コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその348

11月20日

 スホーイ-57関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-12/doc-iihnzhfy8666506.shtml


スホーイ-57の量産に何とスホーイ-30の生産ラインを借用? 技術は中国のFC-31にも及ばず

最近、ロシア国防省は、スホーイ-57第1機目のの大量生産型がすでに総組み立てを開始したと宣言し、かつ工場の建物内の生産ラインの画面を公開した。ロシアで最も先進的な戦闘機、スホーイ-57の原型機であるT-50は2010年1月に初飛行し、初飛行から10年近く後ついに量産となったわけで、実に大変だった。

ロシアメディアが今回発表した画面の中に、スホーイ-57総組み立てラインは一望のもとである。初の量産機01号機はすでに迷彩塗料が塗装され、基本的に構造部品の組み込みを完成し、機載設備を取り付けつつある。フェイズドアレイレーダーはすでに位置に着き、巨大なレーダーカバーが取り付けられ、側面のアンテナアレイのハッチは露出し、さらに一歩の組み込みを待っている。

機首の座席後方には青い01の文字が塗装され、全機は固定されジャッキで支えられて宙に浮き、機の腹部を持ち上げ、技術工員が機腹部の設備のケーブルを取り付けるのに便利としている。だが技術の上からは、スホーイ-57が依然伝統的な総組み立て流れ作業工程をそのまま用い、最新の脈動生産ラインではないことが見て取れる。

量産版01号機はすでにもうすぐ完成で、工場の建物のその他の場所にはさらに別の何機かのスホーイ-57が総組み立てされつつある。この飛行機は部品の装着が完成したばかりで、前後の機体、主翼、エンジンナセルなど比較的大きな構造部品が一体につなぎ合わされ、しかる後さらに複雑で数多い機載設備の取り付けを開始する。

機体前部の02/03号隔壁が取り付けられつつある。機載レーダーの取り付け支持架が見て取れ、強化フレームは重量軽減穴に満ちている。コックピット前方はレーダーで、下方は航空電子設備収納スペースで、後方には大量のケーブルやパイプラインが取り付けられることになり、これには電力供給、環境管理、データ伝達などの作用が含まれる。

この角度ではレーダー収納スペースの構造がはっきり示される。ロシアはすでに新型機載アクティブフェイズドアレイレーダー技術を突破しているが、新世代電子ユニットのソフト・ハードウェア技術と工程に制限を受け、依然アメリカの同類製品に劣ることワンランクに留まらない。

スホーイ-57は依然伝統的な主翼と機体が分かれた構造で、3つのヒンジによって堅固に一体に連結される。比較すると、F-35、FC-31「鶻鷹」はいずれも最新の主翼・機体一体化製造技術を採用しており、より丈夫で、重量がより軽い。画像の中には可動式前ストレーキの台座が見え、一部のケーブルが敷設され、まもなく電気機械設備と液圧サーボ機構が取り付けられる。

機体構造には黄色の防錆プライマーが塗られ、表面にはまた一層の灰色の防護塗料が塗られているが、決してステルス塗装層ではなく、続いて直接ブラシによるトップコートと迷彩が塗られる。機体前部フレーム上には大量のリベットが残され、スホーイ-57の部品組み立て製造技術が依然比較的保守的で、一体成形などの最新技術の採用はごく少ないことを示す。

最も注意に値するのは、スホーイ-57の総組み立て工場の建物内の、遠いところが全部スホーイ-30SMなどの戦闘機の垂直尾翼や機体だということである。言い換えれば、いわゆるスホーイ-57の量産は、単独の生産ラインを開設したのでは全くなく、現有のスホーイ戦闘機と平行で生産されている。このことは二点を示し、1つ目はスホーイ-57の技術の応用と組み立て技術が間違いなくスホーイ-30時代に留まっていること、2つ目はスホーイ-57が将来長期にわたり大規模生産ではなく少量生産で、装備数は比較的限られる、という可能性が高いことである。(作者の署名:烽火君 文/妹子楊)


 見た感じは確かにそういう感じですが、今のロシアにはこれが限界ということなんでしょうかね。

11月21日

 日本関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-13/doc-iihnzhfy8913761.shtml


