コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその345

10月28日

 中国の無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-10-24/doc-iicezuev4678608.shtml


中国の全翼式レイアウトのステルス輸送無人機が初公開されお目見えする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:FL-2大範囲多任務高亜音速無人運搬搭載プラットフォーム」)

2019年9月末、西安曲江国際会議展示センターが挙行した軍民装備技術成果展で、中天引控科技株式会社が展示したFL-2全翼式レイアウトのステルス輸送無人機が、現場の観衆やメディアの極めて高い関心を引きつけた。

外形から見て、FL-2無人機は典型的なブレンデッドウィングボディ全翼式レイアウトと通常レイアウトを相互に結合した飛行機で、円滑に移行するワイドボディ化された流線型の機で、機首の上方には2つの背負い式S字型空気取り入れルートがが配置され、機体後半はさらに一対の「コウモリ型」後退翼を持ち、全体の後縁断面はW字型を呈し、アメリカのX-47B無人機の形状と瓜二つで、異なるのはFL-2無人機が後退翼の上に4枚のフラッペロンを装備し、機体後縁上にはこれとは別に2枚の可動舵面を有することである。また、FL-2無人機はさらに通常の飛行機のV字型尾翼設計を採用している。

周知のように、全翼式レイアウトは空力的効率が高いメリットを持つが、飛行の安定性とコントロール可能性はずっとその設計の難点である。FL-2無人機は全翼式レイアウトと通常レイアウトの設計を結合し、数多くの空力舵面を装備し、このようだと飛行時の操作安定性が顕著に増加する。また、FL-2無人機の飛行コントロールシステムはさらに安定性増加設計と剰余度配置措置を採用し、かつ単点故障模式を極力消し去り(頑住吉注:ちょっと分かりませんがシステムをなるべく2系統にして片方が故障しても即機能停止にならないということでしょうか)、コストを合わせ配慮する状況下で、システムの信頼性を大幅に向上させている。

FL-2無人機は大推力ターボファンエンジンを採用し、最大離陸重量は22000kg、実用上昇限度は15km、巡航高度は10〜12km、巡航速度は600〜780km/h、最大飛行速度は900km/h、最大航続距離は7000km、最大航行時間は10時間、使用半径は1200kmで、こうした基本データも全てX-47Bに非常に近い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:FL-2無人機の尾部の特写」)

資料の説明によれば、FL-2無人機は大範囲多任務高亜音速無人輸送搭載プラットフォームで、この無人輸送搭載プラットフォームは内部に多くの貨物キャビン持つことができ、異なる類型の貨物を柔軟に搭載もできれば、簡単な調整を経た後は単一の大型貨物も搭載できる。独特の空力レイアウト設計は巡航飛行過程の中での抵抗も減少させており、このため非常に良好な経済性を持つ。

飛行コントロール技術の不断の突破と共に、全翼式レイアウトの無人機は現在世界を範囲としてすでにどんどん広範な応用を得ており、例えば少し前建国70周年を慶祝する閲兵式で、初めてお目見えした攻撃-11は典型的な全翼式レイアウトの無人機だった。戦闘機や攻撃機に比べ、全翼式レイアウトは実は輸送機の設計により適しており、全翼レイアウト最大の特徴は、抵抗が小さく、翼の負荷が低く、主翼内の利用可能な空間が大きいことで、まさにこのためでもあるがより大きな搭載重量が獲得できる。また、全翼式レイアウトはさらにより強いバランス性と操作安定性を持ち、機首が下向きに突っ込む趨勢が容易に生じず、主翼に後ろ向きに湾曲する傾向が生じず、このため全翼式レイアウトはすでに未来の大型輸機の主要な設計方案の1つとなっている。

総合的に見て、FL-2無人機はまさにこの概念の延長でもあり、その最大離陸重量は20トン前後しかなく、小型輸送機としか評価されないが、その最大搭載重量はそれにもかかわらず6トンに達し、すでに我が国で現役の運-7機の搭載重量を超えており、国内外のハイエンド業界ユーザーの幹線貨物輸送、海上応急捜索救援、大範囲人工降雨などの領域の需要に向き合って研究開発され、同時に次世代大型輸送機の技術検証にもでき、中国の無人輸送機の技術発展に対し、非常に重要な意義を持つ。 (作者の署名:兵工科技)


 通常レイアウトの無人輸送機の本格的、大規模な運用が成功した後の話ではないのかという気もしますが、確かに興味深いですね。

10月29日

 中国の対艦ミサイル関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-09-20/doc-iicezueu7114250.shtml


中国の鷹撃-18ミサイルは四大メリットを持つ 攻撃区域が600倍に拡大

最近、我が国の海軍の精鋭ミサイルに高解像度の画像が明るみに出た!

画像の中で、このミサイルは駆逐艦の垂直発射器から空に飛び立ち、目標に向かって飛んだ!

これこそ我が軍の「鷹撃」-18対艦ミサイルである。それは我が国の亜音速、超音速飛行能力を結合した先進的な対艦ミサイルで、燃料消耗が低い、航続距離が長いメリットを持つだけでなく、同時にこのミサイルの独特の末端超音速防御突破能力は極めて大きく敵サイドの迎撃難度を高めている。

現有の資料の分析から見て、「鷹撃」-18が持つ四大能力は、それを実戦の中で向かうとこと敵なしとさせるに足りる。

1つ目は強大な防御突破能力を持つことで、これには極めて特殊なダブル速度模式、および海をかすめるような超低空飛行能力が含まれる。

このファミリーのミサイルは固体ロケットブースターを配備し、主要な動力は小型のミサイル用ターボファンエンジンで、末端では固体ロケットエンジンによる加速を採用し、複合推進システムである。それは巡航段階では亜音速、防御突破段階では超音速を実現し、実際上2つの弾体がタンデム構造をなし、このようだと亜音速対艦ミサイルの長い航続距離を獲得し、また超音速対艦ミサイルの強大な防御突破能力を具備する。しかも全体構造は依然コンパクトで、大小さまざまな各種プラットフォームで発射できる。報道によれば我が軍は少なくとも潜水艦発射、艦載垂直発射などのタイプを装備済みである。この他それには全過程亜音速飛行の特殊タイプもある。

