コラムより転載:中国の航空機、空母関連小ネタその8

7月28日

 中国の歩兵戦闘車両に関してです。画像の右でクリックすると次の画像が表示されます。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-07-27/204882_2200009.htm


ヨーロッパに範をとった中国の戦闘車両デビュー 国産装備、徐々に世界クラスのレベルになる

我が軍の第2世代歩兵戦闘車両(04式)大量装備後ほどなく、それに対する改良が行われて作戦能力の向上が継続され、軍事マニアたちの関心の話題となった。最近、ネットに第2世代改良型歩兵戦闘車両がすでに定型を通過したとの情報が漏れ出た。今日ついに最新型の04A歩兵戦闘車両が正式に配備されたとの画像を見るに至り、皆さんにお見せする(頑住吉注:続いて2ページ目)。

WZ502歩兵戦闘車両はずばぬけた攻防、突撃能力と水陸両用作戦能力により我が国歩兵戦闘車両の飛躍的発展を実現し、我が国装軌装甲車両の技術レベルを向上させた。2003年に総装備部の定型審査を通過し、「ZBD04式装軌式歩兵戦闘車両」として定型に至った。だが歩兵戦闘車両の研究開発は周期が短く、時間的にタイトで、技術的出発点が高いため、構造設計、部品の性能など多くの方面に依然多くの意に沿いきれない部分があった(頑住吉注:続いて3ページ目)。

当然、砲塔最上部に装備されるワンセットのレーザー警告装置が追加され、これは敵サイドの制御誘導兵器のレーザービームの照射を探知計測し、自動的に煙幕を放射して隠蔽妨害を行うのに使われ、限定的な補助ソフト防御作用を果たす(頑住吉注:続いて4ページ目)。

車体の防御も一部増強され、ベースの鋼板+吊り下げ装甲の形式が採用された。すなわち、車体正面下部の装甲板と両側の垂直な装甲板上に、ボルトを利用して数十ブロックの付加装甲板が固定された。この種の装甲板は、強度「軟から硬への」積層順序構造にしたがって作られた機能傾斜度合金装甲材料であり、一般の複合装甲に比べ抗貫徹能力がより強い(頑住吉注:本文はこれだけであとは画像のみで、新たなキャプションもありません)。


 中国の歩兵戦闘車両は改良され、このジャンルの開発周期は短いとされていますが、日本の歩兵戦闘車両には相応のグレードアップはされているんでしょうか。

 台湾のミサイルについてです。

http://mil.eastday.com/m/20120726/u1a6733036.html


台湾のスパローミサイル、不断に機能不全 アメリカ軍、鑑定し廃棄処分同然の判断を示す 

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:台湾のスパローミサイル発射」)

東方ネット7月26日の情報:近年台湾軍の連合実弾テスト時、台湾軍の陸上プラットフォームのAIM-7F「スパロー」ミサイルに不断に機能不全が起き、海に落ち、あるいは発射台からの離脱に失敗する状況が起きている。アメリカサイドは鑑定後、これを緊急作戦だけに限って使用するN類弾薬に入れるよう要求し(頑住吉注:要するに強大な侵略を受けて生きるか死ぬかの瀬戸際になった時以外は使うな、ということでしょう)、これは廃棄処分同然の判断である。だが台湾は依然これを戦備序列の中に入れている。

報道は、現在台湾軍はこのミサイルのロケットモーターの機能異常により、400発余りの陸上および空中プラットフォームの「スパロー」ミサイルを全て、「緊急作戦使用のみに限る」N類弾薬1種類に分類している、とする。報道は、陸上プラットフォームの「スパロー」ミサイルの最近における故障発生例は、去年の九鵬基地における試射の時で、ミサイルは発射台を離れた後すぐに海に落ちた、とする。台湾軍がアメリカサイドに通報した後もずっと解決方法が得られず、台湾空軍のこれまで「スパロー」ミサイルを使用して戦いに備える任務を執行していた防空大隊のF-16A/B戦闘機の戦力を大いに損なわせた。この価格3億新台湾ドル近い弾薬は廃棄処分同然である。

報道は、この廃棄処分同然の「スパロー」ミサイルを台湾空軍は依然戦備に用い、だが緊急作戦使用のみに限っている、とする。「スパロー」ミサイルのもたらした戦力の空白を補うため、台湾空軍はすでに台湾が自ら生産する「アンテロープ」陸上プラットフォーム防空ミサイルシステムを用いることに改めて基地の防空防衛を提供すると決定している。


「連合夕刊」の別の報道はさらに、台湾「国防部」と「海巡署」は24日午前、台湾の「南沙大平島火砲強化計画」に必要な40mm対空機関砲と120mm迫撃砲が台湾海軍の「中和」級戦車揚陸艦と「海巡署」の「偉星」号パトロール艦からなる特派支隊に搭載され、8月末前には大平島に到着し、戦いに備える配備を行うことが事実と認めた、とする。南海の争いが日増しに激烈になるにつれ、台湾は何度も大平島の軍事力強化の必要性を提示している。現在大平島は「海巡署」が管理に責任を負っており、島内では何度も台湾軍により接収管理されるべきだとの叫びが起きている。報道は、「海巡署」は8月に大平島で機関銃と榴弾砲の射撃演習を行うことを計画しており、対外的にデモンストレーションする可能性がある、とする。台湾の「立法委員」林郁方はさらに、今回の火力強化計画完了後、大平島に戦車などの伝統的大型武器装備を配備する可能性もあると語る。


 スパローは非常に古いミサイルなので老朽化が原因でしょうか。高温多湿な環境の影響もあるかもしれません。

7月29日

 中国とインドの空母関連で、「香港軍事評論員、中国近代軍事史学会会員、広東省社会科学院客席研究員。」という肩書を持つ馬鼎盛という人物の意見です。

http://blog.ifeng.com/article/18967191.html


中国とインド、空母軍備競争? 政治上の覇権争いが軍事的対抗より大きい

最近国内外のメディアは不断に騒ぎ立てている。中国は集中的にワリヤーグの航海試験を行うのと同時に、空母計画の「鴨子劃水」的動きが頻繁で、中国は2020年にはおよそ6隻の空母を持つことになる、というのである(頑住吉注:「鴨子劃水」とは「水鳥は優雅に見えるが水面下では必死に水をかいている」という奴です。ここでは、ワリヤーグは空母計画の氷山の一角に過ぎない、くらいの意味でしょう)。現在アジアで唯一の空母大国のインドは(頑住吉注:タイもごく小さな空母を持ってますが大国とは言えません。インドだって現役の空母は1隻だけで「空母大国」とはとても言えず、「空母を持つ大国」という意味でしょうか。ちなみにそもそも現役空母を3隻以上持っている国はアメリカだけです)半世紀ふらふらしたあげくにまだ1隻の老いた空母がいくばくもない余命をつないでいるだけで、もう1隻のロシアから導入した遺産がものになるのはいつかも分からない先で、3隻目の国産空母は依然紙上談兵(頑住吉注:「畳の上の水練」に近いニュアンスのようです)である。私がとっくに公表している中国の空母に対する視点は、必要ない、というもので、ましてやインドとの空母決戦はあり得ない。いわゆる「中印空母軍備競争」は、地域の政治的覇権争いという意味が軍事的対抗よりはるかに大きいのである。

「インド時報」は、インドがロシアから購入した4万トン級の「ゴルシコフ」号空母を改装した「ヴィックラマディヤ」号空母の引き渡しが再三遅延していると報道している。大きな期待がかけられているインド国産空母「ヴィクラント」号の建造は1/3しか済んでおらず、2017年前の就役は不可能である。中国メディアは、インド軍が空母を追い求めるのは「海上の覇権的地位を求める」ためで、インド洋の海上運輸の優勢を利用して中国を脅迫するのだと考えている。私はこれは考え過ぎだと見る。中国の最も主要なエネルギー輸送ラインはインド海軍の作戦範囲内にあるが、中印に全面戦争が勃発しない限り、インドはあえて軽易に中国の海上の生命線に手をつけることはない。万一中印大戦が勃発したら、インド洋の地の利を享有するニューデリーは空母を使わなくとも中国の油を輸送する「真珠の鎖」を封鎖することができる。インドの空母発展が何度も挫折に遭い、国産空母の就役が遅延することは、中国にとってはかえって考える価値のある戦略上の問題である。

