コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその338

8月25日

 中国の新型戦車関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-08-07/doc-ihytcitm7529921.shtml


中国のVT5戦車は何に頼ってライバルに先んじるのか 機動性が超越的に強く無人機を振り切ることができる

VT5戦車は我が国が新たに登場させた新型戦車で、ずば抜けたパフォーマンスは安全保障業務展のスターとなる。最近、中央テレビ国防軍事チャンネルはメーカーに深入りしてこの戦車に対し全面解読を行った。

軽量化されたメインバトルタンクとして、主に山地、網目状の水路、高原など通過要求性の高い作戦環境に照準を合わせている。

VT5は650キロワットディーゼルエンジンとCH700B液力機械総合伝動装置を配備し、VT5に非常にずば抜けた機動性能を賦与している。「珠海航空展」や「2017年装甲と対装甲の日」展示の中で、VT5のオフロード機動性能が皆に深い印象を残した。番組の撮影時、VT5の加速性能は記者をも大いに驚愕させ、専門の無人機が撮影する時、何と静止状態から全速加速する戦車に追いつけず、戦車の始動後、すぐに無人機を振り切り、はるかに置き去りにした。

加速性は戦車の機動性能の指標の1つで、戦車の作戦に対する影響は最大速度に比べはるかに重要である。最高速度は比較的長い時間平地で実現できるが、加速度はエンジンの加速能力と伝動システムのマッチング性に試練を与え、良い加速能力は戦車に不良な地形で快速移動させることができ、敵サイドの照準時間を減少させ、照準の難度を増加させる。しかも良好な機動能力は迅速に目標に接近し、完成射撃後も快速で離脱でき、したがって生存確率を向上させる。

西側のメインバトルタンクは加速性に対し非常に重視し、ルクレール、M1A2やレオパルド2の0〜時速32kmまでの加速時間は5〜6秒しか必要としない。一方ロシアのT-72戦車は普遍的に10秒以上で、VT5の加速能力は西側戦車の優秀な水準に到達している(頑住吉注:1130馬力の「究極のT-72」や日本の戦車がどうなのかも気になりますが)。

VT5のモジュール化防御は異なる脅威等級を根拠に、トン数を33トンから36トンまで増強できる。防御水準の上で重防御のメインバトルタンクとは比較できないが、装甲防御において自らの特色もある。VT5は防御の重点を徹甲弾の防御の上に置かず、山地、網目状の水路地帯、甚だしきに至っては都市治安戦の場面に照準を合わせている。兵個人対戦車ロケットや対戦車ミサイルの脅威は、戦車の徹甲弾に比べはるかに大きい。このため、VT5は装甲の上で複合装甲、グリル防御、爆発反応装甲を採用して成形炸薬弾に対する防御を増強した。

VT5は車体防御を強化するため、スカートに爆発反応装甲を装備し、間隙の大きい設計は、重量過多を避けてもいるし、有効に剰余射流の威力を削減もしている。モジュール化設計は、装甲モジュールの取り付けが非常に簡単便利である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アクティブ防御システムの追加装備後、VT5は水平方向360度、俯仰20度の区域の防御が実現できる。」)

VT5は105mm2人コンパクト砲塔を採用し、尾部スペース式自動装填装置を使用し、これはその他の一大ハイライトである。

番組の中で、観衆は初めて砲塔内部と装弾装置の作動状況を見た。125mm戦車砲の回転盤式自動給弾と比べ、尾部スペース式の弾薬は砲塔後部に置かれ、隔離キャビン化された貯蔵は戦車の生存能力を増強し、しかも戦車内部に弾薬を持ち上げる機械がなく、砲塔内部空間は125mm砲塔のように狭くない。

尾部スペース式自動装填は作動時に弾薬を保持するスロットが下に回転し、砲弾は弾薬輸送装置によって尾部キャビンから押し出されて薬室に入る。構造は回転盤式自動装填装置に比べて簡単で、弾薬の輸送が終わると、弾薬を保持するスロットは折りたたまれ、砲塔内部空間を占めない。珠海航空展現場の業務人員の説明によれば、VT5の尾部キャビンは18発の砲弾を置くことができ、装填速度は毎分7から9発に達する。

