コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその355

1月22日

 続きです。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-08/doc-iihnzahk2738975.shtml


征服者-110は本体直径0.61m、全長8.86mで、本体前部には4枚の三角形の全体が動く舵面があり、飛行方向の調整に用いる。本体尾部には4枚の三角形および4枚の台形の翼があり、安定の作用を果たす。このミサイルは慣性制御誘導を採用し、円確率誤差は50m未満であり、スカッドミサイルの1/3に満たない。征服者1が比較的大きな戦果を獲得したのは、まず技術の進歩のおかげである。ここ20年来、マイクロエレクトロニクスおよび光電子技術の発展と共に、ミニレーザージャイロが普遍的に応用され、イランは簡単に国際市場で購入できる。高精度ナビゲーションシステムはその精度を大幅に向上させ、作戦効能はスカッドミサイルに比べ十何倍向上し、少数の発射で即比較的大きな戦果が取得できる。

戦績:イエメンのフーシ武装勢力は何度も征服者-110弾道ミサイルを発射してサウジアラビアをトップとする同盟部隊を打撃し、目標にはサウジ国内の多くの軍事基地が含まれ、一挙にサウジアラビアと湾岸署国同盟軍の総指揮部に命中させている。多くのアラブ首長国連邦やサウジアラビアの高級将校がその場で爆死した! サウジアラビア特殊部隊指揮官のアブドラ、サハヤンが死亡し、約500名の同盟軍兵士の戦死をもたらした。

対艦弾道ミサイル-ペルシャ湾

2011年2月7日、イランは「イスラム革命記念日」を記念して「ペルシャ湾」と呼ばれる「対艦弾道ミサイル」を試射した。2日後、イラン通信社は対外的に、「ペルシャ湾」ミサイルの画像および試射の動画を発表した。動画の中で、「ペルシャ湾」ミサイルは傾斜した角度をもって空に舞い上がり、標的船上空で大角度で急降下し、巨大な爆発の中で海面上の標的船は粉々に撃破された。イラン通信社はあるイラン将官の話を引用し、「ペルシャ湾」ミサイルはマッハ3の速度をもって、正確に300km離れた海上標的を撃沈した、とした。そしてこうした画像や動画の中から我々は「ペルシャ湾」ミサイルが他ならぬ「征服者」1のさらなる一歩の発展型であることを難なく発見する。

外形、発射方式からも、甚だしきに至っては発射前に屹立する角度の上から見ても「ペルシャ湾」ミサイルは「征服者」1とほとんど違いがない。「征服者」100(頑住吉注:名称が混乱しているような気がするんですが原文ママです)の弾頭は非常に尖鋭で、一方「ペルシャ湾」ミサイルの頭部はやや鈍いにしても、これは某種の捜索弾頭を装備したのが原因かもしれない。「ペルシャ湾」が正確に海上目標に命中できたことを考慮すると(もし目標が移動していなかったにしても)、このミサイルが相当に高い正確性を持つことが証明される。このため我々には「ペルシャ湾」の制御誘導方式はきっと地対地ミサイルが通常用いる慣性誘導ではないと考える理由がある。さらにその頭部がやや鈍いのは捜索弾頭を装備した結果である可能性がある(別の言い方をすればそうに違いない)ことを考慮すると、、その制御誘導方式はレーザー制御誘導の可能性があると見積もられる。何故ならレーダー制御誘導はその頭部を鈍い形に改める必要がないからである。赤外線制御誘導も高速対艦ミサイルに応用するのが非常に難しい。イランはレーザー制御誘導方面ですでにある程度の成就もありかつレーザー制御誘導の対空および対戦車ミサイルを開発している。このため我々は初歩的に「ペルシャ湾」が採用するのはレーザー制御誘導であると推測する。イラン通信社の言い方に照らせば、「ペルシャ湾」ミサイルの戦闘部は重量650kgで、大型対艦ミサイルの基準を完全に達成している。

今回展示されたFateh-313弾道ミサイルはその前のFateh-110弾道ミサイルといくらも差がなく、イランが継続して燃料技術を改良した究極バージョンに属する。このように小さい体躯内に、650kgの弾頭と500kmの射程を実現すれば、基本的にすでにポテンシャルを掘り起こし尽くしている。当然イランは中東地域の雄大な志を持つ国として、中国の血統由来のFateh-110短距離弾道ミサイルの他、さらに北朝鮮の「ノドン」ミサイルを手本に研究開発した「流星3」液体燃料中距離弾道ミサイルを有する。さらに北朝鮮より早く、パキスタンの「シャーシン2」ミサイルの技術を獲得し、2000kmの射程の「泥石」固体燃料弾道ミサイルを実現している。