監視計測に対抗する能力を向上させるため、我が国の軍は「鷹撃」-18の研究開発過程の中で、特別に超低空防御突破能力の強化に重点を置いた。海の情況を根拠にしたセルフ適応性で海をかすめるような超低空の複雑な飛行を実施するコントロール技術を初めて採用し、これは全世界でも唯一無二の技術で、米ロのミサイルの超低空飛行高度の最低記録を打破した。ずっと前から、対艦ミサイルは単一の無線電子高度表に頼って海面高度を監視計測し、自身の海面上での固定された飛行高度を掌握するしかなく、セルフ適応調節の能力は具備しなかった。現在「鷹撃」-18がどんな種類の技術を採用して海の情況に対して実現されるセルフ適応飛行コントロール効果を達成しているのかはまだ知り得ないものの、ここ何年かの我が国の無線電子技術と赤外線により海の波を探知計測する技術の急速な進展と直接の関係があるに違いないと推測される。

2つ目は強大な電子対抗能力である。

「鷹撃」-18対艦ミサイルは中国で「複雑な電磁環境下において命中率最高」の対艦ミサイルである。各国の先進的な戦闘艦、実戦機の電子戦能力の不断の発展と共に、対艦ミサイルの電子対抗能力はどんどん重要になっている。米軍は甚だしきに至っては超音速対艦ミサイルを開発する考え方を完全に捨て去り、高度ステルス化、高度電子情報戦能力などの方面に巨大な資源を投入する方向に転じている。全く疑問なく、現在全世界で、中米両国は必然的に作戦情報化方面の能力が最強の2カ国である。(頑住吉注:この方面に関しては具体的な内容への言及が全くないですね。)

3つ目は出色の多プラットフォーム発射能力である。

このファミリーのミサイルは多種のプラットフォームによって発射されることができる。特に出色の潜水艦発射対艦ミサイル全体方案は、「鷹撃」-18を米ロ両国の同類ミサイルに比べより短く、より機用で、射程がより長い潜水艦発射対艦ミサイルとさせている。これ自体6mを超える大物を、空間が極めて狭小な潜水艦の中に装備しようとし、「鷹撃」-18の長さをいかに短縮するかに対し、中国軍事工業科研人員間違いなく充分な成績を上げ、意義は極めて重大である。

また、「鷹撃」-18はさらに中国の駆逐艦の大型垂直発射ユニットおよび潜水艦などのプラットフォームから発射できる。発射車陸上基地を使用して発射するのも同様に問題とはならない。垂直発射であり、さらにより長い射程があるため、「鷹撃」-18は全方位、大カバーの特徴を持ち、同門の兄弟である鷹撃-8対艦ミサイルが狭い扇形の面の方向にしか発射できないのに比べ、「鷹撃」-18潜水艦発射タイプは攻撃区域が600倍に拡大している。

4つ目は潜水艦発射水中点火能力を持つことである。

「鷹撃」-18潜水艦発射タイプは、中国が自ら研究開発した水中動力あり制御ありの発射技術を使用し、海上の複雑な環境下で発射するという多くの国共通の難関を攻略した。「鷹撃」-18は我が国初の水中点火ミサイルである。

この技術は非常に多くのミサイル製造強国が長期にわたり努力している方向でもある。過去の小型対艦ミサイルに対しては、水中発射動力なし発射方案を採用することができた。だが動力なしではそのセルフコントロール能力を非常に低いものにさせるだろうし、水位はあまり深くはできず、同時に海の情況に対する要求もずっと高くなるだろう。「鷹撃」-18の水中動力あり制御ありの発射は、国内の水中発射深度最大、適応する波の高さ最高の記録を実現した!

「鷹撃」-18対艦ミサイルは、中国航天科工集団三院によって1990年代中期に研究開発が開始され、2013年前後に定型に至り、2014年前後に就役した。「鷹撃」-18対艦ミサイルは外観がロシアの「クラブ」ミサイルに似ているため、それを中国の「クラブ」ミサイルと呼ぶ人がいる。報道によれば2004年に中国海軍新世代対艦ミサイルプロジェクトが立ち上げられ、同年5月にロシアの636M型潜水艦の購入により、ロシア軍が配置する3M-54E「クラブ」ミサイルもセットで購入された。

中国の「鷹撃」-18の大量装備と共に、中国の戦闘艦の全体的戦力向上に対し一挙手一投足が全局面に影響する作用を有し、先進的な戦闘艦に威力が強大な武器を搭載することは、ああいったややもすれば中国の領海に対し存在感を残そうとやってくる他国の戦闘艦に対し、きっと非常に大きな脅威をもたらすだろう。 (作者の署名:空中世界ガトリング)


 アメリカの艦の迎撃最低高度以下で防御突破するので無敵、と称していますが、そのあたりのスペックは日本も基本的に共通でしょうね。

10月30日

 ロシアの戦闘機関連です。

https://military.china.com/aerospace/special/11162362/20190921/37083503_all.html#page_2


ミグ戦闘機の「起死回生」の作 ミグ-35

2019年モスクワ航空展で、スホーイ社が展示した多種の先進的実戦機は疑いなく最も目を引き、初めて公開展示されたスホーイ-57E戦闘機は最大のハイライトとなり、スホーイ-35戦闘機も少なからぬ人気を奪い去った。一方ミググループはいささか寂しげなことが目立った。だが今回の航空展で、彼らは新機種のミグ-35戦闘機の普及に対し力を入れる度合いを拡大した。この機はミグ-29の究極改良型と称するに堪え、ずば抜けた性能はすでに多くの国の空軍の歓迎を勝ち取っており、ミググループ起死回生の作となることが有望である。