中国空母は7月から第9回、第10回航海試験を開始し、西側は空母の航海試験が新記録の25日に達するかもしれないと推測している。「アジア時報」は、艦載機および艦載ヘリ部隊の建設に関する多くの重要な作業が未完成のため、中国空母は2016年前にはまだ作戦艦隊を形成できない、としている。中世以来、1隻の戦闘艦が国家の経済発達の程度、工業的能力、科学技術レベル、情報レベルを体現している。近代的な空母も総合的国力を見せつける。アメリカが持つ10余りの空母戦闘群は道理にかなったもので、バスケットボール王国が任意に「NBAドリームチーム」を組めるようである。ある国内のテレビ局は私に問うた。アメリカと比べて、中印両国の空母は数量、品質いずれにも少なからぬ隔たりがあるのか? と。中国はいつか姚明(頑住吉注:中国のプロバスケットボール選手)を出すかもしれないが、やや「可遇不可求」のようである(頑住吉注:出会いを積極的に求めるより偶然の出会いの方がいい、というような意味らしいです)。私は空母も同じようなものだと見る。中国の全体的工業および科学技術レベルは18歳の若者のように大躍進できるものではない。

メディアの報道によれば、中国はまず2隻のワリヤーグ型の空母を保有し、続いて2隻の原子力空母を建造するという。この10空母計画の中ではまず4万トン級の空母を建造し、その後6〜7万トン級の空母を建造することになる。もし国外メディアの情報が事実に属せば、10年後には中国海軍の実力は非常に大きく向上する。中国海軍が6隻の空母を持ち、これに中国のスーパー潜水艦部隊が加われば、その時中国は真に世界の海軍強国となる。

上述の情報のカギは、「もし国外のメディアの報道が事実に属せば」というところにある。


 最後から2番目の段落の内容がそれまでのトーンとガラッと変わって変だなと思ったんですが、最後の1行で打ち消しているんですね。「国産空母の就役が遅延することは、中国にとってはかえって考える価値のある戦略上の問題である。」という部分はやや意味が不明確ですが、全体の論旨からすると「いっそ空母を持つのを止めないか」、というようなことを言いたいんではないかと思われます。珍しく非常にさめた意見ですが、とうてい主流になるとは思えません。

 台湾の防衛問題に関してです。

http://military.china.com/news/568/20120728/17343042.html


台湾とアメリカ、145機のF-16戦闘機グレードアップ契約に署名 総額38億アメリカドル

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾のF-16戦闘機」)

中新ネット7月27日電:中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、アメリカと台湾は38億アメリカドルの契約に署名し、アメリカ空軍は台湾のためにロッキード・マーティン社が生産した145機のF-16A/B戦闘機をグレードアップすることになる。この契約は台湾のために先進的なアクティブ電子捜索レーダーを提供すること、飛行機の構造的グレードアップ、グレードアップされた航空電子設備、電子戦吊り下げポッドの増加を含む。レーダーのグレードアップ契約の競争者にはRaytheon社のRACR、ノースロップのSABRという2種のレーダーがある。航空電子システムのグレードアップはロッキード・マーティン社によって完成されることがほぼ確定し、これに関してはファーンバラ航空展ですでに台湾航空工業開発社と、F-16グレードアップに関する覚書に署名されている。F-16改良の経験を持つBAE社は競争の公平性に対する疑義を表明した。アメリカサイドは、台湾は2016年に近代化改良が完成した1個中隊24機を取り戻すことになる、と明らかにした。これは同時に更新過程では76機のF-16A/Bしか運用に投入されないことをも意味する。

この空隙を埋めるため、アメリカ政府は台湾に余分の機を販売する必要がある。台湾は過渡期に66機のF--16C/Dを購入することを希望すると表明しているが、アメリカは以前各種の原因のため回避した。どうなろうと、台湾のF-16A/B戦闘機のレーダーおよび航空電子設備のグレードアップはF-16を先進タイプに変えることになり、特に先進的なアクティブ電子捜索レーダーはF-16の生存能力、空対地攻撃能力を極めて大きく増強することになる。


 台湾もF-35購入を検討していたようなんですが、相当先にならざるを得ず、価格も上昇したということでF-16のグレードアップや新規購入でしのごうとしているわけです。

7月30日

 殲-20関連です。

http://military.china.com/news/568/20120727/17341003.html


専門家:殲-20戦闘機は超音速巡航、超遠距離打撃が実施できる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲-20戦闘機」)

主力戦闘機殲-10の研究開発が成功し部隊装備されたのに続き、その後続発展型殲-20も研究開発が成功し試験飛行が開始されている。これは中国の航空装備の発展が、すでに事前研究1世代、試作1世代、装備1世代、使用1世代の道を進むのに成功していることを示している。同時に、殲-20の成功裏の研究開発と試験飛行は、人民軍に一体化された連合作戦における新しい空中で勝ちを制する戦力が加わり、中国航空工業の行く自主独立、革新的発展の道に、より確かさと自覚が加わることを事前に示している。


システムから体系へ

殲-20機に関心を持つ人の多くは、そのステルス設計、空力的外形など新世代戦闘機の特徴的技術に興味を持っている。実は、こうした特徴的な技術以外に、これまでの国産主力戦闘機と比べ殲-20機では情報化方面における重大かつ革新的な飛躍およびこれによる一体化連合のために切り開かれた技術ルートが、より象徴的意義を持っているのである。

例えばこの機は独自の知的生産権による総合化機載航空電子システムを持ち、対陸、海、空の多目標偵察、監視、コントロール機能の他に、さらに強大な情報処理、融合、分発機能も持つ。この機自体が1つのセンサー「密集陣」であるだけでなく、同時に1つの情報処理センター、情報融合センター、情報分発センターでもある。この機は自身の探知計測した情報をブロードバンドデータチェーンによってその他のプラットフォームや基地に分発し、その感知距離や範囲をより広くさせることができるだけでなく、異なるプラットフォームや指揮機構から来る情報を融合することもできる。これは殲-20機の飛行コントロール、火力コントロールを自動化し、スマート化レベルを大いに高めることができるだけでなく、殲-20機の陸、海、空、宇宙、通信など多次元一体作戦体系の範囲をより広く、レベルをより多く、程度をより深くさせ、さらにその作戦モデルをより豊富に、任務機能をより多様に、作戦能力をより強大にさせる。

もし殲-20機のステルス設計、空力的外形などが新世代戦闘機の基本的特徴を体現しているとすれば、殲-20機の情報感知、情報融合、情報分発、情報利用などの方面の特色は、中国の軍事力一体化連合の空中の技術ルートを開き、空中作戦能力増長の方式を転換するものである。

飛行機の打撃から空地一体作戦へ

作戦機の研究開発と使用は、一国の航空工業の実力、空戦理念、開発思想を反映するだけでなく、一国の航空宇宙に対する期待と願望を反映し、一国の戦略的オペレーションと動向を反映する。

人民空軍は成立から不断に発展し壮大なスケールに至るまで、「国土防空」の戦略任務は終始変わっていない。今後武器装備の発展があっても、このような積極防御戦略指導は変わることはない。

だが積極防御は単純な空対空、地対地、艦対艦の防御ではなく、ひたすら防ぐだけで攻めないというものではない。積極防御戦略方針をしっかりと遂行するという前提のもとに、人民空軍は安全に対する多種の脅威への対応力、多様化された軍事任務を完成させる能力を持ち、航空宇宙が一体化された攻防兼備の武器装備体系を建立する必要がある。対応する主戦航空装備およびそれが支える空中の戦場は、敵侵犯機打撃への集中から、敵侵犯機も打撃するし侵犯艦船や地上兵力も打撃するよう発展変化し、一体化連合作戦、空地一体作戦実施のために条件を創造する必要がある。

ステルス重戦闘機として、殲-20のもう1つの突出した特徴は空中における防御突破  空地結合、攻防兼備である。この機はステルス飛行、超音速巡航、超通常機動、超維度互連(頑住吉注:検索しても引用されている同一の文章が無数にヒットするだけで意味不明です)など新世代作戦機の通常の特徴をを持つだけでなく、長時間飛行、超遠距離打撃などの特徴も持つ。総合自衛防御実施と同時に、電子戦吊り下げポッド、中距離ミサイル、近距離格闘ミサイル、航空爆弾などの適切な選択により、電磁制圧、空中防御突破、空中遮断、近距離空中支援、遠、中、近距離対地打撃などの総合的任務が遂行できる。特に新型武器を使用することにより、高速度、高脅威、高価値目標に対する攻撃能力に今後飛躍的発展がある。

