コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその49

7月13日

 中国海監関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20130711/17940618.html


専門家:法執行力量がもし釣魚島で危険に遭遇したら、海軍がすぐに駆けつける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今日まで、1年にもならない時間内に、海監船はすでに50回近く我が国の釣魚島の領海に進入して巡航法執行を行っている」)

人民ネット北京7月11日電(記者 黄子娟)今日午前、海軍軍事学術研究所研究員シングァンメイは人民ネット強国フォーラムにゲストとして訪問し、「中ロ海軍合同軍事演習のハイライトを総ざらい」との題でネット仲間とオンライン交流を行った。

ネット仲間の質問:「あなたは2012年に、中国が釣魚島およびその付属島嶼の領海基本点、基本線を公布したのは歯には歯で始めたことだとしましたが、海軍はいかにして釣魚島問題で元気づけるような行動をしているのですか?」

シングァンメイは次のように答えた。「2012年9月より前、我が国は周辺諸国の我が国海上領土および海上の権益を侵犯する行為に対し基本的に外交的抗議の形式を取っていました。ですが日本が釣魚島およびその付属島嶼に対し「国有化」を実施して以後、すぐに根本的な変化が発生し、外交的抗議以外の補完的行動を行うように変わりました。私は2012年9月2日に発表したある文章の中で、このことは中日両国政府が実質的な対抗の段階に入ったことを示すものだ、としました。その後9月4日にはもう中国海監船が12海里の領海に入りました。今日まで、1年にもならない時間内に、海監船はすでに50回近く我が国の釣魚島領海に進入して巡航法執行を行い、日本の長年にわたる一方的、排他的に釣魚島周辺海域を管理支配してきた局面を打破しました。その後、我が国政府はまた一連の「コンビネーションパンチ」式の対抗措置を取りました。例えば釣魚島の70余りの島礁の名称の公布、天気予報放送がこの地域をカバーする、また我が国の海監機も釣魚島の主権空域に入って巡航を行っています。」

シングァンメイは次のように語る。「我が国の海軍に関して言えば、決して相応の権利維持法執行行動に参与しないというわけではなく、国際的に通用しているやり方を採用しています。すなわち海上法執行力量は第一線で法執行を行い、海上軍事力量は遠からぬところで巡航し支援、援護を行います。このため、海監が第一線で巡航しているのを皆さんが見る時には、我が国の海軍もきっと遠からぬところに停泊して命令を待っており、ひとたび法執行力量が危険な状況に遭遇したら、海軍がすぐに駆けつけるのです。

(頑住吉注:以後のページのキャプションは基本的に本文の一部を切り取ったものです。8ページ目。「解放軍海軍はすでに日本の自衛隊に対抗する能力を具備している」)


 日本の海上保安庁も相応の覚悟を持ち、また海上自衛隊もバックアップの準備を整える必要があるでしょう。

 ロシア空軍関連です。

http://military.china.com/news2/569/20130711/17940765.html


ロシア副国防大臣、3年以内に大規模にミグ-35とスホーイ-35を受領する、と明らかに

中新ネット7月11日電 タス通信の報道によれば、ロシア国防省副大臣ユーリ ボリーソフは水曜(10日)、ここ3年内にロシア空軍は大規模にミグ-35とスホーイ-35新型戦闘機を受領することになる、と明らかにした。これらの新型戦闘機は現在国家の試験方面でいくつかの問題に遭遇しているという。

ロシアメディアは、ロシア空軍がミグ-35およびスホーイ-35戦闘機を受領する時期という問題に関し回答する時、ボリーソフは「私はここ3年以内に大規模な受領が開始できると思う」と語った、とする。

彼はさらに、この2種の新型機の受領は2020年国家軍備プロジェクトで規定されているが、「国家試験方面において問題に遭遇している」、と語る。

ロシアメディアの報道によれば、ミグ-35はミグ-29を基礎に製造されたロシアの第4++世代多機能戦闘機で、スホーイ-35戦闘機は改良型のロシア第4++世代戦闘機である。


 逆に「3年以内に開始できると思う」という不確かな状態なのかと感じますが。ミグ-35には問題があるらしいという話はありましたが、この書き方だとスホーイ-35にも問題があるように取れますがどうなんでしょうか。

 緊張が続くインド・中国国境問題関連です。

http://military.china.com/news/568/20130711/17940825.html


アメリカの衛星、中国の殲-11戦闘機の中印国境における配備の動向を監視

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の殲-10、殲-11戦闘機はすでにチベット高原での駐留、訓練を常態化させている」)

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」7月3日の報道によれば、インドメディアは最近、インドが中印両国の国境上の争いがある地域にスホーイ-30MKI戦闘機を配備したことへの回答として、中国はチベットの空軍基地に最新世代の殲-11戦闘機を配備した、と言明した。だが、アメリカのDigitalGlobe社が発表した衛星画像は、インドメディアの報道が事実でないことをはっきり示している。

「ジェーン」の報道は、これらの衛星画像の撮影時期は2010年1月から2013年6月まで持続した、とする。これらの画像は、中国空軍の殲-11戦闘機は2010年初めには早くもラサのゴンガ空軍基地に進駐し、しかもその時から殲-10とローテーションを組んで任務の執行を開始していたことをはっきり示している。

報道は、中国空軍はさらに殲-11戦闘機を中印国境の争いのある地域付近に配備する、と指摘する。だが2012年5月28日に撮影された画像は、5機の殲-11戦闘機が日喀則空軍基地に進駐していることをはっきり示している。この基地はラサのゴンガ空軍基地より西160kmのところにある。2013年5月30日に撮影された画像は、2機の殲-11戦闘機が新疆の和田空軍基地に配備されていることをはっきり示している。4月、中印の軍隊はこの付近の地域で対峙事件を発生させている。

報道は、空軍基地に配備される殲-10および殲-11戦闘機は一年中DigitalGlobe社の「観測」下にある、とする。この会社が今回発表した画像は、中国軍が中印国境に殲-11B戦闘機を配備して長い時間が経ち、決して最近の中印国境の緊張した情勢に対する回答ではない、ということを暗示している。(実習編集翻訳:張希宇、原稿チェック:仲偉東)


 配備なんかしてない、というのかと思ったら、とっくに配備しており最近に始まったことじゃない、ということでした。ただし、殲-11系はスホーイ-30MKIには劣ると思われ、これを圧倒できるのはスホーイ-35ということになるはずです。

7月14日

 ロシア、中国の対潜ヘリ関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20130711/17941117.html


ロシア、中国はあるいはロシア製Ka-27Mを購入し南海の原潜基地を防衛するか、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアのKa-27M対潜ヘリ」)

【グローバルネット総合報道】 ロシア軍事工業総合体ニュースネット7月10日の報道によれば、ロシアは最近Ka-27M改良型対潜ヘリの第1段階国家飛行試験を完成させた。Ka-27対潜ヘリの全く新しいバージョンとして、新型のKa-27Mは中国の興味を引くかもしれず、何故なら中国は最近警戒感をもってアジア太平洋地域の潜水艦の数の増加に関心を注いでおり、また対潜防御は中国艦隊の伝統的弱点の1つだからである。

Ka-27M新型対潜ヘリの主要な特徴は新型アクティブフェイズドアレイレーダーを配備していることで、この新型レーダーの助けを借りて遠距離の小型目標を発見できる。例えば水中の潜水艦の潜望鏡やその他の伸縮装置である。この種の機載レーダーはさらに同時に数十のこのような目標が追跡できる。また、Ka-27Mヘリはその他の類型のワンセットの潜水艦捜索システムを持ち、これには無線電信技術偵察システム、ソナーシステム、磁力探知計測装置が含まれる。現在それらは全部1つの統一したネットワークに連結され、したがって艇員(頑住吉注:って書いてあるんですが機クルーでしょう)に比較的便利に多機能ディスプレイ上でデータを処理、獲得できるようにさせる。Ka-27M対潜ヘリは深度500mのところにいる潜水艦を有効に発見し、自身の搭載する武器(魚雷と爆雷)を使用してそれに対する攻撃を実施し、あるいは戦闘艦に向け目標のデータを伝送することができるとされる。

