コラムより転載:中国の航空機、空母その他関連小ネタその91

7月7日

 集団的自衛権関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140706/18611165.html


日本の民衆、連日次々に集団的自衛権解禁に抗議

5日夕方、各地から来た日本の民衆が東京の繁華街である新宿の街頭でデモ行進を行い、安倍内閣が憲法解釈を修正し、もって集団的自衛権を解禁する決定を通過させたことに抗議した。

デモの出発を待つ集合地では、何人かの市民が手に拡声器を持って道行く人に呼びかけるのがすでに見られた。ある人目を引く扮装をした若い「潮男」(頑住吉注:都会的な美男子といった意味らしいです)は、自分はこれまで各種の政治に関わるデモ、集会活動に参加したことは全くなかったが、今は参加せずにはいられない、何故なら10年後に後悔しても遅いからだ、と言った。

安倍内閣が憲法解釈で集団的自衛権を解禁する決定を行うことが知れてから、連日ひとしきりの抗議と疑問の声を引き起こしている。その中で耳目を引き付けるのは、野党、メディアの評論、専門家や学者、作家や演出家、および一部の企業家の発言だが、本当に日本の民意を反映しているのは、やはり低層から来る素朴な抗議の声である。

5日夕方の抗議デモの現場で、ある若い母親は道行く人に向かって、自分は普段いつも子供に誠実であれ、嘘をつくな、友愛を持て、喧嘩をするな、と教育しているが、首相である安倍があろうことか国民に対して嘘をつき、自分たちに他国を助けて戦争させようとしており、絶対に容認できない、としていた。

別の中年女性は、自分の高校三年生の娘が先日何と自衛隊から来た宣伝、兵員募集の手紙を受け取り、非常に驚いた、とした。彼女は、自分の次世代を戦争の道具にすることは絶対に許さない、と断言した。

日本各地の集団的自衛権解禁に対する抗議活動は、6月から続々と絶えることなく続き、内閣が決定をなす前後に最高潮に達した。いくつかのメディアの最新の世論調査の結果も、日本の普通の民衆が安倍内閣の集団的自衛権を解禁する決定に対し激烈に反発していることをはっきり示している。

これまで多くのメディアの世論調査はすでに、集団的自衛権解禁に反対する人の比率が賛成者をはるかに超えていることをはっきり示している。内閣の決定が既定の事実となった後、安倍内閣の支持率もこれにつれて急速に低下している。共同通信社が7月1日、2日に行った関連の世論調査は、安倍内閣の不支持率が先月に比べ7%余り急増し、第二次政権発足以来初めて4割を超えたことをはっきり示している。一方安倍の政策を断固支持している「読売新聞」が7月2日、3日に行った世論調査も、安倍内閣の支持率がその1か月前の調査の数字に比べ9%落ち、初めて5割を割ったことをはっきり示している。不支持率は9%増加し、4割に達した。日本のメディアは、安倍内閣にはすでに「民衆から遊離する兆し」が現れている、と指摘している。

これに対し、安倍サイドは依然強気のようだ。内閣官房長官菅義偉は支持率低下が起きるのは想定内であり、そうであっても「責任」を担う必要があるのだ、とした。さらにはその咎をいわゆる「メディアのネガティブな報道」に帰そうとする者もいる。

だが、日本国内の平和を守護する基礎民意は依然濃厚である。一部の抗議活動に参加する市民は、「安倍内閣の支持率を低下させ続けていく必要がある」と叫んでいた。だがこれが「戦後体制脱却」の道を一路狂奔する安倍に対する有効な牽制を形成し得るか否かは、まだ観察が待たれる。


 私も時の内閣の閣議決定で行うにはあまりに大きな転換であって憲法改正を視野に入れた長期的な議論が必要だったと思いますが、これを読めば反対の声を上げるのが中国の思う壺であることもまた明らかで、どうしていいのやら迷いますな。

7月8日

 何度かお伝えしている国際戦車競技会関連です。


ロシアメディア:中国の4両の戦車、ロシアに到着 戦車冬季両項目競技に参加

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:『ロシアの声』のキャプチャー画像」)

【グローバル報道 記者 胥文g】 「ロシアの声」ウェブサイト7月7日のロシアタス通信ネットを引用した報道によれば、ロシア東部軍区ニュース所責任者アレクサンダー ゲージェイェフは月曜に記者に向け、中国の戦車冬季両項目チームはその作戦装備を携えて今日ロシアに到着し世界選手権に参加する、とした。

