コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその337

8月11日

 中国の無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-08-02/doc-ihytcitm6385739.shtml


中国のカタパルト版艦載無人機にまた新たな進展あり 重要な部品が明るみに

中国の遼寧号空母の進水と共に、中国はついに1隻の空母を持った。これは中国人が百年待ち望んだ大事で、中国海軍が正式に世界強国入りしたことの象徴的な性質の事件でもある。空母を持った後では、昼夜を問わず、広大に広がる大海の中で、空母を基地にして敵に対する攻撃を発動することができ、しかも空母は止まることなく機動し、陸地の固定された飛行場のように容易に攻撃に遭遇せず、極めて大きく生存力が向上した。

非常に長い海岸線を持つ国に対しては、空母を持った後、極めて大きな限度の出費節約ができる。空母を持つ前、沿海の飛行場には戦闘機の機群が密に分布し、これはやむを得ざることだったが、空母を持った後では、沿海の飛行場の数は極めて大きく圧縮できる。その最も良い例は他ならぬインドであり、空母戦闘群は機動して東西海岸の防御を併せ配慮することができ、巨大な資源が節約された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-15艦載機はスキージャンプ発進模式を採用」)

中国が遼寧号空母を持った後ほどなく、もう2つの不足が発見されたが、いずれもスキージャンプ発進模式がもたらしたもので、スキージャンプ発進最大のメリットは非常に高価で複雑なカタパルトが省略でき、非常に大きく空母の建造コストが下がることだが、面倒もあり、カタパルト発進を採用すれば、発進する滑走路が長い必要があり、しかも飛行機の重量搭載能力が強くなく、しかも飛行機の出動速度が遅く、カタパルト発進速度のたった半分にも満たない。

これにかんがみ、中国海軍はさらに努力して前進し、自らカタパルトの開発を行った。これには蒸気カタパルトと電磁カタパルトが含まれ、最終的により先進的な電磁カタパルトが採用された。遠からぬ将来、中国海軍は平甲板の空母を持ち、空母は大量の推力:重量比の低い飛行機を運用でき、例えば偵察無人機、早期警戒機、空中給油機、対潜哨戒機等々である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これはカタパルト艦載機の前の脚の牽引バーである 撮影者:ハンミャオ」)

最近安順航空展で、貴州竜飛航空社が独特の製品を展示し、これこそ空母艦載機のダブルタイヤ前脚で、この脚最大の特徴は、前部に1本の牽引バーが装備されていることで、これは空母艦載機の前脚と空母のカタパルトを連結する独特の部品で、脚の中程にさらに歯車に似た設計があり、アメリカの艦載機のディテールを参照すれば、脚の回転運動の形成に用いるさらなる外部を取り巻く部品が取り付けられていない疑いがある。

この脚の寸法から見て、殲-15戦闘機に比べてずっと細く、これは戦闘機の脚ではないと初歩的に断定できる。さらにあり得るのは無人機に使用する脚だというもので、最大離陸トン数は10トン前後と見積もられ、殲-15戦闘機の23トンの離陸重量とでは差がはなはだ遠い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「あるいはこれが中国初のカタパルト型の艦載無人機か 撮影:ハンミャオ」)

この脚を展示したのは貴州竜飛航空アクセサリー有限会社で、この社は航空工業貴州飛行機有限責任会社に隷属し、同社は高精度パイプ、バー状部品および高精度液圧ロック等々の細かい部品の加工に長じ、主に殲-6、殲-7など十種あまりの戦闘機、および無人機のために発着架装置、および液圧アクセサリー製品を提供している。また、同社はさらに多機種、多タイプの細かい予備部品やミサイル発射架や窒素ボンベを生産している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これは同社の脚と液圧アクセサリー製品だということが見て取れる 撮影:ハンミャオ」)

脚の寸法から見積もって、比較的可能性があるのは新型無人機の脚というもので、もう1つある可能性は貴州飛行機社の新型カタパルト発進練習機だというものである。すなわち、山鷹練習機のカタパルト改良型である。有人機でも無人機でも、いずれもある趨勢が見いだせる。すなわち、中国のカタパルト型空母はすでに間近だ! (作者の署名:大水)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「遠くない将来、中国海軍はより強力な空母艦載機を持ち、これには艦載無人機も含まれる」)


 先日極超音速無人機のノーズコーンとされるものに関する記事を紹介しましたが、あれと同時に展示されたものですね。画像の印象としてはまだ実用化からはるかに遠い試作品ではなさそうに思えますが。

8月12日

 中国空母関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-27/doc-ihytcitm5036503.shtml


国産空母のスキージャンプ甲板の角度は12度 何故遼寧艦に比べ2度少ないのか?

