コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその90

6月16日

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/13/016732293.shtml

 「中国海軍の新旧潜水艦の比較写真公開、技術の進歩がはっきり分かる」というんですが、これは旧の方が余りにもお粗末すぎるのでは。というかこんなんで漏水せずに海に潜れたのかと疑いたくなるひどさです。しかしまあ改善されているのは確かのようで、いつまでも「中国の潜水艦はうるさくて低性能」という固定観念にとらわれているのは危険かもしれません。

http://bbs.chinaiiss.com/forum.php?mod=viewthread&tid=4211553&extra=page%3D1

 シンガポールが展示した新兵器ということで、小火器にも面白そうなものがあります。

http://big5.china.com/gate/big5/news.china.com/hd/11127798/20140616/18563539.html

 金正恩が潜水艦に乗って演習を指導したという画像集ですが、古そうな潜水艦ですな。

 中国海警関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/14/016734935.shtml


中国の第4隻目の4千トン級海警船進水 南海総隊に隷属

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最も新しく建造された中国海警3402船が進水(スペシャルサンクス:大軍事魔牛小隊)」)

最近、1隻の最も新しく建造された大型海上法執行船舶が我が国の南方の某造船工場内で浮動船台によって進水に成功した。この船のコードナンバーは3402で、中国海警に隷属する。この船の同型船舶はすでに3隻建造され、かつ中国海警に加入し就役しているとされる。

中国海警船は4桁あるいは5桁のコードナンバーを採用し、第1桁目あるいは第1、2桁目は所属海区(1は北海、2は東海、3は南海))あるいは海警支隊ナンバーをを表し、第2桁目あるいは第3桁目は排水量のクラスを示し、第3、4、あるいは第4、5桁目は船舶のコードナンバーあるいは以前のコードナンバーである。この最も新しく進水した海警船のコードナンバーは3402であり、ならばこの船は4,000トン級で、かつ南海総隊に隷属するということを意味している。


 一番下に「3401」、「2401」、「1401」の画像がありますが、これらが同型のすでに就役済みの3隻で、「3401」は南海、「2401」は東海、「1401」は北海所属のそれぞれ1番艦、今回進水した「3402」は南海所属の第2番艦ということでしょうね。海軍でもそうですが、海警でも南海に新装備が優先的に回されるんでしょうか。で、次はその南海の中国海警が対峙するベトナム海上警察船舶関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/14/016734623.shtml


ベトナムの最も近代的な海警船の真の姿が明るみに 価格6,000万アメリカドル

原題:ベトナムの最も近代的な海警船の真の姿が明るみに 手術台、ヘリポートあり

画像はベトナムのCSB8001号海警船であり、現在南海で活動している。付近にいるのは8003号海警船で、ベトナム第一海区海上警察部隊から移動配置されてきたばかりである。8003号海警船の搭載重量は非常に大きく、比較的近代的である。

「ベトナム青年オンライン」は6月12日、ベトナムで最も近代的な海警船の「真の姿」を明るみに出した。この船はベトナムCSB8001号海警船で、現在中国の海洋981掘削プラットフォーム周辺海域で活動している。

8001号海警船の政治員ペイメンション大尉は、8001号海警船の価格は約6,000万アメリカドルであり、2013年10月に正式に使用に投入され、第3海区警察部隊に隷属する、とする。この船はベトナム海警船隊の中で最も近代的な船舶で、その特徴はいかなる波風の中でも無制限に活動できることである。船には最も近代的な通信システムが装備され、あらゆる活動がコンピュータシステムによって調整配分される。この船は識別システムを持ち、ベトナムの海域で活動する登記を経た国内外の船舶の外形を識別できる。

ペイメンション大尉は、8001号海警船は200人を搭載でき、海上で連続2〜3ヶ月活動できる、と語る。収容(海上治療ーPV)任務を執行するため、8001号海警船は120人の病人を収容でき、救急室には12のベッドがある。必要な時は、この船は衛星および陸上との連絡を始動させて、船上で直ちに手術が行える。

ペイメンション大尉は、「注意に値するのは、この船にヘリポートが設けられていることだ。船上には2隻の救護挺があり、高温に耐え、12級の大波に抗することができ、太陽電池によって運行することができる。ひとたび事故が起きれば、ロープを引くだけで2隻の救護挺はすぐ自動的に飛び出し、1隻あたりの快速艇が最多で37人を輸送できる。」と語る。

8001号海警船はさらに消火噴水銃を装備し、射程は150〜200m、毎秒6立方m噴射する。2001号海警船のガラスシステムは大きな衝撃に耐えられ、同時に放水砲の噴射にも耐えられる。(王健 編集:小唐)

(頑住吉注:画像のキャプションは順に、「8001号海警船の通信システム」、「この船の指揮区域。この中に船舶外形識別システムが装備されている」、「舵」、「対話システム」、「海上消火噴水銃」、「この船は6層あり、食べ物を送るにはエレベータの使用が必須である」、「個室トイレのあるベッドルーム」、「電気コンロ」、「船上の洗濯機、乾燥機システム」、「12級の大波に耐えられる救命艇」、「船尾に位置するヘリポート」、です。)


 なかなか近代的な装備のようですね。

6月17日

 昨日も紹介した金正恩と潜水艦の関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/16/016737522.shtml