戦車冬季両項目世界選手権は7月26日から8月10日までロシアで行われ、13カ国が競技への参加を確認しており、22か国が競技視察員として代表を派遣することになる。

ゲージェイェフは、「中国人民解放軍の戦車冬季両項目競技参加選手は今日中ロ国境を越え、現在中国サイドの軍人はまだロシア国内で列車に乗って6,500km以上移動し、もって7月末にモスクワ近郊のアラビノで行われる戦車冬季両項目競技国際段階に参加する必要がある。」と語った。

彼は、ロシア軍は中国の同業者が4両の戦車と2両の技術保障車をロシアのプラットフォーム(頑住吉注:この場合貨車でしょう)に乗せ換えるのを助ける、何故なら中国国内では狭軌の線路が使用されているからだ、と指摘した。

戦車冬季両項目競技はスキーリレー競技の規則を模し、戦車兵たちは20kmの長さのルートを通過することが必須で、さらに「冬季両項目」の中では障害を越えることが必須であると規定されている。蛇行したカーブ、浅瀬、丘陵、段差である。


 何故夏にやるのに冬季なのか分かりませんがそれはまあ置いておいて、中国の戦車の機種に触れられていませんが国産戦車であるのは確かで、中国国産戦車の性能や信頼性が競技を通じてある程度明らかになるはずです。

 ロシアの新型対空ミサイル関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140708/18614799.html


ロシア、S-500対ミサイルシステムの試験に成功 7,000m/sの目標10個を破壊可能

中新ネット7月7日電 ロシアのタス通信社の報道によれば、6月末にロシアは成功裏に遠距離対ミサイルミサイルの試験を行い、このミサイルはS-500ミサイルシステムの一部分である。

消息筋の人物の言によれば、この試験は6月末に行われ、あらゆる計画内の予定の目標と任務を完成させた。S-500ミサイルシステムの進度は2020年までのロシア国家武装計画が規定する期限に完全に符合している。

公開されているデータがはっきり示すところによれば、S-500ミサイルシステムは空中の速度が毎秒7,000mの目標10個を発見し、かつ同時に撃墜できる。ある予測は、S-500ミサイルシステムの威力は、アメリカの最新の「パトリオット」PAC-3ミサイルシステムを非常に大きく超えることになる、と考える。


 日本にとってこのミサイル自体、そしてロシアがアメリカより優位なミサイル防衛システムを持つことによる脅威の他、これがスムーズに完成すればロシアが1世代前のS-400を中国に販売する可能性が高まる、という影響もあります。

7月11日

 中国の無人機関連です。

http://military.china.com/news/568/20140709/18617964.html


第5回尖兵の翼、9日開幕 南海に照準を合わせ無人機の応用を研究討論

尖兵の翼、各種無人機70機を展示

第5回中国無人機大会・展覧会、今日北京展覧館で開幕

各方の資源を融合し、無人機技術の交流を促進し、我が国の無人機産業を推し動かすため、「尖兵の翼 第5回中国無人機大会・展覧会」が7月9日北京展覧館で開幕する。

「尖兵の翼 中国無人機大会・展覧会」は2006年に初めて行われて以来すでに成功裏に4回行われ、学術交流、展覧展示、商業折衝を一体に集めたハイレベル、大規模な総合的専業活動で、現在国内で行われたのが最も早く、規模が最大で、ランクが最高の無人機特定テーマ展であり、我が国の無人機領域で最も権威あるこのテーマの活動である。

今回の活動のテーマは「融合、創新、発展、ウィンウィン」である。展示と大会には国内の無人機を管理、生産、科研、使用する部門60近くが参加し、全部で各種用途の無人機の完成品70機、無人機にセットされる製品(これには無人地上ステーション、コントロールシステム、エンジン、プロペラ、任務搭載荷、材料、画像転送設備などが含まれる)が展示される。今回の活動ではさらに「2013年に国の賞を獲得した科学技術成果展」の中で航空、宇宙、電子などの国防科学技術の種類に関わる賞を獲得した成果が展示されている。