日本、第5世代機の検証機を展示 ベクトルノズルの設計は殲-10に及ばないことが顕著

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「航空祭で展示された心神検証機」)

最近、日本の航空自衛隊は岐阜基地で航空祭活動を挙行したが、航空祭の当日は数機の現役実戦機を展示し、甚だしきに至ってはこれまで日本が第5世代機の検証に用い、しかも秘密保持の程度が極めて高かった「心神」も堂々と駐機場に置かれて人々の参観に供された。元々モザイクがかけられていたエンジンのノズルも細部まで全部明らかとなり、全く遮るものはなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「心神が採用する遮蔽板ベクトル技術のディテール」)

第5世代機の検証機として、心神の検証項目は非常に多く、まずはステルス空力設計で、心神戦闘機の外形が顕著にステルス設計を採用していることが見て取れ、少なくとも外観上はそのようである。その次に同様にF-22のガトリー空気取り入れルートを採用し、レイアウトの上からいえば心神は定石通りと言うべきで、機体空間が狭小すぎるため、それは弾薬コンパートメントを装備できず、このため心神検証機の検証範囲は極めて限られていた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「心神が採用するベクトル技術の特写」)

心神検証機最大の特色は実戦機のベクトルノズル技術を検証したことで、周知のように第5世代機が機動性能の強調に重点を置き始めるのと共に、F-22やスホーイ-57のような主に制空作戦をメインとする第5世代戦闘機は全てベクトルノズル技術を採用している。ベクトルノズルが動くことにそれ自体の空力構造が加わることによって、伝統的な第4世代機に比べその機動性能は極めて大きな増強を獲得した。しかし人を大いに驚愕させるのは、心神戦闘機が決してF-22の採用する2Dベクトルノズルを検証せず、ロシアが採用した全方向ベクトル技術でもなく、最も古い3D遮蔽板ベクトル技術だったことである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「1980年代中期にはすでにもう早くも行われていたアメリカのX-31検証機」)

実際1980年代中期には早くも、アメリカがもうすでに3D遮蔽板ベクトル技術を行っており、今から隔たることすでに30年を超える。いわゆる遮蔽板ベクトル技術はエンジンノズル後方に耐熱材料で作った遮蔽板を装備し、遮蔽板の制動によって尾部噴射流の方向を改変し、したがってベクトル機動の目的を達成するもので、実際上ガスベクトル舵の一種と見なされうる。ベクトルノズルの先行者として、遮蔽板ベクトルのメリットは軽便、かつ改装が比較的便利なことだが、その欠点は極めてはっきりしており、推力の損耗が極めて深刻なことである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-8II上で検証された遮蔽板ベクトル技術」)

ベクトル技術方面において、中国は1980年代末には早くももうすでに関連の研究を展開していた。しかも殲-8II戦闘機をベースに初期のベクトルエンジン検証機を開発し、ベクトルノズル方面に関する技術の経験を大量に累積した。2018年の珠海航空展において、殲-10Bベクトル検証機は最新のベクトル版太行系列エンジンを搭載し、超越的に高い飛行機技術をデモンストレーションし、完璧に落葉飄(頑住吉注:落ち葉が漂う)およびコブラなど超機動動作を完璧にデモンストレーションした。これはベクトルエンジン技術が初めてエンテ式無尾翼レイアウトの戦闘機上に応用されたものでもあり、中国のベクトル技術方面での強大な基礎技術を体現していた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「航空展での殲-10ベクトル技術検証機の飛行デモンストレーション」)

心神の遮蔽板ベクトルに比べ、殲-10Bベクトル検証機は全方向ベクトルの中で最新のデフレクターブレードベクトルを採用しており、戦闘機のガスの噴射効率を併せ配慮し、同時に極めて大きく作動機構の重量を軽減もしていた。その技術性能は心神が採用する遮蔽板ベクトルをはるかに超え、某いくつかの方面から言って殲-10が採用するベクトル技術は心神にまるまる30年先んじている。(作者の署名:兵器次元 工程師)


 まあ自前でステルス戦闘機を作ろうとして試してみたけどダメだと悟って他国との共同開発に路線変更し、不要になった検証機には大きな秘密はないので公開したということでしょうからそんなもんでは。

