中国海軍関連3題

 まず055大型駆逐艦関連の記事を2つ紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20170701/30880860_all.html#page_2


ロシアの専門家:055型駆逐艦はロシアをはるかに超える 中国海軍は世界第2位

【グローバルネット軍事報道】 ロシア衛星ニュースネット6月30日の報道によれば、中国の055型新式駆逐艦が進水し、これは中国海軍の歴史上の重大事件である。その出現と共に、中国水上艦船はもはや「追いかけ型」ではなくなった。海軍が獲得したのは、火力が世界で最も猛烈な水上艦船の1つである。ロシアの軍事専門家であるワシーリ コーシンはこれにつき評論を発表した。

055型駆逐艦は多目標の武器を装備しており、その主要な指標と機能はアメリカの「イージス」に似ている。しかも、さらにアメリカの多数の「イージス」艦船にはないフェイズドアレイレーダーを装備している可能性がある。

また、中国のこの型の駆逐艦が装備するのは128のミサイル垂直発射装置で、一方アメリカの各種アーレイ・バーク級(Arleigh Burke)には90〜96発しかない。全排水量から見ると、中国の駆逐艦は14,000トンに達している可能性があり、アメリカ最新型ズムウォルト級駆逐艦(Zumwalt)に相当する。だがそのミサイルの数はアメリカに比べ多いだろう。また、ミサイルの数は052D型駆逐艦に比べると2倍あまり多い。

055型駆逐艦はさらに巡航ミサイルキャリアとすることができる。その排水量が大きいという特徴を考慮すると、中国海軍は全世界で相手の縦深、奥地に向け攻撃を発動できると推測できる。中国の艦船は遠距離、高射総合体を搭載することができ、このため中国対ミサイルシステムの一部分とすることができる。当然、このためにはさらに補充研究と試験を行う必要がある。見積もりによれば、055型駆逐艦の主要な特徴は中国から比較的遠い海域で行動できることである。このため、この価格が非常に高い駆逐艦の数はあまり多くはならないだろう。

055型駆逐艦は各種の創新の成果を運用しており、その中に包括される電子、制御、対潜武器などの方面から見て、その調整と試験および船員が技能を全面掌握するにはさらに相当長い時間が必要と推測できる。だが調整、試験といくつかの不可避な問題の排除の後、中国は唯一無二の遠距離力量投入ツールを獲得することになる。中国水上艦船はそのアメリカに次ぐ世界第2番目に大きい海軍の地位を強固にすることになる。

055型駆逐艦の特徴を根拠にすれば、その性能はロシアの現有のミサイル巡洋艦をはるかに超えることが見て取れる。ロシアサイドの艦船が現在持つ顕著に優勢な領域は対艦ミサイルである。中国には現在なおロシアの「花崗岩」や「火山」に似たような大型対艦ミサイル総合体がないことを知る必要がある。


http://military.china.com/important/11132797/20170701/30882700_all.html#page_2


外国メディア:055大型駆逐艦の火力はアメリカ海軍を超越 1隻の艦のみが制圧できる

【グローバル軍事報道】 6月28日、中国海軍055型駆逐艦の第1号艦の進水式が上海の江南造船工場で行われた。外国メディアは普遍的にこの事件に対し高度の関心を保持し、シンガポールの「連合朝刊」6月29日の報道によれば、報道は設計の基準から見て、055型駆逐艦は強大な総合作戦能力、グローバルな航行適性能力と比較的先進的なステルス能力を持ち、中国が「遠洋海軍」を作り出すことに対する意義は言わずとも明らかである、としている。

「連合朝刊」は軍事専門家である張軍社が中国メディアのインタビューを受けた時の話を引用し、055型駆逐艦はトン数が大きい、情報化水準が高い、火力が強いなどの特徴を持ち、空母艦隊に加入する可能性が高い、とする。この万トン級大型駆逐艦は空母艦隊の中で、情報感知および防空対ミサイルなどの方面の優勢を発揮し、空母の安全の保護のため重要な作用を果たすことになるだろう。