ミグ-35はミグ-29系列戦闘機の最新改良版で、「最後の支点」とも呼ばれ、近年来やっとロシア空軍への配備が開始された新鋭戦闘機である。発展の系譜の上から見て、それはミグ-29M/M2とミグ-29K/KUBの技術を基礎に発展した機種で、ロシアのクラス分けの中では、第4世代半戦闘機に列せられ、ミグ-29M2を基礎に3回の改良を経てできたものである。

機体構造から見て、ミグ-35戦闘機は新世代のミグ-29K/KUB艦載戦闘機の機体構造をそのまま用いているが、ミグ-35の機体の外皮はフェライトレーダー電波吸収塗装材料の吹き付け塗装を広範に採用し、もってさらに一歩レーダーに探知計測される確率を下げている。主翼前縁は鋭くされ、補助翼の全幅が増加されている。厚さを加えられた翼端には前後向きのレーダー警告受信機がある。ミグ-35は空気取り入れ口を新規設計し、かつストレーキ内に燃料タンクを増加している。機体外形を再構築し、背部の燃料タンクを増加している。ミグ-35はさらに寸法の大きな単一ブロック式機体尾部減速板を用いるよう改めている。空気取り入れ口の下唇の位置が自ら調節でき、離陸時の空気量を増大させることができる。機体後部の位置は延長され、もって安定性を保持している。その他の機体構造にも一定の変化があり、例えば背部は大型化、延長され、キャノピーが長く高くされ、維持保護ハッチはより大きくより便利になった。補助空気取り入れ口は廃止され、ストレーキのところの相応の位置に新たな小型燃料タンクが追加されている。主翼、補助翼、尾翼にはいずれも一定の改良がある。ストレーキ、主翼前縁の外形はより尖鋭さを加え、翼端のところには全方向レーダー警告アンテナが追加されている。機体には「クチナシ-1」アクティブ電子妨害システムが追加装備されている。機体外形が変化しているがゆえに引き起こされる空力的変化、重心の後方への移動で、不安定度が増大しているが、フライバイワイヤ操縦システムに頼って補われている。降着滑走距離を短縮するため、ミグ-35の空力減速板にも改良が行われ、減速板は機体背部の単一ブロック形式に改められ、F-15やスホーイ-27に似ている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:ミグ-35の構造説明図」)

大規模改良を経た後、ミグ-35はミグー29「支点」系列の中で初のフライバイワイア操縦システムおよび放寛安静度(頑住吉注:分かんないです)レイアウトを全面使用したタイプとなった。この飛行コントロールシステムはそれと西側先進水準との距離を短縮させ、ミグー29の優秀な機動性をより良く発揮させ、飛行仰角は30度近く増加している。

動力方面では、ミグ-35は2台のRD-33MKエンジンを採用し、これはRD-33エンジン系列の最新改良版で、エンジンの使用寿命は4000飛行時間にまで延長され、大修理までの時間は1000飛行時間にまで延長されている。RD-33MKは全権限デジタルエンジンコントロールユニットを持ち、かつファン、高圧圧縮機、燃焼室、高低圧タービン全て新規設計を経ている。その1台のアフターバーナー使用時の最大推力は約88キロニュートンで、ベクトル推進装置の追加装備が選択できる。「足が短い」問題を解決するため、エンジンの位置は後ろ向きに0.92m移動され、もって機内空間を増大させてより多くの燃料を搭載している。航続距離は2000km以上にまで向上し、もし3つのサブタンクを追加搭載すれば3000km以上にまで達することができる。さらに空中給油に頼ってさらに一歩航続距離を拡大することができる。

レーダー火力コントロールシステムの上では、以前ミグ-35はアクティブフェイズドアレイレーダー「ビートル」Zhuk-AMEレーダーを配備しているとの噂があった。このレーダーは652個の受信・発射モジュールを有し、4つごとのモジュールは1ユニットを構成して全部で163ユニットで、フェイズドアレイアンテナの直径は0.7m、空中目標に対する最大探知計測距離はおよそ160km、かつ同時に30の空中目標が追跡できる。「ビートル」-AMEは抗妨害性能でも、多目標交戦能力、スキャン精度、処理速度でも、同時に操作する作戦も指揮の上でも全て「ビートル」-Mにはるかに勝り、このレーダーを搭載した後、ミグ-35の対空および対地性能には質的飛躍があるだろう。また、ミグ-35はさらにOLS-UEM総合光電子センサーを配備しており、これは赤外線センサー、テレビカメラ、レーザー距離測定装置を集成し、最も遠くて55kmのところの空中目標が捜索できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:ミグ-35のエンジン尾部噴射口の特写」)

ミグ-35の新たなコックピット表示システムも西側の経験を吸収しており、元々のミグ-29の古い機械計器盤もより先進的な多機能液晶モニターによって取って代わられている。新型フラットディスプレイと2つの陰極射像管(頑住吉注:これも検索しても分かんないです)を採用し、ミグ-29Aの古い機械電機メーターシステムに比べ表示の効果には大いに改善がある。

ミグ-35戦闘機には全部で9つの外部搭載ポイントがあり、その中で両側の主翼下に全部で8つ、機体中央に1つで、ほとんど全部のロシア製の近代化された空対空および空対地武器が搭載できる。この機の最大弾薬搭載量は6.5トンである。またこの機はさらにミグ-29の伝統的なGSh-301 30mm機関砲を留保している。この機の空対空武器は主にRVV-SD(R-77-1)中距離アクティブレーダー制御誘導ミサイルとRVV-MD視距離内格闘ミサイルである。空対地弾薬には主にKh-29空対地ミサイル(レーザー制御誘導とテレビ制御誘導の2タイプに分かれる)、Kh-38空対地ミサイル、Kh-35UおよびKh-31A対艦ミサイル、Kh-31P対輻射ミサイルがある。ミグ-35はさらにKAB系列の衛星、レーザー、テレビ制御誘導爆弾を使用することができる。