 いろいろな報道を見てもイランのミサイルはかなり高い命中精度で事態のエスカレートを避けるような目標に命中していたようです。上から目線で書いている中国のミサイルはさらに精度が高いんでしょうかね。

1月23日

 インド関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-15/doc-iihnzhha2558284.shtml


インド:殲-15は単なるコピー生産品 テジャスこそアジア初の独自研究開発の艦載機

ソース:大水

1月11日、インド海軍は重大な技術的突破を取得した。午前10時02分、インド海軍准将Jaideep Maolankarがテジャス戦闘機を操縦して成功裏に「ヴィックラマディヤ」号空母上で制動降着を行い、その後インド国防研究・発展組織は誇らしげに宣言した:インドは全世界でも数少ないジェット式艦載機を研究開発できる国となり、しかもLCA「テジャス」はさらにアジア初の独立して設計された艦載機である!

非常に多くのネット仲間は非常に不当だと思う。中国の沈陽飛行機の殲-15戦闘機は2012年11月23日に早くももうとっくに成功裏に遼寧号空母の甲板への降着を完成させたのではないか。飛行員は海軍特級飛行員の戴明盟で、海軍少将の階級であり、現在南部戦区海軍航空兵副司令員の任にあるが、インド人のアジア初には何の根拠があるのか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「テジャス戦闘機が着艦に成功。これはアジア艦載機の歴史の大事件でもある」)


原因は、インド人が殲-15戦闘機はより早く着艦し、より早く部隊に装備され、かつすでに戦闘力を形成しているが、この艦載機はそれにもかかわらずロシアのスホーイ設計局のスホーイ-33艦載機のコピー生産バージョンで、自主研究開発機種では全くないが、一方インドのテジャス戦闘機は正真正銘のインド自主設計で、インドスタン航空社によって独立して設計と製造が完成され、このためその名に恥じぬアジア初の自主的な艦載機は中国ではなくインドに帰する、と考えていることにある。

1月11日の前、インド海軍はすでに陸上飛行場でテジャス艦載機のあらゆる試験項目を完成させ、現在実際の空母発着試験に転じ始めている。この飛行機は寸法が比較的小さく、作戦半径が500kmしかなく、研究開発サイドは再三インド海軍が一定数購入するよう勧め説いている。インドのヴィックラマディヤ号空母は最多で24機のロシア製ミグ-29Kが収容できるが、テジャス艦載機に換えれば40機、甚だしきに至ってはさらに多い数に到達するというのである。インドスタン航空社は甚だしきに至っては、将来はより先進的なアクティブフェイズドアレイレーダーに交換し、空戦性能はミグ-29Kを2〜4倍超え、ミグ-29Kに完全に取って代わる自信がある、としている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「テジャス戦闘機とミグ-29Kは同種で、メーカーはミグ-29Kに取って代わることを希望しているが、その希望ははるかかなたである」)

インド海軍の計画はテジャス戦闘機をインド艦載機の技術検証機とし、未来の新型双発大型艦載機のために技術的基礎を固めるというものである。将来大型艦載機の性能は直接フランスのラファール戦闘機をベンチマークとし、最大離陸重量は23トンにも達する。強力な多用途戦闘機として使用し、しかも重量軽減設計を経た後、さらにインド空軍の多用途戦闘機とすることができ、大部分の外国からの輸入機種に取って代わり、これにはミグ-29、ミラージュ-2000、スホーイ-30MKIが含まれる。

インドのテジャス戦闘機は性能から言って中国の殲-15と全く比べられず、テジャス戦闘機の空虚重量は7トン前後だが、殲-15は空虚重量が18トンあまり、最大離陸重量は32トンを超え、一方テジャス戦闘機の最大離陸重量は12トンあまりであって、全く比べられない。だがテジャス戦闘機には世界記録があり、これは今までにいかなる墜落事故も発生させたことがない第3世代機でもあり、世界で唯一無二である!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の殲-15戦闘機はコピー生産品で、問題が比較的多い」)

インドの批判には決して道理がないわけではなく、中国の殲-15戦闘機はロシアのスホーイ-33の原型機の1つであるT-10K-7をコピー生産している。

ここ何年か、某何人かのキャリアの長い人物が中国航空工業何十年の歴史的経験を総括し、ある結論を得た。外国の飛行機のコピー生産は、基本的に全てが外国のオリジナル版の使いやすさにおよばず、原因は設計師が元々の設計の意図を見て理解せず、改めるほど立ち後れたことで、これは常態だった。唯一パクリバージョンがオリジナル装備品に比べ使いやすかったのは今は亡き殲-10戦闘機の総設計師、工程院院士のソンウェンツォンが主宰した殲-7IIプロジェクトだった。外国の飛行機をコピー生産したが、単純にオリジナル版を剽窃せず、設計を参照し、あらゆる性能全てをごくはっきりさせ、あらゆる設計ポイントを全て設計人員が真面目に責任を負うよう要求した!

