コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその354

1月15日

 ジャンルは全く違いますが今日もベトナムの兵器の悪口です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-03/doc-iihnzahk1645703.shtml


ベトナム海軍、1回で64発のミサイルを発射し対空母能力は驚異的? 接近が全く難しい

(作者の署名:迷彩虎)

ここ何年か、ベトナムはどのような刺激を受けたのかは知らないが(頑住吉注:白々しいですね)、狂ったようにロシアなどの国の先進装備の導入を開始し、東南アジアで最も強大な現代海軍の建設を図っている。ベトナム海軍の長期的計画に照らせば、ベトナムは快速ミサイル艇、潜水艦、戦闘機をメインとする新型海軍部隊を建立しつつあり(頑住吉注:これはまさに大型水上艦艇を多数揃える金がなかった時代に中国がやむを得ず取っていたスタイルそのもので、「空潜快」と称していました)、特にミサイル艇である。現在のベトナム海軍は、すでに強大な対艦、甚だしきに至っては対空母のミサイル艇狼群部隊を建立している。

近年来、ベトナムはミサイル艇の導入に対しほとんど代価を惜しまず、ベトナム当局メディアの報道の中で、ベトナムのミサイル艇はいつも画面を占拠すること最も多い「スター」である。ベトナム海軍が伝統的にずっと誇ってきた潜水艦は、出場率がどんどん低くなっている。

元旦直前、ベトナム海軍はわざわざ対外的に宣伝ビデオを発表した。ビデオの中で、ベトナムの持つ「閃電」級ミサイル艇がその名に恥じない主役となっていた。4隻のミサイル艇が一斉射撃する画面は、無数のベトナム人を湧かせた。ベトナムの社交ウェブサイト上には甚だしきに至ってはすでにベトナムのミサイル艇の対空母領域における戦略戦術の討論を開始するネット仲間がいる。

某種の程度から言って、ベトナムのミサイル艇の狼群戦術の水上大型軍艦に対する脅威は小さくないが、対空母に関して言えば、ベトナム海軍はある最も重要なカギたる問題を軽視しているようである。

「閃電」級ミサイル艇はロシアの目下における対外輸出のエースで、非常に優越した海上適応能力と対艦能力を持つ。それは寒帯から熱帯までのあらゆる海域の気候に適応でき、しかも航行速度が速く、航続時間が長い。正常な状況下で、「閃電」級ミサイル艇は35ノットの航行速度が実現でき、最高では38ノットに到達でき、空母に比べずっと速い。しかも1隻の排水量が500トンの「閃電」級ミサイル艇は、経済航行速度の下で2700kmの航続が実現でき、性能は相当に高い。

武器とレーダーの上では、「閃電」級ミサイル艇は4基の4連装対艦ミサイル発射筒を装備し、16発の「天王星」改良型ミサイルを配備する。射程は150kmに達しうる。1門の76mm主砲、2門の30mm副砲がある。ミサイル艇の防空能力を向上させるため、「閃電」級ミサイル艇はさらに1基の「ニードル」短距離対空ミサイル発射システムを装備し、12発の艦対空ミサイルを配備し、来襲する巡航ミサイルや戦闘機に対し迎撃や反撃を行うことができる。また、「閃電」級に搭載される各種レーダーと抗妨害設備も非常に完備され、一般的状況下での探知計測作業に対応するに足りる。

ロシアとベトナムとの協議に照らし、ベトナム方面はロシアが提供した技術を利用し、自ら10隻の「閃電」級ミサイル艇の生産、組み立てを行った。ベトナム海軍の4隻が1つの戦闘小隊を組成するルールに照らせば、このような一個戦闘小隊は火力全開の状況下で、一波の攻撃でもう64発の「天王星」ミサイルが発射でき、このような火力密度を、空母艦隊は本当に防御できるのだろうか?

