コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその340

9月18日

 中国のステルス機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-04/doc-iicezueu3303076.shtml


中国にまた1つステルス機が姿を現す:F-35を模して殲-20の訓練パートナーになることができる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「モスクワ航空展での『砺剣-1』ステルス無人標的機」)

メディアの9月2日の報道によれば、最近行われたモスクワ航空展で、メイドインチャイナは再度全世界の目を引いた。今回の航空展の中で、中国は最も著名な彩虹系列無人機を展示した他、さらにあるステルス無人標的機を展示し、コードネームは「砺剣-1」である。説明によれば、「砺剣-1」ステルス無人標的機は西安科為社(CCKW)と西北工業大学が合同研究開発した第5世代無人標的機で、性能は非常に先進的である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『砺剣-1』ステルス無人標的機の性能に関する展示パネル」)

航空展での放映から我々は、「砺剣-1」ステルス無人標的機の巡航速度がマッハ0.8前後で、上昇限度は10000mに達し、1時間以上巡航が持続できるだけでなく、さらに最大9Gの機動動作ができることを見て取ることができる。また、「砺剣-1」ステルス無人標的機は伝統的な標的機のように地上から発射できるだけでなく、さらに轟-6K型爆撃機によって発射でき、任務完成後はさらに回収して再度使用でき、コストは非常に低廉である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『砺剣-1』ステルス無人標的機の上昇限度は10000m」)

「砺剣-1」ステルス無人標的機最大の特色は、F-35戦闘機を含む典型的な第4世代および第5世代ステルス戦闘機、甚だしきに至ってはステルス巡航ミサイルの飛行特性を模すことができることにある。扁平な機体、背負い式空気取り入れルートなど多重のステルス設計を採用した「砺剣-1」は、ステルス性能方面ですでにF-35戦闘機に相当している。このことは、解放軍空軍部隊が「砺剣-1」ステルス無人標的機を用いてステルス戦闘機や巡航ミサイルに対する訓練を行うことが完全にでき、解放軍の近代化された情報化戦争の中での戦闘能力を大幅に増強できることを意味している。

いかにステルス機に対抗するか、各国はいずれも頭を痛めている

周知のように、米軍のF-35戦闘機、中国の殲-20戦闘機そしてロシアのスホーイ-57戦闘機が不断に就役するのと共に、世界の空軍はすでにステルス時代に全面的に入っており、いかにしてどんどん先進的になるステルス実戦機とステルス巡航ミサイルに対抗するかは、すでに各国の軍隊が最も頭を痛める難題に変わっている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『砺剣-1』は殲-20の訓練パートナーに変身できる」)

解放軍は殲-20戦闘機というこのような第5世代ステルス戦闘機を持っているが、殲-20戦闘機を空軍、陸軍および海軍のそれぞれの部隊の日常訓練や標的射撃訓練に投入するコストは実際高すぎ、しかも現役の殲-20戦闘機の数量で訓練の需要を満足させることは不可能である。だがステルス無人標的機が就役すれば、殲-20の訓練パートナーとすることができるだけでなく、さらに解放軍の航空兵、艦艇兵や防空兵部隊にステルス目標への対抗能力を訓練できる廉価なプラットフォームを持たせることができ、解放軍が情報化戦争に打ち勝つために堅実な基礎を固めた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『砺剣-1』はMALDのように敵軍のレーダーを妨害できる」)

最後に、「砺剣-1」ステルス無人標的機の最も人を驚き喜ばせる性能はモジュール化設計を採用し、素早く搭載荷を交換する能力を具備し、甚だしきに至ってはさらにレーダー妨害機に換装し、移動レーダー妨害源となり、敵軍の空域上空で絶え間ない妨害を行うことができることである。現在、全世界に移動妨害源とすることのできる武器としてはアメリカのADM160「ミニ空中発射デコイ」(MALD)系列妨害弾しかないが、解放軍が「砺剣-1」ステルス無人標的機を装備した後は、ステルスの殲-20戦闘機とコンビネーションし、一種の「忠誠な僚機」として制空権争奪や防空制圧作戦を完成させることが完全にでき、未来の空戦の新たな局面を切り開き、解放軍空軍を一挙に世界最強空軍の1つにならせる。(作者:格奥爾基大叔)


 言うほどすごいものだとすれば少なくとも日本はいろいろな意味でハンデを負うことになるでしょうが‥‥

9月19日

 昨日と同じテーマの記事です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-11/doc-iicezzrq5179415.shtml


中国にまた1つのステルス機がお目見え 2つの優勢を具備し殲-20の戦力急増を助ける

最近、中国のステルス実戦機がロシアのモスクワで威風を見せつけた!