韓国国防省:韓国軍の潜水艦は金正恩の搭乗した潜水艦に比べ戦力が強い

韓国連合通信社6月16日の報道によれば、最高指導者金正恩が先日海軍潜水艦部隊を視察したことを北朝鮮メディアが報道した件につき、韓国国防省スポークスマンのジンミンシーは16日定例記者会見で、北朝鮮が潜水艦の写真を公開したのは戦力を顕示するためかもしれず、潜水艦内部を明るみに出したのは非常に珍しいことだ、とした。

朝鮮中央通信社の報道によれば、金正恩は北朝鮮人民軍海軍第167部隊を視察した。金正恩は自ら潜水艦に乗り、実際の演習を指導した。北朝鮮の「労働新聞」はさらに8枚の金正恩が乗船して演習を指揮した写真を掲載した。韓国連合通信社は、画像から見てこの潜水艦はあるいは北朝鮮最大の「ロメオ」級潜水艦かもしれず、排水量は1,800トンである、としている。「ロメオ」級潜水艦は北朝鮮が1960年代に導入したもので、老化が深刻で、かつ騒音が大きい。

ジンミンシーは、韓国の潜水艦は北朝鮮の潜水艦に比べて性能がより優良で、潜水艦時間がより長く、かつ騒音が小さい、とする。武器システム方面でも、韓国の潜水艦の配置は北朝鮮の潜水艦より良いという。

5月31日、朝鮮中央テレビ局が放送した記録フィルム「奮い立て白頭山訓練 熱風の無敵強軍」の中で、北朝鮮の潜水艦および潜水艦基地が公開された。韓国軍は評価して、現在北朝鮮が持つ潜水艦の総数は70隻余りで、このうち「ロメオ」級潜水艦は20隻余り、「シャーク」級が40隻余り、「サーモン」級(130トン)が10隻余りである、とする。(実習編集翻訳:朱文娟 原稿チェック:李小飛)


 そりゃまあ1960年代に導入した潜水艦より優れていないようじゃお話になりませんからね。ちなみに台湾版Wikipediaによれば「ロメオ」というのはNATOのコードネームで、ソ連が1950年代に設計、建造した「633プロジェクト」潜水艦です。排水量は水上1,475トン、水中1,830トン、全長76.6m、最高航行速度は水上15.2ノット、水中13ノットとされてます。「シャーク」級もソ連原産ですが、「サーモン」級はユーゴスラビアの図面に基づいて北朝鮮が建造したもので、乗員9人、最大航行速度水上10ノット、水中4ノットのミニ潜水艦です。

6月19日

 ロシア海軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/18/016743400.shtml


ロシアの上将:ロシアの第5世代潜水艦、軍用ロボット設備を装備へ

タス通信社2014年6月17日の報道によれば、ロシア海軍司令部指揮官はロシアの第5世代潜水艦は軍用ロボット設備を装備することになる、とした。

海軍上将ヴィクターは火曜、「発展の前途あるロボットシステムを武器システム内に組み込むことは、非常に大きく通常潜水艦と原潜の作戦能力を向上させることができる。」とした。彼は次のように強調した。「船舶の建造は厳格な手順に従い、もって新世代潜水艦の創新作業に停滞が発生するのを避ける必要がある。このことは船舶の施工時間、船舶と潜水艦の循環使用率、および科学技術の発展速度を決定する。このため、我々は堅実な工業的基礎を必要とし、もって新世代潜水艦の設計が連続性を持つことを保証する。このようにしてこそロシア海軍は科学技術進歩の波に追いつくことができ、それでこそ最新の需要を満足させる潜水艦を持つことができるのである。現在、ロシアの第4世代潜水艦『ヤーセン』級多機能攻撃潜水艦(NATOのコードネームは「セベドロビンスク」)および「ボレイ」級弾道ミサイル原潜がすでに就役している。『ヤーセン』級潜水艦を雛形として、我々はすでに第5世代潜水艦の研究開発作業を展開している。」


 潜水艦内で使われるロボットなのか、無人小型潜水艇のようなものなのか、これでは分かりませんね。

 中ロその他の合同軍事演習関連です。

http://www.dawuge.com/lishimiwen/20140618/32917.html


ロシアメディア:上海協力機構の「平和使命」軍事演習が8月に中国で行われる

タス通信ネットの報道によれば、ロシア東部軍区ニュース所主任アレクサンダー ゲージェイェフは17日、上海協力機構の「平和使命-2014」対テロ演習は8月下旬に中国の朱日和訓練基地で行われ、ロシアは800名余りの将兵と一連の大型装備を出動させることになる、とした。

ゲージェイェフは、「『平和使命-2014』軍事演習は2014年8月24日から29日まで中国の内モンゴル自治区の朱日和訓練基地で行われる。」と語った。

ロシアは800名余りの将兵、「氷雹」(頑住吉注:БМ−21)多砲身ロケット砲中隊、「カーネーション」(頑住吉注:2S1)自走榴弾砲中隊、迫撃砲中隊、「シルカ」(頑住吉注:ZSU-23-4)自走高射砲小隊、狙撃手小隊を動員して演習に参加する。また、ロシア軍は今回の演習のためにさらに軍区の飛行機を使用し、これには8機のミルー8ヘリ、4機のスホーイー25前線爆撃機、2機のイリューシンー76軍用輸送機が含まれる。

今年4月、ロシアの外務大臣セルゲイ ラブロフは、ロシアの主旨は中国というパートナーと共に国連の協調の下に全力で国際対テロ協力を強化することにあり、両国はさらにこの領域で2国間協力を推進するつもりである、と指摘した。

