コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその334

7月21日

 今年もこの季節ですな。

https://mil.news.sina.com.cn/china/2019-07-18/doc-ihytcitm2786522.shtml


中国戦車、続々とロシア入り 軍事競技に参加

ロシア国防省は歓迎式現場の一部の画像を発表したが、画面からは第一陣でロシア国内に入った競技参加装備に03式落下傘兵戦闘車および96Bメインバトルタンクが含まれることが見て取れ、この2種の装備はいずれも去年の競技の中でもかつてお目見えしている。

ロシア国防省が17日に最も新しく発表した情報は、「国際軍事競技-2019」に参加する解放軍第一陣の兵士と装備がすでに鉄路を通じて輸送されてロシア国内に進入し、ロシア方面はザバイカリエ地方で厳かにして盛大な歓迎式を挙行し、解放軍代表チームの到来を迎えた、とした。ロシアサイドは、解放軍代表チームは「軍事ラリー」、「工程方程式」、「航空ダーツ」および「海上上陸」などの種目の競技に参加することになる、とする。

5月30日午後、国防部は定例記者会見を行い、国防部ニュース局の局長で、国防部ニューススポークスマンの呉謙大佐は中国軍が8月に「国際軍事競技-2019」に参加する情報を進んで発表した。相手方との協議を経て、中国軍は派遣団をロシア、カザフスタン、ベラルーシ、インド、イランなどの国に赴かせ、8月上中旬に「国際軍事競技-2019」に参加し、かつ中国国内で一部の競技種目の開催を引き受ける。その中で、出国して以下の12種目の競技に参加する。ロシアに赴いて「戦車両項目」戦車クルー競技、「工程方程式」工程車両競技、「自動車名手」自動車兵競技、「軍事ラリー」操縦員競技、「海上上陸」海兵隊競技、「航空ダーツ」航空兵競技、「航空降下小隊」航空降下兵競技に参加し、カザフスタンに赴いて「雄鷹ハント」無人機競技と「安定キャッチ」通信兵競技に参加し、ベラルーシに赴いて「狙撃境界」狙撃手競技に参加する。インドに赴いて「偵察尖兵」偵察分隊競技に参加し、イランに赴いて「深海」潜水員競技に参加する。中国の新疆コルラは以下の4種目の競技の開催を引き受ける。「スヴォロフ突撃」歩兵戦闘車競技、「晴空」携帯式対空ミサイル分隊競技、「兵器エキスパート」武器修理競技、「安全環境」ABC偵察チーム競技。

ロシア国防省が発表した情報は、「国際軍事競技-2019」は10か国25カ所の標的場で挙行され、この10か国はそれぞれロシア、アゼルバイジャン、アルメニア、ベラルーシ、イラン、インド、中国、カザフスタン、モンゴル、ウズベキスタンであるとする。その時は36か国から来た200あまりのチーム全部で5000人あまりが競技に参加することになる。


 インドやイランでの競技開催は初めてだと思います。イランで「深海」潜水員競技を開催というのは時節柄その意図を深読みしたくもなりますが、まあイランでのこの種目開催が決まったのはたぶんアメリカとの緊張がこんなにも高まる前でしょう。

 スホーイ-57関連です。

https://military.china.com/news2/569/20190719/36646458_all.html#page_1


インド空軍参謀長:インドはスホーイ-57の購入を改めて考慮したい

ロシア衛星ネット7月19日の報道によれば、インド空軍参謀長のBirender Singh Dhanoaは「紅星報」のインタビューを受けた時、第5世代戦闘機スホーイ-57がロシア軍に装備されかつ自らの価値を見せた後、インド方面はインド・ロシア協力研究開発問題および購入の件を改めて考慮したい、とした。

彼は、「もしあなたが指しているのが第5世代戦闘機なら、この問題を我々は暫時まだ考慮していない。ロシアがこの戦闘機を装備した後でのみ、インドサイドは自らの決定をなすことができる。我々はスホーイ-57購入の件を考慮したいが、その前提はこの飛行機の実際の性能を見、インドサイドに向けデモンストレーションしかつこの飛行機をインドサイドに提供し評価させることだ。」と語った。

