コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその72

2月3日

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-01-29/222326_2458469.htm

 「南半球某海域」で遠海訓練を行っている南海艦隊の艦艇の対海賊演習の画像集です。アンチマテリアルライフルを装備し、また基本的にショートライフル装備(一部はグレネードランチャー付き)であるのが分かります。

 中国の対衛星兵器関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/02/01/016428830.shtml


ロシアメディア:中国、キラー小型衛星を研究開発 アメリカの宇宙機材を捕捉可能

【グローバルネット総合報道】 ロシアの「視点報」1月29日の報道によれば、かつてアメリカ国務省と国家安全保障委員の仕事をしたことがあるカーネギー国際平和基金会アジア問題専門家アシュリー タレスは1月28日に議会の公聴会で、中国が研究開発中の対衛星ミサイルとその他の武器はアメリカの軍用衛星を破壊し、あるいはその正常な作動に対し深刻な破壊をもたらすことができる、とした。

タレスは、中国の宇宙武器の研究開発はすでにアメリカに対し極めて深刻な脅威を構成しており、アメリカのアジア太平洋地域およびその他の地域における軍事行動の実施能力に危害を与えている、と指摘した。彼はこの種の新たな脅威を、中国のアメリカに対する進攻性のネットワーク空間行動と比較している。

アメリカ空軍軍事宇宙部隊司令部の前任司令バターワースは、中国の宇宙武器領域におけるポテンシャルは不断に増加しており、情報空間武器、信号制圧妨害器、レーザー武器、対衛星ミサイルなどを研究開発し、比較的高い軌道に位置する目標にも、比較的地球に近い低い軌道に位置する目標にも照準を合わせている、と指摘する。最近のある情報は、中国はさらにアメリカの宇宙機材を攻撃あるいは捕獲できる小衛星を発射していることを示している。「ワシントンフリービーコン」はタレスの話を引用し、この小衛星の機動性は比較的高く、非常に追跡し難い、と指摘する。

バターワースは強調し、中国軍は明らかにアメリカとの間の軍事衝突を準備しているところで、まさにこのためにこそ中国は、アメリカの国防の主要な職能の手段たる軍事衛星の破壊を企図しているのだ、とする。

アメリカの専門家は、中国の技術能力はアメリカの宇宙機材を消し去る、あるいは奪取するに足り、軌道上からも、地上の指揮センターからもである、と考える。推測によれば、中国はああした衛星がアメリカの戦略にとって最も重要と言えることを精査しており、もって将来それらに特殊センサーを装備し、米軍の衛星を殲滅するプロセスを大幅に簡略化するのに便としている。

専門家たちは同時に、アメリカと中国の戦争は決して避けられないが、アメリカはより多くの措置を取って宇宙の脅威に対応し、この問題につき深入りして外交努力を展開することが必須である、と指摘する。具体的に言えば、中国と合同軍事研究開発協議を成立させてもかまわない、と。だがタレスは、中米はこのような協議を成立させ難いと懐疑的であり、何故なら中国は、アメリカの軍事行動が極度に宇宙空間に依存し、アメリカの衛星を消し去ることは中国に非対称の軍事的優勢をもたらすことをはっきり分かっているからである。

ペンタゴンのスポークスマンは1月29日、、アメリカは自らの軍事技術の優勢を失い始めており、中国、ロシアおよびその他の国に立ち遅れることになるだろう、と言明した。

注意が必要なのは、現行の国際宇宙法、すなわちいわゆる宇宙条約は、アメリカ、イギリス、ソ連によって1967年に通過が提議され、今ではすでに100カ国余りが署名し、これには中国も含まれる、ということだ。その中の1項目は、締結国が地球軌道、月、その他いかなる天体あるいは宇宙ステーションにも核兵器あるいはその他のいかなる大量破壊兵器を配備することも原則禁止している。(編集翻訳:林海)


 中国がこんなことをやろうとしている、という情報は以前から時々ありますが、「中国軍は明らかにアメリカとの間の軍事衝突を準備している」、「アメリカと中国の戦争は決して避けられない」、「アメリカは自らの軍事技術の優勢を失い始めており、中国、ロシアおよびその他の国に立ち遅れることになる」、「中国に非対称の軍事的優勢をもたらす」と以前より緊迫した表現が多く見られます。アメリカにおけるこうした発言は予算獲得の手段である可能性がありますが、「外交努力を展開することが必須で〜中国と合同軍事研究開発協議を成立させてもかまわない」という妥協案のようなものが出るとしたら明らかにそれとは違うでしょう。

 ドイツ軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/01/30/016427506.shtml


2013年にドイツ軍兵士、5,000通余りの告発メールを送信 最高記録を作る

ドイツの「週刊シュピーゲル」1月28日の報道によれば、先日ドイツ連邦議会(Der Bundestag)軍隊監督委員Hellmut Koenigshausは、2013年に自分は合計で5,095通の連邦国防軍兵士の告発メールを受け取り、2012年に比べ18%以上増加しており、また新たな最高記録も作った、とした。

報道は、兵士たちの不平は主に軍隊改革方面に集中し、このことは軍隊の中に普遍的な失望と不満の感情を引き起こした、とする。また女性兵士に対する性的な騒ぎの案件も不断に増加し、統計は55%の女性兵士が、自分たちは少なくとも1回の性的被害に遭っている、としていることをはっきり示している。(姜楠)


 個人的にはいろいろあんまりドイツ軍のイメージと合わない内容があってやや意外に感じました。

2月4日

 インド関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140130/18324092.html


国産機種、遅々として引き渡されず インド空軍、我慢できず練習機を外部から購入

アメリカの週刊「安全保障業務ニュース」ウェブサイト1月27日の報道によれば、インド空軍のある消息筋の人物は、引き渡し時期がすでに7年遅延している国産中級ジェット練習機(IJT)を待つことに対し我慢できなくなったインド空軍は海外から練習機を購入することを考えている、と語った。この消息筋の人物は、1999年からもう研究開発が開始されたこのIJTが、2014年年末というすでに変更を経た最終期限の前に初歩的作戦許可を獲得することはあまりありそうになく、このことはインド空軍が緊急ボタンを押す結果をもたらした、と語る。