11月22日

 インドの小火器関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-13/doc-iihnzhfy8849694.shtml


インド軍事工業は何をやっているのか? 中国の新たな銃はコンベンショナルに回帰 インドはそれにもかかわらず95式に学ばんとする

現在では建国70周年を慶祝する閲兵式が過ぎ去ってすでに1ヶ月あまりの時間が過ぎたが、かの盛大な祝典で初めてお目見えした我が軍の新世代制式小銃は、依然その優美な造型、合理的な設計、巧みな技術と優良な性能に頼って(頑住吉注:性能は見ただけでは分からんでしょう)、継続して国内外の軍事マニアや銃器愛好者たちの暇な時の熱い話題となっている。

国産の新たな小銃は95式銃器ファミリーのブルパップレイアウトを一変させ、改めてコンベンショナル小銃の歴史の潮流の中に回帰している。アメリカ、ロシア、ドイツ、フランスなどの国の現役主力小銃はいずれもコンベンショナルなレイアウトをメインとし(頑住吉注:フランスはまだFA-MASが多いのでは)、某種の程度上、中国の新たな小銃がコンベンショナルファミリーに回帰したのは大勢のおもむくところとも言える。 

これと鮮明なコントラストを示すのは、11月11日にニューデリーで行われた国防工業創新交流会で、インド国防大臣のラジナット シンがこれまで全く明るみに出たことがないインドの新型ブルパップ式小銃を体験したことである。シンはこの新たな銃に対し興味津々で、後に彼がわざわざ自分と新たな銃のツーショットをツイッターにアップする結果をもたらした。

これがこの新たな銃の初お目見えのため、現在それに関する情報は非常に少ない。あるインドのネット民は、新たな銃はインドで現役の「INSAS」小銃の改良バージョンの可能性があると推測する。それは全体的な造型の上でコンベンショナルなレイアウトのINSASとはなはだ遠いが、多少はやはりいくつかのディテールの上から手がかりが見いだされる。

これは実はインド初のブルパップ小銃研究開発の試みではない。INSASがまだ青春時代だった1990年代、国防研究・発展組織(DRDO)は早くもかつてブルパップレイアウトを採用したINSASを登場させたことがある。その時のブルパップレイアウトは小火器領域でトップファッションな潮流だった。我が国の95式銃器ファミリーもこの潮流を追って登場した。だが小火器の審美の上で相対的に保守的なインド軍上層部はそれにもかかわらずこの熱い騒ぎに参加せず、コンベンショナルなINSASが今日でも依然インド軍の主力小銃である。

主力小火器の上ではブルパップ小銃を選択しなかったが、インドのいくつかの軍・警察部隊はこれに対しやはり非常に愛好した。ベルギーのFN2000から、イスラエルの「タボール」まで、モダンな西側のブルパップ式小銃はインド精鋭部隊の中で決して珍しくなかったが、これは単に極めて小さい範囲内のみに限られたことでもあり、ブルパップ小銃は終始広範なインド軍隊基本層に向かい得ることはなかった。

INSASのインド軍隊基本層将兵の中での評判は実に良くなかったため、DRDOはかつてシンガポールのSTK軍事工業集団と協力を展開したことがあり、その主旨はシンガポールのSAR-21ブルパップ式小銃を手本に、インド軍のためにコードネームMilapの新型小銃を設計することにあった。惜しいことに、STKが後にインドの兵器購入の汚職収賄事件に関わったため、双方の協力はこれで終わり、Milap計画もこれと共についえたことである。

DRDOはこの失敗に甘んじず、このためその後またMilapプロジェクトの遺産の中からMSMCサブマシンガンとAmoghカービン銃をひねり出した。Amoghカービン銃は生き残れず、MSMCサブマシンガンは幸いに少量試験装備されたが、これもそれだけに過ぎなかった。

MSMCサブマシンガン。その展示パネル後方のインド兵個人総合武器システムに注意。それが採用しているのはブルパップ式レイアウトである。

連戦連敗のDRDOは後にさらに「エクスカリバー」というあだ名のいわゆる究極版のINSAS小銃を登場させたことがあるが、この品は展示会で何度かお目見えした後もう行方知れずである。言われているところによれば古いINSASの問題がエクスカリバーでやはり解決されておらず、このためインド陸軍はもはやパートナーにしたがらなかった。

