コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその333

7月14日

 インドの小火器関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-09/doc-ihytcitm0666694.shtml


インド、74万挺のAK203小銃の発注を達成 零下50度で冷凍し依然使いよい

国際兵器市場の「兵器購入富豪」として、インド軍の近年来の大口購入は次々に現れては尽きない。特に軍事強国ロシアとの間では、戦車・装甲車から軍艦まで、各類型の実戦機から多くの機種のミサイルまで、双方はずっと協力の蜜月期にある。最近、インドはロシアと再度数量が74万挺に達する新型小銃に関する兵器発注を完成させた。提示しておくに値するのは、この名声高いカラシニコフグループ由来の新型AK-203アサルトライフルは零下50度の極めて寒い環境下で安定した性能を持つだけでなく、インド陸軍次世代の陸軍制式兵器にもなることである。これと同時に、インドは「買いまくり」の策をも一変させ、ロシアとの技術協力の方式を採用し、本土でこの新型小銃を合資生産する。

AK-203アサルトライフルを設計した会社に言及すれば、あるいは非常に多くの人がとっくにその高名を聞いているかもしれない。それはまさにAK-47を設計、生産したカラシニコフグループである。現在まで、全世界各国および多くの軍事武装勢力が依然AK-47を大量に使用している。特にインドは、ずっとAK系列の忠実な信奉者である。特に1980年代、インド軍はAK小銃を根拠に自らINSAS小銃をコピー生産した。しかしこの粗製濫造され、故障率が極めて高い「珍奇な」銃器はそれにもかかわらず終始人を満足させ難かった。相次いで数十年遅延した後、インド軍はついに痛い体験を戒めとし、新型小銃を生産しINSASに全面的に取って代わらせることを決定した。当然、成熟した経験および軍事工業の基礎建設が欠乏している前提の下、インド方面は希望を再度ロシアとの協力に寄せた。知られているところによれば、先日ロシア大統領プーチンとインド首相モーディはすでに新型小銃の協力しての生産につき協議を達成させた。知られているところによれば、両国はインド東北部に位置するコルバ兵器工場に兵器工場を建設することになっており(頑住吉注:ちょっと変な感じですけど原文でも全く同一の単語が続けて使われてます)、この兵器工場は双方によって共同管理されまた協力して生産が行われ、最初に生産される74万挺にも達する小銃はインド陸軍の全面換装に用いられる。事実を言うと、この新型小銃の技術的成果は依然として全部ロシアに帰属し、インド軍はただ単にコスト、出費を節約したに過ぎない。予期される生産量から言って、将来コルバ兵器工場は主にインド陸軍、特殊部隊および海兵隊に供給する他、さらに軍事輸出を実現させることになる。

設計のスタイルと性能から言って、AK-203はカラシニコフグループのAK小銃ファミリーの最新世代の製品に属し、AK-200系列に属する。この系列は2009年に提出されかつ徐々に研究開発が展開されてきたものである。この小銃はAK-47の構造が簡単、頑丈で耐用性がある、火力が強い特徴を引き継いでいる。一方ディテール方面では、人間工学設計理念を充分に考慮してあるため、モジュール化された折りたたみストック、ピカティニーレールなどを含め新型の設計の要素が非常に顕著である。これと同時に、それが使用する7.62mmx39弾薬はAK-47系列と完全に共用で、インド陸軍にとって、将来の換装後に後方勤務保障に対しもたらされる圧力も非常に小さい。

提示しておくに値するのは、AK-203小銃が研究開発過程の中、インド軍の需要に応じ、専門に極寒、砂漠など劣悪な環境に照準を合わせて技術試験を行ったことである。実はこの点は難なく理解され、かつての湾岸戦争中、アメリカ製のM16小銃は中東の砂漠環境の中で問題が頻繁だったが、頑丈で耐用性のあるAK-47はそれにもかかわらず非常に出色な環境適応性を持った。何度もの試験の結果もさらに一歩AK系列小銃の安定した性能を検証した。実験結果は、もし零下50度の劣悪な環境下でも、AK-203小銃は依然として正常に使用できることをはっきり示した。昨今、インド・パキスタン衝突の不断のエスカレートと共に、特にインド・パキスタン国境のカシミール地域において、インド陸軍のパキスタンの軍隊および国内反政府武装勢力との軍事対抗の中で、その国産のINSAS小銃の低劣な性能が彼らに辛酸をなめ尽くさせ、特にこの前、パキスタン軍はすでにチェコから導入したCZ806-2アサルトライフルへの全面換装に着手したことを考え合わせると、真っ向勝負のやり方として、インド軍隊がAK-203小銃に全面換装するのはやや遅かったが、百万以上の人数を持つインド陸軍にとって、性能がずば抜けた制式小銃は、未来において質の角度から全体の戦闘力を全面的に向上させるに足りる。(作者の署名:利刃軍事 舎娃)


