2.11.5.3 トリガーに関節結合されたトリガーバーを持つダブルアクション銃

 図2.11.20ではモダンなダブルアクションメカニズムが表現されている。トリガー(1)には「連れて行くバー」(トリガーバー)が関節結合されている。このバーはバーレスト(5)を使ってハンマー(3)の「連れて行くレスト」後方をつかんでいる。トリガーバー後部は、トリガーバーからサイド方向に延長され、そして切り抜き部(4)内にはまっているバーレスト(5)のハンマーとの当初のかみ合いを可能にする程度までのみ上に動くことができる。トリガーをd方向に押すと、バーレストはe方向に動き(b)、この際ハンマーはf方向にコックされる。バーレストはハンマーの「連れて行くレスト」の回転運動に上方向について行くことができないため、ハンマーはコックされていく際に解放され、この結果ハンマーはハンマースプリングによってg方向に加速されることができる(c)。

 閉鎖機構の後退時、バーレストとハンマーの結合はトリガーバーが下に押されることによって断たれ、ハンマーはコックされる。ハンマーは(d)で示されているコック部品(6)によってコックされた位置に保持される。トリガーへの圧力によりコック部品はバーレストから左へと回転させられ、この結果ハンマーは解放され、弾薬に点火される。このシステムは取るに足りない変更とともに新しいダブルアクションピストル群の大多数に使用されている(モーゼルHSc、ザウエル モデル38、S&W モデル39、H&K HK4およびP9S、ベレッタ モデル81、84、92等)。このシステムはディスコネクターを度外視すればBeaumont-Adams(1855年頃)によるリボルバー発火機構に起源が求められる。









図2.11.20 ベレッタモデル81および84のDA/SA設備


 ここだけ飛ばすのも何ですから訳しましたが、これは非常にポピュラーであるとともに分かりやすいので皆さん充分お分かりの方法でしょう。このシステムは明らかに前回のワルサーPP系のシステムより低い精度しか要求されず、ガレージキットでも充分再現することが可能です。

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