コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその335

7月28日

 この件に関する記事が多いのはやはりなんだかんだ言っても気になるからなんでしょうね。

https://mil.news.sina.com.cn/china/2019-07-10/doc-ihytcerm2567434.shtml


台湾、M1A2は地上最強と称する 専門家:戦時にそれは発砲も間に合わず松明となる

原題:台湾のM1戦車は戦時にはすぐに「松明」に変ずるだろう

[グローバル時報報道 特約記者 張傑 記者 劉揚] 台湾メディア9日の報道によれば、アメリカ国務省は8日総額22億アメリカドルを超える対台湾兵器販売案を批准したと宣言した。その中の108両のM1A2Tメインバトルタンクおよびそれに付属する装備の購入は広範な関心を引き起こしている。台湾メディアはこの戦車は「地上最強」で、世界で最も速く走るメインバトルタンクでもあると吹聴している。だが、専門家は、台湾の島嶼地形は戦車の作戦に全く適さないと考える。

M1A2戦車は「全世界で最も速い」と吹聴

台湾の「聯合報」の報道は、台湾軍が購入するM1A2は、最新のSEP V3改良バージョンとなり、これは米軍の「史上最強」のメインバトルタンクだとする。

報道は、M1系列メインバトルタンクは出力が1500馬力に達するAGT-1500ガスタービンエンジンを使用し、台湾軍で現役のCM11およびM60戦車のエンジンの出力の2倍である、とする。このことはM1の機動性能を先輩よりはるかに高くさせる。初期のM1は路上で時速72kmの最大速度で走ることができ、全世界で最も速いメインバトルタンクだった。後のM1A1/A2は重くなり、最大速度を時速65km前後にまで低下させたが、依然CM11およびM60の時速48kmに比べずっと速く走る。報道は、M1は複合式装甲を使用し、鋼板の間に特殊な硬度の高いセラミックを挟み込んでおり、強度は伝統的な均質鋼板に比べより高く、だが重量もより重い、とする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「M1A2 SEPV3型戦車」)

文章はさらにこの戦車を「正規戦で無敵」と吹聴する。報道は、1991年の湾岸戦争中、米軍は数百両のイラクのロシア製戦車を破壊したが、M1は23両が命中弾を受けて損傷しただけで、そのうち21両はいずれも修復でき、乗員は全部生還した、とする。全戦争期間唯一のM1の乗員の死傷事故は、1両の戦車がチグリス川に落ちてもたらされたものである。2003年のイラク戦争の期間、イラク陸軍のロシア製T-72戦車と対戦したとき、M1系列は再度大いに優勢を占めた。だが大規模な作戦が終結した後の対ゲリラ作戦の中で、戦場の形態が市街戦に変じ、対戦車ミサイルなどの武器の攻撃に直面し、2005年3月までに、全部で80両のM1系列メインバトルタンクが戦闘力を失った。

「地上最強戦車」?

ある大陸の軍事専門家は「グローバル時報」記者に対し、実際にはM1戦車の時速72kmの最大速度は多数の西側の初期第3世代メインバトルタンクの標準で、「レオパルド2」や「ルクレール」メインバトルタンクの最大速度も基本的に同等である、とした。あの時戦車の重量は最大で約54トンで、1500馬力のエンジンとコンビネーションすれば、比較的高い速度が獲得できた。だが、後に防御性能強化の考慮から出て、メインバトルタンクの重量は普遍的に60トン以上にまで増加し、速度の低下をもたらした。通常時速60km前後だろう。これは逆に中ロが後に研究開発および改良したメインバトルタンクの速度の速さに及ばない。

「現代兵器」誌編集者の黄国志は9日「グローバル時報」記者のインタビューを受けた時、「地上最強戦車」というこの言い方に決して同意しなかった。彼は、M1系列戦車は結局のところ何十年前の設計であり、現在すでにSEP V3バージョンにまで改良されているが、研究開発理念の上では後に出現したその他の機種の第3世代メインバトルタンクとではやはり隔たりがある、とする。特にM1系列戦車の戦闘全備重量は大きすぎ、通行能力が比較的劣り、西欧の平原においてはこの問題はまだ非常に深刻なものではないが、台湾の地形環境の下では非常に多くの制限を受けるだろう。しかも、M1系列戦車はさらに人力による弾薬装填を採用しており、自動化の程度が比較的低い。こうした方面はいずれも後の自動装填装置を有するメインバトルタンクに及ばない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「側面の反応装甲を追加装備したM1A2」)

だが、西側の第3世代戦車の中、あるいは全世界を範囲として見て、M1A2には2項目の比較的先進的な技術がある、と考える大陸の専門家もいる。1つ目は劣化ウラン複合装甲で、これは相当の一定の時間内はずっと唯一無二のものだった。高密度、高硬度の劣化ウラン装甲に頼り、M1A2は非常に良い徹甲弾に抗する能力を持ち、性能を落とした輸出型T-72メインバトルタンクが使用する比較的旧式な徹甲弾は基本的にその前面装甲を撃ち抜けない。だが、まさに台湾メディアの報道のように、アメリカは台湾に対し劣化ウラン複合装甲を装備したM1A2を販売しない可能性が高く、台湾軍に与える戦車はエジプトやイラクに輸出したM1系列戦車に相当する可能性が高い。そしてそれらは作戦の中で頻繁に、実際上決して先進的ではない対戦車ミサイルによって撃破されている。もう1つは徹甲弾が比較的先進的なことである。アメリカのM1A2メインバトルタンクが使用するのは120mmスムーズボア砲である。特にアメリカは尾翼で安定する高速のサボ付き徹甲弾領域での技量が強大で、M829系列徹甲弾は自鋭効果を持つ高密度、高硬度の劣化ウランを弾芯の材料として使用し、最新型のM829A4は垂直装甲貫通深度が言われているところによれば900mm以上で、そのメインバトルタンクの火砲の威力を西側第3世代戦車の中で名が上位に挙がるものにさせている。当然この最新型砲弾が台湾に輸出され得るか否かも未知数である。しかも、もし初期の機種の砲弾であっても、台湾は短時間内には自ら生産できず、1発撃てば1発減るのである。