 1990年代当時の中国軍でさえ小口径化に踏み切ったことを考えれば長期的にはインドもそうした方がよかったのではとも思いますが、いつパキスタンと衝突が起こるかわからない状況下では冒険はできなかったのかもしれません。中国はAK系の設計もブルパップも捨てて西側チックな次世代アサルトライフルに換装するとの見方が多いですが、インドの次世代小銃が改良されたとはいえ原設計が何十年も前のAKベースでは発展性にも限界があると思います。まあそれはロシアも同じですが。

7月15日

 スホーイ-57戦闘機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-11/doc-ihytcerm2868458.shtml


ロシア軍、スホーイ-57戦闘機のために新型ミサイルを研究開発 何と中国にまるまる1世代立ち遅れる

新しいものを喜び古いものを嫌うのは人の常だが、この点で軍事界の人間と今どきの女性は似ている。ややもすればもう大がかりな改修工事をし、家具を全部交換し、この周期はおよそ20年で、20年の時間内、戦闘機でもいいしミサイルでもいいが、年を経れば価値を失うのは避けられず、新製品の開発は必ず行われる趨勢で、全世界の軍事強国は、武器の世代交代のため、全て苦心し尽くし、いかにしてより少ない金を用いてより強い武器を獲得するか、これこそが科学者の夢想である。

最近、ロシアは彼らの新型近距離格闘空対空ミサイルRVV-MDを展示したが、これはロシアのスホーイ-57戦闘機の近距離用の懐刀で、遠距離攻撃はグリル翼のR77に頼って解決する。これはR73ミサイルの登場から40年後の最重要の改良型でもあるが、外表面が完全にそっくり同じで、寸法さえ少しも改良されていないとは誰が想像しただろう、このことは観衆を大いに驚愕させた!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これこそスホーイ-57戦闘機が使用する2機種のミサイル、R77とR73+」)

このことは人々に非常に大きな衝撃を与えた。40年も忙しくして何故外形さえ少しも変動せず、新世代ミサイルと呼ぶのか、ロシアのミサイル設計師は故意に人を騙しているのではないのか? これは間違いなく騙しではない。新型ミサイルの外部のパラメータを見てみよう。直径170mm、全長2.92m、翼の幅0.51m、これはR73と全く同じで、間違いなくこれで言うべきことは終わりである。

だがロシアサイドが発表したデータはそれにもかかわらず、これは偽のグレードアップではなく、中身があるのだということを示している。ミサイルの最大射程は40kmまで向上し、これはR73に比べまるまる倍向上しており、このことはこのミサイルが固体燃料ロケットエンジンを改良したことを充分に説明する。しかもこのミサイルは12Gの機動目標が攻撃でき、この点はR73と全く同じだが、重要なカギは、このミサイルがダブル周波数帯赤外線誘導弾頭を採用していることにある(オリジナル版R73ミサイルは4.0〜5.5μmの赤外線探知計測装置を採用していた)。飛行機の外皮の熱輻射を探知計測でき、探知計測距離と抗妨害能力が向上し、ミサイルの最大速度はマッハ2.5である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「このミサイル最大のハイライトは射程の増加だが、それにもかかわらず誘導弾頭の技術は非常にまずい」)

技術水準から見て、このミサイルは誘導弾頭とロケットエンジンを簡単にちょっとグレードアップしたもので、全体の設計や空力外形にはいかなる変更もない。最大の弱点は、ロシアが赤外線成像誘導弾頭技術の上で深刻に停滞し、30年でも難関攻略に成功しなかったことで、最終的に難度がより低いダブル周波数帯赤外線誘導弾頭を選択するしかなかった。実際にはダブル周波数帯赤外線誘導弾頭は赤外線成像誘導弾頭とではまるまる1世代隔たっている。

ロシアのスホーイ-57戦闘機はステルス技術の上で中国の殲ー20にボロ負けし、近距離格闘ミサイルの上でも中国の霹靂-10Eミサイルにコテンパンにやられたということができる。今回ロシアが破天荒にもミサイルの空力外形を改修しなかった最大の原因は、経費が欠乏し、新世代ミサイルを開発する力がなかったことで、このためこのちょっとパッチ当てをしたミサイルは、つまりは間に合わせなのである! (作者の署名:大水)


 ずいぶん上から目線ですが指摘は当たっているんでしょうか。私にはちょっと分かんないです。ただ近距離格闘ミサイルの場合、射程や速度は最優先で改良すべきポイントではないんだろうなとは思いますが。

7月16日

 ロシアの次世代空母関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-11/doc-ihytcitm1194040.shtml


遼寧艦の設計機関、9万トンの新空母を展示 2種の発進方式を採用

7月10日、期間5日の第9回国際海事安全保障業務展(IMDS-2019)がサンクトペテルブルグで開幕した。これはロシア海事安全保障業務領域最重要の展示の場で、ロシア海軍領域の武器発展を視察する重要な窓口でもある。

