M1951ブリガディア製作記

これはM1951ブリガディアの製作情況をリアルタイムでお知らせしたものです。なお、他のページと重複する画像は削除しました。


 次期新製品はベレッタM1951に決定しました。メジャーなM1934と超メジャーなM92系に挟まれてやや影の薄い機種ですが、M92系開発のベースとなった歴史的意味は大きいですし、イタリアの他中東地域等でライセンス生産品が広く軍用として使われ、少なくとも最近まではイラク軍の制式拳銃でもありました。



 今マガジンキャッチを除くメカが固まったところです。十四年式に続くリアルロックドショートリコイル擬似ブローバックモデルで、今回はトリガーとバレルに引ききりによるディスコネクトを組み込むのでトリガーを引いている限りショートリコイルしたままということはありません。トリガーを引くとまずバレルとスライドがロックされたまま短距離後退し、ロッキングブロック後方の下降によってロックが解除され、スライドが勢い良く後退して排莢し、その後スライドは前進し、前進の最終段階でバレルを押して一緒に前進、再びロックがかかるという(この点に限れば)実銃通りのプロセスとなります。
 分解は大筋実銃通り、クロスボルト式のユニークなセーフティはスライドをロックすることによって作動を妨げます。マガジンキャッチもライブにしますし、今回もマガジンはフルサイズです。ただし、残念ながらハンマーはダミーとなります。スペース的に難しいというだけでなく、このシステムではトリガーを引くとすぐスライドが動き出してしまうので再現しても違和感を強めるだけだろうと判断しました。また、このシステムの場合バレルを外部から後方に押しても作動してしまうのでスライドをロックするセーフティの機能は必須であり、この他にハンマーまでロックするメカは複雑になりすぎます。というわけでPSMの時のように軸にOリングで抵抗をかけ、任意の位置で停止できるだけのハンマーとします。この銃はトリガーのストロークが短いシングルアクションなので無理でしたが、今後ダブルアクションの銃をモデルアップする際はトリガーを引くとまずハンマーが倒れ、さらに引くとバレルが後退を始めて作動する、というものにできるかも知れません。
 写真のグリップは実物です。いつも苦労するグリップを新規に作る必要がないのでこの点は楽ですが、ベレッタオート独特のスライド前部の微妙な曲線には苦労させられそうです。

 進行状況は逐次このコーナーでお伝えしていきます。なお、製品名は「ヘルワン9mm」にしようかとも思ったのですが、どうも格落ち感が漂うので「M1951ブリガディア」にするつもりです。

8月7日

 今こんな感じです。



 最近もう一つの仕事の勤務が少ないので進行は早く、もうフレーム側の造形は大筋終わりました。

 今回は擬似ブローバック系統としては初めてスライドストップが可動となります。マガジン内にスプリングを入れてフォーロワを動かすのはプラキャスト製では難しいのでスライドストップはマガジンと連動はしませんが、

●スライドを引いてスライドストップを押し上げ、スライドをホールドオープンさせる。→●マガジン最上部にカートをセットする。→●マガジンを銃に挿入してスライドストップを解除する。→●スライドを手でさらに押し込んでカートをチャンバーに送り込みながら閉鎖。→●トリガーを引いて作動。

という操作ができそうです。

 この分なら8月中には原型が完成すると思います。発売は今のところ9月中旬を予定ということにしておきます。

8月11日

 進行が思ったより早く、これから仕上げ段階に入ります。



8月15日



 仕上げ作業中です。間もなく型取りに入ります。

8月27日

 昨日試作第一号が完成しました。

 ということで、

 原型では問題なかったのに複製品では問題が生じた部分もあり、多少の手直しが必要ですが、たぶん9月上旬のうちには発売できると思います。価格はM1900ピストルよりやや安いくらいの線にするつもりです。







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