中国航空宇宙科学工業集団社、総参六十所、易瓦特、中国電子科技集団二十所、北斗星通、林巴賀、勁旋風などの有名な会社が展示に参加している。

展示会と同じ時期にはさらに大会報告と技術交流が行われ、大会の組織者は全部で10人余りの無人機領域の専門家を招聘してテーマ報告を行い、また20余りの企業が展示会現場で新製品を発表しあるいは技術交流を行う。内容は、軍民融合と無人機発展、人的要素の練習機訓練の中での応用経験のUAVに対する啓示、外国軍の無人機作戦使用の研究、無人機画像転送技術の新たな突破、無人機の測定地図作成の応用、自動操縦などに関わり、また南海情勢に照準を合わせた無人機の応用フォーラムなどである。

展示の現場では、通常の静態展示の他、展示参加する団体に新製品、新技術の情報の発表を行う場を提供するための交流区が増設される。交流区の40平方mのLED大スクリーンには展示参加団体の飛行機の飛行のビデオと宣伝フィルムが繰り返し上映され、観衆の視野を展示館外の宇宙、森林、実験室に連れて行き、視覚の衝撃力を増強し、静態展示では飛行ができないという欠点を埋め合わせる。創意あるコーヒー区では展示に参加する代表者のために静かな休憩区と商業協議の空間を提供する。展示会現場で発布される会が刊行する資料、論文はより専門的な情報を提供し、より多くの人に中国無人機技術の発展の状況を理解させる。

中国光華科学技術基金会は今回の大会を公益的に支持する。活動はさらに無人機に関連する軍隊、軍事工業、地図作成、リモートセンシング、環境保護、電力、農業などの業界の専門家を招待して活動に出席させている。


http://tuku.military.china.com/military/html/2014-07-09/224894_2514568.htm

 画像はこちらにあります。ありがちな奇をてらった超未来的な機種の模型とかは見当たらず、割と現実的な機種ばかりのようで、「利剣」ステルス無人機すら見当たりません。

http://military.china.com/news2/569/20140710/18623571.html

 直接関係ありませんけどこれは無人機ではアメリカはおろか中国にさえはるかに立ち後れている(そりゃ日本も同じですが)ロシアの新型無人機「Chirok」で、ホバークラフトのように湿地や水面から発進できるものだそうです。何だか宮崎駿チックなデザインですな。

 数日前概要が紹介されて話題になってましたがその全文です。ちょっとニュアンスが違って伝えられたような気がしますが‥‥。

http://news.ifeng.com/a/20140708/41062012_0.shtml


「クィーン」号vs「遼寧」号:低烈度対抗では殲ー15がより有効

「クィーン」号vs「遼寧」号

進水式での空中から俯瞰した画像は、「クィーンエリザベス」号の造形が太短く、「レンガ」のような形であることをはっきり示している。一方我々が熟知している「遼寧」号は姿が優雅で細長く、「クィーン」に比べより「美形」なのが目立つ。

「遼寧」号は全長304m、全幅70m、満載排水量約6万トンである。サイズから言うと「クィーン」号と比較的近い。ならば、実際の総合戦力を対比すると、「遼寧」号は「クィーン」号に匹敵し得るのか?

「2隻の艦は同様にスキージャンプ発進を採用するが、異なるのは『遼寧』号は通常戦闘機殲ー15を搭載し、一方『クィーン』号はSTOVL戦闘機F-35Bを搭載することだ。第4世代機である殲ー15と第5世代機であるF-35を比べれば世代差があり、正面から遭遇すれば相手方に先んじて発見される可能性が高く、非常に受け身になるだろう。」と曹衛東(頑住吉注:軍事専門家)は言う。

だが、全ての有利なことには弊害もある。「短距離離陸ゆえに、特に垂直着陸は大量の燃料を消耗する必要があり、またF-35Bの機体の構造重量は、そのアメリカ空母上で就役するF-35C型に比べ大幅に増加しており、F-35Bの対空作戦半径は500km余りしかない。これに比べ殲ー15の対空作戦半径は1,000kmを超える。

このため、あり得る低烈度の対抗の中では殲ー15はF-35Bに比べより有効かもしれない。

さらに隠された機格納庫を見る。クィーンエリザベス号の機格納庫の長さは163m、幅26m、高さ7.1〜9mで、20の飛行機維持保護区が設けられている。一方「遼寧」号の前身である「ワリヤーグ」の機格納庫は長さ152m、幅26m、高さ7mでより短いが、寸法がF-35に比べより大きい殲ー15を搭載する必要がある。こうなれば、搭載機の数は必然的に「クィーン」号に比べ少なくなる。