戦時はすぐに「松明」に変ずるだろう

上述の大陸の専門家は、米軍の手中のM1系列メインバトルタンクがこれまでの衝突の中で総体としてパフォーマンスが非常に成功したものだったのは、一方においてはそれ自体が確かに相手に比べより先進的だったからである、とする。その相手たるメインバトルタンクは、最も先進的なものでも主に輸出型のT-72戦車で、この1970年代の戦車の性能はM1系列に全面的に立ち後れていた。次に、戦場の環境がM1系列が優勢を発揮するのに非常に適していた。M1系列戦車の元々の設計は欧州の平原の作戦に用いるもので、これは中東の砂漠の戦場と一定の類似性があり、例えば視野が大きく開け、直視距離が遠く、このようならM1系列戦車は火力の優勢を充分に発揮でき、2km離れて目標に命中させることができ、一方相手はそれにもかかわらずこの能力を具備しなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍のM1A2戦車の発砲」)

だが台湾軍がM1A2を購入した後は全く異なる状況に直面する。まず、台湾軍が直面する戦車は主要な性能が少なくとも台湾版のM1A2に比べ劣らず、いくつかの性能はさらに超えているだろう。次に、台湾軍は非常に豊富で、威力が強大な対戦車手段の攻撃に直面する必要がある。例えば、解放軍が装備する新世代の「紅箭-10」対戦車ミサイルは、正面から台湾軍戦車のメイン装甲を撃ち抜く能力が完全にある。しかもこの対戦車ミサイルは通常さらに上から下に攻撃し、M1A2メインバトルタンクに対し、弱点を貫通することができる。もし小型の「紅箭-12」対戦車ミサイルでもM1A2を撃破する充分な威力を有する。また、解放軍はさらに多くの機種の機載対戦車ミサイルを装備し、M1Aに対応するのは朝飯前である。

専門家は言う。台湾の島嶼地形は、M1A2の作戦に適する広く開けた地帯を探し当てるのがほとんど非常に難しい。もし海岸付近で上陸に抗する作戦を行ったら、それはまず機載対戦車ミサイルの攻撃対象となり、M1A2は発砲さえ間に合わずにもう「松明」となる可能性がある。しかもこの戦車の総重量は60トンを超え、島嶼地形の機動に非常に不利で、台湾が幻想する「速度の優勢」は逆に劣勢となる。もし市街戦に用いたら、台湾メディア自らさえもこの戦車が「市街戦を怖がる」ことは認めている。この種の状況下で、戦時にはおそらく台湾軍戦車兵はM1A2に比べ走るのがより速いだろう。


 無敵ではないにしても従来よりずっと手ごわい敵になることは間違いないわけでしょう。

7月29日

 以前紹介した記事と同じテーマなんで重複も多いですが。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190719/36647333_all.html#page_2


殲-31戦闘機の性能が大々的に明るみに? カギとなる重要指標の数字に大きな変化あり 一体何が原因なのか?

最近、殲-31というこの中国最新型ステルス戦闘機に関し、突然ある新たな情報の暴露があった。

その作戦半径のデータは、突然明らかに改変されたようである。このことは以前の一部の軍事マニアの推測を証拠づけた。殲-31の当初の宣伝資料の中の作戦半径の数字は、真の「最終バージョン」とでは顕著な差異がある。

中国軍事工業が殲-8戦闘機の初飛行50周年、殲-15戦闘機の初飛行10周年を慶祝した時、輸出型ステルス戦闘機FC-31(言われているところによれば解放軍自ら用いるタイプは殲-31)がそれにもかかわらずメディアと軍事マニアが最も関心を注ぐ焦点となった。この沈陽飛行機製造社によって研究開発されつつある第5世代戦闘機は、近年非常にホットである。

だが最新の宣伝資料の中で、関連の軍事工業会社が発表した殲-31の技術パラメータは、その有効作戦半径がたった500km前後に変じたことをはっきり示している。これは以前発表された1250kmに比べ、半分に減るのにも留まらない。

中国初のステルス第5世代戦闘機殲-20のデータはなお推測に属し、このため直接の比較はできないが、殲-20というこの大型ステルス戦闘機の作戦半径は、殲-31の最新データの4倍だと考える少なからぬ分析者がいる。もしそれが間違いなく機体レイアウトの改変あるいはその他の原因ゆえに、燃料タンクと内部弾薬庫のデータに当初の宣伝とでは差異が生じる結果をもたらしたならば、500kmあまりしかない有効作戦半径は間違いなくやや不足があり、あり得る空母艦載戦闘機として使用する時もやりくりがつかないことが目立つ。

メディアの報道によれば、今回関連の会社が発表した資料データの中で、殲-31の最大離陸重量は25トン、航続距離は1200km、最高速度マッハ1.8、8トンの武器が搭載でき、設計上の使用寿命は30年だということがはっきり示されている。通常有効作戦半径は航続距離の半分以下しかなく、このため500km前後とおおよそ推算できる。

これは2016年の珠海航空展で展示された資料と小さからぬ食い違いがある。当時殲-31の発表されたデータは全長17.3m、全高4.8m、その有効作戦半径は1250kmだった。現在の500kmと比べ2倍よりさらに大きいだろう。当時の報道はその全幅は11.5m、実用上昇限度16000m、最大速度時速1400km、最大離陸重量28トンとしていた。一方最新の資料は25トンであることをはっきり示している。

