ロシア、スホーイー35の装備を開始

 当然中国に輸出される前にロシア軍に装備されます。

http://military.china.com/important/11132797/20140213/18340161.html


ロシアメディア:中国、AL-31エンジンをコピー製造して20年、依然信頼できる製品なし

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアメディアは、中国のエンジン製造業は近年来進展が迅速だが、依然完全には需要を満足させられない、とする。」)

ロシア軍事工業総合体ウェブサイト2月13日の報道によれば、ロシア空軍は新型の大量生産されたスホーイー35S戦闘機の受領、装備を開始し、やや後に装備される第5世代戦闘機T-50と一緒に肩を並べて戦闘する計画である。

2013年に生産された第1ロット12機のスホーイー35S戦闘機は2月12日にアムール河畔共青城飛行機工場で正式にロシア空軍作戦部隊に引き渡され、東部軍区第3防空司令部第303近衛混成航空師団第23戦闘航空兵連隊第1大隊に編入され、中国東北に面するハバロフスク国境地域ジェムジー飛行場に配備された。ロシア国防大臣ショイグは引き渡し式で、スホーイー35S超機動戦闘機は飛行技術性能上国外の同クラスの戦闘機より優れており、多種の作戦任務が執行でき、極めて劣悪な気候条件下で使用でき、同時に第5世代戦闘機製造のプラットフォームでもある、とした。

ロシア軍の飛行機の最新の歴史上かつて2種の飛行機が相次いでスホーイー35と呼ばれた。このためしばしば容易に混同される。それらは外形を見れば決して同じではないのではあるが。第1種目のスホーイー35をもってコードネームとした飛行機は1990年代初めに国際展示会に広く登場したT-10M、すなわちスホーイー27Mである。この中には広告の成分があり、某国が突然にこの全く新しい戦闘機を買いたがるようにできるよう希望したのである。これは基礎型スホーイー27の急進的なグレードアップ型で、実は迎撃機から多機能戦闘機に改造する初の試みだった。T-10の製品技術任務要求の上では適当な変化を行い、飛行機に制御誘導武器を使用して地上目標を攻撃する能力を付与することが提案された。このため新型レーダーを使用し、かつ火力コントロールシステムに多くの改修を行うよう要求された。機体にも変化があり、例えばエンテ翼が追加された。各種の原因により、この飛行機の研究開発作業は継続していくことができなかった。1988年の初飛行後、惰性で1990年代初めに改良が行われたが、その後国防予算の深刻な不足により国家の国防に関する発注は長期的に凍結され、スホーイー設計局と工場はより前途の見通しのある任務の完成に着手し始めた。これは主にロシア空軍で現役のスホーイー27戦闘機をスホーイー27SMにグレードアップすること、外国の顧客のために改良型スホーイー27を生産すること、スホーイー30MKの輸出型を完備されたものにすることで、最終的に世紀の変わり目に世界の航空市場にスホーイー27/30戦闘機輸出ブームが起こった。

十年近く経った2005年頃、ロシアは改めてスホーイー35のコードネームを使用した。新たなエンジンを装備した新型スホーイー35機は2008年2月にグロモフ国家試験飛行院ラミャンスカヤ飛行場から離陸した。同様にスホーイー27に源を発していることを除き、この機とT-10Mにはいかなる関係もない。当初この機は短時間スホーイー35BMと命名されていたが、後にあっさりとスホーイー35と称して外国ユーザーを吸引した。ロシア空軍がこれに対し明確に関心を注いだ後、スホーイー35Sバージョンが出現した。伝統に従い、この製品は主にロシア国防省の需要を満足させるのに用いると表明された。2009年、ロシア軍は48機のスホーイー35Sを発注し、2015年までに引き渡しを完成させると規定した。

ロシア空軍は大体1993年以来、かつて長時間内大量に作戦機を受領することができなかった。このため現在装備されているスホーイー35S新型戦闘機は性能が相対的にずば抜けており、1980、90年代に大量生産されたロシア空軍現役機に比べまるまる1ランク高く、T-10プラットフォームのスホーイー27/スホーイー30ファミリーの分岐の中の最も近代化された戦闘機となっている。この機は生産中で念入りな改良が行われたスホーイー30SM(そのルーツはインドとマレーシアに対し輸出したスホーイー30MKI/MKM)と共に、徐々にロシア新型作戦機の優秀な代表となり、少なくとも第5世代戦闘機T-50が作戦部隊に装備される前はそうであり、その後はT-50と一緒に肩を並べて戦闘することになる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「空港で公開展示される中国の太行エンジン」です。)

ロシア国防大臣ショイグは、スホーイー35は第4世代ジェット戦闘機でもあり、また第5世代戦闘機製造のプラットフォームでもある、とする。スホーイー35もT-50もすでに何度も公開展示されているが、両者の間の共通点は決して多くないと言える。T-50は明らかにスホーイー35に源を発してはおらず、スホーイー35はスホーイー27の継承者である。このためショイグの言うところの真の字面上の含まれた意味を特別強調する必要がある。すなわちスホーイー35は第5世代戦闘機のプラットフォームではなく、その製造過程のプラットフォームだということである。つまり、実際のところスホーイー35は独自に自らの作戦価値を持ち、同時に「飛行試験台」の役割も演じ、T-50のために個別の部品、システム、処理方案を検証するのである。