Ka-27プロジェクトの実現は、国外に輸出した数十機のKa-28(Ka-27の輸出型)ヘリの近代化グレードアップのために道を開いた。2000年以後このヘリを購入した中国は最大の購入者である。最近中国はまさに警戒感をもってアジア太平洋地域の潜水艦の数の増加に関心を注いでいる。日本、韓国、ベトナム、インドネシア、シンガポールおよびその他の国が現在潜水艦装備の数を増加させている。中国は南海に本国海軍の原潜のために1カ所重要な戦略基地を完成させ、南海の対潜防御の強化は特別切迫した現実の任務となっている。中国は東南アジア諸国が自らの日増しに強大化する海軍を利用して、中国が南海で通過する海上の重要な戦略交通輸送ラインを破壊することを心配している。中国が輸入する大部分のエネルギー源とその他の原材料は、この航行ルートを通過して輸送されている。先進設備を持つ対潜ヘリの購入は短時間内に中国の対潜防御能力を大幅に向上させ、中国の大型戦闘艦を南海でさらに水を得た魚のようにさせることができる。また、Ka-27M対潜ヘリの重要な購入者であるインドとベトナムも同様にそれらの近代化グレードアップに興味を持つ可能性がある。(編集翻訳:艾国 原稿チェック:劉昆)

(頑住吉注:以下のページのキャプションは本文の一部を切り取ったものか要約したものなので省略します。)


 今のところロシアの希望的観測に過ぎない感じですが、もし実現すれば当然「遼寧艦」や護衛艦艇に搭載される可能性もあるでしょう。

 フィリピン、台湾関連です。

http://military.china.com/news2/569/20130712/17942318.html


フィリピン大統領府:フィリピンはいかなる圧力の下でも台湾漁船案件の報告を発表することはない

人民ネット7月11日の情報 連合朝刊ネットは「フィリピン商業報」を引用し、台湾漁船「広大興28号」がフィリピン公務船によって射撃され死者が出た案件の発生から現在すでに2ヶ月を超えているが、フィリピン政府は依然調査報告を発表しておらず、フィリピン大統領府はいかなる圧力の下でも報告を発表することはない、としている、と報道した。

フィリピン大統領のスポークスマンである陳顕達(頑住吉注:中国系フィリピン人で英語名はEdwin Lacierda 中国語の普通話が流暢に話せるということで、こういう人物をこのポストに置くのには当然一定の狙いがあるんでしょう)は10日記者会見で、フィリピンサイドは「広大興案件のあらゆる証拠の透徹した評価を完成させた後でやっと調査報告を発表する。政府が状況を見ていつ発表するかを決定するのであって、いかなる圧力の影響も受けることはない。」と語った。

連合朝刊ネットは、台湾漁船広大興28号は5月9日に台湾とフィリピンの重複海域でフィリピン公務船の射撃に遭い、漁民の洪石成が不幸にも命を失い、台湾サイドはフィリピンサイドの事件処理の態度が「軽率でいい加減」であるため多項目の制裁措置を打ち出し、これにはフィリピン労働者の雇用の凍結が含まれた。

フィリピン調査機構は6月11日に広大興号の案件の調査報告をフィリピン大統領府に提出したが、大統領アキノは今に至るも依然核心の提示をしておらず、制裁措置の影響を受けるフィリピン労働者とその家庭は日に日に増加している。

陳顕達は回答し、フィリピン大統領府もフィリピン労働者の仕事の機会が政治的情勢の影響を受けないことを希望しているが、「いくつかの現実は我々が直面することが必須なものだ」とする。陳顕達は付け加え、これは台湾の初めてのフィリピン労働者の雇用凍結による威嚇ではなく、フィリピン政府は自らの視点によって強い関心を持つ件を評価する、とした。(劉融)


 1カ月以上前に調査報告が出ているのに発表しない理由がよく分かりませんが。事件への怒りがなるべく収まるのを待って発表した方が自分たちに得だ、という考えならあまり共感できません。

 中国のミサイルが中東で使われている、という話題です。

http://military.china.com/news2/569/20130712/17942231.html


サウジアラビア、中国の東風ー3弾道ミサイルを使ってイスラエルとイランを照準、と伝えられる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の東風ー3中距離弾道ミサイル」)

イスラエルメディアは11日イギリスの「ジェーン情報評論」の報道を引用して、すでにサウジアラビアの砂漠の中にいまだ公開されたことのないミサイル基地が存在することが確定しており、ある兆しはこの基地の「東風ー3」中距離弾道ミサイルはイランとイスラエルに向けられていることを示している、とした。

イスラエルの「エルサレムポスト」11日の報道によれば、「ジェーン情報評論」は、サウジアラビアの首都リヤドから南西125マイルにあるこの基地で、サウジアラビア軍は中距離弾道ミサイルを使ってイスラエルとイランを照準している、とした。「ジェーン情報評論」は、この基地の衛星画像の仔細な分析を経て、この基地の一部のミサイルがイスラエルの目標に向けられていることに気づいた。その他のミサイルは非常に明確にイランの目標を照準している。報道は、こうしたミサイルの主旨は、サウジアラビアが装備する「東風ー3」中距離弾道ミサイルの発射に用いることにあり、このミサイルは射程が1,500〜2,000マイルで、それぞれのミサイルは重量2トンの有効搭載荷を搭載でき、核弾頭も搭載できる、とする。

報道は、1980年代にサウジアラビアは中国から「東風ー3」ミサイルを獲得した、とする。このミサイルは中国が研究開発した第1世代の中距離地対地戦略ミサイルで、液体燃料エンジンを採用し、販売時に中国はすでにそれらの核弾頭を除去していた。

「今日イスラエル報」は11日、サウジアラビアはこれらのミサイルを基地の地下施設の中に貯蔵している、とした。「ジェーン情報評論」副編集長ロバート マンコスは次のように語る。「我々の評価は、この基地は一部運用あるいは完全運用の状態にあると考える。発射陣地はそれぞれイスラエルとイランを指向している。我々はこれらのミサイルがすでにテルアビブやテヘランに向けられていると肯定的に語ることはできないが、もし発射されるならそれらは主に大都市に向けられる。」 「ジェーン情報評論」は同時に、この基地は建設されてすでに5年であり、あるいは「限られた作戦能力」を持つかもしれないが、作戦訓練および貯蔵施設として使用されているだけかもしれない、ともする。

サウジアラビア当局はこれに対しコメントをまだ発表していない。AP通信社は11日、「ジェーン情報評論」のレポートは中東地域の日増しに深刻化する軍備競争に対する心配を強めることになる、とした。サウジアラビアはイスラエルに反対の立場だが、イランの核計画に対しても心配している。(候涛)


 ある意味中途半端な立場を取っているために互いに宿敵であるイスラエルからもイランからも攻撃される心配をしなければならない、ということでしょうか。

7月15日

 北朝鮮関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20130713/17944315.html


北朝鮮、万単位の兵を動員し戦いに備える閲兵を行うと伝えられる その時あるいは新型ミサイルを公開か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「閲兵式はすでに北朝鮮がその軍事力をデモンストレーションする最も良い場になっている」)

【グローバル時報総合報道】 韓国政府の消息筋の人物は12日、北朝鮮は7月27日朝鮮戦争「停戦協定」署名の日(北朝鮮は「戦勝節」と呼ぶ)に平壌で閲兵式を挙行する可能性がある、と明らかにした。この消息筋の人物は、現在北朝鮮が動員している装備と兵力の規模から判断して、今回の閲兵式の規模は近年の最大記録を作る、とする。

韓国連合通信社は12日、ある情報は北朝鮮が現在平壌の美林飛行場で閲兵の演習をしており、ほとんどあらゆる類別の地上武器装備が動員されていることをはっきり示している、とした。しかも、北朝鮮には5年10年のたびに大きなことをやる伝統があり、今年はちょうど停戦60周年である。今回の規模は近年の最大記録を作るかもしれない。別のある韓国政府の消息筋の人物は、演習中に移動式ミサイル発射車に「スカッド」ミサイル、「芦洞」ミサイル、「舞水端」ミサイルなどが搭載されている、とする。現在の状況を根拠に推測すれば、「KN-08」遠距離ミサイルも閲兵式でお目見えする可能性がある。このミサイルの射程はアメリカ本土に到達可能とされる。

美林飛行場では現在1万名余りの将兵が閲兵の演習をしているところだ、とされる。韓国軍は、北朝鮮は「停戦協定」署名の記念日に軍事パレードを挙行し、その時核弾頭を搭載できる新型ミサイルが公開される可能性がある、と考えている。