実際には、ベトナム方面は最初からもうあるカギとなる重要な問題を軽視している。それは彼らのミサイル艇に一体ミサイルを発射するチャンスがあるかないかに他ならない。「天王星」対艦ミサイルの射程に照らせば、ミサイル艇は空母からの距離150kmの範囲内に進入することが必須で、それでやっと空母をロックオンして発射する可能性を有する。だが現代の空母は多くの護衛艦の保護の下、警戒範囲は少なくとも800kmあり、艦載機の攻撃範囲はさらに1500kmに達する。このような1隻500トンの排水量の小船が、いかにして空母の強大な防御火力の下で生存できるのだろうか? かの12発の「ニードル」式艦対空ミサイルに頼って? やはり充分にはほど遠い。

もし発射のチャンスさえなかったら、対空母はましてや笑い話になる。


 台湾もミサイル艇で中国の空母に対抗しようとしていますがステルス化にも重点を置いており、その点このミサイル艇のステルス性は低そうですね。

1月16日

 中国の戦車関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-24/doc-iihnzahi9564968.shtml


中国の新世代戦車の雛形が現れる 全電力設計を採用し重量は99Aのたった半分

戦車は陸戦の主要な進攻の力量として、非常に重視されている。米ロ両国の軍備競争の1つの重要な方面は他ならぬメインバトルタンクに関する競争で、ちょうど第3世代戦闘機の競争後アメリカが一路先んじ、ぶっちぎったように、ロシアが前世紀70年代にT-72およびT-80戦車を登場させた後、アメリカは迅速にM-1戦車をもって反撃し、何度ものグレードアップを経た後、アメリカ製のM-1A1、A2戦車はロシア戦車に対する絶対の優勢を取得し、もう大きなことはせず、このため長期的に停滞して進まず、新世代戦車は直接難産となった。

ロシア製戦車の劣勢に直面し、ロシアはT-14アーマタメインバトルタンクを登場させた。これは世界初の大量生産された無人砲塔のメインバトルタンクでもあり、135mmの大砲を採用し(頑住吉注:少なくとも現時点では125mmのはずですね)、口径は世界のメインバトルタンクの中で第1位であり、部品技術からすれば基本的に西側第3世代戦車の水準に到達している。冷戦の時期には20年で世代交代したテンポが、ソ連解体と共にはるか彼方でいつになるか分からないものに変わり、現有の西側第3世代戦車はすでに使用されて40年近いが、ずっと躊躇して決定がなされていない。中国の設計師は答えを出した。全く新しい第4世代戦車は全電力設計を仕様し、しかも電磁装甲技術を使用し、これは装甲技術の上での革命的性質の成果でもあり、非常に大きく車体重量が軽減される!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「メインバトルタンクはよく見られる対抗性の武器であり、重量はすでに極限まで増加している」)

戦車の三要素とは、機動性、装甲、火砲、この3種の要素の高度な総合体で、その中で火砲は最も重要な力量で、1世代また1世代と戦車は常に口径を増大し、砲弾の損傷威力を向上させてきた。百年以来発展はまだ停滞したことがなく、一方装甲は戦車生存の根本で、メインバトルタンクで最も重要なのは、敵サイドのメインバトルタンクの火砲の攻撃の下で生存していくことができることである。このため1世代また1世代の科学者は不断に新型装甲を研究開発し、前世紀80年代に巨大な突破を獲得した。イギリスのチョバムアーマー、アメリカの劣化ウラン装甲は防御力の最高峰に到達した!

だがイギリス、アメリカの新型装甲にはいずれも深刻な欠陥が存在する。すなわち重量が重すぎるのである。戦車の総重量は60トンに接近し、機動性が深刻に低下し、しかも戦車砲と弾丸の威力の不断の進歩と共に、戦車はさらに一歩重量を増加せざるを得ず、このことは設計師に巨大な苦悩をもたらした。丸々と太ったら、素早くは動けなくなる! だが中国の戦車専門家である臧克茂は良い情報を出した。電磁装甲を使用すれば、極めて大きく重量が節約できる!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の電磁装甲開発成功は、戦車・装甲車両に新たな活力を注入する」)

