コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその62

11月25日

 韓国関連です。

http://military.china.com/news2/569/20131122/18167206.html


韓国メディア、延坪島事件の中で韓国軍が北朝鮮陣地に命中弾を与えられなかった原因を明らかに

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国サイドが公開した延坪島の火砲陣地が北朝鮮の砲撃に遭った写真」)

人民ネット11月21日の情報 韓国中央日報社の情報によれば、韓国軍の責任者は2010年の延坪島砲撃事件の中で韓国軍が北朝鮮軍の火砲陣地に正確に命中させられなかったのは、K-9自走榴弾砲の発砲時、高度差を計算していなかったからだ、と確認した。

報道によれば、韓国軍サイドの責任者は11月20日、「北朝鮮の第1回目の攻撃時、対砲兵感知レーダー(AN/TPQ-37)が始動せず、このため発砲した陣地を探し出せず、そこで事前にインプット済みの座標である舞島に対し射撃を行い、結果として10名の北朝鮮軍兵士の死亡をもたらした。」とした。「だが、第2回目の挑発が行われた時、レーダーを用いて挑発が行われた原点を確認したにもかかわらず、砲弾は陣地後方90〜100mの所にある水田の中に落ち、敵軍にいかなる損失ももたらさなかった。」

これに対しこの責任者は、「北朝鮮の火砲は海抜が10m高い場所から射撃したのだが、我々は100mと計算し、このため砲弾は陣地の後方に落ちたのだ。」と説明した。つまりゴルフボールを打つのと同じ原理で、スイングした時は平地だと思っていたが、結果として下り坂で、このためボールがより遠く飛んだのである。軍サイドの別の責任者は説明し、「当時陸軍から派遣された、砲兵探知レーダーの管理に責任を負う将兵は仕事を引き継いだばかりで、まだ高度の調整が間に合っていなかったのだ。」と語る。北朝鮮サイドの発砲した陣地を掌握した後発射した砲弾が北朝鮮軍に損失をもたらし得ず、逆に火砲陣地を知らない状況下で発射した砲弾が北朝鮮軍の人員の死亡をもたらさせたことは、本当に人に可笑しく感じさせる。当時砲弾が舞島に落ちた後、北朝鮮軍たちは直ちに回避行動を展開し、韓国サイド当局はこの過程で北朝鮮兵士のあわただしい対話の内容を盗聴していた。とされる。

報道は、延坪島砲撃事件の中で、韓国軍のK-9火砲が北朝鮮人民軍の全部で40名余りの死傷をもたらしたとしたが、発砲した陣地に対する打撃は失敗したのである。この事実が確認されると共に、ある疑問の声は韓国軍の対応システムと射撃能力には問題が存在する、としている。

報道はさらに、韓国軍はすでに延坪島事件を契機に対応方針を変え、敵軍が陣地を攻撃したのを発見した時、AN/TPGレーダーなどの設備は全て高度差の計算に特別注意する必要があると要求したとされる。同時に次のような方針を下達した。すなわち、北朝鮮が挑発を発動した時、発射陣地以外に、支援戦力と指揮戦力(軍団級)に対する打撃を行うことも必要である、と。特に韓国軍は北朝鮮が西北の島嶼一帯で挑発を発動する可能性が非常に高いと考えており、このため2011年に西北島嶼防御司令部を設立した。海兵隊の兵力も2,000名余り増加され、偵察と監視の能力が大幅に向上した。軍サイドはさらに、対砲兵探知レーダーArthur、音波探知設備、移動型海上監視レーダーなどの実戦配備を行った。24時間空中を飛行して数km内の状況を探知計測できるための戦術飛行船をバイリン島に配置することになり、現在性能試験も行われている。米軍はグアム島と沖縄に配備する「グローバルホーク」高空無人偵察機と合同目標監視・攻撃レーダーを随時西北の島嶼一帯に派遣し、北朝鮮軍の一挙手一投足を監視することになる。

北朝鮮のホバークラフトに対応するため、韓国軍は「コブラ」攻撃ヘリをバイリン島に配備し、その後さらに射程が53kmに達するK-9自走榴弾砲を増加した。今年はさらに海岸砲キラーの呼び名がある「Spike」ミサイルを購入し、攻撃能力を強化した。

報道は、北朝鮮はバイリン島から距離10km余りの高岩浦(音訳)にホバークラフト基地を完成させ、すでに準備を整え、随時実戦配備できる、とする。また、14の西北の島嶼防御隊の大砲陣地の頂部はすでに強化コンクリートで強化されており、カバーする作業は完成済みで、しかも新型の122mm砲を配備済みである。

2010年11月、北朝鮮・韓国双方は延坪島地域で相互に砲撃し、双方いずれも相手方がまず発砲したと非難している。この時の事件は韓国の2名の兵士と2名の一般民の死亡をもたらし、20人余りが負傷した。(実習生 馮立啓)


 まあすでに改善されているということではありますが余りに初歩的なミスでは。「仕事を引き継いだばかりで、まだ高度の調整が間に合っていなかった」ってそれ引継ぎがちゃんとできてないということでしょう。ちなみに「双方いずれも相手方がまず発砲したと非難している」としてはいますが、経過の記述では明らかに北朝鮮が先に発砲したと読める内容になっていますね。

11月26日

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-11-25/221200_2434000.htm

 ハリボテ説もあったイランのF-313ステルス戦闘機ですが、間もなく地上滑走試験だとされています。

 中国の勢力拡大に対するオーストラリアの専門家の評論です。

http://military.china.com/important/11132797/20131122/18168074.html


オーストラリアの専門家:アジア太平洋地域諸国は中国を選んでもアメリカを選んでもリスクがある

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の国際的影響力は日増しに増大」)

アジア太平洋地域諸国は中国・アメリカ間で選択したくない

【オーストラリア】 ヒュー ホワイト

歴史は我々に教える。ある全く新しい国が勃興する時、周辺の小国は1つの非常に困難な選択に直面することになる、と。すなわち、新たな大国に取り入るのか、それとも距離を置いて疎遠にするのかである。距離を詰めて取り入ることは、一定程度上この新興大国の不断に増長する実力と指導力への服従を承認し、かつ受け入れることを意味している。疎遠にすることの選択は、他の国(特にその他の大国)と共にこの新興大国に抵抗し、これに対しバランスを取り抑止を行うことを意味している。

2つの選択にはいずれもリスクが存在する。接近を選択することは独立性を喪失し、重要性を持たない衛星国になる可能性がある。一方疎遠にすることの選択は、自分に新たな強大な敵を作り出すことになる可能性がある。アジアの多くの国は自分がもうすぐ類似の選択という難題に直面することを心配している。中国に接近する軌道を取り、中国指導下のアジア新秩序を受け入れるのか? それともアメリカが指導する同盟に加入し、中国の力量を抑止するのか?

