることを見て取ることができる。そして新中推の出現は、殲ー31の総合性能を大幅に向上させ、輸出競争力を増強し、F-35と世界の中型第5世代機市場を争奪するやる気と持ち駒を増加させるだけでなく、しかも殲ー31の「対外販売転じて国内販売」、解放軍空軍/海軍航空兵が自ら用いる機種になるのを阻害する最大の邪魔者、エンジン国産化問題も付随して解決する。信頼できかつ先進的なエンジンを有し、総合性能がF-35に遜色なく、甚だしきに至っては一部超える殲ー31は、殲ー20の良きパートナーになるチャンスが完全にあり、さらに海軍新世代艦載戦闘機の選択方案になるチャンスがある! 2018年珠海航空展で、殲ー31総設計師の孫聡はかつて、殲ー31は我が軍の艦載戦闘機に対する需要を満足させる能力と条件を具備しているとした。そして現在新世代中等推力エンジンの出現は、疑いなく殲ー31が次世代艦載戦闘機になる手段と希望を増加させることになる。


 模型のエンジンの形状が新しかったからといって新型エンジンがもうすぐ充分な性能と信頼性をもって量産できることにはならないと思うんですが、まあそのくらい楽観的になる状況なんですかね。

6月24日

 殲ー20戦闘機関連です。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190620/36441777_all.html#page_2


外国メディア:中国の4本の殲ー20生産ラインが始動へ もうすぐ何百機を有することができる

中国の殲ー20戦闘機、すでに全速生産に接近!

外国メディアは、4本の殲ー20生産ラインが間もなく大量生産を開始すると報道した! 何百機の殲ー20は、すぐに祖国の青空の隅々まで飛翔することになる!

中国新世代ステルス戦闘機としての殲ー20が3年前少数正式に中国空軍に引き渡され就役して以後、殲ー20の生産速度は日増しに加速している。この第5世代ステルス戦闘機の生産、装備の加速は、すでに焦眉の急となっている。結局のところ、アメリカのF-35ステルス戦闘機はすでに400機の大台を突破したばかりなのである!

明らかに殲ー20は充分な数量を必要とし、それでやっとこの生産量が膨大な外国の戦闘機をすくみ上らせることができる。

その中のものが軍事機密に関わるため、中国が外界に向け殲ー20戦闘機の真の生産進度や速度を正式に公表したことは全くないが、軍事専門家は去年の関連の公開されている資料に対する分析により、その年を通しての生産量が25機前後であると見積もる。最近関連のメディアは、去年の年末までに、中国空軍はすでに28機の殲ー20戦闘機を装備し、今年の年末までに装備数は60機に達し得、来年殲ー20は100機を突破すると明らかにしたが、この中から量産速度がすでに毎年40機の規模に達していることが推算できる。

最近、関連のメディアは1枚の最近明るみに出た衛星写真と称するものにより指摘したが、画像の中の2機の戦闘機はまさに制式ステルス塗料を吹き付け塗装したところである新たに工場を出た殲ー20戦闘機である。だが殲ー20戦闘機は中国空軍の現在最も先進的な戦闘機であるため、それに関する一切の設備の性能の資料、装備生産計画は全て軍事的に絶対秘密の情報に属し、このため殲ー20戦闘機の生産は結局のところ長い時間を要しても知ることはできない。

報道は、殲ー20戦闘機は2011年に初飛行し、2016年に部隊への引き渡し、少数の試用が開始され、2018年末までに中国空軍はおよそ28機を装備した、と指摘する。2019年初め、中国空軍は東部戦区に初の殲ー20作戦旅団を建設したが、一般に中国空軍の航空兵作戦旅団はおよそ32機の戦闘機を持つと見積もられており、このようだと2019年末までに中国空軍の殲ー20戦闘機装備数は60機を超えるはずで、2020年までに装備総数は100機を超えるだろう。

報道は、少し前ネット上ではかつて成都飛行機工業集団の殲ー20戦闘機生産ラインはすでに3本あって全速で生産し、第4本目も間もなく開通すると指摘したが、いずれも当局の事実確認を得ていない。今の戦闘機は技術上より先進的で、設備の上でより複雑であり、生産期間もまた相対的に長くなる。もしアメリカのF-35を例にするなら、2017年の引き渡し数は66機で、2018年は91機までアップし、2019年の引き渡し総数は130機を超え、2023年には甚だしきに至ってはより高い年産160機の規模に達し得ると見られる。