2018年、ロシア連邦軍事技術協力局の局長であるドミトリー シュジャイェフは衛星通信社のインタビューを受けた時、ロシア・インド第5世代機プロジェクトは依然凍結状態にあるが、対話に戻るチャンスはある、とした。

ロシア連邦軍事技術協力局の副局長であるアナトリー ペンチュクは今年2月インタビューを受けた時、ロシアはスホーイ-57戦闘機プロジェクトの研究開発成果を根拠に継続してインドと第5世代戦闘機を研究開発することを準備している、とした。

ペンチュクは2019インド航空展(Aero India-2019)の期間に、「インドはこのプロジェクトを臨時に暫時停止する決定をなしたが、ロシアは依然協力を図っている。非常に多くのインドの専業人員や専門家は揃って、インドは第5世代戦闘機を必要とすると事実確認している。」とした。

ペンチュクは、ロシアだけがインドとこの種の協力を展開するだろう、と指摘した。彼は、「ロシアサイドはロシアのスホーイ-57第5世代国産戦闘機の研究開発および生産領域において自主的に取得した成果を持ち出し、(インドとの)第5世代戦闘機に対する討論を回復したい。」と語った。

FGFA第5世代戦闘機プロジェクトはインド現政府の「Make in India」政策の一部分で、ロシアサイドのこのプロジェクトに参加する企業はスホーイ試験設計局であり、インドサイドはインドスタン航空有限会社である。


 アメリカがインドにトルコにさえ売るのをやめようかというF-35を提供するのは難しそうで、だとしたら性能的に不満があってもスホーイ-57しか選択肢がないでしょう。

7月22日

 日本の海上自衛隊関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-19/doc-ihytcitm3117844.shtml


日本の新たなイージス艦の戦力はどうか:中国の東風ミサイルは迎撃できるがそれにもかかわらず進攻の力はない

日本の横浜の海洋連合造船社は日本の海上自衛隊で第2隻目の満載排水量1万トンを超える「イージス」駆逐艦の命名式を挙行した。日本の防衛省が発表した情報から見て、この「はぐろ」と命名された「イージス」駆逐艦は日本の「あたご」級駆逐艦の改良型である。アメリカの「イージス」-9ベースの日本板、スタンダード-2およびスタンダード-3防空・ミサイル迎撃ミサイルを採用しているため、アメリカの対ミサイル体系の下で対ミサイル任務を良好に完成させることができ、甚だしきに至っては「東風」系列弾道ミサイルさえも非常によく迎撃できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第1号艦の『まや』号駆逐艦」)

この護衛艦は日本の防衛省が2014年に発行した「平成27年度予算要求概要」の中で建造が確定した新世代主力駆逐艦に属し、同時に日本の4隻の「こんごう」級および「あたご」級に続いて装備される新型「イージス」駆逐艦でもある。第1号艦は「まや」号と命名され、現在すでに完成しかつ何度もの航海試験が行われ、日本の海上自衛隊に加入しての就役に非常に近づいている。このクラスの駆逐艦は日本の歴史上初めて「ガスタービン・ガスタービン連合」推進システムを採用した駆逐艦でもあり、もう1種の「ガスタービン・ガスタービン連合」推進システムを採用した駆逐艦は世界に賞賛されるイギリスの45型駆逐艦であり、このことから日本のこの型の駆逐艦の先進さの程度が見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「八八艦隊はかつてアジアの典範だった」)

周知のように、日本の海上自衛隊の指揮権は戦時においてはアメリカ海軍によって改めて取り戻されることになるだろうし、もし平和な時期であっても日本の海上自衛隊の非常に多くの武器装備の研究開発および製造者は全てアメリカのグローバル戦略と共に進む必要がある。「冷戦」の時期、旧ソ連の太平洋艦隊の多くの先進的な原潜に対応するため、日本の海上自衛隊はアメリカの援助の下で対潜を主要な特徴とする「八八」艦隊を建立し、その目的はアメリカのアジア太平洋地域における対潜任務を引き受けることにほかならなかった。このためずっと人に「第7艦隊対潜大隊」とあざけられてきた。

そして今回の「あたご」級改良型駆逐艦の進水からもアメリカのこの計画の背後における重要な影響力を見て取ることができる。実際上日本は「冷戦」の期間だろうと「冷戦」がすでに終わった現在であろうと、常にアメリカの掌握コントロールから逃れ難いのである。アメリカがグローバルミサイル防衛システムの建立をどんどん重視している今日、日本はそのアジア太平洋地域における地理的優勢ゆえに、アメリカのミサイル防衛計画の前線基地に身を落としている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「自衛能力だけを有する日本の軍艦」)

