コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその341

9月25日

 日本に大きく関連する話題です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-21/doc-iicezueu7324844.shtml


誰こそがアジア対潜最強なのか? 日本の海自は意外にもすでに時代遅れ

日本の海上自衛隊に関する各種のあだ名の中で、「第7艦隊対潜大隊」の別称は、疑いなく最もよく響き渡っている。あるいは第二次世界大戦中あまりにも多く対潜不足で馬鹿を見、さらに加えてアメリカ海軍がこの地域において赤い海軍の水中力量に自分たちが対抗するのを補助できる有力な助手を必要としたからかもしれない。このため、日本の海上自衛隊は戦後の全ての冷戦の時期、その水上艦艇装備発展の考え方の筋道がずっとより良く対潜、掃海といった任務を執行することをもって中心とし、いわゆる「第7艦隊対潜大隊」は実力あればこその名声だったとも評価される。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「海上自衛隊は対潜を重視するがゆえに『第7艦隊対潜大隊』と呼ばれる」)

まさにこの装備発展の考え方の筋道をめぐってでもあるが、我々はほとんど毎世代の日本の海上自衛隊の駆逐・護衛艦が、全て自身の対潜性能を非常に重視していることを発見することができる。対潜ブースト飛行魚雷でも曳航ソナーでも、ほとんどすでにそれらの標準装備となっている。かつてある時、アジア対潜最強の名を有する日本の海上自衛隊は、その対潜の実力がほとんどずっと我が国の海軍をうらやましがらせる存在だった。しかし、多くの人を全く意外にさせるのは、この局面にそれにもかかわらず十年近く以来非常に激烈な変化が出現していることである。しかも激変の結果、この局面が完全に覆ったと言ってさえオーバーではない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「以前、海上自衛隊の対潜能力はずっと我々にうらやましがられていた」)

今世紀初め以来、我が国の水上艦艇の近代化の歩みが加速するのと共に、我々は喜ばしくも、052C、052Dないし055などのイージス艦が続々就役したことにより、海軍の区域防空能力に限りがあった不足のところが解決された後、これまでいささか軽視されていた対潜問題もまた議事日程に上がるに至ったことを発見する。ほとんどたった数年の間で、水上艦艇の対潜能力の高低を推し量るパッシブ・アクティブ曳航式ソナー、対潜ブースト飛行魚雷などの潜水艦捜索/攻撃設備が、外界が思い至らない速度をもって、海軍各種水上艦艇に広範に運用されるに至った。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「我が軍の近代化の歩みの加速と共に、この局面には根本的性質の変化が発生した」)

こうした装備の中で最も代表性を持つものには、必然的に311型ソナーというこの我が国の海軍で現在最強の潜水艦捜索の利器が属する。054A対潜強化型、056A、052Dおよび055などの水上艦艇機種の標準装備として、311型は現在最も先進的なアクティブ・パッシブ複合曳航ソナー体制に属し、その総合性能はすでに世界に先んじた水準に到達している。比較すると、日本の海上自衛隊で最新の「あさひ」級対潜駆逐艦上に装備されるのさえも、1世代前のパッシブ線アレイソナーでしかなく、その全体性能は明らかに我々の311型と同じ水準にはない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「TASとVDSによって組成される311型アクティブ/パッシブ複合ソナーは先んじた水準に到達している」)

このため全く誇張なく言って、単に水上艦艇に配備される潜水艦捜索センサーの配置について語れば、海自はすでに我が国にまるまる1世代の技術水準で立ち遅れている。これは非常に多くの人にとって予想外かもしれないが、それにもかかわらず我が国の海軍装備発展水準が日進月歩な背景の下では、また1つの否認できない事実である。当然、認めなければならない点は、水上艦艇の他、我々が艦載対潜ヘリおよび固定翼対潜哨戒機方面で、まだ建設の強化を必要とすることである。この領域において、海上自衛隊というこの「第7艦隊対潜大隊」は唯一ちょっと面目が残っているだろう。(作者の署名:烽火君)