ロシア安全保障委員会事務局長ニコライ パテルシェフは6月初め、多くの挑戦はロシアと中国に、2国間協力形式の発展の必要を生じさせているだけでなく、さらに集団安全保障条約や上海協力機構など地域組織のポテンシャルを強化する必要を生じさせている、とした。

今年2月と5月、中国国防部スポークスマンは2回にわたり、中ロ両軍は中国が行う「平和使命-2014」上海協力機構合同対テロ軍事演習に共同で参加することになる、と明らかにした。

上海協力機構のメンバー国には中国、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンが含まれる。


 西側との関係悪化による中ロの軍事的結びつきの強化が演習にどう影響するかがポイントでしょうか。なお「平和使命」演習については昨年も何度か取り上げましたが、対テロと言っても我々が想像するものとは違い、少数民族の住む都市や地域が独立を宣言したような場合に武力で制圧することを想定したものです。

6月25日

 久々に「遼寧艦」の話題です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/24/016755753.shtml


遼寧艦、消失2か月後に姿を現す 大改造、カタパルトの噂、攻めずして自ら破綻

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「原文に添えられた画像:ネット仲間が撮影した遼寧艦空母の維持保護メンテナンスの最新の進展」)

【グローバル軍事報道】 4月18日、中国初の空母遼寧艦は大連港に入り、時一年余りを隔て、初めて「実家」に戻った。遼寧艦は改装グレードアップ、試験航海完成から今に至るまですでに2年半近い時間がたち、今回大連造船工場に戻ったのは中期維持保護メンテナンスを行うためである可能性が高い。当局は遼寧艦が今回工場に戻ったことに関し、より多くの情報をまだ決して明らかにしていない。造船工場の現場写真から見て、遼寧艦はまず埠頭に停泊し、さらにドライドックに移され、しかる後に各種の工程車両と施工設備が飛行甲板上に出現し始め、おぼろにそこで忙しく働く工員が見える。

最近遼寧艦がドックに戻り維持保護を行う進展が明るみに出た。遼寧艦の甲板と船体がいずれもすでにすっかり一新し、新たな防護塗料が塗られているのが分かり、これは大型水上艦船の維持保護、メンテナンス作業に普通の項目である。現在見たところ、遼寧艦の前甲板にも「大改造」の兆しは現れておらず、ネット上で一定の時間持続したカタパルトに換装するとの噂も攻めずして自ら破綻した。


 「大改造してカタパルトを装備」はどう考えても希望的観測でしたからね。

 以前も触れた国際戦車競技関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/24/016754341.shtml


ロシアメディア:戦車冬季両項目競技、ロシアステージ開幕

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「原文に添えられた画像」)

中新ネット6月24日電 ロシアのタス通信ネットの報道によれば、ロシア陸軍スポークスマンのキリル ジシェリョフは現地時間23日、戦車冬季両項目競技ロシアステージはモスクワ州のアラビノで開幕する、とした。

ジシェリョフは「2014年戦車冬季両項目競技ロシアステージの開幕式は観衆に公開される『戦車バレエ』になる。戦車クルーたちは限りある場所でショーとしての戦車操縦を行う準備をしている。」と語った。

開幕式終了後、訓練場ではすぐ最初の競技を迎え、すなわちT-72B戦車クルーの個人競技で、競技では最優秀のロシア軍戦車クルーが決定される。

戦車冬季両項目競技はスキーリレーのルールを模し、戦車兵たちは長さ20kmのルートを通過し、さらに「冬季両項目」の中で越えることが必須の障害を克服する必要がある、とされる。蛇行したカーブ、浅瀬、丘陵、段差である。

今回の競技はタマン師団訓練場で開幕し、1週間後に終わる。ロシアメディアの報道によれば、戦車冬季両項目世界選手権は7月26日から8月10日までロシアで行われ、13カ国がすでに世界選手権参加を確認しており、このうち中国とクウェートは各自の戦車を使用して協議に参加することになり、22カ国は代表を派遣して視察員を担当させる。


 中国戦車の実力の一端をうかがう貴重なチャンスですが、自衛隊関係者は視察に行っているんですかね。

 韓国関連です。


調査がはっきり示す:70%超の韓国人が中国の軍事、経済的勃興を脅威と見ている

【グローバルネット報道 記者  李小飛】 韓国連合通信社6月24日の情報によれば、韓国の峨山政策研究院は24日「韓中関係世論調査」を発表した。結果は、7割近い韓国人が中国の軍事および経済的勃興を「脅威」と見ていることをはっきり示している。報道によれば、今回の調査対象は1,000人の韓国各地の19歳以上の成人である。結果は、66.4%の被調査者が中国の軍事的勃興を脅威と見なしていることをはっきり示している。この比率は2012年の73%に比べやや下がっている。だが中国の経済的勃興を脅威と見る被調査者は71.9%の比率を占め、2012年に比べ19%上がっている。また、57%の被調査者は韓米日三国の安全保障協力に支持を表明し、30%の被調査者のみ中韓安全保障協力を支持した。


 「政策研究所」という立派な名を名乗る割に調査人数は少ない気がしますがそれはさておき、我々から見れば日米韓協力の支持者の少なさ、中韓協力の支持者の多さに意外な感じを受けますね。

