北朝鮮関連2題

 まず韓国で発見された無人機関連です。

http://military.china.com/news2/569/20140423/18463395.html


北朝鮮駐中国大使館、わざわざ手紙を発して韓国の「無人機の証拠」に逐一反駁

【グローバル軍事報道】 北朝鮮駐中国大使館は22日朝鮮国防委員会検査団の真相公開書を引用し、無人機事件につき独占的に「グローバル時報」に手紙を出し、韓国で墜落損壊した無人機は「北朝鮮の仕業」であることに関する韓国の証拠に逐一反駁した。

公開書は次のように指摘している。韓国が無人機は北朝鮮から来たと判定した最も確実な証拠はエンジンの電池上のハングルである。電池には「起用日期:2013.6.25」、「停用日期:2014.6.25」との文字の商標が貼られていた。彼らは、これは北朝鮮が通常使用する製品の標識の方式であり、「日期」との文字の表記法も北朝鮮式である、としている。だが来た手紙の中には、北朝鮮は製品上に「起用」との言葉を使用したことは全くなく、しかも朝鮮語大辞典の中にも全く「起用」の注釈はない、とされている。

韓国国防省スポークスマンはかつて、無人機の発進地点は北朝鮮の黄海南道温泉飛行場である、とした。だがこの手紙は、北朝鮮の温泉飛行場は平安南道にあるのであって、黄海南道ではない、としている。その後、韓国国防省スポークスマンはまた、無人機の発進地点は黄海南道の瓮津付近の飛行場だ、とした。だが公開書は、瓮津付近に何らかの飛行場があるとは全く聞いたことがない、と指摘している。

「もし周辺国から来たなら、距離が短すぎる。だが韓国が発射したのでもない。このため北朝鮮の仕業としか見なせない」。これは韓国が「中期調査結果」を発表した時に無人機の航続距離を根拠に「北朝鮮の仕業」と判定した部分である。だが北朝鮮サイドは反駁し、まさか天下の航続距離が短い飛行物体はこの道理を根拠に「朝鮮」だとされ、航続距離が長い飛行物体もまたその他の理由ゆえに「朝鮮」だとされるのか? と反駁している。

また、無人機は「金型」を使って製作されており、電気回路板を木の板に付着させるのは韓国式ではなく、韓国には無人機の発進に必要な発射架やその他の設備の目撃者あるいは通報者はいない‥‥これらはいずれも事件が「北朝鮮の仕業」だと判断する証拠になる、という。だが真相公開書は、韓国が誇大宣伝する、無人機事件「北朝鮮の仕業論」は、「天安艦」事件の復刻版だと断言している。


 個人的には「ミスター高橋本」に対する「反論」を想起しましたがそれはともかく、非常に疑いが濃いことは間違いありませんが韓国の挙げる根拠も今のところ絶対確実とは言えず、あの程度は個人レベルでもできることですから北朝鮮以外の何者かがやった可能性も完全に排除はできないでしょう。

 次は「最新ニュース3題」の中で紹介した「金正恩、『人間爆弾』飛行員と会見 褒美として13人に腕時計を与える」とも関連する記事です。

http://military.china.com/critical3/27/20140423/18462764.html


北朝鮮当局メディア意図的に2つのことを明るみに 金正恩と軍との関係は尋常ではない

韓国連合通信社の報道 北朝鮮メディアは最近初めて最高指導者金正恩の子供時代の写真を公開した。朝鮮中央テレビは21日午後8時30分から、朝鮮人民軍第1回飛行員大会を慶祝する牡丹峰楽団の公演を実況中継し、かつ公演の過程で舞台の背景画面上に金正恩の4、5歳に見える時に空軍の軍装を着た写真と、十何歳かの時に手に飛行機の操縦桿を握っている写真が出現した。これまで外国メディアはかつて何度も金正恩が政権につく前や幼い時の写真を公開したことがあるが、北朝鮮メディアがその子供時代の写真を公開したのはやはり初めてなのである。