VT5の戦車火力コントロール視察照準システムはVT4メインバトルタンクと同じである。全電動コントロールの「猟-殲」(頑住吉注:必要な時車長が直接砲を操作できる)画像安定式火力コントロールで、全電動コントロールのメリットはデジタル式電動コントロールシステムにより、火砲の追跡精度が高く、しかも駆動液圧油がなく、戦闘で損傷を受けた時液圧油が発火する二次被害が避けられ、安全性が良いことである。全電動砲塔はすでに新世代戦車の主流となっている。自動追跡照準、先進的なサーモグラフィーは、VT5に一流の打撃性能を持たせ、同型の火力コントロールを装備するVT4はタイ陸軍でのパフォーマンスが衆目の一致するところである。番組の中で、VT5は静止状態でも動対動の射撃でも、いずれも極めて高い精度を見せ、これはさらに初速が比較的低い榴弾しか使用しておらず、もしサボ付き徹甲弾を使用したら、その直射距離と精度はより高くなる。

VT5は遠距離打撃能力がある砲から発射するミサイルを配備し、5000m離れたところからの正確打撃能力を具備し、通常の火砲の射程の外で敵サイドの装甲車両に対し有効な打撃を行うことができ、命中率は90%以上である。

VT5は新技術を採用し、機動性、防御性そして火力の上で国際的な同類の30トンクラスの軽戦車の水準を非常に大きく超えている。第3世代メインバトルタンクに対抗する能力も具備している。


 軽量な戦車ということである程度の妥協はやむを得ないでしょうが能書き通りなら使い場所によって有効な使い方ができそうな感じですね。

8月26日

 ロシアの早期警戒機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-08-23/doc-ihytcern2956348.shtml


ロシアの早期警戒機の規模と性能は中国に立ち後れている 対ステルスレーダーはその逆超越の助けになれるか否か

最近、ロシアのネット仲間はロシア航空宇宙軍イヴァノヴォ空軍基地の航空写真を公開し、画像が記録する中には構造は完備されているが不使用状態で放置されているA-50早期警戒機およびイリューシン-76輸送機がぎっしりとあり、こんなにも多くの廃棄された大型機プラットフォームは見ていると実に惜しい。イヴァノヴォ空軍基地はロシア空軍早期警戒機の「大本営」で、ロシア軍のあらゆる早期警戒機はいずれもここに配備されている(頑住吉注:広大なロシアで早期警戒機を一カ所に集めておいていいもんなんでしょうかね)。こんなにも多くのA-50の放置、その背後はロシア軍の早期警戒機隊の規模がすでに史上最低にまで低下していることであり、使用に堪える数量はたった10機で、中米に遠く及ばず、日本にさえ及ばない。米軍は100機あまりを有し、日本も17機を有する。

早期警戒機は現代の空戦に不可欠な「戦力倍増器」で、ソ連/ロシアも当然その発展を非常に重視した。電子技術水準が比較的弱いことに制限され、研究開発の歩みはアメリカより遅かったが、同クラスの製品を寄せ集めで揃えることはできた。A-50に対応するのは他ならぬアメリカ空軍が依然重用するE-3で、A-50の生産はソ連解体後の一時期までずっと持続し、全部で24機造られた。現在飛べるものは10機あり、さらに9機がイヴァノヴォ空軍基地内に廃棄されている。つまり画像にあるA-50である。

廃棄されているのは非常に大きな程度においてソ連解体後一定の時間維持保護する力がなかったからで、経済がやや良い時になると新世代のA-100の就役を待って規模を補充することを望んだ。だが運命には逆らえず、A-50はどんどん少なくなり、A-100もまた遅々として就役できず、このことはロシア軍を非常に焦らせた。ロシア軍は元々少数のA-50をグレードアップして過渡的措置とすることだけを計画していたが、今ではすでに第6機目までグレードアップされ、2019年初めに引き渡されたばかりである。