6月26日

 スホーイー35関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/23/016753380.shtml


解放軍がスホーイー35を気に入るのには三大原因がある ベクトルエンジンが非常に魅力的

ロシアのスホーイー35は第5世代戦闘機ではないが、いくつかの性能は基本的に第5世代戦闘機の要求に到達している。アメリカ空軍の第5世代戦闘機F-22が就役してすでに非常に長年になるという状況下で、ロシア空軍のT-50は依然4機の試験機しか作られておらず、装備される時期ははるか先でいつのことか分からない。しかもこのすでに20年「遅参」した戦闘機は、依然その最初の追跡目標であるFー22に立ち後れている。ならば、中国が今回ロシア製武器を大規模購入するのには一体価値があるのか否か? 殲ー20と殲ー31という2種の第5世代戦闘機を連続して試験飛行に成功させた国、また殲ー10Bおよび殲ー16という2種の優秀な第4世代改良型戦闘機を研究開発中の国が、何故さらにスホーイー35を購入しようというのだろうか?

航空電子システムは国産の方が優秀

スホーイー35S戦闘機が配備する「雪豹-E」フェイズドアレイレーダーはずっとロシアサイドが最も自慢する一項目である。スホーイー35Sのレーダーの探知計測距離は400kmとされるが、これは大型の旧式爆撃機に照準を合わせたデータでしかなく、普通の戦闘機に対してなら150〜200kmというレベルに過ぎず、第3世代半および第4世代機(頑住吉注:世代基準が変わっていることに注意。ここで言う第4世代機とは冒頭の第5世代機のことです)なら100km以内に過ぎないかもしれない。「雪豹-E」レーダーは実際には依然パッシブフェイズドアレイレーダー(PESA)に属し、このため技術レベルは決して高くなく、メリットは不正確な探知計測距離が特別に遠いということだけである。だがこの「千里眼」には近いところははっきり見えないという特徴もあり、実戦の中でごく容易に致命的欠陥となる。スホーイー35用のはPESAパッシブフェイズドアレイレーダーだが、中国の殲ー10BさえすでにAESEアクティブフェイズドアレイレーダーを装備済みなのである。

スホーイー35が配備する赤外線捜索・追跡システム(IRST)はロシアのほとんどあらゆる作戦機の標準装備であり、スホーイー35のIRSTの機種はOLS-35で、このシステムは1回で4つの異なる波長の赤外線信号を追跡でき、最大探知計測距離は90km(目標尾部)および50km(目標前方)である。レーザー距離測定装置の測定距離は20km(空中目標)および30km(地上目標)である。だがこのシステムの性能は中国が研究開発した某型システムと近く、導入の必要性は存在しない。ならば、スホーイー35戦闘機を買う目的は一体何なのか?

ベクトルエンジンが非常に魅力的

スホーイー35はつきつめて言えば真の意味の第4世代機ではないが、そのエンジンは第4世代機のエンジンである。スホーイー35のエンジンにはどういったメリットがあるのか?

スホーイー35はサターン社最新の117Sターボファンエンジンを配備しており、最大速度はマッハ2.25に達する。117SはAL-31FM型エンジンの大規模改良型で、推力は14.5トン、推力ベクトルエンジンである。先進的な低圧タービン・高圧タービン技術を採用し、同時にこのエンジンはSDU-Dと呼ばれる精密デジタル式コントロールシステムを使用している。これらの新技術はこのエンジンの全体的な推力を16%急増させている。

一般的に言って、エンジンは戦闘機の損耗が比較的深刻な部分の1つであり、その維持修繕頻度は戦闘機の全体的な作戦能力に対し比較的大きな影響を生じさせる。117Sエンジンの使用寿命は4,000時間で、同類エンジンの2倍以上である。2回の大修理の間の時間は1,000時間で、これも同類製品の2倍前後であり、このことはスホーイー35の出動能力と作戦時間いずれにも極めて大きく貢献する。

推測によれば、中国は2020年になってやっと第4世代戦闘機に有効な戦闘力を形成させることができ、それまでの6年の時間、殲ー10、殲ー11がアメリカ空軍のF-22に対抗し得ることを期待するのは間違いなくやや困難で、このように臨時的性格の戦闘機があって戦闘力を補充することが必須である。だが国内の戦闘機の生産能力は中国空軍の需要を満足させるには程遠い。あるメディアは、国産の殲ー10、殲ー11Bの年間生産数は48機に満たず、加えて殲ー15、殲ー16の需要があり、このため毎年自ら製造する新たな機の数は限られ、ロシアから戦闘機を輸入する必要がある、と報道した。一方ロシアから先進的なベクトルエンジンを輸入できることは、中国の第4世代機に対してより良いことと言える。

スホーイー35の117Sエンジンがあれば、殲ー20は真の第4世代戦闘機になり、超音速巡航の夢が実現できる。スホーイー35のベクトルエンジン技術も中国が獲得を急ぐものである。何故ならベクトルエンジン技術は中国が渦扇-15エンジンを早期に研究開発成功させる助けになり、殲ー20戦闘機に早期に「中国の心臓」を装備させるられるようにするからである。

