コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその351

12月18日

 中国の無人機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-02/doc-iihnzhfz3061418.shtml


中国の最新大型無人機が明るみに 敵を3km離れて殲滅できる

最近、中国の巨大作戦無人機がメディアの中で再度明るみに出た! 最新の写真はこの最新超大型無人機が、大量のミサイル、爆弾の模型を搭載しているのをはっきり示しており、その強大な戦闘力を見せつけている!

これこそ中国四川騰登科技社の中高度長航続時間TB001作戦偵察無人機である!

それはまたTW328とも呼ばれる。TB001作戦無人機は「ダブルテールスコーピオン」とも呼ばれ、この前すでに模型と試験飛行写真の形式をもって出現している。この機は現在中国西南部で試験飛行している。騰登科技は実際には中国の成都611研究所の支所で、主要な製品はTB001を含む多くの大型無人機の機種を包括する。同時にこの会社はさらに順豊速逓と協力して大型輸送無人機の可能性を研究している。

3月時点の(頑住吉注:何か言葉が抜けているようです)によればTB001作戦無人機はすでに試験飛行を開始していた。試験の成功はこの飛行機の発展の1つの重要なカギたるマイルストーンを象徴的に示し、生産およびユーザーへの引き渡しのために道ならしをした。同時に、TB001作戦無人機は何度も公開の展示の中でお目見えし、かつ大量のミサイル、爆弾を搭載して自らの軍事用途を見せつけている。またある報道は、TB001の電子システム構造の信頼性と安定性を向上させるため、同社は依然さらなる一歩の開発作業を行っている、と指摘する。

TB001作戦無人機というこの飛行機の特徴はダブル尾部ビーム機体設計で、この設計は主翼から後ろに向けて2本の尾翼支持部分が伸び出し、それぞれの部分が垂直尾翼に連結し、2枚の垂直尾翼の頂部は水平尾翼の形式をもって結合し、尾部ブーム、垂直尾翼、水平尾翼の全体フレームが力を受ける構造を形成する。この設計は第二次世界大戦の著名なP-38ライトニング戦闘機など多くの機種の戦闘機にも出現している。近年多種の大型長航続時間無人機も類似の構造を採用しており、全体強度が高い、重量が軽い、尾翼コントロール能力を保証する前提の下に全高と設計の難度が下がるというメリットがある。

TB001作戦無人機はそれぞれの尾部ブーム前方構造に、それぞれ1台のタービン増圧ピストンエンジンを配置している。それぞれのエンジンは3枚プロペラを配備している。2つのエンジンはこの巨大無人機により大きな動力を持たせ、同時にそれぞれのエンジンに対する性能の要求を下げている。この機にはさらに伸縮可能な脚があり、もって空気動力抵抗を減少させている。

同社が発表したデータによれば、TB001作戦無人機の最大離陸重量(MTOW)は2800kg、全幅は20m、全長10m、全高3.3mである。この設計は8000mの最高実用任務高度まで飛行でき、最大航続距離は6000kmである。1000kgの有効搭載荷を搭載した時、航続時間は35時間である。最近順豊速逓と同社は協力し、改良されたTB001を使用して貨物を搭載した吊り下げポッドを空中投下し、最大化してその出色の搭載能力を発揮させ、甚だしきに至っては有効搭載重量を1.2トンにまで向上させる。2017年12月、改装を経たTB001無人機はファーウェイが山の多い雲南省で修理基地を実施する任務に協力援助し、貨物を地上からでは到達しがたい地点まで送り届けた。

地上指揮所との協同作戦方面では、この高度自動化制御の無人機は、視距離内で地上指揮所との有効通信範囲が280kmに到達する。同時にTB001作戦無人機は衛星通信データリンクを配備し、双方向通信距離を半径3000kmまで拡張展開させることもできる。

作戦方面では、TB001作戦無人機は大量のミサイルと正確制御誘導爆弾が搭載できる。最新の画像の中で、この機は試験飛行時に3種の異なる機種のミサイルと制御誘導爆弾を搭載し、合計8発だった。もし我が国が最も新しく彩虹、翼竜系列作戦無人機のために研究開発した小型空対地ミサイルを配備すれば、あるいは航続距離を犠牲にすれば、この機は軽々と24発にも達する制御誘導武器が搭載できる。同時にそれは1発あたりの重量がより大きい制御誘導武器を搭載し、これは例えば多数の250kg制御誘導爆弾であり、もってより堅固な目標を攻撃することもできる。

もし同様の数量、重量の武器を搭載した状況下で、TB001作戦無人機は現役の我が軍の無人機に比べより長時間の滞空作戦任務を行い、したがって地上目標の監視、打撃の厳密さの程度をさらに一歩向上させることもできる。

言われているところによれば同社はすでに航続距離が7000kmにも達する貨物輸送無人機を研究開発している。これは8発の無人機で、ジェット式動力を使用し、全幅40m、有効搭載荷は20トンである。これは中型旅客機あるいは貨物輸送機の搭載能力に相当する。このカーボンファイバー材料を使用する双胴の貨物輸送無人機は、2本の胴体の間に有効搭載荷モジュールを搭載し(頑住吉注:サンダーバード2号的な?)、現在2020年に使用に投入されると見られている。当然、この飛行能力は中型旅客機というでかぶつと同等で、捜索救援、空中給油、長時間偵察監視、情報収集などの任務にも用いることができる。それは大型搭載荷モジュールを搭載しているため、このモジュールを素早く交換することによって、その任務能力の素早い変化を実現することができる。その巨大な有効搭載荷はそれを空中給油機とさせ、捜索救援ヘリ、パトロールする戦闘機、貨物輸送機や爆撃機などの飛行機のために給油することもできる。

同社高級幹部は関連の無人機システムの民間用応用の前途の見通しを強調した。ロケット発射、警務、探査、消防、国境パトロールや緊急救援等々の多様化された任務が行える。この系列の無人機の後続の製品の大規模生産と共に、規模経済が実現でき、したがって価格が低下する。