 装備の世代区分に関してはあるいはそう言えるのかもしれませんが、実際の性能は分かりませんし、それを運用する人員の経験の差なども大きく影響してくるでしょうしね。

9月26日

 インド・パキスタン空戦関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-16/doc-iicezzrq6071508.shtml


梟竜とは無関係? パキスタン、インド・パキスタン空戦の戦果を発表 F-16がスホーイ-30とミグー21を撃墜

最近パキスタン空軍は今年2月の空戦の最終的結果を発表した。結果は次のようなものである。パキスタン空軍はアメリカ製F-16戦闘機を使用しAIM-120C先進中距離ミサイルを発射して2機のインド空軍精鋭戦闘機を撃墜し、これこそスホーイ-30MKI双発大型多用途戦闘機、および1機のミグー21バイソン戦闘機で、ミグー21バイソンは性能が比較的立ち遅れているが、この飛行機は間違いなく世界で唯一中距離作戦能力を具備したミグー21である。

インド空軍はパキスタンサイドの発表した成績に対し否認を表明した。当初インドはさらにミグー21バイソン戦闘機が墜落損壊する前に1機のパキスタンサイドのF-16戦闘機を撃墜したとと言明したが、すぐにパキスタンサイドによって顔をはたかれた。4発のミグー21が搭載するミサイルの残骸を公開展示したが、ミサイルのエンジンにはいかなる点火の形跡もなく、しかもインド空軍はさらに忙しい中でミスを犯し、味方サイドの対空ミサイルが救援ヘリを誤爆し、機が壊れ人が死ぬ結果をもたらしたのである!

パキスタンサイドは、撃墜されたインドのスホーイ-30戦闘機の残骸はインド国内にあり、このためインド人は真相を隠しごまかしている、と言明する。

この空戦は全世界に強大のように見えるインド空軍の虚弱さを見せた。国民総生産値は相手の10倍で、相手の3倍の多機種の先進的な戦闘機を装備し、事前に何日も念入りに準備して行った奇襲式空戦で、最終的にそれにもかかわらず全く得るところがなかった。国際的な軍事界はインドの今回の軍事的冒険に対し非常な不可解さを感じ、特に極度に狭小な作戦空域において、ミグー21、スホーイ-30、ミラージュ-2000といった3種の作戦効能の隔たりが非常に大きな飛行機を同時に使用しており、この種の戦いに出る構造は空中指揮の悪夢である!

インド人の苦境に対し、パキスタンのネット仲間はインド人の傷口に塩をまくのも忘れず、簡単ないくつかの言葉で覇気を示し尽くし、直ちにインドのネット仲間を焦らせ怒り狂わせた!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インド空軍の300機あまりのスホーイ-30MKI大型戦闘機はいかなる作用も果たさず、非常にメンツをつぶした」)

このいくつかの言葉とは、1965年にパキスタン空軍は104機のインドの飛行機を撃墜し、1971年にはパキスタン空軍は45機のインドの実戦機を撃墜し、1967/1973年の間にパキスタン空軍は10機のイスラエルの実戦機を撃墜し、1986〜1988年にパキスタン空軍は8機のロシアの実戦機を撃墜し、2019年にパキスタン空軍は2機のインドの実戦機を撃墜した、というものに他ならなかった!

総括すると、インド空軍は151機の飛行機が撃墜され、しかもさらに強大な空軍大国を含み、これこそイスラエルとロシアである!

空戦の角度から言えば、パキスタン空軍の戦闘力は間違いなくインド空軍に比べ強大で、巨大な数量の劣勢があるが、全体的な作戦に関して言えば、パキスタンサイドはやはり敗北者で、1965年にも1971年にも、パキスタン空軍の巨大な努力も地上戦の劣勢を救うことはなく、最終的に国土が分裂させられる結果をもたらした!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-16戦闘機はパキスタン空軍の核心的主力だが、将来的には徐々に中国・パキスタン合作のJF-17戦闘機によって取って代わられる」)

