「平和使命-2014」演習始まる

 中国、ロシアなどによる多国軍事演習です。

http://news.china.com/domestic/945/20140824/18732509.html


中国の新型戦車、平和使命軍事演習にお目見え 女子特戦中隊参戦

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「8月21日、朱日和基地で中国と外国の演習参加部隊代表が装備展覧交流活動の現場で中国人民解放軍の装備を視察した。新華社記者 張領撮影」)

新京報の情報 今日(頑住吉注:記事は24日付)「平和使命-2014」合同対テロ軍事演習が内モンゴル自治区に位置する北京軍区朱日和訓練基地で開幕した。これは上海協力機構の枠組みの下での年度定例軍事演習で、今年は初めて中国国内で行われ、その規模と実戦化の程度もこれまでの歴代の回を超え、5つの上海協力機構メンバー国の全部で7,000名余りの軍人が演習に参加する。

国防部ウェブサイトの情報によれば、中国サイドの演習参加兵力は北京軍区第38集団軍、北京軍区空軍および本部直属の戦力を主とし、抽出して組織された精鋭部隊は5,000人近く、各タイプの飛行機50機余り、各タイプの装備440セット余りで、陸軍戦闘群、空軍戦闘群、戦略戦役支援保障群を組成する。

中国、ロシア、カザフスタン、キルギススタン、タジキスタンという5カ国から来た武装力量は相次いで山地および都市の2つの訓練場の実兵合同戦術協同を展開し、山地作戦、都市対テロ掃討、化学装備偵察、人質救出などの科目の中で多兵種陸空一体合同行動を行う。合同演習の協同訓練は戦略、戦役、戦術という3つのレベルに分かれ、重点的に合同偵察、合同正確打撃、合同対テロ作戦行動を演習する。

新京報記者は資料を読んで次のことを理解した。今回の演習を引き受ける朱日和訓練基地は解放軍の最も先進的な、また全アジアで最大の軍事訓練基地でもあり、占める土地は1,066平方kmと面積は香港と大差なく、その地形は複雑で、砂漠、草原、山地、壕や溝から組成される。2003年、朱日和基地は初めて外国の軍に対し開放され、それまでこの地が通常用いていた「華北某地」に取って代わった。現在、この中には解放軍初の専業化された「青軍」(頑住吉注:仮想敵軍)部隊が駐屯している。

理解されているところによれば、今回の「平和使命-2014」合同軍事演習は、演習参加部隊の情報化条件下での合同対テロ作戦能力、および上海協力機構メンバー国武装力量の地域の危急に共同で対応する協同協力レベルを実際に検証することになる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「偵察・打撃を一体化した機能を持つ翼竜無人機」です。)

秘密を明かす

陸と空の先進的な装備が明るみに


演習開始前、5カ国の演習参加部隊は相互に演習参加装備を開放、視察し、各国の戦車、火砲、装甲車、装輪式歩兵戦闘車、落下傘兵突撃車などの装備がことごとく明るみに出た。

国防部ウェブサイトの情報によれば、中国サイドの演習に参加する空軍戦闘機群には殲ー10、殲ー11、殲轟ー7、空警ー200、偵察・打撃一体無人機など7機種23機の飛行機と数両の落下傘兵戦闘車が含まれる。そのうち一部の機種は国際軍事演習の舞台への初お目見えである。

陸軍戦闘群には情報化戦車、歩兵戦闘車、装甲車、自走砲、対空ミサイルなどの装備、ヘリ5機種26機が含まれる。このうち、新型戦車と武直ー10、武直ー19は中国国外の合同演習への初の出現である。

軍事ウォッチャーの分析によれば、今回明るみに出る新型戦車とは第38集団軍が装備する現在中国で最も先進的な戦車である99改である可能性が極めて高い。少し前ロシアの「戦車両項目」競技に参加した96A戦車に比べると、この戦車は動力、火力、情報化能力方面において革命的な向上がある。一方そのコストはと言うと、南京軍区元副司令員王洪光の説明によれば、99系列戦車のコストは96Aの3倍である。

中央テレビが公表した画面から見て、他国の演習参加部隊の装備には主にBMP-2歩兵戦闘車、装甲救出車、MT-LB水陸両用装甲車のシャーシの装甲救護車や多くのタイプのBTR-60シャーシの指揮、偵察車両がある。カザフスタンは10門の迫撃砲、20両のBTR装甲兵員輸送車、スホーイー27戦闘機、アントノフー72輸送機、エアバスC-295輸送機なども派遣する。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「陸軍航空隊の武直ー10武装ヘリ」です。)