展示会開幕直前、北国防務は事前に現場入りした。現場から見て、今回の展示会には2つの空母模型が同時に展示され、空母が依然として今回の海事展で最も注目を集める話題の1つだということが予見できる。今日、我々はロシア軍の空母を語ってみよう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「クルイロフ国家科学センターが展示した中型空母の模型。全体的な設計は無難である」)

今回の展示会で、ロシア連合造船工業集団とクルイロフ国家科学センターというロシア海事領域の二大巨頭がそれぞれ空母の模型を展示する。

近年来、我々はしばしばロシア工業界が空母の模型を展示するのを見てきている。例えば非常に「著名」な23000「暴風」大型空母である。こうした模型は多くはクルイロフ国家科学センター由来で、このセンターはロシアで最も重要な造船科学機構で試験、試験航海、強度、音響学、電磁および動力等々船舶の基礎科学領域で1世紀あまり働いている。その成果はすこぶる豊富で、近年来また砕氷船や石油天然ガスなどの領域で新たな進展を取得している。

2013年の国際海事安全保障業務展(IMDS-2013)で、クルイロフ国家科学センターは初めて自らの空母模型を展示し、外界の極めて大きな関心を引き起こした。数年来、ロシアの空母発展に対する外界の関心はほとんどこのセンターのいくつかの模型に集中している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「クルイロフ国家科学センターが展示した新たな中型空母を正面から見た画像。艦橋上の誘導システムは見ると非常に復古調である」)

今回の展示ではさらにクルイロフ国家科学センターは「中型空母」の模型を展示する。この模型はかつて先月の「軍隊-2019」フォーラムで展示されたが、いまだ関心を引いていない。外形の上から見て、この設計はやや「無難」さが目立ち、この空母はソ連・ロシア伝統のスキージャンプ式発進設計を採用し、船体の上でいくつかの最適化が行われ、艦橋は小さくなり、あまり多くの艦載武器はないというだけである。また、空母の模型上の艦載機にはこれまでの「スホーイ-57艦載版」は採用されておらず、現役のスホーイ-33、ミグー29である。

ロシア造船工業集団は造船領域の巨頭で、クルイロフ国家科学センターなど少数の機関を除き、ロシア造船工業の大部分の核心的機関はこの集団の枠組み内にある。現在、ロシア海軍の各種新型艦艇はいずれもこの集団によって建造が担当されている。この集団の空母設計製造は最も合理的というべきで、それがこんなにも長年沈黙し、いかなる大型軍艦の設計経験もないクルイロフ国家科学センターが大いに出しゃばっているのは、ちょっと不思議である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ネバ』設計局が最も新しく展示した『マナティー』空母(」画像上)とその展示館内の11437空母との対比」)


連合造船工業集団の下に属する「ネバ」設計局はソ連時代に始まるロシア空母の主要な設計機関で、中国海軍の「遼寧艦」もこの設計局の手によるものである。今回の展示会で、「ネバ」設計局は「マナティー」という名の空母模型を展示する。

宣伝材料は、「マナティー」の満載排水量は8〜9万トン、全長約320〜350m、全幅41m、喫水12m、最大速度30ノット、自力持久力120日、就役寿命50年、各種飛行機を搭載すること60〜70機だということをはっきり示している。

外形から見て、「マナティー」はスキージャンプとカタパルトという2種の発進方式を混用し、これは1つのハイライトと評価され、艦載機方面では艦載早期警戒機を包括する。また、「マナティー」の艦橋は非常にシンプルな設計を採用し、しかもさらに一体化マストを使用するようである。だがこれを除き、「マナティー」はソ連・ロシア「風味」満載で、例えば艦載武器は非常に強大である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「新たな艦橋は『マナティー』最大の特徴で、艦橋の縮小後、その外側にも艦載機が置かれている」)

カタパルト発進+シンプルな艦橋で、「マナティー」は見るとちょっと新鮮のようだが、実はひどく意味なしである。北国防務は、この「マナティー」の模型はほとんど「ネバ」設計局の展示館から運んできた11437型空母の模型そのもので、唯一の改変は元々の見ていられないまでに古い艦橋を取り除いたことであって、この他にこの模型にはほとんどいかなる変化もないと考える。

ならば、連合造船工業集団は長年の沈黙後、何故随意に模型を搬出してクルイロフ国家科学センターと「競争」しようとするのだろうか? 主にはやはり背景に変化が発生したのである。過去十年来、ロシア海軍が空母を開発しようとしているとの声が耳に絶えず、しかし実のところ全て雲をつかむような不確実な話だった。過去20年あまりの中で、ロシア軍は4つの十年武器発展計画を制定したが、その中にいかなる空母に対し考えた計画もなかった。最新の2018〜2027年国家武器発展計画になって、ある情報がそれは初めて空母の開発を包含していると称した。ロシア軍に動きがあったのだから、工業界がついていくのも理の当然と評価される。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『マナティー』はカタパルト発進設計を採用するが、その背後にあるのはロシアの空母開発が突破を必要とする1つ1つの技術的難関である」)