この中国が自主研究開発したステルス実戦機は、モスクワ航空展の中でまばゆいスターとなった。ロシアメディアが高度の関心を注いだだけでなく、西側諸国メディアも次々にこの独特の中国のステルス機を報道した。同時に、多くのメディアの報道は熱烈に討論もした。すなわち、このステルス実戦機は、殲-20の「忠誠なる僚機」になれるのか否か?

「中国版F-35」の名を有するこの「砺剣」1ステルス無人機は、モスクワ航空展の展示台の上で公開されお目見えし、ロシアおよび多くの国の専門家のその場にやって来ての参観を引き起こした。「砺剣」1ステルス無人機は中国西安科為航空宇宙科学技術によって自主研究開発されたものである。同社の対外的な製品の簡単な紹介の中からは、この機は主にF-35ステルス戦闘機のいくつかの性能指数と特性を参考にし、殲-20などの戦闘機の実戦的性質の対抗訓練の中での標的機としてのものであることが分かる。

資料の中からは、「砺剣」1がハイエンドのステルス無人機で、レーダーも装備していなければ、内部に置かれた弾薬コンパートメントもなく、単に標的機として使用されるだけだということが見て取れる。我が軍は実戦訓練の時、055大型駆逐艦の防空作戦であろうと、殲-20の空戦演習であろうと、またあるいは防空レーダーなど探知計測設備の試験であろうと、全て「砺剣」1無人機を用いることができる。

我が軍の異なる作戦環境や作戦意図の中の需要に適応するため、西安科為は充分な考慮をなし、異なるバージョンの「砺剣」1無人機を登場させた。同社が展示する資料の中から見て、主に以下のいくつかのバージョンがある。高空高機動型、中低空高機動型、レーダー妨害戦術型および赤外線妨害戦術型といったようないくつかの大きな種類である。この中からは、これらが全て実戦からの出発を堅持し、能動的に訓練の難度に対し強化を行っていることも難なく見いだせる。このことは我が軍のずっと前からの「戦争をするやり方で兵を訓練する」との訓練方式にも符合している。

実際、F-35あるいはF-22を模す難度は相当に高く、何故ならこの2種の戦闘機は世界最先端のステルス能力を具備しているだけでなく、さらに出色の飛行能力を有しているからで、このことは標的機の設計に対し非常に高い要求を提出している。最近F-35は航空展の中で超機動能力を具備した真の飛行性能をデモンストレーションし始めており、この戦闘機を高度に真に迫って模す必要がある標的機の研究開発チームに小さからぬ圧力を感じさせていると言うべきである!

このため、合格する標的機になりたければ、自身の飛行性能、ステルス設計もどこに出してもよいものでなければならず、それでやっとOKである。現在見たところ、「砺剣」1には主に2大メリットがあり、第1は高い機動性で、最高過負荷は9Gに到達し、F-22など第5世代戦闘機の機動飛行特性を模す能力を満足させる。第2は高いステルス特性を持つことで、資料はそのレーダー反射面積が0.02平方mより小さいことをはっきり示している。この数値はF-35を超えているだけでなく、F-22戦闘機の0.017平方mの水準とも差が非常に小さく、試験、標的射撃演習の中でステルス戦闘機の低い特性を再現することができる。

外形から見ても、「砺剣」1の設計は非常に特徴を有し、相当に先進的であり、機体前部は折れ線設計を採用し、狂猛な大ザメによく似ており、無比に鋭利である。外形上F-35と最も似たところは同様に採用している外側に傾いたダブル垂直尾翼で、このようだと機体背部の空気取り入れルートに対し遮蔽を行い、レーダーに戻る電波の強度を下げることができる。同時に、高い機動性を実現するため、「砺剣」1はさらにF-35戦闘機のいくつかの設計理念を参考にし、ストレーキプラス主翼はF-35に非常に似ており、空力上互いに有利に影響し、揚力と方向転換制御力を増強すると見られる。