実際上米軍の対応するF-35戦闘機は、決して比較的小さい戦闘機ではなく、その最大離陸重量は25トンをはるかに超え、31トンに達する。このことはF-35に殲-31を顕著に超える航続距離と作戦半径を獲得させている。

殲-31の第1機目の原型機は2014年珠海航空展で飛行デモンストレーションを行い、直ちに全世界の関心を引き起こした。だが何年か後殲-31の発展過程は決してスムーズではなかったようである。全体設計の徹底した改変、ほとんど第1機目の原型機あまり多くの共有する部品がない奇怪な現象が出現しただけでなく、さらに外界は普遍的にこの機は単なる唯一の研究開発中の中型ステルス戦闘機の身分のみをもって、空母艦載機の発注を手にし得たのであって、決して空軍の受注ではない、と噂した。もし空母艦載機領域なら、今に至るも中国海軍がすでにこの戦闘機の水準を肯定したことをはっきり示す確実な情報はない。

一部の報道は、殲-31は実際上ミグ-29に似た体積とトン数で、現在使用するエンジンも同様で、いずれもRD93ターボファンエンジンであり、このためミグ-29の資料が参考にできるが、実際上初期型のミグ-29のサブタンクがない状況下での航続距離は1500kmで、もし背部の大型燃料タンクを追加したミグー29SMTなら、航続距離は2400kmまで拡大し、有効作戦半径は1000kmに近づくが、新たな燃料タンクが重量の顕著な増加をもたらすという代価を払っている、と指摘する。

殲-31は追加の大型燃料タンクがないだけでなく、さらに作戦区域に接近する時サブタンクを搭載できず、さらに非常に大きな内部に置かれた弾薬コンパートメントの制限を受ける。その弾薬コンパートメントは少なくとも4発の国産中距離空対空ミサイルが搭載でき、もし翼面積を縮小した中距離ミサイルならば、内部搭載6発の水準に到達でき、このレベルに関して言えばその能力は殲-20に相当する。

だが殲-31自体比較的小さく、もし内部に置かれた弾薬コンパートメントの体積が殲-20に相当したら、燃料タンクの容積は必然的に深刻に縮小し、殲-20の燃料搭載量に遠く及ばなくなる。しかももし現代の最適化された設計処理があっても、殲-31の燃料搭載量ではミグ-29を顕著に超えることは不可能である。しかも殲-31戦闘機には内部に置かれた弾薬コンパートメントがあり、全体を「肥満」させ、飛行抵抗が上昇し、このためその航続距離は確かに1200km前後しかないかもしれず、著名な「短足」のミグ-29に比べてもさらにいささか少ないだろう。

当初の殲-31のデータが現在の最新データと異なるのは、第1機目の原型機が単に展示の用途だけで、実用化される戦闘機との差がはなはだ遠く、このため真にミサイル搭載などの需要を考慮した後、細かく設計された殲-31戦闘機の指標に原型機との顕著な偏差が出現した、という可能性もある。

当然、この第5世代戦闘機は単純に航続距離の能力が突出している必要は決してなく、実際上米軍のF-22というこの世界最先端の第5世代戦闘機も、航続距離が非常に短い。当時その設計水準の制限のため、航続距離に関する要求はステルスと高い機動能力の後に位置されざるを得ず、F-22の有効作戦半径を852kmしかないものにさせた。だが話を戻すと、これは依然殲-31に比べればずっと多いだろう。

関連のメディアの分析は、第5世代戦闘機である殲-20は体積、重量がその他の第5世代戦闘機、例えばF-22を超越しているため、その航続距離は非常に大きく、甚だしきに至ってはいくつかの島嶼国家を突破し、太平洋に遠く出ることができる、とする。殲-31の作戦半径は500kmしかない可能性があるため、ならば主に本土防空に用いられ、艦載機として使用する時は不便が多いというしかない。これは関連の作戦半径データが、殲-31が敵の発射する遠距離対艦ミサイルの距離上で迎撃が行えない結果をもたらすことになるからである。

どう言おうと、殲-31は依然高度の関心を注ぐにに値する中国のステルス戦闘機プロジェクトであり、あるいは全国軍用航空科研能力を結合する前提の下、その設計に対し重大な改変を行い、より出色の戦闘力を獲得し、それを真に殲-20を補佐する世界クラスの中型戦闘機とさせることができるかもしれない。


 まあこのままでも長い航続距離を必要としない国への輸出用には需要があるという可能性もありますよね。

7月30日

 無人機関連ですがいつもとはやや違う内容です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-19/doc-ihytcerm4800625.shtml


イランの無人機がアメリカの艦に接近した後コントロールを失い海に墜落 あるいは神秘の武器によって撃墜されたか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「動画 トランプ、アメリカ海軍がイランの無人機を撃墜したと称する イラン外務大臣:情報はない」)

アメリカ大統領トランプは18日、1隻の米軍の軍艦がホルムズ海峡で1機のイランの無人機を「破壊」したと語った。トランプは当日ホワイトハウスで、当時このイランの無人機はアメリカ海軍の「ボクサー」号強襲揚陸艦に接近し、艦と船員の安全に脅威を及ぼし、かつ警告を無視し、「ボクサー」号は直ちにこの無人機を「破壊した」と語った。トランプは、米軍の艦のやり方は「防御行為」に属するとした。アメリカのニューヨークで国連の会議に参加していたイラン外務大臣のザリフは18日午後メディアに対し、自分はイランが当日1機の無人機を損失したことに関する情報を決して知らない、とした。

