中ロ共同開発の大型ヘリの詳細が明らかに?

 これもロシア側には金銭的メリットがあり、中国サイドは技術的弱点を補うことができる「協力」ですが。

http://military.china.com/important/11132797/20160328/22320254.html


上昇限度、航行速度、離陸重量がアメリカの機に勝つ 中ロ、世界最強の大型ヘリを合同研究開発

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:中ロ共同開発の大型ヘリの最大離陸重量は38.2トンに達する/ネットの画像」)

大公ネット3月28日の情報 最近、中ロ両国は大型ヘリ協力プロジェクト第7回談判を行い、双方は関連の核心技術に対し意見の一致を達成した。中航工業が発表した性能パラメータから見て、中ロ共同研究開発の大型ヘリの最大離陸重量は38.2トンに達し、最大巡航速度は時速300km、最大上昇限度は5,700mなど、いずれも米軍で現役のCH53E「スーパースタリオン」およびCH47「チヌーク」という2機種より優れている。

2015年5月8日、中国国家主席の習近平とロシア大統領プーチンの立会の下、中航工業集団社董事長の林左鳴とロシアヘリ社社長のミハイェフはクレムリン宮殿で先進大型ヘリプロジェクト協力枠組み協定書に署名した。

中航工業の説明によれば、中ロ共同研究開発のヘリは両国の戦略的協力大プロジェクトで、中ロ双方はすでに大型ヘリプロジェクトの技術方案、分業、協力模式などカギとなる重要要素につき意見の一致を達成しており、プロジェクト協力枠組み協議の成立は大型ヘリの協力しての研究開発のために良好な基礎を固めた。

(頑住吉注:これより2ページ目)

陸軍航空隊に鉄の翼が加われば空中投入能力が増える

大型ヘリとは一般に最大離陸重量が20トンを超えるヘリを指す。中国のヘリの系譜はすでに比較的健全で、1トン級、2トン級、4トン級から13トン級などまで、基本的に需要を満足させられるが、大型ヘリ方面はなお空白に属する。特に大型ヘリは国家のヘリ研究開発、発展の1つの方向で、応急救援、地震や災害の救援および高原の輸送、軍事領域などいずれにも非常に大きな用途を持つ。

大型ヘリは陸軍航空兵の装備の主体の1つで、それは速度が早い、運搬搭載能力が強い、飛行場に対する依存度が低いなどのメリットを持ち、陸軍航空兵の快速配備、地上部隊の機動作戦、航空機降下による突撃、後方勤務補給などの方面の能力を非常に大きく向上できる。大規模人員輸送、大トン数の物資の輸送、大型機械を吊るして運ぶなどの任務が執行でき、特に空輸、例えば大口径火砲、装甲車両などの武器装備を吊るして運ぶなどの方面の能力はその他のヘリでは取って代わることができないものであり、このため各国から陸軍航空装備の中核と見なされている。

軍用ヘリのもう1つの用途はヘリによる攻勢地雷敷設を行うことである。中国陸軍航空兵の作戦科目は十何種かあり、これには各種気象での航空輸送、武装ヘリのミサイル、航空機関砲、ロケット攻撃、空中での吊るしての搭載、砲兵射撃の修正、戦場での救援、特殊飛行などが含まれる。このうち空中地雷敷設も重要な戦術科目の1つである。だが現在陸軍航空兵のヘリは空中落下傘降下地雷敷設技術しか持っておらず、これは落下傘を地雷に取り付け、ヘリに搭載し、空中で人の手によってヘリの尾部スペースから放り投げるというものである。

(頑住吉注:これより3ページ目)

重量物の吊り下げは海の島の管理支配や建設の助けになる

応急救援方面では、中国は960万平方kmの陸地と300万平方kmの海洋を持ち、このうち高原の面積が国土面積の1/3を占め、中原、西北の高山地形が多く、ひとたび重大な災害が発生すれば、交通は中断し、いち早く災害救援したければヘリに頼るしかない。中、小型ヘリは最も基本的な人員や通信機剤しか輸送できず、大型ヘリがないと機械を利用して交通という生命線を素早く開通させることは難しい。

中国は多くの島嶼を持ち、管理支配でも建設でも、大型ヘリの吊るして運ぶ能力を必要とするが、海の島の高温多湿の環境は、ヘリの性能に対し非常に大きな挑戦を提出する。このため中国は大型ヘリに対し米ロを遥かに超える特殊な需要を持つ。アメリカは大型ヘリに対して多くは軍事用途から出発しており、ロシアは主にシベリア建設に用いる。中国は西部の開発、応急災害救援でも、さらには海上の権益の維持保護でも、切迫して大型ヘリを必要とし、これは中国の国情と地形の特殊な需要である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:米軍の大型ヘリが大型兵員輸送車を輸送する資料画像」 大型じゃないですね)

(頑住吉注:4ページ目)

アメリカメディア:中ロ協力の成否にはエンジンを見る

グローバルネットはアメリカメディアの報道を引用し、中国とロシアの大型ヘリの協力しての開発は大型戦略プロジェクトと見なされるが、極めて重要な機のエンジンは今に至るもまだ着地点が見つかっていない、とする。ロシアはウクライナの供給するエンジンに深刻に依存しているので、ウクライナの援助なくして、中ロ両国がスムーズに大型ヘリを開発できるか否かは知り得ない。

アメリカメディアは、ロシア技術集団総裁のチェメイゾフは最近、ロシアと中国が開発を計画する大型ヘリが使用するエンジンは最も早くて2から3年後になることを要してやっと研究開発できるとした、とする。ロシア連合エンジン集団は関連のエンジンを開発中だが、ヘリのエンジンの開発は非常に早い過程ではない。

だが、ロシア当局者の言い方は相互に矛盾している。中国との大型ヘリ協力プロジェクトに具体的に参与および責任を負うロシアヘリ集団総裁のミハイェフはかつて、ウクライナのエンジンを使用することになるとした。だが少し後で国防工業を担当するロシア副首相のロゴージンは、第三国のエンジンを使用しないだろう、何故ならロシアは相応のエンジンを開発できるからで、ただ5年あまりの時間を必要とし、エンジンの研究開発は通常ヘリや飛行機の開発時間に比べより長いだろう、とした。

ある分析者は、大型ヘリプロジェクトは中国が金を出し、中国の立場が当然非常に重要なカギである、とする。だが中国がウクライナのエンジンを使用したがるか、それともロシアのエンジンかはまだはっきりせず、エンジンの合同研究開発を考慮する可能性もある。

中ロ両国には協力プロジェクト失敗の前例もある。かなり前、中国は契約を締結しロシアから多数のイリューシン-76輸送機および給油機を購入した。ロシアは商品供給を請け合い、かつ中国と契約を締結したが、生産能力がなかったため契約が履行できなかった。


 現在ロシアとウクライナが直接協力することは考えられませんが、中国がウクライナの特定のエンジンを指定して、ロシアがそれにもとづいて設計を行い、機体はロシア、エンジンはウクライナから供給を受けて中国が国内で完成させる、ということなら可能かもしれません。いずれにせよ南シナ海だけでなく東シナ海にもこの大型ヘリが出現し多くの国の脅威となる可能性は高いでしょう。













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