「ちまき機」の正体は?

 これまでの情報と一部重複しますが、「ちまき機」に関するページの内容を紹介します。

http://military.china.com/top01/11053246/20120706/17300667.html


メディア、中国の「ちまき機」を全面的に分析 F35を圧迫

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ネット上に流れ伝わる枕飛のF-60戦闘機」)

世界報の報道:端午の節句前、1機の神秘的飛行機の画像が中国のネット軍事フォーラムに驚きの登場を果たした。この機にはトレーラーを使っての公道での輸送が採用され、迷彩防雨布でぴったりとカバーされ、包まれ、軍事マニアたちはふざけて「ちまき機」と呼んでいる。

軍事マニアたちの熱烈な討論の中で、大部分の人はこれは枕陽飛行機社が研究開発した中型の第4世代戦闘機であると考えている。中国は別の第4世代戦闘機、すなわち殲-20をすでに集中的に試験飛行させている段階であるため、新たに出現した第4世代戦闘機は直ちにアメリカ、ロシアなどの国のメディアの強烈な関心を引き起こし、各種の推測がさらに世間をにぎわせている。

あるメディアは、これは中国が開発したアメリカのF-35に似た中型第4世代戦闘機で、目的は現在の殲-20戦闘機とハイ・ローミックスを形成させることだと考えている。

またある説は、これは専用に未来の中国空母のために設計されたステルス艦載戦闘機で、その外形寸法と機体構造の中のいくつかの特徴からこう推測できると考えている。さらに一部の軍事マニアは、「ちまき機」が「昼は伏して夜出る」輸送方式を取っておらず、その秘密保持ランクが見たところ国家計画装備の重点研究開発プロジェクトのようではなく、輸出専用の第4世代戦闘機の公算が高いと考えている。

どの程度の種類の説があろうが、中国が同時に2つの第4世代機研究開発プロジェクトを行っている現実にすでに直面し、アメリカの一部の軍事学者やメディアはこれに対し憂慮を示している。何故ならF-22戦闘機はすでに生産停止され、しかも面倒が絶えず、一方別の第4世代戦闘機であるF-35も人を安心させる状態ではないからである。こんな時における中国第2の第4世代戦闘機の出現は確実にアメリカ人を心配でたまらなくさせる。ロシア、韓国のメディアも出現後すぐこの特別な「ちまき機」に関し次々とあれこれ推測を加えた。

(頑住吉注:これより2ページ目)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:AMFは通常レイアウトの双発戦闘機に違いなく、そのルートから見て枕飛から西安に至ったに違いない。これは一般に静力破壊試験機と推測され、このためほぼAMFは枕陽飛行機社のF-60戦闘機であると考えることができる。これは中型ステルス戦闘機である。」 「静力破壊試験」というのは、戦時中日本の戦闘機がやった、壊れるまで主翼などに砂袋を載せていくような試験の現代版らしいです。)

軍事マニアが撮影した「ちまき機」の写真

「ちまき機」は千里はるばる試験飛行に行くのか? (頑住吉注:小見出しみたいな体裁になってますが元々キャプションじゃないですかこれは)

去年すでにあるウェブサイトが、枕陽飛行機社がかつて展示したF-60という名前の第4世代機の模型を明るみに出していたため、「ちまき機」がネット上に出現したばかりの時、すぐある敏感な軍事マニアは、これこそ伝説の中の中国のもう1つの研究開発中のステルス作戦機である可能性が高いと考えた。

軍事マニアが不断に送ってくる画像から見て、「ちまき機」は通常レイアウトの双発戦闘機に違いない。この他、この包まれた「ちまき機」のルートは枕陽から西安までに違いなく、大部分の人はこれは静力破壊を行うのに用いられる試験機に違いなく、しかも枕陽飛行機社の研究開発した中型ステルス戦闘機だと推測している。

ある軍事マニアは指摘する。「ちまき機」を輸送するトラックとそばのアウディA6Lセダンから推測して、このこの機のサイズはフランスの「ラファール」と大差なく、中型の作戦機に違いないと信じられる。現在国際的に流行する数種の中型第4世代戦闘機プロジェクトを見ると、例えばインドのMRCA、韓国のKFXとも双発戦闘機の設計方案である。飛行機の構造がどんどん複雑になり、飛行機の設備がどんどん多くなるにつれ、現代作戦機の体積と重量が増加する趨勢が示され、第4世代戦闘機の中の低ランクの機の寸法や重量も以前の作戦機に比べある程度増加するのは非常に正常なことであるという事情がある。最も顕著な例はF-35の空虚重量がほとんど第3世代大型戦闘機のレベルに達していることである。