A-50Uのグレードアップの重点は航空電子システムにあり、飛行機の徹底したデジタル化後、初期のかさばって重いアナログ機器を放棄し、この1項目だけで重量を非常に大きく軽減し、信頼性が向上した。飛行機の操作インターフェースは全部LCDスクリーンに改められ、操作がよりフレンドリーになった。また、飛行機のナビゲーションおよび通信システムにもグレードアップが行われた。グレードアップ後のA-50Uの全体性能には比較的大きな向上があり、600km離れた150の目標が探知計測、追跡できる。

シリアでの軍事的展開の後、A-50Uもシリアの戦場に投入され、ピーク時は2機のA-50Uが同時にシリアにあった。シリアの天空では一定の時間内、米ロの先進的実戦機が複雑に絡み合い、A-50Uも確実にその中に深入りし、結果的に装備性能の検証に対し極めて大きいメリットがあった。ロシア軍早期警戒機隊の規模が低迷期にある時、A-50Uの出現は唯一慰めに値する、と言うことができる。

ロシア軍早期警戒機の規模の大幅縮小に対応するのは、解放軍の早期警戒機隊の規模が急速に拡大しつつあることである。空警-2000の突然の登場後、中国の早期警戒機事業の発展は困難にも遭遇し、これは主に我々に大型機プラットフォームが欠乏しているせいで、我が国の本土防空により適した大型早期警戒機は停頓に陥るしかなかった。だが我々は運-8/9のような中型飛行機プラットフォームをベースにして大股で前進し、空警-200や空警-500早期警戒機を研究開発し、早期警戒機の数量を不断に上昇させた。

空警-200の出現は主に過渡的なもので、我が軍が一定の早期警戒機の規模を持てることを確保した。規模なくして持続可能な作戦はお話にもならず、このことは我が軍の装備発展の実務的態度を体現してもいる。後続の空警-500は我が国の早期警戒機技術水準をさらに一歩向上させ、未来の新世代大型早期警戒機のために技術的蓄えを整え、同時にさらに一歩我が国の早期警戒機の規模を強化した。

当然、早期警戒機の数量不足という厳しい現実に直面し、ロシア軍も一段と力を入れて新世代のA-100早期警戒機を試験している。A-100はダブル周波数体設計を採用し、メートル波レーダーを天空に運び込み、非常に強い対ステルス能力を具備することになる可能性が高い。ロシア軍の新世代早期警戒機はすこぶる特色を具備し、我々も新世代大型早期警戒機の研究開発を加速し、もって「カーブしての追い越し」をされることを免れる必要がある。(作者の署名:北国防務)


 シリアではそのレーダーの有効範囲にF-22が入ったでしょうし、あるいはイスラエルのF-35が入ることもあったかもしれませんが、実際の対ステルス能力はどんなもんだったんですかね。

8月27日

 中国警察の小火器関連ですが3回に分けます。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190719/36644267_all.html#page_2


天津の公安が受領した新装備から中国警察用銃器の発展を見る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「天津の公安が新たな銃器に換装」)

最近、天津市公安局は警察用装備支給式を行い、一連の新型警察用装備が第一線の特警および民警に支給された。その中で、95-1式5.8mm自動小銃、NP22式9mm拳銃、CS/LR4型7.62mm高精度スナイパーライフルおよびロシア製のT-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルなど一連の新型銃器が特に目を引いた。事実、この4種の銃器は現在の我が国の警察用銃器の3つの主要なソースを代表してもいる。国産制式銃器、国産非制式輸出銃器、輸入銃器である。

自動小銃:95式は継続して征戦

かつて非常に長い一定の時期内、我が国の公安部門が使用する銃器はほとんど全て軍用制式銃器で、専用の警察用銃器はごくごく少なかった。時今日に至るも、特警および民警が配備する警察用銃器は、依然軍用制式銃器をメインとする。その中で、自動小銃方面では、我が国公安部門が装備する主要なものは95式および今回の支給式での改良型、95-1式である。