インド空軍が現在使用するのは1970〜1971年に就役を開始した日増しに老化する「キラン」練習機であり、一方国有企業インドスタン航空有限会社によって研究開発中のIJTは、本来7年前に引き渡されるよう定められていた。上述の消息筋の人物は、「キラン」練習機はすでに使用年限を過ぎており、2015年に退役すると定められ、このことは飛行員の訓練業務に空白を残す、と語る。

インド空軍は現在国防省が海外から練習機を調達することを希望している。インド国防省のある消息筋の人物は、IJTの引き渡し時期が繰り返し遅延することは関心を引き起こしつつある、と語る。

ある空軍官僚は、IJTが配備するロシア製AL-551エンジンにはいくつかの問題が存在する、と語る。この官僚は、ロシアのサターン科研生産連合体は2002年にインドサイドにこのエンジンの生産ライセンスを与えたが、このエンジンは時今日に至るも依然、鑑定書を獲得していない、と語る。上述の空軍官僚は、このロシア製エンジンは頻繁な大修理を必要とし、インド空軍の使用には適さない、と語る。この空軍官僚は、このエンジンは約150時間飛行するたびに1回の大修理を必要とするが、空軍はこのエンジンが毎回の大修理前に少なくとも900時間作動することを希望している、と語る。

2013年8月、インド独立計画審査機構の主計計画審査長公署(CAG)は、インドスタン航空有限会社がIJTプロジェクトを遅延させていることを批判した。CAGのレポートは、「このプロジェクトは執行する段階ごと全てがスムーズでない」と指摘している。


 練習機もまともに作れない国のLCA「テジャス」戦闘機がそんなに高性能とはちょっと信じられませんね。ちなみにエンジンに関しては抱えている問題の質が中国と似ているようです。

 中国の兵器輸出関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140131/18324325.html


ロシアメディア:中国の紅旗-12対空ミサイル、初の輸出大規模発注を獲得

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国の紅旗-12対空ミサイル」)

ロシア戦略・技術分析センター1月30日の報道によれば、インドの「テリシュートライデント」ウェブサイトは、ミャンマー武装力量は2013年11月初め、中国精密機械輸出入社と契約を締結し、一個連隊(下に4個大隊を管轄)編成の「凱山-1A」(紅旗-12)中距離対空ミサイルシステムを購入した、と明らかにした。これらの武器は2014年6月からミャンマーへの引き渡しが開始されるべきことになっており、ミャンマーはこれにより中国の「凱山-1A」対空ミサイルシステムの初の国外ユーザーともなる。

「凱山-1」は中国航空宇宙科学工業集団国防技術研究院(「二院」)によって設計、生産され、「純中国」の自主研究開発製品とされる。このミサイル武器システムは1989年に試験が開始され、比較的長い時間試験され、だいたい1998年前後に限られた数の大量生産に投入され始めた。その後適当に加工、改良されたタイプである「凱山-1A」がだいたい2007年前後に大量生産が開始された。このうちKS-1A固体燃料ミサイルは貴陽に位置する貴州航空工業社によって生産され、指揮車とH-200アクティブフェイズドアレイレーダーは西安に位置する陜西天和工業集団によって生産される。

(頑住吉注:2〜8ページ目)中国の紅旗-12対空ミサイルの戦備訓練


 数は少ないようですがものがものだけに金額は相当大きくなるんでしょうね。

2月5日

 「遼寧艦」関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140131/18324539.html


遼寧艦の女性兵士、女人禁制区を突破:ほとんど全てのポストをカバー

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「彼女たちは共和国空母初の女性艦員であり、レーダー、航海、ソナー、電信、通信などそれぞれのポストに分布している。」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同一です。)

中国初の空母遼寧艦の上では、女性艦員がことのほか注目される人々である。彼女らは共和国空母初の女性艦員であり、レーダー、航海、ソナー、電信、通信などそれぞれのポストに分布し、女性特有のきめ細かさと専心をもって、遠洋に向かう中国海軍のためにより多くの活力を注入した。

遼寧艦の女性艦員の生活区域は、戦闘艦上のその他の場所の冷厳さとは異なり、ピンク色の壁、大きな鏡、きちんとして温かく良い香りのする船室であり、至る所に女性の特徴が体現されている。ここで共和国最初の空母女性艦員たちが生活している。遼寧艦の上で、女性は艦員総数の5%前後を占め、彼女らの専業はもはや過去のように医療とサービス領域に限られず、通信、ナビゲーション、統制など艦上のあらゆる専業ほとんどに分布している。

遼寧艦副政治委員李東友は、「女性兵の乗艦は1つには男女平等を体現しており、2つ目は女性艦員特有の品質の発揮で、例えば服従意識が強い、苦労によく耐える、細緻で真面目といったものを我々のこの艦の上で充分に体現している。」と率直に言う。

(頑住吉注:これより2ページ目)

海軍艦艇上の、高温多湿、高い騒音の船室は艦艇の最も苦しい場所の1つで、機械・電力設備専業はずっと女人禁制区と見なされていた。3年前、袁華ら7名の女性兵士が機械・電力設備部門にやって来て、共和国初の女性機械・電力設備担当兵となった。彼女らは男性兵同様パイプラインを這い、油汚れをクリーニングする。這うたびにいつもあちこちぶつかることが免れられず、彼女らの体にはこのためしばしば青、紫の痣ができる。毎回パイプラインの中から出てくると、彼女の白くきれいな顔は油汚れでいっぱいである。だが彼女らはこれを楽しんで疲れず、艦上の1,000余りの船室をあまねく這い回り、誰もが2着の作業訓練服をすり切れさせ破いている。袁華は、「私はずっと彼らができることは私もできると思っています。底層で油を掃除するといったことさえ私はやったことがあります。地べたを這うスペースは特別に狭小で、立つことができない状態で油汚れを掃除します。我々の専業は全艦の保安に相当し、あらゆるパイプラインのバルブさえ1回通過する必要があり、非常に多くは隔離船室においてであり、灯りがなくても1回通過する必要があります。」

女性の艦艇上への出現は、ここ30年の一大進歩に過ぎない。1993年、アメリカ議会は正式に、「女性は海軍作戦艦艇上で就役してはならない」の禁令を撤廃した。2012年から、中国海軍艦艇の戦闘ポスト上にも徐々に女性の姿が出現した。

遼寧艦副政治委員李東友の見たところ、近代化された技術条件の下では、戦争の体力に対する要求は低下し、一方管理、知力、操作コントロールに対する要求が高まり、女性がいかなるポストの任にも堪え得るようになったのである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