だが強調しておくことを必要とするのは、連合造船工業集団の言い方によれば、ロシア軍は今に至るも彼らに向けいかなる空母関連の需要の指標も下達していないということである。このことは、連合造船工業集団とクルイロフ国家科学センターが展示する空母模型はむしろ「自己満足」だということを証拠づけるにも足りる。彼らの設計理念がロシア海軍にいくつかの「インスピレーション」を与えるだろうことは否認できないが、展示された模型を根拠にロシアの未来の空母がどのようになるのかを構想するのはまだ時期尚早である。

ロシアの国力には限りがあるが、大国として、唯一の空母「クズネツォフ海軍元帥」号が老いた後、再度1隻の空母を建造し国力をはっきり示すことはあり得ることである。だが絶対に近い時期に完成できることではない。最新の情報を根拠にするならば、ロシア海軍が真に空母開発を始動させようとするのも2018〜2027計画の後半期、すなわち2023年以降になることを要する‥‥ (作者の署名:北国防務


 ロシアが安保理常任理事国で唯一空母1隻もないという状態を避けようとするのは当然でしょうが、ウクライナの分離などが技術の流失をもたらしており、実現するのは容易でないようです。資金の欠乏はもっと深刻でしょうし。

7月17日

 台湾のエイブラムス戦車購入関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-12/doc-ihytcitm1465631.shtml


アメリカ、台湾にM1A2を売るにもかかわらず時代遅れの弾薬だけ搭載 全く我が軍の99戦車を撃ち抜けず


7月8日、アメリカ国防安全協力局は対外的に、アメリカ国務省はすでに対岸に向け108両のM1A2T型メインバトルタンクを輸出することを批准し、契約総額は22億アメリカドルであると宣言し、これにより一度は事情が錯綜しはっきりしなかった対岸のM1A2購入案件はついに最終決定した。その後安全協力局が出した詳細な購入リストから見て、対岸が今回購入するこれらのM1A2Tとセットになる弾薬と設備はやはり非常に豊富で、遠隔操作武器ステーションや大型平板トレーラーなどがいずれも包括され、だが以前噂されたアクティブ防御システムは決して配備されていない。また、弾薬方面では種類は比較的揃っているが、カギとなる重要な性質のサボ付き徹甲弾の上では、アメリカ人はやはり留保をし、対岸に向け米軍自ら用いるM829系列後期型弾薬は提供せず、イラクに輸出したM1A1M同様、搭載されるのはゼネラルダイナミクス・タクティカルシステム社の尾翼で安定するKEW-A1サボ付き徹甲弾である。

ロシア人がT-72やT-90などの戦車を輸出する時一般に性能が比較的弱い3BM42徹甲弾を搭載するのと同様、アメリカ人の戦車販売も自ら用いるものと対外販売を分け、この尾翼で安定するKEW-A1サボ付き徹甲弾は実際にはアメリカ人の3BM42に相当する。だがアメリカ人の徹甲弾技術が比較的強いおかげで、KEW-A1の性能は3BM42を大きく超えているだろう。この弾薬は実際には米軍が初期に装備したM829劣化ウラン合金徹甲弾を基礎に研究開発されたもので、M829の劣化ウラン合金弾芯をタングステン合金弾芯に交換し、同時に発射薬をJA-2からL1/M2400 7 PERFに換えただけである。弾芯と発射薬を交換した後、KEW-A1の性能は初期のM829を超えた。その全体重量は19.6kgで、M829に比べ1kg重く、8.4kgのL1/M2400 7 PERF発射薬を使用し、弾芯のために1750m/sの砲口初速を獲得することができる。一方M829が8.1kgのJA-2発射薬を使用して獲得される砲口初速は1679m/sでしかない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「KEW-A1」 「イラク陸軍のKEW-A1」)

ゼネラルダイナミクス・タクティカルシステム社のKEW-A1宣伝ハンドブックを根拠にして見ると、この弾薬の全射程での貫通深度はいずれもM829より大きく、アメリカ人は具体的な貫通深度の数値を出していないが、図表や弾薬構造のデータなどの方面から見て、その性能はM829とM829A1の間のはずで、M829A1により近いかもしれない。「週刊ジェーン安全保証業務」上のデータを根拠にすると、M829は2000mの距離での貫通深度が540mm前後だということが分かる。M829A1は同様の距離で570mm前後であり、このためKEW-A1は同様の距離での貫通深度が550mmから570mmのはずである。この貫通深度は基本的に我が国がパキスタンなどの国に輸出する輸出版二期125mm尾翼で安定するサボ付き徹甲弾の性能と一致し、最も新しくVT-4メインバトルタンクに搭載されタイに輸出されたBAT-4型125mmサボ付き徹甲弾より弱いだろう。KEW-A1の性能は世界のいくつかの大きな装甲強国の手中の自ら用いる徹甲弾に比べれば、すでに時代遅れになっているが、現在国際的に主流の装甲市場でよく見られる輸出弾薬の中では、それはやはりなかなかのもので、少なくとも大部分のT-72系列目標に対応するには充分である。このためM1を購入する国でありさえすれば、全てセットでこの徹甲弾を購入しており、例えばサウジアラビア、エジプト、オーストラリアである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ゼネラルダイナミクス社のハンドブック上の貫通深度の対比」)