北朝鮮労働党中央委員会は今年2月大規模な閲兵式を挙行し、平壌市の大衆集会と大規模な花火などを行い、もって「停戦協定」署名60周年を記念する、とした。「グローバル時報」記者は平壌で、最近街頭で確かにマスゲームのリハーサルをしている人がいるのを見ているが、現在北朝鮮メディアはまだ正式に慶祝活動の具体的手配状況を発表していない。

報道によれば、北朝鮮国内の外国メディアのいくつかはすでに7月27日の記念儀式の招待状を受け取っている。だが閲兵活動か否かはまだはっきりしない。韓国の専門家の分析は、北朝鮮はここのところ一連の対話攻勢を展開するのと同時に、適時にその軍事力を見せつけており、これは北朝鮮の核武装と経済発展を同時に進める政策の反映である、とする。【グローバル時報駐韓国、北朝鮮特派記者 万宇 王莉】

(頑住吉注:2ページ目)北朝鮮は中、遠距離弾道ミサイル研究開発方面ですでに突破を果たしている

(頑住吉注:3ページ目)中、近距離弾道ミサイルは依然北朝鮮の中堅打撃戦力である

(頑住吉注:4ページ目)北朝鮮の中距離弾道ミサイル

(頑住吉注:5ページ目)北朝鮮の遠距離弾道ミサイル

(頑住吉注:6ページ目)閲兵式はすでに北朝鮮がその軍事力をデモンストレーションする最もよい場になっている

(頑住吉注:7ページ目)北朝鮮の弾道ミサイルは北東アジアをカバーする能力を持っている

(頑住吉注:8ページ目は6ページ目と同一です)


 以前「朝鮮戦争停戦・捕虜問題をめぐる毛沢東、金日成、スターリンそれぞれの見解」という記事を紹介しましたが、金日成は戦争被害に耐えられず一刻も早く停戦したいと考えて妥協すべきでないとする毛沢東と対立し、スターリンも毛沢東の肩を持ってしぶしぶ黙らざるを得なくなっていました。それを「『戦勝節』と呼ぶ」のはさすがのメンタリティだなと思いますがまあそれはさておき、新型ミサイルが登場するかどうかはともかく7月27日に大規模なイベントがある可能性は高そうです。新型の戦車、無人機、ロケット砲、多弾数アサルトライフルなどここのところ報道された新兵器が見られるかも注目されます。

 一方韓国関連です。11日付の記事ですのですでに終わっていますが内容は興味深いので紹介します。

http://military.china.com/critical3/27/20130711/17941005.html


中国は何故韓国海軍参謀総長に最先端の艦艇を公開するのか

韓国連合通信社7月9日の報道によれば、韓国海軍は9日、海軍参謀総長崔潤喜がこの日中国を訪問し、中国海軍司令員呉勝利と会見し、さらに一歩両国の軍事協力と交流を強化する方案につき協議を行う。韓国海軍は、崔潤喜はさらに中国国防部長の常万全と会見し、地域の安全情勢と両国の軍事領域の協力などの件につき討論を行う、としている。彼は今回の中国訪問の旅がさらに一歩両国の軍事協力を強固にし得ることを希望している。

韓国メディアの報道によれば、崔潤喜のこの行動には中韓朝の漁業をめぐる紛糾が引き起こすかもしれない争いに探索を行い、かつ中国に中国漁船が朝韓のデリケートな区域で漁業の作業を行うことを管理コントロールすることを要求する意図がある。彼は、中国漁船が黄海の「北方境界線」(NLL)付近の海域で行う非合法の漁は朝韓の海上の衝突を引き起こす可能性があると考える、とする(頑住吉注:何故中国漁船が不法に漁をすると韓国と北朝鮮の間に衝突が起こるのかいまいち分からんのですが、双方が権利を主張するデリケートな海域の監視により多くの船を出さざるを得なくなり、結果として衝突の可能性が高まる、というようなことでしょうか)。中朝、中韓のこの区域における矛盾はすでに久しく、しかも朝韓両国が何度も中国漁船を拿捕することによって外交的な紛糾が引き起こされている。韓国大統領朴槿恵が高い調子でスムーズに訪中を行った大背景の下で、韓国サイドは、ここにあるいは問題解決のチャンスが存在すると考えているのかもしれない。また引き起こされる可能性のある半島双方の敵対動作を理由にすることも、朴槿恵が訪中で提出した中国の支持を求め、共に半島の平和と相互信頼を推進するとの理念に符合する。

実は中国は情報の面ですでに崔潤喜の今回の行動の主張に前もって回答をなしている。中国農業部ウェブサイトが8日発表した情報は、6月28日に農業部は緊急に、今年の北朝鮮東部海域の遠洋漁業プロジェクトはしばらく停止であり、あらゆる中国漁船は北朝鮮東部海域に赴いて作業をしてはならない、と通知を発した。農業部が発表した情報は、理解されているところによれば北朝鮮東部海域は高度にデリケート、複雑で、一方においては朝鮮半島情勢が複雑多変で、他方においては北朝鮮東部海域はロシア、日本、韓国という3国の海域に隣接し、北朝鮮に赴いて作業する我が漁船の数は比較的多く、もし管理が厳重でなく、組織がよくないと極めて容易に外交に関わる事件を引き起こす、としている。黄海(朝韓の西の海)の北方境界線(NLL)はこの通知の範囲内にはないが、中国政府の本国漁民の安全、利益を保護し、地域の平和と安定を維持保護する姿勢と決心を体現するに足りる(頑住吉注:これに関しては7月10日のコラムでお伝えしましたが、こういう背景があるとは思いませんでした)。

高峰軍事視察は、崔潤喜の今回の訪中の最も重要なポイントは、中国が韓国軍に与える前代未聞の礼遇であると考える。これは中国の、朴槿恵大統領訪中後の、政治的相互信頼をもって軍事的相互信頼の発展を押し動かす姿勢の体現かもしれない。韓国連合通信社はさらに、12日に青島の中国海軍北海艦隊司令部への訪問時、中国サイドは崔潤喜向けに潜水艦、護衛艦など最先端の艦艇を公開する、と明らかにする。これは中国海軍初の韓国に向けての本国潜水艦の公開でもある。この前にこの特別の光栄を享受したのは米軍アメリカ統合参謀本部議長マレン(頑住吉注:マイケル マレン。現在はマーティン デンプシーに交代しています)で、2011年に訪中した時に中国の新式元級潜水艦を見学した。今回はアメリカの西太平洋軍事体系の同盟国に対する初の公開である。

では中国がかくも気前よく韓国海軍の高級将校に先進的軍艦、潜水艦を公開し見学させることにはどんな深い意味があるのか? 高峰軍事視察は次のように考える。まず韓国の新任大統領朴槿恵訪中の成果の肯定である。中韓は朝鮮半島と東北アジアの安全、安定に力を尽くすという共同の戦略の前提の下に、韓国に対する軍事的透明度を増加させることは中国の誠意と決心を体現するのに有利である。アメリカの北東アジア軍事体系の中にあって、中国にはずっと事の理非を問わず無条件で北朝鮮を支持するというマイナスのイメージがある。開放的態度をもって軍事的相互信頼を促進することは、韓国の朝鮮戦争以来の中国に対する軍事的警戒心を解消するのに有利である。

2つ目は韓国軍上層部との相互訪問、交流の強化、相互信頼の増進は、アメリカが主導する米日韓軍事同盟を分化させるのに有利である。アメリカのアジア回帰戦略の推進と、日本がこの機を借りての東海の釣魚島をめぐる紛糾を挑発して引き起こし、日中外交、軍事対抗がもたらされているという大環境の下で、韓国の見せる動きは絶対に全体構造の発展とアメリカの方針が向かう方向に影響する。現在中韓には対日外交上非常に多くの共通点があり、これには日本との島礁をめぐる争い、日本の右翼政権の歴史問題に対する傲慢で冒涜的な態度と、これにより生まれる日本の再武装の危険という趨勢が含まれる。一方日本の北朝鮮核問題におけるアメリカに追随した強硬路線は、北朝鮮核問題の解決の助けにならないだけでなく、逆に北朝鮮に不必要な口実を与え、北朝鮮を刺激してより過激にしている。こうした日本に関わる問題は全て中韓の戦略が接近する基礎である。