イスラエルの実戦機との交戦? パキスタンとイスラエルは正式に交戦したことは全くなく、何故なら距離が何千kmだからである。交戦記録は中東戦争の中のもので、パキスタンの飛行員はアラブ連合軍側に参加した。この戦争はエジプトの奇襲の非常に大きな成功をもって始まり、最終的にエジプトが適当なところで手を引き、最終的にせっかく苦労したのにあと一息のところで失敗し、演劇のように場が収まった。パキスタン空軍飛行員の参戦は決して秘密ではなく、サウジアラビア、アラブ首長国連邦といった国の空軍は、非常に多くの戦闘機飛行員がパキスタンから来ており、主要な原因は、パキスタン空軍が長期にわたりアメリカの訓練を受け、質が高く、しかも要求する価格が高くないことである。

最後にロシアとの交戦であるが、これは1986〜1988年の間、ソ連がアフガニスタンに侵入した後、止まることなく飛行機を派遣してパキスタン領空に侵入させ、このためパキスタン空軍のF-16ABの深刻な打撃に遭ったものである。多種の実戦機が撃墜され、その中にはミグー23、スホーイ-25などの飛行機が含まれた。(作者の署名:大水)


 アメリカがパキスタンのF-16使用に関しより厳しい制限を課したという記事もあり、やはり梟竜が実戦で初めて実力を見せたというのはぬか喜びだった公算が高いのでは。

9月27日

 スホーイー35関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190917/37052941_all.html#page_2


スホーイー35がF-35を打ち負かす? 中国、あるいはこの国の手本となるか F-35を放棄しスホーイの購入に転じる

16日、スホーイー35戦闘機はトルコで素晴らしい飛行デモンストレーションを行った!

多くの人は、ロシアがアメリカの手中から、トルコの巨額の戦闘機発注を奪い去ると信じている!

ロシアの飛行機はトルコに到着し9月17日から22日までの挙行が定められている第2回Teknofest航空展に参加する。外国メディアの報道によれば、ロシアのスホーイー35戦闘機とBe-200水上機はイスタンブール上空で特技飛行デモンストレーションを行った。

1機のスホーイー35戦闘機は空中でおよそ15分持続飛行し、戦闘機の飛行員は各種の飛行動作をデモンストレーションした。また、Be-200水上機も強大な消火の実戦能力をデモンストレーションした。

スホーイー35は多用途戦闘機で、スホーイ-27とスホーイ-57の間の過渡的機種である。2015年から2018年まで、中国に向け24機のこの戦闘機が引き渡され、これとは別に11機をロシアは来年インドネシアに販売するつもりである。

トルコがアメリカのF-35戦闘機引き渡し拒絶に遭ったことの代替方案としてのスホーイー35戦闘機は、ロシアが現在持つ最も先進的な戦闘機の1つで、機動性能、武器搭載荷でも作戦半径、最高航行速度でも、アメリカのF-35と勝負できる。特にその超越的に強い機動性能は世の人の関心を集めている。

1989年、スホーイ-27はパリ航空展で初めて高難度のコブラ機動と落葉飄機動のショーをし、全現場のひとしきりのセンセーションを引き起こし、西側の空軍に非常に重い圧力を与えた。時を隔て25年後の2014年珠海航空展で、その同門の兄弟であるスホーイー35は再度古典的なコブラ、振り子、落葉飄動作をデモンストレーションし、無数の軍事マニアを興奮させた。

たった何年かの時間で、中国のベクトル版国産殲ー10Bが同様の高難度動作をデモンストレーションした。動作がよりスムーズで、標準的でまた軽々だっただけでなく、しかも速度がより低く、自由自在で、強力な低空低速飛行の品質を遺憾なく見せつけた。特に殲ー10Bのコブラ機動は全航空展の焦点となり、国の人を心から楽しませるのと同時に、国家の軍事的実力の強大さ、誇りを感じさせ、愛国心が顕著に高まった。

強調に値するのは、スホーイー35戦闘機の初の海外顧客が、他ならぬ中国空軍だということである。中国国防省の情報によれば、スホーイー35はすでに中国人民解放軍空軍入りし就役して1年を超え、かついくつかの現地化改良プロジェクトを開始している。この先進的なロシアが製造した第4世代戦闘機の中国入りしての就役は、中国人民解放軍空軍戦闘機部隊にとっての重大な改善たる事件である。外国メディアは北京方面はすでに中国南部方向においてこの戦闘機を使用していると称する。