ここまで語って、この無人標的機がさらに間違いなく殲-20の「忠誠なる僚機」に発展する、あるいは関連のプロジェクトの技術検証の基礎となる可能性があることが見て取れる。「忠誠なる僚機」はアメリカが最近提出した新たな言い方で、すなわち第5世代ステルス戦闘機(例えばF-35)と自動でコンビネーション作戦ができるステルス無人機であり、第5世代ステルス戦闘機の戦闘力に極めて大きな向上を得させる。

近年来、第5世代戦闘機とステルス無人機は、実戦だろうと訓練の中だろうと、巧みにコンビネーションし、すでに非常に良いパートナーを組む趨勢が出現し始めている。このことは「忠誠なる僚機」の構想の誕生を促した。一方我が国のこの標的機の出現は人に、深入りした改良をされ中国のステルス戦闘機の作戦に随伴する無人機に発展するか否か考えさせる。現在見たところ中国はステルス無人機の研究開発の上ですでに世界の前列を行っており、一方およそ事において先を争うアメリカはこの方面でそれにもかかわらず一歩立ち後れている。殲-20の無人パートナーはいまだ明るみに出ていないが、輸出され何度も実戦に参加した作戦無人機の大量の研究開発に成功しており、我が国の戦闘機の作戦に随伴する無人機の開発のために堅実な基礎を固めた。ロシアのスホーイ-57、それとパートナーになる「ハンター-B」無人攻撃機もすでに試験飛行している。振り返ってアメリカのX-47B無人攻撃機の概念原型はと見ればとっくに中止され、この機に類似したMQ-25無人機は現在主に海軍艦船の艦載機のために給油サービスを提供するものと位置づけられ、米軍の随伴僚機はさらに10年前後を要してやっと就役できるとみられる。

「砺剣」1の他に、現在中国ですでに知られているステルス無人機にはさらに成都飛行機が製造する「風影」および「雲影」ステルス無人偵察機があり、サイズは大きくないが、機能上それにもかかわらず最初からもう殲-20の作戦を補助するものと位置づけられ、殲-20とコンビネーションして偵察、対地攻撃など相対的に重要性が二の次な任務を担うことができる。両者はいずれも成都飛行機というこの軍用機企業出身で、各システムのマッチングと接続の効果はいずれも非常に良いと予見できる。(作者の署名:空中世界ガトリング)


 アメリカに勝っているというのはちょっと強引な気もしますが少なくともこの分野で日本とは比較にならない実力だというのは間違いないわけですからね。

9月20日

 中国の艦載早期警戒機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-11/doc-iicezzrq5143090.shtml


レーダーは回転しないのがより先進的 空警-600早期警戒機は何故依然機械スキャン模式を用いるのか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「空警-200と空警-2000はゼロ1つの差だけだが威力にはそれにもかかわらず大きな差異がある」)

国産002型空母の就役が間もなくとなる、および003型空母の建造進度の持続的な推進と共に、皆の艦載固定翼早期警戒機がいつ艦に搭載できるかというこの話題に対する関心度もどんどん高くみなぎってきている。現在肯定できるのは、空警-600と命名される可能性がある艦載早期警戒機プロジェクトが、まさに鳴り物入りの開発段階にあることだが、その真の姿はそれにもかかわらずずっと公衆の視野の中に出現できていない。当然、このことも我々がその他の角度から、この皆に高い期待の寄せられる機種の身上の某いくつかの技術的ディテールを探求することを決して妨げない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「空母の就役は間もなく、我々の艦載早期警戒機はどこか?」)

注意している人がいるか否かは知らないが、実は去年末の2018年珠海航空展で、国内のレーダー研究開発領域を牛耳る中電科14所がかつてまるワンセットの「レーダーファミリーバーレル」を展示していた。この中には、名がKLC-7という機載早期警戒レーダーが含まれていた。知られているところによれば、このレーダーは主に艦載固定翼早期警戒機への配備に適し、採用するのはE-2「ホークアイ」に似たダブルアレイ+機械スキャン模式である。ここまで見て問う人がいるかもしれない。我々の空警-2000、空警-500の大皿はいずれも固定ではないか? 何故艦載早期警戒機上になると回転に変わるのか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中電科14所が展示したKLC-7レーダーはダブルアレイに属す」)