だが、スキージャンプ甲板の使用は戦闘力を制限する。例えば、スホーイー33は陸上から発進すると最大離陸重量が33トンに達するが、艦上で離陸すると総重量は26トンでしかなくなり、つまり艦上から発進すると7トンの燃料と弾薬を少なく搭載するわけで、作戦ポテンシャルを完全に発揮し難い。

「現在、中英の両国の空母は1つの共通の問題に直面している‥‥固定翼早期警戒機がないことである。このようでは艦隊のために早期警戒を提供し難い。」 曹衛東は、相対的に言って「遼寧」号は先天的に制動による降着とスキージャンプ甲板を持ち、「E-2」クラスの直線翼プロペラ式早期警戒機が発着する可能性がよりある、と考える。

「『クィーン』号の艦首を見てみなさい。『遼寧』号や『クズネツォフ』号のように全体が持ち上がっておらず、左半分だけが持ち上がったスキージャンプ甲板であり、右側は水平面です。ここには最も緊張した時に6機のF-35Bが詰め込まれます。」 曹衛東は、「遼寧」号にはこのような能力はない、と考える。

イギリスは世界で最も早く空母を建造した国の1つで、蒸気カタパルト、傾斜角のある甲板、降着補助鏡など空母のカギとなる重要技術を発明した。「空母の設計、発明において、イギリス人の創新は我々が学ぶ価値が非常にある。」と曹衛東は評価する。(ソース:銭江晩報)


 「低烈度の対抗の中では〜より有効かもしれない」というのは徹底的に戦ったら負ける、ということを前提としており、「世代差があり、正面から遭遇すれば相手方に先んじて発見される可能性が高く、非常に受け身になるだろう」ともはっきり認めているわけです。

7月12日

 「珠海航空展」関連です。

http://military.china.com/news/568/20140711/18625682.html


2014年珠海航空展、さらに国際化 アメリカ・ロシア・フランス・イギリス・カナダなど、国家チームを派遣して展示に参加

【グローバル軍事/航空独占報道】 2014年11月11日、第10回中国国際航空宇宙博覧会(中国航展)が珠海航展センターで開幕する。現在それぞれの準備作業はまさに緊張して秩序立てられて推進されている。今回の航展の室内外展覧面積、展覧正味面積、展示に参加する飛行機の数、展示に参加する国の数、展示に参加する業者の数はいずれもこれまでの回を超え、史上最高に到達することになる。また、今回の航展の国際化、専業化レベルも新たな段階に上がる。グローバル軍事の知り得たところによれば、アメリカの国家展示チーム、ロシアの国家展示チーム、フランスの国家展示チーム、イギリスの国家展示チーム、カナダの国家展示チームがいずれも中国航展の舞台に参加することになる。

中国航展の影響力が日増しに拡大するのと共に、今回の航展では国際展示業者の展示への参加は非常に積極的になり、展示に参加する国および展示業者の数、展示正味面積などに新たな突破が生じることになる。

1つ目はボーイング、エアバスなどあらゆる航展の「常連客」の参加がいずれも確定しており、かつ一部の客は展示への参加面積を拡大する。

2つ目は韓国航空工業協会、香港航空協会などに代表される一連の「ニューフェイス」が初めて中国航展にお目見えすること。3つ目は国家展示チーム方面で、アメリカの国家展示チーム、ロシアの国家展示チーム、フランスの国家展示チームの今年の展示への参加規模がさらに一歩拡大し、イギリスの国家展示チーム、カナダの国家展示チームも中国航展の舞台に再び戻ってきたことである。

国内外の展示参加業者の展示参加面積がさらに一歩拡大するのと共に、珠海航空展の主催者は新たに1A、1Bという2つの臨時館を建て、主に1号国際館からあふれ出た部分を受け入れることになる。


 中国が航空関連で今後大きく伸びる市場であるのは間違いなく、民間業者が利潤を求めて参入しようとするのは当然ですが、中国に与えた旅客機、エンジンなどの航空技術が軍用に転用されて日本の安全保障を脅かす可能性も大いにあります。