電磁装甲の原理は、電磁場が生じさせる高圧を利用して敵の来襲する弾薬に対し損傷を行うというもので、分類するとアクティブとパッシブの2種がある。簡単に言えば、弾薬の接触が産む高電圧に頼って損傷するのがパッシブ式、板の放射を利用するのがアクティブ式で、アクティブ式での効果はいささかより良く、敵の弾薬が高速で飛行する衝撃エネルギーを用いて敵を破壊する。成形炸薬弾や対戦車ミサイルの生じさせる高速の射流に対し、放射された板が直ちに射流を偏向させることができ、極めて大きくメイン装甲に対する損壊を低下させる。一方戦車で最も良く見られる尾翼で安定するサボ付き徹甲弾に対しては、ボアから出る速度が毎秒1800mで、電磁装甲はアクティブ出撃模式を採用し、能動的に1ブロックあるいは多ブロックの装甲版を発射し、徹甲弾を予定の方向からそらせ、損傷を下げる! これは史上前例のないアクティブ式装甲でもあり、能動的に敵の弾薬に進攻することができ、一方伝統的装甲はほとんど全て受け身で、敵を(頑住吉注:スラングらしきものが使われ意味不明です)させる!

戦車の防御技術で、ここ何年かホットなのはアクティブ防御システムで、原理はセンサーを利用し、敵サイドの来襲する目標を発見し、しかる後に近距離で高速の弾丸を発射してそれを撃ち落とすというものである。この種の設計の最大のメリットは、装備適性が良いことで、弱点は戦車でよく見られる徹甲弾には無効なことで、速度が遅い対戦車ミサイルあるいは兵個人ロケットランチャーに対応することしかできない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「電磁装甲の他、中国の設計師はさらに新型迎撃式装甲を開発した」)

電磁装甲は全く新しい原理の装甲であり、原理から言って重量が軽く防御効果が良い特徴を持ち、現有の設計は低速の成形炸薬弾あるいは対戦車ミサイルに対応するには比較的良い効果を持つが、高速の徹甲弾に対しては、まだ充分満足のいく結果を取得していない。

もし新技術が低コスト、高い効果で高速の徹甲弾の防御問題を解決できたら、このことは戦車・装甲車両の未来に対し巨大な影響を生じさせることになる。メインバトルタンクの最大重量は30〜40トンまで下がる可能性が高く、極めて大きく機動性と威嚇力が向上する。一方普通の軍用車両上の電磁装甲の厚さでも、危険に臨んで恐れず、敵の砲火に直面し、落ち着き焦らず前進することができる。(作者の署名:大水)


 何かを発射するタイプに限りがあるのは当然ですが、「弾薬の接触が産む高電圧に頼って損傷する」(いまいちピンとこないんですけどそれはそれとして)タイプでも強烈な衝撃に耐えて何度も充分な効果を発揮し続けられるもんなんでしょうか。

1月17日

 昨日とほぼ同じテーマの記事ですが。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2019-12-23/doc-iihnzhfz7700866.shtml


中国の電磁装甲が明るみに あるいは次世代戦車に装備され重量を半分に軽減するか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産電磁装甲の標的射撃試験」)

最近ネット上に国産電磁装甲の画像が出現し、このことは国産電磁装甲がすでに発展中で、国産第4世代メインバトルタンクがすでに前期技術難関攻略段階入りしていることを示す。

電磁装甲は新世代の装甲で、その主要な作用は電磁エネルギーを採用して来襲する各種対装甲武器を迎撃することで、第4世代メインバトルタンクの最も理想的な防御技術と見られている。

周知のように、装甲技術は戦車のカギとなる重要技術の1つで、現代の装甲はすでに当初の均質装甲から複合装甲、反応装甲など多種の形式の装甲にまで発展しているが、原理から言って、こうした装甲はいずれも受動的防御の類型に属する。それらが打撃に抗する能力の主要な源は装甲の厚さ、強度などの指標である。装甲防御の増強は重量増加を代価とし、現代の戦車の防御能力は迅速に増強されているが、重量も一路増加しつつある。西側第3世代メインバトルタンクはすでに70トンの大台を突破し(頑住吉注:キングタイガー以上ですからね)、ロシアの最も新しいメインバトルタンクも50トンを超え、海外の資料は中国の99Aメインバトルタンクの戦闘全備重量は60トン近いかもしれないと考えている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現代のメインバトルタンクの戦闘全備重量はすでに70トンの大台を突破している」)