中ロの戦略的関係を維持する

長期にわたり、中ロ両国の軍事技術協力は中国の戦略的協力のカギとなる重要な内容の1つである。1990年代、経済「ショック」のロシアは対中国兵器販売によって大量の外貨を獲得し、同時にロシア軍事工業の基礎を維持し得ることを保証した。中国サイドは速やかに必須の先端武器と技術を獲得した。中国軍事工業の能力は不断に増強し、近年では主にエンジン購入と技術協力がメインで、すでにロシアと兵器に関する大規模契約を締結することはごく少ない。一方ロシア経済の回復も非常に速く、外貨備蓄は少なくなく、さらにはミストラル級強襲揚陸艦という大型項目を導入する財力がある。資金問題は主因とは評価されないことが分かる。この交易は一方においては新たな技術に接触でき、さらに重要なのは中ロの戦略的関係を継続して維持できることだ。何故なら中国がスホーイー35を購入することは、その他のロシア系装備の国に対し模範を示す効果を果たし、本来輸出用であるスホーイー35にできる限り早く国際市場を切り開かせ、同時に中ロのその他の方面の協力(例えば天然ガス、石油に関する協力)のためにさらに価値ある材料を増すことになる。(中広)


 スホーイー35が少数あってもF-22に対抗し難いことに変わりはなく、こんな売買がなくても国際環境的に中ロ関係は強まる傾向にあり、なんだかんだ言ってもやっぱりエンジンなんですよね。

6月29日

 リムパック関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/27/016762499.shtml


専門家:アメリカ、リムパック軍事演習を機会に我が軍最新の艦艇の情報を窺い見ることを欲する

リムパック演習。アメリカはまだ決して冷戦思想を捨てていない

李傑

昨日から海上で最大規模として知られるリムパック軍事演習が正式に開幕した。その時、この23カ国が参加し、47隻の水上戦闘艦、6隻の潜水艦、200機余りの飛行機、2.5万名の将兵を動員した膨大な集団がハワイ海域に姿を現した。

長年来、極力「アジア太平洋地域回帰」、「再バランス」戦略をごり押ししているアメリカは、今回中国海軍が艦船を派遣して参加することに同意しただけでなく、その数を4隻まで増加させ、アメリカのすぐ次の第2の艦隊とさせた。我々は当然、アメリカが中米両国の新型大国関係建立および新型両軍関係構築を重視し得ることを良いことだと認め、さらにアメリカが今後冷戦思想を完全に捨て、もはやかつてのような棍棒を高々と振り回し、「筋肉」を見せつけ、さらにちょっと「飴」を与えれば、すぐ他国を威嚇できるという時代遅れのやり方を迷信することがないよう心から願う。

中国の総合国力が不断に増長するのと共に、軍事費への投資が徐々に増加し、中国の軍隊および海軍武備の更新は加速し、我が海上作戦力量はこれにつれ持続的に増強され、これはすでにアメリカの悩みの種となっている。米軍は我が持続的に発展する海空戦力を極度に憂慮しており、それは軽々と第一列島線という我々に対する海上の封鎖、包囲を軽々と突破するものであり、特に中国海軍がここ何年か発展させてきている空母艦隊、フェイズドアレイレーダーを装備した大、中型水上戦闘艦、AIP潜水艦など新型の兵力、兵器はアメリカに疑念を抱かせ、ますます心配を感じさせている。だがまた極度に内情を知らず、このため我々と接触、意志疎通、理解を行う機会を増加することを希望している。米軍は、「リムパック」は顔と顔とをつき合わせる1つの絶好のチャンスであると考えている。近距離で観察し、我が演習に参加するミサイル駆逐艦、ミサイル護衛艦、総合補給艦および我が国が自ら研究開発した先進的な病院船の状況を「窺い見る」こともできれば、相互の視察、甚だしきに至っては個別の艦船に人員を派遣して艦に駐在させて学習することによって、できる限り多く他国の艦船の性能、武器装備、訓練の方式および人員の素質などの要素を掌握することもできる。

中米の間に不一致があり、矛盾があることは回避できない。だが、非常に多くの問題の上で双方はいずれも、危機を有効に管理コントロールできるメカニズム、および相応の協調の方案を建立することを希望している。米軍は、ここ何年か中米両軍関係は時には良く時には悪く、これを何度も繰り返し、すでに非常に大きな程度上中米両国間関係の正常な発展を阻害し影響している、ということを認識するに至っている。だが、もし本質から解剖分析すれば、アメリカの核心的戦略目的は封鎖、抑えつけ、コントロールし、大きな力を入れて中国の総合力と経済の発展を遅延させ、もって継続的に我々に対する全面的な優勢を保持することに他ならず、この点が変わることはない。だがアメリカは決して両国に大きな戦事あるいは深刻な衝突が勃発することも決して希望してはいない。

このため、米軍は遅れず今回の演習のチャンスをつかみ、アメリカ海軍と中国海上力量との交流、協力を拡大し、相互間の理解と信頼を増進し、もって有効な管理コントロールメカニズムを形成し、大きな誤解、誤判断が起きるのを避ける。

実際、アメリカはここ何年かの海上の実践を通じてすでに深く認識するに至っている。その盟友との間で戦略的協力を強化する、あるいは軍事同盟を結成することは、その一部の戦略目的を達成できるだけである、と。環太平洋の各種の業務は、もし中国というこの環太平洋の大国の具体的介入、積極的な参加が欠けていたら、名が実を伴わないだけでなく、最終的に、真に実行、完成し得ることは非常に難しいのである。北朝鮮の核問題、海上ルートの安全、対テロ対海賊であろうと、応急措置や災害救助、人道主義救援などであろうと、中国を離れては全て完備したものにはならず、全面的なものにはならず、甚だしきに至っては実りがないのである。今後、アメリカは中国に対し必ずや「接触+抑止」の冷戦策略を継続して実行し、かつ機が熟した時には「接触+規範化」に発展変化させることになり、このことに対し我々はきっとはっきりした認識を保持する必要がある。(筆者は三略研究院海洋研究センター主席専門家)