TB001作戦無人機は中国の活発に発展する無人操縦航空領域の縮図に過ぎないということができる。事実、それは成都の110の無人機メーカーの1つが作り出したその中の具体的機種だが、我々はすでにその極めて強大な作戦能力と民間用の前途の見通しを見ることができる。中国の価値数十億アメリカドルの無人機業界の規模と技術の複雑さの程度の上での爆発的成長と共に、中国の軍用、民間用無人機業務は急速に前進し、かつより広範に全世界の市場でより大きなシェアを占めることになる。(作者の署名:転管砲)


 日本では先日マルチローター無人機のやや大型のものが物資輸送用としてテストされているとのニュースがありましたが中国とのレベル差はもう少なくとも数十年は埋められないところまで来ていると思います。

12月19日

 殲ー20関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-05/doc-iihnzhfz3778561.shtml


殲-20の近接武器にはどんなハイライトがあるか:機動性が60%向上しさらに後ろに向けて発射できる

霹靂-10Eのずば抜けたところ

1, 新世代近距離格闘空対空ミサイルに常用される通常レイアウトを採用し、特徴は揚力:抵抗比が高く、用いることのできる迎え角が大きく、本体のミサイル全体の揚力に対する貢献が増加し、このミサイルの機動性能を向上させるのに有利である。

2, 射程が中距離ミサイルに近い。霹靂-10Eの寸法はSD-10A中距離空対空ミサイルに比べてやや細くやや短いだけである。全長は3.5〜3.6m前後で、これは殲-20の側面弾薬コンパートメントの長さを根拠に設計された可能性が高い。普通の格闘ミサイルは一般に3m前後しかない。このため、霹靂-10Eの射程は普通の格闘ミサイルに比べより長いはずである。推測によれば20km前後にまで増加する可能性があり、これはすでに某いくつかの中距離空対空ミサイルに遜色ない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。画像の注釈:霹靂-10Eは正常式空力レイアウトを採用し、サイズは小さくなく、そばに展示されているSD-10A中距離ミサイルからに比べやや細く、やや短いだけである)

3, 誘導弾頭が赤外線焦平面アレイ成像技術を採用し、目標に対し赤外線成像を行うことができ、非常に高い柔軟度と空中識別率を持ち、夜間あるいは煙霧条件下でパッシブ方式をもって全方位で冷目標に対し探知計測が行え、赤外線デコイ、偽目標に対しても比較的高い識別能力を持ち、かつ背景妨害を抑制することができる。

4,ベクトル機動と過負荷。霹靂-10Eの尾部の構造から見て、それは推力ベクトル技術を採用し、尾部噴射管のところにガス舵制御機構がある。推力ベクトルコントロールはミサイルに低速、高空飛行状態下で依然比較的大きな横向きの過負荷を生じさせることができ、ミサイルの初期飛行段階(速度が比較的遅い)と高空飛行段階(空気が希薄)の制御に特別メリットがあり、霹靂-10Eの最大過負荷は50〜55Gに到達でき、霹靂-8の35Gをはるかに超える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:霹靂-10Eの尾部の逆台形X字型尾翼(主要空力作動面)とガス舵。空力+ベクトル推力の複合制御体制を組成している」)

5,見ることができれば即撃てる。超越的に強いベクトル機動性、過負荷能力と先進的誘導弾頭は、霹靂-10Eの軸を離れての発射角度をプラスマイナス90度に到達させることができ、肩越し射撃(すなわち後ろ向け発射)能力を持ち、飛行機の全後半球全てに発射、追跡かつ命中できるだけでなく、しかも初めて正面から高速で飛来する敵機目標に対し真に自信ある攻撃能力を有した。さらに加えてヘルメット照準具と連動し、飛行員に「見ることができれば即撃てる」を実現させることができる。

良いミサイルが良い機とコンビネーション

霹靂-10Eのお目見えは、皆にもはや「良い機とマッチする良いミサイルがない」ことを心配させない。このミサイルの先進的な戦術性能は殲-20の矛をより鋭利にさせることができ、空戦の時攻撃性がより強く、打撃距離もより遠く、さらに殲-20のステルス性能と高い機動性能が加わり、霹靂-10Eはまるで名手が勝負の時に突然に繰り出す袖箭のように、隠蔽されかつ致命的である。(作者の署名:兵工科技)


 「袖箭」というのは袖の中に隠せる隠し武器で、強力なスプリングで小さな矢を発射するもので、「スリーブガン」の元祖みたいなものですね。記事の中にアメリカの最新型の同類兵器と比べてどうなのかという説明がないのがちょっと残念です。

12月20日

 中国との早期警戒機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-11-27/doc-iihnzhfz1951766.shtml


中国の早期警戒機の内部が初めて明るみに:電子設備は小型精巧 休憩娯楽区域の余地を生む

近年来、中国空軍、海軍航空兵の体系化された作戦能力は非常に大きく向上し、その中で最も鮮明な印は早期警戒機の大量装備である。解放軍はすでに、あるいは間もなくアメリカを除き早期警戒機の装備数が最も多い空中力量となる。我が軍の需要を満足させるのと同時に、中国の軍事工業はさらに成功裏にZDK-03早期警戒機を対外輸出し、国際的な早期警戒機市場の主要なプレーヤーとなった。閉幕したばかりのタイのバンコク国際安全保障業務展で、中国電科はZDK-03の最新改良型を対外的に展示した。

初期にパキスタンに輸出されたZDK-03早期警戒機は運-8プラットフォームを採用し、プラットフォーム自体が相対的に立ち後れていた。ユーザーのフィードバックは、早期警戒機としてのZDK-03の探知計測能力はまあまあだが、プラットフォームはそれにもかかわらず彼らをすこぶる不満にさせていることをはっきり示している。外形の上から見て、中国電科が今回展示したZDK-03グレードアップ版最大の変化は運-9プラットフォームを採用して運-8に取って代わらせていることで、プラットフォームの変化は根底から覆すようなものとは言えないが、ある程度最適化できている。外形の上から見て、ZDK-03グレードアップ版は機首と垂直尾翼部分にアンテナカバーが増加し、これは電子戦(あるいは探知計測)関連設備に違いなく、総合作戦能力は必ずや向上することになる。

中国の真に就役した早期警戒機の出現は非常に遅く、その他の軍事大国にはるかに立ち後れたが、起点は非常に高く、空警-2000は就役後技術(アクティブフェイズドアレイレーダー技術)の上で主流の水準にもう一世代先んじていた。だが初期に輸出されたZDK-03が使用したのは我が軍が自ら用いる早期警戒機の予備技術で、すなわち米ロの機械スキャンレーダーに似たものだった。こうではあったが、後発の優勢があったため、技術はより完備される傾向にあり、初期のZDK-03の性能はそれでも一般の需要を満足させることができ、さらにコストパフォーマンスなどの優勢があった。