多くのアメリカ人は、中国の隣国がアメリカの側に立って一緒に中国に対抗することを希望し、かつそうなると思っている。多くの中国人もそのように思っている。だがこれは決して不可避なことではない。上述の局面が出現するか否かは選択の余地いかんによって決まる。もし中国を抑止する以外の選択肢に中国の覇権の受け入れしかなかったら、中国の隣国はアメリカの政策を支持する可能性が高くなる。だがこれしか選択肢はないのだろうか? あるいはそうではないかもしれない。

それぞれの国は全て中国のアジアにおける力量がある程度でバランスを得ることを希望しているが、中国との関係を重視してもいる。彼らは中国の本国経済に対する重要性を理解している。彼らは、中国の抑止を企図することは、地域をより強烈な動揺の中に陥らせるだけだということを分かっている。中国は経済上かくも重要であり、戦略上かくも強大であり、ソ連を抑止したように中国を抑止することはできないのである。

このため、中国の隣国はいずれも米中間で選択をなすことを希望しない。彼らがこのようにすることを迫られるか否かは、一部中国自身によって決まる。もし中国の行動が、その実力の増長が自身に脅威をもたらすに至ると心配させたら、彼らはアメリカの抑止政策を支持するだろう。逆にもし中国がアメリカと協力してアジア新秩序を建設し、権力を共有する希望を見せたら、隣国は中国がより重要な領袖としての役割を演じることを歓迎するだろう。

アメリカも同様に、自らが中国の実力の増長に適応し、かつアジアの指導権を共有する希望をはっきり示す責任がある。もしアメリカが、中国が地域の新秩序の中での平等なパートナーになることを拒絶し、かつこれにより米中の対抗が激化したら、アジア諸国はアメリカを支持しないだろう。

中国のあらゆる隣国の中で、日本の疑念が最も根深い。中国にとって、日本を中日の未来の関係に関し安心する方向に向かわせることは特に重要なことが際立つ。だが両国間に横たわる歴史問題は、この点を極めて実現し難くしている。だが両国はいずれも未来に着眼することが必須である。

もう1つの安心することが難しい隣国はオーストラリアかもしれない(頑住吉注:オーストラリアと中国って隣国なんすか)。オーストラリアはアメリカのアジア太平洋地域における関係が最も密接な盟友である。だが現在オーストラリアにとって、中国との関係は極めて重要と言える。英国から離脱して独立して以来、アメリカを除きいかなる国も中国のようにオーストラリアにとって意義が重大ではなかった。オーストラリアは両国関係が盛んに発展することを見たいが、同時にアメリカとの関係も保持する。このため、オーストラリアは米中間で選択をなしたくはない。(筆者Hugh Whiteはオーストラリア国立大学アジア太平洋学院戦略研究センターの教授。本文は王暁雄によって翻訳された)

(頑住吉注:2、6ページ目)中国の勃興を正視することは地域の繁栄と発展に有利である

(頑住吉注:3ページ目)中国の国際的影響力は日増しに増加している

(頑住吉注:4ページ目)中国が勃興する客観的現実は回避できない

(頑住吉注:5ページ目)新興大国に対し敵視の行為を採ることは地域の平和と発展に不利である

(頑住吉注:7、8ページ目)いくつかの中小国はアメリカの軍事的実力をひたすら迷信している


 もちろんどの国も可能ならアメリカとも中国とも盛んな経済その他の交流を行っていきたいでしょうしそれは日本でも同じことですが、客観情勢が許さずどちらかをどうしても取らなければならなくなったら、少なくともまともな民主主義の国が中国を取ることは有り得ないと思うんですが。

11月27日 

 「遼寧艦」関連です。

http://military.china.com/news/568/20131126/18176076.html


遼寧艦、多数の駆逐艦、護衛艦と艦隊を組成し南海に赴いて訓練

原題:遼寧艦、南海海域に赴いて科研試験と訓練を展開

今日午前、我が国初の空母遼寧艦は青島某軍港から抜錨して出航し、海軍ミサイル駆逐艦沈陽艦、石家庄艦(頑住吉注:いずれも051C)、ミサイル護衛艦煙台艦、ウェイファン艦(頑住吉注:いずれも054A)の随伴の下に南海に赴き、南海付近海域で科研試験と軍事訓練活動を展開することになる。

これは遼寧艦就役後、初の海区をまたいでの長時間航行訓練の組織的実行である。長時間の海区をまたいでの航行により、関連の設備の性能に対し連続作動状況下での検証を行い、部隊全体の訓練レベルに対し試練を与え鍛錬を行い、装備の異なる気象水文条件下での性能に対し試験を行う。

遼寧艦が2012年9月25日に海軍に引き渡されて1年余り以来、各項目の試験と訓練の活動は着実に推進されており、相次いで艦載戦闘機制動着艦およびスキージャンプ発進、駐艦飛行、短距離スキージャンプ発進、艦載機最大重量発着、複雑な気象条件下での連続発着、艦載戦闘機飛行員の乗艦飛行および着艦指揮員の成功裏の空母資格認証パスなどの試験や訓練を完成させ、一連の成果を取得し、後続の試験および訓練のために堅実な基礎を打ち立てた。

現在遼寧艦は依然科研試験および訓練段階にある。今回の南海に赴いての試験は遼寧艦の試験および訓練計画内で正常に手配されたものである。(秦超、王凌碩)


 ついに艦隊を組んでの試験ということで空母戦闘群としての戦力化に向け本格的に動き出したと見ていいでしょう。最後の部分の記述は南シナ海で領土問題を抱える国に対する軍事的威嚇を行うのではという疑念を避けるためと思われますが、こう念押しされると逆に不安になります。

http://military.china.com/news/568/20131126/18176284.html

 こんな記事もあり、大部分上の記事との重複なので、後ろに付け加えられている部分だけ紹介します。


今回の訓練にかつてのそれに比べてどんな差異があるのかに言及した時、李傑は次のように言った。過去遼寧艦は全て青島某軍港付近の海域で訓練を行っていたが、こうした海域の水文、気象条件は相対的に言って比較的熟知されており、基本的には科研訓練、試験がメインで、これには艦載機の発着、弾薬搭載試験などが含まれた。今回はいくつかの基礎訓練科目を完成させた後、異なる海域に行くことを試みるもので、つまり南海海域に赴いて訓練と試験を行う。南海海域が選択されたのは、1つには海域の面積が比較的大きく、さらに水文、気象条件が相対的により複雑だからである。