「ちまき機」のエンジンは明らかに外界が非常に関心を持つ話題である。海外報道の資料に基づけば、現在中国国産の中型推力ターボファンエンジンはWS-13である。その性能はロシアのRD93型エンジンに近く、将来RD93に代わりJF-17「梟竜」の動力装置となるはずである。新しい中型第4世代戦闘機に関して言えば、もしWS-13エンジンを使用すれば飛行機の初期の一部のパラメータに関する試験飛行の完了を保証できるが、一定の技術、戦術性能を実現したいなら、おそらくさらにアメリカのF-414型エンジン、甚だしきに至っては改良型のレベルまで向上させる必要がある。

この他、「ちまき機」が非常に厳密に包まれていたため、この機が通常レイアウトの飛行機だとおおよそ推測することしかできず、枕陽飛行機が以前展示したF-60の模型と結合させて見れば、これは双発単座機で、ビームコントロール理論を採用して設計された飛行機の外形である。飛行機の主要なエッジは並行で、このようにすれば飛行機に照射されるレーダー電波を数少ないいくつかの角度内にコントロールでき、大多数の角度内の戻ってくる電波信号は弱く、こうすれば相手方レーダーはちらちらする信号しか受け取れず、識別、追跡は容易でなくなる。枕飛のこの中型第4世代戦闘機が採るその他のステルス措置もある。菱型の機体を採用し、機体の上、下部分はそれぞれ上、下に傾斜し、したがって側面に照射される電波を屈折させ、側面のレーダーの飛行機に対する脅威を低下させることができる。総合的に見て、「ちまき機」はステルス能力上基本的に第4世代戦闘機の要求を達成できる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:端午の節句前、ある神秘の飛行機がネット上に出現した。種々の兆しを根拠に、この機こそが伝説の中の我が国のAMFステルス作戦機である可能性が極めて高いと明らかにされた。」)

艦載機? F-35に勝る?

中国のこの新型ステルス戦闘機は全く新しく研究開発されたステルス艦載機である公算が高い。この戦闘機はアメリカのF-35艦載機に比べ、全体レイアウト、作戦能力、技術的信頼性などの方面において明らかに優勢を占める(頑住吉注:いやあんな布に包まれた形を見ただけでそんなこと言えるわけないでしょう)。論理的推論によれば、中国は艦載機方面で追い越したことに益を得て、将来の中国空母の戦力はあるいはアメリカを超えるかもしれない。

中国の軍事マニアたちが濃厚な討論を行っている以外に、ロシアのメディアも枕陽飛行機社のこの新型第4世代機に対しすこぶる興味を持っている。6月26日、ロシア軍事工業ニュースネットに発表された文章は、外形寸法から見て中国のこの新型第4世代機とロシアのミグ-29は同一ランクに属するとしている。飛行機のレイアウト方面では、個別の部分がアメリカ軍のF-22およびF-35の設計方案に似ている。

ロシアの航空専門家は指摘する。枕飛が研究開発したこの新型ステルス戦闘機は長さ約16.94m、2台のRD-93クラスのエンジンを装備し、その研究開発過程はいくつかの重大問題解決後すでに明らかに加速し、しかも中国が確実に2種の新世代ステルス戦闘機を同時に研究開発中であることを証明している。殲-20の寸法はより大きく、用途が広く、地上、海上目標に対し遠距離打撃が実施できる。一方枕飛のこの中型第4世代機は寸法がやや小さく、高機動性ステルス戦闘機として制空権奪取を行うものかもしれない。

寸法がやや小さいため、この第4世代戦闘機に関して言えばより重要なのは艦載機版の研究開発であり、成功後は中国国産新型空母上に配備できる。韓国の軍事ウェブサイト「新羅空軍フォーラム」6月27日に発表された文章は、中国のこの新型ステルス戦闘機は全く新しく研究開発されたステルス艦載機の公算が高く、この戦闘機をアメリカのF-35艦載機と比べると、全体レイアウト、作戦能力、技術的信頼性などの方面で明らかに優勢を占め、論理的推論によれば、中国は艦載機方面で追い越したことに益を得て、将来の中国空母の戦力はあるいはアメリカを超えるかもしれない(頑住吉注:内容がダブってますが、あるいは上の方が元々キャプションなのかも)。