あるいは各種のコンベンショナルバージョンのINSASにすっかり心を傷つけられたのか、今インド人はしっかり取り組み、新たな銃を思い切って95式のブルパップファミリーの中に飛び込ませた。インド精鋭部隊のタボールに対する評判はすこぶる良く、インドは近年来ずっとイスラエル方面と接触もし、このためシンがもてあそんだ新たな銃はイスラエルの技術を採用しているのかもしれない。

ブルパップ化の潮流は1990年代を席巻したが、インドはコンベンショナル式の陣地の上で微動だにしなかった。今ブルパップ式レイアウトに傾斜し、インドはまた逆を行きたがっている。この操作の背後に一体どのような思考が含まれているのか、この点はおそらくやはりインド人自身だけが知っている。


 展示会で展示されただけで、これを今後の主力小銃にするなどとは言ってないと思うんですが、ただINSASには問題が多かったようで、それはブルパップ化したら解決するというものでは全くないはずです。

11月23日

 中国の武装ヘリ関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-12/doc-iihnzhfy8654103.shtml


直-19がミリ波レーダーを装備したことには何の意味があるのか 武装ヘリ編隊に「早期警戒機」を持たせる

古来、戦争の勝利を取得するのには多くの要素があるが、火力や訓練の他、もう1つの要素も非常に重要で、ほとんど重要中の重要事と言え、それは他ならぬ情報である。情報の優勢を持てば、ほとんど勝利のチケットを握ったのに等しく、この点は戦争の中あるいは商戦の中でいずれも非常に重要で、大金で情報を買うのは常態であり、最も良く見られる例は、アメリカ空軍が強大な早期警戒機を持った後、何十年空戦で全く負けたことがないことであり、情報感知能力は交戦双方の争奪する核心ともなっている!

最近、中国陸軍航空隊は独特の武装ヘリを発表し、ヘリの回転翼の頂に円形の小さな丸椅子状のものが増えている。非常に多くのお友達は知っているが、これは中国の武直-19ヘリがミリ波レーダーを追加装備した重大改良型で、陸軍航空隊にとって、武装ヘリの編隊がこの小さなレーダーを持ったことは、ちょうど空軍戦闘機が早期警戒機を持ったようなもので、鬼に金棒、百戦百勝である!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「これこそ中国陸軍航空隊の利器:ミリ波レーダーを装備した武直-19ヘリ」)

この目立たないヘリは一体どんな神奇なところがあるのだろうか? 中国陸軍航空隊がすでに大量のより大きなトン数、より大きな搭載重量の武直-10ヘリを持っていることを知る必要がある。このより小型の、能力割引バージョンの武直-19は、何故歓迎するに値するのだろうか?

中国陸軍航空隊とアメリカ陸軍航空隊を比べると、最大の隔たりは2つの宝物で、武装ヘリと輸送ヘリである。通常火砲、ロケット弾、対戦車ミサイルでは中国はすでにアメリカと同一水準に立っており、遠距離攻撃火力は甚だしきに至ってはアメリカをはるかに超え、これは他ならぬ正確制御誘導の遠距離ロケット弾である。中国のヘリ関係者の努力と共に、陸軍航空隊の弱点は少しずつ埋められている。武直-10ヘリは2012年に大量就役が開始され、ぴったりその後に続いた武直-19は、物は良く廉価で、今年陸軍航空隊は直-20汎用ヘリの装備を開始し、性能はアメリカのブラックホークを超越している!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「米軍のロングボウアパッチヘリの出現は比較的早く、ミリ波レーダーの性能は比較的立ち後れている」)

中国の武直-19が装備したミリ波レーダー、その最大の優勢は、体積が小さく、重量が軽く、飛行機上に容易に集成でき、しかもチャンネルが広く、識別力が高く、敵がキャッチや妨害するのが難しいことである。しかもさらにもう1つある独特のところは、軍用赤外線設備とは異なり、ミリ波が煙霧や塵芥を透過する能力が非常に強く、全天候作戦能力が非常に強いことである! ミリ波レーダーの弱点は、大雨の影響を受け、作用範囲が減少することだが、ミリ波レーダーの作用距離は20kmに達し得、これはミサイルの最大射程が5〜8kmのヘリに対して言えば、巨大な福音のようなものである。