イランはかつて6月20日にホルムズ海峡付近で1機の米軍の「グローバルホーク」無人機を撃墜したと宣言しており、イランが当時使用したのは中距離地対空ミサイルシステムだったが、一方今回米軍が無人機を「破壊」した武器はそれにもかかわらず伝統的な近距離防空システムあるいは対空ミサイルではなく、最新型の海兵隊小型防空総合システム(LMADIS)だった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:イランが最も新しく試験する『モハジ』偵察・打撃一体無人機。」)

今回イランの無人機の監視を受けたのはアメリカ海軍の「ボクサー」号強襲揚陸艦で、一般のアメリカ海軍の軍艦とは異なり、この強襲揚陸艦の上に搭載されていたのはまる一隊の海兵隊遠征軍で、このため艦上の防空作戦も一部分は海兵隊を用いて担当され、全部が艦上のアメリカ海軍を用いて操作されていたわけではなかった。

その中にはまさに「ボクサー」号強襲揚陸艦の前甲板に配備された海兵隊小型防空総合システム(LMADIS)が含まれた。これは決して艦載武器システムではなく、海兵隊が陸上作戦時に使用する無人機防御システムである。戦闘艦の防御を強化するためにこそ、このシステムは甲板に運びこまれ海上防御に用いられるのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:『ボクサー』号強襲揚陸艦の飛行甲板の頂端に位置するLMADISシステム。」)

実は、この海兵隊小型防空総合システム(LMADIS)ははっきり言うならレーダーの付属した小型車両である。全システムは2両の「ノースポール」MRZR全地形車両からなり、1両は指揮車、1両はセンサー車である。その本質は機動陸上センサー、電子攻撃・指揮システムで、無人機を探知計測、追跡、識別し、かつ電子攻撃手段を使用して無人機を強制着陸させることができる。

このシステムは当初海兵隊第13遠征部隊に装備されたが、今回「ボクサー」号上に搭載されたのは海兵隊第11遠征部隊である。このシステムがすでにアメリカ海兵隊に大量装備され始めていることを説明する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:『ボクサー』号上のこの目立たない小型車両こそLMADISシステムである。」)

無人機などの空中の脅威がどんどん深刻になるのと共に、海兵隊の海外に駐留する基地および強襲揚陸艦などを含む海上基地はいずれも無人機から来る脅威に直面する可能性がある。一方ロシアのシリアにおけるヘメイミム空軍基地も自殺性無人機が海外基地の直面する主要な脅威の1つとなることを実証した。甚だしきに至ってはミニ無人機を使用して蜂群攻撃を展開することもすでに実戦入りしている。

こうした小型、ミニ無人機に対し、伝統的な対空ミサイルや近接防御砲はいずれも大砲で蚊を撃つ感覚があり、ロシアの「ツングースカ」ミサイル・砲結合システムはかつて試験中「大彊」(頑住吉注:中国の無人機メーカー)の無人機に対し射撃を行ったが、結果としてひとしきりの弾雨が過ぎ去ると、間近にいた無人機はホバリングしたままで撃ち落とされてはいなかった。アメリカ海兵隊はLMADISシステムの研究開発を開始していたため、電子的手段によって無人機システムに対し妨害を行った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:全地形車両上に装備された海兵隊総合防空システム」)

事実として、このシステムの組成は非常に簡単で、悪い地形を恐れないMRZR全地形車両をもって対無人機システムを搭載したものだけから組成され、軍隊がひとたび無人機の攻撃あるいは機密の偵察を企図しているのを発見すれば、即出動してMRZRは最高速度96マイル(時速155km)をもって駆けつけて位置につき、かつLMADIS対無人機システムをもって防御と制圧を行うことができ、コンビネーションがよい。

このシステムは無線周波数技術を利用して無人機の飛行を妨害し、部隊あるいは前方の作戦基地を保護する。このシステムはRPS-42戦術空中監視レーダー、小型光電子/赤外線ビデオカメラおよびSkyview無線周波数探知計測システムとModi妨害装置を配備している。RPS-42戦術空中監視レーダーは太鼓のようなので、全システムはまるで全地形車両がいくつかの太鼓を載せて走っているかのようである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:太鼓に似たRPS-42戦術空中監視レーダー」)

電子妨害によって敵サイドの無人機を妨害し制御する他、LMADIS対無人機システムはさらに遅れず無人機の正確な位置を探知計測し、「ボクサー」号自体の「ファランクス」近接防御システムおよび海兵隊の「スティンガー」対空ミサイルを動員して無人機に対しハード打撃を行うこともできる!

将来、アメリカはレーザー武器などをLMADIS対無人機システムの中に融合し、無人機に対する打撃能力を向上させることになる(作者の署名:大水)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:『ボクサー』号の上で海兵隊が『スティンガー』ミサイルの発射を訓練」)


 日本は無人機自体だけでなくこの方面でも世界先進水準から大きく遅れてしまうんでしょうかね。

7月31日

 北朝鮮も少数持っている戦闘機ですが。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-25/doc-ihytcerm6088466.shtml


ミグ-29には本当に一つも良いところがないのか? ある項目の指標は非常に驚異的でスホーイ-27をはるかに超える

スホーイ-27戦闘機と言えば、誰もが皆知っている、中国空軍の半分はこの戦闘機、あるいはこの飛行機の派生品で、中国空軍が装備するスホーイ-27ファミリーには全部で次のものがある。単座のスホーイ-27SK、複座のスホーイ-27KUB、スホーイ-30MKK戦闘爆撃機、単座の殲-11B戦闘機、複座の殲-11BS戦闘機、殲-16戦闘爆撃機(多用途戦闘機とも呼ぶ)。