李傑は、遼寧艦が今回2隻のミサイル駆逐艦、2隻のミサイル護衛艦を率いて海上艦隊を組成して訓練を行うことからは、前期の本艦の訓練、科研試験の基礎の上に、さらに一歩艦隊訓練を強化するのだ、ということが見て取れる、とする。空母は艦隊形式で出現するものであり、単独であらゆる作戦任務を完成させるのは不可能である。非常に多くの状況下で、それ自体の艦載機の性能と訓練レベルの他、さらに艦隊が空母のために保護、航路護衛をし、さらにはコンビネーション、訓練、保障を行うことが必須である。同時に、こうした艦艇が以前の海域において任務を完成できることを検証してみて、海区をまたいだ後でもさらに検証を行う必要がある。


 南シナ海を選んだのは、東シナ海だと日本だけでなくアメリカの反発もより強くなりそうだから、というのもあると思いますがね。またあるいは公表していないだけで水深の深い南シナ海の方が潜水艦による随伴、護衛がしやすい、という意味もあるのかもしれません。

http://military.china.com/news/568/20131126/18176383.html

 関係あるのかないのか分かりませんが、アメリカの「ニミッツ」、「ワシントン」2つの空母戦闘群が同時に南海に姿を現した、という記事です。

 さらに中国海軍新型艦艇に関する記事を2つ紹介します。

http://www.junshi.com/zhongguojunqing/111345/


中国第4隻目の052D駆逐艦進水 ロシア、成都号と命名されると推測

ロシアの軍事平等ネット11月22日の報道によれば、中国が建造する第4隻目の052D型駆逐艦「成都」号はすでに先日進水した。

052D型駆逐艦は052Cから改良されてできたもので、中国海軍現役のうち作戦能力が最も強力な水上艦艇である(頑住吉注:進水はしてますがまだ試験中で就役していないので「現役」とは言えないのでは)。この新型駆逐艦はL70130mm単砲身ステルス艦砲1門、「艦対空」ミサイル(新型の紅旗-9システム)、DH-10遠距離対地巡航ミサイル(頑住吉注:DH=「東海」)、および多用途アクティブフェイズドアレイレーダーをを装備している。

最も新しく進水した「成都」号は中国が建造した第10隻目の「イージス」駆逐艦である。改良を経た052Dは64ユニットのミサイル垂直発射システムを配備し、作戦能力はアメリカの「アーレイ・バーク」級に相当する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の第1隻目の052D型駆逐艦はすでに初の航海試験を完成させている」)

052D型駆逐艦の第1号艦「昆明」号は東海水域で行った動力システムの試験をすでに終えている。

現在、中国には同時に2、3隻の「イージス」駆逐艦を建造する能力があり、一方日本は同じ時間内に1隻しか建造していない。また、中国はさらにより先進的な新世代の055型駆逐艦を研究開発中である。この新型戦闘艦は、アメリカが装備を開始したばかりの「ズムウォルト」級ステルス駆逐艦と似ており、レールガンとHQ-26型新世代対空ミサイルシステムを装備することになる(頑住吉注:HQ=「紅旗」)。055型駆逐艦は2020から2030年の期間、中国海軍水上艦艇部隊の主要な打撃力量を構成することになる。


 055型に関してはまだ噂の段階で、ズムウォルトに似ているというのも大いに怪しいですし、レールガンに関しては論外と言っていいでしょう。それより本当に1万トン級に達するのか、その場合動力問題はどう解決されるのかが注目されます。


http://military.china.com/important/11132797/20131125/18171911.html


外国メディア:中国、全部で50隻の056型護衛艦を建造へ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

【グローバルネット総合報道】 ロシア軍事工業総合体ウェブサイト11月25日の報道によれば、中国海軍は2012年から056型ステルス護衛艦の装備を開始し、037型巡視艦との交換に用いている。中国海軍は全部で50隻の056型戦闘艦を建造する計画だとされ、このうち第1ロットでは20隻建造し、2013年11月20日までにすでに16隻が進水している。

056型軽護衛艦は中国初のモジュール化原則に照らして建造された水上戦闘艦で、その艦体は比較的低く、上層建築は高くなく、無線電対比率(頑住吉注:検索しましたがヒットしません)は大きくない。艦尾にはヘリプラットフォームがあるが、機格納庫はない。主要な武器装備には「鷹撃-83」(2x2、射程160km以内)対艦ミサイル、FL-3000自衛型対空ミサイルシステム(8発のミサイルは随時発射準備状態にある)(頑住吉注:FL=「飛龍」)、76mm艦砲(ロシアのAK-176艦砲を基礎にしたもの)、および小型対潜魚雷が発射できる魚雷発射管(2x3)が含まれる。

056型軽護衛艦は主に巡視艦あるいは多用途護衛艦として用いられる。満載排水量は1,440トン、全長89m、全幅11.6m、乗員60人、18ノットの経済速度下での最大航続距離は2,000海里に達し得る。動力装置は2台のディーゼルエンジンからなる(編集翻訳:新浪/林海)

(頑住吉注:2ページ目)056型軽護衛艦は鷹撃-83対艦ミサイルを装備し、比較的強力な打撃能力を持つ

(頑住吉注:3ページ目)76mm艦砲

(頑住吉注:4ページ目)H/PJ-17 30mm遠隔操作機関砲武器ポストは、低コスト、中/低脅威強度での使用に属する小型近距離武器で、主に水上パトロール、航路護衛、近接・停泊自衛などの任務に用いる。近距離小型水上目標の打撃以外に、限度はあるが防空能力も持つ

(頑住吉注:5ページ目)FL-3000自衛型対空ミサイルシステム

(頑住吉注:以後のページの画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)


 この艦はさほど強力ではなく、主に近海の警備などに用いられるようなので脅威度は052Dなどに比べ相対的に低いと思われますが、それでも50隻の建造能力には恐るべきものがあります。