米軍のロングボウアパッチと普通のアパッチの連合編隊は、ロングボウアパッチヘリがレーダーを作動させて捜索し、周囲20km内の敵情を得、最多で同時に128個の目標が発見でき、しかも成功裏にアパッチは敵情を高速データリンクによって機隊の中に伝送でき、普通のアパッチヘリは敵情を根拠により隠蔽された作戦の策略を採ることができ、いわば分割統治である!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「武直-19のミリ波レーダーを利用すれば、陸軍航空隊の武直-10と武直-19は非常に大きく戦闘力を向上させることができる!」)

伝統的な中国の武直-10と武直-19ヘリの作戦は、情報の獲得を全て自らに頼ることが必須で、自ら一定の暴露する高度まで飛び、光電子センサーを作動させてやっと敵情が発見できた。この過程の中で、機体は全部敵の視野の中に暴露し、容易に敵の防空火力の反撃に遭い、これは潜在的な巨大リスクだった。武直-19のミリ波レーダーを持った後では、この飛行機は非常に小さい寸法のレーダーのみ暴露し、敵は発砲のチャンスを探し当てるのが非常に難しい。しかもレーダーの作用距離は非常に長く、ヘリは比較的後ろ寄りに配備し、自身の安全性を保証することができる。

武直-19がミリ波レーダーを装備すると、航続距離や搭載重量に対し一定の不良な影響があるが、レーダー自体非常に軽く、このため影響の程度は大きくなく、しかも武直-19自体大型のサブタンクを搭載し、作戦半径と滞空時間の不足を埋め合わせることができ、比較的近い目標に対する攻撃の時、ヘリの4つの搭載ポイントは全て先進的な対戦車ミサイルを搭載して出撃でき、全部で16発のミサイルである。

武直-19のミリ波レーダーを付属させたヘリの出現は、中国陸軍航空隊ヘリの情報化水準を迅速に世界先進まで高め、しかも中国の新型自動捜索のミリ波誘導対戦車ミサイルも間近なことも事前に示している。ファイアアンドフォーゲットが完全に達成でき、マストのトップのミリ波レーダーを利用して目標をスキャンした後、ミリ波対戦車ミサイルが迅速に発射され、目標を自動捕捉し、搭載機は自ら敵の火力攻撃を避けて飛ぶことができる! (作者の署名:大水)


 日本にはロングボウアパッチが12機しかないですが、中国のこのヘリがそれよりはるかに多数装備されるのは間違いないでしょう。

11月24日

 中国のステルス戦闘機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-15/doc-iihnzahi0982080.shtml


FC-31にはエンテ翼と腹鰭がなくステルス性がより良い 殲-20は何故この設計を参考にしないのか

ソース:軍人の家倶楽部

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は最初の殲-31原型機」)

周知のように、中国はアメリカを除き唯一の同時に2種の第5世代戦闘機の研究開発を行った国で、このうち殲-20はすでに大量部隊装備を開始し、一方殲-31は現在まだ密集した試験飛行の中で、殲-31の後続の原型機の改造の幅から見て、それは検証機からすでにスムーズに原型機に変わり、しかも最終的に大量生産に投入されかつ部隊装備される可能性がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31の最新の原型機」)

アメリカの第5世代機と異なるのは、殲-20と殲-31との間の技術的飛躍度がより巨大で、2種の戦闘機は全く異なるレイアウトを採用し、このうち殲-20はエンテ翼レイアウトを採用しかつ目的性を持って一連の最適化を行っている。一方殲-31は通常レイアウトを採用し、もしアメリカ系戦闘機を見慣れていたら、軍事マニアにとって殲-31がより心の目の中のステルス戦闘機のレイアウトに符合するかもしれない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-20の腹鰭の特写。エンテ翼および腹鰭がはっきり見える」)