4月26日に中国国防部ニュース事務室主任の呉謙大佐は行われたニュース発表会で次のように語った。「スホーイー35は多用途戦闘機であり、地上や海上の目標に対し正確打撃が行える。」「現在、中国人民解放軍空軍航空兵部隊はすでにスホーイー35戦闘機を装備している。」

こうした戦闘機の就役と共に、スホーイー35は非常に大きく中国の南部方向の戦闘能力を強化し、これには遠洋上の作戦能力が含まれ、特にそれは外国から輸入した戦闘機のため、中国の最新戦闘機の科学技術の機密を暴露する問題が存在せず、大量の日常的性質の遠海任務が執行できる。事実、スホーイー35は最近の何か月か内ずっと太平洋上で各種演習、および轟ー6K爆撃機の保護などの任務を行っている。

このことは明らかに中国人民解放軍空軍がより多くの類型、数量がより多い戦闘機を獲得し海上空域で実戦演習や巡航を行うことに対しポジティブな作用があり、もって空軍が主権と領土の完備を維持保護する能力をさらに一歩増強する。

もしスホーイー35がトルコの発注を手にしたら、トルコはスホーイー35第2の外国ユーザーとなる。同時にインド、パキスタンという2つの宿敵も揃ってこの機種を考慮している。

当然、現在の各種の情報は、トルコが実際上依然F-35戦闘機を購入したがっていることをはっきり示している。特にトルコがすでにこのプロジェクトに深く参与し、F-35の重要パートナーとなっている背景の下では、F-35戦闘機の放棄は決して賢い挙ではない。F-35は第5世代ステルス戦闘機であり、実戦のパフォーマンスはスホーイー35に完勝である。またトルコはNATOメンバー国であり、アメリカとのいささかの争いごとのためにこの重要な軍事、政治協力の位置づけを完全に放棄するあまり大きな理由はない。このため、もしトルコが少数のスホーイー35を購入しても、最終的にトルコは依然F-35というこの世界で現在最も先進的な輸出戦闘機の獲得を極力勝ち取ろうとすると見られる。


 しかしアメリカがあくまで売らなかったら次善の策しかないわけですからね。まあアメリカもF-35引き渡し拒否というカードを切ればトルコが屈服してS-400の購入をやめる可能性が高いと思っているんでしょうし、一方トルコもそれならロシア製戦闘機を購入するぞというポーズを見せればアメリカが折れてくる可能性が高いと思っているんでしょうが。

9月28日

 中国の無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-16/doc-iicezueu6034254.shtml



新型無人機が特殊なエンジンを用いる:航続距離が倍増し10000kmに達す

誰が中国の飛行機の航続距離の王なのか、軍事マニアは揃って容易にスホーイ-27SKと殲ー11B戦闘機が燃料満載、外部搭載なしで3600km飛行できることに思い至るが、これはまだチャンピオンではない。国産の運ー20軍用輸送機は最大航続距離7800kmだが、今まで国産の飛行機で最も遠くまで飛べるものとしては戦神爆撃機を挙げる必要があり、最大航続距離は8000kmに達する。だが誰も思い至らなかったことだが、ここ何年かで、国産の飛行機の航続距離のチャンピオンは無人機によって奪われ、これこそ彩虹ー5偵察・打撃一体無人機であり、改良型の最大飛行距離は10000kmに達し得、これは中国の戦神轟ー6Kに比べてさえ2割多く、これは非常にたいした成就である。

彩虹ー5無人機はいかにしてこのように出色の航続距離に関する指標を達成したのか。設計師の説明によれば、彩虹ー5無人機は2項目のカギとなる重要な技術を採用し、飛行機の航続距離と飛行時間に関する指標を保証している。彩虹ー5改良型の航続力は120時間にも達し、巡航速度に照らして計算すれば、最大航続距離は10000kmに達することになり、これは大した記録である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「彩虹ー5無人機は最多で16発の空対地ミサイルを搭載して出撃でき、正真正銘の無人爆撃機と評価される」)