北朝鮮が人民軍第1回飛行員大会を機にハイテンションで金正恩の幼年時代の写真を明るみに出した主要な目的は、継続して金正恩個人のイメージを神格化することである。かつ金正恩の幼い時からの朝鮮軍への感情を際立たせ、しかも十何歳かの時に父金正日と共に空軍戦闘機の操縦を体感した写真は、今回の空軍大会のテーマと緊密に結びつけるためである。これにより天から降りてきた偉人金正恩の権力の正当性を示すことと北朝鮮軍の保障は密接不可分であり、しかも彼の軍隊に対する感情と根元も決してごく短い何年かではない、ということである。数回の粛清運動後、金正恩の軍隊に対する掌握コントロールの力の度合いはさらに一歩深化しつつあると言うべきである。

特定の要素によって金正恩は、その父金正日の王位継承者の経験を持っていないという結果がもたらされている。このため外界は金正恩というこの若造の能力とキャリアが北朝鮮を掌握コントロールし得るのか否かに対しずっと懐疑的態度を持っている。金正恩が幼い時元帥の服を着た写真を見せることによって、国内民衆に向け、金正恩は幼い頃からその父金正日の独特の配慮といたわり、重視を受け、かつ二代伝わる先軍政治と軍隊指導権の当然の継承人であると教え込むことができる。これは独自のやり方での、個人のイメージ資本を増加させる止むを得ざる方法とも評価される(頑住吉注:タイトルは「2つのことを明るみに」ですが、1つ目の話はここで終わり、以後は基本的に別の話です)。

北朝鮮は初の核実験開始からずっと国際的な制裁を受けているため、北朝鮮空軍は本来もう立ち後れていた実力が現在ではさらに大幅割引になっているはずである。北朝鮮から反乱逃亡した飛行員が明かした秘密の中からは、北朝鮮の飛行員の年平均飛行時間が30から40時間の間であることが理解できる。これは正常な国の空軍の年間200〜300時間飛行という最低指標よりはるかに立ち後れている。しかも武器と部品の禁輸は北朝鮮空軍機に、正常な飛行の保障を実現し難くさせている。このため米韓はこの種の状況下では北朝鮮空軍の戦闘力は極端に憂慮するに足りる、と考える。

北朝鮮のメディアは何度も金正恩父子が空軍訓練を視察した写真を掲載したことがある。しかもそれは北朝鮮空軍主力装備であるミグー21戦闘機がメインで、相対的に先進的なミグー23、ミグー25、ミグー29などはいずれも披露されることがごく少ない。しかも以前出された写真の中では、北朝鮮のミグー21戦闘機は必ず主翼下に搭載物がない模式で出現しており、つまり非戦争模式の日常発着訓練状態で見せられたのである。このことの人に与える印象は、北朝鮮の戦闘機はまだ飛べるということに過ぎず、作戦が可能か否かについてはやはり非常に大きな疑問が存在する。特にミグー21といったような旧式戦闘機では。

北朝鮮の戦闘機はソ連と中国が製造した古い戦闘機がメインで、しかも就役期間と武器禁輸の要素は不可逆の癒し難い傷をもたらしている。北朝鮮がずっと温存しているミグー29とミグー31戦闘機を除き、米韓の見たところ北朝鮮がずっと誇示している空軍勢力は、北朝鮮陸軍の遠距離大口径火砲やロケット弾の威嚇能力の大きさには程遠い。しかも部品保障と技術グレードアップの支持がない下では、北朝鮮空軍の数が多くないミグー29とミグー31戦闘機の脅威も割り引きして計算する必要がある。

だが今回北朝鮮が発表した第1回飛行員大会慶祝現場写真の中には、舞台のテレビ背景の前面に1機のミグー21戦闘機の原寸大模型あるいは実物があることがはっきり示されている。この飛行機の主翼の下にはごくはっきりと空中発射ミサイルが搭載されている。もしミグー23、ミグー29、ミグー31を背景として展示したのならば決して怪しむには足りないかもしれない。だが北朝鮮空軍の主力戦闘機ミグー21をテーマとするのは、北朝鮮空軍を見くびっている米韓の軍を相当に驚きいぶかしがらせる。北朝鮮のミグー21戦闘機の配備するミサイルの機種は決してはっきりしないが、北朝鮮空軍は決して米韓が描写するように劣ってはいない、ということを説明するには足りる。


 いやひょっとしたら原寸大模型かもしれない旧式戦闘機がミサイルらしきものを搭載した形で舞台に登場したからといって、それが実戦で現代の戦闘機に対抗する役に立つことを証明していることには全くならんと思うんですが。























戻るボタン