李東友は次のように語る。「装備の発展につれ、我々の伝統的な印象の中の女人禁制区は実はとっくに突破されている。彼女たちと男性兵士にはいかなる隔たりもなく、甚だしきに至っては男性兵士に比べさらに細緻である。機械・電力設備関係には6人の女性兵がおり、当然彼女たちが従事する業務にはさらにいくつかの力仕事があり、彼女たちが従事する業務は全て彼女たちによく適合している。例えば水質の化学的検査、電力監視コントロール、および船室の安全管理コントロールであり、管理コントロール台上でさらに彼女たちの価値が体現される。これらの業務を行う女性は完全にその任に堪え得、これは一種の観念の発展変化でもある。」

これら20歳余りの女性たちは男性兵同様大海上に行って風や波と戦うが、彼女らの心中には女性特有のかの柔軟な天地がある。2012年9月25日、遼寧艦が正式に引き渡され就役したあの日、張蕊はナビゲーションレーダー兵として彼女の戦友と当番についているところだった。当日、彼女と首長が握手している画面がテレビ放送されてから、彼女の家人はやっと知った。実は張蕊の働く神秘の場所こそ中国初の空母遼寧艦である、と。

(頑住吉注:これより4ページ目)

同年齢の女性同様、張蕊には人恋しい感情があるが、業務の必要により、彼女はその他の女性のように常に恋人を身辺に伴わせることはできない。手紙は彼らが恋愛を語る唯一の方式となっている。「我たち2人は毎日1通の手紙を書き、特に私が海に出る時、私は彼にまとめて手紙を出し、彼も私にまとめてくれます。このため海に出る時シグナルがなくても、電話する方法もなくても、暇な時小説を読むようにそれを見るのです。今に至るまでずっと私たち2人は手紙を書き、すでに2つの大きな箱分になりました。私は毎日彼に電話できる、甚だしきに至っては彼のそばにいる機会を失いましたが、私は自分がより自分のこの忠節の感情を得たと思います。家人も同様ですが、私は今彼らのそばにいられませんが、私がこの軍装を脱ぐ時になれば、私にはより彼らと一緒の時間を大切にする時が訪れるのです。」

遼寧艦上には全部で9つの少数民族出身の艦員がいる。カザフ族の女性である主力独孜は流暢な中国語で話した。彼女の故郷は大海からは遠く離れた新疆の昌吉である。海軍兵士となる前は、彼女は広い海洋を見たことが全くなかった。美を愛する彼女は、海軍のかの純白の軍装がどんな様子かも知らなかった。

初めて大海を見、空母を見た時のことを回想し、主力独孜は語った。「私は自分たちが夜に車に乗って来たのを覚えています。私は遠いところの灯りをはるばる見て、ビルだと思いました。止まって見ると凄い大物でした。初めて海を見て、当時私は甲板に立って果てしない海を一望し、非常に感動しました。」


 西側先進国では「女性特有のきめ細かさ」、「女性艦員特有の品質の発揮」とか言っただけでもう偏見だと言って怒られるんですけどね。しかし海を見たことのなかった艦員って凄いですね。日本ではちょっと考えられないですが、まあアメリカなら海軍に入隊して初めて海を見たという人も稀にいますかね。海上自衛隊には女性艦長すらいますが、割合としては他国と比べてどうなんでしょう。

2月6日

 トルコの対空ミサイル輸入関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140204/18326443.html


BBC:トルコ、中国の対空ミサイル購入はまだ決定していない、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の紅旗ー9対空ミサイルシステム」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同一です。)

参考情報ネット2月4日の報道 トルコ外務大臣は2日、アンカラ政府はまだどの国からミサイル防御システムを購入するか決定しておらず、競争入札は依然としてトルコと協力して生産したいあらゆる会社に開放されている、と語った。

BBCウェブサイト2月2日の報道によれば、去年9月、トルコは中国精密機械輸出入総会社から価格34億アメリカドルのミサイル防御システムを購入しようとし、もしこの交易が最終的に成功したら、中国の先進武器供給商となる希望に対する一台突破である。

報道は次のように指摘している。この決定はトルコの西側の同盟国を激怒させた。中国精密機械輸出入総会社は以前イラン、北朝鮮、シリア向けにミサイルを販売したため、拡散防止関連の条約に違反し、アメリカの制裁を受けた。

アメリカとNATOの当局者は、NATOメンバー国であるトルコが中国製品を購入したら、中国のシステムはNATOのその他のミサイル防御システムとの互換性がないかもしれないと心配した。

トルコ外務大臣のダウトオールは2日、ミュンヘン安全政策会議で、同国政府はまだどの国からミサイル防御システムを購入するか決定していないと語った。だが3つの主要な条件の重要性を強調した。すなわち、合同生産、引き渡し時期、価格である。彼は、トルコは決して中国を唯一の考慮対象とはしていないが、談判は継続中である、と語った。安全政策会議が行われる前日、彼はさらにあるアメリカの会社と関係の会談を行った。

ダウトオールは、中国精密機械輸出入総会社は単に初めてトルコとミサイル防御システムを合同生産する希望を表明した会社であるに過ぎず、合同生産はトルコにとって非常に重要である、と語った。


 トルコは技術移転を受けることを非常に重視しているわけですが、技術移転を受けられるなら相手が中国でもいいと思っているのか、それとも中国と契約するポーズを見せて西側の会社の技術移転を受けようとしているのかはちょっと分かりません。

 台湾関連です。

http://news.china.com/taiwan/11068155/20140204/18326520.html


米軍:台湾のF-16戦闘機に対するグレードアップ案の進度にまだ遅延はない

中新ネット2月4日電 台湾の「中央社」のワシントン発の報道によれば、アメリカの「ディフェンスニュース」は先日、台湾サイドの安全保障業務部門は(頑住吉注:旧暦の)年越しの期間、すでにF-16グレードアップ案が影響を受けることになると知った、とした。だが米軍は現地時間3日、年越しの期間にはまだこのことを台湾に向け説明してはおらず、F-16グレードアップ案にもまだ遅延はない、と指摘した。

「ディフェンスニュース」は2日、台湾とワシントンから発せられた報道は匿名の情報を引用し、アメリカは予算緊縮により、「戦闘航空電子計画延伸セット案」(CAPES)の取り消しを計画しており、台湾のF-16A/B型戦闘機グレードアップ案はこの中に包括されているので影響を受けると指摘している、とした。シンガポールが1月に取得したF-16C/D型戦闘機のグレードアップ案も影響を受ける。