日本が新たに進水させた2隻の万トン「イージス」駆逐艦の区域防衛能力は非常に強いが、対潜に重点を置いた「八八」艦隊同様、アメリカ人はいかなる強く有力な進攻武器や進攻手段をも許さないし提供もしないだろう。日本の自衛隊を縦覧すると、空軍だろうと陸軍だろうと実際上全て同様の状態である。何年も前に東アジア上空を疾駆したF-15J戦闘機は、現在まで依然として中距離ミサイルを発射する能力を持たない。このためアメリカ人は海上自衛隊にスタンダード-3ミサイル迎撃ミサイルと「イージス」システムを提供することによって、それを対ミサイル能力が極めて強く、だが進攻能力は極めて弱い第7艦隊の補助者に作り上げたのである。

日本がここ何年かに生産した武器装備から我々は、日本の自衛隊は単に自衛能力だけを持ち、進攻能力が全くない部隊だということを見て取ることができる。特殊な状況下でも単に第7艦隊の補助者の役割にのみにしか充当できず、このため新型戦闘艦は「東風」ミサイルを迎撃できるが、それにもかかわらず進攻を発動する手段はないのである。(作者の署名:兵器次元)


 というか最初っから日本はそういう立場なのに何十年も前から危険な右傾化だの軍国主義化だのと言ってきたのは中国などごく一部の国だけですよね。

7月23日

 ロシアの小火器関連ですが2回に分けます。。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-05/doc-ihytcerm1579057.shtml


ロシアで最も悲しい小銃 3回のトライアルで全て負ける:性能はずば抜けているにもかかわらずコストで負ける

非常に多くのお友達は軍武菌(頑住吉注:筆者)同様シューティングゲームマニアで、ゲームの中の銃の特徴と操作いずれに対しても理解があると信じるが、多くのゲームの中のロシア系小銃は、往々にして人に威力は大きいが後座力が大きいとの固有の印象を与えている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「絶対的大部分のゲーマーはAEK-971に対しこのゲーム内の銃同様後座力が非常にある印象を持っている」)

しかし実際にはロシアにはこんなアサルトライフルが実在し、絶対的大部分の後座力を打ち消すことができる。これこそAEK-971アサルトライフルである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AEK-971」)

AEK-971は1980年代末に「アバカン」トライアルに参加するために設計されたものだが、もし細かく調べるなら、それは実は3群の設計師たちが3回の設計を経、かつ3回のトライアルを行った後の産物である。

(頑住吉注:「私を醜いと見るな、私は実は非常に良く撃てるのだ!」)

AEK-971の設計師はソ連の設計師ケシャノフだが、その原型はそれにもかかわらず1970年代にケシャノフの師であるコンスタンティノフが完成させたSA.006原型銃で、AEK-971はSA.006を基礎に改良したに過ぎない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AEK-971は実際には1970年代に設計されたSA.006原型銃を改良してできたものである」)

このプロジェクトの最初の設計師はコンスタンティノフで、この人の人生は不運の極みとの言葉を用いて形容できる。彼の職業上の生涯の中で、かつてAK-74アサルトライフル、RPK分隊用機関銃、SVDスナイパーライフルそしてAKS-74Uショートアサルトライフルを含む5回のトライアルに参加したことがあり、毎回必ず最優秀の最終選択候補の設計の1つだったが、それにもかかわらず毎回必ず選ばれず、引退するまでずっと正真正銘のソ連銃器王に混ぜてもらえなかった。彼の銃の水準はこうした名銃いずれとも優劣がなかったのだが。

(頑住吉注:以下はキャプションです。

「RPK分隊用機関銃とトライアルで争った2B-P-30原型銃」

「SVDとトライアルで争ったコンスタンティノフ1959原型銃」

「AKS-74Uとトライアルで争ったショートアサルトライフルAEK-958」

「AK-74とトライアルで争ったSA.006」

(頑住吉注:言っちゃ悪いですがどれもこれも微妙にカッコ悪く、これはもう設計者のセンスのせいとしか思えませんね。)