もし意外事が出なければ、殲-15艦載機は中国最後の外国戦闘機のコピー生産と見積もられる。コピー生産の設計は上達が早く、金が省けるが、元々の設計を飲み込みきらず、隠れたリスクが非常に多く、一方正常な方向の設計はちょうど逆で、あらゆる構想は全部自分でやり、容易に理解容易に改修され、これは世界の飛行機設計の主流でもある!


 珍しく悪口というほどの内容はなかったですね。独自設計の艦載機の着艦に成功というのは確かに中国がまだ成し遂げていないことで、不本意ながらも認めざるを得ない偉業ということでしょう。まあただし独自設計であるかコピーであるかというのが実際の戦闘でどちらが強いかとは無関係なのは言うまでもありません。

1月24日

 中国の小火器関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-15/doc-iihnzhha2543076.shtml


我が軍がまた1つ12.7mmスナイパーライフルを装備 用途は10式大型スナイパーライフルとでは大違い

ソース:小飛猪的防務観察

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産NSG-50型12.7mm高精度スナイパーライフル。我が軍特戦部隊はあるいはすでに装備しているか」)

最近ある情報は、国産12.7mm高精度スナイパーライフルがすでに部隊に装備され、我が軍特戦部隊が遠距離狙撃の利器を獲得したことを象徴的に示しており、鬼に金棒のようなものと言える、とした。

これまで我が軍の特戦部隊と陸軍合成大隊狙撃小隊はすでに国産のQBU-10型12.7mmスナイパーライフルを装備済みである。海外の資料によれば、QBU-10はアメリカのM82バレットスナイパーライフルに相当するかあるいは近く、セミオート火器に属し、ショートリコイル自動原理を採用している。この種の自動原理のメリットは構造が簡単で、銃のコストと価格が下がることである。だが欠点は精度が劣ることで、何故ならバレルが後座して後座力を吸収する必要があるからで、このようだと運動の幅が比較的大きく、バレルを元々の照準線からそらし、射撃精度を下げるだろう。さらに加えてQBU-10はセミオート射撃模式を採用し、運動する部品も振動を生じさせ、このようだとさらに一歩銃の射撃精度を下げるだろう。このためQBU-10は人員の狙撃ではなく、小型車両、ヘリなど比較的大きな目標を射撃するのにより多く用いられる。実際M82バレットも米軍によってアンチマテリアルライフルとして用いられており、遠距離人員狙撃にはマクミランTAC-50が採用されている。

(頑住吉注:次の3つはキャプションです)

すでに大量装備されているQBU-10スナイパーライフル

それはバレットM82同様アンチマテリアルライフルに属する

遠距離高精度狙撃にはマクミランTAC-50が採用される

特戦部隊の遠距離人員狙撃の需要に着眼し、中国の関連機関は今世紀初めから新世代12.7mmスナイパーライフルの研究開発に着手し始めた。QBU-10と区分するため、こうしたスナイパーライフルは12.7mm高精度スナイパーライフルと呼ばれる。例えば国内外の展示会で公開されお目見えしたNSG-50型12.7mm高精度スナイパーライフルがそうである。展示会で明らかにされた資料から見て、国産新世代高精度スナイパーライフルはQBU-10と比べると非常に大きな変化がある。まずボルトアクション装填を用いてセミオート装填に取って代わらせ、最大限運動する部品を減らし、もって射撃の精度に対する影響を減少させている。またフローティングバレルを採用し、バレルはほとんどその他の部品と接触せず、その他の部品のバレルに対する衝撃や妨害を減少させ、安定した状態を保持し、さらに一歩射撃精度を向上させている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産のNSG-50型高精度スナイパーライフル」)

バレル自体も射撃精度を向上させる1つの重要なカギである。同様の条件下では、バレルが長いほど、重いほど精度は良くなる。だがバレルが長くなるほど、重くなるほど加工は相応により困難さを加え、コストや価格がより高くなる。このため12.7mm高精度スナイパーライフルが特戦部隊にのみ装備されるのはまさにこの原因に他ならない。中国の関連機関は苦しい難関攻略を経て高温に耐える材料、高品質のライフリング成形、高精度メッキなど一連のカギとなる重要技術を突破し、新たな国産12.7mm高精度スナイパーライフルのバレルの研究開発に成功し、大量の実弾射撃を経てこのバレルが射撃時の振動が小さく、バレルが冷えている時と熱している時の射撃の差異が小さく、内部弾道性能が良く、銃弾のボア内での運動が安定しているなどのメリットを示し、国産12.7mm高精度スナイパーライフルが精度を向上させるために堅実な基礎を固めた。