台湾の「駐米」当局者は現地時間3日、アメリカ国防省に行ってアメリカサイドと接触し、ペンタゴンの空軍当局者は年越しの期間に台湾の安全保障業務部門に向け説明をしてはおらず、関連の報道は決して事実ではない、と指摘した。

ペンタゴンの空軍当局者は同時に、台湾の戦闘機グレードアップ案はまだ影響を受けておらず、現在進度にも遅延はない、と強調した。

アメリカサイドは2011年に台湾地区空軍の145機のF-16A/B型戦闘機の全面グレードアップに同意し、この案全体はすでに2年余り進行している。台湾サイドの安全保障業務部門は先日アメリカサイドと意思疎通しており、アメリカサイドの当局者はすでに計画に変更はないと強調している。

アメリカの対外兵器販売プロジェクトは各軍種によって主導され、国防安全協力署(DSCA)が統合を担当し、議会への通知など関連のプロセスは全てネット上に公表される。国防安全協力署は1月14日、すでに議会にシンガポールの戦闘機のグレードアップ案に関し通知した、と発表した。

全案件の進度を理解している軍関係者は、アメリカの海外向け兵器販売の過程は透明で、各方には異なる購入に関する規定があり、このため関連の装備の提供商は米軍によって決定され、台湾と関係のある研究開発案はとっくに成熟段階に入っている、と指摘する。

中国サイドの、アメリカの対台湾兵器販売に対する立場は明確で、外交部スポークスマンは何度も、中国サイドは一貫してアメリカの台湾向け武器販売にきっぱり反対であり、中国サイドはアメリカサイドが1つの中国政策と中米の3つの共同コミュニケの原則を順守し、「米台」当局の往来を停止し、いかなる形式の対台湾兵器販売も停止し、中米関係に損害を与える、および両岸関係の平和的発展を破壊することをしないよう懇切に促す、と表明している。

中国の台湾関係部署スポークスマンもかつて、アメリカの対台湾兵器販売にきっぱり反対し、アメリカが「1つの中国」政策を順守するよう望み、両岸の事情は最終的にはやはり両岸の中国人によって解決される必要がある、とした。


 「まだ」遅延はない、と言っても日本でも報道されているようにF-16のグレードアップ案自体がキャンセルされ、「延命」に変わるとされており、F-16を主力とする台湾が大きな影響を受けるのは避けられないでしょう。

2月7日

 T-50関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140204/18326196.html


アメリカメディア:インド「大いにだまされる」 T-50のステルス能力はF-22と比較できず

(頑住吉注:この記事のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。) 

外国メディアは、アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイト1月30日の報道によれば、インド空軍将校にはロシアの新たに登場させた第5世代戦闘機T-50のサンプル機を検証する機会があり、この機はアメリカのF-22戦闘機に対しロシアの行った回答である、とした。60億アメリカドルを出資してT-50研究開発に用いるインドの言によれば、ロシアのこの戦闘機は大きな面倒に陥っている。

インドの将校は、現在の状態で組み立てられたT-50は信頼できない、と語る。ロシアはレーダーの性能がずば抜けていると請け合っているが、実際には能力が良くない。インドサイドはさらに、T-50のステルス性能も人を満足させない、と指摘する。

T-50戦闘機は重量34トンで、それに取って代わられる重量33トンのスホーイー27に比べ操縦がより鋭敏で、電子システムはぐっと向上しており、ステルス性があり、しかも超音速巡航できる。ロシアは戦闘機の寿命は6,000飛行時間、エンジンの寿命は4,000時間であると請け合っている。またロシアは世界一流の航空電子設備を配備し、そして飛行員にとって非常に快適なコックピットであると請け合っている。非常に多くのブースターと遠隔操作自動操縦装置を使用し、飛行機の操作コントロールを以前のスホーイー30(かつては非常に操作性が良かった)に比べてもさらに鋭敏なものにさせている。

報道は、インド人の苦悩は、こうした改良が追加される投資と比べ引き合わないようだということだ、と指摘する。T-50はスホーイー27に比べ少なくとも50%高価である。(基本配置で)およそ6,000万アメリカドルになるだろう(完備された配置なら少なくともさらに50%多く費やす必要がある)。これはトップクラスのF-16の価格に相当する。スホーイー27は当初はアメリカのF-15に照準を合わせて研究開発されたものだ。

T-50は決して直接的にF-22に匹敵する必要はない。何故ならロシアのこの戦闘機のステルス能力は、我及ばずと恥じ入るものだからだ。だがもし操作コントロール性と先進的な電子設備が正真正銘だったら、この機はF-22を除くあらゆる戦闘機を超越することになる。もしT-50の価格が1億アメリカドル未満だったら、非常に多くの買い手があるだろう。だが見たところT-50の価格はもっと高くなるだろう。現在、T-50と中国の殲ー20だけがF-22に対抗する可能性のあるライバルである。F-22同様、T-50の研究開発費用は不断に増加し、見たところT-50の販売価格は少なくとも1.2億アメリカドル(分配された研究開発コスト含む)になるが、そのためには生産数が500機以上である必要がある。ロシアは生産数が1,000機にも達することを希望している。コストが非常に高いため、F-22は187機しか製造されていない。

(頑住吉注:これより2ページ目)

現在5機のT-50サンプル機が試験飛行している。2010年1月、T-50は初飛行した。現在さらに5機のサンプル機が発注されており、もしスムーズなら第1ロットの量産機70機は2016年に発注でき、2010年代末には引き渡しができる。2014年はいくつかのサンプル機がロシア空軍の試験飛行のために引き渡されることになる。だがより多くの延期があると見積もられ、特にインド人の評論発表後ではそうである。

報道は、T-50初飛行からロシアとインドは非常に多くの手直しの作業を行った、とする。T-50はロシアでステルス能力最強の飛行機だが、この方面ではF-22、甚だしきに至ってはF-35あるいはB-2とも比べられない。ロシア人がはっきりと強調するのは操作コントロール性であってステルス能力ではない。インドはステルス能力がより強いことを希望し、しかも複座機を欲しがっている。T-50のエンジンと防御電子設備の問題は解決が非常に難しい。これはT-50に、F-22あるいはF-35と比べての非常に大きな劣勢を存在させる。こうした問題は明らかに引渡し遅延の主要な原因である。