炸点を設けず実戦に近い (頑住吉注:「炸点」は火砲の弾の炸裂するポイントのことで、ここでは事前に目標地点を設定しない、というような意味でしょうか)

この系列の演習は初めて全過程中国国内で行われ、演習に参加する5カ国はそれぞれ副総長あるいは軍区指揮員を派遣して合同指揮部を組成し、かつ初めて中国サイドによって総指揮、全過程の演習の計画、組織が担当される。

演習中、中国初の女子特戦中隊の隊員が国際軍事交流に初めて参加し、全過程で都市対テロ掃討、化学装備偵察、人質の識別、捕虜の尋問、救出行動などの行動に参加する。

中国空軍は演習指導部と戦役指揮部の指揮の下、空中実兵行動と空域管理コントロール実施の協同での指揮を担当する。これも歴代の軍事演習の中で初めてのことに属す。

科目の上では、演習は情報主導の合同作戦、正確作戦、非対称作戦の特徴の要求を体現し、実戦化方面では戦役実施演習は合同作戦実験場に頼り、全過程が対テロ作戦要求に合わせて組織された実兵実弾検証であり、陣地目標をマーキングせず、カラーの旗を立てず、炸点を設けず、戦地の背景に似た隠蔽された標的を設置し、部隊に真の戦場環境を感知させる。

軍事評論員宋忠平は、演習地点が朱日和に選択されたのも、演習科目をより実戦に近づけるためである、と語る。ここでは複雑な地形環境、複雑な電磁環境がシミュレートできる。朱日和基地の「標的区」には各種評価審査システムがあまねく分布し、各国の演習参加力量の経験を総括するのに便利である。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「陸軍の99改メインバトルタンク。」です。)

解読

対テロでもあり地域の平和と安定の維持保護のためでもある


「解放軍報」の報道によれば、国防大学戦略教研部戦略研究所副所長の孟祥青は、演習参加各方の力量から見て、各国はいずれもこれを非常に重視している、とする。中国は陸軍の「エース」第38集団軍を派遣し、ロシア東部軍区も1,000人近い精鋭部隊を派遣し、同時に8機のミルー8ヘリ、スホーイー25攻撃機、スホーイー27戦闘機を派遣し、これは現在のこの国の主戦装備である。

孟祥青は、「平和使命」系列軍事演習の演習地点は最初の国境地域、沿海地域から戦略縦深および奥地にまで開拓展開されている、と語る。演習の難度はどんどん大きくなり、当初の中隊級規模、戦術級演習から、「戦略協議、戦役準備、戦役実施」を一体化した諸軍兵種合同作戦演習にまで発展し、演習のレベルはどんどん高くなっている、と語る。何度もの合同演習を通じ、各国間の協調のレベルは非常に大きくアップし、甚だしきに至っては障害なし、暗黙の了解の段階に到達している。

軍事評論員宋忠平は新京報記者に対し、テロ分子は通常演習参加5カ国の国境地域に隠れており、このためこれらの国が協力メカニズムを形成することが必要で、それでこそ対テロ任務が完成できるのだ、と語る。しかもテロ分子の武器装備、通信設備も非常に大きく向上しており、軍事演習は作戦模式の上でやはり空地一体戦模式を演習することになる。

近年来上海協力機構メンバー国の対テロ安全部門は積極的な協力を展開し、これはテロ組織のリスト編成、テロ容疑分子のデータバンクを建立、対テロ人員の養成訓練などで、上海協力機構の枠組み内の地域合同対テロ戦略メカニズムはすでに形成されている。

宋忠平は、演習はでは殲ー10、殲ー11などの制空戦闘機が出動し、このことはこの演習が一方ではテロ分子に照準を合わせたものだが、別の方面では地域の平和と安定の維持保護のためだということを示している、と語る。

本報インタビュー・撮影/新京報記者 ヤンシンユー

(頑住吉注:5、6ページ目)中国初の女子特戦中隊、演習に参加へ


 全部で7,000人余りで、うち中国軍が5,000人近いんですから中国軍が全体の大部分を占めるということですね。確かに対テロに制空戦闘機はまず必要なく、中ロその他で他の勢力に対抗する軍事演習という性格も強く帯びているわけでしょう。




















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