沈陽飛行機の新型機が姿を現す

 殲-20は成都飛行機の製品で、一方沈陽飛行機も新型機を開発中とされていましたが、これがネットをかぶせられトレーラーに載せられて地上を移動中に撮影されました。まずこちらを見てください。

http://bbs.voc.com.cn/topic-4301984-1-1.html

 画像ばかりで本文はほとんどありませんが、タイトルは「ついに姿を現す 沈陽飛行機第4世代機、鶻鷹戦闘機が天津に驚きの出現」(「鶻鷹」はハヤブサ+鷹で造語のようです)、本文は「最近、あるネット仲間が天津で沈陽飛行機の第4世代戦闘機かもしれないものを撮影した。別のネット仲間によって暴露されたところによれば、沈陽飛行機第4世代機は鶻鷹戦闘機と命名され、エンジンは2台のWS-13、推力は8300乗2(頑住吉注:8,300kg×2?)、機の腹部には内蔵弾薬コンパートメントがあり、4発のPL15空対空ミサイルが搭載できる。DSI両サイド空気取り入れ、全長17m、最大離陸重量は25トン、機内の最大燃料搭載量7トン、8月に初飛行が計画され、1号サンプル機はすでに組み立てラインを降り、試験飛行場での調整、試験に向かおうとしている。」

http://bbs.tiexue.net/post_5769720_1.html

 こちらは三面図ですがマニアによる想像図のようで確度に関しては疑問です。

 ちなみに沈陽飛行機は「沈陽飛行機工業(集団)有限公司」という正式名称で、張学良が1930年に作った飛行場がその前身だということです。敷地面積800万平方m余り、工員の数は約15,000人ということです。

 それでは今回メインとなるページを見てください。ただ、専門知識が足りず意味不明の部分が非常にたくさんあり、そういった部分は元の漢字のままにしてあります。

http://club.china.com/data/thread/1013/2742/65/55/5_1.html


枕陽の第4世代「ちまき機」の性能と問題を分析 T50、F35に対抗

枕陽の第4世代機がちまき節(頑住吉注:端午の節句、ただし旧暦)の期間にすでに姿を見せ、軍事マニアはこれをちまき機の愛称で呼んでいる(頑住吉注:上で紹介された画像でこの機が緑っぽい偽装ネットのようなもので包まれているのがちまきを連想させたのかと思いましたが時期でしたか。それにしてももうちょっとカッコいい愛称はなかったんでしょうか)。まずはすでにネット上に現れている画像によってその性能と問題を分析する。

1.翼型から判断して、双発の梟竜のようである。ただし揚力特性はきっと梟竜より良い。(頑住吉注:「梟竜」はもう何度か出てきた中国の輸出用戦闘機FC-1のことです)

翼型は梟竜に類似しており、台形翼であり、後退角も似ていて42度前後のようだ。だが画像でおおよそ見て取れるが、機首の稜辺が空気取り入れルートの上側の内角から始まっており、空気取り入れルートの上側外角より高い。すなわち機首渦が機体の背中をかすめて過ぎてもおり、揚力を増加させる効果を生む。同時に空気取り入れルートの上側外角には小さなストレーキがあってストレーキ渦を生むことができる。2つの渦の融合は一定の複合効果を生み、機首渦が外部に拡大する過程でストレーキ渦に溶け込み、増強する可能性が排除されない。渦流の揚力増加効果は梟竜よりも高い。

