中国の専門家、日本のTHAAD導入を語る

 まあいろいろな意味で韓国に対する反発ほどにはならないと思われますが。

http://military.china.com/important/11132797/20170327/30363121_all.html#page_2


尹卓少将:日本、THAAD導入を急ぐ あるいは米日韓準軍事同盟を形成か

中国の声「晩高峰観軍情」北京3月27日の報道(記者 徐佳慧) 日本の共同通信社の報道によれば、日本政府の消息筋の人物は25日、北朝鮮の弾道ミサイルに対応する防御体系を強化するため、日本はあるいは4月下旬に召集開会する「日米安保協議委員会」で、アメリカサイドと「THAAD」システムおよび陸上基地イージスシステムの導入を深く検討するかもしれない、と明らかにした。

日本があわてて「THAAD」システムを導入するのはただ単に北朝鮮に対応するためか?

アメリカ議会は日本の関連の提議にイエスの回答をするか?


関連の話題につき、軍事視察員の尹卓があなたのために深入りして分析する。

軍事視察員の尹卓は次のように指摘する。日本は「THAAD」システムの導入を急ぎ、これをもってアメリカ、韓国のミサイル防衛システムとの一体化プロセスを保持し、さらに一歩日米軍事同盟を接近させる。

尹卓:日本は何年か前にもうTHAADシステム導入を提示したことがある。だがTHAADはその弾頭が非常に機密性の高い技術に関わり、そこでアメリカは当時拒絶した。現在日本はもう一度THAADシステム導入を提示し、一方においては当然自らをアメリカのミサイル防衛システム(韓国のシステム含む)とより一体化させるためで、このようにすればそれ全体に東北アジア地域でTHAADリンクを形成させ、北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃可能性、信頼性をより少し大きくさせる。

同時に、日本がTHAAD導入を提示すればより便利にTHAADの技術を獲得でき、それにはあちらの弾頭技術が含まれ、維持修理メンテナンスのいくつかの技術さえ日本に向け明らかにする必要があり、たとえばあるオリジナルコードさえも日本に教え、このためこのことはアメリカにとってある意味チャレンジである。

日本がTHAADを導入すれば、アメリカに向け日本は保護費を多く支払いたいと表明することができる。何故ならTHAADシステムは非常に高価だからである。アメリカは日本に多く貢献させ、、多く保護費を出すよう提示しているが、駐日米軍の比率を上げるのは非常に困難で、名目上は通過不可能かもしれない。ならば日本政府はアメリカの先進装備を多く買い、この種の方式をもって保護費を支払うことを考慮する。私は、これは双方が願打願挨(頑住吉注:殴る方も殴られる方も望んでそうしている)の事情で、このためTHAADシステム導入はやはり達成の希望があると思う。

アメリカが日本に向け「THAAD」システムを提供することに同意するか否かの問題に対しては、視察員の尹卓は次のように分析する。一方において日本の軍事費は現在非常に逼迫し、「THAAD」購入の抵抗は非常に大きい。もう一方では、アメリカは日本に「保護費」を引き上げさせることを急いでいる。だが日本方面はおそらく達成するのが非常に難しく、より多くのアメリカの装備を購入する方式によって形を変えて実現するしかない。最終的にアメリカが日本に対し一部の技術を開放し、日本が「THAAD」を導入するのを許す可能性が排除されない。

尹卓:THAADシステム導入は日本にとって、1つには現在経費が逼迫し、しかもそれと共にイージスSM-3が現在すでにあり、また1つの重複した導入であると言える。同時に日本はすでにパトリオットPAC-3を持ち、PAC-3は末端段階迎撃で、性能がすでになかなかの迎撃弾と言うべきで、このためTHAAD導入には重複した導入の嫌疑がある。当然日本国内は経費が逼迫し、経済が不活発な状況下で、非常に多くの人がTHAAD導入に反対する可能性がある。

だが現在見たところ、過去アメリカはあまり日本にTHAADを導入させたがらなかったが、現在のトランプ政権は軍事工業産業によっていくつかの投資を取り戻し得ることを急いでおり、軍事工業産業は現在までアメリカ製造業内の中でもっとも発達した産業で、私は彼はTHAADを日本に売ることによって、日本から大々的に金を取り戻す決心をすると思う。私はこの協議は双方が達成させる可能性があると思う。

軍事視察員の尹卓は、もし日米双方が「THAAD」システム導入につき一致を達成させたら、アメリカ、日本、韓国の間で冷戦思想に基づく、表面上北朝鮮を基礎とし、実際には中国、北朝鮮、ロシアに照準を合わせることを基礎とする準軍事同盟が形成され、アジア太平洋地域の平和と安定に対し極めて不利である、と分析する。。

尹卓:日本のTHAAD導入で、最も分かりやすいのはアメリカ、日本、韓国が北朝鮮を名目とする弾道ミサイル防御リンクを達成することで、このことは当然彼らの防御に対し大いにメリットがある。だが彼らは同時に中国やロシアの弾道ミサイルに対する迎撃のミサイル防御リンクも形成することになる。日本はとっくに「THAAD」システムと同じ種類のX周波数帯レーダーを導入済みで、導入したレーダーの観測距離はおおよそいずれも2千km以上で、その1つは中部にあり、1つは北部にある。それはいずれも朝鮮半島に照準を合わせてはおらず、明らかにそれはロシアと中国の遠距離弾道ミサイルあるいは中距離弾道ミサイルに照準を合わせており、このように相手の活動を監視し、当然航空機の飛行活動の監視もある。

より高いレベルから言うと、実際には日本がTHAADを導入して以後、米日韓の間の準軍事同盟関係はすでに達成され、何故ならTHAADシステムというこのシームレスなつながりは、全く骨折る必要がなく、相互間の情報リンクは自動的に伝達できるからである。しかも情報分発、指揮コントロールリンク、また打撃後の再評価、再度打撃、このような指揮コントロールのリンクも軽易に達成できる。もし軍事同盟が締結されなくても、実際上はすでにTHAADを基礎とする準軍事同盟関係が形成されていることになる。このため私はTHAAD導入後、東北アジアの事実上の冷戦の残余物である軍事上の対立・対峙状況が形成されると思う。この対峙は緩和されず、逆により強化され、これは東北アジアの安全情勢に対し非常に不利である。(記者/徐佳慧)


 「東北アジアの安全情勢に対し非常に不利である」というのは単純に中国に不利であると読み替えてよいと思うんですが、ただ韓国大統領選挙の結果によっては状況が大きく変わってくる可能性もあるでしょう。しかし北朝鮮は何を考えているのか、韓国大統領選挙が終わるまでおとなしくしていれば自身に有利な結果が出る可能性がより高まるのに挑発を繰り返して北朝鮮に甘いとされる候補に不利に持っていこうとしますな。

















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