まずは航空電子設備であり、これには機載電子設備、火力コントロールシステム、ナビゲーション・照準システム、フルセットの通信設備が含まれる。つまり飛行員のために戦闘の「景観」を提供し、飛行員に設備と武器というツールを操縦させる。しかも飛行機の上の全ての無線電信・電子設備は統一されたシステムとして整合されている。次はエンジンで、より適切に言えばエンジンの個別のユニットである。スホーイー35に使用されるAL-41F1S(117S製品)はアフターバーナー付きエンジンで、スーパークラスに成功したAL-31FPエンジンの究極改良型であり、第5世代戦闘機のためにT-50第1段階過渡型エンジン(117製品)を研究開発する過程で出現したものである。

第5世代戦闘機登場を期待する過程で、世界の戦術機市場は徐々に、ひっそりと第4世代機から脱却しつつある。だが、遅れず一塊のケーキを奪って食べることができないヨーロッパ人は、依然積極的にユーロファイター「タイフーン」と「ラファール」をセールスしている。これと同時に、ロシアは継続してスホーイー27/スホーイー30ファミリー機の助けを借りて輸出の優勢を保つことに成功し、ゆっくりとT-50輸出の輪郭を描いている。F-16戦闘機のセールスによって大儲けしたアメリカは、すでに遅れず第5世代戦闘機F-35を製造し、かつそれを主要な戦術機の輸出プラットフォームと位置付け、現在試験作業はまもなく終わる状態にある。だが世界の市場はしばらくはまだ第5世代戦闘機によって埋め尽くされることはなく、第4世代戦闘機、主にロシアが通常言うところの第4世代++戦闘機の究極型にも依然チャンスはある。結局のところスホーイー35は多くの「小パートナー」に軽々と勝利できるのであり、これにはF-15SE「サイレントイーグル」や最新バージョンのF-16が含まれ、市場で自らの位置を探し出すことが完全にでき、甚だしきに至っては第5世代戦闘機がセールスを開始した後でもである。結局のところ多くの第三世界の国はまだ比較的長時間内、非常に高価な新世代戦闘機を買う金がなく、同時にまた近代化された飛行機を持つことが必須なのである。

現在スホーイー35はしばらくのところまだ対外的にセールスされない。中国は積極的にこの機を導入しようとしており、機載航空電子設備の他、中国はさらにそのエンジンに対し特別興味を持つ可能性がある。中国のエンジン製造業は近年来進展が急速だが、依然需要を完全に満足させることはできない。中国空軍の現在の需要さえもであり、ソ連のAL-31F標準エンジンをコピーして性能に信頼が置けるエンジンを生産することができない。このエンジンが中国の技術者の手に落ちてすでに20年にも達するのにもかかわらずである。

ロシアが中国向けにスホーイー35をセールスする主要なリスクは、飛行機の部品やシステムを勝手にコピーし生産されることにある。原則的に言うと、もしこの問題の解決が得られたら、例えば機の大量購入、契約の中にリスク評価を加えるなどの方式によってリスクを低下させることが確保されたら、ロシアは新たな段階において先進武器装備の供給を通じ、継続して中国およびインドとの間でバランスを保持することができる。10〜15年前、ロシアはまさにこのようにした。当時インドは性能がずば抜けたスホーイー30MKIを得た。一方中国がこの時得たのは性能がやや劣る飛行機であり、まずスホーイー27SK、後にスホーイー30MKKおよびスホーイー30MK2だった。現在インドはすでに第5世代戦闘機T-50の輸出版を首を長くして待っており、このため中国向けにスホーイー35を販売することは潜在的バランスを打破することにはならない。

(頑住吉注:3ページ目)中国の太行エンジンはすでに大規模生産を開始している

(頑住吉注:4ページ目)航空エンジン試運転プラットフォーム

(頑住吉注:5ページ目)中国の新型戦闘機の性能は先進的だが、動力問題に嫌というほど困らせられている

(頑住吉注:6ページ目)中国の殲ー11戦闘機が採用するのはロシアのAL-31系列エンジンである

(頑住吉注:7ページ目)殲ー20戦闘機はこれとマッチする先進的なエンジンを獲得してこそ真の戦闘力を具備できる

(頑住吉注:8ページ目)運ー20大型輸送機も動力不足に嫌というほど困らせられている


 アメリカはF-22とF-35にハイローミックスを組ませ、中国は殲ー20と殲ー31にハイローミックスを組ませるとの推測がありますが、ロシアのローの方は1世代前の戦闘機の大規模改造型となるんですかね。ローの役割の新世代戦闘機を開発するにしても今影も形もない以上登場ははるか先になるはずですし。これは余裕がないためなんでしょうか、それともスホーイー35に相当な自信を持っているためなんでしょうか。











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