1965年、ソ連の設計師は全く新しい「バランス自動」原理を設計し、この自動原理は銃器を射撃する時に感じられる後座力を大幅に低下させ、したがってより良い射撃精度を実現することができた。この時ちょうど5.45×39mm小口径小銃弾薬の論証が完成し、これを基礎に新世代の小口径アサルトライフルを設計することが要求された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最終的にトライアルに勝利したのはAK-74だった」)

最初にトライアルに参加した2つの兵器工場はいずれもバランス自動原理を採用し、それぞれイジェフスク工場の設計師アレキサンドロフが設計したAL-4とコンスタンティノフが設計したSA.006だった。支出を節約する考慮から出て、ソ連上層部はこの2種の方案の停止を命じ、AKMを基礎に改良したAK-74の装備を選択した。だがこの2種の優秀な方案もそれぞれのメーカーによって持ち帰られ、それぞれAK-107およびAEK-971に発展した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AK-107の連射も非常に平穏」)

7月24日

 続きです。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-05/doc-ihytcerm1579057.shtml


AEK-971はAK系列アサルトライフルを改良してできた小銃で、外観からも自動原理の上でも濃厚なAKスタイルを持つが、全く新しいアサルトライフルである。それがAKスタイルを持つというその原因はAEK-971がAK標準のロングストロークピストンとダブル閉鎖突起のボルト回転閉鎖を継承していることである。だがそれはまたバランス自動原理を盛り込んでいるため通常のAKとは異なる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AK-107が用いるバランス自動原理」)

AKの長期にわたる問題は後座力が大きいことと連発精度が低いことにあった。劣悪な環境下で信頼性を保持する考慮から出て、AKは運動エネルギーが比較的大きいロングストロークピストン原理を選択した。同時にボルトのストロークが比較的短いため、受ける力が過大なボルトは後座の時に猛烈にレシーバー尾部に衝突する。単発時はこの後座力が大きい問題はまだよく考慮されているが、連発時には操作コントロールが難しい、精度が劣る問題が出現する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AKの後座力が大きい原因」)

一方AEK-971が使用するバランス自動原理は直接根本からこの後座力を打ち消している。AEK-971は1つのガス導入穴の上の2方向のT字型ガス導入式とし、一部のガスが後ろ向きにピストンを押し、かつボルトの後座を連動させ、別の一部分のガスは前向きにバラストを押し、ボルトの後座過程の大部分の後座力を打ち消す。この装置により、AEK-971はAK-74に比べ全自動射撃時の精度が15〜20%上昇した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AEK-971の全自動射撃の後座力は極めて低く、開了掛と俗称される」 「開了掛」は信じ難いほどの出来栄え、といったスラングらしいです。)

AEK-971は金属と工程プラスチックを相互にコンビネーションさせたレイアウトを採用し、もって重量を軽減し、固定ストックと折り畳み可能なストックの2種の模式を持つ。セレクター方面ではAKの伝統的な大型回転ブレードセレクターを放棄し、銃本体左側に右手の親指で操作できる小型のセレクターを有し、単発、3発バースト、全自動の3種の射撃模式を持つ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AEK-971のライバルAN-94」)

AEK-971はその前身と後継型を含め全部で3回のトライアルを経歴したが、その名を大いにとどろかせたのはアバカンプロジェクトである。AN-94は高速2発バーストの状況下でのみ高い連発精度を見せたが、全自動射撃時は普通のAK-74と何の差もなかった。一方AEK-971の連発精度はAN-94の高速2発バーストの精度との比較に堪え、その命中率はAN-94に比べずっと高かった。しかも構造上もAN-94に比べてずっと簡単だった。だが最終的にアバカンプロジェクトの勝利者ははそれにもかかわらずAEK-971に及ばないAN-94だった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの監獄土星特警隊が装備するAEK-971」)

アバカンプロジェクトトライアルでの敗北後、メーカーはAEK-971を基礎にA545およびA762アサルトライフルを登場させた。それぞれロシア製5.45および7.62mm小銃弾薬を発射し、かつAK-12トライアルに参加した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「改めてトライアルに参加したA545」)

