イタリアのベレッタ社が1950年に発売したM950は、ラッチの操作によってバレルがはねあがり、スライドを引かなくても弾薬の装填、排出、安全確認ができるチップアップバレルを装備したユニークなベストポケットピストルだった。これに少し改良を加えたタイプのうち、セーフティがないものをM950B、あるものをM950BSという。.25ACP
口径のものをジェットファイア、.22ショート口径のものをミンクスと通称している。コルトポケットなど一般的なベストポケットピストルよりやや大きく、特にグリップ部分が大きいため、リコイルが押さえやすく、装弾数も8+1発と多めになっている。スライドを引く必要がないため女性の護身用などに向いており、ヒット商品となった。のちにダブルアクションのM20シリーズ、特により強力でしかも安価な.22LRを使用するM21A(ボブキャット)などが主流となり、さらに強力な.32ACPを使用するM3032(トムキャット)も最近発売されて成功している。しかしリコイルの小さい弾薬を好むユーザーも多く、またダブルアクションモデルより安価なため、ジェットファイアの販売は現在も続けられている。
製品は発射機能のないモデルガン形式。マガジンには機能がないが、それ以外は大筋実銃と同じ操作ができる。バレルラッチを回すとバレルが自動的にオープンし、ここに.25ACPの実物ダミーが装填できる。バレルを戻し、スライドを引き、離すとスライドは戻り、ハンマーは起きた状態で停止する。トリガーを引くとハンマーが倒れる。ディスコネクトの機能も再現したので、トリガーを引いたままスライドを引き、離してもハンマーは起きた状態で停止する。バレルをオープンした状態でスライド前部を持ち上げると実銃通りスライドを外すことができる。マガジンキャッチボタンを押すとマガジンを抜くことができる。チャンバーにカートがある状態でスライドを引いても排出されないが、これはエキストラクターがないためで実銃も同じ。
当時の価格:完成品16,000円 キット7,500円(いずれも実物ダミーカート1発付属)