外国メディアはこれに対しかつて見積もりを行い、中国の殲ー20の量産速度は外界の推測を超える可能性があり、現在速度は兵器工業が強大なアメリカに追いついていないが、その無から有に至る生産速度はやはり人を驚愕させるに足りる、とした。去年中国の殲ー20が作戦旅団を建設した速度からは、毎年の生産量がおよそ25機前後だということが判断でき、もし中国がさらに殲ー20戦闘機の生産ラインを拡充したら、殲ー20ステルス戦闘機の年産量は40機を超えることになる可能性がある。だが、過去何年か以内、殲ー20は初飛行から試験飛行、さらに就役まで、エンジンにずっと使用しているのは全て専門にそのために技術グレードアップを行ったAL-31F系列エンジンである。さらに何年かの時間が経ち、渦扇15峨眉エンジンの技術が成熟して以後、その時になれば殲ー20戦闘機はやっと真の意味での「国産機国産エンジン」の戦闘機になれる。また、殲ー20の量産速度は同時に空軍の規模の影響も受ける。現在の戦闘機空軍力量から見て、300機の殲ー20戦闘機があってやっと需要を満足させることができる。このため、現在の生産状況は依然不断の改良と完備の初期小規模生産時期にあり、今後何年か以内に、殲ー20戦闘機の性能向上と共に、その時になれば殲ー20戦闘機はやっとフルパワーを出し、大量生産を迎えるだろうと信じる。


 何百機といっても300機と700機では意味や影響が大きく変わってくると思われますが。

6月25日

 殲ー31関連です。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190618/36426772_all.html#page_2


ニューバージョンのFC-31戦闘機がお目見え 二大変化あり あるいは空母搭載のために準備か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パリ航空展でFC-31戦闘機の新たな模型が初めて公開される」)

二号機の初飛行以来、FC-31戦闘機の発展は比較的低調なことが目立っていたが、今年のパリ航空展でFC-31の最新の模型が公開され、FC-31戦闘機に以前に比べまた比較的大きな変化があったことがはっきり見て取れ、この飛行機の設計が依然完備と改良の中にあることを示している。

関連の模型からはFC-31戦闘機の背部が明らかに太くなったことがはっきり見て取れる。ステルス戦闘機に対して言えば、通常この位置は燃料タンクと機腹部の弾薬コンパートメントである。

これにより我々はFC-31戦闘機の発展方向が内部燃料を増加し、搭載状態での航続距離性能を向上させ、多用途任務能力を増強することに違いないとおおよそ推測できる。これは国内外ステルス戦闘機の発展方向でもある。ステルス戦闘機は防御突破能力が強く、先天的に優秀な攻撃能力を具備している。アメリカ空軍も最初F-22を純粋な空中優勢戦闘機として設計したが、後にこの飛行機の防御突破能力がずば抜けていることに気付き、このため戦区快速打撃任務にも用い、一度はコードナンバーをF/A-22に変えた。以前FC-31戦闘機が外界に疑問を持たせたところは内部燃料が少なすぎ、搭載状態での航続距離性能が制限を受けることだったが、FC-31戦闘機はこのような改良を経た後、遠距離作戦能力が有効な向上を得たはずである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「同角度からの対比。模型の背部が顕著に太くなっているのが見て取れる」)

FC-31のもう1つの改良はさらに人に興味を感じさせる。それはエンジン位置も顕著に隆起し、より大きな直径のエンジンを用いるようだ、ということに他ならない。

ターボファンエンジンに対して言えば、直径がより大きいことはより大きなファンを意味し、エンジンのバイパス比もより大きく、相応に燃料消費もより低くなる。飛行機にとって、燃料消費が下がることはより長い航続距離をも意味している。FC-31戦闘機の現在のエンジンはRD-93あるいは国産のWS-13であるが、ある情報は国産新世代ターボファン中等推力エンジンはすでに研究開発に成功し、FC-31戦闘機に配備されることになるだろうとする。この変化は新世代ターボファン中等推力エンジンのバイパス比が増加し、エンジンの燃料消費が下がり、したがってさらに一歩飛行機の航続距離と作戦半径が増加することを示す可能性がある。