殲-31は通常レイアウトを採用し、殲-20に比べての最も顕著な外観の変化はエンテ翼および腹鰭がないことである。実はこの両者はステルス性に対して言えば多かれ少なかれ必ずちょっと影響があるだろう。特に殲-20のエンテ翼はさらに一定の上反角を帯びており、かつ主翼を遮蔽することができない。非常に多くの人は比較的疑問に思うかもしれない。殲-31のステルス性能がより良い以上、何故殲-20は通常レイアウトを参考にせず、逆に第5世代機の中で唯一エンテ式レイアウトを採用した戦闘機なのか、と。実はこれは殲-20自体の位置付けと直接の関係があり、主要な原因は2つある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「同様にリフト式レイアウトを採用したSAAB37戦闘機」)

まず戦闘機の自主研究開発方面で、中国はエンテ翼レイアウトの上に深い造詣がありがあり、前世紀末の751方案の中で早くももうすでにエンテ翼を運用し、当時リフト式レイアウトと呼んでいただけである。後の一連の研究方案は基本的に全てエンテ翼と関係があり、例えば殲-9戦闘機および後の殲-10戦闘機で、殲-20研究開発の前に成都飛行機は殲-10ですでに多くのエンテ翼の設計、応用の経験を累積していた。実際上エンテ翼レイアウトの戦闘機には非常に多くの伝統的戦闘機にないメリットがあり、まずエンジンが同じ状況下で、エンテ翼の戦闘機の離発着距離は通常の戦闘機に比べずっと短く、次にエンテ翼の戦闘機は敏捷性方面でも伝統的レイアウトの戦闘機を超えるだろう。このことから、殲-20がエンテ翼レイアウトを採用したのは意図的なことだということが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-22は遷音速作戦に重点を置き、その俯仰トルクは比較的小さい」)

次に、殲-20の作戦模式は主に超音速巡航と中距離遮断射撃および迎撃をメインとし、殲-20は超音速模式下での作戦性能を最適化し、このためそれは細長い機体の空力外形を採用し、このことは殲-20の俯仰トルクが比較的大きい結果をもたらし、もし伝統的レイアウトを採用していたら、たとえ大推力エンジンを採用してもその機動性にいかなる実質的性質の向上もなかっただろう。エンテ翼レイアウトを採用した後、殲-20は逆に超音速作戦性能を完全に発揮でき、同時にまた遷音速作戦の敏捷性および比較的強い機動性を併せ配慮することができた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31最新の模型。2号機に比べ比較的大きな改変があった」)

このことから、殲-20のエンテ翼設計は決して何の妥協の結果でもなく、それは主に自身の作戦任務を根拠に空力外形を確定したのだということが見て取れる。実際、殲-20のエンテ翼レイアウトを設計は逆に通常空力レイアウトに比べずっと難しい。殲-20からは、殲-31は超音速巡航能力を具備するかもしれないが、それは主にやはり遷音速作戦に重点を置くということが見て取れ、このため難度から言えば、実際殲-31は殲-20に比べワンランク低いだろう。 (作者の署名:工程師)


 メリットがあるのは分かりますがステルス性に対するデメリットは他の手段で埋められるんでしょうか。

11月25日

 中国国産空母関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-15/doc-iihnzhfy9333538.shtml


外形とトン数に変化なし 国産空母は何が原因で遼寧艦に比べ戦力が50%向上したのか

作者の署名:天下布武

飯は一口一口食べる必要があり、事は一件一件やる必要があり、道は一歩一歩行く必要がある! 空母というこの種の装備の建造はましてやこのようにするべきである。初の国産空母が依然通常動力・スキージャンプ発進空母で、外形とトン数に「遼寧艦」に比べてのあまり大きな変化が決してないことは、少なからぬネット仲間を落胆させている! だが実はそうではなく、初の国産空母は外形、トン数は「遼寧艦」に比べての変化が大きくないが、戦闘力はそれにもかかわらず50%近く向上している!

「遼寧艦」空母に対しては、そのデータはすでにとっくに何の秘密でもなく、中央テレビはもうすでに何度も報道しており、その満載排水量は6.1万トン、最大排水量は6.5万トン前後、標準配置の状況下で24機の殲-15戦闘機+12機の早期警戒、捜索救援、対潜ヘリが搭載でき、合計36機の各種艦載機である!