初期のZDK-03が採用したのはKLC-7型早期警戒レーダーで、俯仰方向は電子スキャン、水平方向は機械スキャンで、複雑な電磁環境下で異なる高度の飛行機やミサイル(超低空の巡航ミサイル含む)および水上目標が有効に探知計測できた。2018年の珠海航空展でKLC-7の研究開発機関である中国電科14所はまたKLC-7の最新発展型「ペルシャの目」(頑住吉注:ペルシャの商人の骨董品を見る目が確かだったことから「目利き」といった意味に転じたようです)早期警戒レーダーを登場させ、「ペルシャの目」はアクティブフェイズドアレイレーダー技術を採用し、グレードアップ版ZDK-03がもしこの型のレーダーを用いていたら、性能上国際市場の最も先進的な機種に挑戦するに足りる。

顧客に向けての展示の便のため、中国電科が展示したグレードアップ版ZDK-03早期警戒機の模型はカッタウェイ構造を採用しており、我々は中国製早期警戒機の内部構造も理解することができた。レーダーアンテナはレーダーの一部分でしかなく、それにはさらに大量のバックエンド設備があり、模型は、こうした設備が主に飛行機の中央部分に集中している事をはっきり示している(各種アンテナ、電子偵察設備のバックエンド含む)。操縦室と設備室の間には小さいとは評価されないメンバーの休息区があり、このことはメンバーの遠距離作戦に対し非常に有利である。このような空間が空けられたことは電子設備の小型化の成果をも体現している。

早期警戒機は「長空の千里眼、雲天の司令官詰所」として、機の上には技術人員がいてレーダーのデータに対し処理を行う必要があり、指揮人員が空中の機群の作戦を指揮する必要もある。グレードアップ版ZDK-03の上では、こうした人員の戦闘位置が飛行機の後部に集中して位置しており、相応の先進的表示・コントロール設備がある。模型は、グレードアップ版ZDK-03上には7から8の指揮コントロール戦闘位置があることをはっきり示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット上に流れ伝わる我が軍で現役の空警-500早期警戒機の指揮コントロール区域らしきもの。ZDK-03とすこぶる似ている。」)


 中国が多くの途上国に比較的安価で早期警戒機を販売することはアメリカなど西側先進国にとって脅威になり得ると思われます。それだけで湾岸戦争のようなワンサイドゲームの構図が崩れることにはならないでしょうが。

12月21日

 定番のインド兵器の悪口です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-04/doc-iihnzahi5146543.shtml


インドのテジャス戦闘機が新たなレーダーに換える 性能は殲-10を超え梟竜を軽く制圧と言明

作者の署名:軍情解析 東風刃

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『30年一振りの剣を磨く』のテジャス戦闘機」)

最近、インド国防省の情報によれば、インドスタン航空会社(HAL)はイスラエル航空工業社(IAI)と2つの契約を締結した。契約の内容はテジャス戦闘機のために2種の主要な航空電子システムを購入するというもので、この2種の電子設備は改良型「テジャス」戦闘機の作戦能力を確定することになる。この戦闘機のこの2種の電子システムを装備した改良型はテジャスMark 1Aと呼ばれることになる。この2種の設備はいずれもイスラエル航空工業社の子会社であるEItaによって開発され、それぞれELM-2052 AESAレーダーと「電子戦」システムである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「テジャス上に装備されようとしているイスラエルのAESAレーダー」)

インドの戦闘機計画は好事魔多しと言うべきである。「テジャス」戦闘機の「LCA」計画は、1980年代には早くももうすでに提出されていたが、この開発されて30年あまりの戦闘機は2015年になってやっとついにインド空軍に引き渡され就役した。もし成語を用いてインドの戦闘機開発計画の特徴を形容するなら、「高望み」である。空力外形から見てこの戦闘機は無尾翼デルタ翼設計を採用し、フランスのミラージュ系列に非常に似ている。この種の設計の元々の狙いは高空高速迎撃の実現のためだが、LCAの設計の中の対地支援の位置付けには適合しない。この戦闘機は誕生からもう非常に混乱していたと言うことができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「テジャスの機首およびコックピットの特写」)

しかし最後になってもこの戦闘機は高空高速迎撃の性能を実現することはなかった。この戦闘機の最高速度はマッハ1.6しかない。元々の模倣対象で、高空高速性能を決して追求していないF-16のマッハ2に比べても少なからず低い。しかもテジャスは複合材料を大規模使用し、重量が比較的軽く強度が高いことを実現できると言明しているが、現実になると、インドスタン航空社が採用したのが一体どこから手に入れた複合材料なのか分からない。テジャスの実際の機体の過負荷は5.5Gにしか到達できず、このことはテジャスがいくつかの作戦の中の高い過負荷機動ゆえに空中で真っ二つになる可能性が高いことを意味している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アクティブフェイズドアレイレーダーを装備した殲-10C」)

過去この戦闘機は多くのインドメディアによってインド国産の世界で「最も先進的」な第3世代戦闘機と報道されたが、いくらか見る目のある人は、第3世代の先進的戦闘機の標準装備であるアクティブフェイズドアレイレーダーさえも装備されていないことをすぐに見て取ることができ、テジャスが一体なぜ先進的な第3世代戦闘機と称することができるのだろうか。これと同時に、インドがずっと取り上げてテジャスと比較している殲-10系列の、最新ロットの生産型は全てアクティブフェイズドアレイレーダーを装備済みである。このことはインドメディアに報道する時やや悔しさを帯びざるを得なくもさせている。今回テジャスがイスラエルのAESAレーダーに換装する契約の発表後、多くのインドメディアは勢いづいて騒ぎ始め、テジャスがアクティブフェイズドアレイレーダー技術を採用したレーダーに換装した後では中国の殲-10系列に対する完全超越を実現し、パキスタンの梟竜戦闘機を打ち破ることはさらに問題にならない、と言明している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「以前テジャスが換装しようとしたヨーロッパのミーティアミサイル」)