7月13日

 ロシア・インド海軍関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20140712/18627423.html


ロシアメディア:ロシア・インド海軍、来週日本海において合同演習を行う

【グローバル軍事報道】 タス通信ネット7月11日の報道によれば、ロシア海軍太平洋艦隊関係者ローマン マートフはタス通信社に向け、ロシア・インド海軍の合同演習「インディラ-2014」は来週日本海のピョートル大帝湾で行われる、とした。

彼は、「月曜にインド海軍艦隊がウラジオストックに到着し、これには『Ranvidzhay』号駆逐艦、『シヴァリク』級護衛艦、『シャケディ』号補給艦が含まれる。訪問の主要な任務は両国艦隊の友好関係の強化および『インディラ-2014』合同海軍演習を行うことで、演習の主要な目的は海上合同行動を演習し完備したものにすることである。」と語った。

ロシアサイドで演習に参加するのは「ワリヤーグ」号近衛軍ミサイル巡洋艦、「ウェイノゲラドフ海軍上将」号大型対潜艦、「ペイリェスウェイト」号大型上陸艦および補給艦である。彼は付け加え、太平洋艦隊とインド海軍の海軍航空隊および艦載航空隊は積極的に行動に参加することになる、と語った。

彼は、演習は6日続き、これには陸上および海上の2つの部分が含まれることになる、と語った。7月14日〜17日、双方の指揮部は演習計画を立案し、文化およびスポーツ活動、正式な歓迎式、開放日、代表団の交流、遊覧を行う。演習の積極的な部分は7月17日〜19日に行われる。

彼は、7月19日に演習が終わる時、太平洋艦隊の旗艦「ワリヤーグ」号ミサイル巡洋艦上で総括が行われ、またピョートル大帝湾でインド海軍艦隊の歓送式が行われる、と指摘した。


 インド海軍は帰りにでも日本に寄らないんですかね。次は中国海軍関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/12/016794603.shtml


「リムパック-2014」海上演習たけなわ 海口艦標的に命中させる

新華ネット海口艦7月11日電(鄭文浩 邵竜飛) 「リムパック-2014」海上演習段階に参加している中国海軍ミサイル駆逐艦海口艦は現地時間10日午前、主砲の海に対する射撃課目の中で海上を浮遊する標的に正確に命中させた。

当日、中国海軍艦艇とアメリカ、フランス、メキシコなどの国の海軍艦艇から組成された175.1特別混成大隊は、ハワイ付近海域で相次いで警戒幕隊形航行、海に落ちた人員の救助、主砲の海に対する射撃といった3つの課目の演習を行った。

港を離れた後、175.1特別混成大隊は警戒幕隊形をなして航行し、10日早朝オアフ島付近の演習海域に到着した。

午前8時、特別混成大隊は海に落ちた人員の救助訓練を終えた後、単縦隊に転換し、主砲の海に対する射撃演習項目の準備を行った。11時、海上射撃が開始され、アメリカ海軍ゲーリー号ミサイル護衛艦が率先して火蓋を切った。10分後、海口艦が射撃を開始し、全部で3発の砲弾を発射し、正確に標的に命中させた。

演習計画に基づき、175.1特別混成大隊は9回の主砲の海に対する射撃を行い、それぞれ3回浮遊標的、3回曳航標的、3回経緯点に対する射撃競技を行う。このうち、経緯点に対する射撃競技は13日に行われると見られ、目標ポイント周囲にソノブイを敷設する方式で射撃成績を測定する。これは中国海軍艦艇が初めて参加するこの種の競技でもある。


 一部専門用語の意味が分かりませんけど、同じ演習に参加する米軍将兵は中国海軍将兵の技量がかなりはっきりつかめるはずです。

7月15日

 無人機関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2014/07/11/016792367.shtml


ロシア、アメリカの打撃型無人機は「中距離ミサイル条約」違反であると非難

米ソの「ヨーロッパの中距離および中短距離ミサイル廃棄に関する条約」(略称「中距離ミサイル条約」)は1987年12月8日に締結され、1988年6月1日から効力を発生させた。「中距離ミサイル条約」は無期限に効果を生じさせる条約である。

