中華イージスとインド版イージスではどちらが強いのか

 まあ日本同様長年本格的実戦経験がない国の兵器ですが。

http://military.china.com/critical3/27/20150511/19663170.html


比べてやっと分かる:中印両国のエースは一体どちらが強いのか

8日のあるテレビ番組の中で最近インドが、インド最新型ステルス駆逐艦「ヴィシャカパトナム」号がムンバイのマジャガン造船工場で進水したと情報を発したことに言及された。この艦は以前就役した「コルカタ」級P-15A型駆逐艦の改良型に属し、P-15B型と呼ばれ、インド最大で同時に最も先進的なミサイル駆逐艦となる。「ヴィシャカパトナム」級の全長は163m、全幅17m、区域防空能力を持ち、インドの未来の空母戦闘群の区域防空艦とすることができる。以前の「コルカタ」級に比べ、「ヴィシャカパトナム」級は艦橋と艦砲の設計の変化が最大で、またこの級の駆逐艦は排水量も8,000トンにまで増加し、さらにインド自ら生産する「Nirbhay」対地攻撃巡航ミサイルが搭載でき、このため中国の052D型に比べてより先進的で、戦闘力がより強いという。

事実は果たしてこうなのか? インド国産「コルカタ」級駆逐艦のコードナンバーはP-15Aで、フェイズドアレイレーダーシステムを装備しているがゆえにインド版の「イージス艦」とされている。だがインドメディアはそれにもかかわらず、この艦は目下実際上「半拉子」工程(頑住吉注:いつまでたっても完成しないプロジェクト、といった意味らしいです)であると暴露している。ニューデリーテレビ局の評論は、「コルカタ」号は目下作戦に適さず、原因は多くのカギとなる重要装備がまだ一定の段階に至っておらず、研究開発中か、まだ購入されていないかだからだ、とする。この艦が配備する「バラク-8」型対空ミサイルはインドとイスラエルによって合同研究開発され、射程は70kmに達する。だがこのミサイルは依然研究開発中で、試験、定型、装備までまだ数年の時間がある。

インドメディアによってごく神秘的なもののように大げさに言われるP-15Aは、全世界の高度科学技術を集めたものとされ、「インドイージス」と称される全く新しい駆逐艦である。少し前、このインド海軍の最新装備水準を代表する駆逐艦は、ついに初の航海試験を行った。インドメディアの報道によれば、この駆逐艦は建造過程で西側由来の多くの設計理念を吸収し、これはインドが自ら建造を行う初の一定の防空能力を持つ大型駆逐艦でもある。例えば、この艦はイタリア人が艦型の設計を援助し、ロシア人が武器システムの設計を助け、イスラエル人がレーダーや対空ミサイルの設計を主導し、カナダ人が全艦の電力システムを提供し、ウクライナ人がエンジンを製造したのである! このように多くの複雑な多国の設計は、世界軍事界に他には全くないと言え、これはインドの非常に多くの武器の特色でもある。

艦上の設備のソースが複雑すぎるというだけのために、非常に多くの場所にミスマッチが目立つ。例えばイスラエル由来のフェイズドアレイレーダーに最もマッチするのは西側由来の対空ミサイルだが、イスラエルがインドのために配備する「バラク-8」ミサイルは依然研究開発過程にあるため、インド海軍は射程がずっと短い「バラク-1」ミサイルを暫時使用せざるを得ない。ちょうど少し前、本来装備しようとしていた「バラク-8」型対空ミサイルが短期間内に引き渡せないことが原因で、インド海軍がロシアから購入した空母が止むを得ず、退役した古い護衛艦から「バラク-1」型対空ミサイルを取り外して応急策として採用したようにである。