今ネット上で少なからぬ文章は揃って、002型国産空母のスキージャンプ甲板の角度は、遼寧艦の14度から12度に改変されている可能性がある、と考えている。非常に多くのネット仲間も、遼寧艦と002空母のスキージャンプ甲板の傾斜角に何故変化が発生したのだろうか? と疑問を持っている。

何故この種の改良を行おうとしているのかに関しても、こういった文章の説明は多種多様で、いくつかのものは道理や根拠さえある。その中で最も流行し、見たところ最も権威ある説明はスキージャンプ甲板の角度が過大だと、艦載機の構造強度に対しより高い要求が提出され、艦載機がさらに一歩機体の構造設計を強化する必要があり、これは疑いなく艦載機の全体的作戦能力に影響するだろう、というものである。否認できないのは、こうした説明の仕方に間違いなく一定の道理が存在することである。

だが、合理的なところがあることは、それがきっと事実に符合していることを決して説明することはできない。説明を必要とするのは、今に至るも002空母のスキージャンプ甲板の角度が12度だということを確実に疑いなく証明するいかなる証拠もないことである。まず、当局は002空母のスキージャンプ甲板の角度といったディテール設計情報を披露したことは全くないし、これはあり得ないことでもある。ずっと中国の国防に関心を注ぐ軍事マニアたちは皆、当局が遂行しているのは「沈黙は金」の最高原則だということを知っているものと信じる。非常に多くの装備の具体的設計の変化は全て広大なネット仲間の推測に過ぎないのである。

空母のスキージャンプ甲板の上向き角度は、決してよく考えずに直感で決定できるパラメータではなく、各方面の状況を総合し折衷して考慮することが必須である。しかも14度から12度に改めるのは相互の差が2度でしかなく、実地の測量なしにはおそらく結論を出すのは非常に難しい。もし当初遼寧艦がかつて002空母と基本的に平行に並んで停泊したことがあったとしても、外界はああいった画像に頼って2隻の空母が異なる角度のスキージャンプ甲板を持つことを証明することはできない。

興味深いのは、ロシア海軍の「クズネツォフ」号空母のスキージャンプ甲板の角度がまさに12度なことである。当時ソ連は実際の使用中にスキージャンプ甲板の角度を大きくすることによって艦載機の発進時の搭載荷能力を向上させられることを発見した。このため後に「ワリヤーグ」号空母を建造する時、スキージャンプ甲板の角度を14度まで増加させたのである。

1976年、ソ連はクリミア半島のサージ飛行場ニトカ空母陸上試験システムにおいて、当初の陸上模擬スキージャンプ甲板の角度を8.5度と決定した。1970年代末と80年代初め、20回あまりの発進試験を経た後、ネバ設計局は、8.5度のスキージャンプ角度は決して艦載機が艦を離れる最良の角度ではないことに気付いた。後にまた12度まで増加させ、推測によればクズネツォフ号空母の最終的な設計方案はこれにより確定されたスキージャンプ甲板角度に他ならない。

1980年代中期になると、ニトカ空母陸上試験システムは再度改良を経て、スキージャンプ角度はさらに一歩14.3度まで増加された。多くのミグ-29とスホーイ-27系列機の検証によって、最終的に14.3度のスキージャンプ角度が最も適していると認定された。このためワリヤーグ号空母のスキージャンプ角度は14.3度なのである。遼寧艦はワリヤーグ号の建造を継続したものに属し、甲板に対しては決して大規模な改造を行っておらず、やはりワリヤーグ号の一貫した構造を継続している。

最初にスキージャンプ甲板を発明したイギリス人も徐々にスキージャンプ甲板の角度を増加した。当初イギリス空母のスキージャンプ甲板の角度は7度で、後に12度まで増加し、今イギリス海軍最新の「クイーンエリザベス」級空母はすでに13度のスキージャンプ甲板を持っている。このため002空母がスキージャンプ甲板の角度を下げたのか否かには、やはり論争が存在する。