(頑住吉注:これより4ページ目)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「あるネット仲間が端午の節句数日前に中国の何らかの戦闘機の輸送を撮影した。写真から見て、この戦闘機は迷彩キャンバスでぴったりと包まれ、具体的機種は不明である。軍事マニアはこれをちまき機の愛称で呼んでいる。」)

中国が独立して研究開発した初めてのステルス戦闘機として、殲-20は性能が先進的ではあるが空軍大型戦闘機の位置付けに制限され、その全体の寸法は現在世界にすでにある3種のステルス大型戦闘機(他の2機種はアメリカ製F-22とロシア製T-50)の中で最大であり、ゆえに艦載機となる可能性は非常に低い。中国は空母発展の初期に造船技術、動力装置、艦と戦闘機のマッチングなどの方面の制限を受け、初期の国産空母の体積は大きくはならないはずで、その全体的寸法は「ワリヤーグ」号のレベルに維持される公算が高い。これにかんがみれば、中国は全体的寸法がアメリカ製のF/A-18E/F「スーパーホーネット」類似のステルス艦載機を必要とする。同時に、艦載機は信頼性方面の要求が空軍戦闘機よりはるかに高いので、中国が殲-20戦闘機より体積が小さく、空力レイアウトがより保守的なステルス戦闘機を研究開発し、中国の未来の空母への装備に用いることが必須となる。

「ちまき機」の全体的寸法はF-35に似ており、その他のレイアウト、例えば台形の主翼、外側に傾いた垂直尾翼、肋部からの空気取り入れに加えDSI空気取り入れルートなどもF-35に類似している。始まりから終わりまでF-35の平坦でない発展過程を冷静な目で傍観してきたことに益を得、中国のこの戦闘機はあるいはF-35に対する全面的超越を実現するかもしれない(頑住吉注:F-35の開発はまだ終わってないっちゅうに)。

F-35に比べると、中国のこの戦闘機は今に至るも通常タイプだけしか研究開発されておらず、このためF-35のような異なるタイプの汎用性に対する盲目的追求はない。まさにF-35の汎用性に対する追求がその難産をもたらしているという度合いが強い。この他、中国戦闘機が採用する双発レイアウトは、この戦闘機に全く新しい装備としてより高い安全と信頼性を具備させるだけでなく、同時に後日における技術的グレードアップのためにも条件を創造する。これに比べると、単発を採用したF-35の技術的グレードアップポテンシャルは大きくなく、「ちまき機」のそれはより大きい。

(頑住吉注:これより5ページ目)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ネット仲間が明るみに出した輸送中の某飛行機」)

目立つ形で街を通ったのは何のため?

「ちまき機」がこのように派手に枕陽から大手を振って公道を通過し千里も離れた陝西に運ばれて静力試験を行うことも、一部の軍事マニアの別の推測を引き起こした。何故なら慣例から言えば、研究中の装備(模型含む)をもし外部に運送する必要があれば、「昼は伏して夜出る」方式も取られ、しかも秘密保持ランクは非常に高く、「ちまき機」のように目立つ形で街を通るはずはない。

だが、ある軍事マニアは1つの比較的合理的な解釈をしている。すなわちこのステルス第4世代機は輸出専用の製品の可能性が大いにあるというのである。「輸出機」プロジェクトであるなら秘密保持ランクは研究中の装備のように高いはずはない。この他、このように目立つ形で街を通ったのは、枕陽飛行機社の一種の「宣伝」手段だったのかもしれない。最も楽観的な説は、この機の各項目の設計は比較的成熟しており、2012年珠海航空展に出現する可能性が大いにあり、しかもこの機の模型が国外の大型航空展に「出席」する可能性も排除されない、というものである(頑住吉注:間もなく大々的にデビューするから厳重に秘密保持しなかったのではないか、ということでしょう。ちなみに、「アメリカの出版物:殲-21はあるいはリフトファンを装備 珠海航空展は全会場驚きと華やかさに包まれる」の記述によれば珠海航空展は今年11月です。)。

