中国のコックピットディスプレイシステム

 まあそんなに進んでいそうなイメージはないですが。

http://military.china.com/important/11132797/20160126/21292797.html


中国の殲ー20第4世代機、ある利器を配備 飛行員が指さすようにそこを打撃するのを助ける

国産作戦機コックピットディスプレイシステムはすでに元々の針のある形式の計器からガラス化コックピットに向けて発展変化し、より先進的な大型ディスプレイコックピットモニターがすでに実用に入り、非常に大きく国産作戦機の作戦性能を向上させている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「珠海航空展に展示された国産一体式コックピットディスプレイシステム」)

飛行員は飛行と空戦の中で正確に飛行機の状態を掌握する必要があり、飛行機の速度、高度、航続距離などの性能の向上と共に、異なるシステムで飛行機の作動をコントロールする必要が生じ、こうしたシステムには探知計測、飛行、エンジン、コントロール等々が含まれる。関連の資料によれば、飛行機上の関連のシステムは60種あまりに達し、こうしたシステムは全て1つの計器で関連のデータを表示する必要がある。この他さらに各種電門、開関(頑住吉注:いずれもスイッチと訳されることが多いようですが違いはよく分かりません)、レバー、指示灯、信号灯などがあり、このためコックピット内には一面に各種計器が密に分布し、国産の初期の殲ー5/-6/-7/-8戦闘機はいずれもこの種のコックピットを採用していた。この種のコックピットの欠点はコックピットの情報表示が乱雑で、飛行員に対する圧力が大きすぎと言えることで、特に空戦中は極めて容易に情報のミスによる見落としをもたらす。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「初期の戦闘機のコックピットにはびっしりと隙間なく計器が充満していた」です。)

しかも飛行機のシステムはまだ増加中であるが、コックピットの計器盤の面積には限りがあり、このように不断に増加する情報と有限のコックピット表示面積との間では矛盾がもたらされている。このようにしてガラス化コックピットが生まれた。これはコックピットに表示される情報は多いが、飛行員は決して全部を読み取る必要はなく、飛行している時は飛行機とエンジンの状態により関心を持ち、一方空戦の時は探知計測、機載武器、ミサイルの情報がより重視を受ける、というものである。このためガラス化コックピットは多機能キーボードとコンビネーションし、必要な時飛行員に異なるデータを受け取らせることができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー8B/D戦闘機のコックピット。それが依然ガラス化コックピットの初期段階に属すことが見て取れる」)

中国空軍初のガラス化コックピットは殲ー8II(02ロット)、つまり殲ー8B戦闘機で、それはHB6096バスを採用し(西側のARINC429バスに相当)、これは単一方向のデータバスで、データ転送速度が比較的低く、またコンピュータの処理能力も比較的限られ、このため表示できる情報も比較的限られ、このためレーダーのモニターを直接使用した。殲ー8BはSL-5Aパルスドップラー火力コントロールレーダーを採用し、このためコックピットではモニターを1つ換装し、それはグレーチング表示技術を採用し、レーダーの情報も表示できるし、さらにミサイルのデータ、当機の姿勢などの情報も表示でき、すでに小型多機能モニターに相当した。殲ー8Bのコックピットは依然として計器がメインだったが、それでもなお国産コックピットディスプレイシステムの1つの突破だった。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「コックピットの総合性能が限られていたため、設備の増加はモニターを増加する方法を取るしかなかった」です。)

同時期に研究開発された殲轟ー7戦闘爆撃機の設備は殲ー8Bに比べより多く、機能もより複雑さを加えており、依然としてHB6096データバスを採用していたが、国産作戦機の中で初めて多機能ヘッドダウンディスプレイを導入し、飛行員は需要に基づき異なる情報を受け取ることができ、したがって国産作戦機のガラス化コックピット実現のために基礎を固めた。指摘しておくことが必要なのは、当時国内にはスホーイ-27SK戦闘機が導入されつつあったが、部隊および関連機関からのスホーイ-27SKの航空電子システムに対する分析から見て、そのデータバスはARINC429バスに相当し、全体的なコックピット総合水準は殲ー8Bと同等で、殲轟ー7Aとは比較できなかった、ということである。