加えて揚力体効果があり、主翼の翼型が相似という状況下で揚力特性はきっと梟竜よりも良い。具体的データは不明である。

翼型が近いという状況から見て、我々は枕陽第4世代機は双発ステルス版梟竜と言えると思う。双発版F-35とも見なせるが、F-35と比べることには一定の弊害がある。

だが、上述のダブルの渦による揚力増加の手法はF-35の手法でもある。現在のところ枕陽第4世代機がF-35を超えるとは見て取れない。

2.超音速巡航性能、高速性に疑いが残る

尾部から見ると、双発の円噴射口、尾椎、水平尾翼、ダブルの垂直尾翼があり、尾部の抵抗軽減にはまだ技量を注ぐ必要がある。尾部の抵抗が依然大きいという問題が存在する可能性が排除されない(F-35の単発の尾部の抵抗より大きいことは確定で、幅広い間隔で設置された双発のT-50より小さいという点も確定である)。主翼の後退角は大きくない。WS13がグレードアップ前、推力が不十分であるという問題を再び考慮する(目下双発で17.6トン)。このため、この機の超音速巡航性能、高速性能には疑いが残るかもしれない。この機が追求したのはまず低速性能、亜音速性能かもしれず、超音速巡航性能に関してはエンジンが一定の水準に達し、さらに一歩改良されるのが待たれる。

3.敏捷性に疑いが残る

目下WS13には矢推がない。ロシアのRD33矢推型(ミグ-35用エンジン)を導入しない限り、また現在の小ストレーキが可動式でない限り、敏捷性がF-35あるいは双風(頑住吉注:検索しましたが不明です)を超えるかには疑問がある(頑住吉注:検索したところ「矢推」はジェット戦闘機の尾部の噴射ノズルのような部分のことらしいです)。

我々は小ストレーキが可動式であり、差動可能であることを希望する。これは横滑り、ロール等の性能の助けになる。これらは画像からは見いだす方法がない。

4.機全体の推力比問題

現在ネットではいずれも双発中推のWS13を使用し、合計推力は17.6トン、将来のグレードアップ後は19トンに達するかもしれないとも伝えられている。

目下ネット上に伝えられている、ある人が測量した機全長15m余り、尾翼、水平尾翼取り付け後は16m余りという数字によれば、10トンクラスのラファールと比較して計算すると、内部に置かれた弾薬コンパートメントと内蔵された燃料タンクを追加装備するとすると、ひとまず機全体の空虚重量が13、4トンであるとの見積もりが排除されない(16トンと見積もる人もいる)。各ルートの情報は異なり、重大な争議が存在する。ここでは単に参考として、F-35のネット上でのデータは空虚重量が13トンで内部に8トンの武器があり、目下推力18トン級だとしておく。もしこうならば、機全体の推力比は(空虚重量で計算)1.35〜1.1になる。もし燃料を半量搭載で3トン前後、武器一点5トンで見積もれば空戦推力比は1.005以内になる。これは悪い数字である。エンジンの向上が待たれる。だが9500kg級に達しても1.084の空戦推力比にしかならない。

つまりこの戦闘機の未来の市場は装備されるエンジンの発展が決める。もし韓国人、日本人がグレードアップ後のフランスの中推かイギリスの中推、あるいはアメリカのF414を採用したら、目下の状態のWS13を採用した枕陽第4世代機はきっと推力比上負ける。これは単に枕陽飛行機の問題ではなく中国航空製造業全体の問題である。

5.燃料搭載量と航続距離の問題

双中推の問題の1つはエンジンの占める空間が大きいことである。エンジンが1つ多ければ2、3立方mの機内空間をより多く占める。これは直ちに燃料搭載の空間に影響する。単発機と比べ多く占める空間はおよそ1.6〜2.4トンの燃料搭載の減少をもたらす可能性がある。これは機内燃料による航続距離あるいは作戦半径に2、3割前後の影響をもたらす。つまり枕陽第4世代機の燃料搭載量および航続距離はF-35に劣る可能性がある。これもまた1つのF-35に及ばない部分かもしれない(頑住吉注:ひょっとして「双中推」というのは機の軸線に近い部分にエンジンを配置した双発形式のことでしょうか)。

ここで双中推のもたらす矛盾が突出する。航続距離に配慮すれば、機体と燃料搭載量が大きくなり、機全体の推力比と機動性に直ちに影響することになる。機全体の推力比と機動性に配慮すれば、直ちに航続距離が犠牲になる。これは双中推がもたらす不可避の矛盾である。枕陽飛行機がこの難題を移いかにして解決したのかは現在まだはっきりしていない。だがこの難題は存在している。これは心神あるいはKFXの難題でもある。もし私が選択するなら、むしろ制空性能を優先して燃料搭載量を犠牲にする。燃料搭載量は外部吊り下げの機の腹部の形を保つステルス燃料タンクおよび空中給油等々の措置で達成する。