6万トンの空母に対し、36機の艦載機しか搭載できないのは確かにちょっと使用に充分ではなく、この種の状況をもたらした主要な原因は改造前の旧ソ連による建造時の「航空機搭載巡洋艦」理念(対艦ミサイルが多くの空間を占拠し、機格納庫の面積が不足)および改装後「科学訓練艦」としただけだったことの影響(訓練に用いるのに充分なら即OK)で、このため、これは海軍の後続の空母の建造に小さからぬ向上の余地を持たせた!

ソ連式空母の巨大な艦橋は非常に貴重な空母の甲板面積を大量に占拠しただけでなく、同時にさらに一歩空母のステルス性を下げ、このため国産空母が一部の船室を甲板の下に移した後、その艦橋は「遼寧艦」に比べ少なからず縮小し、多くなった甲板面積は1機の殲-15艦載機を多く駐機できる分と大差ない(艦載機の割り振りにも有利である)!

艦橋の縮小は空母の戦闘力向上に対し決して大きくないかもしれないが、国産空母は「遼寧艦」に比べ12基の「花崗岩」対艦ミサイルが占拠していた大量の空間を直接取り消し、甲板下の空いた空間も大部分機格納庫に転じた! これと同時に、少なからぬ機格納庫が増大し、国産空母が搭載できる艦載機の数も大幅に増加させた!

作戦理念の変化で、空母はもはや「航空機搭載巡洋艦」ではなく、「科学訓練艦」でもなく、機格納庫面積と甲板面積は増加し、したがって国産空母が搭載できる艦載機の数に小さくない向上をさせ、これに対しては中央テレビもかつて1回にとどまらず国産空母が搭載できる殲-15艦載機の数はすでに36機に到達していると報道しており、「遼寧艦」に比べ50%増加している。もし少なくとも12機の各種艦載ヘリを加えれば、国産空母の艦載機総数が48〜50機に達するのも問題ではない!

要するに、初の国産空母は外形、トン数の上で差が大きくないし、動力も依然通常動力で改変はなされていないが、初の国産空母の一連の最適化(艦橋の縮小、機格納庫、甲板面積の増大、電子システムのグレードアップ)で、艦載機の数量も48機以上にまで向上し、このことは初の国産空母の総合戦闘力を「遼寧艦」に比べ50%向上させることも理にかなったことである!


 発進効率に制限がある以上搭載機が50%増えても戦力が50%向上するとは限らない気もしますが。

11月26日

 中国の戦闘機輸出関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-19/doc-iihnzhfz0191782.shtml


輸出版殲-10Cがお目見え 三大進歩あり 輸出ゼロの記録を打破できるか否か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:殲-10CE戦闘機が初お目見え」)

2019年11月17日、第16回ドバイ航空展が盛大に開幕した。中国航空工業は多種の新型実戦機を携えて展示に参加し、このうち初お目見えの殲-10CEが特に注目を引いた。それは国産の殲-10C戦闘機の輸出型である。その出現は、殲-10Cが正式に対外的に輸出されようとしていることを象徴的に示している。ならば殲-10CEの出現は、殲-10戦闘機輸出ゼロの記録を打破できる。

殲-10は中国が自ら研究開発を行った初の第3世代多用途戦闘機で、1998年に初飛行を完成させ、2004年に中国空軍への装備が開始され、2008年の珠海航空展で初お目見えした。当時中国で最も先進的な戦闘機として、殲-10は非常に早くからもう輸出を探求する願望を見せ、2013年、八一飛行デモンストレーション隊の殲-10戦闘機がモスクワ航空展に参加し、初めて国外に向け公開展示された。2016年、中国航空工業は今度は初めて殲-10戦闘機の輸出版FC-20多用途戦闘機を展示し、正式にこの戦闘機が国際的な受注を探求する決意を見せた。