実は、これまで国内には、公安部門は95式自動小銃のような大威力の自動武器を装備すべきではないと考える視点があった。何故ならこの種の武器が発射する小口径弾は貫通力が強すぎ、都市のような比較的複雑な環境下では容易に誤っての傷害をもたらすからである。このため、公安部門の自動武器は9mm拳銃弾薬を発射するサブマシンガンをメインとすべきで、その威力は適度で、停止作用が良い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「95-1小銃」)

だが、近年来の我が国警察用武器の発展状況から見て、新世代の多くの機種の9mmサブマシンガンが次々と現れては尽きず、しかもあるものはすでに某いくつかの地方公安部門によって試用されているが、各地の特警隊はやはり95式系列自動小銃をメインとしている。これは主にいくつかの方面の原因のせいである。

まず、95式系列自動小銃は基本型から95-1式まで発展し、全体性能は不断に向上し、戦術柔軟性もより多様化を加えている。事実、95式系列自動小銃が採用するブルパップ設計から見て、銃全体の外形寸法は小さく、特警隊が銃を持って車両に乗るのに非常に便利である。このことはこの銃に一定程度上サブマシンガンに似た携行利便性を具備させる。しかも、95式系列自動小銃は光学スコープを装備した後では射撃精度が非常に高く、200m以内でスナイパーライフルとしての使用が完全に兼ねられる。このため、公安特警は95式系列のこのような「万能選手」性を非常に好むのである。

次に、現在の我が国の都市環境の中で、犯罪容疑者は非常に多くの建築物、レンガの壁および車両などを隠蔽物として利用し、隅にこもって頑強に抵抗することができる。この種の状況下で、9mmサブマシンガンの貫通力不足の弊害は直ちに疑いなくはっきり現れるだろう。95式系列自動小銃が発射する5.8mm徹甲弾だけが隠蔽物を有効に貫通し、犯罪容疑者に犯行の能力を失わせることができる。特に各種普通車両のドア、車体などの部位は、5.8mm徹甲弾の射撃を全く防ぐことができない。

さらに、95式系列自動小銃の外形設計はより猛々しく、犯罪容疑者に対しより強い威嚇力を有する。特に各種タクティカルアクセサリー、例えば前に置かれた小グリップ、ホロサイト、レーザー照射器およびタクティカルライトを追加装備して以後、さらに犯罪容疑者に一目見てもう大威力の自動武器と識別できるようにさせることができる。比較すると、各種警察用サブマシンガンの外形設計は相対的に言って比較的貧弱で、威嚇効果は相対的にいささか弱いだろう。

最後に、説明を必要とするのは、我が国公安部門は長期にわたり95式系列自動小銃を使用し、すでに完備された訓練、維持保護保障体系を形成済みで、相対的に言ってコストがより低いということである。一方もし新式の警察用サブマシンガンを全面購入すれば、使用、養成訓練も、さらには部品供給や保証も、全てに非常に多くの追加のコストを支払う必要がある。これは非常に多くの地方公安部門が特警のために95-1式自動小銃を寿命が来た95式自動小銃との交換のために購入する原因の在処でもある。このため、我が国の軍事工業企業は近年来10種近い各形式の9mmサブマシンガンを登場させているが、真に各地公安部門の大量発注を勝ち取りたければ、まだより多くのハードルに直面する必要がある。

8月28日

 続きです。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190719/36644267_all.html#page_2


(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「NP22式9mm拳銃は名門の出で、それがコピー生産した原型は他ならぬ国外の著名な軍用拳銃 スイスのシグザウエル社のP226である」)

拳銃:輸出型が全力を発揮

NP22式9mm拳銃は疑いなく今回の警察用装備支給式の1つのハイライトだった。天津市公安局の関連の責任者の説明によれば、今回購入したNP22式9mm拳銃は400挺にも達し、主に第一線の民警に装備され使用される。これは筆者の印象の中で初めてのこの拳銃が公安部門に大量装備されることに関する報道でもある。