だが理想は非常に豊かだが、現実は非常にお粗末で、テジャスは也蕭何敗也蕭何である(頑住吉注:勝利も敗北も同一の人ゆえ、といった意味らしいです)。何故ならテジャスはインドの国産戦闘機と称しているが、機体がインドで製造されていることを除き、およそあらゆるサブシステムは全て国外から購入したものである。しかも購入されたそれぞれのサブシステムの生産国も異なり、このことはそれぞれのサブシステムの間の両立が古く大きな難しい問題となる結果をもたらしている。今回も同様で、今回の改良型テジャスMark 1Aは元々ヨーロッパ各国が合同で生産するミーティアミサイルを装備するつもりだった。しかしインドとイスラエルがアクティブフェイズドアレイレーダーに換装する契約を締結する前、ミーティアミサイルを生産するヨーロッパの会社はインドに向け警告し、ヨーロッパのミサイルシステムはイスラエルが研究開発したレーダーシステムの両立することは喫してできないとしていた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「インドが自ら研究開発するアクティブフェイズドアレイレーダー」)

ミーティアを生産する会社がインドに与えた選択は、インドがヨーロッパのレーダーを選択するか、インドが自らミーティアミサイルと両立できるレーダーを研究開発するかだった。だがインドの国産装備の本来の能力は衆目の一致するところでもあり、その国産アクティブフェイズドアレイレーダーはいくつかの航空展の中で模型を持ちだしたことを除き二度とその先はなくなっている。これはインドがイスラエルのレーダーを選択した原因でもある。しかし今回は両方のいいものは得られず、先進的レーダーを選択するか、先進的なミサイルを選択するかである。今回インドは先進的ミサイルを放棄したが、インド自らのテジャス戦闘機とマッチするミサイルはまた遅々として完成できていない。ならばテジャスの戦闘力にもし先進的レーダーの助力があっても、先進的ミサイルがなくては机上の空論に過ぎない。


 何故ヨーロッパのレーダーとミサイル、イスラエルのレーダーとミサイルを採用しないのかいまいち分かりませんが。ヨーロッパのレーダーもイスラエルのミサイルもそう劣ってはいないのでは。

12月25日

 中国の艦載早期警戒機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-20/doc-iihnzhfz7127120.shtml


中国、艦載固定翼早期警戒機を研究開発中 あるいは同時に200の目標が捜索できるか

作者の署名:兵工科技

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:武漢の『空母ビル』上に置かれた艦載固定翼早期警戒機の模型」)

少し前、「空母ビル」上に置かれた艦載固定翼早期警戒機がネット仲間の熱烈な討論を引き起こし、さらにこの早期警戒機に空警-600という名を与えた。この機は単なる模型だが、我々がこれをもって推測を展開することを妨げず、我が国の艦載固定翼早期警戒機にどういった特別なところがあるのか見てみよう。

全く新しく研究開発された搭載機

画像から見て、この早期警戒機は我が軍で現役のどの輸送機とも合致せず、運-8に比べれば小さく、運-12に比べれば大きく、運-7に比べれば短くかつ細く、地上との隙間も運-7と比べてずっと小さく、全く新しく研究開発された専用搭載機に違いない。艦載固定翼早期警戒機は搭載機に対する要求がやはり非常に過酷で、主翼は大幅に折り畳める必要があり、これは内部空間は適応して改装できる必要があり、機内の搭載燃料は多い必要があり、機体と脚の構造はカタパルト発進と制動着艦時の巨大な衝撃力に耐える必要があるなどである。このようであれば古い飛行機を改造するよりも、全く新しく専用搭載機を研究開発する方がいい。よりそろばんに合い、艦載使用環境に照準を合わせて特殊な設計を行うことができるだけでなく、しかも未来の発展と改良のポテンシャルもより大きくなる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:三面フェイズドアレイレーダーアンテナを使用する空警-500早期警戒機。新たに研究開発される艦載固定翼早期警戒機もこのレーダーを使用する可能性が高い」)

性能の推測

模型頂部の円盤から見て、この機はアメリカのE-2C早期警戒機同様の円盤レーダーで、アンテナが回転するかしないかに関しては現在まだ見て取れない。筆者の推測では回転せず、空警-500に似た三面フェイズドアレイレーダーを採用するはずである。結局のところ我が国はこの方面において技術が非常に成熟している。探知計測性能も空警ー500に近いと見積もられ、300〜400kmの制御範囲、同時に200以上の目標を捜索し、かつ戦闘機を誘導して最も脅威ある数十の目標に対し迎撃と打撃を行うことが保証できる。。総合性能はE-2Cに遜色なく、あるいはこの機の設計パラメータはE-2Cを超えることを基準にして制定されたのかもしれず、現在それを超越することは必須でもある。

1隻の空母に何機装備するか

固定翼早期警戒機の重量は比較的大きく、発進は困難なため、「遼寧」と入隊したばかりの「山東」号というこの2隻のスキージャンプ空母では使えないはずである。我が国の次世代カタパルト発進空母は排水量が8万トンを超えるだろうと見積もられ、搭載機の数量は60機を超えるに違いない。アメリカの空母が80機前後の艦載機に5機のE-2Cを配備する必要があることとの対比から見て、我々の空母1隻には最小でも4機装備する必要がある。何故なら1人の業務人員は最多で2グループの飛行機しか指揮できないからである。艦載早期警戒機の空間は有限で、せいぜい4〜5人の作業ポストしか配置せず、このように計算すると、1機の早期警戒機が30機前後の飛行機の作戦を指揮することができ、4機の早期警戒機がかわるがわる飛べば即空母艦隊の全天候早期警戒と空中指揮の需要を保証することができる。


 円盤状アンテナが回転しないフェイズドアレイレーダーを装備していればE-2Cより技術の世代的には先んじているというわけですが空母自体の規模や性能の差、そして実戦経験の天地の差があり実際どの程度有利になるんでしょうか。

12月26日

 スホーイ-57関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-20/doc-iihnzahi8756027.shtml


中国が12機のスホーイ-57ステルス戦闘機を購入しようとする? 専門家:大いに可能性あり

作者の署名:航空製造網

一部の消息筋の人物は、すでに殲-20を装備済みであるが、現在我が国の関連部門は12機のロシアのスホーイ-57戦闘機を購入する可能性につき積極的に討論しつつある、と語る。専門家は、これは中国空軍がスホーイ-57によってその作戦力量を強化するつもりであるというだけでなく、さらにいくつかの深層の原因があると分析する。