3つ目は北朝鮮に対する警告である。北朝鮮はここ2年、中国に対し塞的棒槌(頑住吉注:検索しても意味不明)が多すぎる。戦略上中国は北朝鮮を放棄することはないが、適当な厳しい警告は必須である。最近の韓国との関係の高い調子の発展の意図は北朝鮮に対する警告にある。中国は自身の戦略的必要性に照らして周辺の重要な隣国関係をバランスを取って発展させるのであって、ひたすら北朝鮮の幸運をあてにした冒険主義に引き回されることを耐え忍ぶのではない。北朝鮮は中国の鉄血の盟友と自認しているが、中国の現在最も先進的な海軍装備を見学する待遇を享受したことはない。この情報を聞いた後のショックは非常に大きいに違いない。だが北朝鮮が真剣に自身の戦略の誤りの在処をかえりみ、客観的軌道に立ち戻ることを希望する。


 全く賛成はできないものの、中国の立場ではこう考えられるのか、というのが分かる非常に興味深い記事でした。まあ中国の先端兵器の情報が密かに北朝鮮に流れている可能性は否定できないと思いますが。

7月16日

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-07-15/217427_2371520.htm

 4月20日のコラムで、「驚きあきれる:3,000人民元の92式輸出用拳銃をこんな有様に作ったの?」という記事を紹介しましたが、これは「黄金の記念版92式拳銃」で、ピカピカであるがゆえに平面が出てなくてゆがみまくっているのがはっきり分かります。発射機能はない貴賓用のプレゼンテーションモデルのようですが、これ貰った方も困惑するしかないのでは。

 インド空母関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-07-12/217398_2371125.htm#pic


ボイラー爆発の真相が明るみに! インド中古空母再び試験航海

「インド時報」7月4日の報道によれば「ヴィックラマディヤ」号空母は4日、期間3ヶ月の航海試験を開始する。インド軍は、もし状況がインドサイドを満足させるものなら、「ヴィックラマディヤ」は5ヶ月後に正式にインド海軍に引き渡される、とする。(画像はヴィックラマディヤ号空母の初期の試験航海の画像)(頑住吉注:同じただし書きが4ページ目まで続いていますが省略します)

(頑住吉注:2ページ目)報道は消息筋の人物の話を引用し、この空母は3ヶ月持続する、検査の上での受領前最後の航海試験を4日に開始する、と語る。もし空母の運行が良好なら、インド海軍はさらにこの空母に対し期間2ヶ月の操作を行った後で受領の作業を行う。実際にはこの空母は元々2008年に引き渡すよう定められていた。だが各種の原因ゆえに引き渡し時期の遅延がもたらされ、しかもこのためコストの倍増がもたらされた。

(頑住吉注:3ページ目)今回の航海試験の中では、700名のインド海軍船員が学習と空母操作技術への適応のため乗船する。同時に、インドサイドはさらに専門家グループを空母の航海試験の監督に派遣する。消息筋の人物は、インド海軍は年末前には自ら独立してこの空母に対する操作を行い得ることを希望している、と明らかにする。

(頑住吉注:4ページ目)インド海軍は、航海試験過程で、1,000項目を超えるパラメータの検査とその他各項目の指標の試験が行われることになり、これらの基礎的試験は3ヶ月持続する、とする。「もし我が方が満足すれば、我々は最後の準備作業を行って「ヴィックラマディヤ」号を受領し、そしてその最後の準備作業は2ヶ月持続する。」と消息筋の人物は言う。

(頑住吉注:5ページ目)インド海軍の消息筋の人物はさらに、インドサイドはすでにゴア付近の新たな海軍基地ガーワーに「ヴィックラマディヤ」号を停泊させる準備をしている、とする。(画像はヴィックラマディヤ号空母の初期の試験時にミグー29艦載機が発着した時の場面)

(頑住吉注:6ページ目)インドのこの中古空母はかつて航海試験過程で深刻な故障を発生させた。ロシアサイドの消息筋の人物は、「ヴィックラマディヤ」号空母は航海試験期間に故障を発生させ、8つの蒸気ボイラーのうち7つが麻痺した、と明らかにした。だがその後、ロシア連合造船グループ社のスポークスマンは、ロシアがインドのために改装する「ヴィックラマディヤ」号空母の故障したボイラーの数は3つであり、前の報道の7つではない、とした。

(頑住吉注:7ページ目)これに関しスポークスマンは次のように言った。「ボイラーは確かに故障を発生させ、8つのボイラー中3つは全出力で作動できない」 「計画通りこの空母は来週北方機械製造工場に到着し、全面的検査と試験で出現した故障の排除が行われる。」 「北方機械製造工場は最短の時間内に故障の検査を行う。具体的引き渡し時期に関しては、私はまだ確定できない。」 「メディアが報道した空母が独立して航行できないというのは事実に符合しない。この艦は自力航行できる。」

(頑住吉注:8ページ目)ヴィックラマディヤ号空母は失敗や挫折の連続というべきで、さらに出火事故も発生させたことがある。ロシアのタス通信社の2012年6月4日の文章は、ロシア北方機械製造工場ニュース部門リーダーは記者に対し、インド海軍のために改装している「ヴィックラマディヤ」号空母から煙が出たが、空母の航行試験に対しては全く影響することはない、とした。

(頑住吉注:後のページのキャプションは10ページ目までは1ページ目から4ページ目までのただし書きと同一、11〜13ページ目は「画像はヴィックラマディヤ号空母の初期のドックでの改装(資料画像)」です。)


 壊れたボイラーが7つか3つかという話は当時すでに出ており、「真相が明るみに」というような大げさな話ではありません。新しい情報は主にこの空母の停泊する基地に関する内容と、9月にボイラーの決定的事故を起こす前の6月にもボヤを出していた、というものです。

 アメリカの軍用ロボットの話題です。

http://military.china.com/important/11132797/20130714/17944716.html


アメリカ軍、2015年までに1/3の地上戦にロボット兵士を使用へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカの武器契約商ボストンダイナミクス社が米軍のために研究開発した『アトラス』が先日デビューした。」)

米軍ニュース所は12日、アメリカの武器契約商ボストンダイナミクス社が米軍のために研究開発した世界で最も先進的な人型ロボット「アトラス」(ギリシャ神話の中の剛力の神)が先日デビューし、このロボットは将来あるいは人と同じように危険な環境下で救援作業を行うことができるかもしれない、とした。アメリカ議会は、2015年までに1/3の地上戦でロボット兵士を使用すると規定している。

「アトラス」の特徴

身長:1.9m

体重:150kg

体躯:頭部、胴体、四肢から組成される。「両眼」は2つの立体感応器である。2本の器用な手があり、リアルタイムの遠隔コントロール下で比較的複雑な地形を突破できる。

能力は超強力

片足立ち 側面から飛来したボールがぶつかっても倒れず

「アトラス」は人類同様に両足を使って直立して歩けるので、人にSF映画の中の「ターミネーター」を想像させる。(頑住吉注:というかデザインのタッチがそっくりなんですよね)

ボストンダイナミクス社は「アトラス」の能力をデモンストレーションした。例えば、これはベルトコンベアー上を大股で前進し、その上に突然出現した木の板をかわす。高いところから飛び降りて静かに着地し、両足を開いて落とし穴の両側を歩いて通過し、その後階段を駆け上がる。片足立ちし、側面から来たボールが強くぶつかっても倒れない、等々である。

アメリカ国防省高級研究プロジェクト局担当責任者プラットは、同機構は「アトラス」が災害の劣悪な環境の中でも自由自在に行動できることを希望しており、例えばドアを開け、階段を這い上がって移動できるなどである、と語る。またこれがドライバーから消防車までのたぐいのツールを使用できることを希望し、さらに新人が訓練を必要とせずとも簡単にこのロボットを使用できることを希望している、という。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

より良く「アトラス」の能力を開発するため、アメリカ国防省高級研究プロジェクト局は資金援助を行い、その開発に応用するためのソフトウェアのチャレンジマッチを開催している。現在すでにNASAのジェット推進実験室などの機構の7チームが頭角を現しており、2014年12月に決勝戦が行われる。