彩虹ー5無人機の突出した航続距離に関する性能と滞空時間は、空力およびエンジンという2方面の改良のおかげである。普通の飛行機に対して言えば、空力設計の核心は主翼の設計に外ならず、良い主翼は巨大な揚力を生むことができしかも抵抗が非常に小さいもので、このためこの飛行機の主翼は複合材料での製造を大量に採用し、元々のアルミ合金の主翼に取って代わらせ、非常に大きく主翼の重量を軽減し、しかも飛行機の主翼の剛性も向上させている。全幅は彩虹ー4に比べて3m拡大され、21mに達し、また彩虹ー4に比べこの飛行機はより大きなアスペクト比の主翼を採用し、揚力・抵抗比を高めている。

しかも新たな主翼は単純に引き延ばしたのではなく、湾曲度のより高い断面の新型の揚力・抵抗比の高い翼型設計を採用し、しかもこの飛行機は強力なフラップによる揚力増大の設計を採用し、離陸揚力は30%向上している。計算によればこの飛行機の外部搭載設備がない時の揚力・抵抗比は25以上に達し、世界の有人機で最も強大なB-52爆撃機と比べてもまだ高い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「彩虹無人機と翼竜無人機は技術を競っている:複合材料の主翼と機体が重点」)

この他、彩虹ー5はさらに新型航空油ピストンエンジンを採用し、この新型エンジン最大の特徴は、この飛行機が重油を燃料として採用していることである。重油の特性は熱値が高く、価格が安く、極めて大きく飛行機の燃料消耗を低下させることができることで、これは2割に達し、燃料買い入れコストを節約する。

だが重油エンジンの使用には非常に大きな面倒もあり、最も面倒なのは重油が普通の航空ガソリンに比べて粘度が高いことである。また低温での流動性が劣り、重油の気化効率はガソリンに比べ劣り、燃焼効果に影響し、甚だしきに至ってはエンジンの始動困難をもたらし、このため先進的な気化および燃焼安定技術の開発が必須である。重油の引火温度はガソリンに比べ高いため、スパークプラグの点火に非常に高いエネルギーを必要とし、このため重油エンジンはより高い圧縮比を必要とし、これも難題である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「航空重油とは航空ディーゼル油のことで、使用範囲は決して広くない」)

重油エンジンを採用した後、彩虹ー5無人機の最大上昇限度は彩虹ー4の7200mから9000mまで増加し、搭載機の安全性が高まった。一方翼竜無人機も後続の改良の中で同様にこの種の技術を採用するだろう。中国の彩虹と翼竜は二大無人機ファミリーで、同質化が深刻な状況下で、二社はいずれも類似の技術グレードアップを採用し、もってライバルを圧倒する目標を達成しようとする。この種の良性の競争は、中国の無人機技術をどんどん遠くに走らせることになるだろう、中国の携帯電話に似て! (作者の署名:大水)


 スタート時はアメリカ製品のパクリとしか言えなかった中国の無人機ですが、今や技術の向上ぶりを評価しないわけにはいきませんね。

9月29日

 日本にも大いに関係する話題です。2回に分けます。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190925/37107449_all.html#page_2


どちらが優れどちらが劣るか? F-35戦闘機とS-400対空ミサイルシステムの作戦能力を見る

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「S-400対空ミサイルシステムの発射システムとレーダー」 「F-35戦闘機})

第2陣のS-400対空ミサイルシステムのユニットが続々とトルコに引き渡されるのと共に、アメリカはすでにトルコに向け「パトリオット」防空システムを販売するもくろみを完全に打ち消し、かつトルコをF-35戦闘機プロジェクトの協力パートナーおよび顧客のリストから排除する。トルコがロシア製ミサイルを要しアメリカ製戦闘機を不要としたこの決定の背後には多くのこれに影響する要素がある。だが技術の角度から見ると、F-35戦闘機が凄いのか、それともS-400対空ミサイルシステムがより強いのか? 本文は双方の優勢と弱点の分析の中から答案を探し当てることを企図するものである。当然、分析は分析でしかなく、現実の戦場での環境は瞬間的に千変万化し、二強対決には依然多くの変数が充満している。