我々は、NP22式9mm拳銃が名門の出で、それがコピー生産した原型は他ならぬ国外の著名な軍用拳銃 スイスのシグザウエル社のP226だということを知っている。P226は当初スイスのシグザウエル社が1980年代に米軍制式拳銃トライアルのために研究開発したもので、当時2種しかなかった米軍のテストをパスした拳銃でもある(もう1つはイタリアのベレッタ社の92F)。P226拳銃の全体性能は92Fより優れていただろうが、米軍は最終的にやはり製造コストがより安い後者を選択した。この後、P226拳銃はその出色の信頼性、射撃の正確性および勤務性などをもって、「金に困っていない」各国特殊部隊および警察の歓迎を勝ち取った。しかも、P226を端緒に、スイスのシグザウエル社はその後さらにP229、P232、P239およびP250など一連の古典的拳銃を開発した。

P226拳銃は設計が古典的で、性能が非凡だったが、スイスのシグザウエル社は決して我が国でパテントを申請しなかった。このため、我が国の小火器企業、浙江省の新華機械製造有限会社は国外で得たP226拳銃のサンプル品を根拠に、それぞれNP22およびNP34拳銃をコピー生産、研究開発したが、決して権利侵害問題には関わらなかった。P226およびP228拳銃の国際パテント失効後、浙江省の新華機械製造有限会社は北方工業有限会社のルートの助けを借りて、NP22およびNP34拳銃を国際市場にもプッシュした。今、国内公安部門はまたNP22の大量購入を開始し、これは間違いなく典型的な「輸出転じて国内販売」である。

今回天津公安局が400挺にも達するNP22拳銃を購入したことから見て、事実上この銃の性能を非常に認可していることに等しい。ならば、現在国内の軍、警察で通用している92式拳銃と比べ、NP22拳銃にはまたどういった優勢があるのだろうか?

まず、NP22拳銃の研究開発の基準は92式拳銃に比べて高く、浙江省の新華機械製造有限会社が提出した要求は国内の軍用基準を超え、米軍の基準に近かった。例えば、バレルの設計上の寿命の上で、92式拳銃は3000発しかなかったが、NP22拳銃は20000発にも達し、前者の7倍近い。このように驚異的なバレル寿命は、第一線の民警により多くの実弾射撃訓練の機会を持たせ、しかも後方勤務・維持保護の経済性向上に対しても非常に有利である。

次に、NP22拳銃の全体性能と技術水準も92式拳銃より優れているだろう。何故ならこの銃は輸出市場をメインとするからで、国外民間用銃器市場の競争は非常に激烈で、製品の質に対する要求が非常に高い。もしその会社の製品が市場の認可を得られなかったら、すぐに破産のリスクに直面する可能性が高い。このため、浙江省の新華機械製造有限会社はNP22拳銃の質と工程を非常に重視した。特に銃本体の表面処理技術の上で、NP22拳銃は国外の一流小火器メーカーが生産する主力製品とではまだ一定の距離があるが、いくつかの国内拳銃に比べればいくらか良い。

さらに、NP22拳銃はP226拳銃から非常に多くの優秀な設計を継承しており、この銃の使用体験を92式に比べより良いものにさせている。例えば、NP22拳銃には手動セーフティはなく、銃を出した後スライドを引いて装弾すればすぐ直接射撃できる。一方92式拳銃はまず手動でセーフティをOFFにすることが必須で、それでやっと弾薬を装填して射撃できる。明らかに、NP22拳銃の反応速度がより早い(頑住吉注:これはチャンバーに装填していなくてもマニュアルセーフティをかけなければいけないという規則の問題のような気がしますね)。また、NP22拳銃はさらにダブルアクション模式と独特のデッコッキングレバーの設計を具備し、ハンマーがもし射撃待機位置になくても、トリガーを引けば撃発が実現できる。この設計は警察官の携行操作および某いくつかの緊急状況下でのチャンバーに装填しての任務執行をより有利にする。

全体的に言って、NP22拳銃のパフォーマンスは92式拳銃に比べより出色である。当然、NP22拳銃も絶対完璧な自衛武器ではなく、その銃全体の質量が比較的重い、グリップがより厚い、ダブルアクション射撃時のトリガープルが比較的大きい等々である。このため、すでに92式拳銃に慣れた警察官にとって、NP22拳銃に換装するには確実に一定の適応期間が必要である。