ある中国を訪問した国外の有名な航空専門家はかつて珠海航空展でメディアに対し殲-20機について次のように評論した。中国の同業者は他国の人よりもより短い時間で新世代主力戦闘機の論証、設計、試作を終え、しかも早く試験飛行に投入し、航空界を驚嘆させた。より多くの新式武器の研究開発が完了し、プラットフォームと組み合わせての性能テストに移るにつれ、その攻撃能力方面での飛躍はさらに国際航空界の同業者の驚嘆を引き起こすことになる、と。彼の言い方は予言の性質を帯びているが、中国航空工業はすでに新しいものを作り出す能力、研究開発の実力、豊富な経験を併せ持っており、我々を予言が現実に変わることに対する期待でいっぱいにさせる。


 能天気なまでの楽観論ですし、もうお分かりの通り名前も出さない外国の有名な専門家の発言も実際あったか疑わしい、宣伝色の強い文章です。これだけ読んだ人は中国が飛行機で一番重要な部品であるエンジンをまともに作れないとは思わないでしょう。情報化、システム化に関しても総合的に中国が西側より上を行っているとは極めて考えにくいです。「国土防空」はそもそも他国の実効支配に対し異議を唱えてこなかったのに突然自分の国土だと言い出した「国土」の「防衛」も含むわけですが、その防御一辺倒からも脱却すると宣言しているのは不気味と言わざるを得ません。

 中国の戦車関連です。画像の右でクリックすると次の画像が見られます。後の方には自衛隊関係者やメーカーなど戦車関係に詳しい人ならかなり参考になるのではないかという戦車内部とか情報が表示されたパソコン画面などの画像があります。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-07-29/204970_2201258.htm


簡単に59式戦車を打ち抜く! 中央テレビ99式戦車砲の威力を暴く

最近、中央テレビニュースチャンネルおよび軍事チャンネルは北京軍区某部の四級軍士長で装甲兵王の賈元友の仕事熱心な模範的事例を報道した。賈元友が装甲兵を担当していた時操縦していたのは59式戦車だが、今は99式メインバトルタンクの訓練および関連の試験に責任を負っている。ニュースの中で、賈元友は戦友たちを連れて99式戦車を操縦し、自らの手で自分がかつて搭乗した59式戦車を打ち抜いた。シーンの特写には兵王自らにより99式戦車の徹甲弾の59式戦車に対する恐怖の破壊効果が語られた。このニュース報道はさらに、99式戦車の内部構造および主砲の装填過程を明るみに出した。


 59式はその名の通り1959年式の古い古い戦車で、日本語版「Wikipedia」によればT54の中国版ながら簡略化され装甲もより薄いとされているそうで、そんなもの簡単に打ちぬけて当たり前なわけですが、まだ現役でもあり、標的として破壊されたということは更新が進んでいるということでもあるんでしょう。

7月31日

 今日も殲-20関連ですが、より個別具体的な内容です。

http://military.china.com/important/64/20120730/17344566.html


ロシア、中国の殲-20をひとまず評価 ステルス性はT-50およびF-35より明らかに強い

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2001号機と2002号機のツーショット」)

【グローバルネット総合報道】ロシアの「軍事視察」ネット7月29日の報道によれば、2010年末、中国の新世代ステルス戦闘機の画像が一連の軍事ウェブサイト上に出現し始めた。中国当局は当時まだこの戦闘機に関するいかなる情報も発表していなかったので、メディア上でのこの機の性能に関する報道はいずれも実際とは偏差の比較的大きい単なる推測に過ぎなかった。

このしばらく殲-20と呼ばれる新型機は新技術の検証のみに使われ、あるいは何らかの新世代戦闘機の原型機に充当されるのかもしれない。中国空軍の高官が2009年11月に宣言したことを考慮すれば、2017年〜2019年の間に新世代戦闘機が装備されることになり、「何らかの新世代戦闘機の原型機」との推測の実現可能性はさらに少し大きくなる。

以下に紹介するのは中国の新世代戦闘機殲-20の性能に対するひとまずの評価であり、今後さらに一歩の修正も必要となる。

1.殲-20は寸法がF-111に似た大型戦闘機である。初の原型機は寸法の大きい上反角のついたエンテ翼と全動差動垂直尾翼を装備し、主翼には大きなストレーキとブレンデッドウィングボディ方案が採用され、機動性と操作コントロール性は極めて良好である。殲-20が採用する設計方案がその超音速飛行時の安定性と機動能力を保証できることは全く疑いの余地がない。

2.殲-20のステルス能力はロシアのT-50原型機およびすでに生産に入っているアメリカのF-35より明らかに優れているはずだ。

3.殲-20の構造設計はアメリカのF-22Aが採用したステルス方案を相当程度参考にしている。

4.殲-20の菱形の機首設計とコックピットの形状はいずれもF-22Aに非常に近い。

5.殲-20の空気取り入れ口の形状はF-22Aに似ているがF-35に似たDSI空気取り入れ口を採用しており、ステルス性はさらに良好のはずである。殲-20のDSI空気取り入れ口は調節可能で、速度の変化に従って空気取り入れ量を有効に改変し、エンジンの機能を向上させる。

6.殲-20はF-22Aと非常に似たブレンデッドウィングボディ方案を採用しており、ステルス性能はロシアのT-50とアメリカのF-35を明らかに超えているはずである(頑住吉注:2.と統合しなよ)。

7.殲-20の機体腹部は非常に平滑で、この点は同様にF-22の方案を参考にしており、ステルス能力向上に有利である(頑住吉注:だからステルス性に関する内容はまとめろっての)。

8.中国サイドは現在まで依然殲-20が使用するエンジンの機種を公表していない。ある専門家は、その原型機が使用するのはロシア製117Sかもしれないと推測する。だが、殲-20の全体的空力機能を考慮すると、117Sはこの新型戦闘機のポテンシャルを完全に引き出すことを保証できないかもしれない。

9.殲-20の内置センサー設備に関するデータについては現在まで依然いかなる情報も漏れてきていない。中国は今に至るも依然その機載アクティブフェイズドアレイレーダーを見せていない。

殲-20の機体寸法と、その超音速性能に重点を置いた設計方案からは、中国人が第2諸島(フィリピンとグアム島を含む)まで飛べる遠距離迎撃機(頑住吉注:何か形容矛盾ぽいですが、ここでの迎撃は報復攻撃に近い意味でしょうか)の研究開発を希望したことが見て取れる。あるいは、量産型の殲-20はさらに空中給油能力も具備し、もって作戦範囲を拡張するかもしれない。

殲-20のステルス能力、超音速巡航性能、巨大な作戦半径に頼り、中国空軍は穿透先進(頑住吉注:うまく訳せないしニュアンスは伝わると思うんでそのままにします)能力のある防空体系を持ち、アメリカ製E-3などの遠距離早期警戒機を排除することになる。

殲-20の空力性能はすでに明らかにアメリカのF-35およびF/A-18E/Fを超えており、同時にその外形設計もアメリカの探知計測設備の性能方面における優勢を有効に打ち消すことができる。

国産のLT-3、FT-1、FT-2、FT-3、FT-4、FT-5、LS-6などの制御誘導兵器を装備すれば、殲-20はF-111およびスホーイ-34と同一クラスの戦闘爆撃機として使用でき、その位置付けはアメリカ空軍がかつて提出したFB-22A「戦区爆撃機」により近くなる。

殲-20は今後、ロシアから導入されたスホーイ-27SKおよびスホーイ-30MKKに取って代わるのに用いられることになる。もしこの点から出発すると、殲-20の将来の装備量は400〜500機に達することが有望である。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。2ページ目は「殲-20、爆弾倉を開いて飛行する」、3ページ目は「アルゼンチンの国防大臣、中国から殲-20を購入する可能性を排除せず」、4ページ目は「殲-20系自主研究開発製品」、5ページ目は「超SF的な殲-20の翼面連動」、6ページ目は「アメリカ空軍のE-3空中早期警戒プラットフォーム」)