 中国が派遣するのは最新装備ですし、選ばれた人員も中国軍の中で優秀と思われますから、その力を探るには適しているでしょう。もちろん中国もアメリカの力を極力探ることになるでしょうが。

6月30日

 「リムパック」に関する別の専門家の評論です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/06/28/016764997.shtml


専門家:中国海軍、「リムパック」で透明性を見せる 視野を広げる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『リムパック-2014』演習に参加する中国海軍艦隊、ハワイ諸島の真珠湾に到着 李栄磊撮影」)

北京時間25日早朝2時、中国海軍ミサイル駆逐艦海口艦、ミサイル護衛艦岳陽艦、総合補給艦千島湖艦、和平方舟病院船からなる中国海軍艦隊は、多くの国の艦隊と共に真珠湾に到着し、間もなく「リムパック-2014」演習に参加する。

この万里を越えた演習は一体中国海軍に何をもたらし得るのか? 中国海軍はアメリカが主導するリムパックの中でどのような風采を見せるのか? 記者は軍事ウォッチャー張軍社をインタビューした。

万里を横断したことは無駄ではない 未来の行動の基礎を固める

アメリカ太平洋司令部の司令サミュエル ロックリアは、「中国がこれに参加する、これは非常に大きな一歩を踏み出したことであり、特にアメリカによって主導される演習の中へなのだ。」と語った。ウォッチャー張軍社は、もしアメリカが主導するものなら、中国海軍も多くの向上が獲得でき、例えば大型合同海上軍事演習の経験や非伝統的安全領域の技術である、と指摘した。

一方において、中国海軍は多国合同軍事演習の手順、方法、方式を学習することができる。何故なら海軍はこれまでまだこのような大型の演習を行った、あるいは主導したことはないからである。また、今回の演習はさらに中国海軍を強化することができ、特に非伝統的安全領域での行動方面の関連技術やプロセスである。

今回中国海軍は主に7つの科目の演習に参加し、大部分は非伝統的安全領域で、これには人道主義救援、減災、軍事医学交流、対海賊、海上捜索救援などが含まれる。今回の演習を通じ、中国海軍はさらにこうした方面で技術を向上させ、視野を広げ、中国海軍が将来国際的責任や義務を履行することに非常に良い基礎を固める。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現地時間6月18日、ハワイ海域に赴いて『リムパック-2014』合同軍事演習に参加する中国海軍の海口艦、岳陽艦、千島湖艦、和平方舟病院船はアメリカ、シンガポール、ブルネイという3カ国の軍艦と共に特別混成艦隊の隊形変換訓練を行った。ジュジェンファ撮影。」)

交流と展示を同等に重んじる 中国の軍事演習参加は一石二鳥

「リムパック」系列の演習は今年すでに24回目であり、中国は初参加である。張軍社は、中国海軍のこの行動は対外的に自身の建設の成果を見せるだけでなく、他国と広範な協力を行いたいというポジティブな情報をも発信している、と考える。

まず、我々はアメリカに対し中米両軍の交流強化、両軍の相互理解の増進、誤解、誤判断を避けるといったような明確な情報を発信した。また、中国海軍が派遣した艦艇はいずれも現役の比較的新しい機種の艦艇であり、特に2隻の駆逐艦と護衛艦はいずれも現在中国海軍の主要な戦闘艦艇である。

これらの艦艇は中国海軍の現在のレベルを代表している。一方において我が国海軍の開放的で透明な態度を見せ、他方においては他国の軍隊に我々、特に中国海軍の60年余り前からの発展の現状を理解できるようにもさせ、彼らに中国海軍は中国の近海防御任務を担えるだけでなく、さらに非常に良好に国際的責任と国際的任務を担えるのだ、と感じ取れるようにさせる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「6月19日午後、『リムパック-2014』演習に参加する多国特別混成艦隊の中の一部の軍艦は主砲射撃試験を行った。」)

軍事演習は鏡 長所短所を知り他山の石として強軍を研究する

中国海軍は1949年の建立から今に至るまで、すでに多くの国と合同演習を行ったことがあるが、張軍社は演習のパートナーが違い、演習の内容にも差異が存在し、合同軍事演習に代表される対外交流は鏡であり、不断に中国海軍のより速くより良い前進を督促する、とする。

アメリカが主導する演習に参加し、我々は主に非伝統的な安全に対する脅威をメインとする。ロシアと行う演習では、我々は非伝統的な安全に対する脅威を含むだけでなく、さらにいくつかの通常作戦科目の訓練があり、それらには中国海軍自身の発展、防御作戦能力の向上いずれに対しても非常に良い促進作用がある。こうした演習を通じ、我々は自身の優勢を見ることができ、装備の発展、作戦理念などの方面に存在するいくつかの問題をも見ることができる。このようにすればより良く改正、修正し、有効に海軍の全方位の発展が促進できるのである。

中国海軍の未来の発展、協力交流は非常に重要な1つの方面である。我々は継続的に港への訪問を行う必要があるだけでなく、さらに中国海軍とその他の国の海軍学校、学員、特に若い将校との間の交流を拡大してもよい。若い将校は未来の海軍の発展に対し非常に大きな影響があり、彼らのグローバルな視線、国際的視野の樹立、および他国の海軍との協力は非常に重要と言うべきである。(朱梁文軒)