ステルス作戦

F-35は現在世界で最も先進的な第5世代ステルス戦闘機の1つであり、世界で初めて完全に情報戦の要求に照らして設計された戦闘機でもある。戦場で、F-35戦闘機は情報作戦ネットワーク上の1つの節目たるポイントという存在であり、飛行員の戦場の態勢に対する感知能力を増強し、かつその他の武器装備と情報を共有し、作戦に投入することもできれば、その他の実戦機のために情報の保障を提供することもできる。

F-35戦闘機自体良好なステルス性能を持ち、そのレーダー反射断面積は約0.1平方mで、マイクロ波レーダーの探知計測下で最大限ステルスが実現できる。だがレーダーの周波数がメートル波まで下がる、あるいはミリ波まで上がった時、レーダー反射断面積は大きくなり、暴露するリスクは増加する。だが現代の戦争の中で、ステルス戦闘機の価値は敵サイドのレーダーによって発見される距離を最大限短縮し、相手方の遠距離早期警戒レーダーネットワークを失効させることにあり、ステルス実戦機は敵サイドの縦深に進入し、相手方の防御というドアを「蹴り」開けることができる。

だが、「矛」あれば「盾」ありである。1機の米軍のF-117ステルス実戦機がバルカン半島で敗北した後から、世界各国は次々に一連のレーダーを開発し、ステルス実戦機への対抗とその発見に用いた。先進メートル波レーダーは発展が比較的成熟したシステムの1つである。この挑戦に直面し、F-35戦闘機はF-117ステルス実戦機の相手方の頭上で正確制御誘導爆弾を投擲するやり方を改変し、ミサイル武器の強化によって打撃能力を向上させた。近年来、F-35戦闘機は相次いで多くの機種のステルスミサイルを試験し、いずれも防衛区域外から発射できるものである。その中にはAARGM-ER対輻射ミサイル、AGM-158連合防衛区域外攻撃ミサイルが含まれ、前者は射程200kmで、もっぱらレーダーに対応する。後者は射程380kmで、発射システムを打撃する。また、F-35戦闘機はさらに空中センサーの節目たるポイントとし、情報を後方の爆撃機に伝達し、巡航ミサイルを発射して打撃を行うことができる。このため、現代の防空システムに対して言えば、F-35戦闘機は「頭の痛い」相手であり、いかにしてそれを発見しかつ殲滅するかは、小さからぬ挑戦である。

地をもって空を制す

S-400対空ミサイルシステムはロシアがS-300PMU2「寵児」遠距離対空ミサイルシステムを基礎に研究開発した最新型対空ミサイルシステムで、400kmにも達する射程と5mまで低い最低射撃高度を持ち、「高空から低空まで打撃し、遠距離から中近距離まで打撃する」全能のミサイルと呼べる。全く誇張なく言って、S-400対空ミサイルシステムは現在世界で最も先進的な防空対ミサイル武器の1つである。

9月30日

 続きです。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190925/37107449_all.html#page_2


S-400対空ミサイルシステムは二大優勢を持ち、1つ目は来襲する戦役戦術弾道ミサイルが迎撃できることで、2つ目はステルス戦闘機に対する発見および迎撃の能力を持つことである。S-400対空ミサイルシステムがステルス目標を迎撃できるか否かは、主に三つの方面によって決まる。

1つ目はレーダーがステルス機を発見できるか否かである。S-400対空ミサイルの連隊クラス作戦単位は64H6型遠距離フェイズドアレイレーダー、55Zh6M(Nebo-M)型フェイズドアレイレーダー、36H6型照射制御誘導レーダー、76H6型低空死角カバーレーダーなど多くのレーダーシステムを持ち、多くの周波数帯をカバーし、非常に強い探知計測能力と抗妨害能力を持つ。このうちNebo-M型レーダーはもっぱらステルス目標の探知計測に用いるメートル波レーダーシステムだが、それは決して1基のレーダーではなく、3基の異なる周波数帯の車載アクティブフェイズドアレイレーダーによって組成されるレーダー陣である。サークル型スキャン模式下では、このレーダーシステムは300kmから600kmの高度の範囲内で200にも達する空中目標が追跡でき、扇形スキャン模式下では、距離1800kmから1200kmの範囲内の20の弾道ミサイル目標が追跡でき、レーダー反射断面積0.05平方mの空中ステルス目標に対しては、発見距離が100から200km前後である。