全体的に見て、FC-31戦闘機の改良方向は航続距離と滞空時間の向上、飛行機の遠距離作戦および多用途作戦能力の増強のはずで、これは現代の作戦機の発展の趨勢でもある。現代の作戦機は購入価格が日増しに大きく高まり、それぞれの国や地域の空軍の規模は日増しに縮小しており、この種の状況下で、それぞれの国や地域の空軍は多用途作戦飛行機を購入する傾向をより加え、もって飛行機の機種を簡略化し、後方勤務保障の難度とコストを下げている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「模型から見て、FC-31戦闘機の背部はYF-23に向け接近しているようだ」 「F-35Cはすでに就役し、艦載機がステルス時代に入ったことを宣告した」)

だがFC-31戦闘機のこのような改造にはいくつかの問題も存在する。まず離陸重量の増加である。以前のFC-31戦闘機の最大離陸重量は公開されたデータではおよそ27トンだったが、現在のこの状態ではおそらく30トンの大台に迫っている。また飛行機の直径が増加すれば、抵抗もそれにつれて上昇し、超音速性能が低下する。主翼面積を増加し、衝撃波抵抗を下げるかだが、主翼面積の増加はさらに飛行機の重量を継続して上昇させる。このためFC-31戦闘機はF-35戦闘機同様、暫時超音速性能を放棄し、以後の可変サイクルエンジン採用が飛行機に超音速巡航能力を具備させるに違いない。

全体から言って、FC-31戦闘機は飛行機全体の寸法を制御している状況下で、飛行機のポテンシャル掘り起こしによって飛行機の作戦能力を増強している。この指導思想はFC-31戦闘機が艦載化される可能性と関係があるに違いない。艦載戦闘機は陸上戦闘機に比べ、体積や重量に対しより敏感で、より小さい体積は空母がより多くの飛行機を搭載できることを意味している。相応に1回で飛行機をより多く発進させることができる。だがより小さい体積は搭載状態での航続距離が制限を受け、また空母の遠距離打撃能力が低下することを意味している。このように両者の間でバランスポイントを探し出す必要がある。このため我々はFC-31戦闘機の新たな模型にこうした変化が出現したのを見る。これは設計師がこのようなバランスポイントを探求しているに違いない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第2隻目の国産空母建造は鳴り物入りで推進中である」)

F-35C戦闘機の就役と共に、艦載機がステルス時代に入ったことを宣告した。一方第2隻目の国産空母はすでに着工され、2025年までに海軍に引き渡せる見込みであり、このようなら国戦闘新世代艦載機の発展も同様に加速をし、もって2025年に空母が装備される時、空母のためにより先進的な艦載戦闘機を提供し得るのに便とする必要がある。


 一昨日の記事とは見方がだいぶ違うようですがどちらが実際に近いんでしょうかね。

6月26日

 「梟竜」戦闘機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-06-22/doc-ihytcitk6940839.shtml


梟竜戦闘機のパリでのパフォーマンスが目を引く:突破性の改良はあるいはより多くの発注を手にするか

最近、中国が設計したJF-17「梟竜」戦闘機が、2019パリ航空展で再度関心を引き起こした!

その第3ロットの重大改良型は、多くの航空展に参加した国の国防関係当局者、高級将校の熱烈な関心を獲得した!

JF-17「梟竜」戦闘機第3次グレードアップの主要な改良の要点は、アクティブフェイズドアレイ(AESA)レーダーを追加したことである。パキスタンの展示に参加した当局者は、具体的にどのレーダーを採用するかに関する決定は「間もなくなされることになる」と語った。この重大な改良は、迅速にその作戦威力を絶対多数の現役の著名なアメリカの戦闘機であるF-16を超越するものにさせる。

メディアの報道は、2種のレーダーがこのプロジェクトで競争しており、それは中国電子科技集団のKLJ-7Aと中航工業(AVIC)のもう一種のアクティブフェイズドアレイレーダーである、とする。第3次改良型はさらに新たな集成電子戦システムを持つことになり、中国とヨーロッパの企業がこのシステムの受注で競争する。