新型装甲は確かに戦車の防御を増加したが、大きな重量は戦車の機動性に対し非常に不利な影響ももたらし、戦略/戦役機動が受ける影響はさらに大きい。湾岸戦争にアメリカは半年の時間を用い、やっと重装備の部隊を配備につけ、イラク戦争では、アメリカの主力第4機械化歩兵師団は戦争終結後にやっと戦場に到着した。このため国内外の戦車工業は普遍的に、第4世代メインバトルタンクは重量を制御し、もって機動性能を向上させるべきであると考えている。前述したが伝統的装甲の防御能力は重量増加に頼って向上し、このようであれば第4世代メインバトルタンクは新体制の装甲で防御能力を増強する必要がある。電磁装甲こそ皆の心中のスターである。

電磁装甲とは、文字通り電磁エネルギーをもって来襲する対装甲武器を削減し弱めるものである。電磁装甲は2種に分かれ、1つはパッシブ電磁装甲で、その装甲は二層に分かれ、それぞれの層はパワーの大きいコンデンサと相互に接続され、来襲する徹甲弾あるいは射流が装甲の間の絶縁層を貫通すると電気回路を形成し、したがって強大な磁場を発生させ、磁性流体動力効果の影響の下、来襲する徹甲弾あるいは射流を破壊あるいは妨害し、もって防御の目標を達成する。もう1つあるのはアクティブ電磁装甲で、それは現在のアクティブ防御システムに相当するが、それが発射するのは弾ではなく電磁パルスで、同様に磁場を利用して来襲する徹甲弾あるいは射流を「はじき返し」、磁場を利用して防御板を発射し来襲する徹甲弾あるいは射流を迎撃するものもある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パッシブ電磁装甲の原理」 「アクティブ電磁装甲の原理」)

電磁装甲最大のメリットは材料を積み重ねて戦車の防御性能を高める必要がないことである。アメリカ陸軍の評価に照らせば、もし電磁装甲を配備したら、現代のメインバトルタンクの戦闘全備重量を50%下げることができ、効果は顕著である。未来のメインバトルタンクが電磁装甲を配備すれば戦闘全備重量が30トン以下に制御でき、その防御能力はそれにもかかわらず重量60トンのM1A2メインバトルタンクと同等である。もしエンジンの性能が不変なら、戦車の戦術機動性能も倍増する。道路、橋梁に対する圧力はさらに小さく、戦略/戦役投入はより便利さを加え、現在1機のC-17輸送機は1両のM1A2メインバトルタンクしか空輸できないが、将来のメインバトルタンクなら2両にまで増加できる。またさらに全電動戦車実現の助けになり、発展の角度から見て、電気エネルギーが機械エネルギーや化学エネルギーに取って代わるのは未来の戦車の趨勢で、例えば電気駆動/伝動システム、電気エネルギー火砲等々の採用であるが、さらに電磁装甲が加わり、したがって全電力戦車が実現する。だが電磁装甲には多くの技術の難関もあって攻略を必要とし、例えば電磁防御理論はまだ研究段階にあり、さらなる一歩の完備と向上を必要とする。電源問題も人の頭を痛ませ、戦車の体積と重量には限りがあり、いかにして大きなパワーを獲得するか、電源を持続させるが1つの難点である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「電磁装甲に頼り、未来のメインバトルタンクの戦闘全備重量は半分に下がることが有望である」)

関連の資料によれば、国外は1970年代からもう電磁装甲理念の研究を開始し、1980年代に工程研究と前期試験段階に入った。アメリカ、ソ連およびイギリスなどの先進国はいずれも電磁装甲の研究と難関攻略を行った。1990年代以後、国際情勢の緩和と共に、第4世代戦車の発展は停滞状態に入った。だが電磁装甲の研究はそれにもかかわらず歩みを止めることがなく、アメリカなどの先進国は1990年代後期に電磁装甲の模型を完備させ、かつ新世紀初めにコンパクト型電源などのカギとなる重要設備の研究開発作業を行った。