2つ目はミサイルがステルス機を撃墜できるか否かである。S-400対空ミサイルシステムは3つの系列の対空ミサイルを持ち、これには48N6系列、9M96系列そして最新の40N6系列が含まれる。たとえ旧式の48N6迎撃弾であっても、その機動過負荷は20G以上に達し、理論上過負荷能力が10Gに満たないF-35戦闘機に対応するに足りる。また、中近距離迎撃を担当する9M96系列迎撃ミサイルはS-400対空ミサイルシステムの「エース迎撃弾」と呼ばれ、迎撃高度は低くは5mまでで、低空防御突破のステルス機を迎撃するに足りる。また、ロシアは小型の9M96弾を研究開発しており、これは初のアクティブレーダー誘導弾頭を採用した対空ミサイルで、先進的な信管と末端段階超機動性能が加わり、その命中精度は相当高い水準に達する。

3つ目はステルス機を「押し返す」ことができるか否かである。もしF-35戦闘機が近距離投弾方式を採用して攻撃を行ったら、S-400対空ミサイルシステムはごく容易に相手方を打撃できる。だが、F-35戦闘機が配備するのは防衛区域外ステルスミサイルであり、もし打撃効果を保証するために最大射程を採用しなくても、依然150km以上においてステルス対輻射ミサイルを発射し、あるいは300km以上においてステルス巡航ミサイルを発射することができる。特にそれがAGM-158連合防衛区域外攻撃ミサイルを使用した時には、S-400対空ミサイルシステムは迎撃距離がより遠いミサイルを採用して迎撃を実施することが必須で、これこそ最新の40N6対空ミサイルである。このミサイルは射程が400kmに達し得、主に空力目標の迎撃に用いる遠距離ミサイルである。まさに40N6対空ミサイルの存在があるがゆえに、S-400対空ミサイルシステムは防衛区域外を徘徊するF-35戦闘機を威嚇する能力を持つと言うことができ、もし極限距離でそれを撃墜できなくても、相手方が前倒しでミサイルを発射し位置を暴露することを迫り、後続の打撃のために援助を提供することができる。

体系の対抗

だが以上の技術の対比は決して実戦を代表することはできない。事実、現代の戦争の中で単一の武器装備の勝負の意義は大きくない。何故ならもし例えばF-35戦闘機とS-400対空ミサイルシステムといったような先進装備でも、作戦体系を離れた後はいずれも脆弱だからである。

実際の作戦の中で、F-35戦闘機の後方には早期警戒機、電子妨害機、戦略爆撃機などがあり、一方S-400防空システムも完備された国土防空体系の中にあり、かつ「クラスア-4」電子システム、「林の中の広い地」情報化作戦システム、「鎧甲-S1」ミサイル・砲合一近距離防空システム、「ブナ」中距離対空ミサイルシステム、「雷神M1」近距離対空ミサイルシステムなど有力な支援下にあって作戦し、当然さらに多くの空中作戦力量の加入がある。双方の偵察衛星、電子戦衛星、通信中継衛星なども脈々と不断に地上に向け情報を送ってくる。戦場の霧がひとたび消えるや、態勢は瞬間的に千変万化し、F-35戦闘機だろうとS-400対空ミサイルシステムだろうといずれも各自の体系の下で作戦し、戦争の中の1つの節目たるポイントとなり、両者の一体どちらが優れどちらが劣るかに関しては、単に個体の性能を見るのではなく、その情報化能力が作戦の任に堪えるかおよび全体系の作戦能力を見る必要がある。