また注意しなければならないのは、第3ロットではJF-17の空気取り入れ口が拡大され、もって空気流量を改善するのが見られることになるだろうことである。これは某時点において新たなエンジンのために基礎を固める可能性もある。JF-17は現在ロシアのRD-93エンジンによって動力が提供されている。

展示に参加した当局者は、「もう1つのエンジンの選択肢がすでに考慮中だ」としたが、ディテールを論じることは拒絶した。現在RD-93はパキスタン空軍での就役の中で運行が良好である。

第3ロットの大部分のグレードアップは現有の第2ロットでも行えるが、更新後の空気取り入れ口は新たな第3ロットの飛行機でのみ使用できる。非常に多くのパキスタンのJF-17は空中給油設備を持たない。この設備は改装を行うことができるが、パキスタン空軍は機群全体に対しこの改装を行う必要はないと考えている。パキスタン空軍は98機の現役JF-17戦闘機を持っている。

2015年、Flight Daily Newsの報道は、この戦闘機が初の輸出に関する受注を手に入れた、とした。当時当局者たちはこの顧客の詳細を論じるのを拒絶したが、後に外界はこの顧客がミャンマーだということに気付いた。同国は2018年に初のJF-17を受領した。2018年1月、ナイジェリアは2018年予算配分文書の中で、3600万アメリカドルの資金拠出が3機のJF-17の一部の発注資金としてあると宣言した。この資金はさらにサポート設備と予備部品を包括する。その後の報道は、この交易が推進中であることをはっきり示している。

中国メディアがこの飛行機の設計師である楊偉の話を引用した報道によれば、第3ロットの飛行機は研究開発中である。

極めて関心を集めるJF-17戦闘機の新型レーダーは、機械移動スキャン装置を必要とするKLJ-7レーダーとは異なり、その新たなアンテナユニットは傾斜したパネル上に固定され、もはや機械スキャン方式を必要としない。中航工業は世界初の戦闘機に用いる空冷アクティブフェイズドアレイレーダー(AESA)と称するものを登場させたが、同社のある動画はこのレーダーがJF-17に素早く装備できることをはっきり示している。

前述の改良の他、JF-17最新の複座型も関心を集め、その重要な変化は背鰭が追加の燃料タンクを包含することである。このことは、JF-17B複座戦闘機の燃料負荷が単座機に相当することを意味している(頑住吉注:複座化して燃料消費が多くなるが追加の燃料タンクがあるので航続距離は同等だ、ということでしょうかね)。中国から来る情報は、もう1つの相違点は垂直尾翼で、見たところ面積がより大きい他、それにはさらに異なる前縁の角度があることをはっきり示している。

現在パキスタンはさらに62機のJF-17、および対外的に販売する機数のJF-17を製造することになると見積もられている。(空中世界ガトリング)


 殲ー31に使用されるという「新世代中等推力ターボファンエンジン」に充分な性能、信頼性、生産数があればおそらく梟竜にも使用されるでしょうね。

6月27日

 ロシアのステルス技術関連です。

http://k.sina.com.cn/article_6653324347_18c91ac3b00100gir0.html?cre=tianyi&mod=pcpager_mil&loc=2&r=9&rfunc=15&tj=none&tr=9


ロシア、新たなステルス塗料を最も新しく登場させる 飛行機のキャノピーに塗れると称する

21世紀における未来の空戦では、空中の実戦機のステルス能力はすでに生死に関わる指標となっており、ステルス能力の欠乏した飛行機は未来の戦争の中での生存性が保障され難い。中米ロ三国はいずれもこの方面でステルス実戦機の研究を行いつつあるが、全く疑問なくロシアのスホーイ-57はこの中でステルス性能が最も劣る。この弱点を補うためのようだが、ロシアは新たなステルス塗料を最も新しく登場させ、甚だしきに至っては飛行機のキャノピーに塗ることができると称している。

ロシア衛星ネット1月12日の報道によれば(頑住吉注:原文ママですが6月の誤りでは。記事の日付は6月16日です)、ロシア技術国家集団はレーダー波に対する吸収性能を増強した複合材料が最新の飛行機に用いられることになる、とした。これにはスホーイ-57、ツポレフ-160、スホーイー35などの実戦機のキャノピー上が含まれ、いずれにもこのステルス塗料を使用することができる。ロシア人の言い方に照らせば、この70〜90ナノメートルの厚さの金属酸化物塗装層は操縦席のキャノピーに塗装することに全く問題なく、視線を遮ることがないだけでなく、しかもコックピットのレーダー信号を30%下げさせることができる。