8月29日

 続きです。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190719/36644267_all.html#page_2


(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフル」)

スナイパーライフル:内外コンビネーションは実戦の効果がより良い

今回の装備支給式にはロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルというこの相対的によく知らない「顔」が出現した。筆者は間違いなくいささか驚きを感じた。2018年第9回中国国際警察用装備博覧会で、この銃はもうすでに対外的に公開展示されていたが、筆者はこんなにも早く国内公安特警の装備序列の中に出現するとは思い至らなかった。天津市公安局関連の責任者の説明によれば、ロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルは主に特警に装備され、対テロ、突発状況処理に用いられる。現場で特警隊員に支給されたものには、さらに国産のCS/LR4型7.62mm高精度スナイパーライフルがあった。何故天津市公安局は同時に2種の高精度スナイパーライフルを装備するのか。実は答えはロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルの比較的特殊な口径にある。

T-5000M型8.6mmスナイパーライフルが採用するのは0.338インチラプアマグナム弾薬で、メートル法に換算すれば8.6mmx70である。これは7.62mmx51NATO弾薬とは異なる非制式弾薬で、それは当初アメリカの研究学会によって1983年にアメリカ海兵隊の提出した遠距離射撃の需要を根拠に、専門に精密計算によって研究開発された新型弾薬で、この弾薬の研究開発成功後、決して米軍によって大規模購入、使用されず、民間用弾薬市場に進入した。その威力と射程が7.62mmx51NATO弾薬をはるかに超えているため、多くの新型スナイパーライフルの標準弾薬となった。

正式に0.338インチラプアマグナム弾薬の出色の性能の助けを借り、さらにロシアのOrsis社の念入りな設計、製造および材料選択が加わり、やっとT-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルとなった。国産のCS/LR4型7.62mm高精度スナイパーライフルに比べ、T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルの有効射程は驚異的な2000mに達し、これは高層建築における配置、防備を必要とする特警の狙撃手にとって、狙撃位置の選択により有利である。しかも、有効射程が非常に大きく増大したのと同時に、ロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルの射撃精度はさらに国産のCS/LR4型7.62mm高精度スナイパーライフルに比べ良いだろう。0.5MOA、甚だしきに至っては0.25MOAに達し得る。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフル」)

また、ロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフルが発射する弾丸の威力もCS/LR4型7.62mm高精度スナイパーライフルよりはるかに勝る。前者が使用する0.338インチラプアマグナム弾薬のターミナル運動エネルギーは、後者が使用する7.62mmx51NATO弾薬の6倍である。このことはロシア製T-5000M型8.6mm高精度スナイパーライフル、を生体目標を正確に狙撃し殺すのに用いることができるだけでなく、さらに車両などの設備を射撃できるようにさせ、一部アンチマテリアルライフルの作用を果たす。このため、天津市公安特警は同時にこの2種の高精度スナイパーライフルを装備し、コンビネーションして使用し、より良い作戦効果を果たすことができる。


 まずアサルトライフルですが、近い将来95系列は軍においては次世代機に取って代わられるとされています。警察でどうなるかは不明ですが、おそらく軍から大量の、中には比較的新しいものも混じっている95系列が警察に流れ、当面はこれを使用することになるんじゃないでしょうか。一部の重要な警察特殊部隊は新世代アサルトライフルを用いるかもしれませんし、比較的遠い将来は警察もそれを主力とすることになるでしょう。

 拳銃ですが、中国の独自色を持つ92式拳銃はやっぱりダメだったんでしょうかね。別に設計が悪いせいではないと思うんで材質や生産技術を改善すればトップクラスとそう差のないものになりそうな気もするんですが。

 スナイパーライフルに関してはそんな重装備がまだまだ必要とされない日本はやっぱり平和だなと感じますね。

8月30日

 ロシアの攻撃機をトルコが撃墜した事件の直後は緊張が高まっていた両国なんですが。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190828/36923082_all.html#page_2