事実、このように作った原因は主にやはり2つがある。まず、我々は皆知っているが、一般に艦載機を設計する時は、いつもその全体重量に対し厳格なコントロールを行い、艦載早期警戒機も当然例外ではない。機械スキャンのダブルアレイを固定のトリプルアレイと比べると、前者の一大優勢は重量がずっと小さいだろうことに他ならない。このため我々は、このことは空虚重量を厳格にコントロールする必要がある艦載早期警戒機に対し、明らかに最も適した技術路線だということを難なく見いだす。特に我が国がターボプロップ動力において依然あまり良くない背景の下では、機全体に対する重量軽減の需要はより強烈さを加えるだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ダブルアレイのトリプルアレイに比べての最大の優勢は重量軽減」)

さらに、ダブルアレイにまだある比較的大きなメリットは、同一の直径の「円盤」アンテナの中で、その単一のアンテナの口径が実はトリプルアレイに比べよりちょっと大きくできることに他ならない。周知のように、レーダーのアンテナの口径とその探知計測威力は正比例し、口径が大きくなるほど、単一のレーダー全体の性能もより強くなる。当然、否認できないのは、機械スキャン模式のダブルアレイには依然刷新率が低い、および機械スキャン設備の信頼性という問題が存在することである。このため、三面固定アレイの全方向リアルタイム探知計測能力に比べると、凝視能力を持つダブルアレイは主要な脅威の方向に対しより関心を注ぐ傾向にある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ダブルアレイは主要な脅威の方向に対しより関心を注ぐ傾向にある」)

総合的に見て、戦場の態勢がどんどん瞬間的に千変万化する今日、空警-500、空警-2000上に装備されたこの種のトリプルアレイの固定アレイレーダーには、重量が大きい、製造コストが高い欠点が存在するが、皿が回転しない優勢に頼って、それらはそれにもかかわらず全方位の空域に対する素早い探知計測能力が獲得できる。しかし、艦載早期警戒機の研究開発領域になれば、一切は艦載化のためというこの前提をめぐり、設計人員はむしろやはりできる限りの重量軽減の考慮に従う必要がある。出発点の差異は、当然それら各自の技術路線の差異ももたらしたのである。(作者の署名:烽火君)


 少なくとも近い将来において中国空母が陸上早期警戒機の支援を受けられない場所で早期警戒機を必要とするような敵と対決する可能性は低いでしょうが。

9月21日

 中国空軍関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-08-30/doc-iicezueu2181864.shtml


殲-16は何故鉄の盟友パキスタンの戦闘機と空戦演習したのか アメリカ空軍の戦術を熟知、理解できる

8月24日、中国とパキスタンの年度空軍合同演習が中国西部の某地で展開される!

最も重要なカギは、中国の最も先進的な第4世代半大型戦闘機、殲-16がこの外国軍との合同演習に参加することである!

今回の中国・パキスタン空軍演習は2011年に開始されて以来、毎年度定例で行われる軍事演習で、毎回の演習時間は決して同じではないが、一般的に全て毎年の11月末から12月初めの時期に集中しており、今年の演習はこれまでに比べ3ヶ月前倒しだった。

双方は、今回の軍事演習は第三者に照準を合わせたものではないと特別に強調したが、やはり人にいくつかの最近のパキスタンの国境における武装衝突の中で対面する敵を連想させるだろうことは免れ難く、いかなる軍事演習も、全て潜在的な敵対方面に対し一定の脅威をもたらすことを願うのである。

今回の中国とパキスタンの「雄鷹-VIII」軍事演習は、単に訓練に参加した部隊の規模から見ると、中国空軍は今回殲-16、殲-10C、殲轟-7Aそして早期警戒機など多機種の飛行機を派遣し、同時にさらにレーダー、地対空ミサイル、通信および航空降下など地上部隊を派遣して訓練に参加し、また中国海軍航空兵も飛行機を派遣して今回の軍事演習に参加する。一方パキスタン空軍方面は梟竜、ミラージュや早期警戒機など多機種の飛行機を派遣して訓練に参加する。

殲-16は多種のミサイルが搭載でき、これには霹靂-8、霹靂-10空対空ミサイル、超音速および亜音速対艦ミサイル、衛星制御誘導爆弾、巡航ミサイルや電子対抗(ECM)妨害装置が含まれる。2018年、殲-16がより新しい霹靂-10Eおよび霹靂-15空対空ミサイル搭載している画像が出現し始めた。

