H&K PDW追加説明

PDW全体像

 全体のサイズは小型サブマシンガン程度。グリップ角度は実銃と違うが、それ以外はほぼリアルサイズになっている。ベースの啓平社製H&K USPはスライドに機能がないため、これを外して組みこむことができ、幅もさほど大きくなっていない。使用目的が似ているFN P90よりはるかに小型でスリムだ。内心「実銃よりカッコいい」と思っていたりする。

マズル

 マズルは実銃より15mmくらい上にあり、口径は倍くらいある。これはベースの関係上やむを得ない。

ボルトフォワードアシスト

 実銃のコッキングハンドルはM16と同じ方式のため強制閉鎖のためのボルトフォワードアシストがついている。製品ではダミーでひっかかり、破損防止のため突き出しを小さくしてある。上面にある小さな穴はホップ調節用六角レンチを入れるためのもの。

ストック基部

 リアサイトは実銃と違う固定式。光学サイト装着時リアサイトを外している写真も多く、実銃の形状はいまだにはっきりとは分からない。ストックは固定ラッチを両方から上に持ち上げてロックを解除するが、これも実銃とは違うはず。実銃はたぶん左右任意のラッチを持ち上げれば解除されるのだと思う。ストックのバーに刻まれているロックのための溝が右は上、左は下(初期の試作モデルでは逆)になっているのが不思議。この形式なら右からはラッチを上げ、左からは下げる操作にすれば単純な機構ですむが、混乱するし写真ではどちらのラッチも上にしか動きそうもない。謎だ。スコープマウントベースはプラキャスト製だが、東京マルイ製M16シリーズ用などのレールを外し、1箇所切断したものと交換することが可能。コッキングハンドルは無可動。 

グリップ

 マガジンキャッチはベースのUSPから流用している。マガジンも無加工で流用可能。セレクターは左右ともダミーで無可動。レシーバー後下部にあるネジの頭が真のセーフティ。

フォアグリップ

 フォアグリップは立てるときはそのまま立てられるが、たたむときは後面のロックを下げて解除する必要がある。確信はないが実銃もたぶんこうなっていると思う。

エジェクションポート

 実銃のセレクターの作動角度が左右大きく違うのが謎。ストックのロック方法といい、ドイツ人、特にH&Kの技術者にありがちな、必然性の薄い複雑化、凝りすぎの傾向が見られるような気もする。

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