国外の戦車技術の発展を根拠にすれば、中国の関連機関も電磁装甲技術の研究と難関攻略作業を展開している。関連の画像から見て、関連機関は電磁装甲の初期模型の試作に成功し、電磁装甲防御モデル、作用メカニズムなどの方面の研究を行いつつあり、将来国産第4世代戦車に配備するために良い基礎を固めている。(作者の署名:小飛猪観察)


 より詳しい説明でしたがやはり私にはいまいちピンときません。そんなんで超高速の徹甲弾や金属ジェットが防げるものなのかなあと。

1月18日

 インド関連ですが兵器がらみではありません。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-11/doc-iihnzhha1741130.shtml


インド、来年有人宇宙船を発射 ロケットは何とステンレス鋼を用いて作ったもの

ソース:利刃/縦横論

宇宙に行くことは人類が長年来堅持したゆまず追求してきたことであり、もしある国が有人宇宙計画を完成させたら、この国がすでに世界一流の航空宇宙能力を持つことを示す。そしてこの能力は一般の国が具備できるものではない。インドは工業的基礎は薄弱で、宇宙に関する歩み始めは比較的遅かったが、直面する困難はインド人が宇宙に突き進む歩みの妨げには全くなっていない。

インド宇宙研究組織主席のカイラサワディヴ シンは最近、インドはコードネーム「ジャガンヤン」の有人宇宙計画を企画中であり、14億アメリカドルの投資を準備し、2021年にインドの宇宙飛行士を宇宙に送り込む計画であるとした。知られているところによれば、4人組のインド宇宙飛行士チームは1月の第3週にロシアに行って宇宙に関する訓練を開始し、最終的にその中の1人を選抜して宇宙に行かせ任務を執行させるだろう。

有人宇宙プロジェクトを執行しようとするのに、最も重要なカギたる問題の1つは信頼性の高いロケットを持つことである。インド人の公開の言い方では、彼らの第3世代静止衛星運搬ロケットはすでに設計し直され、インドの宇宙飛行士を搭載して宇宙に行くことになるだろう。単に材料からだけ見れば、インドの宇宙船に非常に深刻な欠陥があるだけである。

簡単に言うと、世界各国の宇宙船は構造が堅固なことを保障する状況下で重量を軽減するため、ロケット材料には全てアルミ・リチウム合金あるいはアルミ・マグネシウム合金を選択する。だがインドはこの方面において大いに独自の道を行っていることが目立ち、インドが通信衛星を発射するのに用いる大型ロケット、GSLV.MK3大型運搬ロケットを例にすると、その外殻に使用される材料は何とステンレス鋼である! このことはこのロケットが4mの先端部を運用し、低温上面級液体水素液体酸素エンジン、S-200大型ブースターはいずれも非常に先進的技術だがその有効搭載荷が10トンしかないようにさせた! 中国の同クラスの製品である長征五号大型ロケットの搭載荷はまるまる25トンに足り、インド製品の2.5倍もの多さである!

GSLV.MK3がステンレス鋼をロケットの材料として使用するのは、おそらくインドの立ち後れた材料技術と切り離せない関係がある。GSLV.MK3ロケットの運搬搭載係数はたった1.15%で、これは相当に悪いデータである。ロシアの同クラスのロケット「アンガラ」は3.22%、アメリカのファルコンは4.15%で、インドのロケットを米ロのロケットをひとたび比べれば見劣りする。さらにそれにもかかわらずGSLV.MK3ロケットの総重量は驚異的な640トンに達している。

もしもインドが自らのロケットを用いて有人宇宙船を作ろうとするなら、彼らはロケットの運搬効率が低すぎる問題を解決することが必須である。人を宇宙に送り込むには必然的に大量の物資を必要とし、ロケットは大量の搭載荷を搭載して大気圏を出る必要がある。インドがもしそれでもこのように低い効率のロケットをもって有人宇宙任務を執行しようとするなら、これにはおそらくいささかの難度がある。別の言い方をすれば彼らのより現実的なやり方は、直接ロシアに向け助けを求め、ロシアのロケットを用いて発射することがよりいささか確実だろう。