このため、この戦闘機は中国空軍が全能の第4世代半戦闘機を獲得する長期目標を実現し、高い脅威環境の中で敵サイドの強大な防空システムが保護する高価値目標を攻撃する能力を充分に具備しており、意義は尋常ならざるものである。

中国・パキスタン軍事演習に参加した飛行機に比べ、中国・タイ両国が過去4年内に行った「鷹撃」系列軍事演習の中で、中国空軍が出動させた機種はちょっと単調なのが目立ち、単に4〜5機の実戦機および1〜2機の輸送機を派遣しただけだった。行われつつある「鷹撃-2019」軍事演習について言えば、中国サイドの出撃は規模の上ですでに何年か以来最大の回と評価されるが、それでも単に5機の殲-10C/S、1機のイリューシン-76MD、1〜2機の運-9および1機の空警-500を派遣しただけである。当然、殲-10Cがタイに行く、これ自体高い規格の事件に他ならない。結局のところこれは中国の最も先進的な第4世代半中型戦闘機なのである。

一方中国・パキスタン両国の「雄鷹」系列軍事演習は、2015年10月の「雄鷹-IV」軍事演習の規模が早くももう4年後の中国・タイの今回の演習をはるかに超えていた。当時中国サイドは殲轟-7A、殲-8F/H、殲-11A/スホーイ-27UBそして空警-200など異なる類型、異なる用途の機種を出動させ、当時パキスタンサイドもJF-17「梟竜」、F-7PGそしてミラージュ-III3などの異なる機種を出動させた。

今年の「雄鷹-VIII」軍事演習の中で、中国サイドの陣容はさらに強大である。名声高い殲-16、制空戦闘機殲-10Cそして殲-11BH/BSH、殲轟-7A/AII、空警-500を派遣し、また空軍のレーダー/電子対抗部隊、地対空ミサイル部隊および捜索救援、甚だしきに至っては特戦部隊が全部今回の演習に参加する。

同一の時間に行われる2つの軍事演習の規模に何故このように大きい差別があるのだろうか? これは主に演習目的が異なることがもたらしたためである。

中国・タイの「鷹撃-2019」は主に中国空軍にタイ軍を通じてアメリカ式空軍の地上勤務保障、作戦任務計画および空中戦術応用のいくつかの技巧と能力を熟知させるためである。一方中国・パキスタンの「雄鷹-VIII」演習は、中国・タイ演習と似た意図がある他、さらに最近のインド・パキスタン両国の緊張した情勢をちょっと考慮するべきであり、演習目的は決して単一ではない。前述の今回出動した機種からできる分析の中では、今回の軍事演習の目的は非常に全面的で、少なくとも対地攻撃/戦場遮断、全方位の空戦対抗、戦役/戦術クラス電子対抗など高級戦術科目を包括し、さらに中国・パキスタン両軍飛行員の混合編成による空戦、戦闘機の互換というこの種の極めて実戦的な意義持つ特色科目があった。

肯定を必要とする一点は、今回の中国・パキスタン両軍の「雄鷹」演習過程の中で、パキスタンサイドの飛行員が見せた超越的に高い訓練の要素と、何度ものインド・パキスタン衝突の中での卓越したパフォーマンスであり、非常に中国空軍飛行員が虚心に学習するに値する。(作者の署名:空中世界ガトリング)


 私が中国の軍事関係の記事を読み始めた頃は中国の飛行員の訓練度が全体的にまだ低いことを中国自身認めていましたが、比較的短期間で状況は大きく変わってきたようです。中国が自国の空軍パイロットに熟知させようとしているアメリカの戦術は当然日本の航空自衛隊の戦術とも共通性が高いはずですね。

9月22日

 インド空母関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-18/doc-iicezzrq6624283.shtml


インド国産LCA艦載機が初めて制動降着 性能はあるいは全世界で最も劣るか

インドメディア2019年9月13日の報道によれば、インド初の国産艦載戦闘機、つまり海軍版「テジャス」戦闘機が、最近ゴア試験基地で成功裏に制動降着を実現した。今回の降着はインド飛行機工業に対して言えば、象徴的性質の歴史的事件で、この国がもうすぐ全世界にも少数の全状態の艦載戦闘機を生産することのできる国のグループ入りすることを意味している。

提示しておくに値するのは、厳格な意味から言って、これは決してインドの海軍版「テジャス」艦載機の初めての制動降着試験ではないということである。2018年8月2日、「テジャス」艦載機はかつて時速111kmの速度をもってゴアでこのような試験を行ったことがある。しかしインド方面は2019年9月の今回の試験を国産艦載機の真の第1回目の制動降着試験であると称する。何故衝突の場所が存在するのだろうか?