これまで国産小火器にはずっと「銃を重んじ弾を軽んじる」問題が存在した。国産スナイパーライフルには高精度狙撃弾薬が欠け、機関銃弾薬を発射していた。機関銃弾薬は遠距離高精度狙撃を考慮していないため、一定の距離を超えた後では姿勢の安定性が劣り、精度は保証しがたくなる。このため関連機関は国産12.7mm高精度スナイパーライフルのために専用の狙撃弾薬を研究開発した。この弾薬は外形と構造を念入りに設計し、これには弾頭の外形を最適化し、銃弾の空力性能を完備したものにさせ、もって銃弾の飛行抵抗を軽減させることが含まれる。弾頭部品の数を抑制し、弾頭の重量の偏差を下げ飛行の安定性を向上させた。同時に製造過程の中で公差を厳格にコントロールし、もって銃弾の飛行性能を保証した。実弾射撃の状況から見て、国産12.7mm高精度狙撃弾薬は1500mのところで依然音速に到達でき、2000m以遠でまだ飛行姿勢の安定が保持される。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産12.7mm高精度狙撃弾薬」)

12.7mm高精度スナイパーライフルは射撃時の後座力が非常に大きいため、射手に対する影響が比較的大きく、このためこの銃は一連の後座力を下げる措置が取られている。バレルには大型の制退器が設計され、ストックには液圧バッファーが配備され、射撃の後座力の減少に用いる。ストック後部には比較的厚いゴムパッドが貼られ、上層にはガス穴が設けられ、もってさらに一歩感じられる後座力を減少させている(頑住吉注:ストックやショルダーパッドの話の中にガス穴の話が出てくるのは変ですがバレルの上部でしょうか。マズルブレーキがある上にガス穴まではないと思うんですが)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「国産のLR18型12.7mm高精度スナイパーライフル。これはNSG-50の改良型かもしれない」)

上述の設計を経た後、国産12.7mm高精度スナイパーライフルは1500m離れた人員目標に対し狙撃が行え、射撃精度は0.8MOA前後に到達でき、最大射程距離は2000mを超える。明らかに12.7mm高精度スナイパーライフルの装備後我が軍の特戦部隊には遠距離射撃の利器が増え、より遠い場所で相手方の高価値目標が狙撃でき、我が軍特戦部隊の作戦能力を有効に向上させた。


 中国語の記事を読み始めた頃は中国国産銃器の精度は低いという内容が目立ちましたがこの面でもずいぶん変わってきたようです。ストックの液圧バッファーというのが気になりますが、コスト、重量、構造の複雑さを加えるほどのメリットがあるのか、油漏れなどの問題は起きないのか多少疑問ですね。

1月25日

 同じテーマの記事をもう何回も紹介してますけど。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-11/doc-iihnzahk3466921.shtml


中国の次世代ステルス艦載機をいかに選択すべきか FC-31は何故より歓迎を受けるのか

ソース:兵工科技

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:航空工業、未来の艦載戦闘機プロジェクトを初めて公開」)

2019年12月19日、中国航空工業ミニブログはある画像を発表し、初めて「未来の艦載戦闘機」を公開した。これは中国航空工業が初めて対外的に未来の艦載戦闘機プロジェクトの存在を明らかにしたものである。だが、航空工業は決して国産の未来艦載戦闘機の詳細な情報を出してはおらず、飛行機の模糊とした輪郭を大雑把に描いただけである。中航工業が出した画像から見て、「未来艦載戦闘機」の外形はFC-31戦闘機に比較的似ている。