この角度から、私はWS15、18トン級推力の伝説中の灰中四、単発を採用した方が良いと見る。こうすれば空いたエンジンの空間を燃料搭載に使え、航続距離が増加する。ただし問題も存在する。J-20とエンジンを奪い合うことになるという問題である。

6.F-35、T-50、〜との対抗の優劣問題

我が国および枕陽第4世代機に関して言えば、F-35あるいはT-50に対抗する必要がある。ここではまず機全体の推力比の問題である。F-35の推力は将来20〜22トン級に達し得る。WS13は高推力技術と材料を採用して10トン級、11トン級にグレードアップすることが必須で、やっとバランスの取れるところまで接近できる。さもなければできない。機内燃料による航続距離には隔たりがある可能性がある。F-35の目下の推力でも、WS13は9500kg級まで推力向上が必要である。

T-50は現在ダブルの大推力で29トン級に達している。当面空虚重量のデータはない。機体がスホーイ-27(空虚重量17.6トン)より小さく、ただし内蔵燃料タンクと弾薬コンパートメントが増加していることを計算に入れると、空虚重量は19〜20トン級と見積もられる。空虚状態での推力比は1.45〜1.526で、目下の推力のWS13を大きく超える。これに対してもWS13は高推力技術と材料を採用し、10トン級にまでグレードアップすることが必須である。現在ネットには9.5トン級の中推グレードアップ計画の存在が伝わっている。そこで9.5トン級で計算すると、あるいは1.48前後の空虚状態での推力比に到達できるかもしれず、空虚状態での推力比がT-50と対等になる、あるいは接近する可能性がある。

双風との対抗となると、ステルスの優勢があり、不対称の優勢である。矢推が一定のレベルに達した後は完勝できる。

7.結論

結論は次の通りである。現在設計されている枕陽第4世代機は低速および亜音速性能が突出した中四(頑住吉注:中型第4世代機?)として、設計と作戦の第1目標はエンジンを9500kg級、10トン級にグレードアップすることであり、こうすればまずT-50、F-35に匹敵するものになる。現在8,800kg級には対抗するのに不充分な上述の2機種がある。しかも、きっと機内燃料による航続距離を犠牲にしている。これは外部吊り下げの、機の腹部の形を保つステルス燃料タンクなどの措置で一部補充できる。

もし枕陽飛行機が内蔵燃料タンクの空間を犠牲にして重量軽減すれば、空虚重量は11、12トン級になり(内蔵タンクの燃料4、5トン、外部吊り下げ2、3トン)、制空性能が突出する。作戦時は形を保つステルスタンクを吊り下げ、必要時は放棄できる方法(例えば機の腹部に吊り下げる)を取れば、私は制空性能がT-50、F-35に対抗できる可能性があると思う。目下データは不明である。

特に小国、例えばパキスタンに対しては、航続距離を適度に犠牲にして制空性能を突出させることを考慮してもよい。

枕陽第4世代機の研究開発の道は、1点J-20と似たところがある。すなわちまず低推力エンジンを使って試験飛行、検証を行い、同時進行で開発されているエンジンの装備を待って、後にグレードアップするのである。

弾薬搭載量、多機能性に関しては本文では論証していない。T-50には及ばず、傾向としてはF-35に近いと思われる。

だが今後のグレードアップ型では、グレードアップされた推力増加エンジンが一定のレベルに達すれば、航続距離延長型、多機能型を考慮してもよい。

8.意義

枕陽が低速性能と亜音速性能が突出した第4世代機を登場させた最大の意義の1つは、やはり低価格で国際的第4世代機の市場競争に参入することである。F-35のコストは高く、これは同時にA、B、Cの3タイプを研究開発した結果である。枕陽は力量を集中して1点を攻め、制空型の研究開発で突破し、コストを大幅に下げて競争力を増強することができる。一方T-50はダブルの大推力を使用した大型機で、多機能性を具備し、価格は低くない。枕陽第4世代機はそれぞれに対し競争上の優勢があると言える。これは必然的に、第4世代機を必要とするが資金不足のアジア、ヨーロッパ、南米の国々を枕陽第4世代機が引き付ける結果をもたらす。こうした国にはパキスタン、イラン、タイ、ベネズエラ、旧ユーゴスラビアの国の一部あるいは旧東ヨーロッパ諸国、ブラジル、アルゼンチン、マレーシア、インドネシア等々が含まれ、いずれも我々が勝ち取ることができる国に属する。