A545とA762はトライアルの中でいずれも選択され、かつ6P67および6P68という相応のGRAU装備コードを賦与されたが、後期の選択の中で、AEK-971の2種の後継型は再度落選した。原因はごく簡単で、やはりコストの問題だった。新たなAK-12は改良後それにもかかわらず依然として大量のAK-74の部品や生産ラインを採用し、生産コストがより低かったのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「再度A545の軍用の身分を奪ったAK-12」)

軍武菌の見たところ、AEK-971は性能がずば抜けた銃だが、それにもかかわらずロシアの国情に合わない銃である。人には才能があるのに不遇という状況が出現するが、銃器も実はそうなのだろう。このように優秀なアサルトライフルが困窮したロシアに出現した、これこそAEK-971最大の不幸である。(作者の署名:軍武次位面)


 私の考えはちょっと違いますね。何度も書いてますが、私は本当にいいものなら真似され、引き継がれていくはずだ、という考え方です。「バランス自動原理」は以前から知られていますが、西側で真似されて少なくともメジャーになった銃はありません。そもそも銃の反動は基本的に弾丸を発射することの反作用であって、この「バランス自動原理」でそれを打ち消すことは全くできません。作動時の衝撃が大きくてフルオート時の命中精度低下をもたらすというのはAK系列で特に顕著な問題であって、多くの設計は「バランス自動原理」を盛り込まなくても最初から問題が比較的小さいわけでしょう。メリットがないわけではないはずですが、構造が複雑化する、作動不良の可能性が上がる、重量が増加するというデメリットに勝るほどではないと考えられているのだと思います。また本当に優れた銃なら海外からも引き合いがあるはずですし、ロシアとしても外貨が稼げ、重大な軍事機密が含まれているから輸出できないということはないはずなので売りたいでしょうが、この場合の候補最右翼と思われる、ロシアの兵器を購入することが非常に多く最近小銃トライアルも行ったインドも含めどこも買っていません。

7月25日

 「梟竜」戦闘機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-18/doc-ihytcitm2806337.shtml


最新版の梟竜戦闘機が初飛行へ:殲-20の技術を採用しステルス能力を向上

報道によれば、ニューバージョンの梟竜戦闘機は今年年末に初飛行を行うことになるが、知られているところによればニューバージョンの梟竜戦闘機の性能は超越的に強い向上を得、甚だしきに至っては殲-20戦闘機が持ついくつかの最新技術を採用している。パキスタン方面は50機のニューバージョンの梟竜戦闘機を購入すると見られ、その主要な目的はインド方面が間もなく手に入れるラファール戦闘機に対抗するのに用いることである。

ニューバージョンの梟竜VSラファール戦闘機、どちらが優れどちらが劣るのか?

梟竜戦闘機とラファール戦闘機と言えば、それらはずっと以前にはまだ「友軍」で、何故ならそれらが有する共通の仮想敵がミグ-29だったからである。後の2016年、インドとフランスの間でラファール戦闘機に関する発注契約が締結され、ラファール戦闘機とミグ-29は最終的に同じ立場に到達し、同時にラファール戦闘機も梟竜と「宿敵」に変わった。こんなにも長年の発展を経て、梟竜戦闘機も改革、世代交代を行い、ならば現在再びラファール戦闘機と対面し、一体どちらによりちょっと優勢があるのだろうか?

戦闘機の基本設計の上から見て、両者の位置づけには一定の差異が存在する。梟竜は多用途戦闘機の道に向けた発展により重点を置き、設計上ほどほどな小型戦闘機で、大部分の設計は保守的な傾向で、だがそれでもいくつかの例えば先進的な総合航空電子システムなど「第4世代半」戦闘機にに近い設計を採用している。振り返ってラファール戦闘機はと見れば、比較的新鮮な事物を追求し、大量の新たな設備と新たな技術を採用し、しかもさらにその安全、信頼性を保証でき、フランスが航空装備の上でも一定の実力を持つことが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ラファール戦闘機」)