何故FC-31がより歓迎を受けるのか

中国の未来の艦載機の機種選択に関し、ネット上ではずっと前から討論が常に非常に熱烈で、現在見たところ、もし現有の成熟したステルス戦闘機を利用して改装するのならば、殲-20およびFC-31という2種の方案にはそれぞれ自らのメリット・デメリットがある。全く疑いなく、殲-20は全体的作戦能力の上でずっと強いだろう。だが艦載機として言えば、その最大の不足は機体の寸法、重量が比較的大きいことに他ならない。離着陸にも比較的難度があり、しかも多くの甲板と機格納庫の面積を占有し、配備数は上がらないだろう。殲-20に比べ、FC-31は中型ステルス戦闘機に属し、その非常に多くの技術指標は決してデラックスを追求していないが、能力方面でも弱くはなく、将来もしさらに一歩改良すれば、全体的能力はアメリカのF-35Cの標準に達することにも問題はない。これと同時に、中国空母は排水量方面でまだアメリカの「ニミッツ」級や「フォード」級空母に追いついておらず、ならば搭載機の数量の多寡は、某種の程度からより重要なカギとなるかもしれない。このため中型機を選択することも比較的合理的で、我々がすでに第3世代の大型艦載機殲-15を有しているからなおさらで、ならばもし中型の第4世代ステルス艦載戦闘機を開発したら、考慮が比較的行き届いていると言うべきである。

FC-31をいかにして艦載機に改装するか

もしFC-31をプラットフォームとして艦載機に改装するなら、まだ多くの改装作業を行う必要がある。FC-31は陸上機で、その翼面積、全幅、搭載荷は全て陸上機の標準である。ならば艦載化以後、艦載機の特殊な需要を満足させることが必須である。1つ目は外形に対しやや改良することで、主に主翼を改め、主翼の全幅を大きくする必要があり、後退角は減少させる可能性があるかもしれない。翼面積は拡大する必要があり、このようにすればその翼面荷重と低速飛行時の誘導抵抗が減少し、低速飛行の揚力係数が向上する。もう1つは効率のより高い揚力増加システムに換装することである。例えばフラップは、簡単な下げる形式から、後退式スリットフラップに改める必要がある。その揚力増加効率はずっと増加する必要がある。ならば、全幅と翼面積の拡大後、それが占用する甲板の面積も必ずや増加することになる。このためさらに主翼の折りたたみの上に技量を注ぐことが必須である。主翼を折り畳んでこそ、節約された面積により多くの艦載機を置くことができる。この項目の技術方面では、我々は殲-15の研究開発を通じ、すでに技量充分ということができる。また、脚も強化する必要がある。空母甲板上での発進と発着は負荷が非常に大きく、着艦の衝撃力は非常に大きい。このため、脚は充分太くたくましく設計し、充分に大きな衝撃力に耐えられるようにすることが必須である。脚を強化すれば、相応に機体と主翼の構造も強化する必要がある。着艦フックも必需品で、この一連の構造強度の増加は、必然的に飛行機の重量増加をもたらす。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像の注釈:艦載型FC-31の想像図」)

先進的なエンジンが必要不可欠

機体プラットフォームがこのように多くの改造を経た後、FC-31の構造重量はおよそ1.5〜2トン前後増加するだろう。ならば飛行機の重量が増加していくことで、必ずや空力性能や搭載能力に影響するだろう。このため、動力も増強する必要がある。推力がより大きいエンジンへの換装が選択される可能性がある。艦載機のエンジンにもいくつかの非常に重要な要求がある。1つ目はそれ自体の推力:重量比が充分大きい必要があることで、動力は強力、しかもエンジンの加速性能が良く、それが最短の距離内で加速し飛行に復帰する能力を具備することを保証することが要求される。現在、FC-31が装備するのはロシア製のRD93エンジンで、陸上機に対して言えば、このエンジンは基本的に使用に充分である。だが艦載機に対して言えば、動力が弱すぎである。RD93エンジンの現在の推力はおおよそ8500キロニュートン前後で、ならば今後9000、甚だしきに至っては1000キロニュートンのエンジンを必要とするかもしれない。ならば2台のエンジンを加えればF-35Cと大差なくなる。もし1万に到達したら、その2台のエンジンの総推力はF-35を超える。このようなら全体性能の上でそれに対抗する実力を完全に具備することができる。


 いろいろな議論が以前からありましたが最近になって殲ー31を推す説が優位になってきているように感じます。

1月26日

 殲ー20関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-09/doc-iihnzahk2929468.shtml


ついに殲-20下餃子の順番が来た:今年は最も期待に値する さらに一大驚喜あり

作者の署名:迷彩虎

ここ何年か、中国の新型軍艦「下餃子」の情報はずっと絶えず、特に過ぎ去ったばかりの2019年、中国が進水させた軍艦の数はイギリス海軍のあらゆる艦艇を超えた。しかし、中国第5世代戦闘機である殲-20は、生産数がずっと高いとは評価されないようである。ならば、いつ殲ー20に「下餃子」の順番がめぐってくるのか? (頑住吉注:水餃子を鍋にどぼどぼ入れるように進水する、ということなら航空機にこの言葉を使うのはちょっと変な気もしますが)