 インドは金を出すわけですから当然他の国よりT-50に直接接し、情報を得られる立場にあるわけで、そのインドから否定的な評価が出てくるということは本当にまずい状況なのかもしれません。

 ちょっとトンデモ臭い記事ですが。

http://military.china.com/important/11132797/20140204/18326282.html


アメリカメディア:中国、電磁パルスを用いてアメリカの戦闘艦を数秒内防御崩壊にさせる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国軍は電磁パルスを利用して数秒内アメリカ戦闘艦上のあらゆる防衛性電子装備を破壊することを考えている。」 なお以後のキャプションはこれと同一か本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

アメリカの「世界ネットワーク日報」1月31日の報道による。原題「中国、米軍に対し『切り札』を見せつける」 筆者:アメリカ国防長官事務室元安全政策高級分析官マイケル マルーフ。

文章は、中国大陸の軍は電磁パルスの利用を考えており、これは連続して出撃する武器の1つとして、数秒内台湾と応援に駆けつけるアメリカ戦闘艦上のあらゆる防衛性の電子装備を破壊するものである、とする。

文章は、中国軍事専門家の執筆した文章は、中国人民解放軍は電磁パルスを、台湾および協力して防衛する米軍の戦闘力を失わせる最も良い手段であると見ている、とする。

文章は、中国大陸がもし高空で核兵器を使用して電磁パルスを発生させたら、台湾の電子設備に壊滅的な結果をもたらし、その場合18マイル(約29km)の高度で起爆させ、もって大陸の一般民と軍事設備に傷害をもたらすことを避けるべきである、と語る。
中国大陸は、米軍を有効範囲に引き寄せた後、それらを意表を突く手段として使用し、あるいは一種の威嚇手段とし、アメリカに空母戦闘群を使用しての台湾の協力しての防御を放棄させるかもしれない。中国大陸の軍は、現在アメリカの軍事力は分散しすぎ、経済的にも不景気で、このことは台湾の協力しての防御を困難にさせている、と考えている。

この新聞はかつて、アメリカの「アジア回帰」政策に基づき、さらに多くの空母が南海と東海に配備されることになり、中国大陸はアメリカ空母の打撃に用いることができる電磁パルス武器を優先的に開発しているところである、と報道したことがある。

アメリカのこの新たな政策は、中国大陸の東海と南海における領土主張に対抗し、北京の日増しに強硬になる姿勢を打撃するためである。北京はこの区域の重要な鉱産物とエネルギー源を「独占」しようと企図しているところである。中国とベトナム、フィリピン、日本などの隣国との間にはすでに何度も軍事的対峙が発生している。中日というこれら2つの宿敵は現在一組の東海の島嶼の帰属に関して論争が存在し、しかもアメリカは日本の主張を支持している(頑住吉注:帰属自体に関しては特定の立場を取らないと繰り返し言ってるんですがね)。

(頑住吉注:これより2ページ目)

2007年に秘密解除された、アメリカ国家地上情報センターが2005年に提出した機密研究報告は、中国大陸が開発する高エネルギーマイクロ波武器は、「切り札」武器庫の一部分であり、こうした武器は中国大陸、甚だしきに至っては北朝鮮など技術上立ち後れた国が米軍を打ち破れるようにさせることができる、としている。

マイクロ波と核爆発が生み出すガンマ線はいずれも電磁パルスエネルギーの形式である。電磁パルス爆弾は高空で起爆し、広い地理的区域の一切の保護されていない電子設備を破壊することができ、これには電力網、コンピュータ、自動車が含まれる。

この報告は、30〜40kmの高度で台湾に対し使用される電磁パルス武器は、「その効果を台湾およびその近隣地域に限り、大陸の電子設備に対する損害を最低まで下げる」ことができる、とも指摘している。報告は特に、中国大陸の「東風-21」中距離弾道ミサイルは台湾に対し電磁パルス攻撃を発動するプラットフォームになり得る、と指摘している。

文章は、中国大陸は連続した出撃の時、第一波ではまず相手の保護のない電子設備、司令部、指揮センターを破壊することができる、とする。電磁パルス最大の特徴は、いかなる天候条件の下でもその攻撃の速度が光速のように速く、広範囲の区域内の多くの目標に命中でき、環境に対する汚染もごく少ないことである。


 どこまで真面目に受け取っていいのやら分からんのですが、それはそうとこういう風に核兵器を直接的に人間を殺傷しない方法で用いた場合、相手国の核による反撃の正当な理由と見なされるのか、また国際的な批判が通常の意味での核の使用に比べどの程度弱まるのかも気になります。

 パキスタン関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140206/18327461.html


ジェーン:パキスタン、あるいは6隻の中国の元級潜水艦購入に関する協定を成立させるか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「039A型通常潜水艦。NATOは『元級』と称する。武昌造船工場によって建造される。第1号艦は2004年5月31日進水。第2隻目は同年12月進水。」)

参考情報ネット2月6日の報道 イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」ウェブサイト2月3日の報道によれば、パキスタン政府高級官僚は同刊行物に対し、パキスタンは2014年年末までに中国と6隻の潜水艦購入に関する協定を成立させる可能性がある、と教えた。

パキスタン政府のある閣僚は2011年3月、中国はすでにパキスタン向けに6隻もの潜水艦を販売したいと表明したと明らかにしたが、彼は具体的細目を明かさなかった。イスラマバードに駐在する西側の官僚は、中国の「元」級ディーゼル・電池潜水艦はパキスタンの選択肢かもしれない、としている。

パキスタン政府のある高級官僚は「週刊ジェーン安全保障業務」に、「技術的ディテールはすでにほとんど確定しており、現在の討論は主に融資に関する細目である。」と教えた。同国の別の政府当局者は、「契約は末期の段階にあり、討論があまり長い時間持続することはないだろう。実際の状況から見て、我々は2014年年末までに協定を成立させられるはずだ。」と事実確認した。