我が軍に対して言えば、KEW-A1の貫通深度は北方や西北の部隊の99Aメインバトルタンクの正面に対しては全く脅威はないが、広大な南方の部隊が装備する96系列はこの弾薬に直面した時やはり極めて危険である。特に初期型の96メインバトルタンクは車体正面だろうが砲塔正面だろうが2000mの距離内でKEW-A1を防ぎ止められず、一方改良型の96Aメインバトルタンクの車体正面も防ぎ止められないが、砲塔正面は2000mの距離でかろうじて防御でき、だが小さからぬ撃ち抜かれる確率もある。我が陸軍航空隊の武装ヘリや空軍の戦闘爆撃機は上陸作戦発起の前後できる限り対岸のこうしたM1A1Tを機動と集結の過程の中で殲滅するが、対岸は地元での作戦のため、防御方式と防御地点の上で比較的大きな選択性があり、このため装甲装備の交戦を完全に避けたいというのはやはり非常に難しい。特に我が軍は速戦即決を追求し、ひとたび対岸の部隊が都市部に引っ込んで防衛し時間稼ぎをしたら、双方の戦車が面突き合わせる機会はより大きくなる。また、湾岸戦争中、多国籍軍は絶対の空中の優勢と支配力を持っていたが、最終的には依然イラク軍と戦車による交戦が発生した。このため、我が軍に対して言えば、KEW-A1の脅威は重視する必要がある。だが解決方法は受動と能動の二方面から着手することができる。受動方面は新たな付加装甲への交換あるいは追加装備で、ダブルの防御で96系列メインバトルタンクの正面防御を強化するのである。能動方面では、戦車の作戦に配属される歩兵部隊を強化し紅箭12のたぐいの携帯が容易なトップアタック対戦車ミサイルを装備し、できる限り早く相手方を破壊するのである。(作者の署名:電波震長空)


 タイトルと内容がかなりニュアンス違う感じですね。ただ以前と比べ中国の大型輸送機やホバークラフト、上陸艦の発達や数の増加のおかげで、より重い99系列を上陸作戦に使用する条件が整いつつあるのは確かでしょうね。

7月18日

 殲ー31関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-17/doc-ihytcerm4229284.shtml


中国のFC-31戦闘機の作戦半径、あるいは500kmしかないか 殲ー20のたった1/4

7月4日、殲ー8初飛行50周年記念、殲ー15初飛行10周年記念活動の中で、沈陽飛行機が研究開発中のFC-31が再度人々の関心を引き起こした。「中国日報」ウェブサイトの報道によれば、航空工業部門が発表したデータによると、FC-31の最大離陸重量は25トン、航続距離1200km、最高速度マッハ1.8、8トンの武器が搭載でき、設計上の寿命は30年にも達する。FC-31の航続距離は1200kmしかなく、つまりその作戦半径は500km前後しかない。

一方2016年の珠海航空展で、FC-31の展示パネル上にいくつかの基本データが公開展示されたことがある。全長17.3m、全幅11.5m、実用上昇限度16000m、最大速度1400km/h、最大離陸重量28トン、作戦半径1250kmで、現在の500kmと比べ2倍よりさらに大きいだろう。ならば我々はどちらを信じるべきなのだろうか?

実際、FC-31のサイズはミグー29と大差なく、使用する2台のエンジンもミグー29と同様で、我々はミグー29のデータをもって対比してみてもよい。ミグー29は全長17.39m、全高4.73m、全幅11.32m、サブタンクなしの航続距離は1500kmである。当然、ミグー29の各種タイプ間のデータにはいささかの差異があり、例えばミグー29SMTは、内部燃料での航続距離が2400kmに達し得、作戦範囲は
1000km近い。だがこれは背部に無比に醜い鞍型燃料タンクを加えた結果である。