ある専門家は、これは2020年に開始される可能性があると予測する。

何故こう言うのか? 実際のところ、中国の殲ー20戦闘機が大規模生産されないのは、現在まだ完全体の状態にはほど遠いからである。改良1ロット、生産1ロットと、殲-20の性能を不断に完備させる前提の下に少量生産を行うしかない。殲-20のどの方面にまだ不足があるのかに関しては、我々はごく容易にエンジンの問題に思い至る。殲-20が試験を開始した時に使用したのはロシアのエンジンだった。しかも第3世代エンジンに属し、推力:重量比は非常に限られていた。

元々の計画に照らせば、中国は殲-20のために渦扇-15航空エンジンを配備することになっていたが、渦扇-15の研究開発過程の中でいくつかの問題が出現し、このため渦扇-15はまだいくらかの時間を必要としそれでやっと姿を現すことができる。このことは殲-20の生産にも影響している。だが良い情報は、中国の「太行」エンジンがすでに殲-11B戦闘機や殲-16戦闘機への大量装備を開始し、性能がすでに相当に安定していることで、この時殲-20を国産の「太行」エンジンに換装することに可能性が生じた。2年前には早くも、「太行」エンジンを搭載した殲-20があるいはもう試験を開始していたかもしれない。

「太行」エンジンは渦扇-15にやや遜色があるが、ロシアの第3世代エンジンに比べればやはり先んじているだろう。「太行」エンジンへの換装があるいは1つの重要なカギたる節目のポイントになり、殲-20の生産数の向上は2020年に歩みを始める可能性がある。

最も重要なカギたる戦闘機生産ラインの上では、生産ラインを新たに開設するほか、元々殲-11Bや殲-16などの戦闘機に用いていた生産ラインも生産量を満足させた後で殲-20の生産ラインの中に転じることができ、このことに我々は全く心配する必要はない。実は現在、中国空軍の中にはまだ大量の第2世代戦闘機が就役しており、例えば殲-7や殲-8で、こうした戦闘機は依然作用を発揮できるが、中国空軍の近代化とさらなる一歩の発展を実現したければ、先進的戦闘機の生産量のアップは当務の急である。

あるいは2020年に始まり、中国空軍先進戦闘機の生産は追い越し車線に乗るかもしれない。

しかし、良い情報はまだこれだけに留まらない。近年来、中国が無人機領域で取得した成就は世界を注目させている。殲-20の未来の発展方向の中で、無人機との協同作戦能力の増加も可能になる。米軍の現在の研究の進展に照らせば、1機のF-35戦闘機は6機のXQ-58Aステルス無人機を指揮でき、これは未来のステルス戦闘機発展の1つの重要な方向でもある。この方面において、中国にはすでに充分な技術の蓄えがあり、世界一流の水準に達している。

ステルス戦闘機は性能が強大だが、実戦の中でそれには火力不足、戦場の条件の制限を受けることが比較的大きいという欠点も存在する。だが無人機との協調作戦を導入することは、こうした問題を解決する良い方法である。無人機はステルス戦闘機に適さない激烈な対抗環境に進入でき、さらにステルス戦闘機の探知計測範囲を増加し、火力を向上させることができる。

去年、中国はすでに対外的に自らのステルス無人戦闘機を公開し、国外の広範な関心を集めた。殲-20戦闘機に対して言えば、我々はすでにそのためにこの戦闘力を増加する充分な条件がある。


 この方面で進んでいる国はまだあまりないわけですから中国が「世界一流の水準」だといってもおかしくはないでしょうが、問題はアメリカとの差がどれだけ開いているかですね。

1月27日

 昨日の続きのような内容の記事です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-10/doc-iihnzahk3168304.shtml


沈陽飛行機の暗剣ステルス無人機が再度明るみに あるいは殲-20の僚機になるか

ソース:小飛猪的防務観察

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「暗剣無人機が再度公開されお目見え」)

最近航空工業沈陽飛行機無人機部が新年を祝う画像が関心を引き起こし、背景の壁の上に暗剣無人作戦機に似たものが見え、暗剣プロジェクトが鳴り物入りで推進中であることを示しているようである。

暗剣無人作戦機が初めて公開されお目見えしたのは2006年の珠海航空展で、当時この機は国産無人作戦飛行機概念プロジェクトの名義をもって出現した。航空展の資料によれば、暗剣無人機は沈陽飛行機設計研究所が設計した無人作戦飛行機方案で、それは高速、高い機動性能とステルス性能を一身に具備し、主に未来の空戦に用いられる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2006年珠海航空展で暗剣は初公開され、当時展示パネルはそれを無人作戦飛行機概念方案と紹介していた」)