「中距離ミサイル条約」の履行を通じて、米ソ両国は射程が500km〜5,500kmの陸上基地弾道ミサイルと陸上基地巡航ミサイルを完全に廃棄した。これは人類の軍縮の歴史上初めての1つの武器の種類の完全な廃棄であり、しかも今に至るも依然この種のミサイルの研究開発は禁止されている。

だが近年来、ロシア国内の専門家は、「中距離ミサイル条約」はロシアの国家の安全保障に損害があると考えている。彼らは何度もアメリカには目的があり、計画があり、常態化して「中距離ミサイル条約」のいくつかの主要な条項に違反しており、例えば中距離弾道ミサイルをミサイル防衛システムの研究開発や試験の標的弾として用いようとしている、と非難している。

また、ロシアはさらにアメリカが大きな力を入れて打撃型無人機を開発していることも「中距離ミサイル条約」に重大に違反している、と譴責する。

ロシアは、執行する任務の種類、技術戦術的特性、作戦ポテンシャルおよび使用の原則から見て、アメリカの打撃型無人機は陸上基地巡航ミサイルに相当すると主張する。陸上基地巡航ミサイルの研究開発と保有は「中距離ミサイル条約」が明文で禁止している。だがアメリカはこの種の非難には「全く道理がなく」、基本的に無視できる、と考えている。

打撃型無人機はアメリカ空軍のMQ-1「プレデター」およびそのグレードアップバージョンであるMQ-9「リーパー」に代表され、主に偵察、捜索、探知計測、航路護衛、データ転送などの任務執行に用いられ、かつ静止および移動目標が破壊できる。2種の無人機はイラク戦争とアフガニスタン戦争の中でいずれも戦果を積み重ねている。

今後10年内、アメリカはその装備する打撃型無人機の数を4倍に高める計画である。現在、空母や大型強襲揚陸艦上に搭載され、発着できるX-47Bがすでに空母での発着、空中給油などを含むあらゆる計画内の試験項目を完成させており、飛行は100回を越えている。

遠からぬ将来、アメリカ海軍および空軍はいずれも飛行速度が時速1,000kmに達し、作戦半径が2,400km以上、戦闘搭載荷が2トン以上の打撃型無人機を装備し、それらは新型スマート化武器、高精度武器、無線電信電子戦設備などが搭載できる。

アメリカは専門の無人機管理機構を成立させ、かつアメリカ大統領によって直接指導される国家安全保障委員会を設立しており、アメリカの軍、政府指導層が無人機を扱う立場を充分に表している。

ロシアは、アメリカが打撃型無人機を研究開発して実戦使用することは、ロシアの国家の安全保障に対し深刻な脅威を構成すると考えている。ロシアの国家安全保障の基礎および支柱として、ロシアがその戦略核戦力の作戦使用模式と方法を研究し完備させる時、アメリカの打撃型無人機は考慮することが必須の要素である。

アメリカがもし打撃型無人機をバルト三国あるいはその他のNATOメンバー国の領土上に配備したら、その打撃距離内には大量のロシアの戦略核戦力の目標と施設が分布する。さらに重要なのは、現有の防空対ミサイルシステムでは来襲する打撃型無人機や巡航ミサイルを探知計測および破壊し難いことである。

ロシアの戦略核戦力は、その主旨が機動型ミサイル発射装置やその他の移動式軍事目標の戦役・戦術機動能力、隠蔽行動、生存能力などの作戦能力の検証と評価にある研究性の演習を実施済みである。演習の結果は、陸上基地機動型戦略核戦力の作戦配備は、航空および宇宙搭載の探知計測設備によって発見、識別され得ることを示している。

現在、ロシアの打撃型無人機にはアメリカの戦略核戦力に対し対等な脅威を構成する能力はない。そこでロシアはアメリカの打撃型無人機が「中距離ミサイル条約」に違反していると非難し、政治的手段を採用して対抗を行っているのである。

ロシアの非難に直面し、アメリカは「巡航ミサイル」と「無人機」の差異を強調している。アメリカは、打撃型無人機を「中距離ミサイル条約」の枠組み内に収めるべきではないと考えている。何故なら無人機は繰り返し使用でき、一方陸上基地巡航ミサイルは1回性の使用だからである。アメリカはまた、「プレデター」無人機を陸上基地巡航ミサイルと見なすべきではなく、何故ならそれには発射装置がないからである、としている。双方はこうした概念をめぐって言葉遊びを始めている。