ロシア技術社航空集群工業総監は最近、スホーイ-57はすでに全く新しい第二段階のエンジン「製品30」に対し16回の試験飛行を行った、と宣言した。彼は、現在この先進的なエンジンの架台試験は依然継続されており、しかもこのプロジェクトは飛行試験も展開しつつある、とした。

スホーイ-57は10月に行われたある飛行でエンジンの各種飛行模式下での特性を検査し、これは特にベクトルノズルと潤滑油システムのマイナス負荷状態下での操作状況であった。現在このエンジンはスホーイ-57上で全部で16回の飛行を行っている。

2017年末、T-50-2原型機は左側のエンジンナセルに1台の「製品30」を装備して初飛行を展開し、この機はその後スホーイ-57LLと呼ばれ、「LL」はロシア語で「飛行実験室」の意味である。

「製品30」はスホーイ-57生産型の目標たるエンジンで、現有のAL-41F1エンジン(「製品117」)と比べると、「製品30」は全デジタル化されたエンジン自動制御システムを配備し、かつスホーイ-57の超機動性、高い推力:重量比、ステルス特性およびアフターバーナーを使用しない超音速巡航能力を確保する。

「製品30」はスホーイ-57戦闘機の第二段階エンジンとも呼ばれ、著名なリューリカ設計局とその他のロシアの大型航空エンジン企業が合同で研究開発し、総設計師はEvgeny Marchukovである。

軍事専門家は分析後次のように言った。この「製品30」はロシアの戦闘機エンジンの上での最高の成就を代表している。技術水準の上でアメリカのF-22「ラプター」戦闘機上で使用されるF119エンジンに比肩しうる。

「製品30」はアフターバーナー燃焼室が付属したバイパス比の低いターボファンエンジンで、基本設計はAL-31およびAL-41系列エンジンと似たところがあるが、あらゆるユニット全てが全く新しく研究開発されたもので、かつロシア最先端技術を使用している。

このエンジンは同類製品と同じ典型的構造を持ち、これには多段の高圧および低圧圧縮機、リング状燃焼室、多段タービンが含まれ、タービンの後ろはアフターバーナー燃焼室とAL-31FNに似た推力ベクトルノズルである。

圧縮機の圧縮比は6.7で、20〜23kg/秒にも達する気流の流量が提供でき、燃焼室は直接燃料噴射ノズル上に装備されたプラズマ点火システムを配備し、気化した燃料を燃焼室進入後直ちに点火させ、最も良い燃焼模式を保持し、燃料の蓄積ゆえに爆発的燃焼を生じさせないだろう。

公開のデータによれば、「製品30」エンジンのアフターバーナーを使用しない最大推力は11トン、アフターバーナー使用時の最大推力は18トンで、AL-41F1の9.5トンおよび15トンよりずっと優れている。このためもしスホーイ-57の最大離陸重量が35トンを超えていても、その推力:重量比は1を超え、正常離陸重量での推力:重量比は1.15〜1.2である。

「製品30」はさらにファンの前端にレーダー障壁を追加し、スホーイ-57を困らせていた直通空気取り入れルートのステルス問題を解決し、この他さらに鋸歯状尾部噴射管を採用し、さらに一歩この機の全体的なステルス性能を向上させている。

説明によればエンジンのタービン前温度は1950〜2100°Kで、比較するとAL-31Fは1700°Kを超えない。「製品30」エンジンは2020年の某時期に大量生産入りし、その後完全にAL-41F1エンジン取って代わって生産型スホーイ-57に装備されると見られる。


 中国が購入する可能性に関する記述を期待して読んだのにその内容はわずかでしたね。「いくつかの深層の原因」に触れられていないのも不自然で、内容的にまずいためカットされてしまったんでしょうか。ちなみにこの記事以後に起きた墜落事故にはそんなに深刻な影響はないのではないかと思いますが。

12月27日

 インドの戦闘機関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-19/doc-iihnzhfz6865837.shtml


インドの新たなレーダーは100km離れて殲-20が発見できる? ベトナムメディア:F-35も発見できる

作者の署名:一号哨所

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『雪豹-E』レーダー」)

例えば殲-20、F-35のたぐいの第5世代戦闘機は、そのステルスの属性ゆえに名が聞こえている。それは来るときに影もなく、去る時にも姿なく、その防御システムに対応できなくさせる。だがインド人はそれにもかかわらず自分たちの新たなレーダーはインド空軍が殲-20やF-35のたぐいのステルス実戦機を発見するのを助けることができるとしている。本当にそんなにも凄いのだろうか? ベトナム人がどう言っているか見てみよう。

ベトナムメディアの報道によれば、この前インド空軍参謀長は、インドはそのスホーイ-30MKIの設備を更新しつつあり、グレードアップを行い新たなレーダーを装備しており、しかる後に新たなスホーイ-30MKIは100km離れてF-35あるいは殲-20などのステルス実戦機を監視測定する能力を具備することになる、とした。インドは彼らがスホーイ-30MKIにどんな種類のレーダーを装備しようとしているのか決して漏らしてはいないが、非常に多くの人は、インド人の言うレーダーはパッシブフェイズドアレイレーダー「雪豹-E」(Irbis-E)に違いないと推測している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-20戦闘機」)

「雪豹-E」レーダーは現在ロシアのスホーイ-35に装備されており、このレーダーは単一の周波数をもって発射する信号源から組成され、作動原理はアンテナを無線電子発射器に接続し、もって短いパルス信号を発射するというものである。こうしたアンテナは高度に敏感な受信機に接続され、もって目標から反射されて戻ってくる信号を拡大する。その優勢は伝統的な機械スキャンレーダーに比べより大きな区域が監視できることにある。しかしこの種のレーダーを装備したら、本当にインド人が殲-20のたぐいのステルス実戦機を発見するのを助けることができるのだろうか? ベトナムのネット仲間が自らの見方を出してくれた。