 まだ画像や動画を見ただけなのにここまで言えるのかなという気もしますし(ステルスに重要とされる塗料に関しては全く分からないはずなのに「T-50原型機および〜F-35より明らかに優れているはず」とかですね)、そもそもロシアで本当にこんな報道があったのかも疑問なわけですが、ある程度の参考にはなるんではないでしょうか。

8月1日

 中国とインドの空母に関してです。

http://military.china.com/news/02/11078237/20120730/17345484.html


インドメディア、中国とインドの空母発展を再考 中国は少ない出費でなすことが多い、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「上は中国空母艦隊の想像図、下はインドのヴィックラマディヤ号空母」)

【グローバルネット総合報道】季刊「インド安全保障業務評論」ウェブサイト7月27日の報道は、中国とインドはいずれもすでに自分の海軍を強化しており、しかも空母をめぐって自分の海軍艦隊を建設しているが、インドと中国の道は異なっている、としている。

インドメディアは、ロシアから「ヴィックラマディヤ」号空母を購入した後、インドは能力不足と技術的負担がこのように巨大なプロジェクトであるため、ロシアでのこの艦の修復を決定した、とする(頑住吉注:「〜であるため」という語が発音が同一な「(スルメ)イカ」という語になっていてびっくりしました)。ロシアがインドのために改装した「ヴィックラマディヤ」号空母は6月8日に白海に出て航海試験を開始した(頑住吉注:白海はロシア北西部にありますが実際には湾で、湾内のテストは「ワリヤーグ」と同じです)。ロシアとインドの海軍人員はこの空母に搭乗してテストを行ったが、インド軍人は視察員を担当できるだけだった。改装後の「ヴィックラマディヤ」号は、インドの現在の現役である「ヴィラート」号空母に勝るものになり、ミグ-29K艦載機も旧式なイギリスの「シーハリアー」戦闘機よりよい。この空母の総合戦闘力はフランスの「ドゴール」号原子力空母に匹敵し得る。インドは現在積極的にその海軍戦力を強化しているところである。インドは国産空母を建造中で、さらに3隻のミサイル駆逐艦と3隻のステルスミサイル護衛艦を建造中である。この他、インドはさらにロシアに多数のミサイル護衛艦を発注している。もしこうした計画がスムーズに完成すれば、インドはそのインド洋における主導的地位を固めることができるだけでなく、世界海軍の5強にランクアップすることになる。

インドメディアは、以前中国は2,000万アメリカドルを費やしてウクライナからまだ未完成の「ワリヤーグ」号空母を購入し、中国が空母購入に費やした金はインドよりずっと小さい、とした。インドは数十億アメリカドルを費やして「ヴィックラマディヤ」号空母をグレードアップしたが、自身の造船レベルを向上させることはできていない。グレードアップ計画は逆にロシアの造船工場の造船能力を向上させた。ロシアが「ヴィックラマディヤ」号グレードアップの完成後に自分の空母をこの造船工場に送ってグレードアップを行ってもおかしくない。中国は未完成の「ワリヤーグ」号空母を購入後、完全に自身の工業と先進的造船技能に頼ってこの空母に対し修繕と改装を行った。中国は出費も少なく、空母改造の経験を積み、しかも今後における本国の空母建造の助けになる貴重な経験をも得た。

インドメディアは、さらに重要なのは、中国とインドが同一の工業水準上にないことだ、とする。中国は過去10年来16隻の大型ミサイル護衛艦と少なくとも10隻のミサイル駆逐艦、および比較的先進的な潜水艦を建造した。これらの装備の大部分は中国自身で設計製造したものである。一方過去10年、インドはすでに6隻の駆逐艦と6隻の護衛艦建造に着手したが、現在1隻の護衛艦がすでに就役しただけである。見たところ将来のインド海軍は依然国外から購入した軍艦に頼って海軍の規模を維持することになるようだ。


 アジアにおける巨大な新興国同士というライバル関係にある両国ですから中国はインドを強く意識し、だからこそ「あんな奴らと一緒にするな」と言っている(例によって「インドが言っている」というのは嘘でしょう)わけです。ただ、自身で空母を改造した中国の方が今後のために多くの経験を積んだというのは疑いようのない事実です。ただし完成した空母の質はロシアに任せたインドの方が総合的に上になる可能性はあるでしょう。

8月2日

 中国の水陸両用戦車に関してです。

http://military.china.com/top01/11053250/20120801/17348957.html


ロシア:ベネズエラ、中国の63A水陸両用戦車を購入、性能は先進的で唯一無二

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国海軍陸戦隊はすでに63A水陸両用戦車を大量装備している」)

【グローバルネット総合報道】ロシアのモルダビア信使ニュース社の7月30日の報道によれば、海軍陸戦隊分隊の作戦装備近代化のため、ベネズエラ軍は比較検討を経て最終的に中国の唯一無二の先進的装甲装備の輸入を選択する。これには63A小型水陸両用戦車が含まれ、ロシアのBMP-3歩兵戦闘車とBTR-80装甲輸送車の購入は放棄される。

ロシアメディアは、ベネズエラ海軍陸戦隊は中国の先進的装甲装備の輸入を最終的に決定する、とする。一方ロシア製装甲装備の性能が中国製品に及ばないことが証明されたわけではなく、中国が近年海軍陸戦隊、航空降下兵、山区部隊の作戦使用を優先して保障するために専門的に研究開発してきた一連の軍事装備サンプル品の性能が先進的で、位置付けが正確で、市場における前途は比較的良好であることを示すだけだ、ともした。このためベネズエラが中国製品を購入して海軍陸戦隊で現役の古く旧式なアメリカ、ブラジル製装備の世代交代を決定することは驚くに値しない。だが、強調しておくことが必要なのは、ベネズエラ陸軍部隊がロシアから購入したBMP-3歩兵戦闘車とBTR-80装甲輸送車を高く評価していることだ。このため、今後ロシアの武器商とこうした装備の輸入継続に関し契約に署名される可能性は排除されない。

ロシアメディアは、中国の63A小型水陸両用戦車は主に海軍陸戦隊に火力支持を提供するのに用いられ、高速で上陸する海軍陸戦隊の隊員を迅速に運送、放出して上陸させる、とする。この戦車は中国の専門家が新世代ZBD-2000水陸両用装甲歩兵戦闘車のシャーシを基礎に研究開発してできたものである。比較すると新型水陸両用戦車の車体にはほとんどいかなる変化もなく、105mmライフル砲を装備し、砲塔が360度回転し、砲が上下にスイングでき、キャタピラ、車輪がいずれも敏捷に回転でき、専門の補助設備の助けを借りて水上走行スタイルに移り水上を行進することができる。この新型水陸両用戦車は比較的先進的な画像安定式火力コントロールシステム、車長・砲手複合照準装置、レーザー距離測定装置、弾道コンピュータ、各種センサーを使用し、サボ付き徹甲弾、爆破殺傷破甲弾、成型炸薬弾が発射でき、さらに中国の専門家がロシアの9M117型の砲から発射する対戦車ミサイル技術を参考に研究開発した国産新型対戦車ミサイルも発射できる。補助武器には12.7mm対空機関銃と7.62mm機関銃が含まれる。浮かんで渡る時の安定性と速度を増加するため、中国の63A小型水陸両用戦車には2つのフロートボックスが追加される。この戦車の装甲レベルはZBD-2000型水陸両用装甲戦闘車両と同等で、このうち車体と砲塔部分は小火器と軽弾片の殺傷を防護でき、中型戦車の防御レベルに達し得、生存能力は比較的強い(頑住吉注:以下のページはこの戦車の画像があるだけです)。


 まあベネズエラはどうでもいいんですが、こうした水陸両用戦車は争いのある島への上陸作戦に使用される可能性があるので気になります。明らかにソ連系の装備ですが、アメリカ系の装備にはこれに相当する火力の強い水陸両用戦車ってありませんよね。

8月3日

 日本の防衛白書を取り上げた中国のブログです。

http://blog.ifeng.com/article/19110142.html


日本の防衛白書、データを列挙し軍事力を比較

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本の2012年「防衛白書」、再度『中国脅威論』を誇大宣伝」)

日本の「防衛白書」は1970年に初めて出版され、6年後の1976年に再び発行され、その後は制度を形成し毎年1回発行されている。今年はすでに第38回目の出版である。この書は主に周辺の安全情勢を分析し、防衛政策を詳述するためのものである。