未来の戦士

アメリカ、1/3の地上戦にロボット兵を使用へ

2004年には米軍には163体の地上ロボットしかなかった。2007年には5,000体に増加し、少なくとも10種のスマート戦争ロボットがイラクとアフガニスタンで「就役」している。

アフガニスタンに配備されるスマートロボット「ヘルメス」(頑住吉注:軍用ロボットはギリシャ神話から命名するルールなんすかね)は、主に洞窟の探索、穴掘りに用いられる。そのボディーには2つのカメラが装備され、暗黒の洞窟を這って進み、外へ向け画像を送ることができる。(頑住吉注:何かここから話が飛んでるんですが)「リュックサック」 ロボットは市街戦の環境の中で反米武装勢力のスナイパーの細かい動静をキャッチできる。「爆弾嗅ぎつけ」 ロボットは機敏に偽装された爆発物を嗅ぎつける。「バイオフライ」という名のロボットはいくつかの複雑な手術を行うことができる‥‥。

アメリカ議会がかつて通過させた法案は、2015年までに1/3の地上戦闘にロボット兵を使用する、と規定している。。このためにアメリカは史上最大の単一の軍備研究費1,270億アメリカドルを投入し、もって未来の戦場の兵士が完成させることが必須な一切の戦闘任務を完成させている。これには進攻、防御、目標の捜索が含まれる。米軍は将来1個旅団作戦ユニットに、少なくとも151体のロボット戦士を含むことになる、とされる。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

緊箍呪を設ける(頑住吉注:「緊箍呪」とは孫悟空が言うことを聞かないとお釈迦さまの命令で頭を締め付けるというあれのことです)

軍事ロボットプログラムは世界を変え、あるいは壊滅させる

未来の戦争の中で自動ロボット兵士が作戦の絶対的主力となることは全く疑いない。だがアメリカ海軍研究室はロボット兵士に関する研究レポート「自動ロボットの危険、道徳および設計」の中で、軍のロボット使用に対し警告を提出し、軍事ロボットにあらかじめ「緊箍呪」を厳格に設計し、使用することを提案している。さもないと全世界が彼らの鋼鉄の手で破壊される可能性がある、というのである。

レポートは次のように指摘する。現在アメリカの軍事ロボットの設計者は往々にして功を焦り、しばしばまだ未成熟なロボット技術をあわただしく戦場に投入し、人工知能の進歩がコントロールを受けない領域内において不断に加速発展することを促している。さらにまずいのは、現在まだ自動システムに間違いが起きた時の有効な措置が1つもないということだ。もし設計にミスが起きたら、全人類の生命を代価として支払わせるに足りる。

2008年、3体の武器を搭載した「スウォード」式米軍地上作戦ロボットがイラクに配備されたが、この遠隔操作ロボット小隊は1発も発砲しないうちにすぐ戦場から回収された。‥‥何故なら彼らが恐るべきことを行ったからである。銃口を彼らの人類の指揮官に向けたのである。(頑住吉注:「ロボコップ」にそんなシーンありましたね)


 弱点を設定しておいたら敵に逆用される可能性があり、パスワード的なものも破られるおそれがあり、また故障時に「緊箍呪」まで故障しないという保証はなく、さらにSF映画のお約束のように人工知能が自分の意思で安全装置を解除するということはあり得ないのかという心配もあり、何か危なっかしい感じがしますが。

7月17日

 7月15日に紹介した「中国は何故韓国海軍参謀総長に最先端の艦艇を公開するのか」の続報です。

http://military.china.com/news/568/20130715/17945967.html


韓国海軍参謀総長、青島において初めて中国の最新型潜水艦に搭乗

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「7月12日、韓国海軍参謀総長崔潤喜in青島。」)

【グローバルネット総合報道】 韓国の「中央日報」7月13日の報道によれば、7月9日から7月12日まで訪中した韓国海軍参謀総長崔潤喜は7月12日青島の北海艦隊司令部を訪れ、中国海軍の最新型艦艇と1,700トン級潜水艦を見学した。

韓国の「中央日報」は7月10日、中国サイドは崔潤喜に向け中国潜水艦の内部施設を公開した、と指摘した。中国軍が秘密保持等級が非常に高い武器である潜水艦を韓国軍首脳向けに公開した、これは初のことでもある。このためある評価は、これは最近関係が不断に密接になっている両国間の軍事協力のレベルを反映している、と考える。

韓国海軍関係者は次のように説明する。「潜水艦は戦略兵器に属し、通常外国向けに公開することはない。」、「中国が崔潤喜参謀総長に対し潜水艦を公開したことは、両国の軍事領域における関係がすでに成熟した段階に入っていることを意味している。」 中韓両国海軍は今後残されてきた問題などを協議するチャンネルを拡大することを決定している。

報道は、崔潤喜は青島に行く前、中国海軍司令員呉勝利と会見し、両国海軍の協力に関する方案を研究討論した、とする。韓国大統領朴槿恵は習近平主席と先月、中韓両国の戦略的パートナーシップ関係を多くの領域にまで拡大することを決定しており、崔潤喜と呉勝利の今回の会見はまさしくこの目的から出たことである。会談は現地時間7月11日午後3時30分に開始され、全体で1時間半行われた。


 参考にするのか反面教師にするのかはともかく、韓国のこうした動向は今後も注目に値するでしょう。ちなみに崔潤喜を迎え入れた時は停泊中ですからエンジンは切ってて騒音レベルとかは分からない状態だったんでしょうね。

 次も何度かお伝えした韓国関連のニュースの続報です。

http://military.china.com/news2/569/20130715/17945475.html


韓国、新戦闘機入札募集を停止 アメリカのメンツに妨げられてヨーロッパの戦闘機を買い難い

【グローバルネット総合報道】 イギリスのロイター社7月12日の報道は、韓国国防省のある当局者は11日、何回かの失敗した競争入札活動を経た後、韓国は来週、60機の次世代戦闘機入札募集計画を継続するか否か決定することになる、とした。このプロジェクトの総額は73.1億アメリカドルに達する。

韓国国防大臣は7月17日に会議を開き、もって今に至るも失敗に終わっている入札過程を審査することになる。一連の選択が全て考慮され、これには始めからプロセスを始動させることが含まれる、とある韓国国防調達プロジェクト管理局(DAPA)の当局者は語る。

アメリカのロッキード・マーティン社のF-35戦闘機、ボーイング社のF-15戦闘機、ヨーロッパ航空宇宙安全保障業務グループの「タイフーン」戦闘機はいずれもすでに価格オファーを出しているが、1社も選ばれておらず、韓国国防調達プロジェクト管理局はその後入札募集の停止を発表した。「もし入札募集が失敗したら、我々はあらゆる可能な選択を考慮することになり、これには分けての調達が含まれる可能性があり、かつ最も良い解決方案を探し求める。」とこの韓国当局者は話す。

ボーイング社とロッキード・マーティン社の業務人員は、彼らはずっと関連の細目の発表を待っている、と語る。ボーイング社スポークスマンのエイミー ホートンは、ボーイング社は新型のF-15SE戦闘機のために競争力ある価格を提出済みであり、同時に韓国サイドに技術移転および運用に関わる総合プロジェクトを提供している、と語る。

一方ロッキード・マーティン社のスポークスマンのマイケル ライアンは、彼らの社はF-35戦闘機が韓国空軍の戦闘力を顕著に向上させ得ると堅く信じている、と語る。彼はさらに、同社はアメリカ政府が韓国政府への提案の中で言及した有利な条件を継続する、と語る。

韓国はずっと60機の新型戦闘機を現役の旧式戦闘機に取って代わらせる計画を推進中である。だが専門家は、アメリカとの密接な軍事関係にかんがみれば、ヨーロッパの戦闘機に比べ韓国はアメリカメーカーをより好意的に見る、とする。しかし価格の食い違いは最終的な選択作業を遅延させた。韓国国防調達プロジェクト管理局はこの前入札募集作業は6月に最終段階に入る、と言明していた。(実習編集翻訳:叶萌、原稿チェック:仲偉東)


 どうも韓国は「最初からやり直すぞ」と脅してもう少し価格を下げさせようとしているように見えるんですがどうなんでしょう。価格が下がらなければ2段階に分けての調達が現実的だと思いますが。