事実、旧ソ連時代には全部で2機種のエース戦闘機が開発され、1つはスホーイ設計局のスホーイ-27で、中国は1992年にこの製品の大量購入を開始し、1995年に生産ライン技術の導入を開始し中国の沈陽飛行機製造工場で生産した。もう1つはミコヤン設計局のミグ-29戦闘機で、この戦闘機は本来旧ソ連が中国に向けセールスした主力軍だった。スホーイ-27戦闘機は深刻に我々に対し秘密保持されていたが、最終的に努力を経て、我が国はスホーイ-27を購入し、ミグ-29を放棄した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「何十年来、中国空軍が使用するのは全てミコヤンが設計したミグ機改良型で、殲-6、殲-7は全てそうで、殲-8もミグ機の血統を帯びている」)

中国は建国後、長期にわたりミコヤン設計局の飛行機を使用し、ミグ15、ミグ17は殲-5に変わり、ミグ19は殲-6になり、ミグ21は殲-7と呼ばれ、ミグ21とミグ23の雑種は最終的に中国の殲-8II戦闘機と呼ばれた。何故中国は突然ミコヤンの傑作を放棄し、宗旨替えしてスホーイに走ったのだろうか? まさかミグ29の性能が非常に劣っていたのか?

実はそうではなく、ミグ29戦闘機も設計から言って優秀な飛行機で、この飛行機の設計はスホーイ-27に比べより簡単で、安く、維持保護が容易で、飛行機の出動速度が極めて速く、前線戦闘機として、間違いなく利器である!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミグ29は容易に対応できる飛行機で、緊急発進迎撃方面が非常に優秀で、格闘もなかなかである」)

この戦闘機の格闘性能は相当に素晴らしく、全世界のいくつかのエース戦闘機に直面し(F-15やF-16を含め)、相当な優勢を持ち、決して一つも良いところがないわけではない。この飛行機は実戦の中で何度もアメリカのF-15やF-16に遭遇して撃墜されたが、その根本原因はシステム支援の欠乏、指揮の中断、空中勤務情報保障の欠如であり、この種の問題がアメリカの戦闘機の身の上に出現したら、その結果はやはりいくらもより良くはなかっただろう。

ミグ-29戦闘機最大の優勢は、上昇が特別に速く、信号をキャッチして素早く発進、素早く上昇し、早々に敵機が迎撃できることであり、この点はアメリカのF-15戦闘機に似ていて、スホーイ-27に比べより強く、海面上の最大上昇率に照らせば、ミグ29戦闘機は毎秒330〜340mにも達し、F-15とほとんど互角で、一方スホーイ-27戦闘機は機体が重すぎ、飛行機の推力:重量比が小さいため、毎秒305mしかない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミグ29は決して弱いチキンとは評価されず、中国の設計師は長年殲-10の中期改良型をミグ29SMTの水準に上げることを希望している」)

しかも格闘から言うと、ミグ29戦闘機は最大で9Gの機動ができ、一方スホーイ-27戦闘機はたった8Gしかできない。だがスホーイ-27の優勢は、機動性はちょっと劣り、機体の強度がより弱いが、飛行機の空間が非常に大きく、内部燃料が特別に多いことにあり、最終的に第3世代機の中で比類のない超越的に長い航続距離、および無敵のグレードアップポテンシャルを作り出した。そしてこれこそが中国空軍を動かした最大の目の付け所だった。すなわち、足が長い。

これはスホーイ-27戦闘機が改良に改良を重ねられた原因でもあり、かさばって重いレンガのような航空電子システムをより強力なタイプに交換しさえすれば、飛行機の性能は大きく向上する。一方機体が非常に小さく、内部燃料が比較的少ないミグー29戦闘機にはこの種のメリットはない。その原因は、ロシアのゴミな電子工業は多用途、小型で高性能な装備の製造を支えるには決して足りなかったことである! (作者の署名:〜)


 当時あくまでロシアがスホーイ-27を売らなかったら現在の中国の航空戦力にも大きな影響があったはずです。長年スホーイ-27を使ってきた基礎がなければ仮にウクライナから艦載版の試作機1機だけ手に入ってもスムーズに殲ー15も作れなかったでしょうし。

8月1日

 殲ー20関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-25/doc-ihytcitm4465331.shtml


殲-20のエンジンは立ち後れているがいかにして米軍のF-22を超越するか:この2つのカギとなる重要技術に頼って

1980年代末は戦闘機発展の大変革の時代だった。アメリカのF-117の出現はステルス化がすでに新世代実戦機の発展方向となったことを事前に示し、この時国際的な次世代戦闘機に関する研究開発は二派に別れ、アメリカはステルスをもって核心的な属性とすることが必須で先進的な航空電子システムとミサイルがこれを補うものだと考えた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカの第5世代機の2つの競争機種、YF-22とYF-23」)

一方ソ連および後のロシアは超越的に強い機動性を強調し、ステルスを二の次の位置に置き、かつこの考え方の筋道に照らしてミグ-1.44およびスホーイ-47というこの2機種の機動の鬼たる検証機を研究開発した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミグ-1.44」 「スホーイ-47」)

米ロ第4世代機の争いは中国にも影響し、航空工業の内部には次世代戦闘機に関する2つの方案の持ち出しがあり、1つは沈陽飛行機601所の「シロフクロウ」で、このダブルデルタ翼、ストレーキが付属した三翼面の大型戦闘機はロシアのスホーイの機動が王道との設計の考え方の筋道を継承していた。

だが「シロフクロウ」の全体設計は基本的にスホーイ-27にエンテ翼を加えた後のステルス化魔改造で、現有の第3世代機に対し圧倒的優勢を決して具備していなかった。一方成都飛行機611所は大胆に創新し、研究開発当初にもう第4世代機の本質を掴み、ステルス性を強調し、ステルスと機動性に併せ配慮した殲-20方案を提出した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-22は就役したばかりの時無敵の存在と言うべきだった」)