日本の2012年版「防衛白書」は3つの部分からなっている。第1部は日本の安全保障環境で、主にアメリカ、朝鮮半島、中国などの国と地域の国防政策と国際社会が直面する危険について説明している。前年同様に白書は中国情勢を大きく取り上げ、20ページにも及んでいる。これはロシア、アメリカ、朝鮮半島などの国や地域をはるかに超えている。先に日本の各大メディアはすでにこの「防衛白書」の内容を紹介しており、これは「造勢」(頑住吉注:ムードを盛り上げる、といった意味のようです)の挙と考えられる。我々も日本の白書が列挙したデータを見てみよう。

陸軍軍事力

(人数)中国160万、インド113万、北朝鮮102万、アメリカ64万、パキスタン55万、韓国52万、日本14万。

空軍軍事力

アメリカの実戦機3497機、中国の実戦機2074機、ロシアの実戦機1944機、インドの実戦機860機、韓国の実戦機614機、北朝鮮の実戦機603機、日本の実戦機420機。

海軍軍事力

アメリカの軍艦1075隻、総トン数640.2万トン、中国の軍艦1088隻、総トン数135.2万トン、ロシアの軍艦980隻、総トン数204.7万トン、イギリスの軍艦217隻、総トン数66.9万トン、フランスの軍艦305隻、総トン数41万トン、韓国の軍艦19.2隻(頑住吉注:どう見ても内容が抜けてますな。この数字は総トン数でしょう)、日本の艦艇(頑住吉注:日本だけ「軍艦」ではなく「艦艇」なのは白書でそうなっているからですかね)143隻、総トン数45.1万トン。

正規軍および予備役部隊

アメリカの正規軍157万、予備役87万、ロシアの正規軍96万、予備役2000万、中国の正規軍229万、予備役51万、韓国の正規軍66万、予備役450万、北朝鮮の正規軍120万、予備役60万、日本の陸海空自衛隊正規部隊22.5万、予備役部隊の人数全部で3.24万人。

我々は日本政府が今年例年通り発行した「防衛白書」の中で列挙したデータから、日本の防衛省がランキング中意図的に自衛隊のデータを各国と対比し、しかも重点的に中国の軍事力を突出させているのを見て取れる。この他、「白書」の中ではさらに特別にイラスト化して日本の自衛隊兵力を単独で中国と対比しており、その険悪な意図は言うまでもない。

注意が必要なのは、日本の「白書」が中国を評価し、中国の日本に対する脅威をほしいままに誇張することは、日本政府の中国に対する警戒心が日増しに強まっていることを表しているということだ。同時に、日本は「中国脅威論」の誇大宣伝を下地として、都合よくさらに一歩自衛隊の軍事力を拡充し、しかも中国を主要な警戒対象と見なし、実際の行動をもってアメリカの東進戦略の実施と一体化しようとしている。


 自民党政権から民主党政権に変わっても内容に大きな変化がないように、どこの国が「防衛白書」的なものを作っても内容的には大差ないものになるでしょう。中国が急速な軍事力増強を図り、多くの周辺国を威嚇して領土を取り上げようとする動きさえなきゃ、日本は防衛費をもっと有益な用途に回せるんですがね。

8月4日

 中国の99式戦車関連です。

http://military.china.com/important/11052771/20120803/17354538.html


アジア第一の戦車は白叫ではない 99A戦車の人を驚かせる業績 (頑住吉注:「白叫ではない」という言い回しは辞書に載っておらず、検索するといくつかヒットしましたが意味を説明しているページは見つかりません。まあ前後から大体想像つきますわな。)

近年神秘的な中国のZTZ-99Aメインバトルタンクが国際的にメディアの高度の関心を集め、いくつかの外国メディアは「アジア第一の戦車」とさえ称している。その性能は世界一流のドイツ製レオパルド2A6戦車やアメリカ製M1A2SEP戦車に匹敵し得るとされる。それではZTZ-99Aメインバトルタンクには一体どんな能力があって「アジア第一の戦車」という特別の光栄を得たのか? 我々はこれについて見ていこう‥‥。

(頑住吉注:これより2ページ目)カナダの月刊「漢和安全保障業務評論」に発表された文章は、公開されている99G1の画像からその改良の方向性が見て取れる、とする。まずシャーシに変更点があり、特にシャーシ後段がやや隆起し、輸出型のMBT2000メインバトルタンクのシャーシにより似ている。シャーシの全長はやや短縮され、新しいエンジンと変速機に換装されたことを示す公算が極めて高い。

(頑住吉注:これより3ページ目)最も重要なのはその防御能力の強化で、このため砲塔前部に新型のモジュール化反応装甲が装備された。これは3層のようで、初期は1層しかなかった。これは戦車の重量が少なくとも5トン以上増加することを意味する。スムーズボア砲は明らかにやはり125mmで、ただし明らかに砲身が延長されている。

(頑住吉注:これより4ページ目)最近中央テレビ局と多くのメディアは我が軍の優秀な戦車戦士賈元友(頑住吉注:7月30日分にも登場した人物です)を紹介した。下の画像は賈元友が精神を集中して新型メインバトルタンクを操作しているところである。これは99Aメインバトルタンクの砲長席を初めて明らかにした画像であり、画像から我々は砲長火力コントロールシステムのディスプレイ液晶画面が99Aメインバトルタンクの典型的特徴の1つであることを見て取ることができる。上の画像は初期の99式戦車の同一位置の画像で、対比を通じ我々は車載情報作戦システム領域で中国戦車がすでにアメリカのM1SEPメインバトルタンクに相当するレベルに到達し、進歩が間違いなく驚異的なものであると気付くことができる(頑住吉注:私にはこれだけじゃ全然分かんないですが)。

(頑住吉注:これより5ページ目)下の図は賈元友が新しい戦友に手に手を取って新装備の操作技能を教えているところで、これはZTZ-99Aメインバトルタンクの砲長席の第2の画像である。上の画像は99式戦車の同じ位置で、変化は人を驚かせる(頑住吉注:やっぱ分かんないす)。

(頑住吉注:これより6ページ目)小さい方の画像は賈元友が戦友と、いかにして快速照準システムを利用して射撃機能を向上させるか詳細に研究しているところである。これはZTZ-99Aメインバトルタンクの砲口基準反射鏡を初めて明るみに出した画像で、大きい方の画像は99式メインバトルタンクで、差異ははっきりしている(頑住吉注:差は分かりますが何に使うものか知らんもんで何とも。)。

(頑住吉注:7ページ目は6ページ目と同じです。8ページ目)ZTZ-99Aメインバトルタンクにアクティブ防御システムが装備されていることはすでに確認されている。(頑住吉注:後のページは99式戦車の画像だけです。10ページ目の画像で反応装甲の装備状況がよく分かるのと、12ページ目の「中国北方車両研究所の火力コントロール6自由度試験台」というのが面白いです。砲塔の傾斜をいろいろ変えられる、ということでしょうか。)


 これから紹介するページに「周知のように、エンジンはずっと中国新型戦車発展のボトルネックである」なんていう記述がありました。新型99式がエンジンを換装した、というのを見ると、どうも国産エンジンに問題があるためにウクライナからMBT-2000用と称して大量購入したエンジンを使うことにしたのでは、と疑ってしまいます。

8月5日

 キャプションすらありませんが、「ワリヤーグ」の画像28枚です。5枚目の画像内の文字は「殲-15艦載機の模型」、「直―8早期警戒ヘリの模型」、「レーダーアンテナ」です。私にゃどれがレーダーアンテナなのやら分かりませんが。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-03/205405_2207452.htm

 95-1式関係です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-02/205344_2206520.htm#pic


蘭州女性特殊兵95-1式に換装!