あるベトナムのネット仲間は次のように言う。「雪豹-E」レーダーは性能が素晴らしいレーダーとは言ものの、それは結局のところパッシブフェイズドアレイレーダーに属し、このことはレーダーが受動的に信号を受信するしかないことをも意味している。結局のところ現在のレーダーの主流は徐々にアクティブフェイズドアレイレーダーに傾いている。ステルス戦闘機がステルス能力をONにした時パッシブフェイズドアレイレーダーを騙す可能性が大いにあるが、アクティブフェイズドアレイレーダーはステルス実戦機の察知に対しより優勢を有する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『トヴェルニス』パッシブフェイズドアレイレーダー」)

また「雪豹-E」はロシアの軍用レーダーに属し、インド人はこんなにも凄いと言うが、何故ロシア人は肯定を行わないのだろうか? しかもロシアのスホーイ-57もどうしてこの種のレーダーを装備していないのだろうか? 何故インド人はスホーイ-30MKIの新たなレーダーは殲-20およびF-35戦闘機を発見できると思うのだろうか。あるいはこれはF-35のある経歴と関係があるかもしれない。

少し前、ドイツの装備会社は、去年のベルリン航空展で、同社は「トヴェルニス」パッシブフェイズドアレイレーダーを使用して展示に参加後離れていく2機の米軍のF-35戦闘機に対し追跡を行い、しかも成功裏にF-35戦闘機を捕捉し、さらにそれを150km追跡した、とした。このニュースは明るみに出た後ひとしきりの騒ぎを引き起こした。まさか米軍の先進的ステルス無人機(頑住吉注:変ですが原文ママです)のステルス能力が本当に破られたのではないか? 

実際にはドイツ方面も確実な証拠を持ち出してはおらず、米軍も事実確認していない。また非常に多くの人は、当時展示に参加したF-35は、地上との連携強化のためその反射率を増強できるLuneburg lensを搭載していてもごく正常なことで、このためたとえ発見されてもパッシブフェイズドアレイレーダーがステルス戦闘機を破れることを説明することはできない、としている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「F-35戦闘機」)

だがインド人の見たところ、ドイツ人が同様のパッシブフェイズドアレイレーダーを用いてF-35を捕捉できた以上、ならば自らのスホーイ-30MKIが類似のレーダーを装備したら、ステルス戦闘機を発見するのはごく正常ではないか? しかもこの前インド人は彼らのスホーイ-30MKIが中国の殲-20戦闘機を発見したことがあると暴露しており、誰も信じなかっただけのことで、今彼らが再度大げさなことを言っても不思議とするには足りない。

興味深いのは、ベトナム人がさらに、もしインドのレーダーが100km離れて殲-20を発見できるならば、彼らはきっと101km離れてF-35を発見できる、としていることである。実際上もしインドのレーダーに本当にこの能力があったら、彼らの戦闘機はF-35の攻撃の中から逃げのびる可能性がある。何故ならF-35の空対空ミサイルであるAIM-120は射程が100km前後だからである。しかし殲-20の空対空ミサイルである霹靂-15の射程は150kmを超えており、ごく明らかに100kmの範囲は過小評価であり、このためインド人は何台か多くのレーダーを配することを考慮してもよい。(子文)


 日本にはすでにF-35があるので例えばF-2のアクティブフェイズドアレイレーダーを使った場合どんな条件でF-35が発見できるかは実際に確認できるはずですし、米軍のF-22も時々来ているわけですからかなりのことが分かっているでしょう。

12月28日

 ロシア海軍関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-20/doc-iihnzahi8759301.shtml


空母がなければ虐げられざるを得ず! ロシア、新たな空母を建造せんとする カギとなる重要設備が欠け中国に助けを求める

作者の署名:迷彩虎

最近、ロシア海軍は3回の打撃を受け、唯一の空母である「クズネツォフ」号が突然出火し、黒海艦隊の浮きドックが沈没し、中の潜水艦の横転をもたらし、太平洋艦隊の退役した潜水艦1隻が沈没した。この不利な局面を逆転するため、ロシアはすでに本国の空母を建造する計画を最終決定し、プーチンは同時に2隻の空母を建造する命令を下した。現在、関連の造船工場は準備に忙しくしているが、万トン級ガントリークレーン、大型液圧機械やその他の重工業設備が重要なカギであり、一部のロシアの専門家は、こうした中国が製造したカギとなる重要設備は非常に大きな援助で、ロシアは西側に向け助けを求める必要がない、と語る。

ある国家の海軍力量はそれが空母を持つか否かによって決まる。空母を有する国家こそ強大な海軍と評価される。例えば、アメリカは12隻の原子力空母を有し、論争を許さない海上の覇者である。だがロシア経済の弱体化と共に、軍事予算は逼迫し、この国唯一の空母「クズネツォフ」号は長年修理されていない。ロシアというこのように広大な海岸線を持つ国は、その海軍が空母、甚だしきに至ってはより小さなヘリ空母を持つことは必須で、それでやっと有効な威嚇が行える。

不幸なのは、当時のソ連の大造船工場が全てウクライナに帰したことで、このためロシアは大型船舶を建造する能力を失った。独立以来、ロシアが建造した最大トン数の軍艦は現代級駆逐艦である。また、ロシアが自らの海軍のために建造した最大トン数の水上艦艇は11711級戦車上陸艦で、排水量はそれでもやっと5000トンである。

本国の海軍の不利な局面を逆転するため、ロシアはかつて2隻のフランスのミストラル級上陸艦を購入した。ミストラル級上陸艦はすでに就役して長年になり、すでに世界各国から広範に受け入れられ、ロシアは質の保証があるヘリ空母を購入する決心をした。当時のフランスは金融危機に遭いつつあり、ロシアの能動的なアプローチに直面し、フランス人も率直にOKした。当時フランス・ロシア両国はすでに非常に良い協力を達成済みだった。しかしフランスの2隻のミストラル空母の完成後、交易の計画はおじゃんになった。

2014年ロシアとウクライナとの間に軍事衝突が勃発し、フランスはアメリカのそそのかしを受け、完成した強襲揚陸艦の引き渡しを拒絶した。このことはロシアにとって痛い裏切りだった。何故ならロシア海軍はこのようなヘリ空母を早急に必要としていたからである。事前に非常に長年準備し、このために武器装備を開発済みだっただけでなく、さらに海軍人員をフランスに派遣して専業養成訓練させていた。結局のところフランスの違約が先で、ロシアに12億ユーロの損失を賠償するしかなかった。それ以後、フランスはこの空母をエジプトに与えた。ウクライナとの衝突はロシア海軍の近代化を遅延させ、ロシア人に国防工業独立の重要性を認識させた。