 効率が低いだけならまあいいですけど材料技術が劣っているのでは耐熱性その他にも問題があるかもしれず、宇宙飛行士の安全面が心配です。

1月19日

 スホーイ-57墜落関連です。2回に分けます。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-07/doc-iihnzahk2483935.shtml


ロシア初の量産型スホーイ-57戦闘機が墜落損壊 飛行コントロールシステムがあるいはすでに全面的に立ち後れているか

ソース:兵工科技

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:2019年11月、共青城製造工場で組み立てられつつある初のロシアのスホーイ-57『量産型』戦闘機」)

タス通信社の報道によれば、2019年12月24日、ロシア初のアムール川共青城ガガーリン製造工場が製造した「量産型」スホーイ-57戦闘機がハバロフスク地方で飛行試験を行っている時に墜落損壊し、機上の飛行員は落下傘で脱出し、その後1機のミル-8捜索救援ヘリによって救出された。消息筋の人物の言によれば、このスホーイ-57戦闘機は最初の「量産型」スホーイ-57戦闘機で、元々は試験飛行成功の3日後に部隊に引き渡されると定められていた。これはロシアのスホーイ-57戦闘機が2010年に初飛行して以来初めての墜落損壊である。

量産機種が工場の試験飛行中に墜落損壊

ロシアの権威ある機構のスポークスマンは、事故はゼムジ空軍基地から距離120km離れた位置で発生した、とする。このスホーイ-57は決して軍サイドの所有ではなく、アムール川共青城ガガーリン製造工場に属していた。ロシア連合航空製造集団の情報は、今回の事故は地上の人員の死傷や破壊をもたらしていない、とする。

技術的角度から分析すると、このスホーイ-57戦闘機は量産型に属し、しかもまだ「出荷試験飛行段階」にあり、すなわち量産型機の生産完了後、生産工場所属の試験飛行基地で出荷試験飛行を行おうとしており、合格後すぐに場所を転じて部隊に引き渡せるはずだった。ロシア軍のこれまでの6機のスホーイ-57はいずれも試験飛行型に属し、全部アストラハン国家飛行試験センターに配備されている。

飛行機の成熟度に対し疑問が生じる

その後ロシアサイドがさらに一歩調査した後で明らかにした情報を根拠にして見ると、この量産型スホーイ-57は本来試験飛行成功3日後正式にロシア空軍に引き渡される計画だった。40分間の試験飛行の中でエンジン最大状態の試験を行い、その後飛行員は「飛行機がコントロールを失った」と報告した。スホーイ-57の水平尾翼に自動的な回転が出現し、飛行機がコントロールを失った「螺旋」飛行状態に入る結果をもたらし、かつ止まることなく高度が落ちた。飛行機に故障が発生した時の1万mの高度から2000mに足りなくなるまで、試験飛行員は全力の努力を経て方法を尽くしたが、依然飛行機に対するコントロールを回復しかつ順調な状態に変えることはできず、この時やむを得ず射出による落下傘降下を選択した。

事故の初歩的な調査状況から見て、このスホーイ-57の飛行員は共青城飛行機工場に駐在する二級試験飛行員で、総飛行時間は1700時間を超え、決して普通の飛行員ではなく、各種の危険な状況、突発状況の処理と解決に最も長けた工場駐在の試験飛行員である。試験飛行員は未成熟の飛行機の試験飛行をメインとし、故障の処理経験は一般の戦闘機飛行員に比べはるかに豊富で、しかも失速螺旋はさらにロシア試験飛行員が熟知する必須科目である。

種々の兆しから分析すると、このスホーイ-57の問題はデジタル飛行コントロールシステムに重大な故障が出現したということに違いない。

まず、デジタル化フライバイワイヤシステムは大仰角飛行、失速螺旋など危険な状態に対しプログラム上のロックがあり、仰角制御などの方法により、プログラム上飛行機が危険な状態に陥いるに至らないことを保証することができる。だが今回の事故の中で、この種のプログラム上の制限という保障は完全に失われていた。

1月20日

 続きです。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-07/doc-iihnzahk2483935.shtml