女子特殊戦部隊95式自動小銃を使用し密かに敵に接近。

最近、蘭州軍区の女子特殊戦部隊のマンハント訓練のシーンが公開された。娘たちの熱気にあふれた訓練への力の入り方は全く男性兵士に劣らない。これらの画像は95-1式小銃がすでに特殊部隊において換装され始めていることをはっきり示しているが、全て換装されたわけではなく、新旧の95式が混在して使用されている状態のようだ。


 それにしても見事に色気ない女性兵士たちです。それはどうでもいいとして、1枚目、3枚目左は明らかに95-1式で、6枚目の多くは間違いなく旧型の95式です。

 韓国の戦闘機関係です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-03/205415_2207580.htm#pic


小生意気! 韓国、グレードアップされたKF-16戦闘機の性能は殲-10をはるかに超える、とする

韓国のKF-16、AESAアクティブフェイズドアレイレーダーに換装予定

韓国の「朝鮮日報」8月1日の報道によれば、韓国空軍主力戦闘機のために行われるグレードアップである「KF-16性能改良」プロジェクト入札の中で、KF-16の製造メーカーであるアメリカのロッキード・マーティン社は淘汰に遭い、BAEシステムズアメリカ社(頑住吉注:本社はイギリス)が入札に勝利した。このプロジェクトの投資規模は1.1万×億ウォン(およそ61.9億人民元)に相当する。

アメリカのロッキード・マーティン社は現在韓国空軍の新世代戦闘機(FX)第3段階試験評価プロジェクトの参加企業であるとされ、KF-16のメーカーでもあり、ゆえに今回淘汰に遭ったのは実に意外なことに属する。報道によれば、「KF-16性能改良」プロジェクトの主要な内容は2021年までに134機のKF-16戦闘機の電子設備と武器システムを最新システムに換え、かつ旧式な機械式レーダーを最新のアクティブ電子スキャンフェイズドアレイレーダー(AESA)に交換することであり、したがって探知計測距離が大幅に増加する。このプロジェクトの総投資規模は1.8万×億ウォンに達するが、今回の入札はレーダー交換プロジェクト(7,000億ウォン余り)は含んでいない。

今回のBAEシステムズ社勝利に対し外界は、アメリカとヨーロッパの軍事工業企業の巨頭対決の中でヨーロッパ企業が勝利を獲得した、と考えている。だが韓国の防衛事業庁は、入札に勝利した企業はイギリス企業ではなくアメリカ所在の企業であり、しかも契約もアメリカの対外軍用品販売(方案)(FMS)の方式で署名され、このためアメリカとヨーロッパの企業対決と見ることはできない、としている。

KF-16のこのグレードアップは戦闘機の戦闘力を比較的大きく向上させ、周辺国の空軍戦闘機に比べ一定の優勢を持たせる。特に同じ小型戦闘機である中国の殲-10A戦闘機が使用しているのは依然パッシブフェイズドアレイレーダーであり、KF-16に対応する時の不利は少なくない。


 ただ「グレードアップ版殲-10でF-22に対抗可能」によれば中国も殲-10Bではアクティブフェイズドアレイレーダーに換装されるとされています。日本の既存の戦闘機の性能向上はどうなっているんでしょうか。

8月6日

 武直-10関連です。

http://club.china.com/data/thread/12171906/2744/69/90/0_1.html


武直-10の国産エンジンへの換装、性能低下をもたらす!

プラット&ホイットニーのエンジン供給取消が武直-10配備延期をもたらす

アメリカの介入により、武直-10は研究開発過程で中途でのエンジン変更を余儀なくされた。このことは武直-10プロジェクトの進展に深刻に影響した。甚だしきに至っては、武直-10が動力問題の解決ができないがゆえに中止されるとの噂も流れた。この噂には去年になってやっと結論が得られた。最も新しく出現した武直-10の画像はその動力系統にすでに以前と比べ明確な改変が行われたことをはっきり示している。画像からは、これらのヘリのエンジンの排気口がいずれも機体両側に位置し、初期型機のように機体上部ではないことがはっきり見て取れる。ここに至り、「カナダがアメリカの圧力下で製品供給計画を取り消し、これが中国の武直-10配備の時期を止むを得ず延期にさせた」との噂に検証が得られた。

武直-10に国産エンジン装備、その動力不足が性能低下をもたらす

2009年から、「中国初の完全自主研究開発、完全な自主知的財産権を持つ重点機種ターボシャフトエンジン」に関連する情報が当局メディア上に徐々に出現し、業界内の人々はこのエンジンが最新の「渦軸(頑住吉注:ターボシャフト)-9」型エンジンで、「流産」したPT6C-67Cエンジンの代替に用いられる、と分析した。しかしPT6C-67Cエンジンに比べ、現在武直-10に使われているエンジンである渦軸-9の出力は可愛らしい1,000キロワット前後であり(1,000キロワットに足りないことさえある)PT6C-67Cエンジンと比べ30%低い。武直-10のようなトン数(最大離陸重量7トン前後)のヘリに関して言えば、強いて何とか使い物になる程度でしかない。まさにエンジンの出力不足の制限を受けているのである。

機体自身の重量軽減のため、武直-10のエンジンの排気口には以前の文で触れた赤外線抑制装置が未装備で、電子戦システムも赤外線妨害装置を装備していない。さらにはAH-64D「ロングボウ・アパッチ」のような最上部に装備するミリ波レーダーも装備されていない。エンジンの出力不足は武直-10の弾薬搭載量を深刻に制限し、アメリカの「アパッチ」、ロシアのMi-28およびKa-50/52といった現役ヘリよりはるかに小さくなり、作戦性能の深刻な低下をもたらしている。しかし需要と可能性に向き合い、より客観的と思われる現実的選択をすれば、渦軸-9はやむを得ない選択に過ぎないが、この状況下では最も良い選択なのである。


 民間用と嘘をついてカナダからエンジンを輸入しようとしたのがばれてダメになり、止むを得ず国産エンジンを使わざるを得なくなったが性能が低くて装備すべきものも装備できず弾薬搭載量もごく低い、ということです。プラット&ホイットニーによるエンジンの中国輸出に関してはここ、武直-10の搭載量の制限などに関してはここ、武直-10の性能が発揮できないため急遽必要になったピンチヒッター武直-19についてはここに関連情報があります。

 中国は殲-11(スホーイ-27の中国版)より自主開発の殲-10により期待しているようですが、こんなページがありました。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-07-24/204537_2194748.htm#pic


スコアに大差! 殲-10、殲-11との対抗で重大な戦果を取得

今回の対抗は複雑な電子環境下で行われた。殲-10を装備する航空兵某師団は西北高原に転戦し、殲-11を装備する青軍と対抗を行った。新戦法の指導下で、赤軍の殲-10は7:1の大差で勝利した。


 「複雑な電子環境」、「新戦法」がよく分かりませんし、技量の差があった可能性、そもそも宣伝で事実とは違う可能性もありますが。

8月8日

 「ワリヤーグ」の母港(?)の話題です。

http://df.blog.china.com/201208/9969861.html


中央テレビ、中国海軍の戦略工程を大公開 防波堤の付属した空母母港

中央テレビ、中国海軍の戦略工程を大公開 防波堤の付属した空母母港、中国はすでに3大空母基地を建設済み、とされる。

XX角(頑住吉注:「XXは軍事機密による伏字、「角」には岬とかコーナーとかの意味があります」)に防波堤の付属した母港を建設、工程の規模は非常に大きく、数千億を費やす。

中央テレビの情報によれば、海軍の戦備工程建設は戦略のモデルチェンジのために強大な支えを提供する

ここは海軍某軍港である。だが防波堤は深さ30mの堆積した泥上に建設され、その建設の難易度は国内でトップに属すだけでなく、国際的にも非常に珍しい。海軍某工程副総工程師の李賀青は、我々は新型の方案を提案し、伝統式のように堆積した泥を全部掘って取り除くのではなく、大胆に10mの泥を下面に堆積させ、泥に対し固化処理も行わなかった。防波堤建設後、すでに何度も風力12級以上の台風によるプルーフを受けた。これは港内の軍艦の安全確保のため、カギとなる重要な作用を発揮した。

某軍港の戦備工程のカギとなる重要なピース(頑住吉注:防波堤)の建設精度は2mm以内にコントロールすることが要求された。当時、多くの業界内部の専門家は「否決票」を投じた。加工製作、運輸、溶接、季節による温度など建設精度に影響する可能性のある要素が多すぎ、いかなる1つのピースに微細な誤差が発生してもそれまでの苦労が水の泡になる! 重要な時期、彼らは身を挺して前面に出た。出征大会において、皆が一致団結した。「この『山』は必ず建設しなければならない。誤差がもし2mmを超えたら、我々はまさしく歴史の罪人だ!」」