11月28日

 防空識別圏問題関連です。

http://military.china.com/critical3/27/20131126/18176000.html


東海防空識別圏の威力は非常に大きい アメリカのF-22ステルス戦闘機を絞殺できる

東海防空識別圏建立がもたらす第1の技術的挑戦は、防空圏内の飛行機を発見、識別できるか否かである。絶対多数の部分を占める飛行機の発見と識別は難しくなく、ステルス機(ステルス無人機含む)の発見識別だけに依然懸念がある。アメリカのステルス戦闘機F-22、F-35、およびすでに就役している、そして研究中のステルス無人機は我が国の領空の安全に対する最大の脅威である。もし防空識別圏を建立してもアメリカのステルス実戦機を発見できなかったら、中国領空の安全保障に対する益を増すことにならないだけでなく、逆に笑い話を引き出し、相手の士気を高め、自らの威風を滅することになる。

ならば中国にはアメリカのステルス実戦機を発見する能力があるのか否か? 公開されている資料の中に我々が、できるのかそれともできないのかの簡単な結論を見いだすことはない。だが、いくつかの権威ある発言の中から我々はいくつかのかすかな手がかりを探し出すことができる。2013年の初め、中国の早期警戒機の父王小謨は、中国が現在すでに第3世代早期警戒機の概念を提出していることを明らかにした。目標はF-22のようなステルス実戦機であるという。このことは、我々の地上警戒レーダーはすでにF-22を発見でき、第3世代早期警戒機はこの能力を空中に持ち込む必要があるだけだ、ということを暗示しているようだ。もしこの推論が正確ならば、東海防空識別圏の建立は、中国がアメリカのステルス実戦機を発見、識別する能力があることを正式に宣言したことと見なすことができる。何故なら表面上東海防空識別圏の建立は日本に照準を合わせているが、米日安保協定を考慮すれば(特にアメリカがすでに明確に自国には日本のために釣魚島を守護する義務があると宣言している状況下では)、東海防空識別圏はすぐにもアメリカのステルス実戦機に直面するだけでなく、後日さらに日本の持つアメリカ製ステルス戦闘機にも直面する必要がある。もし中国がステルス戦闘機発見の能力を持たなかったら、防空識別圏の建立は余計なことであるにとどまらず、さらに屈辱を招来することになろう。

ステルス実戦機はアメリカの切り札であり、アメリカ空軍を支えているだけでなく戦略的使命をも担っている。一部のアメリカのシンクタンクおよび軍関係者は、ステルス実戦機を「ドアを蹴破る者」と見なし、F-22を用いて中国の核発射基地を定点クリーニングし、中国の二次的核反撃能力を破壊、除去し、アメリカが中国に対し核戦争を発動するために道を開かせることを構想している。もしステルス実戦機が中国の防空力量の面前で姿を隠すことができなかったら、このことはアメリカの対中国軍事戦略を動揺させることになる。西太平洋の軍事配備は構築し直されることになる。アメリカの歴史上時間を最も長く費やし、最も高い費用を費やした軍事的投資は兵器商の利潤となるだけで、一夜にして効果を失い、アメリカはつくろいようのない災難に直面することになる。これにかんがみれば、アメリカが中国のステルス実戦機から防衛する能力に対し偵察と評価を行う必要があるというのは必然である。続く一定の時間内、カギとなる重要な見所はアメリカがいかにして彼らのF-22およびF-35、甚だしきに至ってはステルス無人機を用いて、中国のステルス実戦機発見の能力に探りを入れるかである。我々が見る可能性のある中国の反応は2種の方式しかない。すなわち、一、発見したという反応をなす、二、沈黙を保持する。沈黙の保持にはさらに2種の可能性がある。発見しても無反応なのか、あるいは発見していないのか、である。だが、東海防空識別圏の建立が、アメリカのステルス実戦機の発見と識別の問題を考慮済みであることは必定であり、王小謨が明らかにした情報と結合させることによって、次のような推論ができる。すなわち、東海防空識別圏の建立は、アメリカのステルス実戦機に対する第1の弔鐘を鳴らしたのである。


 一顧だに値しないとまでは言いませんが、かなり我田引水の考え方という気がします。今回の中国による防空識別圏設定は米日やインドなどの国はもちろん、韓国やオーストラリアといった比較的親中国的な国の反発まで招いており、どう見ても損をした感じで、そこまで深く考えてやってないんじゃないですかね。

 無人機関連の記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/news2/569/20131126/18176405.html


アラブ首長国連邦、無人機を登場させアメリカのグローバルホークと競争 6.5トンの武器を搭載可能

原題:アラブ首長国連邦、新式無人機を登場させ、アメリカ製のグローバルホーク、P-8と競争

アラブ首長国連邦の無人機システム開発メーカーであるAdcom社はドバイ航空展でYabhon無人機を展示したが、この機種は重量10トンで、同社の無人機の中で最大のバージョンである。

Adcom社にはグローバルYabhon無人機でノースロップ・グラマン社製のRQ-4型「グローバルホーク」高空長航続時間(HALE)無人機と競争する意志がある。業界内の人物は、グローバルYabhon無人機はボーイング社のP-8「ポセイドン」有人多任務海上哨戒機に対する補充あるいは競争者としての立場を形成できる、とする。グローバルYabhonの実物大模型の展示を行うのと同時に、Adcom社の首席設計師Ali Dhaheriはジェーンに対し、今後6ヶ月内に「全装備」テストバージョンが引き渡される、と教えた。かつ、この無人機の開発にはすでに顧客の支持があったから可能になったのだ、とした。

2013年7月、ロシアのレポートはロシア国防省にアラブ首長国連邦製「ユナイテッド」-40無人機2機を購入する意志があると表明した。このプラットフォームは2011年にデビューし、Adcom社初の高い安定性を持つタンデムダブルウィング無人機であり、またより大型のグローバルYabhon無人機誕生の基礎でもある。グローバルYabhonと「ユナイテッド」-40無人機はいずれも、大量のカーボンファイバー複合材料の使用によって機全体の重量を軽減している。全幅26mのグローバルYabhon無人機の空虚重量は3.5トン、最大搭載荷6.5トン、後ろの翼の搭載架には18種の武器が吊り下げ搭載できる。有効搭載荷にはAdcom社が生産する小型のNamrod正確制御誘導爆弾、ターボジェットエンジンを動力とする小型爆弾、Yabhonのために生産される射程240kmの「サンダー」巡航ミサイルが含まれる。グローバルYabhon無人機は高空を40時間飛行でき、2台の小型ターボファンエンジンあるいはピストン式エンジンによって動力が提供される。Al Dhaheriは、社は日本のホンダ自動車社の推力400ポンドのHF120小型ターボファンエンジンを考慮することになる、とする。