さらに性能の上から見ると、ニューバージョンの梟竜戦闘機は実はすでにオリジナルバージョンから脱皮しており、梟竜2を基礎にまた全面的グレードアップを行い、殲-20の総設計師さえニューバージョンの梟竜を買うことは儲けだと評価している。ニューバージョンの梟竜の主要な変化はそれぞれ情報化、レーダーおよびその他のディテール方面に対し全面的な最適化を行ったものである。ニューバージョンの梟竜が採用するのは電子スキャン模式のKLJ-7Aアクティブフェイズドアレイレーダーで、対空捜索距離は170kmに達し得る。一方ラファール戦闘機が搭載するレーダーの対空捜索距離はたった160kmしかなく、加えて梟竜戦闘機にはさらに天然の優勢があり、それはレーダー反射面積が小さいことに他ならず、ニューバージョンの梟竜のステルス性能に非常に大きな向上を得させている。この他、ある情報はパキスタンはさらに我が国から一定数の霹靂-15遠距離空対空ミサイルを購入し、それはニューバージョンの梟竜に装備される可能性が高いとしている。霹靂-15遠距離空対空ミサイルの極限射程は200km前後に達し得、もしさらに早期警戒機とコンビネーションすれば、もしラファール戦闘機が射程150kmにも達する「ミーティア」空対空ミサイルを装備していても、ニューバージョンの梟竜の脅威を受けるだろう。

要するに、ニューバージョンの梟竜の戦闘力はラファール戦闘機に完全に対抗でき、甚だしきに至っては某いくつかの設備や性能の上でラファール戦闘機に比べより突出しているだろう。このためニューバージョンの梟竜がパキスタンで就役に投入された後、きっとインドのラファール戦闘機に対し脅威を生じさせるだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「梟竜戦闘機」)

インドはいかにしてパキスタンサイドのニューバージョンの梟竜の挑戦に対応するのか?

ラファール戦闘機がニューバージョンの梟竜に対抗するのにいささか難儀なことが目立つ以上、ならばインドはまたいかにして自らの実力を増強すべきなのだろうか? 以前のある情報は、インドはF-21戦闘機の購入を選択する可能性がある、とした。ならばインドはニューバージョンの梟竜の脅威ゆえにF-21戦闘機の購入を確定するのだろうか? 答えは「可能性はある」である。F-21戦闘機は実はF-16戦闘機の最新改良型に他ならず、それは改良を経た後性能がやはり素晴らしい。技術水準は非常に高く、攻撃力はスホーイ-30戦闘機と比較でき、しかもインド方面はそれに対し自主生産権を持つ。F-21戦闘機自体の寿命は比較的長く、だが価格の優性を持ち、このためコストパフォーマンスも非常に高く、このためインドはきっとやはりF-21戦闘機を導入して自らの空軍の総合的実力を増強することを非常に希望するだろう。このようにすればパキスタンに直面した時でも、いくらかのファイトが持てる。だがまだ一点注意に値することがある。インドの国産第5世代機はまだはるか先でいつになるか分からず、第4世代機に頼って他国の第5世代機に対抗しようとすれば、きっと劣勢に置かれるだろうことである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-16戦闘機」)

将来第4世代機はいかにグレードアップすべきか?

現在世界のそれぞれの軍事大国はすでに第5世代機、甚だしきに至っては第6世代機に向けて前進しているが、第4世代機の空軍の中での地位は依然非常に重要である。ならば第4世代機はどういった方向に向け努力すべきであり、それでやっと自らをずっと除隊されずに保持できるのか? まず、第4世代機はレーダーの更新世代交代に重点を置く必要がある。ニューバージョンのアクティブフェイズドアレイレーダーを採用し、レーダーの捜索範囲を向上させる。次に、第4世代機は射程がより長く、捜索能力がより強い中距離空対空ミサイルを装備し、打撃距離を拡大する必要がある。この他、エンジンは戦闘機の核心的な部分であり、もし推力がより大きくかつ燃料がより省ける次世代エンジンが配備できたら、第4世代機の総合的な実力は必然的に非常に大きく向上を得るだろう。例えば可変循環エンジンで、いくつかの部品の幾何学的形状、寸法あるいは位置を改変することによって、その熱力循環パラメータを調節し、エンジンが各種の飛行状況下でいずれも最良の状態で作動できるようにさせる。

第何世代機だろうと、実戦の中で良いパフォーマンスを持つことができるものこそが良い戦闘機なのであり、このため各国は戦闘機を選択する時、盲目的に自らに適さない戦闘機を導入するのではなく(このようにすれば金を無駄遣いし、実際のメリットは得られない)、土地柄に適した方策を採るべきなのである。(作者の署名:利刃/冬陽)