一部の業界人は、枕飛の新しい第4世代戦闘機はその他の中型第4世代機同様にある問題が回避し難いかもしれないと考える。それはすなわち燃料搭載の問題である。第4世代機は普遍的にステルス設計を採用し、構造重量は比較的大きく、機の燃料搭載係数は不可避的に低下する。またステルス設計は機に外部吊り下げサブ燃料タンクの使用を許さず、機内の燃料しか使用しない状況下では、機の航続距離、作戦半径、滞空時間いずれにも制限がある。実際これは以前多くの人が中型第4世代機に疑問を呈した主要な原因の1つでもある。だがその潜在的市場が中小国の空軍であることを考慮すれば、この欠点は受け入れ可能のようでもある。

(頑住吉注:これより6ページ目)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ネット仲間が明るみに出した輸送中の某飛行機」)

中国は近年航空電子、機載兵器が急速に発展し、この新型第4世代戦闘機はきっと中国の新世代総合性航空電子システムを採用している。光ファイバーデータバスを根幹とし、総合処理システムを核心とし、飛行機の探知計測、ナビゲーション、CNI、外部吊り下げ搭載の管理ができ、1つの処理システムの中に統一して表示し、飛行機の情報獲得および分析能力が大いに向上し、機載レーダーは国産の機載AESA火力統制レーダーが配備されるはずである。

「ちまき機」の標準武装は次のようなものである可能性がある。機関砲、4発の中距離ミサイル+2発の近距離格闘ミサイル、あるいは2発の500kg爆弾+2発の近距離格闘ミサイル。ミサイルには国産のSD-10アクティブレーダー制御誘導空対空ミサイルと新世代格闘空対空ミサイルが採用されると推測される。対地兵器搭載コンパートメントは限られ、国産の飛騰系列の小直径爆弾のような兵器が使用されるかもしれない(頑住吉注: http://img5.itiexue.net/1458/14582129.jpg )。

輸出型第4世代機の研究開発は、中国がすでに国際市場にステルス機を提供する能力を持つことを示しており、したがってアメリカのステルス作戦機の独占を打破する。その意義はすでに飛行機自体の意義を超えている。F-35は現在すでにアメリカが他国の空軍力を制御するツールとなっており、アメリカ人はステルス技術の外部漏洩をを防ぐという理由で、他国にF-35の核心的技術を提供することを拒絶している。他国の空軍は自分のF-35に対し大規模修理を行うことができず、アメリカ人がコントロールする地域の維持修繕センターに送るしかない。中国の輸出型第4世代機がひとたび登場すれば、いくつかの発展途上国、特にああしたアメリカに頼りたくない国々にとって1つ選択肢が増える。武器のソースの多元化によってアメリカによる本国の軍事力に対する統制力を低下させるのである。

全体的に見て、枕飛の新型第4世代機は性能上、中、低空の空戦格闘能力をより多く合わせ配慮し、超音速迎撃能力に対する要求は比較的少ないのかもしれない。これはこの機の市場における位置付けと関係があるかもしれない。ああした中等国家に関して言えば、国土面積が限られているため、この種の中型第4世代機の実用性はさらに増す。この他、ある軍事マニアは、もし輸出型第4世代機がすでに出現しているなら、枕陽飛行機社が中国軍のために提供する真の中型第4世代機はとっくに生産ラインを出ているかもしれず、ほどなく初飛行すると推測される、と考えている。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプションだけです。7ページ目の1枚目。「資料画像:F-60戦闘機」 これが以前展示された模型ですね。続いて2枚目。「資料画像:ネット上に流れ伝わる対比図。この神秘の戦闘機は以前盛んに伝わったF-60戦闘機に類似しているようだ。」 8ページ目は2枚とも「資料画像:国産の殲-15艦載戦闘機。」ですが本題と関係ないです。)


 艦載機だったらこんなメリットがあり、輸出機だったらこんなメリットがあると言ってますが、中国は本国の装備と輸出機をはっきり分けているので、得られるのは多くともそのうちのどちらかだけです。また当然中国軍用より輸出機の方が高性能ということはあり得ず、もし輸出機ならそんなに高性能ではないはずです。現時点で正体は不明ですが、もし撮影されたのが破壊試験用だとしたら、まだ試験飛行までには相当の間があると考えるのが普通ではないでしょうか。

 本題と関係ないですが、初期の国産空母がワリヤーグと同程度のサイズにしかならないという予測も価値ある情報だと思います。













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