スホーイー35に比べ、ミグ-35はロシアがもっぱら対外販売のために作り出した価格がより安く実益のある多用途軽量級機種とより見なすことができ、非常に多くの国と地域に多くのミグ機の「なじみ客」があり、しかも少なからぬ国の現役戦闘機はすでに老化して更新世代交代の段階に到達しており、だが経済的実力は非常に高価な第4世代機および第3世代半大型戦闘機を支えるには不足で、これがミグ-35のために大活躍の良い機会を創造している。今回の航空展で、ミグ-35はロシアが重点的に推薦紹介する製品の1つとなり、もって関連国の政府の「積極的」なミグ-35の購入を吸引した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:ミグ-35の翼の下の搭載架は8つにまで増加している」)


 ただもし殲ー31が比較的安価に販売されたらかなりの客を取られることも考えられますし、梟竜でいいという国も多そうですしね。

10月31日

 ロシアの小火器関連です。2回に分けます。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190521/35942014_all.html#page_2


小口径の道 ロシア軍現役自動小銃の発展の解放軍に対する啓示

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「定型版のAK-12自動小銃」)

国慶節まではまだ一定の時間があるが(頑住吉注:ごめんなさい、ちょっと古い記事です)、関連の話題はとっくにネットのちょっとしたホットポイントになっている。例えば今年の建国70周年に閲兵式が行われ、かつ新世代小銃が展示されるか否かがまさにホットな話題である。

少し前にロシアが挙行した祖国防衛戦争勝利の日の閲兵式で、先進的な地上大型装備の他、徒歩スクエアチームの人員の手中の各種自動小銃もハイライトの1つとなった。その中には、古典的なAKMやAK-74などの前世紀に研究開発、生産された比較的初期の機種があっただけでなく、ロシア独立後の小火器発展の水準を代表するAK-12、AK-200およびAK-205などの新機種もあった。そしてロシア軍の近年来の制式自動小銃の発展は、我が軍の同類武器装備に対しても一定の啓示と参考にする価値を有している。

ダブル口径体制の合理性

ソ連解体以来のロシア自動小銃の装備と発展の状況を縦覧すると、我々が非常に注意するに値するあるディテールがある。それは7.62mmx39中間威力弾薬を発射する各種自動小銃が依然ロシア軍の中に大量に就役し、しかもさらに不断に新機種が発展していることに他ならない。例えば、ロシア軍が装備を批准した新世代自動小銃の中には、5.45mmx39小口径弾薬を発射するAK-12の他、さらに7.62mmx39中間威力弾薬を発射するAK-15がある。この点を我々が今日見ると間違いなく非常に理解し難い。世界のそれぞれの軍事強国に目をやると、基本的に全て5.56mmx45および5.8mmx42のような小口径自動小銃を制式装備とし、もはやすでに7.62mmx39中間威力弾薬を発射する自動小銃は装備、開発されていない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「赤の広場の閲兵でロシア軍兵士がAK-12自動小銃を手に持って検閲を受ける」)

ロシア軍は何故世界の発展の潮流に逆らって動くのか、その中の原因は我々が分析しまた思考するのに非常に値する。ソ連解体後、ロシア軍は何度もの局地戦争を経歴し、これは第1次および第2次チェチェン戦争から2008年のロシア・グルジア戦争まで、さらに近年来の東ウクライナ戦争およびシリア戦争までである。我々はこのいくつかの局地戦争が基本的に全て市街戦に関わっていることに注意して良い。市街戦の環境下では、5.45mmx39というこの種の小口径弾薬の限界が残すところなく暴露される。

通常小口径弾薬のメリットに対し、我々は体積が小さい、重量が軽い、携帯数量がより多いなどのいくつかの方面に言及するほか、さらに薄い鋼板に対する貫通および浸透能力がより良く、人体に対する殺傷効果がより恐ろしいことが含まれる。例えば、同様に鉛コアの普通弾薬であるM195型5.56mmx45小口径弾薬が人体に命中した後に形成する瞬間空洞の直径はM43型7.62mmx39中間威力弾薬の2.6倍以上に達し、人体内で爆発するのに似た効果をもたらす。だが、これは理想的な試験環境下で試験した効果でしかない(頑住吉注:比較的軽量な小口径弾は空気抵抗で減速しやすく、減速するとこの効果が大幅に低下する、また銃身の短いカービンタイプではより近距離でこれが起こる、とされていますね)。実戦の中では、作戦人員周辺の環境は非常に複雑で、特に都市環境の中では、大量の隠蔽物や障害物が存在し、例えばコンクリートの壁、土嚢、樹木、車両などである。この種の状況下では、5.45mmx39に類する小口径弾薬はこうした隠蔽物を撃ち抜くのが非常に難しい。もし撃ち抜いても、大部分の運動エネルギーを損失し、弾頭の人体に対する殺傷効能は大幅に急減するだろう。

逆に、7.62mmx39中間威力弾薬に対して言えば、もしスチールコアを装備した徹甲弾なら、市街戦環境の中で自由自在さが目立つ。その徹甲弾は上述のこの種の隠蔽物や障害物を撃ち抜くのを確保するのと同時に、依然充分な運動エネルギーを有してその後に隠蔽されている人員を殺傷する。しかも、隠蔽物や障害物を撃ち抜いた後、7.62mmx39中間威力弾薬の弾頭は安定を失って回転状態にあり、人体に対する殺傷効果は逆に直接命中に比べより良いのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「AK-12自動小銃の原型バージョン」)

まさに実戦の中での異なる口径の弾薬の適応性に対する充分な認識があったからこそでもあるが、ロシア軍に弾薬の後方勤務保障体系がより複雑になる代価を支払っても、7.62mmx39中間威力弾薬を発射する自動小銃を留保しようと決心させたのである。しかも、現役の装備体系の中で、ロシア軍はこの2種の自動小銃に対する分配もある程度異なる。5.45mmx39小口径弾薬を発射する自動小銃、例えばAK-74MやAK-12は、主に普通の部隊に大量装備し、7.62mmx39中間威力弾薬を発射する自動小銃、例えばAKMおよびAK-15は、主に特殊部隊に装備する。