ドバイ航空展では同時に初めて「ユナイテッド」-40の海上哨戒/対潜無人機バージョンである「U-40、ネービー無人機」と呼ばれるものが展示された。このタイプの無人機は24個のソノブイを搭載し、展示されたグローバルYabhon無人機と共に魚雷の模型を搭載していた。Al Dhaheriは、顧客の需要はAdcom社に、ドバイ航空展の重点を海上無人機上に置かせた、とする。Adcom社はユナイテッド-40とグローバルYabhon無人機のために空中発射魚雷を開発中である。イタリアの水中安全保障業務システム設備会社(Whitehead Alenia Sistemi Subacquei)は、Adcom社は同社が生産するA2445型魚雷あるいはFleshback魚雷のために着脱可能な翼を開発中だと公式に事実確認している。魚雷の翼は魚雷に高空からの打撃を実現させ、射程は50kmに達し得る。

Al Dhaheriは、無人機はその他の有人プラットフォームのデータリンク(例えばリンク16)によってコントロールできる、とする。水中安全保障業務システム設備会社は、同社はインドやアメリカ海軍に就役するボーイングP-8海上哨戒機に対する補充、甚だしきに至っては競争者としての立場を形成することになる、とする。(範雪坤)


 対潜無人機も登場しつつあるわけですね。安価で数が揃えられるなら強力な新しい対潜手段になるかもしれません。下手をすれば対潜の実力では世界最高レベルといわれる日本が、無人機の立ち遅れのためにその地位を失うことにつながるかも。

http://www.hinews.cn/news/system/2013/11/26/016246160.shtml


パキスタン、国産無人機を初めて装備 将来は陸軍、空軍に引き渡し

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「パキスタンが国産無人機を初めて装備(画像のソース:「ロシアの声」ウェブサイト)」)

人民ネット11月26日の情報 「ロシアの声」ウェブサイトの報道によれば、パキスタン国防省は25日に発表した声明の中で、同国が初めて国産無人機を装備した、とした。文書の中ではこの無人機が何らかの武器を搭載できるのか否かは指摘されておらず、国防省代表も記者の無人機の作戦負荷に関する質問への回答を拒絶した。

パキスタン国防省の声明は、この新たな無人機は将来パキスタン陸軍および空軍に支給される、としている。(黄子娟)


 「将来パキスタン陸軍および空軍に支給される」んならどこに装備されたんですかね。それはともかくピストンエンジンをプッシャー式に搭載した比較的小型の無人無尾翼機のようです。とにかく日本がこの分野でパキスタン以下であるのは間違いありません。

11月29日

 「利剣」関連です。

http://feng321.blog.china.com/201311/12469802.html


中国の利剣、驚天動地の秘密を暴露 (頑住吉注:この後オバマがぶったまげて何とか続いてますが意味不明のスラングで、どうせ内容には関係ないです。)

2013年11月21日午後、ネット上に国産ステルス無人作戦攻撃機の初飛行の画像が出現した。この国産「利剣」無人作戦攻撃機は中航工業沈陽飛行機設計研究所によって設計され、中航工業洪都社によって製造されたとされる。目撃者は、この機は21日午後13:00に離陸し、13:17前後スムーズに降着し、初飛行全体は20分近く続いた、とする。利剣は我が国が研究開発した新世代ステルス無人作戦機で、全ステルス設計を採用し、ステルス性能が良く、比較的強い防御突破能力を持つ。利剣は無尾翼全翼プラス機背部の空気取り入れルートの設計を採用し、これは無人ステルス作戦機に特徴的な設計で、全翼式レイアウトは比較的良好にステルス、航続距離、搭載荷など多方面の性能を併せ配慮できる。「利剣」の他、世界の伝統的航空強国はいずれも自らの無人作戦機を開発中であり、アメリカのX-47B、フランスが主導する「ニューロン」、イギリスの「Taranis」はいずれもすでに初飛行を成功させ、テストを行っている。

「利剣ステルス無人機」の初飛行は、中国を世界第4番目の大型ステルス戦闘無人機を試験飛行させた国とした。このことは、中国がすでに無人機から無人作戦機への飛躍を実現したことを意味し、その重大な意義は殲ー20など新型第4世代戦闘機の試験飛行に劣らない。ネット上に明るみに出た画像から見て、「利剣」無人機の全幅は14m前後、ピトー管を含む全長は13m前後、機体の長さは11m前後である。空力レイアウトにはアメリカのX-47Bに似た全翼式レイアウトが採用されている。この種の空力レイアウトのメリットは抵抗が小さく、翼の負荷が小さく、主翼内の利用できるスペースが大きく、搭載重量が比較的大きいことである。欠点は、機の方向舵と昇降舵の舵面の支点と力点の距離が比較的短く、発生する効率が比較的低く、ひとたび機に偏向や縦向きの動揺が発生すると、機の空力的減衰効果が非常に弱く、遅れず修正することが難しく、機の安定性と操縦性が比較的劣り、しかも離陸、着陸滑走距離が比較的長く、制空戦闘機の使用には適さないことである。

「利剣」の機体は大量の複合材料を使用し、もって機体の重量を軽減し、レーダー反射断面積を減少している。脚収納部のハッチには鋸歯型前縁の設計が採用され、もってステルス性能が高められている。空気取り入れルートは機の背部に位置し、空気取り入れ口は正三角形で、内部はS字型空気取り入れルートに違いない。内部に置かれた形式の弾薬倉を採用してレーダー波の回折を減少させ、多種の正確制御誘導弾薬を搭載して対地、対艦目標に対し打撃が実施できる。こうした分析から、次のようなことが分かる。「利剣」のステルス能力や戦場生存能力、攻撃能力はいずれも比較的強く、アメリカのX-47B同様典型的なステルス無人攻撃機であり、これは敵サイドの厳密な防空体系を突破することをもって、敵サイドの縦深高価値目標を打撃することを主要な任務としている。また、「利剣」はステルス設計を重視し、全翼レイアウトを採用し、機腹部には内部に置かれた武器コンパートメントがあり、エンジンはロシア製RD-93ターボファンエンジンで、最大弾薬搭載重量は2トン、最大航続距離は約4,000km、作戦半径は1,200kmと見積もられる。