殲-10戦闘機は優秀な作戦能力と相対的に低廉な価格に頼って確実に少なからぬ外国ユーザーの興味を引きつけもした。2009年には早くも、パキスタンがもうすでに殲-10輸出型を輸入する可能性を研究しているとした。だが長年にわたりずっと大山鳴動して鼠一匹で、長年来ずっと殲-10に対する考察を持続していたが、パキスタンサイドはそれでも2016年にアメリカから中古のF-16戦闘機を購入する決定をした。同様に殲-10に対し興味を示した国にはさらに中国の伝統的な武器輸出相手国であるミャンマーとバングラデシュがあったが、最終的にはやはりうやむやに終わった。特にバングラデシュは、2016年ほとんどすでに中国から14機のFC-20(殲-10輸出型)を購入することを確定していたが、最終的にはやはりロシアのスホーイ-30SMEを購入した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:2016年、輸出型殲-10戦闘機であるFC-20がシンガポール航空展に初お目見えした」)

何故殲-10のような優秀な戦闘機が、長年来輸出市場においてそれにもかかわらず受注を獲得できずにいるのか。原因は多方面で、政治的要素は除外して語らないとすれば、殲-10の輸出は主に以下のいくつかの不足に直面している。

まず、現在世界を範囲として戦闘機の換装の需要を有する国は主にアジア・アフリカ・ラテンアメリカの中小国がメインで、彼らは空軍の規模と軍事費の制限を受け、大部分が1機種多機能、多用途能力を持つ戦闘機を選択する。殲-10も多用途戦闘機だが、実はその位置付けは制空メインにより偏向し、搭載できる対地攻撃弾薬の種類や数量はいずれも相対的に小さめである。次に、殲-10が装備するのはロシアのAL-31エンジンだが、外国のエンジンを装備した軍用設備の輸出に対しては、中国はエンジンの生産国からエンジン再輸出の許可を獲得する必要がある。さもないとメーカーはエンジンに対し維持修理やメンテナンスを行うのを拒絶するだろうし、このことは深刻な問題を生じさせるだろう。そしてロシアはきっと殲-10が大量輸出され、その強力なライバルとなることを希望しないだろう。このため、これは殲-10輸出最大のボトルネックの1つとなる。最後に、殲-10の生産能力は相対的に不足しており、何故なら中国空軍のここ何年かの第3世代機への換装の圧力は非常に大きく、航空工業部門にも輸出型のために大量の生産ラインを浪費する余力がなかった。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:中国・タイ「鷹撃-2019」合同演習に参加する殲-10C」)

今回の殲-10CEの出現は、これまで殲-10輸出が遭遇したあらゆるボトルネックを基本的に解決し、殲-10輸出の新たなマイルストーンとなろうとしている。まず、殲-10Aに比べ、殲-10Cは機体をある程度改良し、外部搭載ポイントを増加し、超越的に強い多用途能力を持ち、迎撃、制空作戦、対地/対艦正確打撃、防空制圧、電子対抗作戦(対レーダー)など多種の任務が担当できる。戦闘機、戦闘爆撃機と戦術電子戦機の職能を一身に融合させ、これはまさに中小国の空軍が切迫して希望する戦場の万能選手の役割である。次に、殲-10Aが国外のエンジンを選択使用していたのとは異なり、殲-10Cが採用するのは国産の太行エンジンで、このエンジンはすでに中国空軍の多機種の実戦機上に装備され、多くの検証を経、性能は安定し、輸出が制限されるボトルネックは全く存在しない。最後に、中国航空工業の実戦機生産能力も不断に着実に向上しており、殲-10A戦闘機はすでに生産停止され、全力で殲-10B/C型を生産しつつある。中国空軍の換装の需要を満足させる他に、一部分の輸出製品を提供することにも全く問題はない。

要するに、殲-10CEの出現は、まさに中国航空工業の全体的実力の急速な進歩の体現であり、我々にはこの飛行機が将来輸出市場で明るい前途の見通しを持つと信じる理由がある。 (作者の署名:兵工科技)


 もう少し待って殲ー31ステルス戦闘機の輸出がどうなるか見極めようという国、殲ー10でも高いから梟竜でいいという国も多いでしょうから引く手あまたとはいかないのでは。輸出されれば中国のエンジンが本当に単発戦闘機用としても信頼性が充分なのか、耐久性に問題ないのか判明するでしょうが。






















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