1997年アメリカのF-22が率先して初飛行し、米軍の模擬対抗の中でF-22とF-15の交戦結果は驚異的な144:0に到達した。F-22の出現は第3世代機を一夜にして全部時代遅れにさせ、F-22の出現は中国の第4世代機の研究開発に方向をはっきり指し示しもした。

楊偉を核心とする研究開発チームは国情に立脚し、殲-20の空力設計上大胆に揚力体ストレーキエンテ式レイアウトを採用した。我が国はエンジンが立ち後れているため、短時間内にはF-22と同等のエンジンは研究開発できない。将来エンジンの難題が難関攻略されるのを待って、殲-20の空力の上での先天的優勢はさらに一歩発揮され得るようになる。殲-20の複雑な空力レイアウトを制御するため、楊偉チームは主に精力を先進的な飛行コントロールシステムと武器・航空電子方面に置き、かつ新たなエンジンへの換装のため余地を残した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-20の空力レイアウトは極めて強い揚力を持つ」)

ステルス性と機動性に併せ配慮した第5世代戦闘機として、殲-20とアメリカのF-22、F-35はいずれも菱形の機首、台形の主翼、先進的な空気取り入れルート、外側に傾いたダブル垂直尾翼などの空力レイアウトを採用している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「DSI空気取り入れルート」)

だがアメリカの第5世代機が採用する前主翼、後尾翼とは異なり、殲-20は前エンテ翼、後主翼のエンテ式レイアウトを採用し、しかもエンテ翼と主翼の間にストレーキによる連結を採用し、すなわちいわゆる揚力体ストレーキエンテ式レイアウトである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「精良な加工」)

抵抗を軽減し超音速巡航を実現するため、殲-20は後退角の大きい、アスペクト比の小さい主翼と、長細い機体を採用した。だがこのことは翼面荷重が高すぎる結果をももたらし、亜音速および遷音速機動性の悪化をもたらした。

速度と機動に併せ配慮するため、殲-20は中位エンテ翼レイアウトを採用し、エンテ翼が上向きにやや傾けられた時、気流が前にあるエンテ翼を経るとすぐに渦状の流れを生じさせ、渦状の流れが主翼上表面を経る時に低圧を形成し、殲-20の主翼の揚力を増大させる。

さらに一歩揚力を増大させるため、殲-20はエンテ翼と主翼との間にさらにストレーキによる連結を採用し、ストレーキは渦状の流れを生じさせ、もって主翼の揚力を向上させることができる。原型機が採用していた円弧型のストレーキとは異なり、量産型殲-20は三角形のストレーキを採用しており、この改良は主にステルス性を向上させるためである。

2011年1月に殲-20の第1機目の原型機は試験飛行に成功し、この前の2009年に当時アメリカの国防長官の任にあったゲイツは中国は2020年になっても第4世代機は作り出せないと風刺していた。だが中国の航空人はそれにもかかわらず事実を用いて痛烈にゲイツの面をはたき、2011年1月11日にゲイツが訪中し、同一の日に中国初の第4世代機殲-20は成都の某飛行場で初飛行を完成させた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー20台1機目の原型機」)

2007年のプロジェクト立ち上げから2011年の初飛行まで、中国は5年の時間を用いてもう第4世代機を研究開発し、一方アメリカは相次いでまるまる11年費やした。鉄のごとき事実がこの傲慢な国防長官を押し黙らせた。

2016年に殲-20は2機編隊をもって珠海航空展にお目見えし、あの時全国の軍事マニアが皆泣いた。何故ならまさに20年前、彼らはまだ魔改造した殲-7を用いてF-16と、魔改造した殲-8を用いてF-15と大戦争することを構想していたからである。十年前、彼らはまだ魔改造した殲-10を用いてF-22を迎え撃つことを構想していた。あの時中国の航空人は彼らを失望させなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2016年珠海航空展でお目見えした殲-20の2機編隊」)

2018年、すでに正式に就役した殲-20はもう一度珠海航空展にお目見えし、かつ初めて弾薬庫を開き、外界に向け殲-20がすでに実戦能力を具備していることを見せつけた。

無数の歴史的事実が証明している。武器装備が人に及ばなければ迫害を受けざるを得ず、「立ち遅れれば直ちに殴られる」、この法則は永遠に変わらないだろう。殲-20の出現は中国軍の百年あまり以来の武器が人に及ばない局面を改変し、初めて世界第一梯隊に立つに至った。この意義から言って、殲-20はすでに1機の戦闘機というだけではなく、それはさらに中国の国防力量、総合国力の進歩の象徴なのである。

軍事を愛好し、国防を心にとめる我々にとって、「威竜」戦闘機が舞い上がり通過るたび、必ず我々の心底に無限の誇りの感情を引き起こす! (作者の署名:軍武次位面)


 ある意味当時の日本の零戦に近い存在なのかなと思いますが、その結果は‥‥。

8月2日

 韓国関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-28/doc-ihytcitm5222695.shtml


韓国、領空に闖入したロシア軍機に向け発砲し警告 何故ロシアの報復を恐れないのか?