 まあ世界に出て行って視野を広げ、少しずつでも自分たちの国の問題点にも気づいていってほしいですね。

7月1日

 スホーイー35関連です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/important/11132797/20140630/18597105.html


ロシア当局が事実と認める:中ロはもうすぐスホーイー35戦闘機の供給契約を締結する

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア空軍のスホーイー35戦闘機の特技飛行。少し前、中国軍の高級代表団がロシアでスホーイー35戦闘機の飛行デモンストレーションを視察したばかりである。」)

ロシア軍事工業総合体ニュースネット6月30日の報道によれば、ロシア空軍部隊元トップで、連合飛行機社航空軍事プロジェクト管理所リーダーのウラジミール ミハイロフは2014年6月28日、中ロは遠からぬ未来に中国が第4世代戦闘機スホーイー35を購入する契約を締結することになる、とした。

ミハイロフはテレビ局の「総参謀部」という番組の中で、「彼らには競争力がある。もうすぐ中国にスホーイー35を供給する契約を締結し、これらの飛行機は高い関心を集める。」と語った。この前、連邦軍事技術協力所は、中ロのスホーイー35に関する談判は進行中であるが、契約が締結されるか否かはまだはっきりしない、とした。

国外との最新型戦闘機の協力に言及してミハイロフは付け加え、インドとロシアが合同で研究開発するものには第5世代のT-50もある、とした。スホーイー35はスホーイ設計局が研究開発した第4++世代ジェット式高機動多用途戦闘機で、T-10Cプラットフォームを大規模近代化改造したものである。

技術資料

スホーイー35は第4++世代大規模近代化高機動多用途戦闘機である。この機は第5世代技術を採用し、この機が同クラスの戦闘機より優れていることを確保している。この機の顕著な特徴は、そのデジタル情報コントロールシステムに基づく新型の航空電子フルセット設備(機の設備が整合され、大範囲の空中目標が発見できる)、同時に追跡する射撃目標の数が増加した、フェイズドアレイアンテナを持つ新型レーダー、推力と回転ベクトル牽引力が増加された新型エンジンである。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「現在スホーイ社は2015年までにロシア国防省に48機のスホーイー35Cを供給する契約を履行しているところである。」です。)

スホーイー35は飛行プラットフォームから武器システムまで、大規模グレードアップされたスホーイー27戦闘機である。その戦闘力の重要なカギはレーダー、エンジン、機載武器などのサブシステムにある。これらのサブシステムは全てセットで体系となり、スホーイー35の導入は中国サイドのいわゆる研究開発に対し重要な価値があると簡単に考える、この種の視点は単純すぎる。

ロシア軍のスホーイー35Cの主要な戦術技術性能

変形:スホーイー35C

全幅:14.75m

全長:21.95m

全高:5.92m

主翼面積:62.20平方m

重量(s):

空虚重量 19,000

正常離陸重量 23,000

最大離陸重量 34,500

燃料 11,500

燃料(2つのサブタンク付き) 14,300

動力装置:アフターバーナー燃焼室付きターボジェットエンジンAL-41F1Sが2基

推力(s):

最大 2x8,800

アフターバーナー使用時 2x14,500

最大速度(km/h)

地上 1,400(マッハ1.17)

高空 2,500(マッハ2.35)

実際の航続距離(km)

場所移動航続距離(サブタンクあり) 4,500

高空(サブタンクなし) 3,600

低空 1,580

上昇速度:16,800m/分

実際の上昇限度:8,000m (頑住吉注:んなわけない。18,000の間違いですかね)

最大使用過負荷:9 (頑住吉注:9Gのことですかね)

乗員:1名

武器装備:30mmGSH-30-1機関砲1門(150発)

戦闘負荷 8,000s(12の吊り下げポイント):

R-27E、R-77、R-73、RVV-CD、RVV-MD、8 хR-27ER1、4 хR-27ET1およびR-27EP1;12хR-77RVV-AEおよび6хR-73

(知遠/北風)

(頑住吉注:3ページ目)ロシアにとって、スホーイー35の主要な役割は金を稼ぐ道具であり、T-50こそ未来である!

(頑住吉注:4ページ目)これに対応し、殲ー20こそ中国の次世代戦闘機である。我々がスホーイー35に多すぎる資源や精力を費やす価値はない!

(頑住吉注:5ページ目)ロシア軍のスホーイー35戦闘機の制空作戦搭載

(頑住吉注:6ページ目)ロシア軍のスホーイー35戦闘機の対地攻撃作戦搭載

(頑住吉注:7ページ目)中国空軍は多くの機種の先進戦闘機、自らの兵力構造の最適化を必要とする。だがこの目標を達成するには、主に我々自身に頼る。スホーイー35はその中の1つの調節手段である。

(頑住吉注:8ページ目)ロシア軍も含め同様であるが、真に多用途なスホーイー30戦闘機も不断に装備され、ロシア空軍の戦闘力を最適化している。


 「彼らには競争力がある」の意味が分かりませんがそれはさておき、タイトルから今までロシアの軍需産業からばかり観測気球的な情報が漏れてきていたが、ついにロシアの当局者が事実確認したのか、と思ったんですが、よく読めば経歴はともかくやっぱり軍需産業関係者の発言ですね。

7月4日

 中国の魚雷の話題はあまり取り上げたことないですが。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/news/568/20140702/18604745.html