(頑住吉注:2ページ目)「元」級潜水艦は先進的な涙滴型の設計を採用している

(頑住吉注:3ページ目)「元」級潜水艦の艦体には消音スレートが敷設され、騒音軽減の非常に大きな助けになっている

(頑住吉注:4ページ目)「元」級潜水艦は単一軸単一スクリュー推進形式を採用し、推進器は湾曲度の大きな7枚羽スクリューである

(頑住吉注:5ページ目)「元」級潜水艦の排水量はキロ級と基本的に同等で、かつキロ級よりやや突起したK字型のビームを持つ

(頑住吉注:6ページ目)「元」級潜水艦は6門の533mm魚雷発射管を持ち、魚雷、ミサイルなどの武器を発射できる

(頑住吉注:7ページ目)推測によれば、「元」級潜水艦はAIP推進技術を採用しており、ジェーンはその航続距離は6500海里前後と考えている

(頑住吉注:8ページ目)中国の通常潜水艦は現在すでに世界先進水準に到達している


 インドに対するプレッシャーがさらに大きくなりますね。

2月8日

 「遼寧艦」の姉妹艦、「クズネツォフ」関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140205/18326963.html


アメリカメディア:ロシア唯一の現役空母はすでに錆の跡だらけ

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:2013年12月19日北海(North Sea)(頑住吉注:「中国北海」と混同しないための注釈ですね)で訓練中のロシア海軍艦隊がイギリス北部に出現し、イギリスにその港であるマレー湾に入って劣悪な天候を避けることを請求した。イギリス海軍45型駆逐艦ディフェンダー号はロシア艦隊を護送して港に進入、停泊させた。」)

参考情報報2月4日の報道 アメリカメディアは、1月初め、ロシア唯一の現役空母「クズネツォフ」号がイギリス海峡を通過して地中海に向かった、とした。この空母は5隻の航路護衛艦艇を持っていたが、空母付近を飛行機を操縦して飛行する軍の飛行員は、この空母の甲板上の点々とした錆の跡に注意を向けないわけにはいかなかった。これは良い兆しではない。

アメリカの「ストラテジー ページ」ウェブサイト1月31日の報道によれば、「クズネツォフ」号は去年12月17日にそのロシア北部に位置する基地を離れ、シリアのタルトゥース港に向かった。ロシアがタルトゥース港に停泊施設を建設してすでに1年の時間が過ぎている。かつて近距離で「クズネツォフ」号(この空母は2年前地中海を航行していた)を見た西側の海軍将校はすでに、この空母がとっくに大修理を行うべきであることに注意を向けていた。

「クズネツォフ」級空母の第2号艦は10年余り前に中国によって購入され、後に徹底的に修復され、この現在就役中の空母は遼寧艦と呼ばれ、見たところ「クズネツォフ」号に比べずっと良好のようだ。

報道は、1990年代以来、「クズネツォフ」号はリニューアルされたことがあるが、こうしたリニューアル作業の大部分は人をして疑いを抱かせるものだ、とする。2012年、ある軍の調達担当の官僚が、不合格の廉価な部品をもって「クズネツォフ」号の新たな部品の交換に用いて起訴された。この汚職官僚はすでに偽造文書を利用して偽りごまかして関門を通過していたが、艦員が不合格の部品を発見して上級に向け報告したのである。

過去10年、「クズネツォフ」号は数回造船工場に送り返されて故障を検査、修理し設備を更新した。だが設計のまずさ、いい加減な工程および腐敗により、「クズネツォフ」号には非常に多くの問題が存在する。この空母は非常にまずく、軍はだらけた水兵を威嚇して空母での就役に送り込み、これをもって水兵の努力しての業務を刺激するほどだ(頑住吉注:だらだらしてるとクズネツォフ送りにするぞ、という脅しの道具にまでなっている、といった意味ですかね)。

「クズネツォフ」号は依然、設備の欠陥あるいは運転不良の問題に直面している。このことはこの空母の戦闘力を低下させただけでなく、さらにはその居住性にも影響した。ある時、この空母上の居住区には暖房がなく、多くのトイレが使用できなかった。ロシアサイドにはこの空母に1回行うと少なくとも5,000万アメリカドルの資金を費やす大修理の資金がなく、このためいくつかの基本的な維持修理を行い、この空母に錆を生じさせ続けるだけである。

「クズネツォフ」級空母は1980年代に建造が開始され、1995年に就役を開始した。当初、このクラスの空母はアメリカ式空母に似た9万トン級の原子力空母と位置づけられていた。だがコストが非常に高いこと、および現代アメリカ式空母の複雑性のため、ソ連は低いスタンダードに下げることを迫られ、最終的に蒸気カタパルトは放棄され、6.5万トン級でスキージャンプ甲板を採用した空母が建造された。

「クズネツォフ」号は2,500トンの航空燃料を搭載でき、艦載機とヘリのべ500〜1,000機の出撃に充分である。2,500名の艦員(満載時は3,000人に到達可能)を搭載できる。現在このクラスの空母は2隻しか建造されておらず、1隻はロシア海軍で就役する「クズネツォフ」号で、もう1隻は中国がウクライナから購入した「ワリヤーグ」号であり、すでに遼寧艦に改造されている。


 ロシアも必要な分野には多くの資金を投入していますし、恐らくこの古い空母に大金をかけて本格的にリニューアルしても引き合わない、少なくともその優先順位は低い、と思っているのではないでしょうか。

 次はロシアの戦闘機関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140205/18326969.html


ロシア軍、スホーイー30SM戦闘機を率先して中ロ国境付近の基地に配備

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア空軍は性能がスホーイー30MKIをはるかに超える最新型のスホーイー30SMを積極的に開発している」)

ロシア軍事工業総合体ウェブサイト1月30日の報道によれば、ロシア空軍の最新型多用途戦闘機スホーイー30SMを実戦的に掌握する計画は現在スムーズに推進されている。ロシア当局の消息筋の人物は、スホーイー30SMはリペツク市ロシア空軍飛行人員養成訓練・部隊試験センターでスムーズに一連の初飛行を完成させ、空中給油作業を演習した、と明らかにした。

何名かの機クルーは昼間と夜間の条件下で初めてスホーイー30SM最新型多用途戦闘機の空中給油作業を完成させた。これは最も複雑な飛行訓練科目の1つで、この期間飛行員は2,000mから5,000mの空中で、時速500〜600kmの速度の下、給油機に10〜15mのところまで接近し、受油バーを出し、給油機の燃料コーン内に固定し、燃料が満タンになるまで常に安定した隊形を保持することが必須である。夜間作業の時は、さらにイリューシンー78給油機と受油機上に取り付けられた追加の照明設備を使用する必要がある。