上の表からも、スキージャンプ甲板の角度が増大することによって、艦載機が艦を離れる速度をある程度低下させることが見いだされるが、12度と14.3度を例にすると、速度は単に42.01m/sから41.97m/sに低下するだけで、速度の変化は発着性能に対しほとんどいかなる影響もない。だが傾斜角の増大は艦載機が艦を離れた後の上昇率を8.34m/sから10.15m/sまで上昇させ、このようだと艦載機が艦を離れた後の飛行航跡に顕著な「下墜」現象をなくさせ、安全の蓄えとしての限界高度と艦載機が艦を離れての飛行の最低安全許可高度を顕著に向上させることができる。

中国が002空母を建造する主要な目的は、遼寧艦の使用経験を完全に利用し、できる限り早く完全に実用できる空母を持つためである。このため、素早く作戦能力を形成するため、002空母はカギとなる重要設計の上でできる限り遼寧艦との一致を保持しているはずである。スキージャンプ甲板の件は艦載機の発進問題に関わり、角度に変化が発生すれば飛行員に一定の調整対応を行う必要がある。これはおそらく飛行員の上達速度に影響し、当初の目標と逆行する。このため、002空母がスキージャンプ甲板の角度を改変する可能性は決して高くない。 (作者の署名:科羅廖夫)


 これからスキージャンプ空母を大量生産していくというなら最適な角度への改良もありかもしれませんが、その次の空母はもうカタパルト型と見られており、確かに変えるデメリットの方がメリットより大きそうな気もします。

8月13日

 「戦車両項目」関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/china/2019-08-07/doc-ihytcitm7545268.shtml


戦車両項目:中国の第3車両チームにミスが出現し第2位を獲得 準決勝に進む

[文/視察者ネット 王世純]

8月7日、「国際軍事競技」のメインイベント「戦車両項目」競技が継続して行われ、中国人民解放軍代表チームの第3車両チームは競技の中で天候の要素の影響を受けて、一部の科目の上にミスが出現し、最終的に24分36秒の成績をもってグループ第2位の成績を取得した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国チームの第3車両チームが第2位を獲得 本文の画像のソースはいずれも梨視頻生放送」)

ロシア国防省8月7日の情報によれば、当日北京時間4時、「戦車両項目」第3車両チーム単一車両競技がアラビノ競技場で開始され、今回の競技参加国はそれぞれ中国、アゼルバイジャン、ベラルーシ、セルビアチームの第3車両チームだった。

今回出陣したのは我が608車両チームで、使用したのは依然我が国が自ら研究開発を行った96B型メインバトルタンクで、ベラルーシチームが使用したのは本国のT-72B3Mメインバトルタンク、その他の各国はホスト国であるロシアの提供したT-72B3戦車だった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の96B戦車が障害を『飛び越す』」)

ベラルーシと中国のチームはこれまでの2チームのパフォーマンスが良好だったため、双方の第3車両チームの成績が、どちらがグループ第1の身分をもって勝ち進むかを決定することになるだろう。

今日のアラビノは大雨が降り、競技場はひどい泥濘に変じ、複雑な横風や湿潤な環境もそれぞれの車両チームの射撃の発揮に影響した。中国チームは静対静の射撃項目で近失弾を出し、3発中2発命中の成績を取得した。その後高射機関銃標的を外し、並列機関銃標的に命中させ、同時に障害を越える項目の上で小さなミスが出現し罰として停止させられた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第2発目で近失弾を出す」)

罰としての停止、罰としての周回が原因で、最終的に中国チームのゴール時の成績は24分36秒で、ベラルーシに2分間立ち後れ、前の2つの車両チームのパフォーマンスと比べると決して充分に優秀とは評価されない。だがこの成績は決して最終成績ではなく、最終成績は北京時間8月8日にロシア国防省によって発表されることになるだろう。

現在まで、中国チーム3つの車両チームの競技はすでに全部完成し、3チームの用いた時間はそれぞれ20分12秒、18分57秒、24分36秒で、このうち第2組の609車両チームは中国チームのこの種目の中での最も良い記録を創造し、チームが勝ち進むことにはすでに全く懸念はなく、動対静射撃項目を包含する準決勝の中での解放軍車両チームと96B戦車の素晴らしいパフォーマンスを我々に期待させる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「競技を完成した608車両チーム」)


 天候の影響は基本的にすべての国に対し平等なはずで、前の記事でも強敵と認めていたベラルーシに負けたことは事実であり、中国自身で言うように戦車の性能が上ならば技量にはさらに差があったということになるでしょうね。

