中国の原潜に大きな進歩が?

 騒音が非常に大きいというのが通説でしたが。

http://military.china.com/important/11132797/20170426/30462938_all.html#page_2


当局メディアが初めて事実確認:中国第2世代原潜はすでに自然循環反応炉を装備

【視察者ネット総合/王宇波】 今日、中国初の国産空母が進水した。だが最近中国海軍の良い情報はこれに止まるにはほど遠い。中国海軍下餃子と言う必要のある今日、まだどういった場所が中国海軍の弱点なのかといえば、きっとそれは水中力量建設に他ならない。そして水中力量の核心として原潜以上のものはない。原潜の各項目のサブシステムの中の核心として、船舶用核反応炉の性能はさらに重要の中でも重要さを加える。以前のある噂は、中国はすでに潜水艦の反応炉の重要な核心技術を持つ、とした。すなわち、核反応炉の一回路自然循環能力である。

中華人民共和国科学技術部主宰の「中国科学技術奨励ネット」は4月21日「無音のところで突然の雷を聞く 2016年度国家科学技術進歩一等賞獲得者、中国第2世代某機種原潜のチーフエンジニア張錦嵐のチームの記」との報道を発表し、文章の中では初めて当局の報道という方式をもって中国がすでに自然循環能力を具備する艦用核反応炉を持つことを明らかにした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の原潜の資料画像」)

原文を以下のように抜粋する。

第2世代原潜研究開発工程プロジェクトの中では、無数の大小さまざまな創新が湧くように出現した。数十の心血の結晶に直面して、張錦嵐は3大飛躍として総括した。1つ目は核打撃技術が重大な飛躍を実現したこと。2つ目は核の安全領域で重大な飛躍を実現したこと。3つ目はシステム集成技術が重大な飛躍を実現したことである。

「核打撃技術の中には2大難点が存在する。1つ目は寸法が大きく、深度が深く、大きな排気口が密集したシングル、ダブル構造に対する研究、もう1つは水中潜水発射である。これは我々と第1世代潜水艦の差異でもある。第1世代潜水艦は単発しかできなかったが、我々は連発を実現した。」 張錦嵐は説明する。連続発射は水面で行うのでもないし、大深度で行うのでもなくて、水面から離れた一定の深度のある場所でである。ひとたびこうなるや、原潜は水面の波浪がもたらす妨害を受け入れる必要もあれば、また低速の下で艦の操作を掌握する必要もあり、かつさらにミサイル発射後にもたらされる重量差のバランスをとる必要があり、その非常に難しいところが想像できる。

多くの複雑な性質の計算や試験を経た後、張錦嵐のチームが研究開発を率いる新型原潜は水面に近いところで波浪の妨害が複雑、質量の大きなミサイル発射の衝撃力が大きい、搭載荷の変化が大きい、極めて低い発射時の航行速度で舵の効果が劣る状況下で艦の姿勢と深度の古典的環境の保証を実現し、初めて戦略ミサイル水中連続発射を実現し、かつ核打撃距離を大幅に向上させた。

関心が注がれる核の安全方面でも、張錦嵐のチームは新型原潜の中で重大な飛躍を実現した。まず核反応炉の自然循環を実現したことに他ならない。周知のように、原潜の原子力動力装置の自然循環能力はその安全性、信頼性を推し量る重要な指標の1つで、このため各国はいずれも全力を振り絞って自然循環能力を向上させている。つまり冷却剤ポンプを用いずに推進し、冷却水の自然の流れだけに頼ってもう核反応炉の炉心の熱量を持ち去る能力を指す。また反応炉の冷却剤ポンプはまさに原潜が発する騒音の主要な源の1つであり、このためひとたび核反応炉の自然循環を実現すれば、潜水艦の安全性が保証されるだけでなく(すなわち停電の時でも原潜の正常な作動を保証することができる)、しかも潜水艦が冷却剤ポンプを始動させない状況下でも推進装置に向けエネルギーを送ることができ、極めて大きく潜水艦の騒音を低下させる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「2016年度国家科学技術奨励大会は北京人民大会堂で行われ、中船重工集団の2つのプロジェクトがそれぞれ国家科学技術進歩一等賞、二等賞を栄誉にも獲得し、張錦嵐(左から2番目)は賞獲得の代表者として台に上がり賞を受け取った。」)

「核の安全領域のもう1つの大きな創新ポイントは非能動性の余熱導出を完成させたことである。一般的に言って原潜には2つの回路があり、第1の回路は核反応炉の熱量を持ち出し、原動力として水を加熱して蒸気とする。第2の回路は蒸気を艦上の発電器などの装置への電力供給に用いる。我々が発明した余熱導出は実際上第3の回路を実現し、すなわち第2の回路の熱量を最終的に第3の回路を通じて艦外に導き出す。このようにすると原潜は完全な意味の上での核の安全を実現する。」と張錦嵐は説明する。

システムの集成技術方面の創新に関してはよりきら星のごとくである。複雑な武器システムのネットワーク化を実現したこと、新型減震器、消音スレートを発明したこと、潜水艦の優良な空気を保証したこと、魚雷の大深度発射を実現したこと、1つの目標から同時に多くの目標を追跡するまでへの発展変化を完成したこと‥‥

(原文の抜粋終わり)

視察者ネット軍事評論員は、大質量のミサイル発射能力を持つ我が国の第2世代原潜とは、当然094型弾道ミサイル原潜のはずで、これは12発の巨浪ー2潜水艦発射ミサイルを装備する、とする。以前の中国第1世代原潜は騒音制御水準の上で技術的な制限ゆえに、事実として非常にまずかった。航行状態にある原潜が、通常潜水艦のがメインエンジンを停止して騒音を低下させる方式を採用して核反応炉を停止し、静音なモーターを使用して駆動するというのは不可能である。もし核反応炉が自然循環能力を持たなかったら、安全の保証のため、反応炉のメインポンプを停止することはできず、このことは潜水艦が高速航行を行う必要がない時に不要な騒音源が出現する結果をもたらすだろう。一方自然循環能力を持つ反応炉は、一定の出力値以下の時、メインポンプを始動する必要がなくそれでもう反応炉の1つの回路の正常な運転を維持し、反応炉の安全を保証するのと同時に、潜水艦のために必要な推進および発電の出力を保証することができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「093型原潜」)

潜水艦の日常の巡航過程の中で、しばしば非常に高い航行速度にあることはないだろう。もし反応炉が自然循環能力を持っていたら、潜水艦の大部分の航行時間は比較的低い騒音状態に置くことができる。同じく我が国の第2世代原潜である093型原潜は094と同様の動力システム配置を採用している。かつてある噂は、この潜水艦が国際海域を巡航する時に示す静音能力は西側諸国の想像をはるかに超え、この中で騒音低下への貢献が最大のものはこの艦の反応炉が自然循環能力を持つことに違いない、とした。

当然、093と094の反応炉は結局のところ中国が研究開発した最初の自然循環能力を持つ船舶用反応炉でしかなく、設計や技術水準の上で国際的な先進水準と比べるとなお不足がある。メインポンプを始動しない状態下で反応炉の出す出力が提供できる航行速度は、アメリカの「シーウルフ」や「バージニア」との隔たりがまだ非常に顕著である。だが期待するに値するのは、中国の次世代原潜が必ずやより強い自然循環能力を具備した核反応炉を使用し、甚だしきに至っては国際先進水準に到達することである。


 高速航行する時には騒音が大きくなるのがやむを得ないわけで、場合によってはその状態からポンプを停止して騒音を低下させた状態に移行した場合の騒音の変化状況まで他国に正確に把握されるかもしれませんね。

















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