高速、高機動と高いステルスを一体にすることが要求されたため、暗剣無人機は全体レイアウト方面で創新を行った。それはよく見られる全翼レイアウトを採用していない。全翼レイアウトのステルス性能は高いが、機動性能は良くなく、ステルス爆撃機や攻撃機に多用される。暗剣は矢形のブレンデッドウィングボディ設計を採用し、全面が平滑スムーズで、突起や膨らみを消し去り、ダブルの垂直尾翼は傾斜し、比較的良いステルス性能を具備する。機動性能を向上させるため、この飛行機はストレーキ設計を採用し、前面ストレーキは尖鋭で、後面は比較的大きく、比較的大きな揚力を向上させることができ、三翼面レイアウトに似ている。暗剣無人機は下顎からの空気取り入れを採用し、空気取り入れ口は前から伸びて後ろに向かい、かつDSI空気取り入れルートを採用している。このような設計は無人機の仰角の大きな条件下での空気取り入れ性能も改善できれば、また比較的良いステルス性能を持つ。だが機の腹部からの空気取り入れには欠点もあり、それは弾薬コンパートメントのレイアウトが容易でなく、空気取り入れルートと弾薬コンパートメントがスペースを争奪し、弾薬コンパートメントの容積が縮小するだろうことに他ならない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「暗剣のブレンデッドウィングボディ設計」)

暗剣の最も人に興味を感じさせる場所はそのエンテ翼で、模型で機体前方にエンテ翼があるのが見え、エンテ翼は主に脱体渦を生じさせるに用い、主翼の気流に対し補充と強化を行い、無人機の機動性能を向上させる。沈陽飛行機無人機部の最新の画像にはこのエンテ翼が見られないようだが、これには2つの解釈がある。このエンテ翼はステルスなどの原因を考慮して取り消されたのかもしれないというもの、もう1つの解釈はこのエンテ翼が伸縮構造で、必要なら伸び出させ、必要なければ縮めるのだ、というものである。

以前に公開された模型から見て、暗剣無人機は単発設計を採用し、全長はおよそ13m、最大離陸重量は15トン前後である。無人機が高い機動性能を要求されていることを考慮すると、エンジンの推力に対し増強がなされ、このためエンジンは国産の太行エンジンの可能性がある。太行エンジンは国産の殲-11B、殲-16,殲-20戦闘機に配備され、すでに非常に成熟し、かつさらに推力ベクトル型を発展させ、高い機動性能を要求される暗剣無人機に比較的適している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「暗剣戦闘機は単発設計を採用」)

全体的に見て、暗剣無人機は沈陽飛行機研究所が未来の戦闘機に照準を合わせて開発した概念性プロジェクトで、主に高機動無人作戦機を検証する。航空工業は普遍的に、無人作戦機は現代の作戦機の発展の趨勢に違いないと考えており、甚だしきに至ってはF-35戦闘機は最後の有人操縦戦闘機になる可能性があると予言する人がいた(頑住吉注:昔々F-104が「最後の有人戦闘機」というキャッチフレーズだったんですよね)。次世代戦闘機が有人戦闘機と無人作戦機の混合に発展する可能性が極めて高い。無人作戦機開発の1つの重要なカギはステルスと機動性能の実現である。前述したが現在無人機作戦機の多くは全翼レイアウトを採用し、対地攻撃、偵察などの任務にしか用いることができず、空戦格闘には用いることができない。実際無人作戦機は飛行員もいなければコックピットもなく、より負荷の高い機動が行え、機動性能はより良いはずである。このため未来の無人機の発展の趨勢はより先進的な空力レイアウトを採用し、より良くステルスでき、機動性能を一体に融合させ、真に無人作戦機となるものに他ならない。暗剣無人作戦機はこの趨勢に照準を合わせて発展したものに違いない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「暗剣が初飛行する日はあるいは遠くないか」)

無人作戦機に対して言えば、一連の技術的難関を攻略する必要がある。これには飛行コントロール、火力コントロールとエンジンコントロールを一体化し、もって最大限度無人での機動性能を向上させること、無人機人工知能、目標の自主的な探知計測、識別や攻撃ができること、高速データリンクおよび情報処理システム、無人機がキャッチした情報を迅速に処理でき、かつ編隊内部において、編隊と編隊、編隊と指揮所の間でデータ交換を行うことが含まれる。こうした技術的難関は全て暗剣プロジェクトによって研究と難関攻略が行われるに違いない。