1980年代に中国は航空電子総合技術を難関攻略の重点とし、かつ積極的な対外協力の中で、比較的先進的な全ガラス化コックピットシステムに接触した。殲ー10の総設計師であるソンウェンツォンはこのシステムの技術は先進的であり、機能は完備され、国産航空電子システムないし国産作戦機の発展いずれに対しても重要な推進作用を果たすだろうと考え、このためその国産化を殲ー10研究開発の重要作業に列し、勤勉な努力を経て、関連のシステムの国産化を完成させた。このことは殲ー10が完備された作戦能力を具備することも保証したし、国産システム向上のスタートポイントをも高めた。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「殲轟ー7は国産作戦機の中で初めてヘッドダウン多機能モニターを採用した」です。)

国家の総合的な実力の向上と共に、国内の関連機関は自ら研究開発を行う+技術を導入する、が相互に結合した方針を採用し、国内の航空電子システムとコックピットディスプレイシステムの技術水準を不断に向上させ、これにはより大きなモニターを採用してより多くの情報を受け入れること、より先進的なシステムアーキテクチャを採用して情報処理能力および総合能力を向上させることが含まれ、したがって国産新世代作戦機の発展のために堅実な基礎を打ち立てた。

中国・パキスタン合同研究開発のFC-1/JF-17が配備するのは国内の改良型コックピットディスプレイシステムで、殲ー10のコックピットに比べ、この機はより大きな多機能カラー液晶モニターを採用し、同時にシステムアーキテクチャの上でも向上があった。殲ー10の航空電子システムは任務コンピュータを核心とし、さらにディスプレイ制御コンピュータがあってコックピットの画像の表示を担当している。一方FC-1/JF-17はディスプレイ制御コンピュータを任務コンピュータの中に整合し、任務管理コンピュータを形成し、したがってシステムの設備を簡略化し、効率を高めた。

(頑住吉注:5ページ目)

殲ー10は初の全ガラス化コックピットを採用した国産作戦機である

FC-1/JF-17のガラス化コックピットはより先進的

(頑住吉注:これより6ページ目。1枚目の画像のキャプションは「中航が珠海航空展で公開したFC-1/JF-17のコックピットモニターの資料」 続いて2枚目は「初期の国産第4世代機のコックピットのシミュレーター」です。)

ガラス化コックピットは飛行員の情報キャッチ能力を向上させたが、操作方面は依然として比較的煩瑣である。我々はしばしばスホーイ製の飛行機の飛行員は8本の手を必要としてやっと飛行機を操作することができるが、西側の飛行機の飛行員はボタンを1つ押すだけでよい、と聞くが、実際にはこの言い方は決して全面的ではなく、スホーイ-27もコンピュータ総合技術を採用しており、一方西側の全ガラス化作戦機も任務を執行する時多くのプッシュキーを押す必要がある。例えばまずメニューを呼び出し、しかる後さらに関連の武器を呼び出し、状態を見て調べ、整備を行い、さらにミサイルを発射する。このためスマート化コックピットの概念が生まれた。これはいくつかの初期の情報をコックピットの補助システムで完成させ、飛行員は決策さえすれば即OKというもので、このようにすると飛行員はより大きな範囲の態勢に関心を注ぎ、戦術決策を行うことができる。このようにすると作戦機はより大きなディスプレイを必要とし、同時にモニターもより多様化し、もって新型作戦機の要求に適応する必要がある。

(頑住吉注:これより7ページ目。画像のキャプションは「最新の国産第4世代作戦機のコックピットは一体式大ディスプレイモニターであるべき」です。)

第4世代作戦機のコックピットに対し、国内の関連組織は順序立てて徐々に進む研究開発方針を採用し、まず継続してディスプレイモニターを拡大し、計器盤のモニターを2ブロックのモニターによって組成させ、もって単一のモニターの表示スペースを拡大し、しかる後にまた一体式コックピットモニターを研究開発した。つまり全計器盤に1つのモニターしかなく、その上が異なる表示区域に分かれて異なる戦術情報を表示し、飛行員は需要に基づき全面的表示あるいは某区域の情報を拡大することができる。飛行員が行う人・機械の対話も伝統的なプッシュキーを採用せず、タッチパネル技術を採用し、このように飛行員はそれぞれのモニターの間での転換を必要とせず、総合航空電子システムとスマート化技術とコンビネーションし、非常に大きく飛行員の戦術情報キャッチ能力を向上させ、したがって国産第4世代作戦機の作戦能力を増強したのである。(作者の署名:鼎盛 小飛猪)

(頑住吉注:画像は黄皮版の量産型殲ー20戦闘機)


 この方面は充分な開発費さえかければ日本の方がより高度なものを作れそうですがね。
















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