アラスカ上空のツポレフ-95爆撃機と米軍のF-22「ラプター」知恵と勇気の戦いから、さらにツポレフ-160爆撃機の日本本島に対する周回飛行まで、爆撃機と外交というこの2つの独立した言葉は、ロシアで結合すると、それにもかかわらずクレムリンの強硬な手段の最も直接的な体現に変ずる。ロシアの西側諸国や西太平洋などの国に対する1回1回のエッジボールのような巡航は、人々を知らず知らずのうちに感化させ、「爆撃機外交」というこの強硬を意味する新しい言葉を受け入れさせもする。

ロシアの「爆撃機外交」に直面し、アメリカを含む大多数の国は揃って戦闘機を発進させることによって比較的温和な追跡監視をもって対応し、最多でチャンネルをもって呼びかけ警告する。だがロシアの「爆撃機外交」に直面した時、それにもかかわらずそのイメージに本来符合しない強硬さを見せる国がある。現地時間7月23日9時30分、3機のロシア軍機が韓国の防空識別圏に進入し、韓国空軍は迅速に戦闘機を派遣してスクランブルと監視を行い、かつその中の1機である越境し独島に進入したロシア爆撃機に向け発砲して警告した。

事実、これはすでに初めてロシアが韓国に対し発動する「爆撃機外交」ではない。2018年7月には早くも、ロシアの戦略爆撃機がかつて同一の日のうちに相次いで韓国の防空識別圏を4回突っ切り、試し探る意味合いが充足していたというべきである。先月もロシア戦略爆撃機を派遣して韓国の防空識別圏に進入し、一度は韓国本国領空に接近し、韓国の警報を大いに作動させる結果を引き起こしている。今回、ロシアの爆撃機はさらに撃墜される危険を冒して直接韓国が相当に重視する独島領空に進入し、ロックオン、発砲された後になってやっと最終的に離れた。ここまで語ると、きっと、ロシアは何故しばしば爆撃機を派遣して国境を犯すのか、韓国が今回ロシアの爆撃機に向け発砲したのは、一体誰が勇気を与えたのか、また報復に遭うのか否か? と問うお友達がいるだろう。

第1の問題として、ロシアは最近何故頻繁に韓国の防空識別圏に侵入するのか。この問題に解答するにはまずロシアが現在置かれている地縁政治形式を理解する必要がある。周知のように、現在世界には主に三大ホットポイント区域がある。中東、アジア太平洋地域、ラテンアメリカである。中東地域では、長年のケアを経て、ロシアはすでにシリアとイランという2つの盟友を持つ。ラテンアメリカ地域では、ベネズエラ、甚だしきに至ってはメキシコとの関係もロシアと非常に親密である。だが唯一アジア太平洋地域だけ、ロシアには子分がおらず、またあまり多くの軍事力の配備はなく、これこそロシアがしばしばアジア方面に向け戦略爆撃機を派遣し、もって存在感を保持する結果をもたらしている。そしてアメリカのアジア太平洋地域における盟友の中で、韓国は疑いなく最も近くかつ最もくみしやすい相手である。

ロシアが韓国の防空識別圏に向け爆撃機を派遣し「爆撃機外交」を執行する挙動は、韓国に軍事指揮権がなく、また戦略打撃能力がない弱点を正確に計算しているのだと言うことができ、本質上これで決して問題はない。だがロシアは結局のところ宇宙帝国韓国の民族的自尊心と日韓貿易の最終的な影響を見くびったのである。今回韓国の戦闘機がロシアの爆撃機に向け発砲したことで、大多数の人は、きっとアメリカがそそのかしたのだ、何故なら韓国にこんな太い肝があることは全くあり得ないからだ、と考える。だが最近の事件以来韓国周辺で発生している事情を結合させさえすれば、、この挙は実は韓国で完結したことだと難なく判断される。

最近の一定の時間、日本が韓国に向けチップの生産など高度科学技術製品の生産に用いる材料を輸出するのを禁止する(頑住吉注:禁止はしてないですけどね)事件をめぐり、韓国は政府から民衆まで驚異的な自尊心を見せている。国内の日本商品が次々に陳列棚から下ろされるだけでなく、国際的にも、韓国と日本の対抗は熱気にあふれていると言うべきである。この時、ロシアが韓国の防空識別圏に進入し、甚だしきに至ってはますますひどいことに韓国と日本とに争いの存在する独島領空に進入しており、疑いなく火に油である。同一の時間に、韓国軍機が発砲し、強硬さを示し、これは疑いなく熊を殺して猿の戒めとする(頑住吉注:本来は鶏を殺して猿の戒めとする→厳罰を見せて他人への警告とする)手段であり、同時に日ロ両国に向けた態度表明である。

この挙がロシアの報復を招くか否かに関しては、筆者は、ロシアの爆撃機が韓国領空に進入したのは本来ロシアに理がないのであって、韓国が国際法に照らして直接撃墜を行わなかったのはすでに非常にロシアのメンツを立てている、としか言えない。しかも注意を必要とするのは、韓国は経済がロシアより高いだけでなく、韓国・ロシア貿易の中でもリードする地位にあることで、ロシアがこの時に経済的手段をもって韓国を打撃し圧倒するのは全く不可能である。また、韓国にはアメリカの「核の傘」があり、ロシアが核で威嚇する時、韓国が脅され怖がるか否か、まず考慮せねばならない。総合的に言って、今回の衝突が双方の軟化をもって収束する可能性は大いにある。(作者の署名:浩漢防務)


 正直ロシアの意図がよく分からず、計算づくでやったことなのかどうかもよく分かりません。

8月3日

 韓国関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-26/doc-ihytcerm6347408.shtml


張召忠、韓国の空母建造決定を評する:無用! 太平洋のどこにおまえの場所があるか

7月12日、韓国参謀長連席会議の期間、韓国は2隻の新型全通甲板強襲揚陸艦の建造を決定し、このプロジェクトはLPH-II(ヘリ上陸艦)と呼ばれる。韓国軍の要求によれば、この艦は短距離離陸/垂直降着(STOVL)戦闘機が操作できる必要があり、トン数は3万トンを超え、すでにいくつかの小型空母を超えている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のLPH-6111『独島』号強襲揚陸艦」)