戦闘機のメーカーであるイルクート集団社総裁ジェムチェンコは2013年の業務を締めくくる時に、社はすでに全て遅れることなく2011年および2012年に締結されたロシア軍向けに戦闘機を供給する契約を履行しており、2013年にはロシア国防省向けに30機余りのスホーイー30SM多機能戦闘機とYak-130練習機戦闘機を引き渡した、と指摘した。スホーイー30SMの製造・引き渡し計画のスムーズな実行、ロシア空軍向けの製品供給は、社の業務の重要な組成部分である。ロシア空軍作戦部隊と訓練センターの飛行および技術人員は、イルクート社の専門家の援助の下、スムーズに新たな戦闘機の使用を掌握しており、これには率先してスホーイー30SM戦闘機を装備するバイカル国境地域のデュオムナ空軍基地が含まれる。

ロシア空軍総司令ボンダレフは、去年イルクート社の下に属するイルクーツク飛行機工場は、ヴォロネジ ボリソグレブスク市ロシア空軍航空訓練センター向けに18機のYak-130を引き渡し、デュオムナ基地に14機のスホーイー30SMを引き渡した、と指摘する。現在空軍部隊はこうした新装備を学習、掌握しているところであり、飛行機は非常に先進的で、飛行員は非常に満足しており、これら一切は人を非常に喜ばせる。過去何年も国防工業は遅れず戦闘機を供給できず、加えて製品の品質が比較的低いため、ずっと非難されてきた。現在この種の状況は好転しつつある。企業は大量の高品質の製品を生産し、飛行員の飛行と訓練の必要性の満足を保証できる。彼は、国防省がさらにイルクート社と新たなスホーイー30SMおよびYak-130の購入契約を締結すると信じている。この前ロシア国防省副大臣ボリゾフは、ロシア海軍航空隊向けに初の一定数のスホーイー30SM戦闘機およびYak-130練習戦闘機を供給する契約はすでに2013年12月に締結された、と明らかにした。

スホーイー30SM複座多機能超機動戦闘機はスホーイー30MKファミリーの戦闘機のさらに一歩の発展型で、スホーイー30MKI戦闘機の生産ラインを流用し、独特の超機動性能をを持ち、フェイズドアンテナアレイレーダーを配備し、推力コントロール可能なベクトルエンジンとエンテ翼を使用する。スホーイ社の専門家はロシア空軍の要求に照らし、レーダー、無線電信、国の識別、武器配置、射出座席、一連の補助システム方面に適応性の改装を行い、スホーイー30SMの性能を顕著に向上させた。専門家は、空中給油能力はスホーイー30SMの作戦半径を顕著に拡大させ、機クルーが全ての空対空および空対面(頑住吉注:空対地、空対艦を合わせた表現のようです)武器を使用して広範に各種任務を執行できるようにさせ、これは戦役戦術縦深においても、駐屯地を遠く離れた地域においてもである、と指摘する。スホーイー30SMの技術能力はさらにロシア空軍飛行員の訓練レベルをより高いものに高めることができ、さらに一歩新世代航空作戦技術装備の調達数を増加させるのに有利である。

2012年春、ロシア国防省はイルクート社と初のスホーイー30SM供給に関する契約を締結し、これは2015年までにロシア空軍向けに30機のスホーイー30SM多用途戦闘機を引き渡すことを規定しており、これはロシア空軍の戦闘力を顕著に向上させる。2012年秋、最初の2機のスホーイー30SMが正式にロシア空軍飛行員の使用のために引き渡された。イルクート社総裁ジェムチェンコは当時、以前社は何年も業務の重心がずっと対外輸出だったが、現在ついにロシア空軍のために先進戦闘機の供給を開始した、と表明した。この前すでに9機のYak-130が引き渡され、今また2機のスホーイー30SMが引き渡された。社にとっても、ロシア航空工業全体にとっても、これは歴史的事件である。

ロシア空軍軍事科学教育センターとジューコフスキー・ガガーリン空軍学院院長を兼任するハーチェフスキーは、スホーイー30SMはロシア空軍の作戦能力を顕著に向上させることができ、多くの目標を同時に捜索、攻撃する能力を持ち、超機動性能が非常に突出している、とする。スホーイー30MKファミリーの前身たる戦闘機とは異なり、スホーイー30SMの航空電子設備はオープンアーキテクチャーの原則を採用しており、簡単、有効に新型機載無線電信・電子設備と航空電子システムを武器と整合でき、したがって唯一無二の作戦性能を持ち、有効に空中、地上、海上の敵を打撃できる。


 スホーイー35もそうですし、どうもロシアは新型機をまず極東に配備する傾向にあるようです。

2月9日

 今日もロシア関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/02/05/016431706.shtml


ロシア軍の2014年国防支出は20%近く増加 装備更新は「大躍進」

中国ネット2月5日の情報 ロシアの「毎週論拠」の報道によれば、ロシアの今年の国防支出は20%近く増加し、2.5兆ルーブルに達することとなる。比較すると、軍事費支出の国家予算とGDPに占める比重もややアップする。この中で、ロシア軍装備建設の気前の良さは往年に比べより大きくなっている。今年のロシア国防省の国防調達額は1.5兆ルーブルを超え、前年比で30%増加する。この1.5兆ルーブルの中で、60%超は新型武器装備の買い入れに用いられ、その他の資金の半分は新型装備の科研開発に用いられ、半分は現役装備の維持修繕と改良に用いられる。

だが、ロシアの絶対多数の重要かつ非常に高価な武器の製造プロジェクトはまだ全面的に始動しておらず、そのサンプルはまだ試験と最適化の段階にある。例えば第5世代戦闘機T-50、S-500、S-350、「モルフェウス」、「ブナ-M3」対空ミサイルシステム、陸軍の未来作戦プラットフォーム、次世代自動化指揮システムなどである。こうした最新型装備が大規模に部隊に装備され始めるには、2015〜2016年まで待つ必要があると見られる。このため、ある意味から言って、2014年はロシア軍装備更新の「前奏の年」と見なされ得る。