近距離でスホーイ-57ステルス戦闘機を見る:機腹部の弾薬コンパートメントのハッチがまだ決して厳密に合わさっていない

【グローバル時報報道 ロシアに赴いた特派記者 リュウシュアンジュン 特約記者 柳玉鵬】 期間6日の2019年モスクワ国際航空宇宙博覧会(略称モスクワ航空展)が27モスクワ郊外のジューコフスキー市で開幕した。27日早朝、「グローバル時報」記者はもう航空展現場に駆けつけ、長く気になっていたロシアのスホーイ-57ステルス戦闘機に直行した。初めて公衆に対し静態展示される今回の航空展のスター展示品として、スホーイ-57は各国記者団によって幾重にも取り囲まれ、各種長短の撮影機材は止まることなくそれに向けてシャッターを切っていた。これまで動画の中からその空中の勇姿を見ることができただけだったのとは異なり、「グローバル時報」は近距離でスホーイ-57を見た時に気付いた。それは西側の「ロシア製武器の作りは荒い」というステレオタイプな印象を一変させ、外表面の処理は相当に平滑だったが、ディテール上改良の余地もあるようで、例えば機腹部の弾薬コンパートメントのハッチが見たところ決して厳密に合わさっているとは評価されない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スホーイ-57戦闘機の機腹部の弾薬コンパートメントのディテール」)

ロシアの「視点報」は27日、ロシア航空宇宙軍はすでに76機のスホーイ-57を新世代主力戦闘機として発注済みだとした。このステルス戦闘機が今回の航空展で関心を集める原因は、さらにその未来の輸出と密接に関連している。ロシアニュース社は27日、ロシア大統領プーチンとトルコ大統領エルドアンが当日共にモスクワ航空展開幕式に出席した、とした。プーチンは講話を発表し、「私はモスクワ航空展の参加者と貴賓を歓迎する。まずは、我々の親愛なる友、トルコ共和国のエルドアンである。私はあらゆる外国の協力パートナーが、トルコ代表団を含め、全てロシア航空業の成就とロシアの航空技術に対し興味を感じると信じる。これは相互利益の協力を始めるチャンスとなる。世界のモスクワ航空展に対する関心は、ロシアの高度科学技術と輸出のポテンシャル、および独特の飛行機製造の伝統に対する認可である。」とした。

その後、エルドアンは航空展を視察し、かつスホーイ-57およびスホーイ-35戦闘機を見た。両国の大統領はさらにはしごを登り、スホーイ-57のコックピットを見た。エルドアンはスホーイ-57のコックピットを見た初めての外国指導者となった。アメリカはトルコがロシア製S-400対空ミサイルを購入することを理由に、トルコをアメリカ製F-35ステルス戦闘機プロジェクトから蹴り出す。このためトルコがロシアからのスホーイ-57購入に転じるか否かが特に関心を集めている。ロシア衛星ネットは27日、次のように描写した。エルドアンはスホーイ-57の面前でプーチンに対し問うた。「売ることができるのか?」 プーチンはちょっと間をおいて、微笑して「売れる」と言った。しかる後に両人は共に笑った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「初めて静態展示を行ったスホーイ-57戦闘機」)

スホーイ-57の他、スホーイ-30SM、スホーイ-35戦闘機、「ハンター」大型攻撃無人機、イリューシン-78M-90A空中給油機などのロシア軍主力装備も共にお目見えした。「グローバル時報」記者はさらに意外にも、外形がSF的なスホーイ-47「金彫」技術検証機も航空展現場に出現したのを発見した。この前進翼設計を採用した特殊な戦闘機は21世紀初めにかつてロシアの未来の戦闘機のベンチマークとなると考えられた。だがこの機は技術検証機段階のみに留まり、真に就役することはなかった。外形から見て、それは相当に素晴らしく保存されている。スホーイ-47とスホーイ-57の同じ場でのお目見えは、人に感嘆を禁じ得なくさせる。結局のところそれが研究開発と試験飛行の中で累積した豊富な経験は、スホーイ-57など新世代戦闘機のために重要な援助を提供したのである。