 廉価版の戦闘機がそんなに強くなるもんなのか疑問ですが、まあ現代の戦闘機の場合、戦闘機自体と共に搭載するミサイルの性能がものをいうようですからね。

7月26日

 ロシア海軍関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-18/doc-ihytcerm4439206.shtml


ロシア軍、新型上陸艦を研究開発 戦力は中国の071艦の半分にも足りない

周知のように、1990年以来、水陸両用上陸能力はずっとソ連・ロシアの弱点で、ロシアの新世代上陸艦艇の発展も技術の断層と関連の経験の欠乏ゆえに前進困難な状態である。20年の努力を経て、ロシアは2018年6月に新型ドック上陸艦イワン グレン級の第1号艦「イワン グレン」号を装備したが、その他の国のややもすれば万トンの大型上陸艦に比べ、6000トンしかないイワン グレン級は設計でも能力でも、ロシアに対してさえ立ち後れた進歩としか言えない。

これにかんがみ、ロシア国内にはずっと国外の先進的な水陸両用作戦艦艇を購入することに関する声が絶えず、フランスの「ミストラル」級、中国の071は、いずれもかつてロシアの考慮の中にあった。だが、フランスの「ミストラル」級導入は最終的に失敗し、そしてかつては昔からずっとロシアより武器を購入してきた中国から071を買うのはロシア軍事工業の面子に関わる。現在ロシアはすでに注意力をその他の国の成熟した製品ではなく、現有の上陸艦艇の完備、改良に転じており、その努力の成果が他ならぬ最近ロシアのサンクトペテルブルク海軍安全保障業務展で登場した「クロコダイル」級ドック上陸艦である。

「クロコダイル」級ドック上陸艦は「イワン グレン」級の2.0バージョンと見なすことができ、「イワン グレン」級と比較しての「クロコダイル」級ドック上陸艦の最大の差異はその尾部の面積が巨大なヘリ発着甲板である。類似の設計はすでに普遍的にアメリカ、中国などのドック上陸艦上に応用され、全艦の水陸両用垂直上陸能力を有効に向上することができる。だが「クロコダイル」級ドック上陸艦の排水量が我が国の071ドック上陸艦の1/2にも満たないことを考慮すると、類似の設計が「イワン グレン」級をベースとする「クロコダイル」級ドック上陸艦の上でどれくらいの戦力向上を提供できるかは、依然未知数である。

しかも、ロシアは「クロコダイル」級ドック上陸艦は自動化水準とより先進的なエンジンが顕著に向上し、かつ一定の対潜能力を持つと考えているが、注意を必要とするのは、ロシア海軍の自動化水準がずっと世界平均水準に立ち後れていることで、「クロコダイル」級ドック上陸艦が後部の上層建築を欠いた後、その尾部甲板のヘリ運用効率は、検討に値する。また、ロシアの高性能船舶用エンジンはずっと国外からの購入に頼っており、今回「クロコダイル」級ドック上陸艦の航行速度も18ノット前後しかなく、航続距離もあまり大きな変化がない。もしこれをいわゆるより先進的なエンジンに換装したといっても、おそらく誰も同意するのが非常に難しい。

最後に言う必要があるのは、上陸艦が何十年内いかに発展しようとも、水陸両用上陸と垂直上陸というこの2点の核心をめぐって設計、建設が行われている、ということである。だがロシアの「クロコダイル」級の対潜能力に対する重点的突出というこの点は明らかにやや迷走している。この咎はロシアの艦艇が比較的少なく、上陸艦がいくつかの近海対潜能力を自ら行い、これを引き受け、もって一部の護衛艦の任務を完成させる必要があることに帰すことができる。だが比較的小さいプラットフォームベースの「万能選手」の背後は往々にして様々なこと全てうまくできないというもので、ずっと限界のあるプラットフォームの下で堂々巡りに陥るのでなく、それよりは面子を捨て、無難で価格が低廉、建造が迅速な071を買う方がよい。(作者の署名:浩漢防務)


 ただ中国自身がいつも言っているように他国に兵器を依存すれば制約を受ける結果になる恐れがあるわけで、無人機、潜水艦のAIPシステムなどもそうですが時間はかかっても自力でやるのがいいと判断しているのでは。

7月27日

 中国空母関連です。

https://military.china.com/important/11132797/20190718/36631001_all.html#page_2


中国の004空母 「究極」の空母へ! 海軍の壮大な目標は2030年に実現

最近、中国海軍の空母事業は高歌猛進で、遼寧号と第1隻目の国産空母は中国のダブル空母艦隊を初めて構成することになる!