8月14日

 ロシアの無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/world/2019-08-08/doc-ihytcerm9318292.shtml


ロシアの「ハンターB」ステルス無人機が初飛行 大量のセンサーを装備しデータを収集

8月7日、ロシア国防省はある動画を発表し、8月3日におけるスホーイ社の「ハンターB」無人機初飛行の状況をはっきり示し、これはロシア初の設計上ステルス性能を首位に置いた作戦機である。

この前のタス通信社の報道によれば、この機は8月3日に時間20分間の初飛行を行った。試験飛行動画の画面からは、この機が初の試験飛行の中で脚を収納しなかったことが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア、『ハンターB』ステルス無人機初飛行の動画を発表」)

ロシア国防省、S-70「ハンター-B」無人機の初飛行の動画を初公開

報道によれば、「ハンターB」無人機の設計型番はS-70で、これはスホーイ設計局の検証機研究開発に常用されるコードナンバー体系であり、この前の同系列にはさらに著名なS-37前進翼検証機(後にロシア国防省のスホーイ-47「金雕」との命名を獲得)、およびスホーイ社とアメリカのガルフストリームが合同設計したS-21超音速公務機方案がある。

初飛行の画面から、現在のS-70は全翼外形を具備し、明らかにステルス空力外形設計を考慮しているが、それはなお現在のディテール設計上まだ完全にステルスの特徴を体現していない。これは主にロシアに長年来全翼とステルスの検証機が欠けていたからで、S-70の上で総合的性質で、多様化された試験を必要とし、このためこの機は現在数多くのセンサー装置を装備し、飛行中の空気動力学パラメータに関するデータを捜索収集するのであり、その中で最も目立つのはまるで「触角」のように機首左右両側に配列されたピトー管である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「初飛行中のS-70『ハンター-B』」)

動画の中からはS-70検証機の上に大量の補助空気取り入れ口などの突起物が取り付けられているのが見て取れ、大部分は飛行データ捜索収集のためのセンサーに違いない。

もし試験飛行が順調なら、後続の「ハンター-B」検証機上では、現在のステルス外形に影響する大量のセンサーは取り消され、もって「クリーン」なステルス外形を獲得することになると予測できる。またこの機のエンジンから見て、使用するのはAL-31Fエンジンの可能性があり、このエンジンは依然アフターバーナー燃焼室を留保しており、実際上無人機の使用に決して適さない。

将来この機は非アフターバーナー型エンジンを採用する可能性があり、このようなエンジンの全長はある程度縮減することになる。同時にエンジン取り付け位置を下げ、かつS字型空気取り入れルートを採用し、より完備されたステルス性能を取得する可能性がある。

2013年11月21日に「利剣」検証機が初飛行し、これは中国初の全翼レイアウトのステルス無人機の原型機で、この機はWS-13(RD-93)エンジンを採用し、「ハンターB」同様、使用するのはアフターバーナー燃焼室を付属するタイプで、かつ検証機上のエンジン取り付け位置は比較的高く、かつS字型空気取り入れルートをまだ採用していなかった。

中航工業の「利剣」量産型の模型の上からは、この機の表面がすでに「平滑」を回復し、もはや大量の補助空気取り入れ装置やブレード状アンテナがないことが見て取れる。同時にエンジン取り付け位置も下がり、かつアフターバーナー燃焼室を付属させない短縮型エンジンを採用し、尾部噴射口には形状修正設計が行われ、将来「ハンターB」がもし検証機から実戦型機へと発展しようとするならば、やはり類似の変化があると見積もられる。

前述のこうした検証機の特徴から見て、「ハンターB」が検証機としてはっきり示しているところの特徴は、何年か前の「利剣」無人機に似ている。そして実際に就役する計画の「利剣」の模型と初期原型機を視察すれば、この方面の修正改良が見て取れる。

ロシアに対していえば、S-70は真のステルス機に向け前進する新たな道路を開き、ロシアが高度ステルス技術を突破することに対し重要な意義がある。


 何かずいぶん上から目線ですけど全翼機は制御が難しいとされ、中国の「利剣」も実際に使えるレベルになっているとはっきり分かっているわけではないんですが。

8月15日

 「戦車両項目」に関してですが、

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190813/36812597_all.html#page_2

 ここによれば決勝進出を逃したということです。訳そうとしたんですが砕けた話し言葉やスラングが頻出して全くわけわからないのでやめました。

 定番のインド兵器の悪口ですが。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-31/doc-ihytcerm7511747.shtml


インドが36年研究開発するLCA戦闘機がまた奇跡を創造:何と発砲できない

インドのテジャス戦闘機と言えば、これの研究開発の歴史はほとんど世界第一と評価され、1983年のプロジェクト始動から、2018年の量産、部隊装備開始、2019年の年初、空軍が戦闘力の形成を宣言し、作戦許可FOCを得るまでで、これは世界軍事史上前例のない奇跡でもある。すなわち、36年1つの戦闘機を研究開発した!