主要な原因は2018年8月のかの回の試験は決して全状態での試験ではなく、各項目の指標の上でいずれも大幅割引されていたことにある。実際上非常に多くの陸上戦闘機は降着距離を短縮するため、往々にして制動降着というこの種の方式を使用するだろう。だが陸上で行う制動降着の環境は、空母上の降着と同列に論じられるにはほど遠い。まさにこの原因に基づけばこそ、インドは「テジャス」戦闘機の今回の試験を第1回目の制動降着試験と称するのである。

今回の試験に対し、インドメディアは極めて高い評価を与えている。例えばトゥデイインドネットは、今回の試験は「テジャス」戦闘機が極めて短い距離で停止できることを示し、インドがいくつかしかない少数の空母艦載機を設計できる国となったことを意味している、と指摘した。今回の試験はマイルストーンの性質を持ち、艦上での発着の要求を達成しており、このためもうすぐインド海軍唯一の現役空母「ヴィックラマディヤ」号に搭載されるだろう。

「テジャス」戦闘機は運命が波乱に満ちた機種で、それは2001年にもう初飛行していたが、中途で極めて重大な問題に遭遇した。すでに大量生産が開始されているが、毎年の生産能力は不足し、およそ9機前後しか生産できない。現在まで、インドスタン航空会社は全部でおよそ40機の「テジャス」戦闘機を製造済みである。一方この機種の海軍版「テジャス」艦載機は一度インド海軍の拒絶に遭った。

インドが近年来本国の国防工業の向上を強調していることにかんがみれば、新たに購入する実戦機方面においては国産実戦機に向けての大きな傾斜がある。このためもし海軍が不満足でも、彼らは嫌々受領しなければならない。「テジャス」艦載機の最大発進重量は13トンしかなく、単にミグ-29K艦載機の半分前後にしか相当しない。この戦闘機がもし艦に搭載されれば、疑いなくい海軍航空兵の作戦能力に対し極めて大きな制限を形成するだろう。

小型戦闘機として、「テジャス」戦闘機の内部燃料は2.45トンしかなく、航続距離を増大するためには、2つの1200ポンドおよび1つの725ポンドのサブタンクを搭載しなければならない。最大内部燃料状態下で、「テジャス」戦闘機の作戦半径は500kmしかない。この作戦半径はもし小型戦闘機の同業者の中でも、合格と評価するのは非常に難しい。

しかも「テジャス」戦闘機の搭載荷も憂慮される。最大弾薬搭載重量は5.3トンで、外部搭載ポイントは8つあるが、サブタンクの追加搭載後はもう5つしか残らない。実際の弾薬搭載荷の量はこの数字よりはるかに低いだろう。陸上基地戦闘機に比べ、艦載戦闘機はさらに一歩脚や機体下部の構造強度を強化する必要があり、したがってデッドウェイトが増加し、海軍版「テジャス」の航続距離や搭載荷がさらに縮減し、2〜3トンの水準にまで下がるだろうことも意味している。

このことは、海軍版「テジャス」が疑いなく現在世界で作戦半径最小、そして搭載荷能力が最も劣る固定翼艦載戦闘機となることを意味している。しかも作戦性能の上から言って、それは現在のその他の国の主力第3世代艦載戦闘機に匹敵することは全くできない。増してや新世代ステルス艦載戦闘機に向け戦いを挑むことはできない。この艦載戦闘機はひとたび生まれるやもう立ち後れ、ひとたび艦に搭載されるやもう時代遅れなのである。

インドが「テジャス」艦載戦闘機を大量購入しようとするのには、やむを得ざる苦しい心中もある。ロシアが提供するミグ-29K艦載機は信頼性が極めて劣り、脚に深刻な問題があり、稼働率が高くない結果をもたらしている。もし標準の艦載機を獲得したければ、その他の国からの購入を選択するしかない。例えばフランスの「ラファール」あるいはアメリカのF/A-18戦闘機である。だがもし「ラファール」を購入すれば、インドは必ずやまた高値を吹っ掛けられ、賢いフランス人によって生皮を剥がされるだろう。(作者の署名:軍武次位面)