一方第1隻目の自ら設計を行った空母も急速に建造中で、その意義は深遠であり、いまだかつて見られなかったものである!

ここ何ヶ月か、いくつかの中国海軍空母プロジェクトの新たな進展に関する、興味深い画像と伝聞が水面に浮上している。遼寧号空母を追跡した過去1年の商業衛星写真、および東北の造船工場の第1隻目の国産空母の画像は、この2隻の船はここ何ヶ月かでいずれも異なるマイルストーンに到達したことをはっきり示している。華東造船工場が建造中の第1隻目の自ら設計を行った空母の衛星画像も、そのあり得る最終的な寸法とトン数に対し人々に新たな認識を持たせる。

指摘しておくことが必須なのは、ネット上の後の2隻の空母の名称に対する記述が、相当に人を困惑させることである。過去多くのメディアは「001A」の名を用いて東北の造船工場が建造する中国第1隻目の国産空母を指し、それはスキージャンプ発進甲板設計を採用している。一方「002」は現在華東で建造中のカタパルト発進甲板の国産空母を指すのに用いられている。事実、こうした名はずっと混乱して使用され、甚だしきに至ってはいくつかの公式メディアの中でもそうだった。

現在、我々はスキージャンプとカタパルト発進方式、またあるいは第1隻目の国産空母と第1隻目の自ら設計を行った空母、の言葉を用いて区分する、それがより正確かもしれないと指摘すべきである。

より重要なのは、伝説の中の004空母が、すでに中国の現在における究極の空母と定められているかもしれないことである。それは第1隻目の原子力動力推進を採用し、カタパルト発進設備を配備した8万トン級空母である。だが、中国はさらに第2隻目のカタパルトを配備した通常空母を建造し、穏健妥当な移行、研究開発リスクとコストの軽減を実現するだろうと考える人もいる。

実際上、長年来、第1隻目の自ら設計を行った空母である大型戦闘艦は、ずっと原子力動力空母だと誤って伝えられ考えられてきた。だが現在は我々はすでにそれは通常動力で、カタパルト設備を配備する空母に過ぎないと確定できる。この空母の満載排水量は75000トンから85000トンの間と見られる。

相対的に信頼できる点は、中国の第1隻目の自ら設計を行った空母は電磁カタパルトを使用し、大型実戦機を射出して発進させ、蒸気カタパルトの段階の飛び越しを実現する可能性が極めて高いことである。この空母がどれだけのカタパルトを配備することになるかは現在まだ分からないが、これ直接この空母の戦闘力に影響する。

一般的に言って、7万トン前後の空母は2〜3本のカタパルトを運用でき、中国の電磁カタパルトおよびそれとセットになるシステムの体積、重量が、伝統的蒸気カタパルトより小さいだろうことを考慮すると、アメリカの10万トンスーパー空母である7〜8万トン級空母上よりはるかに少なく、3から4本のカタパルトを配備するようにできるかもしれない。総合的に考慮すると、3本のカタパルトというのが比較的合理的な数字のようだ。

さらに7万トン級空母が60〜70機の実戦機しか搭載できず、その中の半分だけが艦載戦闘機だという可能性を考慮すると、3本のカタパルトは実際上すでに需要を満足させる。米軍の10万トン級空母上では、戦闘機の数量がさらに10機多い可能性があるため、4本カタパルトを配備するのがより合理的で、最高の効率で運用し得る戦闘機を全部緊急発進させられる。

どうであろうと、中国の新たな空母の設計、建造、航海試験、引き渡しは、現在見たところすでに安定した発展の高速ルートに進入している。2030年、中国は6から8の空母戦闘群の創設を完成させ、遠洋の中で高い技術の海空の戦闘力を勝ち取る実力を獲得すると見られる。


 通常動力空母と電磁カタパルトの組み合わせは前例がなく、これがもし成功すれば世界に衝撃を与え、高く評価する国もあるでしょうし、警戒感を強める国も当然あるでしょう。






















戻るボタン