一方FC-31は背部に鞍型燃料タンクがないだけでなく、しかもさらに巨大な内部埋め込み弾薬コンパートメントがある。言われているところによれば4発の国産某型中距離空対空ミサイルが搭載でき、一方某新型中距離空対空ミサイルを搭載した時は6発という数量に到達でき、殲ー20と一致する。しかし問題は、FC-31の大きからぬ体躯内にこんなにも大きな内部埋め込み弾薬コンパートメントを開けたら、必然的にその燃料タンクの容積がさらに一歩減少する結果をもたらすだろうことである。最適化設計を経、主翼の燃料タンクを増大しているが、どうやろうともミグー29の倍近い航続距離を得ることは不可能である。実際上、内部埋め込み弾薬コンパートメントの存在を考慮すると、FC-31の航続距離は1200kmと、ミグー29の1500kmの航続距離に比べやや短くあってこそ合理的である。

第4世代機の中で脚が最も短いのは米軍のF-22であり、当初のその設計目標は西欧の飛行場から発進し、ソ連の戦略爆撃機を迎撃することだったため、航続距離がその考慮の重点だったことは全くなく、このことはF-22の作戦半径が852kmしかない結果をもたらし、ややもすれば2つのタンクを搭載する必要が生じる。だがもしこのようであっても、500kmの作戦半径と比べるならずっと大きいだろう。一方第4世代機で脚が最も長いのは我らの殲ー20であり、言われているところによればその作戦半径は2000kmを超える。これはそれが広大な太平洋に直面することを必要とし、太平洋を突き抜けて第2列島線を打撃する必要があるがゆえに決定された。しかし、殲ー20が直面することを必要とする任務は、FC-31も直面する必要があり、もしFC-31が艦載機になったら、作戦半径500kmの艦載機は、正真正銘の「空母の守護者」でしかあり得ない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「FC-31は自らの航続距離を延長することが必須」)

幸いなことに、我が国の第4世代艦載機はきっと単純なFC-31の艦載化ではなく、最終的にFC-31が選択されても、それを基礎に拡大を行う必要がある。第4世代機に対して言えば、航続距離、ステルス、内部埋め込み弾薬コンパートメントを確実にする必要があり、サイズは必然的に小さくはできず、大型戦闘機こそ唯一の選択である。もし米軍が中型と称するF-35であっても、空虚重量は13.2〜15.6トンであり、大型戦闘機であるF-15の13トンを超えている。(作者の署名:鉄翼蒼穹)


 しかし多少拡大したところで航続距離が2倍に伸びることはないのでは。極端に拡大するならそれは新規設計と同程度の手間になるでしょうし。

7月19日

 中国の無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-17/doc-ihytcitm2537824.shtml


中国の風影大型ステルス無人機が電磁カタパルト試験を行ったか あるいは艦載化

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「east pendulumのマークがある画像」)

最近、国外の著名な軍事愛好者ウェブサイトEAST PENDULUMが、某型艦載無人機の機体前部と前の脚がカタパルト試験を行う画像を初めて公開し、このウェブサイトは分析、推測しこの艦載無人機は中航の成都飛行機工業社が研究開発した陸上型「風影」高度ステルス無人機の艦載改良型だと考えている。もし情報が事実なら、この無人機は噂になってすでに久しい我が航空部門の「利剣」艦載無人機に続く、第2の空母上で発着できる大型固定翼艦載無人機となる可能性が高い。ならば、その研究開発目的と背景は何で、「利剣」艦載無人機とではどんな関係なのか。本文は国内外の公開の資料を根拠に背景の解読を行う。空母は海上の最重要の移動作戦プラットフォームとして、その発展は今に至りすでに現在の海軍強国に不可欠な攻防の利器となっている。艦載機は空母艦隊の武器システム、攻防体系の核心であり、艦載機の強大な作戦能力に頼ってこそ、空母艦隊は広大な海洋上で縦横に駆け巡ることができるのである。

現代科学の発展と共に、有人艦載機の他、無人艦載機もどんどんそれぞれの海軍強国の重視を受けるに至っている。特に現在、艦載無人機の発展の趨勢は大型化、スマート化、高性能、多機能化であり、その位置づけはすでに過去の偵察監視、通信中継や損傷評価などの任務を執行する作戦支援装備から、将来的に陸海空の重要目標に対し正確打撃を実施する主戦装備にグレードアップしている。特にアメリカのX-47B大型全翼高亜音速無人機は2013年に成功裏に艦上カタパルト発進と制動回収を実現し、未来の海軍および空母の作戦方式に対し深遠な、ないし革命的性質の影響を生じさせることになる。近年来、電磁カタパルト技術の不断の成熟と共に、電磁カタパルト装置はそのシステムがよりシンプルで、重量がより軽く、射出効率がより高く、飛行機に対する適応性がより強く、カタパルトシステムが占める空間がより小さいことに頼って、徐々にアメリカや東アジア某国海軍の歓迎を受けるに至っている。