客観的に言って、「打撃型無人機」と「陸上基地巡航ミサイル」には技術戦術指標と使用特性の上で多くの共通点があるかもしれないが、結局のところ異なる武器の種類に属し、いずれも軍事科学技術が一定段階まで発展したことの産物である。またその関連のいかなる軍縮条約も、必然的にその締結された年代の歴史的限界性を帯びている(頑住吉注:条約が結ばれた当時存在しなかった種類の兵器は規制しきれない、ということでしょうね)。

だが米ロはすでに暗黙の了解を達成し、双方いずれも「中距離ミサイル条約」からの退出を急がないようだ。ロシアに関して言えば、むしろ「中距離ミサイル条約」の無条件遵守に傾いている。一方においては、これはロシアの国家の安全保障がより多くその戦略核戦力に依存しているからである。他方においては、ロシア周辺の多くの国が中距離および中短距離弾道ミサイルを持ち、あるいは開発中で、ロシアはその国家の安全保障に対して不安定要素を構成しており、かつてより多くの国の「中距離ミサイル条約」加入を吸引することを希望した。

この背景の下で、ロシアは「中距離ミサイル条約」に対し修正を行う提案を提出し、その適用対象の範囲を拡大し、「打撃型無人機」を新たな条項として「中距離ミサイル条約」あるいは「米ロ戦略進攻性武器削減・制限条約」に入れようとするかもしれない。

「中距離ミサイル条約」の枠組み内で打撃型無人機の問題が解決されることはあまりありそうにないと予測できる。何故なら米ロ双方いずれも「中距離ミサイル条約」を厳格に遵守することはできないからである。実際、ここ何年か以来、ロシアとアメリカは「中距離ミサイル条約」に関し口喧嘩しており、最終目標は両国の未来の軍縮談判のために各自の道具を増やすことに過ぎないからである。

(執筆した機関:海軍工程大学 李大鵬)


 ロシアは無人機に関して非常に立ち後れているので何とかアメリカを牽制したいと「条約違反」を持ち出しているわけですが、その主張にやや無理があるのは自分でも分かっているでしょう。米ロ間で無人機の制限に関する合意ができる可能性は低いのではないでしょうか。圧倒的に優位に立っているアメリカにメリットがないですし、立ち後れたロシア並みに制限を行えば中国の無人機の脅威が相対的に非常に大きくなってしまうので。

7月18日

 殲ー20関連です。

http://tuku.military.china.com/military/html/2014-07-16/225019_2517510.htm


2012号殲ー20が明るみに:機体の変化に気付きにくい!

有名な軍事フォーラムの最近の画像は、最新のコードナンバー2012の国産ステルス戦闘機殲ー20が最近地上滑走試験を行ったことをはっきり示しており、これは2011号殲ー20が試験飛行院に飛んで定型試験飛行任務を執行したのに続く、殲ー20プロジェクトのまた1つの重大な進展である。

(頑住吉注:2ページ目)時間的に見て、2012号殲ー20と2011号殲ー20の出現は数カ月しか隔たっておらず、外形から見て2012号殲ー20は2011号殲ー20と決して差異はなく、このことは殲ー20がすでに原型機大量生産開始という段階に入ったことを説明している。アメリカ空軍の資料によれば、F-22戦闘機は研究開発段階において全部で11機の原型機が製造されて試験飛行に用いられ、製造の時間を見ると原型機の生産速度もどんどん早くなっている。以前明るみに出た殲ー20のレーダーシステム検証機がすでに試験飛行を行っているという状況から見て、完備された航空電子システムを装備した殲ー20も続々と生産され、かつ試験飛行に参加することになり、これらの原型機と将来部隊が真に作戦に用いる殲ー20とを比べてもあまり大きな差異はないということになる。アメリカ空軍はF-22の全工程製造発展(EMD)段階では全部で2,546回、合わせて4,583時間の試験飛行が行われたと明らかにしており、このデータを参考にすると、中国も10機前後の殲ー20原型機で定型試験飛行任務を完成させる必要があることになり、戦闘機の生産の進度から見て、中国は2015年末に全部の原型機の生産作業を完成させることが有望である。