これは主にロシア軍特殊部隊がしばしば敵後方への浸透作戦を行い、しかも自身が携帯する弾薬の数量に限りがあり、7.62mmx39中間威力弾薬の自動小銃は中遠距離作戦および複雑な地形環境に対応するに足りるだけでなく、さらに敵サイドの手中から弾薬を鹵獲して補充に用いるのに有利である。事実、全世界を範囲として言えば、使用と分布が最も広範なのは依然AK-47自動小銃および7.62mmx39中間威力弾薬なのである。このため、チェチェン、グルジアだろうがウクライナ、シリアだろうが、ロシア軍特殊部隊はAKMおよびAK-15自動小銃を使用していずれも充足した弾薬の補充を得ることができる。逆に、5.45mmx39小口径弾薬は世界における使用程度に非常に限りがあり、もしロシア軍特殊部隊がAK-74MやAK-12を使用したら、弾薬が尽き果てる局面に直面する可能性が高い。

11月1日

 続きです。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190521/35942014_all.html#page_2


ロシア軍がダブル口径の制式自動小銃を保持するやり方に対し、実は我が軍も分析と研究を行う必要が大いにある。結局のところこれはロシア軍が何度かの局地戦争の血と火による実戦の鍛錬を経て、やっと得た貴重な経験なのである。実は、欧米諸国の軍隊の近年来の都市作戦、および我が軍の参加した平和維持行動の中でも、いずれもすでに小口径弾薬の限界性が意識され始めている。欧米諸国の軍隊はこのためいくつかの方面の改良措置を提出している。例えば全く新しい構造の5.56mmx45小口径弾薬を研究開発し、中遠距離の貫通および装甲貫徹威力を向上させる。6mm以上の新たな口径の弾薬の実行可能性を討論する。甚だしきに至っては7.62mmx51大威力弾薬を発射する自動小銃を改めて少数装備する、等々である。

我が軍も近年来不断に5.8mmx42小口径弾薬の威力と汎用化の程度を高め、自動小銃、分隊用機関銃、汎用小銃および半自動狙撃小銃の弾薬統一化を極力図っている。事実として、ロシア軍のやり方を参考にし、7.62mmx39中間威力弾薬の使用を改めて開始するのも考慮に値する1つの選択肢である。しかも、現在の我が国の弾薬技術の発展の成就のおかげで、7.62mmx39の規格と寸法を保持するのと同時に、弾頭と薬莢の材料、構造および発射薬の成分、顆粒の形状に対し全く新しい研究開発を行い、中遠距離作戦を満足させかつ後座力、射撃精度がより良い新型中間威力弾薬を研究開発することは完全にできる。現在の作戦環境の下で、一種類の口径の小銃弾薬が全てを一手に引き受けるやり方は深く考えるに値する。勤務の需要を根拠に口径の種類を細分化し、口径体系を完備すれば、より良い作戦効果を達成できるか否かも深入りして研究すべきである。

新式ロシア製小銃の伝承と創新

ダブル口径体制の他、今回お目見えした定型版AK-12自動小銃は外形構造設計から言って、ロシア式小銃が伝統を継承するのと同時に、参考と発展の特徴も有することを体現している。

AK-12自動小銃の最も早い原型銃は2012年に初めて公開された。その後の2013年から2015年まで、毎年AK-12自動小銃にはディテール設計上必ず非常に多くの変化が出現した。今回の閲兵で展示された定型版AK-12自動小銃になると、実はその前の多くのバージョンいずれともすでに非常に大きな差異がある。その最大の変化の1つは、定型版AK-12自動小銃が改めて元々のAK-47およびAK-74の設計スタイルに回帰したことである。例えば、セレクターは西側に似た回転ボタン式からAKスタイルの大型プレート式に改めて戻された。人差し指で動かすのに便利なディテール設計が増加しただけである。トリガーガード前方のボルトストップリリースボタンもなくなり、実はこの設計はその他の自動小銃でも採用されており、筆者は自身で体験したことがあるが、効果は決して良くなく、単に人差し指の力に頼ったのでは動かすのが非常に難しく、さらに追加でマガジンフォーロワの設計の複雑性を増加させている。また、レシーバーカバーとハンドガード上方の一体式タクティカルレールも改めて2つの部分に分割された。

定型版AK-12自動小銃のこうした「古典への回帰」は、一方においては生産コストを下げる需要から出ており、できる限り現有のAK小銃の生産ラインをそのまま使用し、もう一方では、ロシア軍兵士が現有のAK小銃に慣れた後、新式のAK-12自動小銃に換装してできる限り早く適応でき、非常に多くの戦術使用模式が継続でき、新たな銃を根拠に改めて訓練する必要がない。このことはロシア軍が新たな銃に換装するコストの節約に対しても非常に多くのメリットがある。

参考と創新に言及すれば、定型版AK-12自動小銃には非常に多くのハイライトもあり、特に人間工学とアクセサリーの拡張展開性は、すでにいかなる西側正式小銃にも属さない(頑住吉注:負けないか何かの間違いでは)。例えば、レシーバーカバーとハンドガードにはロシア版の汎用タクティカルレールが装備され、レッドドット照準具とフォアグリップが追加装備できる。レシーバーカバーが容易にがたつく古くて大きな難しい問題に対しては、一方においては前後2カ所に強化連結機構を設置し、もう一方ではレシーバーカバー自体の構造強度を強化し、それをより堅固にさせている。機械照準具は元々のノッチ式から西側で流行するピープ式に改められている。プラスチック製マガジンは重量が軽いだけでなく、便利に残余の弾量を視察でき、しかも底部に特別に缺角(頑住吉注:意味不明です)を設置し、プローン射撃がより快適である。銃口消炎器の縁に鋸歯が設けられ、緊急状況下でバヨネットに代替して格闘攻撃に用いることができる。アメリカ式AR系列に似た直銃床を採用し、しかも折りたたみおよび伸縮機能を具備し、人間工学的に非常に出色である。グリップの外観設計もより手で握るのにフィットする。