かの年、某防波堤工程はテストされた。設計された工程に台風の衝突を経験させるため、シニアエンジニア張華昌はテスト用大型プールの中で波浪模擬試験を行った。当時試験水温は摂氏4度前後しかなく、彼は凍えて全身が震え、唇は紫色となった。張華昌はこのために基準を下げることは全くなく、反復試験を経て、差異を分析し、最終的に最も優れた設計方案を提示した。「10年近くの間に我々が発送した工程施工図は50万枚に達し、いかなる品質問題も起きていない。」 この局の局長潘躍進は筆者に話した。「使命を辱めないこと。これが我々の祖国に対して提出する合格答案だ。」

海防工程建設の途上で、この局の科研人員の黙々とした献身の足跡が残されてきた。5年近くにわたり、彼らが行った地質ボーリング調査の深さは2万m近くになり、90%以上の同志は完全な休暇を取ったことがない‥‥。

中国軍の中将は「両会」(頑住吉注:全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)で認めた。中国の空母は今年就役すると。

3月9日の全国人民代表大会で、海軍副指令員徐洪猛は対外的に、今年空母を就役させる計画があると明らかにした。


 まあ苦労話はどうでもいいんですが、アメリカの学者はビデオメッセージでビン ラディンが話をする背後の岩肌を見ただけで大まかな位置を特定したとされ、増して遠くの地形がはっきり写っている画像ですから見る人が見ればここがどこかはすぐ分かるでしょう。テトラポットの形が日本のとちょっと違うのも面白いです。

 で、今度は「ワリヤーグ」そのものの話題です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2012-08-07/205563_2209786.htm


艦載機、すでに離発着! ワリヤーグの甲板の変化は大

あるネット仲間は、ワリヤーグの甲板のマーキングの変化、および制動ケーブルのディテールによって、ワリヤーグがすでに正式に殲-15を離発着させている可能性について分析した。だが現在艦載機の模型が見られることを除き、この推論が正しいと証明するいかなる確実な証拠もまだない。

図1、航海試験初期における最初の追加塗装状態。比較のために提示する。

(頑住吉注:2ページ目)図2、着艦区を示す白線が、着艦甲板の半分だけに改められていることがはっきり示されている。これはすでに低空模擬着艦を経て、本来の塗装に問題があり、飛行員が有効な着艦区をはっきり区別できず、飛行機が制動ケーブルの区域外に着艦しやすかったことを意味している(頑住吉注:意味はよく分かんないですが白く太い線が短くなってるのは分かります)。

(頑住吉注:3ページ目)図3、改良1:着艦区に白色の目標区域が追加され、もってさらに一歩飛行員が着艦時に正確に制動ケーブルに到達しやすくした。これにより判定できるのは、現在この廃旧空母がすでに何度もの実際の着艦実験を終わらせ、成功したり失敗したりがあった、ということである。改良2:ヘリコプターの着艦区域が黄色から白に改められ、もってヘリ飛行員が空中からよりはっきりと着艦区域を区別しやすくした。このことから、この廃旧空母がヘリコプターの着艦テストを行ったと判断できる(頑住吉注:まあヘリは発着できても驚かないしどうでもいいす)。

(頑住吉注:4ページ目)図4、制動ケーブルも黄色に塗装された。このやり方のメリットは、(1)飛行員が再度の着艦時に制動ケーブルの区間に降下しているか否か、自ら判断できる。(2)これにより艦上飛行コントロールセンターが適時にはっきりと、機が制動ケーブルを引っ掛けることに成功したか否か見やすくする。甲板の塗装の変化により、廃旧空母の着艦がすでに行われたと判断できる(頑住吉注:この後たぶん空母を擬人化した変な表現がちょっと続いていますが意味不明ですしどうせ重要性はないので無視します。またこの後のページは艦載機の模型などの画像があるだけです)。


 実際に着艦を試みたからこそ、失敗の反省からマーキングの改良が行われた、ということでまあ一理あります。ただ、本当に固定翼艦載機が着艦したのか、タッチアンドゴー程度のことを行っただけなのかは分からないと思います。制動ケーブルには大きなストレスがかかって塗装なんてすぐ剥げると思うんですが、そのたびに塗り直すんでしょうか。

8月9日

これまで何度も触れてきた「動力系がネック」という内容で重複部分も多いですが、新しい内容も含んでいます。

http://mil.eastday.com/m/20120806/u1a6762943.html#


ロシア、中国が近代的エンジンの生産を掌握するにはまだ2〜3年が必要、とする

ロシア軍工総合体ネットの最近の情報は、中国は人類を宇宙に送り、ロケットを衛星軌道に到達させることはできるのに、信じがたいことにその国防工業は航空機、ヘリコプター、水上戦闘艦のために近代的エンジンを作り出すことはできないのだ、とした。

冷静に論じれば、中国国防工業は相対的に簡単な軍用プラットフォーム、つまりいくつかの種類の輸送機、パトロール艇、メインバトルタンク、装甲輸送車のためには動力装置を生産することができる。だが高技術作戦航空機、駆逐艦やその他のシステムのエンジンの研究開発は深刻な困難に遭遇している。潜水艦だけは例外で、それは確実だがその技術がどこから来たのかははっきりしていない。

中国がロシアから価格5億アメリカドルを超える123台のAL-31FNアフターバーナーデュアルターボジェットエンジンを購入したことは、中国の航空エンジン領域における遅れを再度証明した。以前の供給を加えると(2001年から)、中国が輸入したこの型のエンジンの総数はすでに930台に達する。

AL-31FNエンジンは殲-10、殲-11A/Bおよび研究開発中の殲-15戦闘機に用いられる。ロシアのRD-93エンジンはJF-17(頑住吉注:「梟竜」)戦闘機に採用されている。直-11ヘリはフランスのエンジンを採用している。ARJ-21民間用ジェット旅客機はアメリカのエンジンを採用している。

「宋」級ディーゼル・電池式潜水艦はドイツのMTU社が生産したエンジンを装備している。「旅海」級駆逐艦はウクライナのガスタービンとドイツのディーゼルエンジンを採用している。ZBL-09歩兵戦闘車はドイツのDeutzエンジンを装備している。99式メインバトルタンクはドイツの技術を基礎にして研究開発されたエンジンを装備している。

世界には高出力エンジンの研究開発を真に掌握するメーカーが少数しかなく、中国の国外供給商への依存は北京を非常に苦しめている。だがアメリカの研究員ゲイブ コリンズとアンドリュー エリクソンはChina SignPostウェブサイトで発表した詳細なレポートの中で、中国はすでに軍用エンジン製造工場の発展に力を尽くし始めている、としている。筆者は、「中国航空宇宙工業の発展は4つの戦略的『絶対命令』を条件としている。何故なら彼らはできる限り多くの高出力航空エンジンを生産するという目標を追求しているからだ。これは1、国外メーカーに頼ることを避ける、2、ロシア製エンジンの使用は考えない、3、航空機輸出で独立を実現する、4、人を満足させないロシア製エンジンのアフターサービスに別れを告げる、という内容である。」と考えている。

研究人員は、中国は品質コントロールと航空エンジンのタービンブレードの信頼性問題に遭遇し、材料選択方面に制限を受け、最も先進的な製品設計、マッチングと生産管理システムの研究開発がない、と考えている。

レポートの筆者は、中国航空工業の独占的巨頭である、10の部門と40万人の従業員を持つ中国航空工業グループ(AVIC)は現在まさに力を入れてジェットエンジンを研究開発しているところであり、今後5年でこの方向に100億人民元(15億アメリカドル)を投資するつもりであるという。

これは特別に重要なことである。何故ならロシアはどんどんエンジン供給メーカーの役割を演じたがらなくなり、この原因の一部は国内需要の増加であり、他の原因の一つは中国の国際競争力の高まりである。この政策は中国の殲-10、殲-11、殲-15、そして殲-20戦闘機の改良を阻害する可能性がある。この中で殲-20は第5世代機であり、現在まさに研究開発中である。だがモスクワはこの機のために必需品の117Sエンジンを提供しないことを決定するようである。