 外観の変化が少ないということは確かに設計が定まってきているという可能性が高いと思われますが、エンジンの問題もあり戦力化されるのはまだだいぶ先では。

7月25日

 「知識の断片11」で3回にわたり紹介した「中国、『心神』を評する」と同じテーマの短い記事です。

http://big5.china.com/gate/big5/military.china.com/news2/569/20140722/18650459.html


日本、アニメの概念を用いて第5世代機の立ち後れを覆い隠す 心神は釣魚工程 (頑住吉注:「釣魚工程とは、プロジェクトの決定段階ではコストが低くすぐ効果が出るはずだったのにやってみると大幅に遅延、予算超過する、といったもののことだそうです。」)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本メディア、『心神』戦闘機の画面を公開 エンジン、コックピットなど多くのところがぼかし処理されている(資料画像)」)

何度もの評論分析を経て、世間は普遍的に共通認識を達成している。すなわち、「心神」が真の第5世代戦闘機に脱皮するまでの距離はまだ非常に遠く、しかもいわゆる第6世代戦闘機はさらに「空中楼閣」である、と。

こうではあるが、自ら新型戦闘機を研究開発する方面で、ここ何年か日本は声のトーンが非常に高く、甚だしきに至ってはいささか大げさである。防衛省技術研究本部はかつて第6世代戦闘機の基準「i3」を提出した。情報化、スマート化、敏捷化である。さらに第6世代機は「クラウド射撃」、強いレーザー武器、大出力レーダー、先進的な総合火力コントロールシステム、超ステルス性能、軽量化された大出力エンジンなどの先進技術を具備する必要がある、とした。

だが軍事科学技術を熟知している人は皆、こうしたことが非常に大きく日本の現有の技術能力を超越していることを知っている。ならば、日本のこの挙の動機はどこにあるのか?

「日常生活の中で我々は見ることができるが、現在がない人こそ未来を語るのである。」 有名な軍事評論員宋暁軍の見たところ、日本は現在第5世代機さえ作れないからこそアニメ式の概念を用いて未来を語り、現在の立ち後れを覆い隠しているのである。

「世代ごとの戦闘機を、日本は一貫してアメリカから1タイプ購入し、自ら1タイプ作っている。第3世代機はF-4を購入し、F-1を研究開発した。第4世代機はF-15を購入して制空に用い、自らF-2を作って対地対艦支援に用いた。」 宋暁軍は次のように語る。現在は第5世代機で、日本はすでに42機のF-35を購入するつもりであり、かつ石川島播磨重工によって導入、生産する。だがF-35は実際高すぎ、自らハイテンションで研究開発するのは価格を圧縮し、アメリカ人にF-35の価格を下げることを迫るものだ。

軍事科学院の有名な専門家杜文竜は、「心神」には実戦能力はなく、「このプロジェクトが非常にハイテンションでプッシュされ、またこんなにも多くの新概念が打ち出されるのは、釣魚工程であると私は感じる。周辺に対しいくつかの威嚇を生じさせる他、主にアメリカの食欲を誘っているのだ。」と考える。

杜文竜の説明によれば、当初日本はアメリカとF-35の単価は6,500万アメリカドルであると話し合いをまとめたが、後にロッキード・マーティン社はすぐに価格をつり上げ、6,500万アメリカドルではF-35の機体しか買えず、エンジンはなく、レーダーもない、と言った。そこでF-35の価格は1.7倍に高騰し、また2.4倍に高騰し、1.53億まで暴騰した。「日本人は閉口し、「心神」とF-3をまとめてアメリカ人に見せ、我々には新戦闘機を作り出す能力があり、必ずしもそちらのF-35は要らない。そちらがよりハイエンドなF-22を売ってくれるのなら別だが、としたのである。」

だが、「心神」を出して価格圧縮の手段とすることに関しては、杜文竜の見たところ希望は大きくない。「最終的にはやはり自分に能力があり、手の内に製品がある必要があり、それでやっと人に制せられずにいられるのである。日本の軍事工業技術はアメリカに長年にわたって制限され、全面自主化を実現しようと思ったら、決して一朝一夕にできることではない。」

本報記者屠晨マ


 私もこの検証機にはそんなに大きな意味はないと思いますけど、こんなまだ正体もよく分からない検証機がちょっとテレビに映っただけでこんなにも多くの反応が出るということ自体中国の日本に対する警戒心の強さ、もっと言えば畏怖を示していると思います。



























戻るボタン