結局のところこの戦闘機の特殊なところは、問題が特別に多く、ほとんど全天候無死角の故障キャリアだということだが、神奇なインド人の手中では、それにもかかわらず奇跡を創造した。すなわち、長年試験飛行し、1つも事故はなく、これは欧米さえ達成できないことである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「テジャス戦闘機のレーザー制御誘導爆弾投射試験。砲口が故意に塞がれている」)

テジャスのことを語り始めるなら、ある事情が特別に言及に値する。それはインド人が36年忙しくしても、ずっと発砲できないことである。装備するダブルバレル23mm機関砲は、50年あまりの歴史の古い製品で、最も早くはロシアのミグ23戦闘機上に装備され、最終的に中国とインドに移転され、中国の殲-10戦闘機、梟竜戦闘機、飛豹戦闘機はいずれもこの古典的製品を装備し、一方インド人もミグ機の進入と共にこの信頼性の高い製品を採用した。

インドのテジャス戦闘機の機関砲は、中国の殲-10戦闘機が使用する機関砲と同じで、ルーツはいずれもロシアのGSH-23Lダブルバレル機関砲である。この砲は気退、滑動机心式ダブルバレル機関砲で(頑住吉注:検索しましたが2つの機関部が連動する部分の説明ばかりで個々の作動方式に関する説明が見つかりません)、火薬による装弾と電気操縦射撃を採用し、その特徴は運動部品の質量が小さく、単一バレルの発射速度が高くかつ調節可能で、ダブルバレルでの発射速度は同じ口径の機関砲の2.5倍以上で、3000〜3400発/分に達するが、体積、重量の増加は大きくなく、砲口消炎器が付属しないとたった重量50.5kgだということである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この小さくて精巧、しかも信頼性の高い機関砲が、インドの飛行機の上ではそれにもかかわらず風土に合わなかった」)

本来軽量級の信頼性の高い製品で、全世界で10機種あまりの飛行機に装備され、これには戦闘機、攻撃機、およびヘリが含まれるがいずれも問題はない。だが非常に神奇なことに、インドのテジャス戦闘機がこの機関砲を使用した後、すぐに特別面倒な問題が出現した。すなわち、振動がスーパークラスに大きく、しかも排除できず、飛行員の反応、操縦に面倒がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「機関砲の位置は空気取り入れルートの下方からエンテ翼後方に移った」)

機関砲の位置から言って、テジャス戦闘機の右側の空気取り入れルート下方で、なかなかの位置とも評価されるが、インド人は全くこれができず、最終的にテジャス戦闘機を世界初の機関砲が使用できない第3世代機とさせた。インド人も悔しがり、最終的に最新バージョンのテジャスMK2戦闘機上では、彼らはより馬鹿げた設計を採用し、エンテ翼を1つ追加し、機関砲の砲口はエンテ翼上方で、しかもエンテ翼はさらに可動なのである!

まさか、彼らはひとたび発砲すれば、すぐエンテ翼に命中する可能性があることを知らなかったのか? しかもエンテ翼はさらに可動だ! もしエンテ翼に命中しなくても、砲口の高温高圧は、エンテ翼の構造に対し極度のダメージで、全く理解できない! (作者の署名:大水)


 現代では戦闘機の機関砲なんて実際使うことはごく少ないですし、実際中国の殲ー20も現状搭載していないわけですが。それにまあいろいろ失敗しながら上達していくしかないわけで。

8月16日

 インド空軍関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-07-23/doc-ihytcerm5703037.shtml


インド空軍、ひとたび開戦すれば48時間持ちこたえられない 実戦機は多いがそれにもかかわらず年中「ストリーキング」

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミサイルを搭載したスホーイ-30MKIを見るのは非常に難しい」)

今年2月、インドとパキスタンに小規模な空戦が勃発し、空戦結果は0:1で、双方の戦闘機の実力に対する検証と評価できる。今回の実戦で、インド空軍の少なからぬ問題が天下に明らかにされ、インド軍が新たな兵器購入を開始する結果を直接的にもたらした。

インドの戦闘機は規模は膨大だが、何故年中「ストリーキング」なのか?