 まあ現時点において不満足な出来であっても大きな進歩であることは間違いなく、次にもっといいものを作れればいいわけですからね。

9月23日

 「遼寧艦」関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-17/doc-iicezzrq6522839.shtml


遼寧艦の殲-15は1日でのべ60機出動 大型カタパルト空母との差はどれだけ?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-15、パートナー給油」)

空母は海上の移動する飛行場であり、その戦闘力の直接の体現は艦載機の発進効率、一定の時間内にどれだけののべ機数の打撃能力が提供できるかに他ならない。。遼寧艦はトン数が限られかつスキージャンプ発進方式を採用しているため、艦載機の発進効率が大型カタパルト発進空母より低いのはやはり不可避である!

公開のデータを根拠にして見ると、遼寧艦の標準配置は24機の殲-15戦闘機+12機の早期警戒/捜索救援/対潜ヘリが搭載でき、合計36機の艦載機であり、数量は非常に限られ、ならばこのような「遼寧号」空母は1日24時間でどれだけののべ機数の打撃能力が提供できるのだろうか?

上の図で示すように、「遼寧号」空母は右舷に全部で12の固定駐機位置を持ち、左舷後方にはさらに2つの固定の発進駐機位置がある。固定の駐機位置の他に、遼寧艦の艦尾と艦首の発進甲板上にそれぞれ7つの臨時の発進駐機位置と臨時の降着駐機位置があり、このように計算していくと遼寧艦の甲板上には全部で12+2+7+7、全部で28の各種駐機位置がある!

だが艦載機を発進させようとする時、空母の臨時降着駐機位置は使用できず、このようだと遼寧艦が発進前に用いることのできる甲板の駐機位置が21しかない。もしさらに3つの発進ポイントを加えると、艦載機の発進に影響しない状況下で遼寧艦の甲板には24機の殲-15戦闘機が駐機できる。つまり遼寧艦の単一回数の最大攻撃波は短時間内に24機の殲-15戦闘機の発進に他ならない!

前の3機の艦載機がうまくコンビネーションして2分間以内に全部発進できるのを除き、残りは甲板の割り振り問題を考慮する必要がありずっと遅くなるだろう。「クズネツォフ」が提供するデータを根拠にして見れば、この空母は30分間以内に12機のスホーイ-33戦闘機を発進させられると言明しており、同一機種の空母としての遼寧艦はこれに近いはずで、このように遼寧艦は短時間内に24機の殲-15艦載機を発進させるのに60〜70分間の時間を必要とすると推算される!

だが、空母が第一波の打撃を完成した後はもう戦闘機の回収を準備する必要がある。もしさらに打撃任務を執行しようとすれば回収しながら艦載機を発進させる必要があり、同時にさらに艦載機に弾薬の補給を行い、甚だしきに至っては維持保護があり、この時空母甲板上の臨時の発進/降着位置はいずれも使用できず、ひとたびこのようになるや遼寧艦に対して言えば14の固定の駐機位置しか用いることのできるものとして残らない! この時の艦載機の発進効率は非常に大きく下がるだろう、実戦の時はさらに低い可能性がある!

1999年コソボ戦争の期間、「ニミッツ」級空母の実戦での1日平均の発着のべ機数は160機前後で、極限状況でも1日200機前後しかなかった。また「ニミッツ級」空母が搭載する艦載機の数は80機以上で、かつ4基のカタパルトを持ち、遼寧艦はこれと比べると1日の発進のべ機数がその40%前後しかない(のべ60〜70機)可能性があると総合的に考慮される。計算方法を変えると、もし1日の時間内に遼寧艦上の24機の殲ー15が1機あたりいずれも3回発進しても、1日の艦載機発進のべき数は72機しかないのである!