現在、この艦はなお討論段階にあり、それが具体的にどんな種類の設計を採用するのかまだはっきりしていない。だが3万トンの排水量はすでに韓国がこれまでに建造した最大の軍艦、独島級ヘリ搭載強襲揚陸艦の2倍に到達している。韓国軍はLPH-IIが次の10年、すなわち2030年までに就役することを希望している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「もしこのクラスの艦の建造が成功したら、これは韓国歴史上初の空母級大型戦闘艦の操作となる。」 「韓国が建造するTI級スーパータンカーは現在世界でトン数最大の船舶である」)

韓国は造船大国だが、民間用船舶と軍艦の建造のスタンダードは決して同じではない。これまで、韓国はこのように巨大な軍艦を全く建造したことがない。これまで韓国海軍が装備した独島級強襲揚陸艦は設計上完全に日本のおおすみ級強襲揚陸艦に照準を合わせたもので、それに比べ一回り大きいだけに過ぎない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本のLST-4002『しもきた』号強襲揚陸艦」)

だがおおすみ級強襲揚陸艦は海上自衛隊の主力戦闘艦では決してない。ひゅうが級といずも級の就役後、海上自衛隊は相当な規模を持つ艦載航空部隊を持った。今回建造されるLPH-IIはそれにもかかわらずひゅうが級ヘリ空母を直接飛び越し、排水量は日本の最新のいずも級を超え、「跳躍」の幅はおそらくちょっと大きすぎる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本のDDH-184『かが』号ヘリ空母」)

現在まだはっきりしないのは、LPH-IIがどんな種類の設計を採用することになるのかである。韓国軍の要求に照らせば、LPH-IIは20両の装甲車と3000名の海兵隊員を搭載する必要がある。だがもし日本のいずも級に対抗しようとするのならば、独島級を基礎に拡大を行うのでは明らかに不充分である。このためLPH-IIがいくつかの軽空母を参照し、航空作戦をメインとする可能性も排除されない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍のMH-60ヘリが『独島』号上に降着する 『独島』が使用するのは陸上型『ブラックホーク』で、専用の艦載機が欠乏している」)

しかもこれと同時に、韓国軍は同時にさらにスキージャンプ甲板設計と16機のSTOVL戦闘機を搭載する要求を提出している。現在、市場で唯一韓国の選択に供することができるSTOVL戦闘機はF-35Bである。16機のF-35B戦闘機を搭載するLPH-IIは航空作戦能力の上で、すでに世界のいかなる小型空母にも全く劣らない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-35戦闘機の広範な装備と共に各種小型空母の戦闘力はいずれも大幅に向上している」)

近年来、韓国の二大隣国、中国と日本がいずれも空母と海軍航空隊を大幅に拡充しているため、韓国に一定の国防上の圧力を感じさせている。日韓両国はいずれもアメリカの盟友だが、韓国海軍の建設はそれにもかかわらずずっと日本に照準を合わせている。特に造艦方面では、日本に何かがあれば、韓国はすぐきっとより大きなものを作ろうとする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国のDDG-991『世宗大王』号駆逐艦」)

この方面の典型的な案例は韓国の世宗大王級ミサイル駆逐艦に他ならない。いずれもアメリカのアーレイ・バーク級駆逐艦を参照しているが、日本のあたご級駆逐艦を超越するため、世宗大王の艦体はより長く、搭載する垂直発射ユニットもより多い。だが韓国には軍艦の建造経験が欠乏しているため、世宗大王級駆逐艦は世界各国から来た武器と電子設備を大量につぎはぎしており、作戦能力が相当に大きな影響を受けている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ミンスク』号空母」 ソ連解体後、韓国は『ミンスク』号を購入したが、後に中国に売却された)

だが、世宗大王級駆逐艦はそれにもかかわらず韓国の遠洋海軍を発展させる野心を体現した。2000年に始まり、韓国はもうロシアから2隻の退役したキエフ級空母を購入し、それを基礎に自らの空母を改装することを準備した。この計画は種々の原因ゆえに失敗したが、韓国の空母の夢は決してまだこれにより消えてはいない。

2007年、「独島」号強襲揚陸艦が進水、就役し、この後の何年かのうちに3隻の世宗大王級「イージス艦」が相次いで就役した。こうした大型水上作戦艦船は韓国海軍に極めて大きな自信を与え、かつ日本を超越し、東アジア国家の中で最強の海上作戦力量となることを計画した。北朝鮮海軍の古い作戦艦艇は韓国の見たところ、全く言及するにも値しなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「延坪島海戦の中で沈没した韓国のPKM-357巡視艇」)

だが2002年の延坪島海戦は、北朝鮮海軍に依然韓国海軍に対し有効な進攻を発起する実力があることを実証した。そして「天安号」事件はさらに韓国海軍に、北朝鮮は依然として韓国最大の軍事的脅威であり、甚だしきに至っては韓国軍の先進的艦艇を撃沈できると意識させるに至った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『天安号』事件は韓国海軍に極めて大きな震撼を与えた。」)

遠洋海軍の建設は、韓国に対して言えば実際の意義は決してなく、単なる「鶏肋」(頑住吉注:たいして役には立たないが、捨ててしまうには惜しいもの)でしかない。中日という2つの海軍大国の間で、韓国海軍の生存空間はすでに極限にまで圧縮されている。しかも米日韓軍事同盟という背景の下で、韓国は遠洋海軍を発展させることを全く必要ともしないし、空母の開発はましてや言うまでもない。

突き詰めて言えば、韓国軍には遠洋海軍を発展させる需要は決してないし、遠洋海軍を維持する実力も欠乏している。韓国が「遠洋海軍」を発展させる目的は、単に「存在感」を高める面子工程でしかないのである。(作者の署名:局座召忠)


 手厳しいですが一部分は日本にも当てはまってしまう気もします。


















戻るボタン