これはアメリカ、ロシア軍事工業企業が最も見たくないことである。

枕陽はこれから世界の航空企業の第1集団に参入し、少なくともフランスのダッソーヨーロッパ航空宇宙と競争できる。第1集団の中でしんがりの位置にいようともである。

9.研究開発、グレードアップ、装備の時期

2012年6月に姿を表したことからして、8、9月に初飛行する時期が考えられ、5年前後の試験飛行、装備があり、最も早くて2017〜2018年前後に「試装備」できる。エンジンのグレードアップ研究開発および換装準備作業が同時に開花し、2020年前後という結果になるかもしれない。


 さらにこんなページもありました。

http://mil.eastday.com/m/20120627/u1a6656473.html


ロシアメディア、「ちまき機」はあるいは艦載版を研究し国産空母に装備するか、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット上に流れ伝わる神秘の『ちまき機』」)

東方ネット6月27日の情報:ロシアの軍事工業ニュースネット6月26日の報道によれば、中国のポータルサイト軍事フォーラムは6月25日、中国航空工業枕陽飛行機工業公司(沈飛)が研究開発中の、とある新型ステルス戦闘機に関連する情報を再度披露し討論を行った。寸法から見てこの飛行機はロシアのミグ-29と同クラスに属する。飛行機のレイアウト方面では、個別の場所がアメリカ軍第5世代戦闘機F-22およびF-35の設計方案と似ている。

ロシアメディアは、中国軍事フォーラムが披露した関連する画像から見て、枕飛が研究開発したこの新型ステルス戦闘機は全長16.94mで2台のRD-93クラスのエンジンを装備している、とする。飛行機のレイアウト方面では双垂直尾翼はF-22に類似し、エンジンの空気取り入れルートはF-35に似ている。あるネット仲間は、この新型ステルス戦闘機のコードネームは「枕飛中四」で、その研究開発過程は一連の問題の解決後すでに加速している、と評論して語った。

ロシアメディアは、もし上述の情報が事実に属せば、中国は確実に2機種の新世代ステルス戦闘機を研究開発中だということになる、とする。このうち殲-20は寸法がより大きく、用途が広く、地上や海上の目標に対し遠距離打撃が実施できる、一方「枕飛中四」は寸法がやや小さく、ミグ-29に相当し、主要な研究開発目標は高機動性ステルス戦闘機として制空権を奪取することかもしれない。寸法がやや小さいため、「枕飛中四」に関して言えばより重要なのは艦載版の研究開発であり、将来は国産新型空母上に配備され就役するかもしれない。ある情報は、中国は1998年、ウクライナから当時まだ未完成だった「ワリヤーグ」号空母を購入し、その後自力更生でこの空母の建造と改装作業を完成させ、現在すでに順調に8回の海洋試験を終え、近い時期に就役すると予想され、教学と科学研究艦として使われ、中国海軍初の空母となるという。今後、中国が自主設計、建造する国産新型空母も中国海軍に編入され就役することになろう。


 知識不足でこの機自体について論評することは私にはできないです。しかし、「殲-18は殲-20よりずっと強い」で、「真の主役が登場すれば世界は蠢動するのではないか」、「現在沈飛が研究開発している殲-18こそ真にF-22に対抗できる、いやF-22を越えさえするものだ。私は間もなく沈飛の殲-18が真の第4世代の「中国の心」を与えられ、その時には必ずや世界に大パニックを引き起こすと信じる。」と書いていたのはこれのことなんでしょうか。だとしたら拍子抜けとしか言いようがありません。












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