「利剣無人機」の初の試験飛行は、中国が真の意味での無人作戦機を持ったことを意味し、このことは将来の中国の権利維持や対外行動に対し重大な意義がある。「利剣」は暗殺行動を執行できるだけでなく、さらに艦載攻撃機として艦に搭載され、大型水上艦艇のためにボディガード、航路護衛ができるし、対地、対艦目標の即時打撃もできる。事実として「利剣」無人機の飛行パラメータ、指標とステルス性能を総合すると、アメリカのX-47Bとは比較できない。だが各項目の指標はいずれもアメリカのRQ-170に近い。この前ある外国メディアと専門家の分析は、中国の「利剣」無人機はアメリカのRQ-170をコピー生産したものである可能性が高く、何故ならイランが2011年にRQ-170を1機鹵獲し、中国はかつて専門家を派遣して秘密のうちにイランを訪問させ、RQ-170に対し研究を行ったからである、とした。しかし中国の現有の工業的実力をもってしては、RQ-170に装備される偵察、通信設備、および無人機のプログラムを含むシステムをコピー生産しようというのは決してたやすいことではない。何故ならアメリカは研究開発の最初から関連の設備が敵の手に陥る可能性を考慮していたからである。このためこの機は必ずや無人機の核心的部分に対する秘密保持が強化され、また自己破壊システムが追加され、敵の手に落ちた後機密技術が盗まれるのを防止しているはずだと言える。ゆえに中国の「利剣」がRQ-170のコピー生産かもしれないという推測は事実ではない。

「利剣」無人機の出現は少なくとも中国軍が自らの防空システムを試験し完備されたものにするのを助けることもできる(頑住吉注:このステルス機をいろいろに飛ばして探知できるかチェックし、できなかったところを改良する、といったことでしょう)。また中国の殲ー20、殲ー31第5世代戦闘機と「利剣」ステルス無人機の相次ぐ出現は、アメリカには西側の先進的な軍民両用技術が大規模に中国に流入することを阻止することは全くできないのだ、ということを証明している。「利剣」ステルス戦闘無人機の初飛行は、中国の「利剣」がアメリカのX-47Bに対抗する重要な対抗手段であることを意味している。中国の原子力空母がひとたび就役すれば、「利剣」戦闘無人機は必ずや原子力空母の艦載機となる。こうなれば「利剣」と原子力空母は、スーパー空母+ステルス戦闘無人機の戦術コンビを形成し、アメリカの太平洋における基地、甚だしきに至ってはその本土に対し実質的な脅威を構成することになる。「利剣」戦闘無人機の試験飛行成功は、第一列島線がすでに中国の作戦範囲に収められたことを示し、日本本土の他、沖縄を含む西南諸島も「利剣」の打撃範囲内にある。また日本が宮古島と沖縄に配備する対艦ミサイルも、「利剣」の面前ではそのあるべき作用を発揮することはなく、中国が宮古海峡に進出するルートはいかなる脅威を受けることもない。このため、中国の「利剣」ステルス戦闘無人機の登場は、米日の防御に対する圧力を増加させただけでなく、米日の作戦コストも大幅に増加させる。このことは米日両国にとって絶対に悪夢であると言える。


 RQ-170のコピーであることは否定していますが殲ー20、殲ー31、「利剣」とも少なくとも一部西側の技術で作られたことは認めており、これはやはりネットを使っての情報獲得を指しているんでしょうか。ちなみに「自己破壊システム」といったものがあっても、それはたぶんシステムが異常事態発生を認識した時に働くのであって、イランはシステムに侵入して偽の命令を出すことによって軟着陸させたようですから「自己破壊システム」が作動していないという可能性もあるのでは。

 イラン関連です。

http://www.junshi.com/guojijunqing/111447/


イラン、23mm3本バレル自動砲を研究開発 巡航ミサイルへの対応に用いる

イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」2013年11月21日の報道によれば、2013年11月18日の情報報道は、イランが現在力を尽くして「Asefeh」のいう名の23mm3本バレルガトリング自動砲を研究開発中であり、巡航ミサイルへの対応に用いる、としている。

「Asefeh」23mmガトリング自動砲はイランイスラム革命防衛隊指揮官が審査する一部の最新型武器製品(イスラム革命防衛隊研究開発部によって研究開発される)の1つで、発射速度は毎分900発に達するとされる。これはイラン初のガトリング回転バレル自動砲研究開発の試みであるが、イランは現在、その海軍艦船と戦略武器が遠距離武器の脅威を受けることを免れるよう保護できる近距離武器システムを必要としている。

この必要性を満足させるため、イランはすでにZu-23-2式23mm小型高射機関砲の8連装型、すなわち「Mesbah」-1を研究開発している。「Mesbah」-1高射機関砲は2010年5月に展示され、発射速度は毎分6,000発を超え、いくつかを同じ火力コントロールシステムによって操作コントロールし、レーダーや赤外線システムによって目標を追跡することができる。

イスラム革命防衛隊研究開発部はさらに指揮官に向け12.7mm機関銃のトライポッドを装備した「Saeghe」遠隔操作武器ポスト、およびボルトアクションを採用した新型「Siavash」7.62mmスナイパーライフルをデモンストレーションした。(北方科技情報研究所 リュウジン)


 ガトリング式にしては発射速度がたいしたことないような気もしますが。

11月30日

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-11-29/221319_2436125.htm

 南シナ海における「遼寧艦」の画像集です。

 韓国関連です。

http://military.china.com/news2/569/20131128/18182511.html


韓国与党議員:F-35戦闘機導入の条件は不平等で検討の必要あり

【グローバルネット総合報道】 韓国連合通信社11月27日の情報によれば、韓国与党新国家党のオーソリティクラスの議員は27日、韓国の次世代戦闘機にF-35Aを選定する過程と導入の条件には問題が存在するとし、かつ韓国政府に再度協議と討論を行うよう懇切に促した。

当選6回の議員李仁載(音訳)は27日、新国家党高級議員連席会議の場で、韓国政府がステルス機能を考慮してF-35A戦闘機を選択したのは正しいが、韓国が戦闘機を導入する条件は日本と比べ明らかに不公平である、とした。韓国が導入する40機の戦闘機は全て完成品であるが、日本は4機だけが完成品で、残る38機は皆組立生産の形式で導入される。李仁載は「これは軽視できない問題であり、双方は再度協議し、日本と同じ技術移転条件の獲得を勝ち取るべきである」とした。