インド空軍は世界ランキング第4位と称し、戦闘機の規模は500機を超え、このうちスホーイ-30MKIは250機近くあり、ミラージュ2000は40機あり、ミグ29は60機あまりある。インドが第3世代機を装備した時期は相当に早く、すでにほとんど30年の使用経験があると言うことができる。だがもし深入りして分析していけば、インドの戦闘機の実力はそれにもかかわらずすこぶる疑わしい。

現在非常に多くの公開されているインド戦闘機が飛行する写真には、ある共通の特徴が存在する。それは「ミサイル不搭載」に他ならない! 特にインド空軍第一の主力であるスホーイ-30MKIに、この現象が最も突出している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドのスホーイ-30戦闘機は普遍的に裸で飛行」)

インド方面はずっとスホーイ-30MKIの強大な戦力を吹聴しており、これにはフェイズドアレイレーダー、ベクトル推力エンジンおよび強大な弾薬搭載量が含まれる。だがネット上に出現した大多数のスホーイ-30MKIの画像は、ほとんどどれもこれもミサイルを搭載しているのが見られない。少数のミサイルをいっぱいに搭載したスホーイ-30は、往々にしてインドが地上展示を行った時にやっと出現している。その他の戦闘機、例えばミグ21やミラージュ2000にもこういった現象が存在するが、たまにはミサイルを搭載して飛行する画面も見られる。

その原因を突き詰めれば、2つの説明しかない。

第1に、スホーイ-30MKIの予備ミサイルが深刻に欠乏している。

インドは1990年代にスホーイ-30MKIの導入を開始し、同時期にR-77中距離ミサイルとR-73格闘ミサイルの導入も開始した。公開されているデータによれば、インドはロシアからすでにおよそ1000〜2000発のR-77ミサイルを購入している。この数字は見たところ非常に多いが、実際にはインドの250機のスホーイ-30MKIに分配され、1機あたり4〜8発で、かろうじてスホーイ-30の主翼の搭載架をいっぱいにする(12の搭載架はさらに2〜4発のR-73ミサイルおよびサブタンク、吊り下げポッドなどを考慮する)。

このため、「使うのが惜しい」がカギとなる重要要素である可能性が高い。

最近、インドは緊急にロシアに300発あまりのR-73ミサイルと400発あまりのRVV-AE(R-77の輸出型)ミサイルを発注したが、それぞれのスホーイ-30に平等に割り振れば、依然1〜2発しかない。インド方面は戦闘機の購入数の上で非常に気前が良いが、弾薬の購入方面ではそれにもかかわらずこのようにケチなのである!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ミサイルなしの飛行は、スホーイ-30の事故率の低下を確保している」)

第二に、インドの飛行員と地上勤務は訓練が欠乏し、ミサイルを搭載しての着陸にリスクが存在する。

インドの戦闘機があえてミサイルを搭載しないのは、さらに事故防止の目的があるのかもしれない。理論上、第3世代機は比較的充足した搭載量の剰余分を持ち、ミサイルを搭載しての着陸の安全性は第2世代機に比べずっと高い。だが、この安全性は飛行員自身の訓練度にも非常に依存する。

また、ロシアの戦闘機とミサイルの安全・信頼性も、後方勤務保障の支持に非常に依存する。インド空軍の比較的粗放な地上勤務保障では、戦闘機にミサイルを外部搭載した時小さなミスが出現し、飛行機の着陸の意外な事故が増加することが免れ難い。

スホーイ-30は価格が非常に高い戦闘機であり、1機ごと全てにインドは巨資を投じて購入しており、いかなる損失も非常に痛い。この角度から言って、着陸時に故障が出現するよりはミサイルを外してでも飛行機を保った方がいい。もし類似の状況が頻繁に発生したら、インドの限りあるミサイル備蓄に対して言えば、非常に恐るべき現象である。何故なら事実として、空対空ミサイルはインドでは戦闘機に比べさらに希少なのである! このため、飛行訓練と通常の巡航ではミサイルを搭載しないことが、インドのスホーイ-30の普遍的な現象となったのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「R-73とR-77を搭載するインドのミグ21戦闘機」)