暗剣無人作戦機の将来の発展は先に易しいもの、後に難しいものになり、まず殲-20戦闘機の僚機として運用し、しかる後さらに無人作戦機にグレードアップする可能性がある。


 まだ初飛行もしていないものを評価するのは早すぎるでしょうが、未来の戦争の形態を変えるような画期的なものになる可能性もあるでしょう。ただし少なくとも相当先でしょうね。

1月28日

 これも未来の方向性の1つとされる極超音速兵器関連です。

https://mil.news.sina.com.cn/jssd/2020-01-09/doc-iihnzahk2973727.shtml


中国、第2世代極超音速武器を研究開発中 軍艦、実戦機上で発射できる

ソース:戦略吐槽秀

メディアの報道によれば、我が軍の新世代極超音速飛行体はすでに試験を開始している。しかも報道に照らして見れば、我が軍のこの極超音速飛行体は決して第1世代ではなく、第2世代であって、米ロが開発中の極超音速打撃武器に比べまるまる1世代先んじるに足りる。このことは実際上すでに充分な戦略威嚇能力を意味している。米ロの現在の極超音速打撃武器は大多数がまだ図面段階にあり、もし第1世代の極超音速打撃武器でも単に試験中に過ぎない。一方我が軍の第1世代はすでに部隊に実際に装備されて1年の長きになり、第2世代も試験飛行を開始している。我が軍の極超音速打撃武器領域は全く疑問なく全世界に先んじた水準にある。しかも第2世代極超音速打撃武器が軍隊の中に普及し始めるのと共に、この種の武器は将来実戦機、戦闘艦上で応用できる可能性が高く、我が軍の作戦能力を極めて大きく向上させると予測される。

米ロの極超音速武器に比べ、我が軍の極超音速武器の先進的なところは主に体積、速度そして機動性の上にある。米ロの初期の極超音速武器は速度を利用して防御突破するしかなかったが、我が軍の極超音速打撃武器はすでに多種の模式を利用して作戦任務が執行でき、かつ強力な打撃水準と戦場適応能力を持つ。繊細で複雑な第1世代極超音速打撃武器に比べ、我が軍の新世代極超音速打撃武器は甚だしきに至ってはすでに「白菜化」(頑住吉注:安い、ありふれた、などの意味です)してそれぞれの大部隊に装備でき、これこそ我が軍の極超音速打撃武器の上での最大の優勢であり、すなわち極超音速打撃武器を利用してその前のミサイル、正確制御誘導弾薬など一連の武器と交換し、しかもあまり大きくコストは高まらないだろう。

我が軍の以前の星空2号試験機はこのような先進的装備で、極めて強い打撃能力を持つのと同時に、相当に低廉なコストも持ち、甚だしきに至ってはあまり多くの維持保護を必要とせず即充分な作戦能力が維持できる。我が空軍に対して言えば、この種の先進的極超音速打撃武器を装備することはあまり高い圧力を必要としないだけでなく、しかもさらに米ロの第1世代極超音速打撃武器を有効に抑止できる。将来我が軍のこの極超音速打撃武器最大の用いどころは対艦、対地打撃および弾道ミサイルの弾頭に用いることにあり、充分な打撃能力を保証し、同時にできる限りミサイルの体積を縮小する。このようならできる限りミサイルの防御突破能力が向上でき、現在のアメリカ海軍のスタンダード-6およびESSM+SeaRAMのコンビネーションに有効に対応することが完全にでき、しかも米軍は類似の極超音速打撃武器を研究開発していないという原因ゆえに、そのミサイルは我が軍の紅旗-9+紅旗-16+紅旗-10のコンビネーションを突破するのが非常に難しい。

現在新世代武器技術方面において、我が軍は疑いなくすでに全世界に先んじた水準を行っている。極超音速打撃武器、レーザー武器でも電磁武器でも、全て米軍に比べよりいささか先進的だろう。しかもこの3種の武器は軍隊の中でとっくに完成品があり試験を展開し、まだ理論段階にあるロシアに比べずっと強いだろうし、もし米軍と比べても先んじているだろう。これは一種の特別な「カーブしての追い越し」方法でもあるが、極めて強い技術の支持を必要とする。我が軍に対して言えば、新世代装備の向上は当然非常に有意義で、新世代先進装備が大量に部隊の中に就役するのと共に、我が軍の作戦能力はすでに非常に高い状態に到達し、新技術を解して開発された次世代武器装備はすでに試験を開始しかつ生産も行われているのである。


 有効性が実証されてはいませんが少なくとも中国が兵器の質に関してアメリカとの比較でも自信をつけつつあり、強い態度に出やすくなっていくことは間違いないと思われます。





















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