 ソーラー飛行機の話題です。

http://military.china.com/news2/569/20130715/17946867.html


飛行機のマイルストーン:太陽エネルギー駆動飛行機、18時間でアメリカを横断

【イギリスの「グローバルフライト」ウェブサイト2013年7月8日の報道による】 スイスの「太陽エネルギー動力」(頑住吉注:「ソーラーパワー」ですかね)号技術検証機はアメリカのワシントンから飛び立ち、18時間23分後のニューヨーク現地時間7月6日夜11時過ぎにケネディ国際空港に降着し、太平洋海岸から大西洋海岸までの5段階に分けての飛行に成功し、飛行の期間1滴の燃料も消耗しなかった。

「太陽エネルギー動力」号は太陽エネルギー駆動の単座機で、全幅はA320のそれに到達するが、機の重量はフォルクスワーゲンゴルフの重量、約1,400kg(3,080ポンド)しかない(頑住吉注:航続距離を追求する機はたいてい翼が細長くなるもんなんですよね。ちなみにエアバスA320の全幅は34.09mだということです)。「太陽エネルギー動力」号は先進的な材料と先進的な組み立て技術を採用し、機体構造とエネルギー源管理システムの重量は最低にまで抑えられている。

Andre Borschbergは「太陽エネルギー動力」号飛行機のワシントンからニューヨークまでの飛行員であり、「太陽エネルギー動力」号プロジェクトの共同当事者でもある。もう1人のパートナーBertrand Piccard同様、飛行過程の中で自身の生理の極限に挑戦する必要があった。これには娯楽施設の欠乏などが含まれる(頑住吉注:18時間くらい娯楽なしで我慢しろっての)。このマラソン式飛行時間を堪え忍ぶため、プロジェクトは飲食、トレーニング、睡眠管理システム、甚だしきに至っては自己催眠や軽微な居眠りシステムを研究開発した(頑住吉注:よく分かりませんが熟睡させずごく軽い眠りを維持するシステム、というようなことですかね。つーかここ一番の大冒険では18時間くらい眠らなくても大丈夫でしょ)。

「太陽エネルギー動力」号飛行機は日中太陽エネルギーを利用して電池に対する充電を行い、夜間の飛行時間内は電池のエネルギーを利用して飛行し、かつアメリカの5段階に分けた飛行中絶対多数の状態下で着陸後の電池の充電量は離陸時のそれを超えていた。

BorschbergとPiccardの「太陽エネルギー動力」号飛行機は現在までにすでに24時間の連続飛行を実現しており、ジュネーブ付近のPayerneからモロッコのラバトまでの6段階式の大陸をまたいでの飛行を成功させている。

その次の目標は2015年に世界一周飛行を実現することで、この機の第2機目の交代用飛行機が現在製造中である。

「太陽エネルギー動力」号飛行機の巡航飛行高度は30,000フィート(9,150m)で(頑住吉注:空気が薄くて抵抗が小さいメリットがある一方酸素供給設備などの重量が増えますね)、サンフランシスコのMoffet Fieldから飛び立って5,650kmの飛行距離に要した飛行時間は105時間41分で、平均飛行速度は28.8ノット(53.3km/h)だった。

だが、この「脆弱」な飛行機を飛行させるには天候を根拠に念入りに飛行ルートを制定する必要があり、しかも最後の1回の飛行は3時間短縮された。原因は機の左翼の下部構造にクラックが発生したからである。

Borschbergは、左翼の構造の損壊ゆえに、最後の1回の飛行は極めて困難であることが突出した、と語る。研究チームは研究開発過程で各種の緊急状況を想定しており、これには大西洋上に降着した後の機体からの排水が含まれた(頑住吉注:何故太平洋側から大西洋側にアメリカ大陸横断するのに大西洋に不時着する可能性があるんすかね)。だがこの種の問題はいかなる試験段階でも常に出現し、このことは彼らがアメリカ横断飛行の成功を取得する妨げには成り得なかった。今回の飛行も、この機の2015年における世界一周飛行のための経験を積んだ。

BorschbergとPiccardは非常に熱心に「太陽エネルギー動力」号は決して単なる航空研究プロジェクトではなく、むしろエネルギー源プロジェクトである、と強調する。彼らは、彼らの低エネルギー消耗の航空飛行検証プロジェクトによって、人々に持続可能な環境新時代の到来を意識させ得ることを希望している。

2012年秋、Piccardはアメリカ横断飛行の初期の準備段階において「グローバルフライト」誌に対し、「太陽エネルギー動力」号の真の目的は「人々の新技術に対する正面からの情感を引き起こすこと」だと語った。(中国航空工業発展研究センター 黄宇新)


 無着陸で大陸横断や世界一周したらすごいなと思いますけど、何度も着陸しながらではそんなに大きな意味があるのかなという気もします。ただ主たる目的が啓蒙ならあちこち行くことに意味はあるんでしょうね。しかし個人的には自動操縦装置を搭載して滞空時間の記録を狙った方が意義があるような気がします。実際中国も含めソーラー無人機の研究は進められていますし。

7月18日

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-07-16/217473_2372165.htm

 新しい内容はないんで訳しませんがインドの「ヴィックラマディヤ」号空母の画像集です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-07-16/217457_2371998.htm

 ロシアの「ミストラル」級強襲揚陸艦の艦体の後半部分がロシアで作られ、その後の作業のためフランスに引き渡そうとドイツのキール運河を牽引されているところだということです。断面が見えてるんで各部分の肉厚とかも分かります。

 ロシア関係の短い記事を3つ紹介します。まずロシアの新しい輸送機の話題です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-07-12/217394_2371075.htm


中国首を長くして待つ? ロシアの新輸送機が試験飛行

ロシアは最近その最新型イリューシンー476輸送機の最新の進展状況を公開した。この機のコードネームはイリューシンー76MD-90Aであり、イリューシンー476は工場のコードネームである。軍用輸送機イリューシンー76の大規模改良型で、全く新しい機とも言える。この機はガラス化コックピットを採用し、操縦はより容易に直視して行え、初期型に比べ少なからず先進的である。

(頑住吉注:2ページ目)イリューシンー476輸送機はソ連のイリューシン設計局が研究開発した中距離大型輸送機である。これはイリューシンー76MD輸送機の最新改良型で、現有のイリューシン-76輸送機の一定の限度あるグレードアップバージョンである。ワンセットの全デジタル飛行コントロールシステム、ガラス化コックピット、および4台の新世代ペイアムPS-90A76型ターボファンエンジン、そして改良型「クプール」-76M航空電子システムを装備している。巡航速度は825km/hに向上し、最大離陸重量は210トン、搭載重量は60トンに達する。PS-90A76型エンジンの推力は14.5トンで、イリューシンー76が元々使用していたD-30KP型エンジンの12トンの推力よりやや増加し、同時に燃料消費は13〜17%減少し、しかも騒音と排出物方面でPS-90A-76型エンジンは国際民間用航空組織が2006年に実施を開始したより厳しい要求に符合する。

(頑住吉注:3ページ目)ロシアメディアはかつて、ロシア国防省は2013年に39機のイリューシンー76MD-90A、すなわちイリューシンー476軍用輸送機を調達する契約を締結し、その合計金額は1,400億ルーブルで、およそ45.2億アメリカドルに相当し、ここ20年来のロシア航空製造業最大の発注となる、と報道した。また、国内市場の需要を満足させるほか、ロシアはさらに中国、インドなど他国にイリューシンー476を輸出することを計画している。結局のところこうした国は現在非常に密接にこの種の飛行機の研究開発プロセスに関心を注いでおり、ずっと首を長くして期待しているのである。


 「イリューシンー76が元々使用していたD-30KP型エンジン」というのは運ー20が使用しているもので、ロシアはさらにその先に進んだ、というわけです。しかし運ー20がある以上中国がサンプル以上のこの機を買いたがるかどうかは疑問です。もし多数購入したら運ー20の実用化は相当遠いか、何らかの問題があると推定されます。

http://military.china.com/news2/569/20130715/17946178.html


ロシア、高精度武器を優先して発展させることに 巡航ミサイルの数は30倍に増加へ

[ノーボスチ・ロシア通信社2013年7月13日の報道による] ロシア大統領プーチンは12日、現在の形勢の下でロシアは強大な高精度武器を優先して発展させることになるが、その作戦能力は大規模殺傷性武器(頑住吉注:大量破壊兵器ですか)と同列に論じられる、とした。また、ロシアは継続して核抑止威嚇力量を発展させることになる。