 この体系に関し中国は現在ではすでに日本より勝っていると称していますが、米軍が全面的にバックアップした場合にどうかは別問題でしょう。またそれならそうした面で自前の能力が強いとは言えないトルコが高い金を払ってS-400対空ミサイルシステムを導入しアメリカから距離を置くことが賢明なことなのか疑問になりますね。

10月1日

 「戦車両項目」競技関連です。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190925/37108601_all.html#page_2


2019国際軍事競技に参加した戦車は何故99Aではなく96Bだったのか? 実はこうだ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「8月3日、『戦車両項目』単一車両競技が正式に開始され、中国の競技参加チームが初めて登場した」)

2019年8月17日、「戦車両項目」競技がロシアで完璧なカーテンコールをした。中国の競技参加チームは今回の「戦車両項目」競技の中でのパフォーマンスが決して完璧ではなかったが、それにもかかわらず各国軍人や現場の観衆に深い印象を残した。ならば、何故今回の競技で我が国が選択使用したのは96Bで、我が国で最も先進的で、性能が最もよい99Aメインバトルタンクを派遣しなかったのだろうか?

99Aは戦闘全備重量が約55トンで、それはオフロード時に時速60kmの速度で走れるが、ロシアで競技に参加した戦闘全備重量45トンのT-72B3M、T-72B3メインバトルタンクはオフロード時に時速70kmの速度で走れ、やはり優勢を占めない。一方我が国の戦闘全備重量が同じく45トンで、かつ我が国が研究開発した新型タービン増圧水冷ディーゼルエンジンと後部に置かれた排気システムを装備した96B戦車は、オフロード時速がそれにもかかわらず時速71kmで、ロシアで競技に参加した戦車に比べやや速いだろう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:準決勝の中で、大雨が降ったため、泥濘の路面は我が軍の発揮を制限した」 そりゃ皆同じ条件ですわな。)

2016年の「戦車両項目」競技で、中国の競技参加チームは96Bメインバトルタンクを操縦して初お目見えし、パフォーマンスはずば抜け、予選競技総得点第1位の成績をもって準決勝に進んだだけでなく、同時に準決勝の中でも第1位を手にし、堂々と決勝戦に進み、かつ決勝戦の中で第2位の好成績を取得した。この後、96Bメインバトルタンクは我が国の戦車両項目の専用競技車両となり、2016年から2019年、連続して複数年このイベントに参加し、いずれも良好なパフォーマンスがあり、人に深い印象を残した。一方国産の99Aメインバトルタンクは軍の現役装備であり、公然と顔見世することはごく少なく、増してやこの種の世界クラスのイベントに参加することは言うまでもない。

ロシアがその他の競技参加隊伍に提供したメインバトルタンクの機種からは、T-72B3だろうと今回の競技でロシアサイドが自ら用いたT-72B3Mだろうと、いずれも旧型戦車に対する改装グレードアップバージョンだということを見出すことができる。このような戦車はベラルーシ、アゼルバイジャン、セルビア、カザフスタン、イランなどソ連式戦車を装備する国に対しやはり非常に市場を有すると言える。ロシアの競技参加戦車は、主に自らの戦車国際市場を開拓するためのものだということが見て取れる。

だが中国の競技参加チームに対して言えば、強いチームと対戦し、同じ場で競技することを通じ、より重要なのは我が軍将兵の軍事技能水準を高め、かつ競技の中から自らの不足を発見し、改良向上を行うためである。このため我が国は96Bを選択使用するのがよりやや適していた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:グループ競技の中の中国の96B型メインバトルタンク」)

まさに専門家の言うように、競技場で中国が勝利しようと敗北しようと、いずれも収穫というべきである。ある時に敗北するのはまさに最もよい収穫で、何故なら敗北は往々にして存在する問題を暴露するからである。このことは我が教訓を吸収し、不断に改良し、我々の装備、訓練にさらなる一歩の向上を得させるのに有利である。


 確か何年か前にロシアが99Aの参加を拒否したという記述があったはずですが間違いですかね。まあそれはそれとして負けても収穫だと言うならどんな理由でどのような形で負けたのか報道管制を敷いて発表させないのは何故でしょうかね。





















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