現在ロシアは同時に2隻のヘリ空母を建造している。一部の人は、ロシアが自らの空母の建造を決定したため、実際上決して何ら大きな技術的障害も存在しない、と指摘する。現在ロシア海軍の形勢は厳しく、唯一の空母はその運命が憂慮されている。ロシアの海軍航空兵戦力はすでに基本的にゼロまでで下がっているが、ロシア周辺も実は決して平静ではなく、ロシアと領土の争いを有する日本は、すでに秘密裏に4隻の準空母を建造済みである。


 真の空母とヘリ空母ではかなりの差があると思うんですが実際改装も可能ですからね。ただ今のところロシアには運用できる艦上戦闘機がないでしょう。

12月29日

 この内容の多くのページはすでに削除されており、何かまずい内容でも含んでいたんでしょうか。

https://m.online.sh.cn/mil/content/2019-11/27/content_9445866.htm


FC-31の宣伝フィルムはハイライトが少なくない:ミサイルは基本的に外部搭載に頼る 弾薬搭載量は殲-20を超える

ソース:兵器次元

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「宣伝フィルムの中に出現した殲-31 2.0バージョン 一体化されたキャノピーに注意」 これは翻訳の元とした削除済みのページにはありましたがこのページにはありません。)

周知のように、FC-31「鶻鷹」は中国が研究開発した第2種目の第5世代戦闘機であり、その初飛行の時期は比較的早く、殲-20にたった1年遅れただけだったが、それにもかかわらずずっと部隊装備されていない。まさに軍事マニアたちが待ち焦がれている時、殲-31はまた最新の宣伝フィルムを発表した。今回新たに発表された宣伝フィルムの内容と尺は非常に大きく、詳細に殲-31のいくつかの技術性能を発表しており、軍事マニアたちを大いに堪能させた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31のコックピットのモニター」)

まず、今回の宣伝フィルムは殲-31の1.0バージョンではなく、現在最新の殲-31の2.0バージョンである。シミュレーション動画により、殲-31のコックピットが余すところなく一覧できると言え、全コックピットは4ブロックのモニターを持ち、主に上下2つの部分に分かれる。上半分は3つのモニターを持ち、中央は大寸法の広角回折ヘッドアップディスプレイのタッチパネルで、伝統的な密に分布したボタンおよび複雑な設定に比べ、大寸法のタッチパネルは飛行員により速い速度をもってヘッドアップディスプレイを設定させることができ、一方両側は2ブロックのやや小さい三角形のモニターで、ナビゲーション情報およびアナログメーター、戦術地図等々が表示できる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31のサイド操縦桿による操縦方式」)

一方下半分はF-35同様、1ブロックの超越的に大きな寸法の液晶モニターがメインで、2ブロックの補助モニターが一部分の内容を表示できるので、そのメインモニターが表示する内容はより直感的でもありより簡潔でもある。宣伝フィルムによってそのコックピットが非常にシンプルで、F-35との間に優劣がないことが見て取れる。このことは側面から殲-31のスマート化の程度をも反映している。提示しておくに値するのは、宣伝フィルムから殲-31が殲-20同様にサイド操縦桿による操縦システムを採用していることが見て取れることで、これは現在最新の操縦レイアウト方式でもある。飛行員の快適度を増加できるだけでなく、さらに同時に便利に飛行員がモニターの情報を視察でき、中央の操縦桿部分が視線を遮る欠陥が避けられる。その最大のメリットは射出座席のリクライニングの幅が増加できることで、飛行員が過負荷に抗する能力を全面的に向上させる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31の制空搭載方案」)

コックピットの展示および戦闘機の外観の展示の他に、この宣伝フィルムはさらに珍しく殲-31の各種搭載方案を詳細に発表している。宣伝フィルムからは、殲-31の2.0バージョンに初期バージョンに比べての質的向上があることが見て取れる。甚だしきに至っては誇張ではなく最強第5世代機の基準に到達していると言える。殲-31は多用途の特性を強調しているため、内部に置かれた弾薬コンパートメントの他に、さらに6つの翼の下の搭載ポイントがあり、その中の内側の2つが重搭載ポイントである。遠距離迎撃射撃方面では、殲-31は殲-20同様、いずれも4発の霹靂-15遠距離空対空ミサイルが搭載でき、限定的なステルス模式の下で、殲-31はさらに追加で4発の霹靂-15が搭載でき、弾薬搭載量は殲-20を逆に超越する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31の500kg制御誘導爆弾の搭載方案」)

対地方面では、単に内部に置かれた弾薬コンパートメントに頼るだけで殲-31は4発の500kgクラスの深度貫通制御誘導爆弾が搭載でき、F-35のように2000ポンドクラスの爆弾(約1800kg)を搭載することはできないが、その多目標打撃方面は明らかにより優秀で、F-35Bは単に2発の1000ポンド制御誘導爆弾が搭載できるだけ、一方F-22は単に2発の250kgクラスの制御誘導爆弾が搭載できるだけであり、この一点だけから見て、殲-31は正真正銘の多任務戦闘機である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-31の中遠距離超音速空対地・艦ミサイル搭載方案」)

殲-31のメインイベントは対艦方面にあり、その内部に置かれた弾薬コンパートメントは4発の中遠距離超音速空対地/艦ミサイルが搭載でき、その武器のシルエットはCM-400AKGとよく似ている。内部に置かれた弾薬コンパートメントの他に、限定的なステルス模式の下では、それは主翼の下にさらに4発の同じ種類の武器が搭載できる。対地対艦攻撃方面において極めて大きな向上があった。一方F-35の現在唯一の遠距離攻撃手段には2発のNSM巡航ミサイルしかなく、このため搭載性能方面で殲-31はすでに完全にアメリカに逆襲し、全面的にF-35を超越していることが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パリ航空展での殲-31最新改良型の模型」)