2020年になる前にロシア政府は22兆ルーブル(約7,300億アメリカドルに相当)を拠出し、ロシア武装部隊の軍備再調整計画に用い、さらに3兆ルーブル(約918億アメリカドルに相当)を拠出して軍事工業企業の生産設備を更新することになる。

ロシア軍は、高精度武器の大規模配備はヨーロッパの「ミサイル防衛システム」に対してなされる反応の一部である、と考えている。プーチンが2012年に提出した軍備再調整計画に基づき、2020年までにロシア軍は400発余りの近代化された陸上基地および海上基地大陸間弾道弾を獲得し、28個連隊のS-400対空ミサイルシステム、38個大隊の「勇士」対空ミサイルシステム、10個旅団の「イスカンダル」戦術ミサイルシステムを装備することができ、新型武器装備の比率は70%を下回らないはずである。

ロシア国防大臣セルゲイ ショイグは7月上旬、ロシアは2020年までにその巡航ミサイルの数を30倍に増加する計画である、とした。(中国船舶工業総合技術経済研究院 張洛晴)


 このところ巡航ミサイルに力を入れようとする国が多いですが、当然防御手段も進歩しているようです。

http://military.china.com/news2/569/20130715/17946105.html


ジェーン:2016年のロシア国防予算は現在を基礎に63%増加することに

[「週刊ジェーン安全保障業務」2013年7月11日刊行の報道] ロシア財務省の2013〜2016財務年度政府予算草案は、ロシアが2016年にはその国防予算を現有の基礎の上に63%増加させる計画であることをはっきり示している。

草案の内容によれば、ロシアの2013年財務年度の国防予算は2,098兆ルーブル(約634億アメリカドル)であり、一方2016年になればその国防予算は3,418兆ルーブルに到達する。2013〜2016財務年度、ロシア国防予算の全政府予算のうち占める割合も、2013年の15.7%から22%に高まり、一方国家安全・法執行経費が同じ時期に占める割合は2013年の15.3%から2016年の14.2%に下降する。

最近何年か、ロシア国防省は再度装備調達に対し重点的に関心を注ぐことを行い、かつそれに対し優先的に経費を投入している。現在、50%の国防予算は人員、維持メンテナンスおよびその他の支出に用いられ、残る50%が部隊装備の調達に用いられている。だが少し前にはこの配分比率は70:30だった。

プーチンは今月5日に召集した安全会議において、現在直面する主要な軍事的挑戦に対応するため、ロシアは2016年以後さらに一歩軍事および法執行機構の調整を強化する必要があり、かつ2016年から2020年に新たな「国防計画」を実施し、この計画の草案は2015年末に提出することが必須である、と強調した。

プーチンがこの会で提出した主要な軍事的挑戦には正確制御誘導武器の拡散、自動化武器システムおよびネットワーク戦が含まれ、このうち正確制御誘導武器はすでに全世界の兵力のバランスをとる重要な戦略武器システムとなっている。プーチンは、こうした新たな計画は軍事構造の極めて大きい変化を引き起こし、ロシアが軍事計画を重視することが必須となっている、とした。(中国船舶工業総合技術経済研究院 呉静頤)


 最後の2つは軍事費の重点配分先に関する記事でしたが、当然日本も新しい、あるいは今後より必要とされる分野に重点を置く予算配分の見直しを行う必要があると思われます。

7月19日

 ベトナムがもう殲ー20対策に着手しているというニュースです。

http://military.china.com/news/568/20130716/17948153.html


外国メディア:ベトナム、多数のベラルーシ製対ステルスレーダーを配備へ 殲ー20を抑止

【グローバルネット軍事総合】 最近ある台湾メディアは、ロシアの「軍事評論」、「軍事平等」などのメディアを根拠に、ベトナムがベラルーシから多数のVOSTOK-E防空レーダーを購入し、しかも南海に深入りした配備を行う可能性がある、と報道した。分析によれば、このレーダーはロシアの同類製品より優れ、ステルス戦闘機を探知計測しかつロックオンする能力を持つ。

ベトナムはこのVOSTOK-Eレーダーの配備によって、南海において間もなく戦力化される中国の殲ー20ステルス戦闘機を抑止することを企図している。また、ベラルーシとの軍事工業の協力強化によって、ベトナムは軍備発展方面でロシア兵器に過度に依存している局面からの脱却もできる。報道は、ベラルーシ軍事工業委員会代表団は先日ベトナムに対する訪問を終え、双方は新たな国防協力協議を成立させた、とする。両国が公開している言い方によれば、協力の重点は「国防工業研究開発、生産、技術育成プロジェクト」である。

ロシアの「軍事評論」は、実はベトナムとベラルーシの今回の会談は多くの具体的な内容に関わり、最も重要なのはVOSTOK-Eレーダーに関する協力に他ならない、と考えている。ベトナムは2005年から始まり相次いで7セットのVOSTOK-E型レーダーシステムを輸入し、これらのレーダーはすでにベトナム防空部隊で就役している。

VOSTOK-E型レーダーは6X6式トラックによって機動搭載され、陣地到達後3両以上のVOSTOK-Eレーダー車で三角あるいは多角形の布陣を行う。電子妨害を受けていない状況下では、このレーダーのスホーイー27非ステルス戦闘機に対する最大探知計測距離は360km、アメリカのF-117ステルス戦闘機やB-2ステルス爆撃機に対する探知計測距離は350kmである(頑住吉注:ステルス機と非ステルス機の探知可能距離がこれしか違わないってあり得ることなんですかね)。もし電子戦機の比較的強い電子妨害に遭っても、このレーダーは255kmの距離から非ステルス戦闘機FA-18が発見でき、あるいは最短57kmの距離でF-22ステルス戦闘機を発見し、同時にS-300対空ミサイルで撃墜することができる。

報道によれば、今回の会談の中でベトナムサイドはベラルーシにさらに20セットのVOSTOK-E型レーダーを販売するよう要求した。ベラルーシはベトナムサイドの要求に応えただけでなく、さらにベトナム防空部隊の技術人員をミンスク(頑住吉注:ベラルーシ共和国の首都)に招待して訓練を受けさせ、もって彼らがより良くこのレーダーを運用できるようにさせる。ベトナムサイドは、今年6月にはもう防空部隊の技術幹部がベラルーシに赴いて、その国防工業機構において技術養成訓練を受けた、としている。


 殲ー20が本当に「間もなく戦力化される」かはやや疑わしいですが、その可能性があるのは確かであり、中国からは「日本やフィリピンとは違い話し合いで領土問題を解決する余地が充分ある」とすら評価されているベトナムの素早い対応には見習うべき点があると思われます。

 T-50とインド関連です。

http://military.china.com/news2/569/20130716/17948933.html


ロシアメディア:ロシアとインドの第5世代戦闘機合同開発に関する談判の進展はスムーズ

人民ネット7月15日電 ノーボスチ・ロシア通信社の報道によれば、ある談判のプロセスに近い消息筋の人物は月曜(15日)、ロシアとインドの第5世代機合同生産に関する包括協議成立の談判の進度にはいかなる偏差も出現してはいない、と明らかにした。

「インド時報」は昨日この国防省のある消息筋の人物の話を引用し、ロシアサイドがプロジェクトの価格をつり上げているため、ロシアとインドの第5世代機試験開発作業を行うことに関する契約の署名が遅延している、とした。(頑住吉注:ん? と思ったんですが、この昨日の報道は誤報だ、とこの人が15日に弁明した、ということみたいです)

彼は、「この種の報道は政治的必要から出たものに過ぎず、ビジネスから出たものではない。プロジェクトは両国にとってウィンウィンであり、双方はそれぞれ半分の資金を投入し、このため価格のつり上げや談判のプロセスの減速という言い方はあたらない。」と語った。

これと同時に、インドの新聞関係者は、第5世代戦闘機開発契約が2013年から2014年財務年度に締結される確率は非常に小さい、と明らかにする。彼は、双方は改めて時間的枠組みを審議することになり、また国防省は技術専門家と金融専門家の委員会を成立させており、彼らはプロジェクトの製造コストが上がっている論拠に対し充分に事実確認を行うことになる、とする。