「コルカタ」級の改良型であるP-15B型駆逐艦は現在潜水したばかりだが、画像から見てそれは単に第一甲板以下の船体の建造が完成しただけで、上層建築はまだ施工が開始されていない。だがP-15Bの設計図を初期に進水した実際の艦と比較することから、改良型の艦は艦橋と艦砲の設計の変化が最大であると気付く。インドメディアの言い方によれば、「ヴィシャカパトナム」級駆逐艦の国産化率は65%に達している。これはインドにとっては非常に容易ならざる水準と言え、何故なら以前の「コルカタ」級は50%前後でしかなかったからである。だがこの艦の核心的装備や武器システムは依然として舶来品である。この艦で最も言及するに値するのは、主砲がイタリアの「オート・メラーラ」127mm艦砲に換えられていることで、射程も威力も大幅に増強されており、一方その他の多数の外国が提供した設備や武器は依然として元のままである。最も主要な対空ミサイルに関しては、「ヴィシャカパトナム」級が使用するものとしては依然イスラエルの「バラク-8」が選択されている。だがその運命は「コルカタ」級とは異なるかもしれない。何故ならそれが2018年に就役する時になれば、イスラエルももう「バラク-8」の研究開発を完成させかつインドに引き渡し、したがって事実上初の正式にこのミサイルを装備するインドの戦闘艦になる可能性があるからである。

中国の052Dと比べ、P-15B型駆逐艦は排水量、集成化メインマスト、搭載ヘリの数、主砲の口径、装備ソースの多様化の上で優勢を占め、一方052Dはフェイズドアレイレーダーの捜索、早期警戒距離の上でP-15Bの2倍前後であり、しかもこのアクティブフェイズドアレイレーダーの出力は強大で、また相互の距離が比較的遠い分布式レイアウトであり、容易に敵サイドの1発のミサイルで破壊されることはない。そしてミサイル垂直発射サイロの数の上で、052DはP-15Bの1.5倍であり、しかも中近距離対空ミサイルと遠距離対艦ミサイルを混装し、さらに加えて海紅旗-9の作戦距離は125kmである。一方インドのバラク-8は70kmでしかなく、ほとんど半分である。また052Dはさらに紅旗-10近距離防衛対ミサイルミサイルを装備し、著名なバルカン砲であるAK-1130とコンビネーションし、いかなる来襲する敵をも迎撃するのに足りる。しかも、052Dの動力の出力は67,000馬力、一方P-15Bの総出力は64,000馬力である。だが後者は総トン数がこれにもかかわらず前者に比べ1,000トン近く重く、このため推進能力の上では052Dがより強い。

さらに就役時期と速度の上から見ると、052D第1号艦は去年もうすでに就役しており、今年から毎年必ず少なくとも2隻就役し始める見込みで、P-15Bが2018年に就役を開始する時まで待てば(ひとまずインドがこの型の戦闘艦の上で工期を遅延させないとして)、052Dの第1ロット10隻はおおかた全てすでに就役しており、しかも全てもうすぐ作戦能力を形成すると見られる。しかもその時になれば、去年すでに着工した055型万トン駆逐艦も就役を開始しようとする。技術と作戦能力の上で、P-15Bは055型万トン駆逐艦と同列に語ることは全くできない。

まとめると、インドメディアが自画自賛するP-15B型駆逐艦が中国の052Dに比べより凄いというのは、インド人の木を見て森を見ない判断に過ぎない。上述の比較の他、中国の主力駆逐艦は全て自ら研究開発、設計、製造を行ったもので、技術は全て自らのものであり、ゆえに強大な戦闘力を総合的に形成できる。振り返ってインドはと見れば、現役のも建造中のものも、全て外部から主要装備を購入することをもって主とし、異なる体制、異なるスタンダードの装備を1つの殻体内につなぎ合わせ、マッチングと整合が難しいだけでなく、しかもしかも保障も困難で、非常に多くの時戦闘力の生成を制約するだろう。このため、まだ製造中でしかも実際の戦闘力を計ることが全くできない軍艦と、就役を開始した艦艇とを同列に論じることはその道の玄人に大笑いされ、恐らくインド人だけがナルシズムにひたれ、恥ずかしさを感じないものでもある。


 世界各国から兵器やその技術を導入できるのはインドの強みでもあり、総合的に見て中国より有利か不利かはそれこそ実戦になってみないと分からないでしょう。















戻るボタン