新国家党最高委員柳基俊(音訳)もこの問題につき自らの見方を表明し、彼は韓国サイドが随意契約の形式を放棄し、公開競争入札の方式を採用して契約締結を行うよう要求した。彼は、日本は多数の戦闘機を自ら組み立て生産するすることをもってスムーズに関連の核心技術を得ただけでなく、さらに公開競争の方式をもってアメリカに武器輸出禁令を解除させ、しかも日本の集団自衛権に同意させた、とする。

柳基俊はさらに、もし韓国サイドが依然この種の随意契約を堅持するならば、韓国は戦闘機の価格および性能方面で保障を得ることはできない、と指摘する。また、もしF-35A戦闘機の生産が中断されたら、韓国はすでに支払った手付け金を取り戻すことさえできない。韓国は全力を尽くして核心技術移転の獲得を勝ち取り、しかも公開競争入札の方式を採用して次世代戦闘機導入プロジェクトを推進すべきである、という。(実習編集翻訳:陳夢穎、原稿チェック:李小飛)


 いろんな意味で韓国らしいですねー。1つだけ指摘すると、公開競争入札でこちらが優位に交渉できるのは、「この条件を飲まなければ他社製品にしてもいいんだよ」ということが可能な場合であって、最初からF-35Aの選択が正しいのだ、という結論があるなら競争入札の意味がないし、やっても有利な交渉はできない、ということですかね。

 オーストラリア関連です。

http://www.junshi.com/zhongguojunqing/111623/


我が駐オーストラリア大使、オーストラリアサイドに厳正に抗議 日本に偏向するなかれ

中新ネットシドニー11月27日電 中国の駐オーストラリア大使馬朝旭は命令を受けて27日、緊急にオーストラリア外交貿易省責任者と会見を約し、オーストラリアサイドが発表した中国が東海防空識別圏を画定したことに関する声明につき厳正に抗議した。25日、馬朝旭はすでにオーストラリアサイドに向け、中国サイドの厳正な立場を表明し、かつその場でオーストラリアサイドの間違った発言に反駁している。

馬朝旭は、オーストラリアサイドは中国が画定した東海防空識別圏に対し四の五の言っているが、中国サイドはこれに対し強烈な不満を表明した、と指摘する。中国サイドが東海防空識別圏を画定したことは国際法と国際慣例に符合しており、中国の正当な権利である。中国サイドのこの挙は国家主権と領土領空の安全を防衛し、空中飛行の秩序を維持保護するためであり、いかなる特定の国や目標に照準を合わせたものでもない。オーストラリアサイドの理由のない非難に対し、中国サイドは全く受け入れられない、と。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:馬朝旭」)

馬朝旭は次のように指摘する。現在中国・オーストラリア関係はまさにカギとなる重要な発展段階にあり、双方には非常に多くの重要な協力に関する議事日程がある。中国サイドはオーストラリアサイドに、領土主権に関する争いの上でどちらかを選んでその立場に立つことはしないという承諾を遵守し、中国の東海防空識別圏画定に対する理由のない非難を停止し、もって中国・オーストラリア協力関係が損害を受けることを免れるよう懇切に促す。

また中国サイドは、すでに北京においてオーストラリア駐中国大使館臨時代理を呼んで厳正に抗議している。


 「現在中国・オーストラリア関係はまさにカギとなる重要な発展段階にあり」、「中国・オーストラリア協力関係が損害を受けることを免れるよう懇切に促す」というのはかなり露骨な脅しですね。このタイミングで中国が防空識別圏を設定したことは確かに無用に緊張を高める挑発行為と見られますし、オーストラリアの抗議は「2国間で意見が対立しているある場所がどちらの領土であるかという問題に関し特定の立場は取らない」に反するものでは全くありませんが、「日本もアメリカも設定している防空識別圏を中国が設定して何がいけないのか」という中国の主張にオーストラリアが論理的に反論するのはちょっと難しいのではないかという気がし、中国の圧力次第ではオーストラリアがトーンダウンする可能性は充分あり、だからこそ中国も様々なチャンネルを使って抗議しているわけでしょう。

 台湾関連です。

http://military.china.com/news/568/20131128/18182084.html


台湾の専門家、日本が台湾に潜水艦と掃海艦を販売して大陸を牽制するかもしれないと妄想

中日の東海における争いは一部の人がこの機を借りて騒ぎを起こし、火事場泥棒を働くためにチャンスを提供した。台湾の「旺報」27日の報道によれば、台湾大学で客員教授を担当している韓国仁荷大学教授南昌熙はインタビューを受けた時、日本の首相安倍は「武器輸出三原則」の制限解除を持続して推進しているところであり、ひとたび緩和が成功し、そしてまた大陸が釣魚島を攻撃占領したら、安倍は台湾に対し潜水艦と掃海艦を販売し、もって「台湾と連合し中国を制する」かもしれない、と語った。

通常潜水艦はずっと台湾の対外兵器購入の優先項目の1つだが、現在国際兵器市場の主要な通常潜水艦製造国は政治的考慮から次々に台湾の発注を拒絶している。「旺報」は、日本は通常潜水艦を製造する能力を持ち、海上自衛隊最新型の「そうりゅう」級潜水艦は先進的な「非空気依存推進システム」を配備し、外部の酸素供給を必要としない状況下で長時間の動力を生み出すことができ、航続力は一般のディーゼル・電池動力潜水艦の2倍以上である、とする。台湾海軍現役で最も先進的な「旗魚」級潜水艦に比べ、「そうりゅう」級はトン数がより大きいだけでなく、ステルス性がより良く、しかもより先進的な潜水艦から発射される対艦ミサイルと魚雷を装備し、水中の威嚇力がより強い。

報道はさらに、潜水艦以外に掃海艦もまさに台湾が大陸の封鎖を突破する最も有力な武器の1つである、とする。台湾はずっと大陸が戦時に機雷敷設攻勢によって台湾の重要な港を封鎖し、台湾海軍艦艇を失わせ、補給を困難にし、同時に台湾の対外的海上生命線をも切断することを心配している。また、機雷はずっと「敷設は容易、排除は困難」と言われており、台湾海軍の掃海艦は数が不足なだけでなく機種が古い。一方日本の海上自衛隊の掃海能力は世界一とされ、アメリカの太平洋地域における掃海作業すらも多くが日本に頼り、このうち最も新しく就役した「うらが」級掃海艦の排水量は5,700トンに達し、各タイプの掃海設備と大型掃海ヘリを搭載している。