このため、電磁カタパルト装置と艦載固定翼無人機とを相互に結合すると、発進滑走距離が短縮でき、艦載無人機の作戦出勤率と作戦能力が向上し、非常に重要な戦略的意義を持つ。当局ではない権威ある人物が言及するこの艦載カタパルト無人機の原型、「風影」高度ステルス大型無人機に関しては国内で披露される情報が極めて少なく、ずっと厳格な秘密保持状態にあるが、国外のウェブサイトはかつてこの無人機が東北の某地で電磁カタパルト試験を行う画像を明るみに出したことがある。だが情報として比較的多いのはその輸出専用の低ランク系列製品、「雲影」高空高速無人機である。2016年に行われた珠海航空展で、中国の「雲影」無人機は初めて公開されお目見えし、やっと皆にそれに関するディテールに対しある程度理解させた。紹介によれば、「雲影」無人機は全長9.05m、全幅17.8m、正常離陸重量3トン、最大弾薬搭載量400kg、1.4万mの高空で巡航飛行でき、その最大速度は620km/hである。その複合材料一体主翼燃料タンクは全機体重量の半分の燃料を装備するため、この無人機の航続距離を非常に大きく向上させている。

それは高空を6時間連続飛行でき、最大航続距離は3000kmを超える。この機はさらに優良な空力およびステルス特性を持ち、後退角が小さくアスペクト比が大きい低翼単葉、V字型尾翼、背負い式S字型湾曲空気取り入れルートを採用している。国際先進水準のハイエンド偵察・打撃一体無人機として、「雲影」無人機は無人機領域の最も先進的な技術を集合させており、その複合材料応用率は60%に達し、飛行機の重量を大幅に軽減している。それは目標を自主的に発見し、自主的に決策して攻撃し、自動で航行ラインを計画し、自動で火力打撃でき、国内初の人工知能を持つ偵察・打撃一体無人機である。現在何枚かしかない「雲影」無人機の画像と国内で公開、披露される少量の情報から推断して、「風影」無人機の「雲影」無人機との最大の差異の1つはそのステルス性能がより強いことで、非常に多くの機体ディテールにさらなる一歩のステルス処理が行われている。差異の2つ目は2台の中国航空エンジンが研究開発した渦扇500小型ターボファンエンジン(500kgx2)によって「雲影」無人機が採用する1台の渦噴-11Cエンジン(1000kgx1)を交換していることである。

総推力はいずれも1000kg前後だが、ターボファンエンジンの燃料消費率は一般にターボジェットエンジンの1/2しかないため、「雲影」無人機の最大航続距離は倍増し、6000km以上に到達する可能性が高く、その航続能力は非常に驚異的である。また、「雲影」無人機は最大弾薬搭載量もある程度増加し、「雲影」無人機の400kgから「風影」無人機では500kg前後にまで増加している。軍事ウォッチャーは、「風影」の艦載無人機改良型はカタパルト発進技術を採用した後、その優良な航続能力はほとんどいくらも低下しないだろう、またずば抜けたステルスおよび高空高亜音速飛行能力を持つため、遠距離で敵サイドの空母作戦群、軍事基地、敵の重要な島嶼、港湾目標に対し長時間のリアルタイム監視測定が行え、敵サイドによって発見されることはないだろう、したがって制情報権を充分に掌握することになる、と推測する。

その最大弾薬搭載量は500kgしかないので、空母や大型海上艦船に対し致命的打撃を行うことは非常に難しく、このため主に対艦偵察任務を執行し、対地打撃執行任務は決して海軍艦載型の重点ではない可能性が高い。一方利剣無人機艦載改良型は航続距離は比較的短く、3000〜4000km前後しかないが、そのより優良なステルス性能、より優良な弾薬コンパートメントの弾薬搭載量(1〜1.5トン)、より高い最大飛行速度に頼って、「風影」艦載無人機の誘導の下、敵サイドの空母あるいは海上大型艦船に対し第一波の致命的性質の打撃が行える。筆者は、米軍のスティングレイ無人機がまだ試験中である現在、新世代艦載無人機は進度の上で米軍の無人機に先んじている可能性が高く、世界で初めて就役した大型無人艦載機となる高い確率があると推測する。(作者の署名:小鷹説科技)


 まだこの材料でアメリカより進んでいると推測するのは無理だろうと思いますが、中国の無人機が予想を超える発展を続けているのは確かでしょう。

7月20日

 殲ー31関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-12/doc-ihytcerm3119205.shtml


ニューバージョンのFC-31は何故「太っちょ」に変わったのか:速度はF-35に比べ30%速く、明確な位置づけがはっきりと目立つ

2019年6月に終わったばかりの第53回パリ航空展で、中国航空工業集団社は殲ー31最新バージョンの模型を携えて展示に参加したが、皆はこの新たな模型を一目見るやすぐある感覚を持った。殲ー31はどんどん「太っちょ」になってきたようだ、これはどうしたことか?