アメリカの研究人員は、中国が近代的エンジンの生産を掌握するにはまだ2〜3年の時間を必要とし、「第5世代戦闘機に必要な一流のターボファンエンジン」の大量生産を組織するにはまだ5〜10年を必要とする、と考えている。「もし中国がアメリカの20年前のレベルに到達し第4世代エンジンの生産を掌握すれば、これは中国というこのローカル軍事航空大国にとって極めて重要な意義を持ち、政治家たちの関心を集めることになる。」

コリンズとエリクソンは、中国が現在必要な品質を持つ先進的ジェットエンジンの大規模生産を組織できないことを、航空宇宙工業の「アキレス腱」と称している。だがAVIC社のこの方向における積極的開拓は成果を獲得でき、これらの仕事の成果は地上および海軍兵器システムのエンジン研究開発に用いられるかもしれない。


 最近の流れを見れば、ロシアが中国に兵器を販売したがらなくなっているのは明らかに中国が少し買って無断でコピー品を大量生産するからで、それを中国が国際競争力をつけてきたからロシアが警戒しているのだ、というのはどういうもんでしょうか。それはさておき、この記事ではメインバトルタンクのエンジンは作れることになっていますが、作れるか作れないかで言えば最新鋭戦闘機のエンジンも作れるけれど性能が悪く耐久性も低いわけで、戦車のエンジンに関しても問題が残っている疑いが濃いことはこれまで何度か触れました。殲-20のエンジンに関しては5〜10年を要する、とされていますが、こんな時間あっという間ですから警戒が必要でしょう。それにしても民間用と軍用の差があまりないヘリや純粋に民間用の旅客機のエンジンはいいとして、ドイツはどういう立場で中国に潜水艦や装甲車両用エンジンを販売しているんでしょうか。

 もうどうでもいいですけど、タイトルでは「中国が近代的エンジンの生産を掌握するにはまだ2〜3年が必要」と言ったのはロシアということになってますが、本文ではアメリカの研究員になってますね。こんな研究員が実在するかどうかも疑わしいもんですが。

8月10日

 「ちまき機」関連でやはり重複部分も多いですが。

http://military.china.com/news/568/20120807/17359678.html


アメリカメディア:殲-21はあるいは艦載機のための私生児か 競争力はF-35の敵ではない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ネットに伝わる情報では殲-21であるちまき機」)

殲-20の仲間となると推測され、新型艦載機となることが有望

アメリカ、「中国第2のステルス戦闘機」に関心を示す

【グローバル時報特約記者 張亦弛】多くの国外軍事専門家は中国のネット軍事ブログやフォーラムには余りにも多くのデマ、推測、修正を経た画像が氾濫していると考えており、このため往々にしてこうした情報に対し懐疑を示している(頑住吉注:当たり前だっての)。しかし、最近輸送途中の「枕陽飛行機の第5世代機」(中国のネットユーザーたちからは「ちまき機」とも呼ばれる)の映像がネット上に出現し、国外の多くの研究機構の「やじ馬見物」を引き起こした。国外の分析家は、この機は航空工業部門の「私生児」かもしれず、依然中国空軍の第5世代戦闘機プロジェクトの競争中で、しかも海軍の艦載機となるかもしれないが、この機の輸出ポテンシャルは限られたものかもしれない、と考えている。

中国の「第2のステルス戦闘機プロジェクト」?

アメリカの「安全保証業務ニュース」ウェブサイト5日の報道は、6月下旬、何段階かに分けてネット上に出現した映像は、1機の迷彩キャンバスに包まれた戦闘機の機体が、枕陽飛行機社から西安の閻良にある中国試験飛行院に向かう高速道路上に出現したことを明らかにした、とした。この機は中国第2のステルス戦闘機、殲-21「雪鶚」であると見られている(頑住吉注:「雪」+「ミサゴ」ですが、合わせるとシロフクロウの意味になるらしく、英語では「Snowy Owl 」です)。「中国の軍事近代化」という書籍の作者で、後に「国際評価・戦略センター」に入ったリチャード フィッシャーは、2011年9月に北京で行われた国際無人機創新コンクールで、院校の学生と枕陽飛行機社が共同開発した、外形がこれに似た飛行機の模型が展示された、とする。模型は、これが双発ステルス戦闘機であり、内部弾薬コンパートメントとアクティブフェイズドアレイレーダーを装備していることを明らかにしていた。

報道は、中国が2011年1月に最初のステルス戦闘機、つまり成都飛行機社が研究開発した殲-20を公開した、とする。成都飛行機と枕陽飛行機は解放軍空軍と海軍の第5世代戦闘機プロジェクトの競争者である。殲-20の公開につれ、成都飛行機がこの競争における勝利を獲得したかに見えた。しかし、殲-21の出現は不確定性を増加させた。文章は2049プロジェクト研究所高級研究員ロジャー カリフの話を引用し、「殲-21は依然殲-20と解放軍の第5世代戦闘機の役割を競う可能性がある‥‥解放軍空軍は2種の飛行機をいずれも購入するかもしれない。」とする。

(頑住吉注:これより2ページ目)

艦載機の「私生児」と見なせる

カリフは、「ある兆候は枕陽飛行機の新型戦闘機は解放軍がサポートするプロジェクトではなく、航空工業グループの自己資金で発展したもので、その後解放軍がこの機を購入することを希望しているのかもしれない、ということを示している。」とする。カリフは、殲-21が艦載機である可能性もあると考えている。報道は、枕陽飛行機は以前、中国空母プロジェクトのために殲-15「フライングシャーク」戦闘機を研究開発したが、解放軍海軍はより先進的で敵サイドの防空網を突破するに足りる戦闘機を必要としている、とする。ずっと中国の軍事プロジェクトに関心を注いできた専門家であるリチャード フィッシャーの視点もこれと似ている。先月中旬、「空天防御」ウェブサイトが発表した文章は、フィッシャーがインタビューを受けた時、「中国サイドの報道からすると、F-60は『私的』プロジェクトであり、解放軍への販売を希望している可能性が高い‥‥これまでにこの種の状況は何度も発生したことがある。例えば洪都航空のK-8練習機である。」と語った。フィッシャーは、画像の分析はこの新型ジェット機が比較的小型の第5世代機であり、枕陽飛行機はこれをもって解放軍に成都の殲-20の低コストのパートナー(頑住吉注:ハイ・ローミックスのローの方、ということです)として販売する可能性が高いことを示す、と語る。「この機はF-35に比べればやや全長が長く、2台のエンジンを持つが、明らかにステルス外形を使用しており、このため第5世代機となる。」 フィッシャーは語る。「もしこれが実際に存在するプロジェクトなら、この機は艦載機に発展するかもしれず、その寸法と双発構造は中国空母上での使用に非常に適する。」

輸出の見通しには疑問が出される

「安全保証業務」の文章は、中国の軍事ブログ上の事実確認を経ていない噂は、殲-21はF-60の名称で輸出に用いられ、この機はロッキード・マーティン社のF-35連合攻撃戦闘機のより廉価な代替者になるとしている、とする。だが、カリフはこの機がF-35の強大なライバルになるはずはないと考えている。何故なら、現在F-35を購入しようとしている国はいずれもアメリカの同盟国であり、彼らが中国戦闘機を買うはずはないからである。「インドはありえないし、ロシアもありえない」カリフは言う。「これでは残るのはパキスタン、ブラジルやいくつかの中東の国々くらいだ。彼らのうち将来10〜20年でアメリカのF-35を購入可能な国は1つもない。」 カリフは、サウジアラビアなどのようにかつて中国装備を購入したことがある国も興味を持つことはなく、何故ならアメリカが彼らにF-35を販売することが完全にできるからで、一方彼ら自身はF-15戦闘機の購入を選択する、と考える(頑住吉注:何故唐突にF-15が出てくるのかよく分かりませんが、中国戦闘機を買うくらいならむしろ古い世代のF-15を買うだろう、というような意味でしょうか)。 「もし今後彼らがいくつかのより先進的な装備を購入しようとするなら、彼らは低ランクの中国戦闘機ではなくF-35を購入する可能性が高い。」


 現時点では中国の航空機会社がベンチャービジネスとして作ったが採用されず、実物大模型のまま消えていくかもしれないわけですが、「殲-21」とか「雪鶚」とか怪しげな名称もついて話が広がってますね。輸出に関しては、アフリカや中南米諸国という線はないんでしょうか。F-35よりはずっと安くても、あまり貧困な国に買える価格にはならんということかも知れませんが








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