新聞は、ロシアとの契約締結に遅延が発生しているが、インドはしばらくアメリカのFー35「ライトニングII」戦闘機購入の提案を受け入れることはなく、何故なら大量の資金がすでに第5世代戦闘機プロジェクトに投入されているからで、金融の角度からも、さらに組織の技術保障という角度から言っても、インドは自らが2項目の同類の計画を実施することを許すことはできない、と書いている。

第5世代戦闘機の合同開発および生産に関する協議は2007年10月18日にモスクワで締結され、これはロシア・インド軍事技術協力領域の最大規模の合同プロジェクトである。2010年12月、ロシア国防輸出社、スホーイ社、インドのスタン航空有限会社(Hindustan Aeronautics Limited)は飛行機の技術設計見取り図制定の契約を締結した。

インドの「将来多用途戦闘機」はロシアの第5世代戦闘機「スホーイT-50」のインド空軍による構造の手直しを経た前線航空隊将来航空システムである。当初インド国防省は166機の単座機と48機の複座機の発注を申請したが、後に単座型だけを調達することが決定された。


 何だか分かりにくい記事ですが、2010年12月に大枠の契約が締結され、今詳細な本契約の協議が行われているものの、関係者は弁明しているが価格問題などで遅延している、ということではないかと思われます。ちなみに「インドは自らが2項目の同類の計画を実施することを許すことはできない」と言ってますが、これとは別にインドは純国産次世代機の開発も行おうとしているはずです。

7月20日

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-07-19/217564_2373426.htm

 殲ー20の試験飛行の時の画像集で、高い難度の飛行動作を行いずば抜けた空中機動能力を見せた、というんですが私にはよく分かりません。見る人が見れば飛行姿勢とエンテ翼、尾翼の動きなどからある程度のことが分かるかもしれませんが。

 殲ー31が再び試験飛行したようです。

http://military.china.com/important/11132797/20130719/17954603.html


メディア、殲ー31が再度試験飛行に成功、とする 改良版はあるいは艦載機になるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー31の出現は周辺国をすこぶる震撼させた」)

南都情報:一昨日の午前、コードネーム「鶻鷹」(殲ー31ともいう)の我が国第2のステルス戦闘機が再度試験飛行を行った。このことはこの機の研究開発の進展が現在スムーズに進行していることを示す。

ある現場の軍事マニアは南都の記者に対し、午前11時半頃、「鶻鷹」は沈陽の青空に舞い上がり、20分余りの後降着した、と語る。

「鶻鷹」は中型ステルス戦闘機で、2012年10月31日に初飛行した。今年の全国両会の期間、全国政治協商委員で「鶻鷹」機の総設計師である孫聡はメディアに、「鶻鷹」機が将来殲ー20とハイローミックスで任務を行い、持続的打撃能力を保持することを希望し、同時に「鶻鷹」の改良版が中国の次世代艦載機になり得ることを希望する、とした。(ソース:燕趙都市報)

(頑住吉注:2ページ目)殲ー31がもし艦に搭載されれば非常に大きく中国海軍の戦力を向上させることになる

(頑住吉注:3ページ目)アメリカのF-35戦闘機はすでに量産段階に入っている

(頑住吉注:4ページ目)殲ー31のサイズは艦載機として使用するのに非常に適している

(頑住吉注:5ページ目)殲ー31は将来殲ー20の数の不足を埋め合わせることができる

(頑住吉注:6ページ目)殲ー31の出現はアメリカにできる限り早くF-35戦闘機を量産せざるを得なくさせた

(頑住吉注:7ページ目は4ページ目と同一。8ページ目)殲ー31の出現は周辺国をすこぶる震撼させた


 半年以上たってやっと2回目の試験飛行をしたのだとすれば、必ずしもスムーズとは言えないような気もしますが。

 逆かと思ったんですが。

http://military.china.com/news2/569/20130718/17953094.html


ロシアメディア:ロシア軍、アラブ首長国連邦の攻撃無人機を購入へ 初の購入者

ロシアメディア7月17日の報道によれば、ロシア国防省はアラブ首長国連邦からの一定数の無人機の購入を計画している。この情報は国防軍事工業総合体の消息筋の人物がノーボスチ・ロシア通信社に明らかにしたものだ。

この消息筋の人物は、「ここで指しているのは少なくとも2機のADCOM System社が生産したBlock 5バージョンのUnited 40型無人機である。」と語る。

ADCOM System社が発表した情報によれば、この無人機の機体はS字型を呈し、2組の主翼は幅20m、2台のエンジンを装備し、プッシャー式プロペラを使用する。この無人機の飛行高度は9,000mで、航続能力は100時間である。

無人機には光学電子監視測定システムとレーダーが装備される。また、8発のYabhon-Namrodミサイルが搭載できる。このミサイルは無人機専用に研究開発されたものである。

無人機を研究するロシアの専門家で、UAV.RUウェブサイト編集長ジェニス フェイドゥジノフはノーボスチ・ロシア通信社のインタビューを受けた時、もしこの無人機を購入したら、ロシアはUnited 40無人機の初の購入者となる、とした。彼は、「この無人機は現在まだアラブ首長国連邦国内および外国に供給されていない。現在のバージョンの無人機は今年2月に初めてアラブ首長国連邦における第11回IDEX 2013アブダビ国際安全保障業務展でデビューし、初の試験飛行は今年3月のことだった。」と語る。

グローバル武器交易分析センターのデータによれば、2009年4月に締結された契約に基づき、イスラエルはロシア向けに2機のBird Eye-400無人機(価格400万アメリカドル)、8機のI-View Mk150無人機(価格3,700万アメリカドル)、2機のSearcher Mk.2無人機(価格1,200万アメリカドル)を供給する。さらにもう1つの契約に基づき36機の無人機を購入し、契約の額は1億アメリカドルである。今年3月のある情報は、ロシアの国防企業である「国防工業」社とイスラエルのIAI社が金額4億アメリカドルの契約を締結済みで、ロシアに工場を建ててBird EyeおよびSearcher型無人機を組み立て、生産することになる、としていた。(ソース:中国日報ネット 信蓮 編集:劉夢陽)


 United 40というのは、

http://www.adcom-systems.com/ENG/UAV/YAHBON-United40/Overview.html

 こんなんです。「2組の主翼」と表現されているのはいわゆる串型翼で、「2台のエンジン」というから双発かなと思ったんですが、メインエンジンとバッテリーで1つのプロペラが駆動されるようです。よくこんな小さなプロペラで飛べるな(しかも9,000mという高度を)という感じですが、当然巡航速度は220km/hと大したことない数字です。しかしイスラエルからの購入といい、ロシアはやはりこの分野では遅れているようですね。なおロシアが関係の非常に深い中国の攻撃無人機を買わないことは、一定程度中国の無人機の品質を暗示しています。

 インドと「ラファール」関連です。

http://military.china.com/news2/569/20130718/17953137.html


ンド空軍将校、フランスのラファール戦闘機のメーカーに賄賂を要求 除隊させられる

「安全保障業務ニュース」ネット7月16日の情報によれば、フランスのダッソー社役員の告発を受け、インド空軍中佐タークルは本日解雇された。報道は、ダッソー社はインドの金額110億アメリカドルの中型多用途戦闘機プロジェクトで首位に選ばれた供給商である、とする。

2011年、タークルはインドのバンガロール航空展でダッソー社の役員に賄賂を要求した、とされる。インド空軍の情報によれば、軍事法廷の関連の訴訟手続きはすでにダッソー社役員の被告タークルに対する告訴を確認している。タークルは「ラファール」戦闘機にこの航空展で有利な位置を分配することを理由にダッソー社役員に向け賄賂を要求したと告発されている。

「ラファール」戦闘機はインド空軍の上述の飛行機プロジェクトで首位に選ばれた機種で、関連の談判は現在すでに契約に関する協議段階に入っている。このプロジェクトは2007年には早くも全世界に開放されたが、その契約は今に至るも依然結論に達していない。

インド空軍は、タークルの解雇は契約に関する協議の結果に影響することはないとしているが、この事件は間違いなくフランスのダッソー社役員に良くない印象を残す。(実習編集翻訳: 李丹丹、原稿チェック:仲偉東)


 密室ではなく航空展という公然とした場で行われたことであり、たぶん本人としては「あんたらのためにいい場所を確保してやったぜ、いくらか寄越せよ」と軽い気持ちで言った、つまりそういう組織体質があったということでしょう。














戻るボタン