韓国造船業が危機に陥る?

 軍事に直接関係ある話ではありませんがなかなか興味深かったです。

http://military.china.com/important/11132797/20150727/20085539.html


韓国の造船業に中国と競争する力はなく深海への進軍に転じる だがやはり失敗に遭遇

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国がペルシャ湾に建造する油田掘削プラットフォーム」)

ブルームバーグ社は、韓国のデーウー、三星などいくつかの韓国の主要な造船会社は、自分たちが近年来巨資を投じて展開してきた海上油田掘削プラットフォーム業務はすでに失敗し、巨額の損失をもたらしたとした、と報道した。当初韓国企業がこの領域に投資した主要な目的は中国の造船企業とタンカー方面で勝利を獲得することのできない競争を展開するのを避けることだったとされる。しかし世界の石油価格の下落後、世界各国の海洋石油開発の熱情はさめ、また韓国はこの領域で経験が不足し、かつまだ石油ボーリングプラットフォームの新市場を切り開けておらず、ついに今の困った状況がもたらされたのである。

深海計画失敗と共に、韓国造船業は一歩一歩深淵に向かっている。

5年前、全世界の三大造船の巨頭であり、同時に韓国造船の三巨頭でもあった現代重工、デーウー造船海洋工程、三星重工は、視線を主業務以外の領域に転じ、海上石油ボーリングプラットフォーム業務に関わり始めた。彼らは中国のライバルと直接の競争を展開するのを避けることを意図し、何故なら相手方の廉価な労働力はより低廉なコストをもってタンカーを製造させ、本来もう薄い利潤を侵蝕したからである。当時見たところ、石油価格が1バーレルあたり100アメリカドルにまで徐々に上昇するのにつれ、陸から離れた油田掘削プラットフォームは賢い賭けであるように見えた。

だが今になって振り返ると、この深海戦略は願いとは事情が異なったようである。韓国造船業は今ダブルの重大な困った状況に直面している。主業務たる造船業務の抵抗が非常に大きいだけでなく、この前企画した深海計画も悲惨な挫折に遭っているのである。

ブルームバーグ社によれば、韓国造船の巨頭は通常水中1,000m前後で深海の作業を行うが、彼らは実際の地質構造が事前に計画されたのに比べより複雑で、かつコストの損耗がより大きいことに気づいた。また海上油田掘削プラットフォーム建造の期間は40ヶ月にも達し、タンカー製造の18ヶ月の工期をはるかに超える。プラットフォームプロジェクト竣工前に立て替え払いする多くの商品代金も相当な出費である。

デーウー造船海洋工程は7月24日のブルームバーグ社のメールへの返信の中で、社の第二四半期には赤字が発生すると見られ、これは非常に大きな程度上その原因を陸地から離れた石油掘削プラットフォームに帰する必要がある、とした。経験の欠乏により、設計にミスが出現する結果がもたらされ、工程プロジェクトは極めて大きくコストを消耗した。このことは赤字の形式をもって第二四半期の財務報告上に反映されることになる。

ブルームバーグ社の文章は、全世界の経済のパフォーマンスが依然低迷する環境下で、近年来全世界的な生産能力過剰と海運費用低下が造船発注減少をもたらしたのに続き、これは全世界の造船業が直面する最新の困った状況で、造船商が止むを得ず政府の援助を求めることを迫っている、とする。

韓国政府の知恵袋である韓国輸出入銀行海外経済研究所主席研究員のYang jong seoはブルームバーグ社に対し次のように言った。「造船の需要が低下したため、三巨頭は過度な海上石油掘削プラットフォーム業務の競争で市場の空白を埋めようとしたが、これは彼らが犯した最大のミスである。」

石油価格大幅下落と採掘技術の要素は韓国造船工場の海上石油採掘業務の発展を抑制した。三大巨頭はこのためさらに重い債務を背負い、かつ合計の赤字は数十億アメリカドルである。ブルームバーグ社今年3月の報道は、韓国三大造船の巨頭は今年合計2.5兆ウォンの期限に達した債務に直面することになる、とした。

デーウー造船の使用可能な現金はすでに去年同期の2,380億ウォンから今年第一四半期の879億ウォンにまで減少している。三星重工の現金の流れは半年前の1.1兆ウォンから今年第一四半期の1,522億ウォンにまで低下した。

今週、韓国三大巨頭が試練を受ける時が間もなく到来する。第二四半期財務報告が続々と発表されるのである。厳しい発展環境がまだ決して改善されない状況下で、市場は三大巨頭の財務データに対し憂慮がある。正式な財務データはまだ明らかにされていないが、市場環境が依然厳しいため、投資者はすでに前倒しで憂慮を消化し、三大巨頭の株価はすでに重い損傷に遭遇している。

月曜、三大巨頭の株価は全部下がった。三星重工は今日第二四半期報告を発表する。韓国メディアETodayは同社に1兆ウォン(約8.56億アメリカドルに相当)の四半期における赤字が出現する可能性があると予期している。現代重工は水曜日に財務報告を発表する。両社は財務報告と陸地から離れた石油掘削プラットフォーム業務の業績に対する影響につきコメントを発表するのを拒絶している。

デーウー造船海洋工程は8月14日に財務報告を発表する。韓国連合通信社の報道は、その赤字額は最多で3兆ウォンに達するとしている。同集団は7月20日における公開の声明の中で、社の主席執行官Jung Sung Leepは雇用者に対し、デーウー造船は債務の組み替えを避けることができるが、資産の売却、コスト削減、人員削減が必要である、とした。

今年以来、デーウー造船海洋工程の株価は累計で59%下落した。三星重工の株価は32%下落した。現代重工の株価は13%下落した。これに比べ韓国の基準株価指数であるKospi指数は今年6.8%上昇している。

1970年代に始まり、造船業はもう韓国経済の支柱型産業となった。ブルームバーグ社は韓国貿易部門のデータを引用し、6月20日までに韓国が生産した船舶は全世界の市場シェアの8.5%を占め、去年を通しての7%に比べある程度上がっている、とする。

(頑住吉注:2ページ目)韓国の造船業の受注は低迷

(頑住吉注:3ページ目)広船国際が近年建造を請け負った52,500トン原油タンカーの進水の現場

(頑住吉注:4ページ目)中国は今後5年で90隻の新たなスーパータンカーを新たに建造することを計画している


 「韓国経済の支柱型産業」のこのような状況は韓国経済全体に波及することになるんでしょうかね。まあ造船業の状況が苦しいのは日本も同じでしょうが。















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