インドはR-73およびR-77ミサイルに対し深刻に不満

インド空軍が現在装備する空対空ミサイルは、近距離型にはR-73、マジック-2などが含まれ、中距離型にはスーパー530D、MICA、R-77などが含まれる。スホーイ-30、ミグ-29、ミグ-21の数量が最多なため、ロシア系のR-73、R-77が最多の主力となっている。

だが、インド空軍は近年来顕著にロシア製空対空ミサイルに対し不満を表明し、特に今年のインド・パキスタン空戦で、インド方面はR-77の射程が短すぎることを自認し、説明書上の70kmにさえ達しないとしている。比較すると、インド方面はパキスタンのAIM-120C-5中距離空対空ミサイルは100kmの射程に達し得ると考えている。このため空戦の中で「スホーイ-30にはやり返す力がない」結果がもたらされた。事実としては、この戦いにAIM-120の参戦は全くなかったのであるが。

また、ロシアが生産するR-73とR-77は、インドで普遍的にメンテナンスが欠乏し、性能の低下、甚だしきに至っては失効をもたらし、インド空軍に空対空ミサイルの交換を強烈に要求もさせている。だが、インド方面はヨーロッパの欧州先進近距離空対空ミサイル(ASRAAM)とイスラエルのDerby中距離空対空ミサイルを選択し、スホーイ-30MKI上に接ぎ木することを企図し、互換性問題とロシアサイドの協力度という二大難題は非常に解決し難い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「マジックとスーパー530Dを搭載するインドのミラージュ2000戦闘機」)

ひとたび開戦すれば、インド空軍は48時間持ち堪え難い

インド空軍に多くの問題が存在し、真の戦闘力に直接関係していることが見て取れる。

主力のR-73とR-77の備蓄数は深刻に不足し(廃棄と故障を削除すると、楽観的に見積もって2000〜3000発使用可能なものがある)、この点でミサイルはスホーイ-30MKI戦闘機に用いる必要があるだけでなく、さらにミグ-21とミグ-29に分かち与える必要がある。もし平均的に使用したら、あらゆる戦闘機は「1回性の出撃」しか保証できず、甚だしきに至ってはそれぞれの戦闘機全ての搭載架を満載できるのにさえ達しない。このため、限りある空対空ミサイルは第一線に投入する作戦機に集中して用いるしかない。多数の飛行機は地上で体裁を繕い、あるいは思い切って「裸」で飛ぶ。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドのミグ-21機群」)

現在のインド空軍の弾薬備蓄から見て、基本的に1、2回の空戦でもう消耗し尽くし(撃墜、撃破されるものを含め)、持久的な作戦には全く適さない。

しかも、もしインドがミサイルを第一線の戦闘機(実戦出勤できるのは100機を超えないと見積もられる)に集中配備しても、長期的に実弾飛行訓練が欠乏しているため、実戦効果は大幅に割引になるだろう。このため、経験豊富でミサイルが充足した相手の面前では、インド空軍は甚だしきに至っては48時間持ち堪え難い。

実戦勃発後の48時間以内に、インド戦闘機が「亀のように首を縮める」消極的防御策を採り、全面的に地下に隠蔽すれば別だが、、さもないと基本的に全軍壊滅するだろう。(作者の署名:陶慕剣)


 自衛隊も昔から弾薬の備蓄不足を指摘されていますが大丈夫なんでしょうか。

8月17日

 スホーイ-35関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190809/36787933_all.html#page_2


中国のスホーイ-35戦闘機が空母を打撃できるようになった! 戦力はこれによりロシア軍のオリジナル版を超越 必殺技はすでに完成

最近、外国メディアは分析し、中国のスホーイ-35SK戦闘機は、対艦ミサイルの追加装備を完成させた可能性が高い、と報道した!

この改良は、中国が獲得したこのロシア最強現役戦闘機の一大突破である!