単に性能から見ると、日本の通常潜水艦と掃海艦は確かに台湾の需要を満足させられるが、ある分析は、台湾に対する兵器販売は大陸の核心的利益に関わり、アメリカを含む多くの国がかつてこのために対中国関係の深刻な後退を招いた、と考える。日本が進んでこのようなリスクを冒して台湾を味方に引き込むか否かは懐疑に値する。他方において、もし日本が本当にこの種の挙動をなしたら、台湾当局も真面目に考えてみるはずである。

またイギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」の報道によれば、台湾は総数26機の、シコルスキー社が製造した新たなUH-60M「ブラックホーク」ヘリを受領する。こうしたヘリは改装を経て、台湾軍と落下傘降下部隊の装備方面における需要を満足させることができる。27日、先日アメリカ議会が台湾に対し4隻の「ペリー」級軍艦を販売する議案を通過させたことに対し、中国の台湾関連部署スポークスマンは、大陸はアメリカの台湾に対する兵器販売にきっぱりと反対する、とした。(馬俊)


 中国が尖閣を攻撃占領したら、台湾に兵器を売ったら中国との関係が冷え込むなんてのはもう問題ではないほどの状態に陥っているでしょうが、それ以前に台湾に兵器を売るということはあまりありそうにないですね。

12月1日

 インド空母関連です。

http://military.china.com/news2/569/20131127/18179572.html


インド中古空母、防空システムを未装備 新型艦対空ミサイル、技術的障害に遭遇

【グローバルネット総合報道】 安全保障業務ニュースウェブサイト2013年11月26日の報道によれば、5年間引き渡しが遅延した後、インド海軍はさらに継続して「ヴィックラマディヤ」(Vikramaditya)号空母の防空システムの引き渡しを待つことになる。

インドとイスラエルが合同でこの空母のために研究開発する遠距離艦対空ミサイル(LRSAM)は技術的問題に遭遇した。このことは、「ヴィックラマディヤ」号空母が防空システムが装備されていない状況下でインドに到着することを意味する。

インド海軍当局者もこの空母にまだ防空システムが装備されていないことを認めている。だが先進的な電子戦妨害システムを持つことになり、空母戦闘群もこの空母のために保護を提供し、この空母はさらにAK-630速射艦砲システム(頑住吉注:30mm6本バレル)を装備して来襲するミサイルや飛行機を防ぎ止める、という。インド海軍スポークスマンは、この空母の主要な武器は艦載機およびその武器システムであり、この他さらにいくつかの口径20mmおよび30mm艦砲を装備することになる、とする。

LRSAMはインド国防研究・発展組織とイスラエル航空宇宙工業社(IAI)によって2007年に研究開発が開始され、2014年に引き渡しが計画されている。LRSAMは多機能捜索レーダー1基、3DのS周波数帯制御誘導レーダー1基、指揮コントロールシステム1セットおよび4セットの発射装置を持ち、1セットの発射装置ごとに8発のミサイルが搭載できる。

イスラエル航空宇宙工業社は防空システムの取り付け作業を独立して完成させられるが、イスラエルとインドは以前にも技術移転問題に論争が存在した。インド国防省は、自分たちはすでにイスラエルに向け防空システムの引き渡し遅延問題を提示しているが、IAIは認めることを拒絶している、とする。


 まあ別に空母に組み込むシステムと駆逐艦、護衛艦に組み込むシステムに大きな差があるわけでもなし、克服困難な技術的障害というのはなさそうに思うんですが。あるいはラファールその他と同様、より広範囲な技術移転を要求するインドとそれを渋る外国メーカーが対立しているんでしょうか。

 ロシア関連です。

http://www.junshi.com/guojijunqing/111539/


ロシア海軍、新型のミグー29KUB複座艦載戦闘機を装備

国防科技情報ネット11月25日の報道による

ロシア国防省は月曜、ロシア海軍はすでにその最初の4機のミグー29K/KUB艦載戦闘機を受領した、とした。

「ミグ戦闘機製造社はすでに2機のミグー29K単座戦闘機と2機のミグー29KUB複座戦闘機を引き渡した。」とあるスポークスマンは言う。

ロシア国防省が2012年2月にミグ社と締結した契約によれば、ミグは2015年までに20機のミグー29Kと4機のミグー29KUB戦闘機を引き渡すことになる。

これらの戦闘機はロシア唯一の現役空母、北方艦隊に隷属する「クズネツォフ」号に配備されることになる。この空母が現在搭載するのはスホーイー33戦闘機である。

ミグー29Kはミグ-29戦闘機の艦載型で、折りたたみ翼、着艦フックを採用し、機体を強化している。また多用途性能を持つZhuk-MEスロットアレイレーダーを装備する。スホーイー33が防空任務しか行えないのとは異なり、ミグー29Kは多種の空対地および空対空武器、およびレーザーマーキングシステムを装備することができる。

この機はPAZ-1MK給油吊り下げポッドを使用することによってその他のミグー29K戦闘機に対し給油を行うことができる。

現在までに、この機はインドの「ヴィックラマディヤ」空母上にだけ装備されている。この空母はすでに今年11月15日にロシアによって改装された後インド海軍に引き渡されている。


 ロシアがスホーイー33を放棄してミグー29Kを装備した以上、スホーイー33の中国バージョンである殲ー15よりインドのミグー29Kの方が上なのでは、という見方ができる一方、殲ー15には独自のアレンジが加えられスホーイー33よりずっと強力だ、とか、ロシアがミグー29Kを装備するのは安上がりだからで、どうせ実際の軍事的意味より象徴的意味が大きいからそれでいいのだ、といった反論もあります。

 もう1つロシア関連です。

http://military.china.com/news2/569/20131128/18182784.html


ロシア、「ブラヴァー」潜水艦発射大陸間弾道弾試射失敗の原因を発表

[ジェーングループネット2013年11月27日の報道] ロシアのRSM-56「ブラヴァー」(SS-NX-23)潜水艦発射弾道ミサイル試射失敗の調査に責任を負う委員会は、ミサイルの試射失敗は伸縮式排気ノズルの材料に生産過程で瑕疵が生じたせいだった、と明らかにした。

「委員会の任務はすでに完了し、原因はすでに確定した。これはノズルの生産過程の問題がもたらしたもので、技術的問題に属する。」 ロシア国防省副大臣ユーリ ボリソフはニュース発表会で記者に語った。(中国船舶情報センター 白旭尭)


 しかし最終的には生産過程の問題を修正したノズルをミサイルに組み込んで試射に成功した上でないと原因確定とは言えないのでは。























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