また、ロシアはさらに宇宙領域の成就を展示し、その中で原子力宇宙貨物船の実物模型(頑住吉注:原文ママですが実物大模型でしょうかね)は初めて公開されお目見えする。それは宇宙探査プロジェクトの中で物資輸送に用いられることになり、将来他の天体に基地を建設する時カギとなる重要な作用を発揮し得る。


 アメリカはどう出ますかね。何としても買わせまいとするか、スホーイ-57の実力は見切っている、損をしたいなら勝手にどうぞ、か。

8月31日

 中国の戦車関連で、先日紹介した記事とほぼ題材は同じですが重複は少ないです。3回に分けます。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-08-05/doc-ihytcitm7090591.shtml


中央テレビ、珍しく15式軽戦車のディテールを明るみに あるいは国慶節の閲兵に参加か

99式があり、何故さらに15式を要するのか?

昨日、CCTV国防軍事チャンネルの新番組、「軍武零距離」が中国の15式軽戦車の輸出版VT-5に関する報道を制作し、番組の中では多くのこの武器のディテールが見せられた。

私はある情報が、この15式戦車は今年の国慶節の大閲兵に参加するだろう、と語るのを見た。このような情報に対し我々は多くの評論はしない。我々が今日語ろうとするのは別の2つのことである。すなわち、中国には99式があり、何故さらに15式を要するのか? 15式戦車は解放軍が賦与した任務に堪えるのか? である。以下我々は詳細に分析してみよう。

1990年代以後、解放軍陸軍装甲部隊の主戦装備は79式および88式という2機種の第2世代メインバトルタンクから徐々に96式というこの準第3世代メインバトルタンクに更新され始めた。1999年の国慶節の閲兵式の中で99式メインバトルタンクが公開されお目見えするまでずっと、解放軍陸軍装甲兵部隊の主戦戦車装備が世界一流水準に向け急速に接近を開始したことを象徴的に示していた。だがかつて解放軍陸軍装甲部隊の主力装備の1つだった軽戦車はそれにもかかわらず相応の更新世代交代を得なかった。例えば99式メインバトルタンクが就役した1999年、元第42集団軍に属した装甲旅団が装備していたのは依然62式軽戦車だった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「62式軽戦車」)

解放軍陸軍装甲兵部隊装備の大型化水準が徐々に向上するのと共に、その主戦装備は38〜43トン級から50〜60トン級にまで躍進し、作戦効能もこれにつれて世界一流水準まで向上した。だが解放軍陸軍に対して言えば、それにもかかわらずある小さいとは評価されない問題が出現した。それは、南方の装甲兵部隊が、戦闘効能は高いが戦闘全備重量は比較的軽いメインバトルタンクを確実に必要とすることで、この需要は解放軍陸軍合成化水準の向上と共により切迫度を加えていることが目立った。

各国陸軍合成部隊を縦覧すると比較的顕著な特徴があり、それは通常全て戦車(装甲突撃車/機動火砲)と歩兵戦闘車(兵員輸送車)を分隊クラスに混合編成しようとすることで、ひとたびこのようになるや指揮の難度を下げるのに有利なだけでなく、さらに陸軍合成化の基礎の1つであり、我々は、歩兵戦闘車・戦車の混合編成なくして、陸軍の合成化は語れない、とさえ言える。

解放軍陸軍に対して言えば、北方の陸軍部隊は非常に良く作られ、96Aも99/99Aメインバトルタンクも分隊クラスへの編入に何の問題もない。だが南方の陸軍に対して言えば、問題は比較的深刻である。13トンしかない86/86A式歩兵戦闘車のことは言わないが、20トンちょっとの04/04A型歩兵戦闘車さえ、それとセットにできるメインバトルタンクがない。

1990年代には早くも解放軍陸軍はいかにして南方地区で装甲兵部隊を使用するかに照準を合わせて大量の試験と演習を行い、重要な結論を得た。南方地域の使用に適する戦車は、その戦闘全備重量が59式中戦車を超えないことが最も良く、もし62式軽戦車の水準に制御できたらより理想的である、と。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「62式軽戦車」)























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