次に、フライバイワイヤ飛行コントロールシステムは失速螺旋(尾旋)に対し制限があるが、試験飛行員は特別な許しを経て、あらかじめ設定したプログラムにより制限を解除し、したがって自ら失速螺旋飛行を行いかつ飛行機を自主的に操縦して螺旋から脱することができる。このため飛行機がコントロールを失った後、もし正常な操作に照らすならば、試験飛行員は自主コントロールクラスの比較的高い模式に切り替えた状態下で、能動的に飛行機をコントロールして回復することが完全にできる。この種の尾旋回復訓練は、試験飛行員には朝飯前で、豊富な経験とワンセットの完備された操作方法がある。だが最終的に試験飛行員の努力は失敗した。

第3に、もし飛行コントロールシステムに面倒事が発生し、あるいは飛行員にミスが出現したら、スホーイ-57の飛行コントロールシステムには本来さらに多重の保障を設置してあり、例えば空気舵面がコントロールを失うのと同時に、ベクトルノズルの直接力によるコントロール方式を使用して危険な局面の発生を避ける。だがこの種の操作は決してスホーイ-57に出現していない。

第4に、もし飛行コントロールシステムの中の水平尾翼作動器あるいはコントロール器など執行機構に故障が出現したら、第5世代機の飛行コントロールシステムは全て「飛行コントロール自動再構築技術」を具備し、すなわち個別の舵面に故障が出現した後、全飛行コントロールシステムはそれを外に排除し、その他の正常な舵面やコントロール器を使用して正常な飛行状態を改めて回復することができる。F-35など第5世代機は全てこの技術を持ち、第5世代機の飛行コントロールシステムの象徴的性質の技術であり、スホーイ-57がこの技術の難関攻略をしていないはずはない。

だがもしもスホーイ-57に本当に「飛行コントロール自動再構築」を実現する能力がなかったら、この問題こそ今回のスホーイ-57が初めて墜落した故障の根源の1つである可能性が高い。このことが体現するのはロシアが飛行コントロール技術方面においてすでに全面的に立ち後れているということである。

このことから次のことを見て取ることができる。この事故を起こしたスホーイ-57は、デジタル化フライバイワイヤ飛行コントロールシステムの低層のコントロールの上に面倒事が出現した可能性が高い。周知のように、第4世代戦闘機のフライバイワイヤ飛行コントロールシステムと比べ、第5世代戦闘機のフライバイワイヤ飛行コントロールシステムはずっと複雑で、技術構造上の難度は倍増し、これは主に第5世代機の飛行コントロールが「飛行・推力一体化コントロールシステム」を採用し、飛行機のエンジン、ベクトル推力システムなどの直接力によるコントロール要素と空気舵面など間接力によるコントロールの直接的融合を実現しているからである。スホーイ-57は極致の機動性と空力性能を追求するため、飛行コントロールの上で本来もう非常に複雑で、これには前縁機動舵面、全体が動く尾翼などが含まれる。さらにベクトル推力エンジンが加わり、技術上より複雑で、実現の難度は低くない。

もし最終的に問題が確かに飛行コントロールシステムに出たなら、解決する難度も極めて高い。これは大量の試験、計算と核心的モジュールの故障排除調査と改修に関わり、大量の作業を新たにやり直す必要があることを意味し、甚だしきに至ってはもしさらに深刻ならば、一部の作業が根底からやり直しになる可能性があり、このことは大量の時間を消耗する必要があることを意味している。

スホーイ-57が初飛行して十年来、本来もう非常に山あり谷ありで、量産は再三遅延し、生産計画も減らしに減らされ、最近になってやっと2019年末までに2機の量産機が引き渡しを実現したことが確認された。今回のスホーイ-57墜落は、直接的に見れば引き渡しを遅延させるが、さらに長期的に見ると、もしスホーイ-57の飛行コントロールシステムの問題が暴露されたのだとしたら、さらに一歩人にその全体的技術の成熟度と信頼性に対し疑問を生じさせる。

この量産型スホーイ-57の墜落損壊は、スホーイ-57が元々の計画に照らしてロシア軍に装備されることに影響するだけでなく、しかも疑いなくスホーイ-57の量産に対する重大な打撃である。