ロシアメディア:中国、ロシアの大量の先進的魚雷を購入するもロシアサイドのコントロールシステムを用いることを拒む

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国、ロシアの多種の魚雷技術を導入」)

【グローバル軍事報道】 ロシア戦略・技術分析センターウェブサイト6月30日の報道によれば、ロシアの戦略・技術分析センター「武器輸出」誌は少し前、機雷、魚雷武器専門家マキシム クリモフの文章を掲載し、成功裏に世界市場に進軍しているソ連・ロシアの魚雷武器を分析し、ソ連時代かつて中国向けに先進的な魚雷を大量に供給し、かつ生産技術を移転したが、新ロシア時代には中国は主に魚雷の部品を輸入し、これには電動推進モジュールが含まれるが、自動誘導装置やコントロールシステム方面では国産製品を使用している、とした。

クリモフは文章の中で、ソ連の魚雷武器の輸出供給は1950年代中期に開始され、主に中国、インドネシア、エジプト、シリア、北朝鮮、ワルシャワ条約機構メンバー国や友好国向けに供給された、と指摘している。当時の艦艇およびその配備する魚雷に関する輸出データが欠乏しているが、当時潜水艦に使用された標準配備武器は主に533mmの53-59型対艦気体魚雷と電動魚雷で、これにはET-46直線型魚雷とSAET-50自動誘導魚雷が含まれたと推断できる。当時専用の輸出型は研究開発されていない。また、当時ソ連は中国向けに各タイプの魚雷を供給するのと同時に、さらにRAT-52航空ジェット式対艦魚雷の大量生産技術を移転した。その後1960年代末、ソ連は軍事輸出(魚雷武器輸出を含む)方面で2項目の重大な突破を実現し、インドとユーゴスラビア向けに近代化された武器を供給し始めた。

ソ連解体後、ロシアは同様に積極的に対外的に魚雷を輸出し、特に211TT1型533mm口径熱動力魚雷、すなわちTT-1だった。このタイプの魚雷は、中国船舶工業貿易社とロシアの「ロシア武器」国有グループ会社が1994年5月26日に締結した契約に基づいて研究開発されたもので、1998年に中国の工場で電動装置の試験を行った後、この契約の義務を完全に履行する協定が結ばれた。ロシアサイドがこの契約に基づき中国サイドに向け供給したのは完備された魚雷ではなく個別の部品であり、これには軸向きピストンエンジンの電動推進モジュールが含まれた。中国の新型魚雷が使用した自動誘導装置およびコントロールシステムに関しては全部国産製品だった。現在依然、ロシアの211TT1魚雷の、中国の魚-6魚雷の外形への痕跡が容易に発見できる。だが興味深いのは、211TT1魚雷が牽引線圏を使用するのとは異なり、中国の魚-6魚雷の突出した特徴は軟管遠隔操作線圏を使用することである。

中国がロシアの魚雷自動誘導装置およびコントロールシステムを拒絶した原因に関しては、ずっと公開された報道、情報がない。だがロシア海洋物理機器中央研究所は成立60周年の記念資料の中で、ロシアの水文機器中央研究所が研究開発したUFST将来魚雷が使用する電子ユニットには古く立ち後れているという問題が存在し、この種の現状はロシアサイドに1997年初めから新型魚雷の研究開発を開始することを迫り、一体化されたコントロールシステムを使用し、技術戦術性能が大幅に向上し、重量と寸法の指標を半分に低下させた、と指摘している。この新型のUGST魚雷の国家試験は2006年9月から2007年12月までスムーズに行われた。

ロシアのサンクトペテルブルグ市水文機器中央研究所は533mm電動魚雷の伝統的研究開発商であり、主にSET-65、USET-80、UMGT-1魚雷を登場させた。1990年代、対外輸出のためこの研究所は重点的にUSET-80魚雷の輸出改良型TE2魚雷を登場させ、その後1990年代末および21世紀初めに、これを基礎にYETT魚雷を研究開発し、これは636型ディーゼル・電池潜水艦の標準装備武器の組成部分であり、弾薬搭載データ導入と遠隔操作メカニズムを使用し、対外供給を開始し、中国向け輸出引き渡しの契約義務を完成させた。少なくとも66発のUETT作戦魚雷が供給済みで、これにはB410MM1型使い捨て蓄電池が含まれる。さらに一定数の魚雷が供給され戦闘訓練に用いられた可能性がある。

対外輸出型877EKMディーゼル・電池潜水艦標準装備の53-65K魚雷は主にロシア国外、キルギススタン国内で生産される。ユーザーの需要を根拠に、対外貿易型は遠隔操縦装置を配備することがあり、ある時には配備しない。ロシアサイドはさらに21世紀初めにアルジェリア海軍向けにTEST-71MEグレードアップ型対潜対艦魚雷を供給したとされる。

現在ロシアで最も先進的な輸出型魚雷には324mm対潜魚雷MTT、533mm汎用魚雷UGST、対魚雷魚雷「包裹-E」および航空対潜ミサイル魚雷APR-ZMEが含まれ、世界市場には依然比較的良い輸出の前途の見通しがある。(編集翻訳:林海)


 現在は改良されているものの中国がロシアの魚雷技術を導入した時点ではロシアの魚雷の誘導技術は遅れていた、ということのようですが、ロシア製を使わずどうしたのかはよく分かりません。国産といっても純粋な国産技術とは限らず、イスラエルその他の国から導入した技術で作った国産品ということも考えられますし。



















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