ステルス性能方面でも、殲-31は極めて突出し、それは最大限現在の先進ステルス技術を採用しており、その機体設計方面もステルス戦闘機の設計の基準を厳格に遵守している。殲-31の体積が小さいことが加わり、このためもし限定的なステルス模式の下でも、そのステルス性能はスホーイ-57の基準に到達あるいは超越する。要するに、今回の宣伝フィルムを通じ、今回の殲-31の2.0バージョンは技術性能方面に極めて大きな飛躍があったことが見て取れ、どんどん多くの宣伝フィルムは殲-31が我々からすでに遠くなくなっていることをも事前に示しているのかもしれない。(作者の署名:工程師)


 ミサイルなどを外部搭載するとステルス性が大きく落ちますが、ミサイルの射程が長ければ発射後にステルス状態で戦闘に入れるとも言われますね。

12月30日

 珍しいベラルーシ関連の記事です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-04/doc-iihnzhfz3494293.shtml


ロシアの最も親密な盟友が何とF-16を買いたがる? スホーイ-30を受領したばかり 欠陥が大きすぎることを嫌う

作者の署名:尤裏今天不復仇

冷戦終結と共に、旧ソ連の大部分の国土、経済、軍事的実力を継承したロシアだったが、国際的な盟友は大多数が彼らから離反した。

だがこんなにも長年来、断固としてロシアと共に歩んだのは、おそらくベラルーシだけだろう。両国には甚だしきに至っては合併の情報が伝えられている。しかし最近アメリカメディアは、モスクワからスホーイ-30戦闘機を購入することに対し、ベラルーシ内部には、ポーランドのようにF-16を購入することが、より経済的にそろばんに合う選択だと考える異なる声がある、と明らかにした。

11月13日、ベラルーシ空軍はやっと「鳥を撃つ銃を砲に換え」、最初の2機のロシアが製造したスホーイ-30SM多用途大型戦闘機が、やっとイルクーツクから同国のバラノビッチ空軍基地に到着し、これらの多用途戦闘機は、旧ソ連時代から継承された旧式なスホーイ-27、ミグ-29、スホーイ-25などの戦闘機、攻撃機に取って代わることになる。2017年、ロシア・ベラルーシ両国は12機のスホーイ-30SMに関する契約を締結した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ベラルーシに新たに着荷したスホーイ-30SM」)

旧式なロシア製戦闘機に比べ、こうしたスホーイ-30SMの性能の向上は非常に大きいと言うべきである。それはN011M「豹」パッシブフェイズドアレイ機載火力コントロールレーダーとAL-31FP推力ベクトルエンジンを装備し、インド空軍が使用するスホーイ-30MKIのロシア自ら使用するバージョンで、航続距離、態勢関知、遠距離対空、対地打撃全てミグ-29に比べずっと強い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ベラルーシに飛来」)

しかし、アメリカの「安全保障業務ブログ」ウェブサイトが披露するところによれば、ベラルーシのBelarusSecurityBlogのプロジェクト責任者アンドレイ ボロテニコフはそれにもかかわらず不同意の意見を表明している。ベラルーシは兄弟のような友情価格(1機約5000万アメリカドル)でこうしたスホーイ-30SMを買ったが、「35年の寿命期間を計算すれば、それぞれの戦闘機の単価は1.85〜2.1億アメリカドルにも達し、一個中隊の資金消耗は25.2億アメリカドルにも達する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ロシア航空宇宙軍はスホーイ-30SMを大量装備している」)

ボロテニコフの憂慮には道理がないわけではない。スホーイ-30SMに超機動飛行性能を与えるAL-31FPターボファンエンジンは、寿命が短いことで有名である。普通版のAL-31ターボファンエンジンは、第1回目の大修理前の使用寿命が1000時間だが、インド空軍はAL-31FPはたった500時間でもう推力ベクトルノズルの交換を要すると報告しており、1台のこのエンジンの製造コストは何百万アメリカドルで、スホーイ-30SMは就役期間に非常に多くの台数を必要とする。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:AL-31FP」)

ベラルーシ空軍の現在主力の戦闘機は旧ソ連から継承したスホーイ-27とミグ-29で、それぞれ20機あまりおよび30機あまりある。

2004年、彼らは自力更生で一部のミグ-29をミグ-29BMにグレードアップし、空中給油が行え、R-77アクティブレーダー末端制御誘導空対空ミサイルとKh-29、Kh-31空対地ミサイルが使用でき、性能上ロシア自ら用いる(実際はアルジェリアからの返品)ミグ-29SMTに近いが、こうした「ファルクラム」の就役期間、1機あたり8台のクリモフRD-33ターボファンエンジンを消耗する必要がある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ミグ-29SM」)

アンドレイ ボロテニコフが執筆する文章は、ポーランド空軍が購入したアメリカ製F-16C/Dblock52系列戦闘機にはこのようなことはなく、AL-31系列エンジンに比べ、F-16ファミリーは大部分ゼネラルエレクトリクスF110エンジンを使用し、その大修理までの時間は10年前後にも達しうる、と指摘する。ボロテニコフの文章の中では、ポーランドのF-16はそんなにも長年就役しても、エンジンの交換の必要はないとも指摘している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:F110エンジン」)

だが、ロシアの最も親密な盟友として、ベラルーシはとっくに成立しており、ベラルーシ人がロシアに行って仕事しても、甚だしきに至っては就労ビザを必要とせず、ルカシェンコ大統領の指導の下、ベラルーシとロシアは安全保障業務関係の上でも非常に堅固で、ベラルーシは一定の高度最先端機械電機および軍事工業製品の研究開発能力を具備し(非常に多くの国がスホーイ-27をグレードアップするのを援助できる)、一方ロシア、甚だしきに至っては非常に多くのロシア製武器の使用国は全てこの種の製品を必要とし、ロシアはまた安定してベラルーシに向け石油が提供でき、彼らはウクライナとは全く異なる外交路線を選択している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:ポーランドのF-16C/D Block52」)

このような背景の下、アメリカからF-16を購入するのは明らかに実際に即さない考え方で、民間のひとりよがりな願望でしかない。アメリカは自らのNATOの盟友トルコをさえ手ひどく痛めつけることができるのであり、このため軽々しくベラルーシに向けF-16を輸出しないだろう。高度技術武器を売ることは、全て政治優先なのが常である。


 ロシアの最も親密な盟友であるからこそ切り崩せば大きなダメージになるとも考えられるのでは。






















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