総合的に見て、AK-12自動小銃の設計研究チームは非常に実務的で、某いくつかの西側諸国がすでに有効なことを検証している設計を直接持ち込んで使用でき、同時に予算に限りがある状況下で、できる限り現有のAK小銃との継続性を保持し、かつ多くのディテールのところに自身の特徴を体現している。この一切を一体に融合し、設計研究開発チームは最終的にこの現在ロシア軍に対し最も適した新世代自動小銃を完成させた。

比較して言うと、我が国制式自動小銃の発展は曲折に満ちている。真っ先に矢面に立つのは他ならぬ56式、81式コンベンショナル中口径自動小銃を95式ブルパップ小口径自動小銃に更新世代交代したことで、今国内にはまた新世代制式自動小銃が改めてコンベンショナルな設計に回帰するとの非常に多くの呼び声がある。我々はロシア式自動小銃の発展からすぐに見ることができるが、1990年代から今に至るまで、ロシア軍は何度も新型自動小銃の設計の入札募集を行ったが、最終的に選択したのは依然伝統的設計を採用した方案だった。特に我が国のような制式自動小銃の需要量が巨大な国に対して言えば、あまり大きな設計の飛躍はより避けるべきである。

筆者は、我が軍で現役の95と95-1式ブルパップ自動小銃および03式コンベンショナル自動小銃は依然非常に大きな発展のポテンシャルを有すると考える。ロシア式AK-12自動小銃の発展模式を参考に、95/95-1式ブルパップ自動小銃および03式コンベンショナル自動小銃がさらに一歩国外の先進的な自動小銃の設計理念を吸収し、継続して改良、創新すれば、同様に未来の相当に長い一定の時間内の我が軍の需要を満足させられる。


 しかし予算や訓練の都合のために改良を一部にせよ断念するのは長い目で見れば得策でない気もします。まあAK-12と中国の新世代小銃の優劣は「国際軍事競技」などの場でも示されるんじゃないでしょうか。

11月2日

 中国の拳銃関連です。3回に分けます。

https://military.china.com/tu/06/11119688/20190528/36277793_all.html#page_2


59式拳銃、装備されて1年にならずもう陸軍の中から装備撤去される 半世紀あまり後に何故また帰ってきたのか?

中華人民共和国成立70周年の大いなる祝いの日が近づくのと共に(頑住吉注:ごめんなさい、これもちょっと古い記事です)、幀察(頑住吉注:掲載するウェブサイトでしょう)は多種の角度から新中国国防工業領域の多くの建設の成就を総ざらいしよう。

70年の歳月では、話すことのできる物語は実際あまりにも多い。このため河馬(頑住吉注:筆者でしょう)は比較的俗な方法を用いることに決定した。ああいった建国10周年ごとの年をもって命名された小火器の物語を語り、この系列の端緒とする。我々が1949年に生産した各種小火器は依然それぞれの工場が自ら手配しコピー生産を行ったものに属し、このため初回は当然1959年に誕生した59式拳銃となる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「当時の真正の軍用版59式拳銃。グリップパネル上はほとんど全てこの紋章で これは非常に公安ぽい。しかし実際上公安システムが装備した59式の数量は決して多くなかった」)

59式拳銃、コピー生産の原型はソ連のマカロフPM拳銃で、もし筆者に一言を用いてPM拳銃を描写させるならば、私はまず現在の中国語の中から、非常に重要な誉め言葉を選ぶだろう。すなわち、実事求是と。(頑住吉注:事実に即して真実を求める、ここではたぶん合理的位の意味では。)

PM拳銃は1951年に正式にソ連軍に装備され、この拳銃の開発は、その前の7.62mmx25トカレフ拳銃弾薬とこれとセットになる武器の経験と教訓に基づいている。7.62mmx25トカレフ拳銃弾薬は7.63mmx25モーゼル拳銃弾薬にルーツがあり、弾頭が比較的小さく、初速が比較的高い拳銃弾薬だった。このことはそれを長銃身のサブマシンガン、例えばPPD、PPSh、PPSで使用した時、性能を相当に素晴らしく、一部の比較的薄弱な掩体を破壊して相手を殺傷できるようにさせた。だが、それは短銃身の拳銃、例えばTT-33(我が国のコピー生産型がすなわち51/54式拳銃)で使用した時、停止作用不足の問題が生じた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これは第二次世界大戦後に長期間各種の戦場で活躍した古典的弾薬でもある」)

第二次世界大戦終結後、ソ連軍は戦時の経験を総括して気付いた。小銃やサブマシンガンに比べ、拳銃の実戦の中での使用率は極めて低い。さらにトカレフ拳銃のいくつかの固有の欠点が加わり、このため新たな将校の自衛拳銃の開発が決定し、この半自動拳銃はトカレフ拳銃に比べよりコンパクト、より安全で、停止作用がより大きい必要があると要求された。最後の指標要求は新たな弾薬、9mmx18マカロフ弾薬の誕生を直接的に決定づけた。

9mmx18マカロフ弾薬と9mmx19ルガー弾薬(パラベラム弾薬)は名称の上ではクラスに大差ないことが目立つが、実際には9mmx18は相対的に薄弱な弾薬で、しかも弾頭がより太く、実際の直径は9.27mmである。このため9mmx18マカロフ拳銃弾薬とセットになる拳銃の機種、例えばPMおよびその改良型のPMM、およびスチェッキン全自動拳銃は、全てストレートブローバックである。一方9mmx19を使用する拳銃は、往々にして閉鎖機構を有する(かつ主要にはブローニング式のバレル傾斜移動閉鎖)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「3種のよく見られる9mm拳銃弾薬の対比図。59式/PM拳銃の9mmx18弾薬の寸法が9mmx19弾薬より顕著に小さいのが見て取れる」)