全く疑問なくこの新たなステルス塗料の出現はロシア軍実戦機の生存能力に一定の向上を得させるだろう。これにはいくつかの旧式実戦機が含まれ、例えばスホーイ-30、スホーイ-27などはこの新たな塗料を使用した後、確実にレーダー反射面が減少する。だがロシア人がはっきり認識することが必須な事実は、このステルス塗料という方法は依然対症療法に過ぎず、根本からロシア軍実戦機のステルス性能を向上させることはできない、ということである。ましてやロシア人が宣伝するように、ツポレフ-160のような飛行機のステルス性を向上させ得ることはあり得ない。

現在国際的に飛行機のステルス性能を向上させる方式には主に2種があり、1つはステルス塗料などの技術を使用し、飛行機にレーダー波を吸収できるようにさせるもので、このようにすればレーダー波はレーダーに反射して戻って信号としてキャッチさせることができなくなり、したがってステルスの目的が達成される。もう1つは飛行機に対する設計により発射されたレーダー波を別の場所に反射し、あるいはそれが反射して戻っていくことができなくさせるものである。この種の考え方の筋道に照らして設計された飛行機の典型は外ならぬアメリカのF-117やB-2で、こうした飛行機は空気動力学に符合していないが、それにもかかわらず極めて良いステルス性能を持つ。ロシア軍の武器はまさに第2の考え方の筋道の上で作りが非常に良くない。無比に巨大なツポレフ-160は言うまでもなく、彼らの最も先進的なスホーイ-57であっても、その空力レイアウトは非常に多くの場所、例えばエンジンの空気取り入れ口において、極めて大きなレーダー輻射源を生じさせるだろう。ちょっとステルス塗料を加えただけでは、この方面の欠点を克服することは全くできないのである。

技術方面の制限と発展に関する考え方の筋道の違いゆえに、ロシア軍はステルス実戦機の発展の上ですでに立ち遅れた位置に置かれており、ちょっとのステルス塗料方面の改良では全体の劣勢を挽回することは難しい。


 透明なステルス塗料というのは確かに面白いですが、ステルス塗料は重い、デリケートでメンテナンスに手間がかかるといった方面に全く言及がなく、やはり現在ステルス技術で劣っているという批判に反撃しようとする宣伝っぽいですかね。

6月28日

 中国空軍関連です。

https://bbs.tiexue.net/post_13457992_1.html


殲-10の強化机堡が明るみに:厚さは3mを超え米軍の地面貫通爆弾が防げる (頑住吉注:「机堡」は航空機用のトーチカみたいなもののようですが適当な訳語を知らないのでこのままにします。)

中国の軍事力建設の急速な発展と共に、どんどん多くの軍事施設が揃って良好な防御性能を具備し始めている。去年から現在まで、中国は続々と非常に多くの空軍強化机堡を披露しており、例えば中央テレビ軍事チャンネルの中で姿を見せた殲-10の机堡である。頂部は非常に厚い強化鉄筋コンクリートで、厚さは3mを超え、大多数の地面貫通爆弾の打撃を有効に防御できる。

以前、CCTV7「軍事報道」は南海艦隊航空兵の多種の機種が同じ場で訓練することが常態化するという成就を連続して報道したが、数量が多く、構造が合理的な強化型机堡が見られ、人に最も深い印象を与えたのは永興島の空調を持ち、高い塩分を防ぐ完全密閉恒温机堡で、このことは戦闘機の進駐、維持保護、メンテナンスいずれに対しても重大な意義を有している。

強化机堡(HAS)は強化構造の防御性の高い機格納庫に属し、戦闘機の独立したトーチカということができる。誕生したのは1967年の第三次中東戦争である。イスラエル空軍はエジプトの空軍基地を奇襲し、当時アラブ世界で最も強大だったエジプト空軍は、実戦機を全て整然と露天の飛行場に駐機しており、防御は全くなく、1日の午前中にもうイスラエル空軍によって完全に破壊された。