 私にはこの方面の専門知識がないんでよく分からないんですが、「より高度な第5世代機の開発に成功しより多数飛ばして事故を起こしていない中国はすごい」という方向にもっていくために事故を重大なものにしたい深層心理があるような気もします。何度も言うように試作段階の飛行機が事故を起こすのは珍しいことではないですからね。

1月21日

 イランのミサイル攻撃関連です。2回に分けます。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-08/doc-iihnzahk2738975.shtml


米軍基地を攻撃したイランのミサイルに「中国の血統」あり 射程500km

ソース:東方軍事網

イスラム革命防衛隊の情報によれば、米軍の駐イラク基地を打撃する過程の中でこの部隊は2種の弾道ミサイルを動員し、それぞれFateh-313ミサイル(Fateh-110ミサイルの射程延長改良型)とQiam-1ミサイルである。イラン自ら製造したFateh-313弾道ミサイルは、その前のFateh-110ミサイルから改良した最新型である。多くのメディアは、イランのFateh-110が模倣したのは中国の東風-11弾道ミサイルであると宣伝している。実はそうではなく、イランの固体燃料弾道ミサイルは確かに中国の血統由来だが、中国で現役の東風-11弾道ミサイルから発展してできたものでは決してなく、中国が紅旗-2対空ミサイルを改良したB610弾道ミサイルから発展してできたものである。多くのメディアは誤って中国の東風-11ミサイルを複製したパキスタンのハタフ-3ミサイルをイランのFateh-110ミサイルに当てはめているのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の東風-11ミサイル(上)とパキスタンのハタフ-3(下)」 「中国のB610とイランのFateh-313」)

SA-2を祖先とするB610ミサイル

イランのホメイニ政権は1979年の建立後西側の制裁を受けたため、イラン・イラク戦争中積極的にSA-2の地対地改良の道を探求した。この需要が我が国初の輸出に用いる地対地弾道ミサイルの機種、紅旗ー2(頑住吉注:SA-2のコピーが紅旗ー1でその改良型)を改良してできた8610ミサイルの誕生を促した(その意味は1986年に研究開発作業を展開)。工場のコードナンバーはB610、輸出コードナンバーはM-7だった。2億アメリカドルあまりの契約が締結され、200発のM-7ミサイルが発注された。航天工業部二院(現在の航天科工第二研究院)によって研究開発された。1991年イランに90発のミサイルが輸出された。イランはM-7の導入後、国内工場を組織してコピー生産を行った。コピー生産品はTondar-69と命名され、弾頭は重さ190kgに達し、ミサイルの重量は2.65トン、直径は600mm、射程は150km、円確率誤差は50mだった。その後中国は1992年から2003年に改良型ミサイルのB611弾道ミサイルファミリーを開発し、かつトルコに輸出し、トルコの弾道ミサイル国産開始を実現させた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「習作の征服者-110/Fateh-110ミサイル」)

Tondar-69を基礎に、イランは発射車隊の規模を縮小し、発射準備時間を短縮し、空中打撃を回避する能力を向上させ、1997年に固体燃料ロケットエンジンを採用した征服者-110/Fateh-110ミサイルの研究開発を開始した。2002年、第1世代のFateh-110は飛行試験を開始しかつ同年に配備された。その弾頭重量は650kg、射程200kmだった。2004年に定型した第2世代の弾頭は重量450kg、射程250kmだった。2010年に配備された第3世代は弾頭重量650kg、射程300kmだった。第1世代機種に比べ搭載荷と射程が50%大きくなり、イランのミサイル殻体材料と燃料技術に飛躍的発展があったことをはっきり示している。だがこのミサイルの発射車から見て、それはM-7と紅旗-2ミサイルの発射架による発射方式をそのまま用いており、イランが依然全く新しいミサイルの設計を独立して完成させ難いことをはっきり示している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「征服者1ミサイルを近くから見る。その頭部には光電子あるいはレーダー制御誘導に必須なアンテナカバーがなく、このためこのミサイルが慣性制御誘導のみ採用していると確定することができる。」)






















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