要するに、遼寧艦が搭載できる艦載機の数量、発進方式、駐機位置、甲板の割り振りおよび弾薬補給能力を考慮して見ると、実際の状況下で遼寧号空母の1日の艦載機発進のべき数はかろうじて60機を超えることができるだけで、大型カタパルト発進の空母の1日100機以上の能力に比べるとまだ非常に大きな隔たりがある! (作者の署名:天下布武)


 しかしアメリカが全ての空母を中国周辺に集めるのは難しい一方中国は現時点で全世界に空母を展開する必要はなく、中国の空母も数が増えカタパルトを搭載し、差が詰まっていくのは間違いないはずです。

9月24日

 インド・パキスタン空軍関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-20/doc-iicezzrq7135996.shtml


インド、来月ラファール戦闘機を受領へ 鉄の盟友パキスタンは魔改造版梟竜を量産して対抗

インドのIDRWディフェンスニュースネット9月19日の消息筋の人物の話を引用した報道によれば、フランスのダッソー社は来月、つまり10月8日のインド空軍節当日、インド空軍に向け最初の「ラファール」戦闘機を引き渡し、インド国防大臣のラージナット シンおよび空軍高官は、隊を組んでフランスのボルドー市メリニャックに行って引き渡し式に参加する。関連の計画に照らせば、機の受領を待つ飛行員が相応の養成訓練を行った後、最初の4機の「ラファール」戦闘機は来年4月から5月の間にインド本土に到着し、残りは2022年9月までに配備を完成する予定である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最初のインド版ラファールは10月9日にインド空軍に引き渡される」)

インド空軍が間もなく手にする新鋭として、この36機のフランス製「ラファール」戦闘機は非常に高い単価ゆえにインド国内ですこぶる論争対象になっているが、認めなければならない点は、まさにいわゆる高いものにはそれなりの価値があるというやつで、最新版の「ラファールF3」を基礎に、インド空軍のためにオーダーメイドされた「豪華版ラファール」だということであり、すでにインド空軍が技術レベルにおいてその古いライバルであるパキスタン人を圧倒する重要な道具となっている。この先進的な航空電子システムと機載武器システムを搭載した戦闘機は、インド亜大陸地域初の真の意味での第3世代半戦闘機となる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドのラファールはインド亜大陸初の第3世代半機種となる」)

インド空軍がこれまでに発表した関連の情報から見て、合計36機の「ラファール」戦闘機は、2個中隊に分けられ、それぞれハリヤナ州のアンバラと西ベンガル州のハシマラというこの2つの空軍基地に配備され、西部戦線と東部戦線という2つの重点的な戦略方向への対応に用いる。振り返ってパキスタン方面はと見れば、彼らの現役の多くの機種の中で、アメリカ製F-16 BLOCK52+だろうと我が国の「梟竜」BLOCK2だろうと、技術の角度から言って、いずれもアクティブフェイズドアレイレーダーと先進的機載設備を配備した「ラファールF3」に対抗できない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F16だろうと現役の梟竜だろうと、いずれもラファールに対抗できない」)

この前、パキスタン首相がアメリカを訪問した期間、パキスタンがそのF-16機隊をグレードアップするのをアメリカ方面が援助するのを探求しようと企図した。だが最終的に引き換えに帰ってきたのはそれにもかかわらずより厳格な使用制限だった。ごく明らかに、この種の状況下で、唯一パキスタン空軍によって希望が寄せられ得るものとしては、やはり「梟竜」ファミリーの中の最新メンバー、「梟竜」BLOCK3(あるいは梟竜第3ロットと称する)しか残らない。この戦闘機は「ラファール」のように豪華ではないようだが、例えばアクティブフェイズドアレイレーダーへの換装、電子戦システムの増強など一連の改良を行った後、やはり「ラファールF3」と一戦交える資格を持つのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「唯一インド人の手中から技術の優勢を奪回できるのは梟竜魔改造しかない」)

「梟竜」BLOCK3最初の原型機は去年機械電機設備の画像が出たという進度をもって推算すると、この機種の初飛行は2019〜2020年前後に展開される。これと同時に、イギリスの「グローバルフライト」が明らかにした情報によれば、パキスタン航空連合体(PAC)はすでにBLOCK3の一部部品の生産作業を始動させている。その中で、最初の2機のBLOCK3は2020年に組み立てを行い始め、その後は毎年12機の生産速度をもって量産され、2024年になれば、もう全部で50機の「梟竜」BLOCK3の生産任務が完成し、この第3世代半戦闘機を数量の上でライバルの「ラファールF3」と対等、甚だしきに至っては逆に超越させる。(作者の署名:烽火君)


 「梟竜」は元々は第2世代戦闘機をベースとした設計、中国は搭載するミサイルの性能がラファールのそれを上回ると称している、魔改造しようと「梟竜」の方がはるかに安価、国防予算はインドの方がはるかに潤沢、いろいろな要素がありますがどうなるでしょうかね。


















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