PMは極めて成功した拳銃で、「銃砲世界」ウェブサイト上ではそれを「構造が簡単で、性能が信頼でき、コストが低廉で、当時の同時代の最も良いコンパクト型自衛拳銃の1つ」と紹介されている。この描写は非常に正確で、筆者の限りある操作経験に照らせば、不格好であることを除き本当にこの拳銃にある何らかの問題点を見つけ出すことはできない。筆者というこの偏見の深刻な人は、視覚の上でよりフルサイズのコンバットピストルを好むし、専用のリコイルスプリングガイドを有する設計を好む(59式/PMのバレルはそのリコイルスプリングガイドである)。どうせ私の銃ではなく、丑(頑住吉注:醜いなどの意味)の一字を、私は何度も言うだろう。

PM拳銃の成功には、もう1つの証明がある。ソ連/ロシアという国が小火器設計の上で非常に多産で、多くの素晴らしい作品があり、新世代拳銃も多くの機種が装備を開始しているが、PM拳銃およびその弾薬は、依然今ロシア国内で最も良く見られる拳銃およびその弾薬である。だが非常に多くの読者のお友達が知るように、拳銃の生命力は往々にして極めて長いが、近年来徐々にPMにはそれにもかかわらずちょっと「続不動」(頑住吉注:先がない?)の趨勢がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「PM拳銃」)

PM拳銃が装備されたばかりの時代、拳銃の主要な攻撃目標はソフトターゲットだった。すなわち防御や装甲のない人類の体躯である。しかし、時代の発展と進歩と共に、個人用防弾器材の普及の程度がどんどん高まり、PM拳銃とこれとセットになる9mmx18弾薬はとっくに殺傷力不足が目立っている。発射薬の改変によって弾の初速を420m/sにまで高めたSP-7型でも依然現在の需要には対応できない。ロスケは悪漢には事欠かないのである。

11月3日

 続きです。

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一方威力に対する要求がより高い軍用領域、DAP92、7N21、M1152などの9mmパラベラム弾薬ファミリーの弾薬では、より強い装薬、より高い初速はすでにその共通の特徴である。こうした機種に比べ、先天的に不足の9mmx18弾薬は明らかにさらなる発展の余地が何らなく、このためSP-7型弾薬を応用し、弾薬容量を増大し、グリップの設計を改変したPMM拳銃は、やはり運命がよろしくない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「改良型のPMM拳銃。ダブルカアラムシングルフィードの12発マガジンを使用し、グリップ形状も顕著に改修されている」)

当然、これは全て何十年後のことであって、当時我が国がPM式拳銃のコピー生産を決定した時、それはやはり絶対に構造が簡単、性能が信頼でき、コストが低廉という12字(頑住吉注:中国語では)で評価することができた。そこで国産版PMは1959年初めにコピー生産が開始され、かつすぐに連隊級指揮員に試験装備されたが、それでもすぐに装備中に何度もの安全に関する事故を発生させ、59式拳銃を陸軍に装備してたった1年にも満たない時間で、もう1960年に生産停止かつ装備からの撤去が迫られるようにさせた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「59式の生産量は少なすぎ、空軍航空兵が一部の54式拳銃も補充として装備する結果をもたらした」)

コピー生産は、いかなる後発の国も必ず経る道である。59式拳銃が「高速でコピー生産、急速に装備から撤去」に遭遇したことは、「軽武器は軽くない」(頑住吉注:中国語の小火器です)との事実を証明してもいる。当時中ソ関係が決裂した後、ソ連の中国支援技術専門家は撤収する時、我々にPM拳銃のいくつかのサンプル品と図面を残してくれた。だが小火器で図面とサンプル品だけあってもう合格の製品が作り出せたことはこれまで全くない(頑住吉注:オウムのAKもその例ですね)。小火器は小さいが、依然いわゆる「技術パッケージ」を必要とする。すなわちオリジナルの設計生産サイドが人員を派遣し駐在させ技術資料を携帯させ、コピー生産サイドの身辺で、技術資料の解読(翻訳)から生産応用までのそれぞれの過程で、督促、指導を行いかつ過ちを正す。後に我が国がその他の国向けに小火器の生産ラインの建設を援助する時、この道理を実証した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ソ連のPM拳銃およびそのホルスター」)

59式拳銃およびその原型のPMは、原理上相対的に簡単な拳銃、ストレートブローバックの拳銃である。だが原理の上で簡単なことは、同時に設計、製造上の相対的な困難ももたらし、スライドの質量、リコイルスプリングの力と後座の間の関係を最適化、調整する必要がある。もしスライドの質量が大きすぎ、リコイルスプリングが強すぎれば、射手がスライドを引いて拳銃を操作し難いだけでなく、半自動射撃ができない結果ももたらすだろう。もしスライドの質量が小さすぎ、リコイルスプリングが弱すぎたら、スライドの後座が早すぎ(何故ならストレートブローバックの閉鎖はリコイルスプリングとスライドの重量によって実現されているからである)、薬莢の断裂などの危険な状況がもたらされる可能性がある。

「銃砲世界」ウェブサイト上の描写によれば、59式拳銃は暗然と退場したが、これは新中国が建立してほどない時期、一切の技術が補習を必要とし、一切の資源が乏しかったことと切り離せない。9mmx18マカロフ弾薬のソ連オリジナル版は銅製薬莢の弾薬で、摩擦が比較的小さかったが、我々が使用したのはスチール薬莢で、摩擦係数がより大きく、スライドの見せかけの質量が増大した(薬莢引き出しの力の度合いの要求が高く、スライドが「重すぎる」ようになったと簡単に解釈することができる)。

スチール薬莢はすでに小さからぬ難題をもたらしていたが、建国初期の我々が完備された弾薬検査測定機構を建立していなかったことが加わり、薬莢の材質、弾頭の直径の微細な差異、発射薬の顆粒の大小や形状、燃焼面、化学成分、温度、分量の改変が、全て銃弾の発射の質に影響した。

周知のように、ソ連は強大な材料学、冶金や金属加工能力の財産を持つ。このことはその小火器設計製造上のいくつかの能力を、外の人がコピー生産したくても決して容易ではなくさせた。例えばPM拳銃はネジの緩みが信頼性に影響するのを避けるため、できる限りネジを用いず、部品の上に直接回転軸を加工し、工程が比較的複雑で、加工時間が多くなるだけでなく、加工能力が不足の時の比較的高い廃品率をも意味していた。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです)