過去、ロシアは経済的能力の制限ゆえに、長期にわたりスホーイ-27系列戦闘機の上に多用途能力を増加できておらず、対艦、対空正確打撃能力を具備していない。これはスホーイ-30などの多用途戦闘機の上だけで実現されていたが、スホーイ-35は初の関連の能力を具備した単座スホーイ-27ファミリー戦闘機で、ソ連時代にこの戦闘機を設計した時の究極目標を実現した。全面的な空対空、空対艦、空対地正確打撃能力の獲得である。

中国空軍が最近ロシアから獲得したスホーイ-35SK戦闘機は第1回の改装を完成させ、かつ訓練飛行を実施し、言われているところによれば海上目標打撃科目の演習を実現させた。このことはこのロシアが設計した最も先進的な第4.5世代制空戦闘機が、すでに中国において正確に海上艦艇に対し攻撃を実施(頑住吉注:「する能力を」か何か抜けているようですが)具備する戦闘機に改良されたことを証明する。

外国メディアの報道はさらに、明らかにこのことはアメリカ海軍の空母戦闘群に対し、顕著な影響がある! と指摘する。

関連のメディアの報道によれば、中国がロシアから購入したスホーイ-35SK戦闘機の原設計は、ロシア航空宇宙部隊に提供し防空迎撃機として使用するというもので、このため空中優勢などの制空任務を担い、最初の一定数は対艦攻撃能力を決して具備していなかった。実際上、ロシア自身いくらのスホーイ-35戦闘機も決してまだ装備していない。だが中国は相応の技術的実力と財力を持ち、このため主に海洋作戦方向の責任を負うスホーイ-35戦闘機の位置づけを考慮し、迅速にそのために対艦正確攻撃能力を増加することを決定したのである。

スホーイ-35SKは航続距離が長く、搭載荷が大きく、2発の鷹撃-8クラスの対艦ミサイルが搭載でき、しかも空中給油でき、その対艦攻撃能力を非常に出色なものとさせ、空戦戦闘機にだけするのはいささか浪費である。報道は、スホーイ-35SK戦闘機の12の武器搭載架は最多で8トンの搭載重量に到達でき、最大搭載荷の下では4発の対艦ミサイルが搭載でき、一般には2発搭載し、その他に空対空ミサイルが加わる、とする。このようだと、若干の機数のスホーイ-35SKは10発のミサイルを発射して水上艦艇を攻撃できる。7月22日の報道の中に出現した「改装項目」は、明らかに水上艦艇目標を打撃する対艦ミサイル使用能力の追加をカバーしている。

ロシアのスホーイ設計局はスホーイ-35SKは多用途作戦機であるとしており、ロシア自らがまだ関連の能力を獲得していないのは財力の問題に過ぎない。この機の機載IRBIS-Eパッシブフェイズドアレイレーダーは、探知計測距離が合理的で、海上艦艇目標に対する探知計測距離は250kmを超え、対艦ミサイルのために目標情報を提供することが完全にできる。機載SOLO-35任務コンピュータは比較的良い拡張展開能力を持ち、モジュール化構造と開放式標準ソフトハードインターフェースを運用し、ソフトのグレードアップを必要とするだけでもう新機能が増加できる。ハードウェア方面の顕著な変化は必要なく、ミサイルのインターフェイスなどの整備はいずれもすでに事前に留保されている。

当然、最大の問題は、スホーイ-35SKは中国の対艦ミサイルを配備したのか、それともロシア製対艦ミサイルか? である。

中国海軍航空隊が獲得したスホーイ-30MKK/MK2戦闘爆撃機に関しては、ロシアの対艦が可能な制御誘導ミサイルがセットで導入されている。ロシアサイドの公開の情報は、中国のスホーイ-35SKはKH-59MK対艦ミサイルが使用できるとしており、末端段階アクティブレーダー使用誘導システムを使用し、射程は300kmである。もう1つはKHー31AD超音速対艦ミサイルで、ロケット・ラムジェット一体動力を使用し、射程は250kmである。この2種の対艦ミサイルはいずれもスホーイー35によって使用でき、射程が長く、威力が大きく、大中型水上艦艇が破壊できる。射程が比較的長いため、空母艦隊の各種艦艇も攻撃できる。

もう1つの選択は、明らかに中国の鷹撃-8系列対艦ミサイルで、それはすでに飛豹、轟-6ファミリーの上で大量に就役している。中国にはこの改良を行う技術的ボトルネックは決して存在しない。だがまずロシアのミサイルを運用するか否かは、現在分からない。

報道は指摘する。スホーイ-35SK戦闘機は次の一歩でさらにその用途の拡張展開を行う可能性があり、これにはKH-59系列改良型を装備し、より長い射程、より柔軟な指令作戦模式を獲得することが含まれる。このことはイージス戦闘艦と戦闘機によって組成される空母の防御体系に対抗する助けになる。


 当然アメリカだけでなく日本に対する脅威にもなるわけですね。























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