報道は、上海の江南長興造船工場は055型駆逐艦の第1号艦、2号艦、3号艦を建造中である、とする。大連造船工場は055型の第4号艦を建造している。中国海軍は2018年初めに第1号艦を受領すると見られる。

アメリカの「国家利益」誌の報道は、中国の055型駆逐艦はアジアにおけるサイズと威力が最大の水上戦闘艦となる可能性がある、とする。そのミサイル垂直発射ユニットの数は甚だしきに至ってはアメリカ海軍で火力最強の「タイコンデロガ」級巡洋艦を超越している。

報道は中国メディアの報道を引用し、ハードウェアから見て、055型大型駆逐艦は全く疑問の余地なく現在世界で最も強大な水上戦闘艦の1つで、作戦任務は主に区域防空、遠距離対艦で対潜を兼職する、とする。

一方ロシアの「職業人報」6月29日の報道は、排水量が万トン超で、アジア最大の中国の055型ミサイル駆逐艦が28日進水した、とした。この多用途の戦闘艦は多機種のミサイルを配備でき、敵の艦船、潜水艦、ミサイルや飛行機が攻撃できる。この艦は中国の未来の空母艦隊の主力の1つとなる。

報道は、世界に中国の055型駆逐艦に匹敵し得る同類型戦闘艦は決して多くない、とする。排水量について言えば、試験中の、排水量1.5万トンのアメリカの「ズムウォルト」級駆逐艦のみがこれを超え得る。

「職業人報」は、055型駆逐艦は中国の未来の空母艦隊の重要な組成部分となる、とする。少し前に進水した001A型空母をトップとする空母艦隊は2020年代中期に完成する見込みである。空母艦隊建設の意図は中国海軍を徐々に近海から遠洋に向かわせることにある。


 レーダーその他の外見からは分からない部分の性能も言うほど凄いのかどうかは不明のままですが、アメリカも含め多くの外国の脅威となるのは間違いないでしょうね。次は護衛艦関連です。

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中国、初めて魚-8ロケットブースト対潜魚雷発射のクリアな画像を発表

周知のように、我が国の海軍最近の10年の中で、就役数最大の主力作戦艦艇は054A型護衛艦であり、2008年1月27日から2017年6月29日まで、この型の護衛艦は10年に満たない時間内に25隻就役した。解放軍が使用して相当に満足な中型護衛艦である、054Aの作戦システムの核心的力量はそれが装備する垂直発射ミサイル発射装置が配備する2種のミサイル、すなわち海紅旗-16中距離対空ミサイルと魚-8ロケットブースト対潜魚雷である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロケットブースト魚雷の発射過程」)

このうち海紅旗-16はすでに何度も明るみに出たことがあるが、対潜の核心的力量である魚-8ロケットブースト対潜魚雷は、これまでにも軍事報道の画面の中にごく短い瞬間出現したことだけはあるが、中国軍ネット英文版は6月30日「湘潭号護衛艦、垂直ミサイル発射システムを使用してミサイルを発射」(Missile launches off Vertical Launching System aboard Frigate Xiangtan)との報道を発表し、報道の中に初めて魚-8ロケットブースト対潜魚雷が垂直ミサイル発射装置(VLS)から発射され上昇するクリアな画面が出現した。

報道の中では、湘潭艦は東海の某海域でヘリと協同対潜訓練を行い、訓練過程の中で軍艦前部のVLSを使用して対潜魚雷を発射した、とされている。

(頑住吉注:以後はキャプションです。)

魚雷がVLSの中から発射され上昇する

護衛艦前部のミサイル垂直発射装置であるが、この装置は米軍のMk-41の構造に似ており、052Dが装備する汎用垂直ミサイル発射装置とは異なる

対潜訓練を完成させたKa-28ヘリが護衛艦に帰投しかつ機格納庫内に収納される


 対潜は中国海軍の苦手分野とされてきましたが、力をつけてきているということなんでしょうか。元々機体を短くしやすいこの種のヘリの二重反転ローターを折りたたんで小さいスペースに収納できるのは面白いです。

















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