そのハンマースプリング(兼トリガースプリング)とハンマーブロックスプリング(兼スライドストップスプリング)の設計も比較的「独特」である。赤い矢印が指しているのがハンマースプリング兼トリガースプリング

赤い矢印が指すところがハンマーブロックスプリング兼スライドストップスプリングで、この種の「1つのものを2つに用いる」設計は、うまく作れば部品が簡略化され、作り方が劣っていればどれもうまくできない

新中国建国初期、金属材料や工程水準はいずれもソ連と比べられるにはほど遠く、このため見たところそっくりの製品が、疲労に耐える性能の上ではオリジナル品に追いつかず、このことは国産の59式拳銃の使用時間が長くない後にすぐ容易に各種問題が出現する結果ももたらした。要するに、当時の技術水準の下では、「構造が簡単、性能が信頼でき、コストが低廉」な59式拳銃は基本的に1つも実現されなかった。

11月4日

 続きです。

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59式拳銃の暗然たる装備からの撤去は、某種の程度上我が国の拳銃領域の発展、特に警察用拳銃の領域内においてより多くの人を扼腕させる曲折をも出現させた。ストレートブローバックを使用し(構造が簡単)、威力がちょうど良く殺傷力が適度というのは、PM拳銃のコピー生産が我々にもたらした貴重な経験だった。その前にPPをコピー生産した52式7.65mm拳銃(主に安全保安系統に使用)が加わり、その時国内の警察用拳銃方面ではすでに初歩的にいくらかの累積を具備していた。しかしそれらの次世代製品である、完全自主設計製造の64式拳銃はそれにもかかわらず評価が定まらない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「この銃に対する最も友好的な評価は主にやはり公安戦線の女同志たちから来る」)

新中国兵器工業の先輩たちは旧中国の歴史の悲惨な記憶に向き合い、彼らがずっと特殊な弾薬を設計、製造し、侵入する敵に我々の弾薬を直接使用できなくさせるというこの種の堅持をもたらした。この堅持の産物の1つは今日まで応用されている。64式拳銃とセットになる7.62mmx17弾薬で、この「小さなザーパオ」(頑住吉注:日本語にない漢字を使った語で音が鳴るおもちゃの銃)の評価の二極分化の重要な根源である。

筆者の目から見て、もし59式拳銃およびその弾薬技術路線が継続して発展していけたら、明らかに64式拳銃に比べ国内環境により適合したコンパクト型拳銃だった。当然、歴史は「もし」を許さず、結果論の態度で昔の人を厳しくとがめるのは非現実的である。

だが59式の物語は決して装備からの撤去後に終わらなかった。関連の資料によれば、1959年にオリジナルとして生産された真正の軍用59式拳銃の他(これらの銃は装備からの撤去後、一部は1960年代の期間にベトナムなどの国への援助に用いられた)、1980年代以後、北方工業はさらにいくつかの工場に委託して一定数の輸出型59式拳銃を生産し、かつ海外市場の需要に照準を合わせて異なる口径の弾薬を使用する改良型を開発した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「こうした拳銃はグリップパネル上がこのような星のマークだが59式拳銃の名称を継続して使用した」)

また、我が軍が近年来毎年必ずロシアに赴いて「国際軍事競技」に参加するのと共に、また競技中相当多くの科目がロシアサイドの提供するPM拳銃によって完成することを必要とし、このため部隊は倉庫の中から一部分の質が比較的良い59式拳銃を抽出し、競技参加隊員の国内選抜段階の適応性訓練に用いている。本物の作戦装備とは評価できないが、59式が陸軍から装備撤去された半世紀あまり後にまた戻ってきた物語はやはり興味深い。

59式拳銃は装備されて1年にならずもう陸軍の中から装備撤去され、半世紀あまり後で何故また戻ってきたのだろうか?

「軍医リレー」競技の中で、我が軍の競技参加女性隊員はロシアサイドが提供したPM拳銃を使用している。毎年の競技の中で、我が軍の女性兵士のPM拳銃を使用しての成績はずっと非常に出色で、2018年、鄒興越伍長はさらに185点の総成績をもって男女拳銃射撃競技第1位を奪取し、これは「軍医リレー」種目挙行以来、マカロフ拳銃射撃の最も良い成績である。

一方空軍航空兵の飛行員隊伍の中では、就役したあの日から始まり、59式拳銃は真に使用から退出したことは全くない。結局のところ平時でもそんなに用いず、また陸軍の装備からの撤去命令は彼らには効力がなかった。時今日に至り、一部の飛行員は依然この92式に比べより携帯に便利なコンパクト型拳銃を自衛武器として使用している。

(頑住吉注:次の2つはキャプションです)

空軍元司令員、抗米援朝(頑住吉注:朝鮮戦争)空戦の英雄である王海が空軍第3師団の師団長の時に使用していた59式拳銃」

人民空軍の小火器は非常に興味深く、例えば画像の中の54式で、飛行員の自衛拳銃は比較的新しい11式の他に、さらに64式と77式がある。空軍のレーダー基地ではさらに56-2小銃が現役であり、59式拳銃があるのも全く不思議ではない。

この系列の中の後輩たちは同じく人民の軍隊の現役装備だが、「9の字が尾系列小火器」文章の端緒として、59式拳銃の光芒は実際輝かしいとは言えない。本系列の継続しての更新と共に、筆者が皆のためにより良く新中国成立以来の、国産小火器の各項目の発展の絵巻を展示できることを希望する。


 知らない事実が多くて興味深かったです。陸軍の過酷な使用には耐えられなかったものの、実際に使用することがほとんどない空軍の使用では問題なかったということでしょうね。ちなみに末尾9の小火器って、途中でも触れられている「国産小火器」サイトの中にも79式小型サブマシンガン、09式軍用散弾銃くらいしか見当たらないですがシリーズ継続していけるんでしょうか。
























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