この戦争の後、世界各国空軍はその航空力量が戦争がひとたび開始されるやすぐに壊滅させられるのを避けるため、大量の強化型航空機堡塁を設計、建造し、この種の機格納庫はABC防御性能を具備し、核弾頭の打撃が受け入れられる。機格納庫は掩体であるだけでなく、しかも完備された自給自足能力を有する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「NATO空軍が使用する強化型機堡」 「1991年の湾岸戦争で、米軍の地面貫通爆弾によって直接爆破されたイラクのスーパー机堡」)

冷戦終結後、強化机堡の作用には二種の結論があり、1つは正確制御誘導弾薬の出現と共に、机堡の打撃に抗する能力は不足すると考えるものだった。湾岸戦争中、イラクの強化机堡はNATO空軍のものに比べさらに堅固だっただろうが、全く意味がなかった。米軍の最初の手段はテレビ制御誘導のSLAMミサイルを用いて突破口を開き、しかる後さらに開口部に1発放り込むというものだった。後にはPavewayレーザー制御誘導爆弾を用いて直接机堡頂部から垂直攻撃し、軽々と防護層を貫通して飛行機を破壊した。

強化机堡は依然有用で、机堡は飛行機の分散独立した配備ができ、このようにすれば相手方の攻撃の難度が増加する、と考える人もいた。

盾あれば矛ありである。ここ何年か、アメリカと中国はいずれも非常に多くの地面貫通型正確制御誘導弾薬を研究開発し、その中の1種類は低コストの小口径地面貫通爆弾である。その中ではアメリカ製のSBD小直径爆弾と国産のCM-506KG航空制御誘導爆弾が典型である。この小型の2種の地面貫通爆弾は重量が110〜150kgで、小型弾体+ダイヤモンド型の背部折り畳み翼、慣性誘導+衛星位置決定を採用し、弾本体は細長い構造で、半徹甲戦闘部を採用し、極めて高い弾体強度を持ち、天頂からの大角度(90度近い)急降下弾道を採用し、速度は音速を超え、堅固な目標に対する貫通能力は伝統的な1000kg級徹甲爆弾を超え、鉄筋コンクリートに対する貫通深度は1.8m以上である。米軍は2017〜2025年の間に1.5(頑住吉注:万発とか千発とかが抜けているようです)の完備されたハードターゲット用地面貫通爆弾を購入する計画である。

地面貫通爆弾の大量な応用のため、初期の強化型単一機用机堡の防御能力はすでに不足が目立っている。この種の状況に直面しては、防空大システムに頼って対抗を行う必要がある。さらに山体洞窟机堡を掘って作ることができる。この種の机堡は我が国のロケット軍のミサイル洞窟に比較的似ており、直接岩石山体内に強化型机堡を掘って作り、地面貫通爆弾の打撃を恐れない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国空軍の初期の飛行機洞窟庫」)

中国は洞窟机堡の応用に対し早くから心得があり、1970年代には早くも、核戦争を大規模に行うため、我が軍は重要な飛行場に全てABC防御設備のある洞窟机堡を建設し、核爆弾の直接打撃を受け入れられるようにした。上の図は某放棄された机堡の核兵器を防ぐ扉。

薄弱な洞窟の門と牽引ルートに対しては、専用の末端防御システムを配備することができる。例えば映画「空天猟」の中では我が軍の陸盾2000防空システムが霸天狼基地の洞窟の入り口のところに配備されているのが初めて見せられた。周囲は全て高く大きな山体で、射界は非常に狭く、陸盾2000は飛行場や重要な陣地の末端段階防御に用い、これは主に対ミサイル作戦で、来襲する航空爆弾、空対地ミサイル、巡航ミサイルなどの低空目標が迎撃できる。

矛あれば盾ありで、爆弾で排除できない机堡がなければ、一切を爆破できる爆弾もない。空軍作戦は全体システム間の対抗であり、大国の空軍は完備された武器と指揮コントロールに頼り、思うがままに空中攻防作戦を行うことができ、一方体系が不完全な小国空軍は爆破されるのを待つしかない。


 これまでのいろいろな記事からして、少なくとも中国の見方では「体系が不完全な小国」には日本も含まれると想像されますが。イランのこの方面はどうなっているんですかね。

6月29日

 中国のステルス艦載機関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190617/36411626_all.html#page_2


中国の次の艦載機は何か? 殲ー20? 殲ー31? それとも全く新しく研究開発された機種?