殲ー31の1.0技術検証機、2014年珠海航空展での殲ー31の2.0模型、殲ー31の2.0実物機から今のパリ航空展での新たな殲ー31の模型まで、数年の時間が過ぎ去り、こうした模型と技術検証機は不断に変化し、設計機関の殲ー31というこの中型戦闘機に対する不断の念入りな磨きかけとさらなる向上、進歩を極力求める精神を凝集させている。

特にパリ航空展で殲ー31の新たな模型を見た後、人に与えるこの変化の受け止めはより深く、設計サイドの殲ー31の性能向上に対する要求と殲ー31に対するよりはっきりし明確な機能の位置づけを体現している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:珠海航空展でかつて公開されお目見えした殲ー31の1.0技術検証機。新たな殲ー31と比べると、空力外形の上で非常に大きな変動と調整がある」)

まず、全体的に見て殲ー31の設計はより豊満になっている。初期の殲ー31の1.0技術検証機と1.0の模型から、我々は殲ー31が厚さ薄さが適度で、F-35に比べ顕著にずっと軽便で巧みにできた中型戦闘機だということが見いだせた。当時のその目標は三種の異なるタイプの需要を併せ配慮する必要がないという優勢を利用し、機体がより軽いことを追求し、飛行性能上より敏捷なことを追求し、多用途の目標を完成させるのと同時に、F-35との対比と優勢を突出させようとしていた。同じく多用途中等ランク中型第5世代機として、こちらはあちらよりより軽く、より速く、より空中優勢作戦に適するものにしようとした。多用途を保証するのと同時に制空作戦能力を突出させ、これは殲ー31輸出の比較的優勢のあるところである。だが殲ー31の2.0技術検証機および今回のパリ航空展の新たな模型で、我々は殲ー31がより厚く、より豊満に変わり、機首が顕著により太くたくましくなり、F-35により近づいているのを見て取ることができる。このことは殲ー31が機体構造の上である程度調整し、中型戦闘機としての搭載能力をさらに一歩向上させるため、内部空間の容量を拡大したことを示し、このことは性能がより全面的な航空電子システム、センサーシステムの増加、更新に対し、非常に有利と言え、殲ー31の態勢感知能力、電子対抗能力が有効に向上でき、より多い空間は燃料搭載量の増大、航続距離の増加にも有利である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:殲ー31の2.0技術検証機は、機体の空力外形設計や機体の設計から見て、改変が非常に顕著である」)

次に、主翼から見て、今回のパリ航空展での殲ー31の模型の主翼面積は、初期の技術検証機の面積に比べより大きいようで、より大きい主翼面積は、技術の角度から言うと飛行機の揚力を有効に増加し、飛行機が「豊満」であるがゆえにもたらされる重量増加を打ち消すことができる。また、主翼面積の増加は、主翼の後縁が後ろに向け拡張し、主翼の後縁の角度が増大することを意味しており、このことは空力の角度から見て空気の分離を減少させ、もって主翼の揚力を増加させるのに有利で、同時にさらに飛行抵抗を減少させることができる。同時にさらに主翼と尾翼の間の距離が縮小する結果をもたらし、主翼と尾翼の間に挿入される横に傾いた垂直尾翼が加わり、この三者間で一種微妙な「カップリング」関係が構成される。空力上のカップリング効果は、抵抗の減少、空力的焦点の後方移動を遅延させる効果を果たし、飛行機の超音速飛行性能の向上に対し非常に有利と言える。殲ー31の設定される最大飛行速度はマッハ1.8で、現在極限速度をマッハ1.4前後に保持しているF-35を超えており、それは比較的強い迎撃作戦能力を持ち、このことは殲ー31の制空と多用途を併せ配慮する位置づけに対し非常に重要である。

明確な位置づけがはっきりと目立つ

新たな殲ー31の全体設計方案から見て、機動性と搭載荷のバランスを追求し、同時に多用途性能を併せ配慮することが、その新たな位置づけとなっている。言い換えれば、殲ー31の位置づけはすでに徐々にはっきりしてきている。迎撃能力と比較的強い機動性を持ち、制空作戦任務を執行することのできる多用途戦闘機である。それがもし国産化されたら、殲ー20大型制空戦闘機のための空戦におけるよい助手にもなれれば、それと任務配置をずらし、対艦対地攻撃任務を執行することもできる。同時に、全面的な作戦能力はそれがより良く新世代艦載戦闘機の任務に堪えられるようにもさせる。結局のところスホーイ-33を設計のベースとする殲ー15艦載戦闘機は一定の対艦対地攻撃能力を具備するが、根底まで突き詰めればやはり大型制空戦闘機なのであって、空母戦闘群内の対艦、対地などの攻撃任務を執行する時、攻撃能力は殲ー31との差がはなはだ遠いのである。(作者の署名:兵工科技)


 まるでいいことづくめのような書き方ですが「バランスを追求」というのは妥協点を探っているわけで、犠牲にしている部分もあるはずです。



























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