陸軍装備更新に入れる力の度合いが強化される

2014年、ロシア陸軍の装備更新作業に入れる力の度合いが強化され、しかも一部の資金は計画外からの転用に属する。本来防空設備と艦船のメーカーに配分されるはずだった資金が、プロジェクトの遅延のため、陸軍と航空降下兵に配分された。2014年、ロシア軍は1,700件余りの装甲装備と9,000両余りの各タイプの自動車を受領し装備することになる。またさらに4,500両余りの戦車、装甲戦闘車両、軍用自動車に対し大修理が行われ、かつこのうち800両余りに対しては大規模改良が行われる。T-72の最新改良型T-72B4は年内に部隊に装備されることが有望である。これには新型火力コントロールシステムと大隊級一体化自動指揮システムが装備されている。去年と比べてもよいが、2013年ロシア軍は全部で2,200両余りの装甲戦闘車両と軍用自動車を装備し、維持修繕および改良された車両の数は1,700両だった。

「アーマタ」汎用プラットフォームに基づく最新型戦車、大型歩兵戦闘車、後方勤務保障車は現在工場で試験中であり、中型装軌式歩兵戦闘車「クルガニアン」と装甲兵員輸送車「ブーメラン」も試験の最中である。旅団級152mm自走砲「ユニオン」2S35の研究開発作業は重大な進展を取得した。上述の装備は今年の年末までに国家試験に投入されることが有望である。これと同時に、初のサンプル品も部隊試験に投入される。2015年の勝利の日の閲兵式では、観衆はあるいはこうした新型武器が隊列を組んで赤の広場を通過するのを目撃するかもしれない。

最近、プーチンはツーラ機器製造設計局を視察した時、いくつかの研究中のロシア軍新鋭装備を垣間見た。これには新式大型および中型歩兵戦闘車のために研究開発される無人監視、完全な自動化を実現した汎用型作戦モジュール、その装備する30mm砲、「コルネット」対戦車ミサイル、近代化された火力コントロールシステムが含まれた。また、作戦モジュール「時代」と未来型ミサイル「宝剣」も初めて明るみに出た。

海空軍と戦略核戦力の実力は増強を持続

陸軍と航空降下兵の2014年のロシア国防調達の中に占める比重はある程度上昇しているが、主要な資金は依然戦略核戦力、宇宙防御部隊、航空隊、海軍に流入する。S-400、S-300V4、「勇士-S1」対空ミサイルシステムの供給量は大幅に増加することになると見られる。S-500およびS-350防空システムは国家試験に投入され、「ニードル」および「ニードル-S」に取って代わるのに用いられる新世代携帯式対空システム「ネコヤナギ」は部隊装備が有望である。このシステムは射程、迎撃高度、打撃精度、抗妨害能力いずれの方面においてもある程度増強されている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

ロシア空軍は去年本来なら66機の固定翼の新たな機、23機の大規模改良型固定翼機、120機を超えるヘリを新たに増やすはずだった。だがこの換装計画の実行はやはり割引になった。12機のスホーイー35S戦闘機はいくつかの小さな欠陥が発見されたことにより、2013年末の就役ができず、今年年初まで遅延した。

今年ロシア軍はさらに12機のスホーイー35Sの装備を計画しており、しかも16機のミグー29SMT戦闘機の調達契約の締結が有望である。海軍航空隊は継続してミグー29K/KUB新型艦載機を受領、装備し、かつスホーイー30SM多機能戦闘機とYak-130練習戦闘機の受領を開始する。ロシア空軍も継続してYak-130を受領、装備する。

2014年にロシア航空隊は100機を超える新たな機、数十機の改良型固定翼機、130機のヘリを新たに増加する見込みである。空軍の目玉プロジェクトであるT-50戦闘機も今年国家連合試験を開始することになる。

ロシア戦略核戦力は今年22発の「ヤース」および「ヤース-M」陸上基地ミサイル、数十発の「円錐」(ブラヴァー)、「ライナー」潜水艦基地ミサイル、Kh-102型空中基地戦略巡航ミサイルを新たに増やすことになる。第3隻目の「北風の神」955型戦略原潜「ウラジミール モノマフ」号は海軍に就役することになる。かつて失火した「エカテリングルグ」号原潜はすでに修復され帰建(頑住吉注:意味不明)もされることになり、さらに加えて2013年に就役した2隻の「北風の神」級潜水艦があり、ロシアの戦略核戦力は48の発射装置と数百発の核弾頭を新たに増やし、実力は非常に大きく増強される。また、ロシアの最新型「境界」ミサイルシステムの試験作業と「サルマタイ」大型大陸間弾道ミサイル研究開発作業は依然持続される。

新装備が合格点の出せる人材を呼ぶ

当然、2014年のロシア軍装備更新の作業も決して平坦な道ではない。当務の急は国防調達計画内のあらゆる契約を時間通り(できる限り前倒しで)締結し得ることで、しかも掛け値なしの実行が得られることである。2013年、軍、政治の上層のたびたびの督促の下、既定の調達契約はほとんど100%締結が達成されたが、最終的に実行され得たものはおよそ91〜96%だった。

重要なのは、装備は人との有機的結合があってこそ最大の機能で戦闘力が発揮できるのだ、ということである。このため、一方において新装備の質の向上が必要とされるだけでなく、さらにこうした新装備が正確に使用されることが必須である。現在、ロシア軍はこの2ついずれの方面でもいくつかの目的性を持った措置を採用している。新装備の出荷時の質を保証するため、軍は一段と力を入れて軍事工場に派遣駐留する、検査の上での受領を担当するチームの建設の回復を行っている。だがこうしたチームのメンバーは非常に早く全て整えることができるものの、これはこうした人がすぐに相応の知識の蓄えと業務の経験を具備することを意味しない。これらはさらに時間に頼って蓄積される必要がある。また、ロシア軍各部(分)隊は装備を主管する副指揮長のポストを回復した。だが問題はまるで同じである。すなわち、能力と経験を持ち適した人を物色して選択するのは依然難事なのである。

明らかにロシア軍上層部はすでに、新装備に対する人為的損壊を減少するためには、できる限り多く養成訓練と演習の活動を展開するべきだということを意識するに至っている。今年、ロシア軍は1,976億ルーブルの資金を費やして部隊の作戦訓練と日常業務の物資技術保障に用いる計画である。部隊の演習の強度も2013年に比べある程度増強されることになる。(寧遠)


 昨日「クズネツォフ」が資金不足でリニューアルできずにいるという記事を紹介しましたが、やはり全体的に資金不足ではないんですね。今回の記事でも海軍水上艦艇には触れられておらず、やはり比較的優先順位が低いんでしょうか。
























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