中国の空母建造速度が不断に加速するのと共に、原子力動力、電磁カタパルトなどの新技術はいずれもすでに議事日程に上がっており、ならば何が中国海軍新世代艦載機になるのか、殲ー20かそれとも殲ー31か、それとも全く新しく研究開発された機種かが、休みなく討論される話題となっている。

中国で初めて正式に就役した第5世代戦闘機として、殲ー20はずっと呼び声が最も高い次世代艦載戦闘機の選択候補機種である。殲ー20を好意的に見る理由としては以下の何点かがある。大型第5世代機として、殲ー20は大きな弾薬搭載量、長い航続距離を持ち、完備された航空電子設備を持つ。超音速巡行ができまた超機動性能を持つ。カタログデータから分析すれば、1機の殲ー20の対空作戦能力は現在の技術状態の殲ー31の3倍で、対地対艦能力は殲ー31の2倍である。

だが将来殲ー20を艦載化しようとすれば、非常に多くの克服を要するものもある。まずその機体構造を強化する必要があり、このことは殲ー20の構造重量が非常に大きく増加することを意味している。例えば、スホーイ-27の空虚重量は17.5トンだが、スホーイ-33の空虚重量は19.5トンに達する。もし成都飛行機に艦載機を研究開発した経験がないというこの不利な条件を排除しても、殲ー20艦載型は自重が大きすぎるがゆえに、有効弾薬搭載量と機内燃料が制限を受ける結果をもたらし、構造を強化した後の殲ー20が一体滞空時間や制空能力の上でどれだけ強くあり得るのかはやはり本当に言いにくい。

さらに殲ー31を見る。殲ー31の先天的劣勢はサイズが比較的小さいことで、弾薬搭載量や航続距離の劣勢はいずれもそれが殲ー20に遜色があることの重要な要素である。だが別の方面では、これはまさにその優勢の1つでもあり、サイズが小さく、艦載機への改装方面の余裕量が比較的大きく、特に中国次世代電磁カタパルト空母の排水量が依然ニミッツに及ばない状況下では、サイズが小さいことはレイアウト上より多くの柔軟性を持つことを意味している。次世代艦載機がもし「鶻鷹」2.0バージョンを基礎に適当に機体を拡大したら、その最大離陸重量はF-35の水準にまで増加し、もって内部弾薬コンパートメントの空間と燃料備蓄量を向上させ、その空力外形を調整し、もってステルス性能と機動性能を向上させ、さらに動力システムに2台の国産の新たな中等推力WS-19を採用すれば、この時殲ー31という目標たる機の最大離陸重量は30トンに達する可能性が極めて高く、大型艦載機と比べて決していくらも劣らない。

このため総合的に見ると、次世代艦載機に殲ー20、またあるいは殲ー31を採用すれば、メリットとデメリットはいずれも非常に顕著で、殲ー20は総合作戦能力が強いが、重量と寸法が大きすぎ、レイアウトするのに比較的困難である。一方殲ー31はちょうど逆で、将来具体的にどの機種を選択使用するかには、海軍航空兵の具体的な作戦の需要を見て定める必要がある。

殲ー20や殲ー31の他、我々は中国が将来一から始め、全く新しいステルス戦闘機を研究開発する可能性も排除できない。研究開発期間と経費は大幅に増加するが、目的性を持った設計は海軍航空兵の作戦の需要により符合するだろう。外国メディアの報道によれば、中国初の垂直離着陸できる殲ー18戦闘機がすでに試験飛行に成功している。中国第5世代ステルス戦闘機をの中で最も神秘的なメンバーの1人である殲ー18最大の特徴として垂直離着陸できる以上のものはなく、カタパルト発進を放棄した殲ー18はより柔軟に作戦ができ、甚だしきに至っては殲ー20より優れ、この戦闘機が将来空母艦載機となる可能性は極めて高い。

広大な読者のお友達よ、あなたは中国の次世代艦載機は何だと考えるか、殲ー20か? 殲ー31か? それとも全く新しく設計された機種か?


 垂直離着陸できる機種はいろいろ無理があってカタパルトを装備した空母での運用には向かないでしょうし、基本設計を共通にするにも無駄が生じますし、私は殲ー31発展方の可能性が最も高いように思います。






















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